JPH05288104A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JPH05288104A
JPH05288104A JP9304292A JP9304292A JPH05288104A JP H05288104 A JPH05288104 A JP H05288104A JP 9304292 A JP9304292 A JP 9304292A JP 9304292 A JP9304292 A JP 9304292A JP H05288104 A JPH05288104 A JP H05288104A
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JP
Japan
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engine
fuel injection
amount
throttle valve
transmission
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Application number
JP9304292A
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English (en)
Inventor
Shinji Kamoshita
伸治 鴨下
Takao Tate
▲隆▼雄 館
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH05288104A publication Critical patent/JPH05288104A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の出力軸と変速機が直結された状態
での急減速運転時にトルクショックによる振動の発生を
抑制すると共に燃焼騒音を低減し、機関出力軸と変速機
が直結していない状態での急減速運転時に燃料消費率を
向上させる。 【構成】 2サイクルディーゼル機関の副室内に燃料噴
射弁が配置され、給気通路内にスロットル弁が配置され
る。スロットル弁開度θはアクセルペダルの踏み込み量
に応じて変化する。燃料噴射量qa はスロットル弁開度
θおよび機関回転数Nに基づいて制御される。図9に示
すように機関出力軸と変速機が直結した状態での定常走
行中、時刻t1 において急減速運転が開始されると、燃
料噴射量qを2点鎖線qb で示すようにqa に対して増
量させる。一方、機関出力軸と変速機が直結していない
状態での急減速運転時には燃料噴射量qの増量を行わな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関急減速運転時に燃料噴射量を、通常
の機関運転時において定められる燃料噴射量の例えば8
0%に相当する燃料噴射量まで徐々に減少させ、次いで
燃料の供給を停止するようにした内燃機関の燃料噴射制
御装置が公知である(特開平3−70836号公報参
照)。機関急減速運転時に機関と変速機とが直結状態に
あるときには駆動系から機関に大きなトルクが加わるの
で、このときにただちに燃料の供給を停止しても機関回
転数は速やかに低下せず、その結果機関から駆動系へ大
きな負のトルクが伝達されて大きなトルクショックが生
じてしまう。上述の内燃機関の燃料噴射制御装置では機
関急減速運転時に燃料噴射量を徐々に減少させた後に燃
料の供給を停止するようにしているので、機関と変速機
とが直結状態にある場合に機関から駆動系へ伝達される
負のトルクが低減され、斯くしてトルクショックを低減
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが自動変速機付
き車両において機関と自動変速機とがトルクコンバータ
を介して接続されている状態や或いは手動変速機付き車
両において機関と手動変速機とを接続するクラッチがO
FFになっている状態、即ち機関と変速機とが直結され
ていない状態では機関の回転変動がトルクコンバータま
たはクラッチにより吸収される。従って機関と変速機と
が直結されていないときには機関急減速運転時にただち
に燃料の供給を停止しても大きなトルクショックは生じ
ない。しかしながら上述の内燃機関の燃料噴射制御装置
では機関と変速機とが直結されていない場合にも機関急
減速運転時に燃料噴射量を徐々に減少させた後に燃料の
供給を停止するようにしているので、燃料消費率の悪化
を招いてしまうという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
に、燃料噴射量がアクセルペダル24の踏み込み量に基
づいて定められる内燃機関の燃料噴射制御装置におい
て、機関減速状態を検出する減速検出手段Aと、機関と
変速機との連結状態を検出する連結状態検出手段Bと、
機関と変速機とが直結状態にありかつ機関が減速状態に
ある機関運転時に燃料噴射量をアクセルペダル24の踏
み込み量に基づいて定められた燃料噴射量に対して増量
せしめる燃料噴射量制御手段Cとを具備している。
【0005】更に、上記問題点を解決するために本発明
によれば図2の発明の構成図に示されるように、機関シ
リンダ内に供給される吸入空気量を変化させる吸入空気
量可変装置Dを具備し、吸入空気量がアクセルペダル2
4の踏み込み量に応じて変化せしめられ、燃料噴射量が
アクセルペダル24の踏み込み量に基づいて定められる
内燃機関の燃料噴射制御装置において、機関減速状態を
検出する減速検出手段Aと、機関と変速機との連結状態
を検出する連結状態検出手段Bと、機関と変速機とが直
結状態にありかつ機関が減速状態にある機関運転時に燃
料噴射量をアクセルペダル24の踏み込み量に基づいて
定められた燃料噴射量に対して増量せしめる燃料噴射量
制御手段Cと、燃料噴射量がアクセルペダル24の踏み
込み量に基づいて定められた燃料噴射量に対して増量せ
しめられる上述の機関運転時に吸入空気量がアクセルペ
ダル24の踏み込み量に応じて定められた吸入空気量に
対して増大するように吸入空気量可変装置Dを制御する
吸入空気量制御手段Eとを具備している。
【0006】
【作用】請求項1に記載の発明では、機関と変速機とが
直結状態にありかつ機関が減速状態にある機関運転時に
燃料噴射量がアクセルペダルの踏み込み量に基づいて定
められた燃料噴射量に対して増量せしめられる。その結
果、機関出力トルクの低下が緩やかになる。
【0007】請求項2に記載の発明では、機関と変速機
とが直結状態にありかつ機関が減速状態にある機関運転
時に燃料噴射量がアクセルペダルの踏み込み量に基づい
て定められた燃料噴射量に対して増量せしめられると共
に吸入空気量がアクセルペダルの踏み込み量に応じて定
められた吸入空気量に対して増大せしめられる。その結
果、機関出力トルクの低下が緩やかになると共に機関燃
焼室内に形成される混合気が過濃にならない。
【0008】
【実施例】図3および図4は本発明を2サイクルディー
ゼル機関に適用した場合を示している。図3を参照する
と、1はシリンダブロック、2はシリンダブロック1内
で往復動するピストン、3はシリンダブロック1上に固
定されたシリンダヘッド、4はシリンダヘッド3の内壁
面とピストン2の頂面間に形成された主室を夫々示す。
シリンダヘッド3の内壁面上には給気弁(図示しない)
および排気弁6が配置される。シリンダヘッド3内には
給気弁に対して給気ポート(図示しない)が形成され、
排気弁6に対して排気ポート7が形成される。またシリ
ンダヘッド3内には副室9が形成され、この副室9は噴
口10を介して主室4内に連通せしめられる。副室9内
には燃料噴射弁11およびグロープラグ12が配置さ
れ、この燃料噴射弁11から副室9内に向けて燃料が噴
射される。
【0009】給気ポートは対応する給気枝管14を介し
てサージタンク15に連結される。このサージタンク1
5内にはインタクーラ16が配置されている。サージタ
ンク15は給気ダクト17を介して機関駆動の機械式過
給機18の吐出側に接続され、機械式過給機18の吸込
側は給気ダクト19を介してエアクリーナ20に接続さ
れる。給気ダクト19内にはスロットル弁21が配置さ
れる。このスロットル弁21はアクセルペダル24に連
動しており、図5に示されるようにアクセルペダル24
の踏み込み量Lが大きくなるほどスロットル弁21の開
度θがほぼ線形をなして増大する。スロットル弁21に
はスロットル弁開度θに比例した出力電圧を発生するス
ロットルセンサ22が接続され、アクセルペダル24に
はアクセルペダルの踏み込み量Lに比例した出力電圧を
発生するアクセルセンサ25が接続される。
【0010】また機械式過給機18下流の給気ダクト1
7からバイパス通路28が分岐され、このバイパス通路
28がスロットル弁21と機械式過給機18間の給気ダ
クト19に連結される。このバイパス通路28内にはバ
イパス通路28を開閉制御するバイパス制御弁29が配
置される。このバイパス制御弁29を駆動するアクチュ
エータ30は、バイパス制御弁29に弁棒を介して連結
されたダイヤフラム31と、ダイヤフラム31により隔
成された負圧室32および大気圧室33と、ダイヤフラ
ム31をバイパス制御弁29の閉弁方向に向けて付勢す
る圧縮ばね34とを具備する。負圧室32は負圧導管3
6を介して、大気に連通可能な電磁切換弁37に接続さ
れ、電磁切換弁37は負圧導管38を介して真空ポンプ
39に接続される。電磁切換弁37が通電されていると
きには負圧室32が真空ポンプ39に連通せしめられ、
一方電磁切換弁37が通電されていないときには負圧室
32が大気に開放される。従って電磁切換弁37を切換
制御するデューティ比DTを制御することにより負圧室
32内の圧力を変化させることができ、その結果バイパ
ス制御弁29の開度Sを変化させることができる。電磁
切換弁37は電子制御ユニット50の出力信号に基づい
て制御される。
【0011】なお、本発明による各実施例は自動変速機
付き車両および手動変速機付き車両の双方に適用するこ
とができる。図3および図4に示す実施例が自動変速機
付き車両に適用される場合には機関出力軸がトルクコン
バータ(図示しない)を介して自動変速機(図示しな
い)に接続される。一方、図3および図4に示す実施例
が手動変速機付き車両に適用される場合には機関出力軸
がクラッチ(図示しない)を介して手動変速機(図示し
ない)に接続される。
【0012】図4に示されるように電子制御ユニット5
0はディジタルコンピュータからなり、双方向性バス5
1によって相互に接続されたROM(リードオンリメモ
リ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、C
PU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55およ
び出力ポート56を具備する。スロットルセンサ22か
ら出力されるスロットル弁開度θに比例した出力電圧が
AD変換器58を介して入力ポート55に入力される。
またアクセルセンサ25から出力されるアクセルペダル
24の踏み込み量Lに比例した出力電圧がAD変換器5
9を介して入力ポート55に入力される。更に入力ポー
ト55には機関クランクシャフト(図示しない)が一定
角度だけ回転する毎に出力パルスを発生するクランク角
センサ41が接続される。なお電子制御ユニット50内
では、このクランク角センサ41の出力パルスに基づい
て機関回転数Nが算出される。更に入力ポート55には
車両速度SPDを表わす出力パルスを発生する車速セン
サ42が接続され、電子制御ユニット50内ではこの車
速センサ42の出力パルスに基づいて車両速度SPDが
算出される。また本実施例が手動変速機付き車両に適用
される場合には機関出力軸と手動変速機とを接続するク
ラッチが接続されているかまたは切れているかを表わす
出力信号を発生するクラッチ接続判定スイッチ43が入
力ポート55に接続される。一方、出力ポート56は対
応する駆動回路61,62を介して夫々電磁切換弁37
および燃料噴射弁11に接続される。
【0013】図3および図4に示す実施例では燃料噴射
弁11から副室9内に向けて噴射される燃料噴射量qが
スロットル弁開度θおよび機関回転数Nに基づいて制御
される。図6はスロットル弁開度θをパラメータにして
機関回転数Nと燃料噴射量qとの関係を示したものであ
る。図6からわかるように全体的な傾向として機関回転
数Nが同じときにはスロットル弁開度θが大きくなるほ
ど燃料噴射量qが多くなり、スロットル弁開度θが同じ
ときには機関回転数Nが低くなるほど燃料噴射量qが多
くなる。
【0014】また、電磁切換弁37を切換制御するため
の制御パルスのデューティ比DTはスロットル弁開度θ
および機関回転数Nに基づいて制御される。図7はこの
電磁切換弁37を切換制御するデューティ比DTの一例
を示しており、図7に示される各曲線は夫々デューティ
比DTが一定曲線を表わしている。上述のように図3お
よび図4に示す実施例では電磁切換弁37が通電されて
いるときには負圧室32が真空ポンプ39に連結され、
一方電磁切換弁37が通電されていないときには負圧室
32が大気に開放される。従ってデューティ比DTが大
きくなるほど負圧室32内の負圧が大きくなり、従って
バイパス制御弁29の開度Sが大きくなる。図7に示さ
れるようにスロットル弁開度θが小さくかつ機関回転数
Nが低い機関低負荷低回転運転時にはデューティ比DT
が大きな値に設定され、従ってバイパス制御弁29の開
度Sが大きくなる。その結果機械式過給機18から給気
ダクト17内に吐出された空気の内でバイパス通路28
を介して給気ダクト19内に返戻される空気量が増大
し、斯くしてスロットル弁21下流の給気ダクト19内
の負圧が低減される。これにより機械式過給機18の過
給仕事が低減され、斯くして燃料消費率を向上させるこ
とができる。一方、スロットル弁開度θが大きい機関高
負荷運転時にはデューティ比DTが小さな値に設定さ
れ、従ってバイパス制御弁29の開度Sが小さくなる。
その結果機関シリンダ内に供給される空気量が増大し、
斯くして機関高出力を確保することができる。
【0015】なお、図6に示す燃料噴射量qおよび図7
に示す電磁切換弁37を切換制御するデューティ比DT
は、予め実験によりスロットル弁開度θと機関回転数N
に関して夫々最適な値がマップの形で求められており、
これらの実験により求められた値が予めROM52内に
記憶されている。次に、図8および図9を参照して機関
急減速運転時における燃料噴射制御について説明する。
なお、図8および図9においてQa は機関シリンダ内に
供給される吸入空気量を示している。
【0016】図8は機関出力軸と変速機とが直結されて
いない状態で機関急減速運転が行われた場合を示してお
り、一方図9は機関出力軸と変速機とが直結された状態
で機関急減速運転が行われた場合を示している。手動変
速機付き車両では機関出力軸と手動変速機とを接続する
クラッチがOFFの状態で急減速運転が行われた場合が
図8に相当し、このクラッチがONの状態で急減速運転
が行われた場合が図9に相当する。また、自動変速機付
き車両ではトルクコンバータの入力軸と出力軸を機械的
に結合して一体回転させるための直結クラッチがOFF
の状態、即ちロックアップOFFの状態、即ち機関出力
軸と自動変速機とが流体継手を形成するトルクコンバー
タを介して連結された状態で急減速運転が行われた場合
が図8に相当し、一方直結クラッチがONの状態、即ち
ロックアップONの状態、即ち機関出力軸と自動変速機
とが直結クラッチを介して直結された状態で急減速運転
が行われた場合が図9に相当する。車速SPDが低いと
きには一般的に機関の回転変動が大きいので、このとき
にはこの回転変動をトルクコンバータによって吸収する
ことが望ましい。そこで本実施例では車速SPDが予め
定められた一定値SPD1 、例えば60km/h以下のと
きにはロックアップOFFの状態になり、一方車速SP
Dが60km/h以上のときにはロックアップONの状態
になるように直結クラッチが電子制御ユニット50から
出力される制御信号に基づいて自動切換される。なお、
直結クラッチをもたないトルクコンバータを用いた自動
変速機付き車両では、機関急減速運転時の挙動は急減速
運転開始時の車速SPDに拘らず常に図8に示すような
挙動になる。
【0017】まず、図8を参照して機関出力軸と変速機
とが直結されていない状態で機関急減速運転が行われた
ときの燃料噴射制御について説明する。図8に示される
ように機関定常走行中、時刻t1 においてアクセルペダ
ル24を離して機関急減速運転を開始すると、スロット
ル弁21はアクセルペダル24に連動して閉弁し、斯く
してスロットル弁開度θは短時間で零、即ちアイドリン
グ運転時のスロットル弁開度になる。このとき機関出力
軸と変速機とが直結されていないので駆動系から機関出
力軸に伝達されるトルクは小さく、従って図8に示され
るように機関回転数Nはスロットル弁開度θが低下する
につれて速やかに低下する。即ち、時刻t2 においてス
ロットル弁開度θが零になったときに機関回転数Nは図
6に示される機関回転数N1 、即ちスロットル弁開度θ
が零のときに燃料噴射量qが零になる上限回転数N1
りも低い回転数まで既に低下している。燃料噴射量qは
スロットル弁開度θおよび機関回転数Nに基づいて図6
に示す関係から算出されるが、このように機関回転数N
が速やかに低下するので燃料噴射量qが一旦零になるこ
となく円滑かつ迅速に機関アイドリング運転に移行する
ことができる。
【0018】機関出力軸と変速機とが直結されていない
場合には図8に示されるように燃料噴射量qが急速に減
少してその結果機関出力トルクが急激に低下しても、機
関出力軸から駆動系へ大きな負のトルクが伝達されるこ
とがない。従ってトルクショックを発生させることなく
円滑かつ迅速にアイドリング運転に移行することができ
る。またこのように燃料噴射量を速やかに減少させるこ
とができるので燃料消費率が向上する。また、機関急減
速運転から機関アイドリング運転へ移行する間に燃料噴
射量qが零になる期間があると、機関燃焼室内への燃料
の供給が停止されたこの期間中に筒内温度が急激に低下
してしまう。その結果、次いで機関燃焼室内への燃料の
供給が再開されたときに燃料の着火遅れが大きくなり、
その結果燃焼し切れなかった燃料の一部が燃焼室内に残
留し、斯くして機関の次サイクルで多量の燃料が一気に
着火して大きな燃焼騒音を発生するという問題を生ず
る。これに対して図8に示す実施例では燃料の供給が停
止されることなく急減速運転からアイドリング運転に移
行するので、燃焼騒音を低減することができる。
【0019】次に、図9を参照して機関出力軸と変速機
とが直結された状態で機関急減速運転が行われたときの
燃料噴射制御について説明する。図9に示されるように
機関定常走行中、時刻t1 においてアクセルペダル24
を離して機関急減速運転を開始すると、図8に示す場合
と同様にスロットル弁21はアクセルペダル24に連動
して短時間で閉弁し、斯くしてスロットル弁開度θは時
刻t2 において零、即ちアイドリング運転時のスロット
ル弁開度になる。このとき機関出力軸と変速機とが直結
されているので機関出力軸には駆動系から大きなトルク
が伝達され、その結果機関回転数Nは図8に示す機関出
力軸と変速機とが直結していない場合に比べてかなり緩
やかに低下することになる。このようにスロットル弁開
度θが急速に低減されても機関回転数Nがあまり低下し
ないため、スロットル弁開度θおよび機関回転数Nに基
づいて図6に示す関係から算出される燃料噴射量qは図
9および図10において一点鎖線qa で示されるように
極めて急速に減少し、減速運転開始直後の時刻t3 にお
いて燃料噴射量qが零になる。次いで機関回転数Nが緩
やかに低下して時刻t4 において機関回転数NがN
1 (図6参照)に達すると燃焼室内への燃料の供給が再
開される。また、図9に示す実施例が自動変速機付き車
両に適用された場合には車速SPDが60km/hまで低
下した時点t5 において上述のように自動的にロックア
ップOFFの状態に切換わる。また、図9に示す減速運
転時には図8に示す減速運転時に比べて機関回転数Nが
高いので機械式過給機18の過給効率が上昇し、その分
だけ吸入空気量Qa が増大している。
【0020】しかしながら機関出力軸と変速機とが直結
された状態で図9および図10において一点鎖線qa
示されるように燃料噴射量qが極めて急激に減少し、そ
の結果機関出力トルクが極めて急激に低下すると、機関
出力軸から駆動系へ大きな負のトルクが伝達されること
になり、その結果減速運転開始直後にトルクショックに
よる大きな振動が発生してしまう。また、時刻t3 から
時刻t4 までの長期間に亘って燃焼室内への燃料の供給
が停止されるので、この燃料供給停止期間中に筒内温度
が大きく低下し、その結果時刻t4 において燃料の供給
が再開されたときに燃料の着火遅れが大きくなる。その
結果燃焼し切れなかった燃料の一部が燃焼室内に残留
し、斯くして機関の次サイクルで多量の燃料が一気に着
火して大きな燃焼騒音を発生してしまう。
【0021】そこで本発明による実施例では機関出力軸
と変速機とが直結された状態で急減速運転が行われたと
きには、図9および図10において二点鎖線qb で示す
ように燃料噴射量qを、スロットル弁開度θおよび機関
回転数Nに基づいて図6に示す関係から求まる燃料噴射
量qa に対して増量させるようにしている。次に、図1
0から図12を参照してこの燃料噴射量qの増量方法に
ついて説明する。まず、時刻t1 において機関急減速運
転が開始された後、時刻t6 においてこの急減速運転の
開始が検出される。本実施例ではスロットルセンサ22
によた検出されたスロットル弁開度θの時間変化率Δθ
が予め定められた限界値(Δθ)1 (ただし(Δθ)1
<0.0)よりも小さいときに急減速運転時であると判
定する。この時刻t6 においてスロットル弁開度θおよ
び機関回転数Nに基づいて図6に示す関係から求まる燃
料噴射量qを初期値とし、図9および図10において二
点鎖線qb で示されるように時刻t 6 から燃料増量期間
i が経過した時刻t7 において燃料噴射量qが零にな
るように燃料噴射量qを徐々に減少させていく。この燃
料増量期間ti は次式(1)に基づいて決定される。
【0022】 ti =tib・k …(1) ここでtibは基本燃料増量期間であり、kは補正係数で
ある。図11に示されるように基本燃料増量期間tib
スロットル弁開度の時間変化率Δθの関数になってお
り、Δθが大きくなるほど、即ち急激な減速運転になる
ほど基本燃料増量期間tibが長くなる。また、補正係数
kは図12に示されるように機関回転数Nの関数になっ
ており、機関回転数Nが高くなるほど補正係数kが大き
くなる。
【0023】このように燃料増量期間ti 中において燃
料噴射量qを増量させることにより、機関急減速運転時
に燃料噴射量qが緩やかに減少するようになるので機関
出力トルクが緩やかに低下し、斯くしてトルクショック
による振動の発生を抑制することができる。更に、燃焼
室内への燃料の供給が停止される時刻t7 から時刻t 4
までの期間が短いので、時刻t4 において燃料の供給が
再開されたときに発生する燃焼騒音を低減することがで
きる。なお、上述の説明では燃料増量期間tiにおける
燃料噴射量qの初期値、即ち時刻t6 における燃料噴射
量qを図6に示す関係から求まる燃料噴射量としてい
た。この代りに燃料噴射量qの初期値をスロットル弁開
度の時間変化率Δθ、機関回転数N等の関数として定め
るようにしてもよい。
【0024】次に、図13を参照して本実施例における
燃料噴射制御および給気制御ルーチンについて説明す
る。この制御ルーチンは一定時間Δt毎の割込みによっ
て実行される。図13を参照するとまず始めにステップ
100において、機関出力軸と変速機とが直結状態にあ
るか否かが判別される。この判別は、手動変速機付き車
両の場合にはクラッチ接続判定スイッチ43の出力信号
に基づいて行うことができ、自動変速機付き車両の場合
には上述のように車速センサ42の出力信号から求めら
れた車速SPDが一定値SPD1 、例えば60km/h以
上であるか否かによって判別することができる。
【0025】ステップ100において否定判定されたと
きにはステップ101に進んで燃料増量フラグFLIの
値が0とされる。次いでステップ102ではスロットル
センサ22により検出されたスロットル弁開度θとクラ
ンク角センサ41により検出された機関回転数Nとに基
づいて電磁切換弁37に供給する制御パルスのデューテ
ィ比DTが図7に示す関係から計算される。次いでステ
ップ103ではこのデューティ比DTが出力される。次
いでステップ104ではスロットル弁開度θと機関回転
数Nとに基づいて図6に示す関係から燃料噴射量qが計
算される。次いでステップ105ではこの燃料噴射量q
が出力されて本制御ルーチンを終了する。
【0026】一方、ステップ100において肯定判定さ
れたときにはステップ106に進み、ステップ102と
同様にして電磁切換弁37に供給する制御パルスのデュ
ーティ比DTが計算される。次いでステップ107では
このデューティ比DTが出力される。次いでステップ1
08ではサブルーチンAを呼出し、次いで本制御ルーチ
ンを終了する。
【0027】次に、図14および図15を参照してサブ
ルーチンAについて説明する。このサブルーチンAは、
機関出力軸と変速機とが直結状態にあるときに燃料噴射
量qを計算するための処理ルーチンである。またこのサ
ブルーチンAにおいて燃料噴射増量フラグFLIは0,
1または2の3種類の値をとる。機関急減速運転の開始
が検出されたときに燃料増量フラグFLIの値が1とさ
れる。次いで図9において二点鎖線qb で示されるよう
に燃料噴射量qを、スロットル弁開度θおよび機関回転
数Nに基づいて図6に示す関係から求まる燃料噴射量に
対して増量させるべき期間中には、フラグFLIは値2
をとる。これら以外の機関運転時にはフラグFLIは値
0をとる。
【0028】図14および図15を参照するとまず始め
にステップ110において、スロットルセンサ22によ
り検出されたスロットル弁開度θから次式(2)に基づ
いてスロットル弁開度θの時間変化率Δθが計算され
る。 Δθ=(θ−θ0 )/Δt …(2) ここでθ0 は前回の処理サイクル時におけるスロットル
弁開度である。次いでステップ111ではスロットル弁
開度θの時間変化率Δθが上述の予め定められた限界値
(Δθ)1 以下であるか否かが判別される。
【0029】ステップ111においてΔθが(Δθ)1
以下であると判定されたときにはステップ112に進
む。ステップ112では燃料増量フラグFLIの値が1
であるか否かが判別される。燃料増量フラグFLIの値
が1である場合にはステップ113に進んでフラグFL
Iの値が2とされ、次いでステップ114に進む。一
方、ステップ112において燃料増量フラグFLIの値
が1でない場合にはそのままステップ114に進む。ス
テップ114では燃料増量フラグFLIの値が0である
か否かが判別される。フラグFLIの値が0である場合
にはステップ115に進んでフラグFLIの値が1とさ
れ、次いでステップ116に進む。一方、ステップ11
4においてフラグFLIの値が0でない場合にはそのま
まステップ116に進む。
【0030】ステップ116では燃料増量フラグFLI
の値が1であるか否かが判別される。フラグFLIの値
の1である場合にはステップ117に進み、スロットル
弁開度θと機関回転数Nとに基づいて図6に示す関係か
ら燃料噴射量qが計算される。次いでステップ118で
はスロットル弁開度θの時間変化率Δθに基づいて図1
1に示す関係から基本燃料増量期間tibが計算され、更
に機関回転数Nに基づいて図12に示す関係から補正係
数kが計算される。次いでステップ119では基本燃料
増量期間tibと補正係数kとから上述の式(1)に基づ
いて燃料増量期間ti が計算される。次いでステップ1
20では、ステップ117で求められた燃料噴射量qお
よびステップ119で求められた燃料増量期間ti から
次式(3)に基づいて一定時間Δt毎の燃料噴射量の減
少量Δqが計算される。
【0031】 Δq=(q/ti )・Δt …(3) 次いでステップ121では変数q1の値がステップ11
7で求められた燃料噴射量qとされ、次いでステップ1
27に進む。一方、ステップ116において否定判定さ
れた場合、即ち燃料増量フラグFLIの値が2である場
合にはステップ122に進み、次式(4)に基づいて燃
料増量期間ti 中の燃料噴射量qが計算される。
【0032】 q=q1−Δq …(4) 次いでステップ123ではステップ122で求められた
燃料噴射量qが0.0以下であるか否かが判別される。
肯定判定された場合にはステップ124に進んで燃料噴
射量qが0.0とされ、次いでステップ125に進んで
燃料増量フラグFLIの値が0とされ、次いでステップ
126に進む。一方、ステップ123において否定判定
された場合にはそのままステップ126に進む。ステッ
プ126では変数q1の値が現在求められている最新の
燃料噴射量qとされ、次いでステップ127に進む。
【0033】ステップ127では燃料噴射量qが出力さ
れて本サブルーチンAを終了する。一方、ステップ11
1においてΔθが(Δθ)1 以上であると判定されたと
きにはステップ128に進む。ステップ128では燃料
増量フラグFLIの値が0であるか否かが判別される。
燃料増量フラグFLIの値が0である場合にはステップ
131に進み、一方燃料増量フラグFLIの値が0では
ない場合にはステップ129に進む。ステップ129で
は現在の機関運転状態が減速運転継続中であるか否かが
判別される。現在の機関運転状態が減速運転継続中であ
ると判定されたときにはステップ112に進む。一方、
現在の機関運転状態が減速運転継続中ではないと判定さ
れたときにはステップ130に進んで燃料増量フラグF
LIの値が0とされ、次いでステップ131に進む。ス
テップ131ではスロットル弁開度θと機関回転数Nと
に基づいて図6に示す関係から燃料噴射量qが計算され
る。次いでステップ132ではこの燃料噴射量qが出力
されて本サブルーチンAを終了する。
【0034】図16および図17に第2の実施例を示
す。なお、図3および図4に示す実施例と同様の構成要
素に対しては同一の参照符号を用いる。図3および図4
に示す実施例ではスロットル弁21がアクセルペダル2
4に連動しており、図5に示されるようにアクセルペダ
ル24の踏み込み量Lが大きくなるほどスロットル弁2
1の開度θがほぼ線形をなして増大するようになってい
た。これに対し、図16および図17に示す実施例では
図16に示されるようにスロットル弁21はアクセルペ
ダル24に連結されておらず、スロットル弁21はステ
ップモータ70によりアクセルペダル24とは独立して
駆動される。このステップモータ70は駆動回路72を
介して電子制御ユニット50の出力ポート56に接続さ
れ、従ってステップモータ70は電子制御ユニット50
の出力信号により制御される。
【0035】図16および図17に示す実施例では、機
関出力軸と変速機とが直結された状態で機関急減速運転
が行われたとき以外の機関運転時にはスロットル弁21
の開度θはアクセルペダル24の踏み込み量Lに対して
図3および図4に示す実施例の場合と同じように変化せ
しめられる。即ち、スロットル弁開度θがアクセルペダ
ル24の踏み込み量Lに対して図5に示す関係を保ちつ
つ変化するように、アクセルセンサ25により検出され
たアクセルペダル24の踏み込み量Lに基づいてステッ
プモータ70が制御される。
【0036】また、この図16および図17に示す実施
例では機関出力軸と変速機とが直結された状態で機関急
減速運転が行われたとき以外の機関運転時には、図3お
よび図4に示す実施例の場合と同様に燃料噴射量qがス
ロットル弁開度θおよび機関回転数Nに基づいて図6に
示す関係から定められる。また、図16および図17に
示す実施例では機関の全運転状態において、電磁切換弁
37を切換制御するための制御パルスのデューティ比D
Tが図3および図4に示す実施例の場合と同様にスロッ
トル弁開度θおよび機関回転数Nに基づいて図7に示す
関係から定められる。
【0037】次に図18および図19を参照して、図1
6および図17に示す実施例において機関出力軸と変速
機とが直結された状態で機関急減速運転が行われたとき
の燃料噴射制御および給気制御について説明する。図1
8および図19は図9および図10に示す実施例と同様
に機関定常走行中、時刻t1 においてアクセルペダル2
4を離して機関急減速運転を開始した場合を示してい
る。このときアクセルペダル24の踏み込み量Lの変化
に対してスロットル弁開度θが図5に示す関係を維持し
つつ変化せしめられるようにスロットル弁21をステッ
プモータ70によって駆動すると、スロットル弁21は
図9に示す実施例の場合と同様に短時間で閉弁し、即ち
スロットル弁開度θは実線θaで示されるように時刻t
2 において零、即ちアイドリング運転時のスロットル弁
開度になる。このスロットル弁開度θa および機関回転
数Nに基づいて図6に示す関係から燃料噴射量qを計算
すると、この燃料噴射量qは一点鎖線qa で示されるよ
うに極めて急速に減少し、機関急減速運転開始直後の時
刻t3 において燃料噴射量qが零になる。図18および
図19に示す実施例では図9および図10に示す実施例
と同様に急減速運転の開始が検出された時刻t6 から時
刻t7 までの燃料増量期間ti において燃料噴射量qを
二点鎖線qb で示されるように、スロットル弁開度θa
および機関回転数Nに基づいて定められる燃料噴射量q
a に対して増量させるようにしている。その結果この図
18および図19に示す実施例においてもトルクショッ
クによる振動の発生が抑制されると共に、時刻t4 にお
いて燃焼室内への燃料の供給が再開されたときに発生す
る燃焼騒音が低減される。
【0038】更にこの実施例では図18および図19に
おいて破線θb で示されるように急減速運転の開始が検
出された時刻t6 から時刻t8 までの吸入空気量増量期
間t a においてスロットル弁開度θを、アクセルペダル
24の踏み込み量Lに基づいて図5に示す関係から定め
られるスロットル弁開度θa に対して増大させるように
している。このようにスロットル弁開度θを増大させる
ことにより機関シリンダ内に供給される吸入空気量が増
大せしめられる。
【0039】次に、図18から図20を参照してこのス
ロットル弁開度θの増大方法について説明する。まず機
関急減速運転の開始が検出された時刻t6 では急減速運
転の開始前と同様に、アクセルセンサ25により検出さ
れたアクセルペダル24の踏み込み量Lに基づいて図5
に示す関係からスロットル弁21の目標開度θa が計算
され、スロットル弁21の開度が目標開度θa となるよ
うにスロットル弁21のステップモータ70が駆動せし
められる。次いで、時刻t6 から時刻t8 までの吸入空
気量増量期間ta においてはスロットル弁21の目標開
度θb が時刻t 6 における目標開度θa から徐々に低減
され、時刻t8 において目標開度θb が零になる。この
吸入空気量増量期間ta 中の各時点においてスロットル
弁21の開度が目標開度θb となるようにステップモー
タ70が駆動せしめられる。なお、この吸入空気量増量
期間ta は機関回転数Nの関数になっており、図20に
その一例を示す。図20を参照すると、吸入空気量増量
期間ta は機関回転数Nが高くなるにつれてほぼ線形を
なして増大しており、機関回転数Nが2000rpmのと
きに吸入空気量増量期間ta が例えば1秒になってい
る。このように図18および図19に示す実施例では機
関出力軸と変速機とが直結された状態で機関急減速運転
が行われたときに燃料噴射量qを増量させると共に、ス
ロットル弁開示θを増大させることにより吸入空気量を
増大させるようにしている。このように燃料噴射量qを
増量させることにより、上述のようにトルクショックに
よる振動が発生を抑制することができると共に時刻t4
において燃焼室内への燃料の供給が再開されたときに発
生する燃焼騒音を低減させることができる。更に、吸入
空気量を増大させることにより燃焼室内に形成されるこ
混合気が過濃になることが防止される。その結果燃焼室
内に噴射されたすべての燃料が良好に燃焼せしめられ、
斯くしてスモークの発生を阻止できると共に、燃焼し切
れなかった燃料が燃焼室内に残留して機関の次サイクル
で多量の燃料が一度に燃焼することによる異常燃焼の発
生を確実に阻止することができる。
【0040】次に、図21を参照して図18および図1
9に示す実施例における燃料噴射制御および給気制御ル
ーチンについて説明する。この制御ルーチンは一定時間
Δt毎の割込みによって実行される。図21を参照する
とまず始めにステップ140において、機関出力軸と変
速機とが直結状態にあるか否かが判別される。機関出力
軸と変速機とが直結状態にはないと判定されたときには
ステップ141に進んで吸入空気量増量フラグFLAの
値が0とされる。次いでステップ142では燃料増量フ
ラグFLIの値が0とされる。
【0041】次いでステップ143ではアクセルセンサ
25により検出されたアクセルペダル24の踏み込み量
Lに基づいて図5に示す関係からスロットル弁21の目
標開度θa が計算される。次いでステップ144ではス
ロットル弁21の開度が目標開度θa になるようにステ
ップモータ70が駆動される。次いでステップ145で
はスロットルセンサ22により検出されたスロットル弁
21の開度θとクランク角センサ41により検出された
機関回転数Nとに基づいて電磁切換弁37に供給する制
御パルスのデューティ比DTが図7に示す関係から計算
される。次いでステップ146ではこのデューティ比D
Tが出力される。次いでステップ147ではスロットル
弁開度θと機関回転数Nとに基づいて図6に示す関係か
ら燃料噴射量qが計算される。次いでステップ148で
はこの燃料噴射量qが出力されて本制御ルーチンを終了
する。
【0042】一方、ステップ140において機関出力軸
と変速機とが直結状態にあると判定されたときにはステ
ップ149に進んでサブルーチンBを呼出す。次いでス
テップ150ではステップ145と同様にしてデューテ
ィ比DTが計算される。次いでステップ151ではこの
デューティ比DTが出力される。次いでステップ152
ではサブルーチンAを呼出し、次いで本制御ルーチンを
終了する。
【0043】次に、図22および図23を参照してサブ
ルーチンBについて説明する。このサブルーチンBは、
機関出力軸と変速機とが直結状態にあるときにスロット
ル弁21の目標開度を計算すると共にスロットル弁21
の開度がその目標開度になるようにステップモータ70
を駆動するための処理ルーチンである。またこのサブル
ーチンBにおいて吸入空気量増量フラグFLAは0,1
または2の3種類の値をとる。機関急減速運転の開始が
検出されたときに吸入空気量フラグFLAの値が1とさ
れる。次いで図18および図19において破線θb で示
されるようにスロットル弁21の開度θを、アクセルペ
ダル24の踏み込み量Lに基づいて図5に示す関係から
定められるスロットル弁開度θa に対して増大させるべ
き期間中にはフラグFLAは値2をとる。これら以外の
機関運転時にはフラグFLAは値0をとる。
【0044】図22および図23を参照するとまず始め
にステップ160において、スロットル弁センサ22に
より検出されたスロットル弁開度θから上述の式(2)
に基づいてスロットル弁開度θの時間変化率Δθが計算
される。次いでステップ161ではスロットル弁開度θ
の時間変化率Δθが上述の予め定められた限界値(Δ
θ)1 以下であるか否かが判別される。
【0045】ステップ161においてΔθが(Δθ)1
以下であると判定されたときにはステップ162に進
む。ステップ162では吸入空気量増量フラグFLAの
値が1であるか否かが判別される。吸入空気量増量フラ
グFLAの値が1である場合にはステップ163に進ん
でフラグFLAの値が2とされ、次いでステップ164
に進む。一方、ステップ162において吸入空気量増量
フラグFLAの値が1ではない場合にはそのままステッ
プ164に進む。ステップ164では吸入空気量増量フ
ラグFLAの値が0であるか否かが判別される。フラグ
FLAの値が0である場合にはステップ165に進んで
フラグFLAの値が1とされ、次いでステップ166に
進む。一方、ステップ164においてフラグFLAの値
が0ではない場合にはそのままステップ166に進む。
【0046】ステップ166では吸入空気量増量フラグ
FLAの値が1であるか否かが判別される。フラグFL
Aの値が1である場合にはステップ167に進み、アク
セルセンサ25により検出されたアクセルペダル24の
踏み込み量Lに基づいて図5に示す関係からスロットル
弁21の目標開度θb が計算される。次いでステップ1
68では機関回転数Nに基づいて図20に示す関係から
吸入空気量増量期間t a が計算される。次いでステップ
169では、ステップ167で求められたスロットル弁
21の目標開度θb およびステップ168で求められた
吸入空気量増量期間ta から次式(5)に基づいて一定
時間Δt毎のスロットル弁開度の減少量Δθb が計算さ
れる。
【0047】 Δθb =(θb /ta )・Δt …(5) 次いでステップ170では変数θb1の値がステップ16
7で求められた目標開度θb とされ、次いでステップ1
76に進む。一方、ステップ166において否定判定さ
れた場合、即ち吸入空気量増量フラグFLAの値が2で
ある場合にはステップ171に進み、次式(6)に基づ
いて吸入空気量増量期間ta 中のスロットル弁21の目
標開度θb が計算される。
【0048】 θb =θb1−Δθb …(6) 次いでステップ172ではステップ171で求められた
目標開度θb が0.0以下であるか否かが判別される。
肯定判定された場合にはステップ173に進んで目標開
度θb が0.0とされ、次いでステップ174に進んで
吸入空気量増量フラグFLAの値が0とされ、次いでス
テップ175に進む。一方、ステップ172において否
定判定された場合にはそのままステップ175に進む。
ステップ175では変数θb1の値が現在求められている
最新の目標開度θb とされ、次いでステップ176に進
む。
【0049】ステップ176ではスロットル弁21の開
度が目標開度θb となるようにステップモータ70が駆
動されて本サブルーチンBを終了する。一方、ステップ
161においてΔθが(Δθ)1 以上であると判定され
たときにはステップ177に進む。ステップ177では
吸入空気量増量FLAの値が0であるか否かが判別され
る。吸入空気量増量フラグFLAの値が0である場合に
はステップ180に進み、一方、吸入空気量増量フラグ
FLAの値が0ではない場合にはステップ178に進
む。ステップ178では現在の機関運転状態が減速運転
継続中であるか否かが判別される。現在の機関運転状態
が減速運転継続中であると判定されたときにはステップ
162に進む。一方、現在の機関運転状態が減速運転継
続中ではないと判定されたときにはステップ179に進
んで吸入空気量増量フラグFLAの値が0とされ、次い
でステップ180に進む。ステップ180ではアクセル
センサ25により検出されたアクセルペダル24の踏み
込み量Lに基づいて図5に示す関係からスロットル弁2
1の目標開度θa が計算される。次いでステップ181
ではスロットル弁21の開度が目標開度θa になるよう
にステップモータ70が駆動された本サブルーチンBを
終了する。
【0050】次に、図24を参照して第3の実施例につ
いて説明する。なお、この第3実施例における2サイク
ルディーゼル機関の構造は上述の第2の実施例における
2サイクルディーゼル機関の構造と同じであり、即ち図
16および図17に示す構造を有する。この第3実施例
では機関出力軸と変速機とが直結された状態で機関急減
速運転が行われたときにおける燃料噴射量qの増量方法
が第2実施例と異なっている。
【0051】図24は図18に示す第2実施例と同様に
機関出力軸と変速機とが直結された状態で機関定常走行
中、時刻t1 においてアクセルペダル24を離して機関
急減速運転を開始した場合を示している。この図24に
示す実施例においても図18および図19に示す実施例
と同様に機関急減速運転の開始が検出された時刻t6
ら時刻t8 までの吸入空気量増量期間ta (図19参
照)においてスロットル弁21の開度θを破線θb で示
されるように、アクセルペダル24の踏み込み量Lに基
づいて図5に示す関係から定められるスロットル弁開度
θa に対して増大させるようにしている。このスロット
ル弁開度θを増大させるための制御方法は図18および
図19に示す実施例の場合と同じである。
【0052】一方、この図24に示す実施例では機関出
力軸と変速機とが直結された状態で機関急減速運転が行
われたときも含めて機関の全運転状態において、スロッ
トルセンサ22により検出されたスロットル弁21の開
度θとクランク角センサ41により検出された機関回転
数Nとに基づいて図6に示す関係から燃料噴射量qが計
算される。ここでアクセルペダル24の踏み込み量Lに
基づいて図5に示す関係から定められるスロットル弁開
度θa と機関回転数Nとによって図6に示す関係から求
められる燃料噴射量qは、上述のように図24において
一点鎖線qa で示されるように推移する。一方、増大せ
しめられたスロットル弁開度θb と機関回転数Nとに基
づいて図6に示す関係から求められる燃料噴射量qは、
図24において二点鎖線qc で示されるように推移す
る。従ってこの図24に示される実施例では吸入空気量
増量期間ta においてスロットル弁開度θが開度θa
ら開度θb に増大せしめられることによって、機関の通
常運転時における燃料噴射量qの計算方法をそのまま用
いて燃料噴射量qが噴射量qa から噴射量qc に自動的
に増大せしめられるようにしている。
【0053】次に、図25を参照して図24に示す実施
例における燃料噴射制御および給気制御ルーチンについ
て説明する。この制御ルーチンは一定時間Δt毎の割込
みによって実行される。なお図25に示す制御ルーチン
において、図21に示す制御ルーチンの対応するステッ
プと処理内容が同一の各ステップに対しては図21の対
応するステップと同一のステップ番号を用いる。
【0054】図25に示す制御ルーチンと図21に示す
制御ルーチンとを比較すると、図25に示す制御ルーチ
ンでは図21に示す制御ルーチンのステップ142が不
要になって削除されている。また図25に示す制御ルー
チンでは、図21に示す制御ルーチンのステップ152
の代りにステップ200およびステップ201が用いら
れている。このステップ200ではステップ147と同
様にスロットルセンサ22により検出されたスロットル
弁21の開度θとクランク角センサ41により検出され
た機関回転数Nとに基づいて図6に示す関係から燃料噴
射量qが計算される。次いでステップ201ではこの燃
料噴射量qが出力される。次に、図26および図27を
参照して第4の実施例について説明する。
【0055】図26に示す実施例では、スロットル弁2
1に連結されたスロットルレバー80の先端部に対して
ダッシュポット82が設けられる。このダッシュポット
82はロッド84が固定されたダイヤフラム85と、ダ
イヤフラム85により隔成された圧力室86および大気
圧室87と、ダイヤフラム85をロッド84の先端がス
ロットルレバー80の先端部に近付く方向に向けて付勢
する圧縮ばね88と、圧力室86に圧力通路89を介し
て接続されたフィルタ91と、圧力通路89内に配置さ
れた遅延弁92とを具備する。図26に示されるように
遅延弁92内には絞り93が配置されている。また圧力
室86と遅延弁92間の圧力通路89内には大気に連通
可能な第2の電磁切換弁95が配置される。この第2電
磁切換弁95は図示しない駆動回路を介して電子制御ユ
ニット50の出力ポート56に接続され、従って第2電
磁切換弁95は電子制御ユニット50の出力信号に基づ
いて切換制御される。スロットル弁21の開度θが予め
定められた小さな設定開度θ1 よりも大きい機関通常運
転時にはスロットルレバー80の先端部とロッド84の
先端とは離れている。一方、スロットル弁開度θが設定
開度θ1 以下のときにはスロットルレバー80の先端部
がロッド84の先端に接触するようになっている。な
お、2サイクルディーゼル機関のその他の構造は図3お
よび図4に示す実施例と同じである。
【0056】図26に示す実施例では機関出力軸と変速
機とが直結された状態で機関急減速運転が行われたと
き、第2電磁切換弁95の切換作用により圧力室86が
遅延弁92に接続される。その結果、スロットル弁21
の開度θが上述の設定開度θ1まで低減してスロットル
レバー80の先端部がロッド84の先端に接触するとそ
の後圧力室86内の空気が遅延弁92の絞り93を介し
て徐々に流出していく。斯くしてスロットル弁開度θは
アイドリング開度、即ち零まで緩やかに低減していく。
次いでアクセルペダル24が踏み込まれて機関加速運転
が開始されると、スロットル弁21はアクセルペダル2
4に連動して開弁していき、一方ロッド84は圧縮ばね
88およびダイヤフラム85のばね力によりスロットル
レバー80の動きに追従して設定開度θ1 に対応する位
置まで前方に移動する。
【0057】一方、機関出力軸と変速機とが直結された
状態で機関急減速運転が行われたとき以外の機関運転時
には、第2電磁切換弁95の切換作用により圧力室86
が大気に開放される。従ってこのときにはスロットル弁
21は、ダッシュポット82が設けられていない場合と
同様に機関の全運転領域に亘ってアクセルペダル24の
動きにただちに連動して動くことになる。なお、第2電
磁切換弁95の切換作用により圧力室86が遅延弁92
に接続されている場合も、また圧力室86が大気に開放
されている場合もいずれの場合にもスロットルセンサ2
2からは実際のスロットル弁21の開度θに比例した出
力電圧が発生する。
【0058】次に、図27を参照して図26に示す実施
例において機関出力軸と変速機とが直結された状態で機
関急減速運転が行われたときの燃料噴射制御および給気
制御について説明する。図27は図9および図10に示
す実施例と同様に機関定常走行中、時刻t1 においてア
クセルペダル24を離して機関急減速運転を開始した場
合を示している。この場合、機関急減速運転の開始が検
出されると上述したように第2電磁切換弁95の切換作
用により圧力室86が遅延弁92に接続される。従って
スロットル弁開度θが上述の設定開度θ1 まで低減して
スロットルレバー80の先端部がロッド84の先端に接
触するとその後圧力室86内の空気が遅延弁92の絞り
93を介して徐々に流出し、斯くしてスロットル弁開度
θは図27において破線θ c で示されるようにアイドリ
ング開度、即ち零まで緩やかに低減していく。その結
果、ダッシュポット82が設けられていない場合に比べ
て機関シリンダ内に供給される吸入空気量が増大せしめ
られる。また、図9および図10に示す実施例と同様に
急減速運転の開始が検出された時点から時刻t7 までの
燃料増量期間t i において燃料噴射量qを二点鎖線qb
で示されるように、スロットル弁開度θおよび機関回転
数Nに基づいて図6に示す関係から定められる燃料噴射
量qa に対して増量させるようにしている。
【0059】次に、図28を参照して図26および図2
7に示す実施例における燃料噴射制御および給気制御ル
ーチンについて説明する。この制御ルーチンは一定時間
Δt毎の割込みによって実行される。なお図28に示す
制御ルーチンにおいて、図13に示す制御ルーチンの対
応するステップと処理内容が同一の各ステップに対して
は図13の対応するステップと同一のステップ番号を用
いる。
【0060】以下に図13に示す制御ルーチンと異なる
ステップについて説明する。ステップ100において機
関出力軸と変速機とが直結状態にないと判定されたとき
にはステップ210に進み、吸入空気量増量フラグFL
Aの値が0とされる。次いでステップ101では燃料増
量フラグFLIの値が0とされる。次いでステップ21
1では第2電磁切換弁95の切換作用により圧力室86
が大気に開放され、次いでステップ102に進む。一
方、ステップ100において機関出力軸と変速機とが直
結状態にあると判定されたときにはステップ212に進
んでサブルーチンCを呼出し、次いでステップ106に
進む。
【0061】次に、図29を参照してサブルーチンCに
ついて説明する。このサブルーチンCは、機関出力軸と
変速機とが直結状態にあるときに第2電磁切換弁95の
切換処理を行うための処理ルーチンである。なお図29
に示すサブルーチンCにおいて、図22および図23に
示すサブルーチンBと処理内容が同一の各ステップに対
してはサブルーチンBの対応するステップと同一のステ
ップ番号を用いる。
【0062】以下にサブルーチンBと異なる各ステップ
について説明する。ステップ161においてスロットル
弁開度θの時間変化率Δθが限界値(Δθ)1 以下であ
ると判定されたときにはステップ220に進んで吸入空
気量増量フラグFLAの値が2とされる。次いでステッ
プ221では第2電磁切換弁95の切換作用により圧力
室86が遅延弁92に接続される。ステップ177にお
いて吸入空気量増量フラグFLAの値が0であると判定
されたとき、またはステップ179の処理が完了したと
きにはステップ222に進み、第2電磁切換弁95の切
換作用により圧力室86が大気に開放される。
【0063】なお、上述の第2実施例、第3実施例およ
び第4実施例では機関の全運転領域において電磁切換弁
37を切換制御するための制御パルスのデューティ比D
Tを図7に示すマップに基づいて制御している。この代
りに、機関出力軸と変速機とが直結された状態で機関急
減速運転が行われたときに上述の吸入空気量増量期間t
a においてデューティ比DTを零に保持し、斯くしてバ
イパス制御弁29の開度Sを全閉に保持することもでき
る。このようにバイパス制御弁29の開度Sを全閉にす
ることによって機械式過給機18から吐出された空気が
全量機関シリンダ内に供給されるようになり、斯くして
吸入空気量増量期間ta において吸入空気量を更に増大
させることができる。なお、このように吸入空気量増量
期間taにバイパス制御弁29を全閉状態に保持して
も、この吸入空気量増量期間ta には上述のようにスロ
ットル弁21の開度θが緩やかに低下するので機械式過
給機18の上流と下流の圧力差はさほど大きくならな
い。従って吸入空気が機械式過給機18による過給仕事
によって過度に昇温することがない。
【0064】更に、吸入空気量増量期間ta においてス
ロットル弁21の開度θを図5に示すアクセルペダル2
4の踏み込み量Lに応じた開度に維持しつつ、電磁切換
弁37を切換制御するデューティ比DTを図7に示すマ
ップから求まる値よりも小さな値に制御し、斯くしてバ
イパス制御弁29の開度Sを低減させるようにしてもよ
い。このようにバイパス制御弁29の開度Sを低減させ
ることにより、機械式過給機18から給気ダクト17内
に吐出された空気の内でバイパス通路28を介して給気
ダクト19内に返戻される空気量が低減され、斯くして
吸入空気量増量期間ta において機関シリンダ内に供給
される空気量を増大させることができる。
【0065】なお、上述の各実施例では機関減速状態を
スロットル弁開度の時間変化率Δθにより検出している
が、この代りにアクセルペダルの踏み込み量Lの時間変
化率等により機関減速状態を検出するようにしてもよ
い。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、機関と
変速機とが直結状態にありかつ機関が減速状態にある機
関運転時に機関出力トルクが緩やかに低下し、斯くして
トルクショックによる振動の発生を抑制することができ
る。一方、機関と変速機とが直結状態になくかつ機関が
減速状態にある機関運転時には燃料噴射量が速やかに低
減され、斯くして燃料消費率を向上させることができ
る。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による効果に加え、更に、機関と変速機と
が直結状態にありかつ機関が減速状態にある機関運転時
にスモークが発生しない良好な燃焼を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の構成図である。
【図2】請求項2に記載の発明の構成図である。
【図3】2サイクルディーゼル機関の全体図である。
【図4】電子制御ユニットを示す図である。
【図5】アクセルペダルの踏み込み量とスロットル弁開
度の関係を示す線図である。
【図6】燃料噴射量を示す線図である。
【図7】電磁切換弁に供給される制御パルスのデューテ
ィ比を示す線図である。
【図8】機関出力軸と変速機とが直結されていない状態
で機関急減速運転が行われたときの燃料噴射制御を説明
するための線図である。
【図9】機関出力軸と変速機とが直結された状態で機関
急減速運転が行われたときの燃料噴射制御を説明するた
めの線図である。
【図10】図9に示す燃料噴射量の時間推移を拡大して
示した線図である。
【図11】基本燃料増量期間とスロットル弁開度の時間
変化率との関係を示す線図である。
【図12】燃料増量期間の補正係数と機関回転数との関
係を示す線図である。
【図13】燃料噴射制御および給気制御を行う制御ルー
チンのフローチャートである。
【図14】サブルーチンAのフローチャートの前半部分
である。
【図15】サブルーチンAのフローチャートの後半部分
である。
【図16】第2の実施例の2サイクルディーゼル機関の
全体図である。
【図17】電子制御ユニットを示す図である。
【図18】機関出力軸と変速機とが直結された状態で機
関急減速運転が行われたときの燃料噴射制御および給気
制御を説明するための線図である。
【図19】図18に示す燃料噴射量およびスロットル弁
開度の時間推移を拡大して示した線図である。
【図20】吸入空気量増量期間と機関回転数との関係を
示す線図である。
【図21】燃料噴射制御および給気制御を行う制御ルー
チンのフローチャートである。
【図22】サブルーチンBのフローチャートの前半部分
である。
【図23】サブルーチンBのフローチャートの後半部分
である。
【図24】第3の実施例において機関出力軸と変速機と
が直結された状態で機関急減速運転が行われたときの燃
料噴射制御および給気制御を説明するための線図であ
る。
【図25】燃料噴射制御および給気制御を行う制御ルー
チンのフローチャートである。
【図26】第4の実施例に用いられるダッシュポットを
示す図である。
【図27】第4の実施例において機関出力軸と変速機と
が直結された状態で機関急減速運転が行われたときの燃
料噴射制御および給気制御を説明するための線図であ
る。
【図28】燃料噴射制御および給気制御を行う制御ルー
チンのフローチャートである。
【図29】サブルーチンCのフローチャートである。
【符号の説明】
11…燃料噴射弁 18…機械式過給機 21…スロットル弁 22…スロットルセンサ 24…アクセルペダル 25…アクセルセンサ 29…バイパス制御弁 37…電磁切換弁 39…真空ポンプ 70…ステップモータ 80…スロットルレバー 82…ダッシュポット 92…遅延弁 93…絞り 95…第2の電磁切換弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射量がアクセルペダルの踏み込み
    量に基づいて定められる内燃機関の燃料噴射制御装置に
    おいて、機関減速状態を検出する減速検出手段と、機関
    と変速機との連結状態を検出する連結状態検出手段と、
    機関と変速機とが直結状態にありかつ機関が減速状態に
    ある機関運転時に燃料噴射量をアクセルペダルの踏み込
    み量に基づいて定められた上記燃料噴射量に対して増量
    せしめる燃料噴射量制御手段とを具備する内燃機関の燃
    料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 機関シリンダ内に供給される吸入空気量
    を変化させる吸入空気量可変装置を具備し、該吸入空気
    量がアクセルペダルの踏み込み量に応じて変化せしめら
    れ、燃料噴射量がアクセルペダルの踏み込み量に基づい
    て定められる内燃機関の燃料噴射制御装置において、機
    関減速状態を検出する減速検出手段と、機関と変速機と
    の連結状態を検出する連結状態検出手段と、機関と変速
    機とが直結状態にありかつ機関が減速状態にある機関運
    転時に燃料噴射量をアクセルペダルの踏み込み量に基づ
    いて定められた上記燃料噴射量に対して増量せしめる燃
    料噴射量制御手段と、燃料噴射量がアクセルペダルの踏
    み込み量に基づいて定められた燃料噴射量に対して増量
    せしめられる上記機関運転時に吸入空気量がアクセルペ
    ダルの踏み込み量に応じて定められた上記吸入空気量に
    対して増大するように上記吸入空気量可変装置を制御す
    る吸入空気量制御手段とを具備する内燃機関の燃料噴射
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1669575A2 (en) * 2004-12-02 2006-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection control apparatus and method for internal combustion engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1669575A2 (en) * 2004-12-02 2006-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection control apparatus and method for internal combustion engine
EP1669575A3 (en) * 2004-12-02 2007-06-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection control apparatus and method for internal combustion engine

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