JPH05171776A - 押し出し型材製外壁材 - Google Patents

押し出し型材製外壁材

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JPH05171776A
JPH05171776A JP35615891A JP35615891A JPH05171776A JP H05171776 A JPH05171776 A JP H05171776A JP 35615891 A JP35615891 A JP 35615891A JP 35615891 A JP35615891 A JP 35615891A JP H05171776 A JPH05171776 A JP H05171776A
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JP
Japan
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panel
draining
wall
drainage
wall material
Prior art date
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JP35615891A
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Inventor
Ryuichi Ueno
龍一 上野
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TOSUTEMU SERA KK
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TOSUTEMU SERA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】雨だれによる外壁材の汚れの発生の問題を解決
できる構造の押し出し型材製外壁材を提供する。 【構成】コンクリート建築物の外壁9を覆うもので、長
手方向を横向きにして取付られる押し出し型材でなる基
準パネル1と水切パネル2とを備える。パネルの幅方向
の両側に、上下に隣接する基準パネル1または水切パネ
ル2とのスナップイン結合手段を形成する係止条4〜8
を有する。水切パネル2は躯体9の外側に突出させかつ
下向きに形成された水切11を有する。基準パネル1ま
たは水切パネル2の上下の係止条4〜8をそれぞれ上下
に隣接する基準パネルまたは水切パネルの係止条4〜8
に嵌合することにより、基準パネル1と水切パネル2と
を組合わせて外壁に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として中低層のコン
クリート建築物の外壁を補修する場合に施工される押し
出し型材でなる外壁材に関する。
【0002】
【従来の技術】10階以下の例えば5階前後の中低層の
コンクリート建築物の外壁は、高層のコンクリート建築
物の外壁のように、清掃用ゴンドラ等を外壁に吊るして
掃除するように配慮した構築はなされていない関係上、
外壁の掃除は行わないで放置されていることが多い。こ
のような中低層のコンクリート建築物の外壁を補修する
場合、前記のように掃除等のメンテナンスも行わずに、
比較的長期にわたって美感を損わず、かつ高級感を与え
るものと期待される材料として、アルミニウム合金製押
し出し型材でなる外壁材を用いる場合がある。
【0003】この従来の押し出し型材でなる外壁材は図
7のように構成されている。すなわち、アルミニウム合
金製押し出し型材でなるパネル31の上下に、スナップ
イン結合手段としての係止条32、33を設けておき、
上下に隣接するパネルの係止条32、33を押し嵌めて
建築物の外壁に沿って取付ける構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来構造の
外壁材においては、雨だれの跡34がパネル31の外壁
面に残留してしまい、外壁全体が汚くなってしまうとい
う問題点があった。この雨だれの跡34が残る理由は、
建築物の頂上部の笠木等に溜まる塵埃が雨だれに含まれ
て外壁を流下する間に外壁に残留し、残留する塵埃が次
の降雨の際における塵埃の流下を留めて残留を促進し、
さらに塵埃に含まれる腐食物質である塩分や亜硫酸ガス
が水分の存在下でパネル31を腐食してパネル31の表
面のアルマイト亀裂を発生させて腐食物質が内部まで浸
透し、腐食がパネル31の素地まで達し、こんどは素地
と腐食物質との間で腐食電流が流れて電食が発生して腐
食がさらに促進されるという腐食過程により、雨だれ流
下部分に塵埃および腐食が集中し、その部分が汚れるの
である。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、雨だれによ
る外壁材の汚れの発生の問題を解決できる構造の押し出
し型材製外壁材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、コンクリート建築物の外壁を覆う外壁材
において、長手方向を横向きにして取付られる押し出し
型材でなる基準パネルと水切パネルとを備え、該基準パ
ネルの幅方向の両側に、上下に隣接する基準パネルまた
は水切パネルとのスナップイン結合手段を形成する係止
条を有し、該水切パネルは躯体外側に突出させかつ下向
きに形成された水切を有し、前記基準パネルまたは水切
パネルの上下の係止条をそれぞれ上下に隣接する基準パ
ネルまたは水切パネルの係止条に嵌合することにより、
前記基準パネルと水切パネルとを組合わせて前記外壁に
取付けられることを特徴とする。
【0007】本発明において、水切パネルには、水切の
根本部より下方でかつ水切の下端より上方に通気孔を有
し、該通気孔より下方に躯体外側に突出した雨がえし部
を設けることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明の外壁材は、上述のように基準パネルと
水切パネルとの組合わせによって外壁を構成したので、
雨だれは水切にそって地上に落下するため、基準パネル
の外壁をつたって雨だれが流れることが少なくなる。水
切パネルに通気孔および雨がえし部を設けた場合には、
風が外壁に向かって吹き付けた際、パネルの外の空気は
通気孔を通してパネル内に入るので、パネル内外の気圧
差が減少し、また下方から風にのって吹き付ける雨は雨
がえし部で上昇が阻まれるので、雨のパネル内への浸透
が防止される。
【0009】
【実施例】図1は本発明による外壁材の一実施例を示す
縦断面図である。本発明による外壁材は、いずれもアル
ミニウム合金製の基準パネル1と水切パネル2との組合
わせでなる。これらのパネル1、2は、コンクリート建
築物の躯体9の外壁に長手方向を横向きにして取付けら
れるもので、図2の分解斜視図と、図3(A)、(B)
の組立状態を示す側面図に示すように、基準パネル1お
よび水切パネル2にはいずれもその上下幅方向の上側、
下側に、上下に隣接する基準パネル1または水切パネル
2にスナップイン結合する手段として、係止条4、5お
よび6、7、8が形成されている。これらの係止条のう
ち、上側の係止条4、5は建築物躯体9側に凹ませた部
分10より外方に突出させて形成されている。前記上下
の係止条4〜8には抜け止め用の係止突部4a、5a、
6a、7a、8aを有している。基準パネル1の上下幅
h1(図1参照)は、好ましくは15cm 〜30cm 程
度、長さL(後述の図4参照)は建物のサイズ、外壁形
状に応じて一般的には数m程度に適宜に設定される。
【0010】水切パネル2は、躯体9の外側に突出する
傾斜部11aと、その先端から垂下した垂下部11bと
からなる水切11を有する。また、水切パネル2の水切
11の根本部より下方でかつ水切11の下端より上方に
は、通気孔12が穿設され、その下側には、下向きに傾
斜した雨がえし部13が形成されている。なお、水切パ
ネル2の幅h2(図1参照)はおおよそ7cm 〜15cm
程度、長さは基準パネル1と同長に設定される。また、
水切11の突出幅W(図3(A)参照)は好ましくは2
cm〜5cm 程度、垂下部11bの高さh3(図3(A)参
照)は好ましくは2cm〜5cm 程度に設定される。
【0011】この外壁材は、図1および横断面図である
図4に示すように、ねじ等の固定具14によりアルミニ
ウム合金の押し出し型材でなる胴縁15を躯体9の既存
の外壁面やその入隅、出隅に固定する。また、該胴縁1
5の下端部には、その下端部に係合させ、かつ躯体9に
固定してアルミニウム合金製押し出し型材でなるスター
ト部材16を取付ける。そして、基準パネル1を該スタ
ート部材16に載置し、かつ基準パネル1の両端を胴縁
15にねじ等の固定具17(図3(B)参照)により固
定する。続いて、既設の基準パネル1の上側の係止条
4、5間に次の基準パネル1の下側の係止条6、7が挟
まれる形で押し嵌めし、同様に胴縁15に固定具17に
より基準パネル1の両端を固定する。そして、例えば2
0枚〜50枚に1枚の割合で、好ましくは1階層に1枚
の割合で水切パネル2を、基準パネル1間と同じスナッ
プイン結合により取付ける。該水切パネル2の両端も胴
縁15に固定具17により固定する。
【0012】このようにして躯体9の外壁面の上部まで
パネル1、2を取付けた後、胴縁15の部分、すなわち
パネル1、2の継目の部分をキャップ20により覆う。
該キャップ20は、胴縁15に固定具18により固定し
た連結材19にスナップイン結合されて取付けられる。
これらの連結材19およびキャップ20はアルミニウム
合金製押し出し型材でなり、キャップ20が位置する水
切11の両端部は予め切除して基準パネル1と同面に形
成しておく。躯体9の屋上には笠木21を取付ける。
【0013】このように、水切パネル2を適宜間隔を有
して設けることにより、図5の斜視図に示すように、雨
だれ22が水切パネル2に沿って流下すると、水切11
に沿い、基準パネル1の外壁面から離れた空間を通って
地上に落下するので、基準パネル1に沿って雨だれが流
下することが防止される。従って、雨だれによるパネル
壁面の汚れが防止される。また、強風がパネル1の外壁
面に向けて吹いた場合においても、空気23が通気孔1
2を通してパネル1、2の内側に入るため、パネル1、
2の内外に差圧が発生せず、差圧による雨水の浸入が発
生しない。また、下側から吹き上げる風による雨水24
は雨がえし部13で下方へ返される。従って、通気孔1
2から雨水がパネル内部に浸入して滞留することによる
腐食の発生が防止される。なお、図1に示すように、ス
タート部材16には適宜間隔を有して孔25が設けてあ
り、躯体9の外壁に向かう風26はスタート部材16の
孔25からパネル1、2と躯体9の外壁面との間を通
り、途中で水切パネル2の通気孔12からの風23と合
流して上昇し、笠木21の部分より外に出る。このよう
に、通気孔12から風23がパネル1、2内に入ること
により、風の流れがスムーズになる。また、水切パネル
2は外壁の意匠上のアクセントとなる。
【0014】なお、本実施例においては、図2に示した
ように、各パネル1、2の下側に3本の係止条6〜8を
等間隔に設け、中央の係止条7の先端には上下に突出し
た係止突部7aを設けており、一方、上側の係止条4、
5の下部には、係止条7、8を入れることが可能なスペ
ース10aが設けてあるので、図3(A)に示すパネル
組合わせ構造以外に、図3(C)のような係止条7、8
が係止条4、5間に嵌まる結合構造も可能である。これ
により、とりうる意匠の種類を増加させ、かつ結合構造
を選択することにより、寸法ずれの調整も可能となる。
【0015】水切パネル2と基準パネル1との配置は任
意に設定でき、図6の斜視図に示すように、水切パネル
2を複数枚ずつまとめて集合させた部分を形成すること
により、意匠上の変化を持たせることも可能である。
【0016】以上本発明を実施例により説明したが、本
発明を実施する場合、上記実施例に限らず、例えば水切
11を弧状に曲成した形状や単に直線状に傾斜した形状
に形成する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各パネル1、2、水切11、雨がえし部13等の具
体的形状、構造について、種々の変更、付加が可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】請求項1によれば、水切により雨だれが
パネル壁面に沿うことなく地上に落下するため、雨だれ
よる外壁材壁面への塵埃や腐食物質等の付着、堆積が防
止されるので、外壁材壁面の汚れの発生の進行を遅らせ
ることができ、コンクリート建築物において、長期にわ
たり外観を良好に維持でき、清掃のサイクルを長くする
ことができる。また、水切パネルの存在により、外壁に
アクセントを付けることができ、水切パネルと基準パネ
ルとの組合わせを種々に選択することにより、バラエテ
ィに富んだ外壁が実現できる。
【0018】請求項2によれば、通気孔および雨がえし
部を設けたことにより、雨水のパネル内部への浸入が防
止され、パネル内部に雨水が滞留することによる腐食の
発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による外壁材の一実施例を示す縦断面図
である。
【図2】本実施例の基準パネルおよび水切パネルの斜視
図である。
【図3】(A)、(C)は本実施例における水切パネル
の取付構造の2例を示す側面図、(B)は基準パネルの
取付構造を示す側面図である。
【図4】本実施例の水切パネルの取付構造を示す横断面
図である。
【図5】本実施例の水切パネルの作用説明用斜視図であ
る。
【図6】本実施例の水切パネルの他の組合わせ構造を示
す斜視図である。
【図7】従来の外壁材の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基準パネル 2 水切パネル 4〜8 係止条 9 躯体 10 凹部 11 水切 12 通気孔 13 雨がえし部 15 胴縁 16 スタート部材 14、17、18 固定具 19 連結材 20 キャップ 21 笠木

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート建築物の外壁を覆う外壁材に
    おいて、長手方向を横向きにして取付られる押し出し型
    材でなる基準パネルと水切パネルとを備え、該基準パネ
    ルの幅方向の両側に、上下に隣接する基準パネルまたは
    水切パネルとのスナップイン結合手段を形成する係止条
    を有し、該水切パネルは躯体外側に突出させかつ下向き
    に形成された水切を有し、前記基準パネルまたは水切パ
    ネルの上下の係止条をそれぞれ上下に隣接する基準パネ
    ルまたは水切パネルの係止条に嵌合することにより、前
    記基準パネルと水切パネルとを組合わせて前記外壁に取
    付けられることを特徴とする押し出し型材製外壁材。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記水切パネルには、
    前記水切の根本部より下方でかつ水切の下端より上方に
    通気孔を有し、該通気孔より下方に躯体外側に突出した
    雨がえし部を有することを特徴とする押し出し型材製外
    壁材。
JP35615891A 1991-12-24 1991-12-24 押し出し型材製外壁材 Pending JPH05171776A (ja)

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JP35615891A JPH05171776A (ja) 1991-12-24 1991-12-24 押し出し型材製外壁材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0715906U (ja) * 1993-08-26 1995-03-17 株式会社淀川製鋼所 外壁パネルの取付構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6275370A (ja) * 1985-09-30 1987-04-07 Shimadzu Corp 放射線位置検出器

Patent Citations (1)

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