JPH05171620A - 橋脚等の脚体の補強方法 - Google Patents

橋脚等の脚体の補強方法

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JPH05171620A
JPH05171620A JP3355566A JP35556691A JPH05171620A JP H05171620 A JPH05171620 A JP H05171620A JP 3355566 A JP3355566 A JP 3355566A JP 35556691 A JP35556691 A JP 35556691A JP H05171620 A JPH05171620 A JP H05171620A
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豊行 岡島
Satoru Ono
了 大野
Katsuro Obata
克朗 小畠
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Abstract

(57)【要約】 【目的】既設の橋脚等の脚部に貼付した高強度繊維シー
トの下端部をフーチングと一体的かつ強固に接続して脚
部を有効に補強すること。 【構成】フーチング2と一体化された既設の橋脚1の下
方部に高強度繊維シート3aをフーチングとの接合部ま
で貼付する。縦方向に延長する押えプレート5とこのプ
レートの外面から横方向に延長するアンカー鉄筋6を有
する定着具4を予め準備し、この押えプレート5をフー
チング2との接合部から高強度繊維シート3aを貼付し
た橋脚1の外面に取り付け、定着具のアンカー鉄筋6を
既設のフーチングの外側に配筋された補強用フーチング
の鉄筋11に添接する。次いで、補強用フーチングの鉄
筋11の外周に型枠を設置してからコンクリートを打設
して新設フーチング14を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフーチングと一体化さ
れた橋脚等の既設の脚体を補強する方法に関し、より具
体的には脚体に高強度繊維シートを貼付することによっ
て脚体を補強する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、既設の煙突とかの塔状構造物或い
は建築物の既設柱を補強するために、これらの外周に高
強度繊維シート及び高強度繊維素材を巻設したものが公
知となっている。この具体的例としては、例えば既設の
煙突の外周に、炭素繊維を縦方向に引き揃えたプリプレ
グからなる繊維シートを縦方向に貼り付け、次いでその
外周に接着剤を含浸した炭素繊維を巻き付けると言うも
のである。この高強度繊維シートを用いた補強方法は、
施工が確実で、靭性・耐荷力が向上し、自重及び断面が
殆ど増加せず、耐久性があると言った多くの利点のため
に益々施工範囲が拡大している。
【0003】最近になって既設の橋脚の耐震強度が見直
され、これらの橋脚を耐震補強する必要性が叫ばれてい
る。上記の種々の利点のため、高強度繊維シートを用い
て橋脚を補強する事が望ましいが、橋脚の外周に上記の
ように高強度繊維シートを貼付したものでは、高強度繊
維シートの下端部が橋脚の下端に構築された既設のフー
チングと一体的かつ強固に接続されないため、橋脚とフ
ーチングとの接続部において高強度繊維シートの十分な
強度を生かすことができず、高強度繊維シートの端部の
固定が大きな技術的課題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点に鑑みてなされたもので、その目的は既設の橋脚
等の脚体に貼付した高強度繊維シートの下端部を、その
下端のフーチングと一体的かつ強固に接続して上記脚部
を極めて有効に補強することの出来る脚体の補強方法を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では既設のフーチングと一体化された既設の
橋脚等の脚体を補強するに際し、該脚体の下方部に高強
度繊維シートを該フーチングとの接合部まで貼付し、縦
方向に延長する押えプレートとこのプレートの外面から
横方向に延長するアンカー鉄筋を有する定着具の該押え
プレートを該フーチングとの接合部から該高強度繊維シ
ートを貼付した該脚体の外面に取り付け、該定着具の該
アンカー鉄筋を既設の該フーチングの外側に配筋された
補強用フーチングの鉄筋に添接し、該補強用フーチング
の鉄筋の外周に型枠を設置してからコンクリートを打設
してなるのである。
【0006】
【作用】上記のようにコンクリートを打設すると、定着
具の押えプレートの内面は脚体に貼付された高強度繊維
シートの下端部を外方から強固に拘束し、また定着具の
アンカー鉄筋は新設される補強用フーチング内にコンク
リートと一体的に埋設される。
【0007】即ち、高強度繊維シートの下端部は補強用
フーチング内に一体的に埋設されて固定された形とな
り、脚体とフーチングとの接続部においても十分な補強
効果が得られる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例に付いて添付の
図面を参照にして説明する。
【0009】図1において1は既設の平断面矩形の橋脚
を示し、この橋脚1は既設のフーチング2と一体的に構
築されている。この橋脚1を耐震補強するため高強度繊
維シートが橋脚1の下方部外周に貼付されている。この
高強度繊維シートの貼付は先ず炭素繊維束を縦方向に引
き揃えて平行に配設したプリプレグからなる縦揃え高強
度繊維シート3aを橋脚1の補強を必要とする下方部に
おいて縦方向に貼付し、橋脚1の下端までの全周を覆う
ように貼付する。次いで、炭素繊維束を横方向に引き揃
えて平行に配設したプリプレグからなる横揃え高強度繊
維シート3bを上記繊維シート3aの上から橋脚に巻設
する。この横揃え高強度繊維シート3bの巻設はフーチ
ング2の上端から、後述する定着具の押さえプレートの
高さを僅かに越えた距離、例えば40cmほど離れた地
点で終端をなすようにする。
【0010】次いで、フーチング2の上端、即ち橋脚1
の下端に、図3に示した定着具4を設置する。この定着
具4は押えプレート5とこのプレート5の外面から横方
向に延長するアンカー鉄筋6とからなっている。押えプ
レートの高さは、縦揃え高強度繊維シート3aの下端部
を外方から押さえる一方、横揃え高強度繊維シート3b
の巻回部にまで至らない高さに形成され、この実施例で
は約35cmの高さとなっている。また、押えプレート
の上端7は外方に向けて僅かに湾曲形成されているが、
これは高強度繊維シートで補強された橋脚1が地震によ
って変形したときに押えプレート5の上端が垂直な角部
になっていると、その角部で破断される恐れがあるため
である。アンカー鉄筋6は上下に夫々水平な列をなして
設けられ、上部列の鉄筋6はほぼ水平配置されているの
に対し、下部列の鉄筋は既設のフーチング2の上面傾斜
に沿って外方に向けて下降した傾斜配置となっている。
【0011】橋脚1の下方部には水平な2個の小孔8が
左右に貫通して設けられ、また上記定着具4の押えプレ
ート5の上方部には透孔9が穿設され、定着具4の押え
プレート5を橋脚1の左右の面に接して配置したとき
に、橋脚1の小孔8と押えプレート5の透孔9とが一直
線上に位置し、これらの孔8、9を通してPC鋼棒挿通
用のシース管10が挿通されるようになっている。
【0012】この定着具4の設置の際に、好ましくは押
えプレート5と橋脚に貼付した高強度繊維シート3aと
は接着剤を介して接着する。定着具4の設置と前後して
新設フーチング用の補強鉄筋11が既設のフーチング2
の上面及び左右側面を取り囲むように配筋される。この
補強鉄筋11が配筋された後に定着具4のアンカー鉄筋
6が補強鉄筋11に添接して結着される。フーチングの
下方前後端部には左右に貫通する小孔12を形成し、P
C鋼棒挿通用のシース管13を挿通する。
【0013】しかる後、補強鉄筋11の外周に型枠を設
置し、コンクリートを打設して、既設フーチング2の外
側にこれと一体化した新設フーチング14を構築する。
コンクリートが硬化した後に上記のシース管10、13
にPC鋼棒(図示せず)を挿通し、新設フーチングの外
側からPC鋼棒に緊張力を加えることによって、既設フ
ーチング2と新設フーチング14の一体化を強固にする
と共に、既設橋脚1に貼付した高強度繊維シート3aを
定着具4の押えプレート5によって強力に圧着して新設
フーチング14内に一体的に固定する。その後、押えプ
レート5の湾曲した上端7と既設の橋脚との間の隙間か
ら雨水等が侵入しないようにシール材(図示せず)を充
填する。
【0014】尚、本発明の上記実施例では既設の橋脚1
に小孔8を形成するとともに定着具の押えプレート5に
透孔9を形成し、これらに緊張材としてPC鋼棒を挿通
して緊張力を加えるようにしたが、このような構成は本
発明の必須の要件ではなく、このようなPC鋼棒による
緊張力をを加えなくても、新設のフーチング打設時にお
けるコンクリートの側圧によって定着具の押えプレート
5は高強度繊維シートを既設橋脚に強固に圧着して所期
の目的を達成することができる。
【0015】
【発明の効果】既設の橋脚等の脚体の外周に貼付された
高強度繊維シートの下端部は新設の補強用フーチング内
に埋設された定着具の押えプレートによって脚体に挟圧
されるため、フーチング内にこれと一体的かつ強固に固
定された形となり、脚体を補強用繊維シートによって極
めて有効に補強することができる。
【0016】また、脚体に水平方向の小孔を貫通形成
し、この小孔と連通するように前記定着具のプレートに
透孔を穿設し、これらの小孔及び透孔を挿通してPC鋼
棒を補強用フーチングの外面まで延設し、この補強用フ
ーチングの外面にてPC鋼棒に緊張力を付与する場合に
は、上記プレートの脚体に対する圧着力はより一層強化
され、従って高強度繊維シートによる補強力も増大され
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法において定着具を設置しかつ新設
のフーチング用の補強鉄筋を配筋した状態を示す正面
図。
【図2】図1の状態における側断面図。
【図3】本発明の方法において使用する定着具を示す斜
視図。
【図4】図1の状態からコンクリートを打設した状態を
一部断面して示す正面図。
【符号の説明】
1 橋脚 2 既設のフーチング 3a 縦揃え強化繊維シート 3b 横揃え強化繊維シート 4 定着具 5 押えプレート 6 アンカー鉄筋 11 補強鉄筋 14 新設フーチング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設のフーチングと一体化された既設の橋
    脚等の脚体を補強するに際し、該脚体の下方部に高強度
    繊維シートを該フーチングとの接合部まで貼付し、縦方
    向に延長する押えプレートとこのプレートの外面から横
    方向に延長するアンカー鉄筋を有する定着具の該押えプ
    レートを該フーチングとの接合部から該高強度繊維シー
    トを貼付した該脚体の外面に取り付け、該定着具の該ア
    ンカー鉄筋を既設の該フーチングの外側に配筋された補
    強用フーチングの鉄筋に添接し、該補強用フーチングの
    鉄筋の外周に型枠を設置してからコンクリートを打設し
    てなることを特徴とする橋脚等の脚体の補強方法。
  2. 【請求項2】前記脚体に水平方向の小孔を貫通形成し、
    該小孔と連通するように透孔を穿設した前記押えプレー
    トを用い、前記コンクリートの打設後に該小孔及び該透
    孔を挿通して緊張材を前記補強用フーチングの外面まで
    延設し、該補強用フーチングの外面にて該緊張材に緊張
    力を付与して該補強用フーチングを前記既設のフーチン
    グと一体的に結合してなることを特徴とする橋脚等の脚
    体の補強方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196280A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Shimizu Corp 塔状構造物基礎の補強構造および塔状構造物基礎の補強方法
JP2010070973A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Central Japan Railway Co 橋梁の支持構造および施工方法
JP2014205989A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 東日本旅客鉄道株式会社 橋脚補強構造及び橋脚補強方法

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