JPH05170694A - インダン誘導体 - Google Patents
インダン誘導体Info
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- JPH05170694A JPH05170694A JP4050506A JP5050692A JPH05170694A JP H05170694 A JPH05170694 A JP H05170694A JP 4050506 A JP4050506 A JP 4050506A JP 5050692 A JP5050692 A JP 5050692A JP H05170694 A JPH05170694 A JP H05170694A
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- C07C45/511—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups
- C07C45/513—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups the singly bound functional group being an etherified hydroxyl group
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式〔I〕
【化1】
(式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し;R2はC
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示すが、但しR1およびR2が両方ともCH3
を示す場合にはR3はOCHOを示す)の化合物。 【効果】 芳香物質として有用。
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示すが、但しR1およびR2が両方ともCH3
を示す場合にはR3はOCHOを示す)の化合物。 【効果】 芳香物質として有用。
Description
【0001】
【発明の背景】本発明は新規アシル化インダン化合物お
よびその組成物、それらの製造方法並びに芳香物質とし
てのそれらの使用に関する。
よびその組成物、それらの製造方法並びに芳香物質とし
てのそれらの使用に関する。
【0002】ムスク芳香は種々の製品例えば香料、コロ
ン、化粧品、石けん等での使用に非常な用途がある。し
かしアジアジャコウジカ(Asia musk deer)から得られ
る天然ムスクは極めて稀であり、しかも非常に高価であ
る。従って、芳香化学者はこの天然ムスク香気と重複す
るかまたは非常に類似の合成生成物を捜すのにかなりの
時間をかけている。
ン、化粧品、石けん等での使用に非常な用途がある。し
かしアジアジャコウジカ(Asia musk deer)から得られ
る天然ムスクは極めて稀であり、しかも非常に高価であ
る。従って、芳香化学者はこの天然ムスク香気と重複す
るかまたは非常に類似の合成生成物を捜すのにかなりの
時間をかけている。
【0003】
【従来の技術】これらの研究努力の結果として、多数の
相異なる合成ムスクが発見された。このような合成化合
物の中には米国特許第4,466,908号に記載のアセ
チルインダン類、所望により式
相異なる合成ムスクが発見された。このような合成化合
物の中には米国特許第4,466,908号に記載のアセ
チルインダン類、所望により式
【化4】 で表されるアセチルテトラヒドロナフタレン類と組合せ
て用いることができる、式
て用いることができる、式
【化5】 の化合物がある。
【0004】同様に、Fehr et al., Helvetica Chimica
Acta, Vol.72, pp. 1537〜1553(1989)には式
Acta, Vol.72, pp. 1537〜1553(1989)には式
【化6】 (式中RはHまたはCH3のいずれかである)で表され
るような合成ムスクが論述されている。
るような合成ムスクが論述されている。
【0005】米国特許第4,352,748号にはホルミ
ル化およびアセチル化インダンムスク例えば式
ル化およびアセチル化インダンムスク例えば式
【化7】 で表されるものが開示されている。
【0006】その他のアセチルインダン類例えば6−ア
セチル−1,1,3,3,5−ペンタメチルインダン、5−
アセチル−1,1,2,3,3−ペンタメチルインダンおよ
び6−アセチル−5−エチル−1,1,2,3,3−ペンタ
メチルインダンはフランス特許第1,392,804号
(Chemical Abstracts, Vol. 63, p. 1681d(1965)に報
告されている)に開示されている。
セチル−1,1,3,3,5−ペンタメチルインダン、5−
アセチル−1,1,2,3,3−ペンタメチルインダンおよ
び6−アセチル−5−エチル−1,1,2,3,3−ペンタ
メチルインダンはフランス特許第1,392,804号
(Chemical Abstracts, Vol. 63, p. 1681d(1965)に報
告されている)に開示されている。
【0007】Cobb氏等の米国特許第4,551,573号
にもまた、ある種のインダン化合物が論述されている。
にもまた、ある種のインダン化合物が論述されている。
【0008】ヨーロッパ特許出願公告0 301 375
A2号にはホルミル化テトラリン類例えば1,1,2,
4,4−ペンタメチル−6−ホルミル−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレンおよび合成ムスクとしてのそれら
の使用が記載されている。
A2号にはホルミル化テトラリン類例えば1,1,2,
4,4−ペンタメチル−6−ホルミル−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレンおよび合成ムスクとしてのそれら
の使用が記載されている。
【0009】前記参考文献にはまたインダン化合物の製
造方法も記載されている。例えばCobb氏等の米国特許第
4,551,572号には、本質的にはアルミニウムハラ
イドおよび元素状ヨウ素からなる触媒の存在下における
芳香族化合物のオレフィン系化合物によるアルキル化法
が開示されている。該手法で使用するのに適当なものと
して記載されている芳香族化合物の例としてはp−シメ
ンがあり、論議されたオレフィン系化合物には2,3−
ジメチル−2−ブテン、イソブチレンおよびネオヘキセ
ンが含まれている。オレフィン系の化合物の混合物もま
た用いることができるが、この場合にはオレフィン類の
1種が犠牲剤として作用しうることが注目されよう。
造方法も記載されている。例えばCobb氏等の米国特許第
4,551,572号には、本質的にはアルミニウムハラ
イドおよび元素状ヨウ素からなる触媒の存在下における
芳香族化合物のオレフィン系化合物によるアルキル化法
が開示されている。該手法で使用するのに適当なものと
して記載されている芳香族化合物の例としてはp−シメ
ンがあり、論議されたオレフィン系化合物には2,3−
ジメチル−2−ブテン、イソブチレンおよびネオヘキセ
ンが含まれている。オレフィン系の化合物の混合物もま
た用いることができるが、この場合にはオレフィン類の
1種が犠牲剤として作用しうることが注目されよう。
【0010】新規および/またはより優れたムスクアロ
マ(aroma)化合物並びにそれらの製造方法が必要とされ
ている。本発明はこれら並びにその他の重要な目的に関
する。
マ(aroma)化合物並びにそれらの製造方法が必要とされ
ている。本発明はこれら並びにその他の重要な目的に関
する。
【0011】
本発明は式〔I〕
【化8】 (式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し;R2はC
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示す;但しR1およびR2が両方ともCH3で
ある場合にはR3はOCHOを示す)で表される新規化合
物を提供するものである。
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示す;但しR1およびR2が両方ともCH3で
ある場合にはR3はOCHOを示す)で表される新規化合
物を提供するものである。
【0012】前記化合物は香料および/またはその他の
工業において有用性を有する活性ムスクアロマ芳香を有
する。本発明化合物は単独でまたは互いに組合わせてま
たはその他の化合物または成分と組合わせて使用されう
る。
工業において有用性を有する活性ムスクアロマ芳香を有
する。本発明化合物は単独でまたは互いに組合わせてま
たはその他の化合物または成分と組合わせて使用されう
る。
【0013】特に本発明はさらに前述の定義を有する式
〔I〕の化合物の少なくとも1種と組合わせて1,1,
2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンを含有する新規
組成物を提供する。
〔I〕の化合物の少なくとも1種と組合わせて1,1,
2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンを含有する新規
組成物を提供する。
【0014】また、式〔I〕の化合物を製造するための
新規方法も提供される。該方法は5−イソプロピル−m
−キシレンおよび5−イソプロペニル−m−キシレンか
らなる群より選択される化合物を2−メチルプロペン、
2−メチル−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、
2−メチル−2−ペンテンおよび3−メチル−3−ヘキ
センからなる群より選択される化合物と接触させること
からなる。これら手法の各々をルイス酸、溶媒および場
合により相転移剤の存在下で実施すると式〔III〕
新規方法も提供される。該方法は5−イソプロピル−m
−キシレンおよび5−イソプロペニル−m−キシレンか
らなる群より選択される化合物を2−メチルプロペン、
2−メチル−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、
2−メチル−2−ペンテンおよび3−メチル−3−ヘキ
センからなる群より選択される化合物と接触させること
からなる。これら手法の各々をルイス酸、溶媒および場
合により相転移剤の存在下で実施すると式〔III〕
【化9】 (式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し;そして
R2はCH3またはCH2CH3を示す;但しR1およびR2
は両方とも同時にCH3を示すことはできない)の新規化
合物が得られる。
R2はCH3またはCH2CH3を示す;但しR1およびR2
は両方とも同時にCH3を示すことはできない)の新規化
合物が得られる。
【0015】次にこれらの式〔III〕の新規化合物をホ
ルミル化するかまたはホルミル化次に酸化すると式
〔I〕の新規化合物が得られる。
ルミル化するかまたはホルミル化次に酸化すると式
〔I〕の新規化合物が得られる。
【0016】本発明はさらに活性の高いムスク芳香特性
を有する式〔I〕の化合物およびそれらを含有する組成
物の、芳香組成物としての使用にも関する。
を有する式〔I〕の化合物およびそれらを含有する組成
物の、芳香組成物としての使用にも関する。
【0017】〔発明の詳細な説明〕前述のように、本発
明は式〔I〕
明は式〔I〕
【化10】 (式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し;R2はC
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示す:但しR1およびR2が両方ともCH3を
示す場合にはR3はOCHOを示す)で表される新規化合
物に関する。
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示す:但しR1およびR2が両方ともCH3を
示す場合にはR3はOCHOを示す)で表される新規化合
物に関する。
【0018】式〔I〕の好ましい化合物は下記のとおり
である。
である。
【0019】シス−5−ホルミル−3−エチル−1,1,
2,3,4,6−ヘキサメチルインダン;トランス−5−
ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメ
チルインダン;1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルイン
ダン−5−イル−ホルメート;5−ホルミル−1,1,
3,3,4,6−ヘキサメチルインダン;5−ホルミル−
3−エチル−1,1,3,4,6−ペンタメチルインダン;
および1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダン−
5−イル−ホルメート。
2,3,4,6−ヘキサメチルインダン;トランス−5−
ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメ
チルインダン;1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルイン
ダン−5−イル−ホルメート;5−ホルミル−1,1,
3,3,4,6−ヘキサメチルインダン;5−ホルミル−
3−エチル−1,1,3,4,6−ペンタメチルインダン;
および1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダン−
5−イル−ホルメート。
【0020】式〔I〕の化合物は単独でまたは互いに組
合せてまたはその他の化合物または成分と組合せて、香
料またはその他の工業における有用な組成物として用い
ることができる。
合せてまたはその他の化合物または成分と組合せて、香
料またはその他の工業における有用な組成物として用い
ることができる。
【0021】特に好ましい組成物は、1,1,2,3,3,
4,6−ヘプタメチルインダンと前述の定義を有する式
〔I〕の化合物の少なくとも1種とを組合せて含有する
ものである。
4,6−ヘプタメチルインダンと前述の定義を有する式
〔I〕の化合物の少なくとも1種とを組合せて含有する
ものである。
【0022】さらに特に好ましい組成物は5−ホルミル
−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンと以下
の式〔I〕の化合物:シス−5−ホルミル−3−エチル
−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルインダン、トラン
ス−5−ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−
ヘキサメチルインダン、1,1,3,3,4,6−ヘキサメ
チルインダン−5−イル−ホルメート、5−ホルミル−
1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルインダン、5−ホル
ミル−3−エチル−1,1,3,4,6−ペンタメチルイン
ダンおよび1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダ
ン−5−イル−ホルメートを組合わせて含有する組成物
である。
−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンと以下
の式〔I〕の化合物:シス−5−ホルミル−3−エチル
−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルインダン、トラン
ス−5−ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−
ヘキサメチルインダン、1,1,3,3,4,6−ヘキサメ
チルインダン−5−イル−ホルメート、5−ホルミル−
1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルインダン、5−ホル
ミル−3−エチル−1,1,3,4,6−ペンタメチルイン
ダンおよび1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダ
ン−5−イル−ホルメートを組合わせて含有する組成物
である。
【0023】本発明のさらに別の特徴によれば、式〔II
I〕
I〕
【化11】 (式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し;そして
R2はCH3またはCH2CH3を示す;但しR1およびR2
は両方とも同時にCH3を示すことはできない)で表され
る化合物が提供される。
R2はCH3またはCH2CH3を示す;但しR1およびR2
は両方とも同時にCH3を示すことはできない)で表され
る化合物が提供される。
【0024】式〔III〕の好ましい化合物は以下のとお
りである。 シス−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチル
インダン;トランス−3−エチル−1,1,2,3,4,6
−ヘキサメチルインダン;1,1,3,3,4,6−ヘキサ
メチルインダン;および3−エチル−1,1,3,4,6−
ペンタメチルインダン。
りである。 シス−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチル
インダン;トランス−3−エチル−1,1,2,3,4,6
−ヘキサメチルインダン;1,1,3,3,4,6−ヘキサ
メチルインダン;および3−エチル−1,1,3,4,6−
ペンタメチルインダン。
【0025】式〔III〕の化合物は種々の方法によって
製造でき、該方法は本発明のさらに別の特徴を構成す
る。特に本発明による式〔III〕の化合物は5−イソプ
ロピル−m−キシレンおよび/または5−イソプロペニ
ル−m−キシレンを、2−メチルプロペン(イソブチレ
ンとも称する)、2−メチル−1−ブテン、3−メチル
−2−ペンテン、2−メチル−2−ペンテンおよび3−
メチル−3−ヘキセンからなる群より選択される化合物
と反応させることにより製造されうる。
製造でき、該方法は本発明のさらに別の特徴を構成す
る。特に本発明による式〔III〕の化合物は5−イソプ
ロピル−m−キシレンおよび/または5−イソプロペニ
ル−m−キシレンを、2−メチルプロペン(イソブチレ
ンとも称する)、2−メチル−1−ブテン、3−メチル
−2−ペンテン、2−メチル−2−ペンテンおよび3−
メチル−3−ヘキセンからなる群より選択される化合物
と反応させることにより製造されうる。
【0026】本発明の式〔I〕で表される新規インダン
化合物は多数の方法によって製造することができ、該方
法は本発明のさらに別の特徴を構成する。好ましいプロ
トコルとしては、慣用手法を用いて式〔III〕の化合物
を最初に製造し次にホルミル化またはホルミル化および
酸化を行うか、または1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメ
チルインダンを最初に製造し次にホルミル化および酸化
を行って式〔I〕の化合物を得る。
化合物は多数の方法によって製造することができ、該方
法は本発明のさらに別の特徴を構成する。好ましいプロ
トコルとしては、慣用手法を用いて式〔III〕の化合物
を最初に製造し次にホルミル化またはホルミル化および
酸化を行うか、または1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメ
チルインダンを最初に製造し次にホルミル化および酸化
を行って式〔I〕の化合物を得る。
【0027】式〔III〕の化合物は単独でまたは互いに
組合わせてまたは場合により1,1,2,3,3,4,6−ヘ
プタメチルインダンと組合わせて、式〔I〕の化合物の
製造における試薬として有用な化合物または組成物とし
て用いることができる。前述の定義を有する式〔I〕の
化合物(またはそれらを含有する組成物)を製造するの
に特に好ましい組成物はシス−3−エチル−1,1,2,
3,4,6−ヘキサメチルインダン、トランス−3−エチ
ル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルインダン、1,
1,3,3,4,6−ヘキサメチルインダン、3−エチル−
1,1,3,4,6−ペンタメチルインダンおよび1,1,
2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンから選択される
少なくとも1種の化合物を組合わせて含有する組成物で
ある。さらに特に好ましい組成物は前記化合物の全てを
含有するものである。
組合わせてまたは場合により1,1,2,3,3,4,6−ヘ
プタメチルインダンと組合わせて、式〔I〕の化合物の
製造における試薬として有用な化合物または組成物とし
て用いることができる。前述の定義を有する式〔I〕の
化合物(またはそれらを含有する組成物)を製造するの
に特に好ましい組成物はシス−3−エチル−1,1,2,
3,4,6−ヘキサメチルインダン、トランス−3−エチ
ル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルインダン、1,
1,3,3,4,6−ヘキサメチルインダン、3−エチル−
1,1,3,4,6−ペンタメチルインダンおよび1,1,
2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンから選択される
少なくとも1種の化合物を組合わせて含有する組成物で
ある。さらに特に好ましい組成物は前記化合物の全てを
含有するものである。
【0028】式〔III〕の化合物を製造するためまたは
1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンを製造す
るための出発物質は例えば慣用の有機合成方法を用いて
合成されうるかそして/または種々の市販製品源から購
入されうる。例えば、98%2−メチル−2−ブテンを
含有する製品はミルウォーキー、ウィスコンシン州にあ
るAldrich Chemical社よりイソアミレン(IsoamyleneTM)
の商標で販売されている。式〔III〕の化合物を製造す
るための前記方法の実施において、各反応成分は例えば
ルイス酸またはプロトン酸、ハロゲン化されたまたはハ
ロゲン化されていない溶媒でありうる溶媒および場合に
より相転移剤と一緒にされる。当業者なら認識している
ように、ルイス酸は反応成分のいずれもと一緒に用いら
れうるが、一方プロトン酸は反応成分5−イソプロペニ
ル−m−キシレンを包含する反応に関してのみ用いられ
る。
1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンを製造す
るための出発物質は例えば慣用の有機合成方法を用いて
合成されうるかそして/または種々の市販製品源から購
入されうる。例えば、98%2−メチル−2−ブテンを
含有する製品はミルウォーキー、ウィスコンシン州にあ
るAldrich Chemical社よりイソアミレン(IsoamyleneTM)
の商標で販売されている。式〔III〕の化合物を製造す
るための前記方法の実施において、各反応成分は例えば
ルイス酸またはプロトン酸、ハロゲン化されたまたはハ
ロゲン化されていない溶媒でありうる溶媒および場合に
より相転移剤と一緒にされる。当業者なら認識している
ように、ルイス酸は反応成分のいずれもと一緒に用いら
れうるが、一方プロトン酸は反応成分5−イソプロペニ
ル−m−キシレンを包含する反応に関してのみ用いられ
る。
【0029】ルイス酸のいずれか、すなわち電子対を受
容しうるいずれかの非プロトン性化合物が、前記方法で
使用するのに適当である。ルイス酸の例としては金属ハ
ライド例えばハロゲン化アルミニウム例えば塩化アルミ
ニウム、臭化アルミニウム、沃化アルミニウム、モノフ
ルオロジクロロアルミニウム、モノブロモジクロロアル
ミニウムおよびモノヨードジクロロアルミニウムがあ
る。本発明方法でルイス酸として使用するのに適してい
るアルキル金属およびアルキル金属ハライドは例えばKe
nnedy, Joseph P., Carlocationic Polymerization, p.
221(Wiley-Interscience Publishers, 1982)に開示さ
れており、該開示は参考文献としてここに組入れるもの
とする。本発明方法においてはハロゲン化アルミニウム
が好ましい。該ハロゲン化アルミニウムのうちでは塩化
アルミニウムおよび臭化アルミニウム特に塩化アルミニ
ウム(AlCl3)が最も好ましい。
容しうるいずれかの非プロトン性化合物が、前記方法で
使用するのに適当である。ルイス酸の例としては金属ハ
ライド例えばハロゲン化アルミニウム例えば塩化アルミ
ニウム、臭化アルミニウム、沃化アルミニウム、モノフ
ルオロジクロロアルミニウム、モノブロモジクロロアル
ミニウムおよびモノヨードジクロロアルミニウムがあ
る。本発明方法でルイス酸として使用するのに適してい
るアルキル金属およびアルキル金属ハライドは例えばKe
nnedy, Joseph P., Carlocationic Polymerization, p.
221(Wiley-Interscience Publishers, 1982)に開示さ
れており、該開示は参考文献としてここに組入れるもの
とする。本発明方法においてはハロゲン化アルミニウム
が好ましい。該ハロゲン化アルミニウムのうちでは塩化
アルミニウムおよび臭化アルミニウム特に塩化アルミニ
ウム(AlCl3)が最も好ましい。
【0030】反応成分5−イソプロペニル−m−キシレ
ンを包含する前記方法で使用するにはプロトン酸のいず
れかが適当である。プロトン酸の例としては硫酸、りん
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等があ
る。
ンを包含する前記方法で使用するにはプロトン酸のいず
れかが適当である。プロトン酸の例としては硫酸、りん
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等があ
る。
【0031】該方法て使用するのに適したハロゲン化溶
媒は変更可能であり、例としてはハロゲン化脂肪族炭化
水素、ハロゲン化脂環式炭化水素およびハロゲン化芳香
族炭化水素溶媒がある。特に好ましいのはハロゲン化脂
肪族炭化水素である。適当なハロゲン化溶媒の例として
は1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、ト
リクロロメタン、ジクロロメタン、1,1,2,2−テト
ラクロロエチレン、1,2−ジクロロエチレン、1,2,
3−トリクロロプロパン、1,1,2−トリクロロエタ
ン、モノクロロベンゼン、フルオロベンゼンおよびオル
トジクロロベンゼンがある。特に好ましいハロゲン化溶
媒の例としてはジクロロメタン、トリクロロメタンおよ
び1,2−ジクロロエタンがある。
媒は変更可能であり、例としてはハロゲン化脂肪族炭化
水素、ハロゲン化脂環式炭化水素およびハロゲン化芳香
族炭化水素溶媒がある。特に好ましいのはハロゲン化脂
肪族炭化水素である。適当なハロゲン化溶媒の例として
は1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、ト
リクロロメタン、ジクロロメタン、1,1,2,2−テト
ラクロロエチレン、1,2−ジクロロエチレン、1,2,
3−トリクロロプロパン、1,1,2−トリクロロエタ
ン、モノクロロベンゼン、フルオロベンゼンおよびオル
トジクロロベンゼンがある。特に好ましいハロゲン化溶
媒の例としてはジクロロメタン、トリクロロメタンおよ
び1,2−ジクロロエタンがある。
【0032】別法としてまたはハロゲン化された溶媒と
組合わせて、ハロゲン化されていない溶媒を用いること
ができる。種々のハロゲン化されていない溶媒を使用で
き、その例としてはハロゲン化されていない脂肪族炭化
水素、ハロゲン化されていない脂環式炭化水素およびハ
ロゲン化されていない芳香族炭化水素溶媒がある。かか
るハロゲン化されていない溶媒は一般的には、安全面か
らはハロゲン化された溶媒よりも好ましい。特に好まし
いのはハロゲン化されていない脂肪族炭化水素およびハ
ロゲン化されていない脂環式炭化水素である。適当なハ
ロゲン化されていない溶媒の例としては脂肪族炭化水素
溶媒のn−ヘキサン、n−ヘプタンおよびn−オクタ
ン、脂環式炭化水素溶媒のシクロヘキサン並びに芳香族
炭化水素溶媒のベンゼンおよびメシチレン(1,3,5−
トリメチルベンゼン)がある。特に好ましいハロゲン化
されていない溶媒はハロゲン化されていない脂環式炭化
水素溶媒のシクロヘキサンである。
組合わせて、ハロゲン化されていない溶媒を用いること
ができる。種々のハロゲン化されていない溶媒を使用で
き、その例としてはハロゲン化されていない脂肪族炭化
水素、ハロゲン化されていない脂環式炭化水素およびハ
ロゲン化されていない芳香族炭化水素溶媒がある。かか
るハロゲン化されていない溶媒は一般的には、安全面か
らはハロゲン化された溶媒よりも好ましい。特に好まし
いのはハロゲン化されていない脂肪族炭化水素およびハ
ロゲン化されていない脂環式炭化水素である。適当なハ
ロゲン化されていない溶媒の例としては脂肪族炭化水素
溶媒のn−ヘキサン、n−ヘプタンおよびn−オクタ
ン、脂環式炭化水素溶媒のシクロヘキサン並びに芳香族
炭化水素溶媒のベンゼンおよびメシチレン(1,3,5−
トリメチルベンゼン)がある。特に好ましいハロゲン化
されていない溶媒はハロゲン化されていない脂環式炭化
水素溶媒のシクロヘキサンである。
【0033】該方法で使用するのに適当な相転移剤とし
てはオニウム塩例えばアンモニウム塩、ホスホニウム塩
およびスルホニウム塩がある。本発明方法で使用するの
に適当なその他の相転移剤は、本発明開示を知るように
なったら当業者にとっては容易に自明である。
てはオニウム塩例えばアンモニウム塩、ホスホニウム塩
およびスルホニウム塩がある。本発明方法で使用するの
に適当なその他の相転移剤は、本発明開示を知るように
なったら当業者にとっては容易に自明である。
【0034】アンモニウム相転移剤の例としては第4ア
ンモニウムハライド例えばメチルトリオクチルアンモニ
ウムクロライド、メチルトリノニルアンモニウムクロラ
イド、メチルトリデシルアンモニウムクロライド、ヘキ
サデシルトリヘキシルアンモニウムブロマイド、エチル
トリオクチルアンモニウムブロマイド、ジドデシルジメ
チルアンモニウムクロライド、テトラヘプチルアンモニ
ウムヨージド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムク
ロライド、トリデシルベンジルアンモニウムクロライ
ド、ジトリコチルメチルアンモニウムクロライドおよび
上記に列挙したハライド原子の代わりに置換された塩
素、フッ素、臭素または沃素原子を有するその同族体を
あげることができる。
ンモニウムハライド例えばメチルトリオクチルアンモニ
ウムクロライド、メチルトリノニルアンモニウムクロラ
イド、メチルトリデシルアンモニウムクロライド、ヘキ
サデシルトリヘキシルアンモニウムブロマイド、エチル
トリオクチルアンモニウムブロマイド、ジドデシルジメ
チルアンモニウムクロライド、テトラヘプチルアンモニ
ウムヨージド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムク
ロライド、トリデシルベンジルアンモニウムクロライ
ド、ジトリコチルメチルアンモニウムクロライドおよび
上記に列挙したハライド原子の代わりに置換された塩
素、フッ素、臭素または沃素原子を有するその同族体を
あげることができる。
【0035】ホスホニウム相転移剤の例としては第4ホ
スホニウムハライド例えばトリブチルデシルホスホニウ
ムヨージド、トリフェニルデシルホスホニウムヨージ
ド、トリブチルヘキサデシルホスホニウムヨージド並び
に沃素原子の代わりに置換された塩素、フッ素または臭
素原子を有するその同族体をあげることができる。
スホニウムハライド例えばトリブチルデシルホスホニウ
ムヨージド、トリフェニルデシルホスホニウムヨージ
ド、トリブチルヘキサデシルホスホニウムヨージド並び
に沃素原子の代わりに置換された塩素、フッ素または臭
素原子を有するその同族体をあげることができる。
【0036】代表的なスルホニウム相転移剤としては三
元(ternary)スルホニウムハライド例えばラウリルジメ
チルスルホニウムヨージド、ラウリルジエチルスルホニ
ウムヨージドおよびトリ(n−ブチル)スルホニウムヨ
ージド並びに沃素原子の代わりに置換された塩素、フッ
素または臭素原子を有するその同族体がある。
元(ternary)スルホニウムハライド例えばラウリルジメ
チルスルホニウムヨージド、ラウリルジエチルスルホニ
ウムヨージドおよびトリ(n−ブチル)スルホニウムヨ
ージド並びに沃素原子の代わりに置換された塩素、フッ
素または臭素原子を有するその同族体がある。
【0037】これらのおよびその他の適当な相転移剤は
例えばNapier氏等の米国特許第3,992,432号“Ph
ase Transfer Catalysis of Heterogenous Reactions b
y Quaternary Salts”中におよびKondo氏等のSynthesi
s, pp. 403〜404(1988年5月)中に記載されており、これ
らの開示は参考文献としてここに組入れるものとする。
例えばNapier氏等の米国特許第3,992,432号“Ph
ase Transfer Catalysis of Heterogenous Reactions b
y Quaternary Salts”中におよびKondo氏等のSynthesi
s, pp. 403〜404(1988年5月)中に記載されており、これ
らの開示は参考文献としてここに組入れるものとする。
【0038】好ましい相転移剤はアンモニウム塩または
スルホニウム塩、特に第4アンモニウムハライドまたは
三元スルホニウムハライドである。最も好ましいのは第
4アンモニウムハライド特にメチルトリオクチルアンモ
ニウムクロライド並びにメチルトリオクチルアンモニウ
ムクロライドとメチルトリデシルアンモニウムクロライ
ドとの混合物である。後者の混合物はオハイオ州ダブリ
ンにあるSherex社よりAdogen−464TMの商標で販売さ
れている。
スルホニウム塩、特に第4アンモニウムハライドまたは
三元スルホニウムハライドである。最も好ましいのは第
4アンモニウムハライド特にメチルトリオクチルアンモ
ニウムクロライド並びにメチルトリオクチルアンモニウ
ムクロライドとメチルトリデシルアンモニウムクロライ
ドとの混合物である。後者の混合物はオハイオ州ダブリ
ンにあるSherex社よりAdogen−464TMの商標で販売さ
れている。
【0039】一般に該方法で用いる各試薬のモル比はか
なり広範囲で変化することができる。用いる個々の量は
本発明開示を一たび把握したあとは当業者がその技術知
識から容易になしうる領域内のものである。しかし、最
良結果を得るにはルイス酸のモル当たり相転移剤の1モ
ルより少ない割合を維持するのが重要である。相転移剤
対ルイス酸のモル比は好ましくは約0.8〜1.0より好
ましくは約0.5〜1.0である。市販の相転移剤には不
純形態で販売されているものもあることに注目すべきで
ある。このような不純物は通常水またはアルコール物質
種からなる。水およびアルコール並びにその他の不純物
はルイス酸と不利に反応し、そのために本発明方法に利
用可能なルイス酸の量を低下させてしまう。従って、添
加する相転移剤がこのような不純物を含有する場合には
ルイス酸の量をこれら不純物に考慮して増加させるべき
である。このような場合には転移剤対ルイス酸の比は約
0.3〜1.0でありうる。このような不純剤含有混合物
は以下“不純形態”の混合物と称する。
なり広範囲で変化することができる。用いる個々の量は
本発明開示を一たび把握したあとは当業者がその技術知
識から容易になしうる領域内のものである。しかし、最
良結果を得るにはルイス酸のモル当たり相転移剤の1モ
ルより少ない割合を維持するのが重要である。相転移剤
対ルイス酸のモル比は好ましくは約0.8〜1.0より好
ましくは約0.5〜1.0である。市販の相転移剤には不
純形態で販売されているものもあることに注目すべきで
ある。このような不純物は通常水またはアルコール物質
種からなる。水およびアルコール並びにその他の不純物
はルイス酸と不利に反応し、そのために本発明方法に利
用可能なルイス酸の量を低下させてしまう。従って、添
加する相転移剤がこのような不純物を含有する場合には
ルイス酸の量をこれら不純物に考慮して増加させるべき
である。このような場合には転移剤対ルイス酸の比は約
0.3〜1.0でありうる。このような不純剤含有混合物
は以下“不純形態”の混合物と称する。
【0040】該方法はルイス酸、相転移剤および各反応
成分を十分に接触させるいずれかの適当な容器中で実施
されうる。簡単には、撹拌バッチ反応器を用いることが
できる。反応成分を効率よく接触させるには撹拌が推奨
されるが、本発明によればハロゲン化された溶媒中また
はハロゲン化されていない溶媒および相転移剤および/
または溶媒中においてはルイス酸がむしろ迅速に溶解可
能であり、従って厳格な撹拌要件の必要性はなくなるこ
とが見出された。使用する反応容器はルイス酸の有する
腐蝕性質に抵抗性であるべきである。このためにはガラ
ス内張り容器が当業者によく知られたその他の容器材料
とともに適している。
成分を十分に接触させるいずれかの適当な容器中で実施
されうる。簡単には、撹拌バッチ反応器を用いることが
できる。反応成分を効率よく接触させるには撹拌が推奨
されるが、本発明によればハロゲン化された溶媒中また
はハロゲン化されていない溶媒および相転移剤および/
または溶媒中においてはルイス酸がむしろ迅速に溶解可
能であり、従って厳格な撹拌要件の必要性はなくなるこ
とが見出された。使用する反応容器はルイス酸の有する
腐蝕性質に抵抗性であるべきである。このためにはガラ
ス内張り容器が当業者によく知られたその他の容器材料
とともに適している。
【0041】各試薬はいずれかの順序で容器中に加える
ことができるが、しかし一般的には溶媒、いずれかの相
転移剤およびルイス酸またはプロトン酸を最初に加え、
次いで反応成分を加える。
ことができるが、しかし一般的には溶媒、いずれかの相
転移剤およびルイス酸またはプロトン酸を最初に加え、
次いで反応成分を加える。
【0042】理想的には、該反応は約−30℃〜約50
℃好ましくは約−10℃から約30℃最も好ましくは約
0℃〜約20℃で実施される。
℃好ましくは約−10℃から約30℃最も好ましくは約
0℃〜約20℃で実施される。
【0043】反応を実施する圧力は臨界的ではない。反
応を密閉容器中で実施する場合には自生圧が許容されう
るが、しかし所望によりより高いかまたはより低い圧力
を用いることができる。反応はまた、開放反応容器中で
大気圧において実施することができるが、その場合容器
は、ルイス酸が水分にさらされないように水分トラップ
を具備しているのが好ましい。反応は酸素雰囲気中また
は窒素、アルゴン等のようなガスの存在下での不活性雰
囲気中で行われることができる。その際、雰囲気の型も
また臨界的ではない。
応を密閉容器中で実施する場合には自生圧が許容されう
るが、しかし所望によりより高いかまたはより低い圧力
を用いることができる。反応はまた、開放反応容器中で
大気圧において実施することができるが、その場合容器
は、ルイス酸が水分にさらされないように水分トラップ
を具備しているのが好ましい。反応は酸素雰囲気中また
は窒素、アルゴン等のようなガスの存在下での不活性雰
囲気中で行われることができる。その際、雰囲気の型も
また臨界的ではない。
【0044】反応時間は一般的にはむしろ短いが、用い
る装置の型によって左右されることが多い。しかし、各
反応成分、ルイス酸、溶媒および用いるいずれかの相転
移剤の接触を完全にするためには十分な時間を与えるべ
きである。一般に、反応は約1〜約8時間で平衡状態に
まで進行する。
る装置の型によって左右されることが多い。しかし、各
反応成分、ルイス酸、溶媒および用いるいずれかの相転
移剤の接触を完全にするためには十分な時間を与えるべ
きである。一般に、反応は約1〜約8時間で平衡状態に
まで進行する。
【0045】好ましくは、前記の各方法は元素状沃素
(I2)の実質的不在の下で実施される。“実質的不
在”とは、たとえ存在しても最少量以下(deminimus)の
沃素(例えばルイス酸の重量を基準にして1重量%より
少ないI2)が反応媒体中に存在することを意味する。
好ましくは、反応媒体には元素状沃素が存在しないのが
よい。
(I2)の実質的不在の下で実施される。“実質的不
在”とは、たとえ存在しても最少量以下(deminimus)の
沃素(例えばルイス酸の重量を基準にして1重量%より
少ないI2)が反応媒体中に存在することを意味する。
好ましくは、反応媒体には元素状沃素が存在しないのが
よい。
【0046】一旦本発明開示を把握したあとは当業者が
容易に認識するであろうように、種々の反応成分を選択
することにより種々の化合物が下記表1に説明されてい
るようにして優先的に製造されうる。
容易に認識するであろうように、種々の反応成分を選択
することにより種々の化合物が下記表1に説明されてい
るようにして優先的に製造されうる。
【0047】
【表1】
【0048】最初に反応混合物を冷水または砕氷好まし
くは氷上で冷却し次にフリーデル−クラフツ反応のため
の慣用方法で混合物を処理して式〔III〕の所望化合物
を抽出することで生成物を取出すことができる。典型的
には、冷却し、得られた相の分離のあとで、有機層をさ
らに水洗してルイス酸の除去を行う。希アルカリ溶液で
さらに1回以上洗浄を行ってさらにルイス酸除去を助け
ることができる。さらに例えば、標準の分別蒸留技法並
びにその他の常套の抽出、蒸留、結晶化およびクロマト
グラフィー技法等を用いて精製を行うことができる。適
当な抽出および分離プロトコルは例えばGeorge A. Ola
h, Friedel-Crafts and RelatedReactions, Vols. 1 an
d 2(Interscience Publishers, John Wiley and Sons,
1964)中に記載されており、該開示はそっくりそのまま
参考文献としてここに組入れるものとする。
くは氷上で冷却し次にフリーデル−クラフツ反応のため
の慣用方法で混合物を処理して式〔III〕の所望化合物
を抽出することで生成物を取出すことができる。典型的
には、冷却し、得られた相の分離のあとで、有機層をさ
らに水洗してルイス酸の除去を行う。希アルカリ溶液で
さらに1回以上洗浄を行ってさらにルイス酸除去を助け
ることができる。さらに例えば、標準の分別蒸留技法並
びにその他の常套の抽出、蒸留、結晶化およびクロマト
グラフィー技法等を用いて精製を行うことができる。適
当な抽出および分離プロトコルは例えばGeorge A. Ola
h, Friedel-Crafts and RelatedReactions, Vols. 1 an
d 2(Interscience Publishers, John Wiley and Sons,
1964)中に記載されており、該開示はそっくりそのまま
参考文献としてここに組入れるものとする。
【0049】式〔III〕の新規インダン化合物は慣用の
ホルミル化技法を用いてホルミル化され、すなわちR3
がCHO(カルボキサルデヒド)である式〔I〕の化合
物に変換される。
ホルミル化技法を用いてホルミル化され、すなわちR3
がCHO(カルボキサルデヒド)である式〔I〕の化合
物に変換される。
【0050】本発明による好ましい方法において、R3
がCHOを示す式〔I〕の化合物は式〔III〕の対応す
る非ホルミル化化合物を溶媒例えば有機溶媒好ましくは
ハロゲン化された有機溶媒例えば無水メチレンクロライ
ド中でルイス酸の存在下においてα,α−ジクロロメチ
ルメチルエーテルと反応させることにより製造されう
る。その他の適当なハロゲン化された溶媒は、式〔II
I〕の化合物の製造に関して前述したとおりである。こ
のようなホルミル化法は本技術分野でよく知られてお
り、例えばOrganic Synthesis, Collctive Vol. 5, pp.
49〜50(John Wileyand Sons, 1973)中に記載されてい
る。該開示はそっくりそのまま、参考文献としてここに
組入れるものとする。
がCHOを示す式〔I〕の化合物は式〔III〕の対応す
る非ホルミル化化合物を溶媒例えば有機溶媒好ましくは
ハロゲン化された有機溶媒例えば無水メチレンクロライ
ド中でルイス酸の存在下においてα,α−ジクロロメチ
ルメチルエーテルと反応させることにより製造されう
る。その他の適当なハロゲン化された溶媒は、式〔II
I〕の化合物の製造に関して前述したとおりである。こ
のようなホルミル化法は本技術分野でよく知られてお
り、例えばOrganic Synthesis, Collctive Vol. 5, pp.
49〜50(John Wileyand Sons, 1973)中に記載されてい
る。該開示はそっくりそのまま、参考文献としてここに
組入れるものとする。
【0051】R3がOCHOを示す式〔I〕の化合物
(ホルメートエステル)を製造するには、所望により、
R3がCHOである式〔I〕の化合物を例えばその後に
慣用の酸化技法を用いて酸化すればよい。
(ホルメートエステル)を製造するには、所望により、
R3がCHOである式〔I〕の化合物を例えばその後に
慣用の酸化技法を用いて酸化すればよい。
【0052】本発明による好ましい方法において、R3
がOCHOを示す本発明の式〔I〕の化合物を製造する
にはバイエル−ビリンガー(Bayer-Villinger)型反応
が用いられる。その方法によれば、R3がCHOを示す
式〔I〕の化合物を溶媒例えば有機溶媒好ましくはハロ
ゲン化された有機溶媒例えば無水メチレンクロライド中
において過酸好ましくはm−クロロ過安息香酸と反応さ
せることができる。その他の適当なハロゲン化された溶
媒は前記の式〔III〕の化合物の製造について記載の場
合と同じである。このような酸化法は例えばCarey, Fra
ncis A and Richard J. Sundberg, Advanced Organic C
hemistry, Part B. pp. 383〜386(Plenum Press, New Y
ork 1977)中に論述されており、その開示はそのままそ
っくり参考文献としてここに組入れるものとする。
がOCHOを示す本発明の式〔I〕の化合物を製造する
にはバイエル−ビリンガー(Bayer-Villinger)型反応
が用いられる。その方法によれば、R3がCHOを示す
式〔I〕の化合物を溶媒例えば有機溶媒好ましくはハロ
ゲン化された有機溶媒例えば無水メチレンクロライド中
において過酸好ましくはm−クロロ過安息香酸と反応さ
せることができる。その他の適当なハロゲン化された溶
媒は前記の式〔III〕の化合物の製造について記載の場
合と同じである。このような酸化法は例えばCarey, Fra
ncis A and Richard J. Sundberg, Advanced Organic C
hemistry, Part B. pp. 383〜386(Plenum Press, New Y
ork 1977)中に論述されており、その開示はそのままそ
っくり参考文献としてここに組入れるものとする。
【0053】類似のホルミル化およびそれに続く酸化反
応を出発物質として1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチ
ルインダンを用いて実施して、R1およびR2の両方がC
H3を示しそしてR3がOCHOを示す式〔I〕の化合物
を製造することができる。
応を出発物質として1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチ
ルインダンを用いて実施して、R1およびR2の両方がC
H3を示しそしてR3がOCHOを示す式〔I〕の化合物
を製造することができる。
【0054】製造された式〔I〕の化合物のそれ以上の
精製は、所望により、例えば標準分別蒸留技法並びにそ
の他の慣用の抽出、蒸留、結晶化およびクロマトグラフ
ィー技法等を用いて実施されうる。
精製は、所望により、例えば標準分別蒸留技法並びにそ
の他の慣用の抽出、蒸留、結晶化およびクロマトグラフ
ィー技法等を用いて実施されうる。
【0055】本発明の式〔I〕の化合物は非常に鋭敏な
ムスク様芳香を有し、従ってこの特徴のために香料およ
び芳香工業で使用するのにそれらに高い価値を付与して
いる。これらの化合物を単独でまたは互いに組合わせて
または1種以上のその他の成分とともに使用してムスク
芳香組成物が得られる。このような使用および組成物は
さらに本発明の特徴を構成する。
ムスク様芳香を有し、従ってこの特徴のために香料およ
び芳香工業で使用するのにそれらに高い価値を付与して
いる。これらの化合物を単独でまたは互いに組合わせて
または1種以上のその他の成分とともに使用してムスク
芳香組成物が得られる。このような使用および組成物は
さらに本発明の特徴を構成する。
【0056】例えば、本発明の式〔I〕の化合物および
それらを含有する組成物は陰イオン、陽イオン、非イオ
ンおよび両性イオン清浄剤、石けん、織物軟化剤組成
物、衣類乾燥剤用の織物軟化剤製品、空間芳香剤および
脱臭剤、香料、コロン、トイレットウォーター、トイレ
タリー、浴用製剤、デオドラント、化粧品、ハンドロー
ション、サンスクリーン、パウダー並びにその他の方法
における嗅覚成分として使用されうる。このような組成
物のアロマを増加または強化するのに使用すべきインダ
ンの量は、当業者に自明なように意図する個々の使用に
よって変化する。それらは好ましくは臭いの強度によっ
て主要または副次量で存在できるけれども、本発明の化
合物および組成物は一般的には副次成分として用いら
れ、すなわち芳香組成物の約0.01重量%〜約50重
量%、好ましくは約0.05重量%〜約30重量%、最
も好ましくは約0.1重量%〜約5.0重量%の量で用い
られる。
それらを含有する組成物は陰イオン、陽イオン、非イオ
ンおよび両性イオン清浄剤、石けん、織物軟化剤組成
物、衣類乾燥剤用の織物軟化剤製品、空間芳香剤および
脱臭剤、香料、コロン、トイレットウォーター、トイレ
タリー、浴用製剤、デオドラント、化粧品、ハンドロー
ション、サンスクリーン、パウダー並びにその他の方法
における嗅覚成分として使用されうる。このような組成
物のアロマを増加または強化するのに使用すべきインダ
ンの量は、当業者に自明なように意図する個々の使用に
よって変化する。それらは好ましくは臭いの強度によっ
て主要または副次量で存在できるけれども、本発明の化
合物および組成物は一般的には副次成分として用いら
れ、すなわち芳香組成物の約0.01重量%〜約50重
量%、好ましくは約0.05重量%〜約30重量%、最
も好ましくは約0.1重量%〜約5.0重量%の量で用い
られる。
【0057】本発明の芳香組成物は所望によりビヒクル
または担体(ここでは“担体(carrier)”の用語は
“ビヒクル(vehicle)"の用語と同義語であるとみなされ
て用いられている)を含有しうる。このような担体には
液体例えば無毒性アルコール、無毒性グリコール等があ
る。無毒性アルコールの例はエチルアルコールである。
無毒性グリコールの例は1,2−プロピレングリコール
である。あるいはまた、担体は吸収剤固形物例えばガム
例えばアラビアゴム、キサンタムガムまたはグアールガ
ム、またはコアセルベーションにより組成物をカブセル
化する成分例えばゼラチンまたは液体香料油の芯の周り
にポリマーシェルを形成する尿素ホルムアルデヒドポリ
マーであることができる。ビヒクルまたは担体の量は当
業者に自明のように意図する個々の使用によって変化す
る。しかし、ビヒクルまたは担体は一般には芳香組成物
の約5重量%〜約95重量%の量で用いることができ
る。
または担体(ここでは“担体(carrier)”の用語は
“ビヒクル(vehicle)"の用語と同義語であるとみなされ
て用いられている)を含有しうる。このような担体には
液体例えば無毒性アルコール、無毒性グリコール等があ
る。無毒性アルコールの例はエチルアルコールである。
無毒性グリコールの例は1,2−プロピレングリコール
である。あるいはまた、担体は吸収剤固形物例えばガム
例えばアラビアゴム、キサンタムガムまたはグアールガ
ム、またはコアセルベーションにより組成物をカブセル
化する成分例えばゼラチンまたは液体香料油の芯の周り
にポリマーシェルを形成する尿素ホルムアルデヒドポリ
マーであることができる。ビヒクルまたは担体の量は当
業者に自明のように意図する個々の使用によって変化す
る。しかし、ビヒクルまたは担体は一般には芳香組成物
の約5重量%〜約95重量%の量で用いることができ
る。
【0058】芳香組成物は所望により、その他の香料物
質を含有することができる。本発明組成物の一部分を形
成しうる代表的な付加香料物質としては天然精油例えば
レモン油、マンダリン油、チョウジの葉油(clove leaf
oil)、プティグレイン油(petitgrain oil)、セダー
油(cedar wood oil)、パチュリ油(patchouli oi
l)、ラバンジン油(lavandin oil)、ネロリ油(nerol
i oil)、イラン油(ylang oil)、ローズアブソリュー
ト(rose absolute)またはジャスミンアブソリュート
(jasmine absolute);天然樹脂例えばラブダナム樹脂
またはオリバナム樹脂;天然源または合成的に得られた
製造物から単離されうる単一の香料化学品例えばアルコ
ール例えばゲラニオール、ネロール、シトロネロール、
リナロール、テトラヒドロゲラニオール、β−フェニル
エチルアルコール、メチルフェニルカルビノール、ジメ
チルベンジルカルビノール、メントールまたはセドロー
ル;アセテートおよび上記アルコールから誘導されるそ
の他のエステル;アルデヒド例えばシトラール、シトロ
ネラル、ヒドロキシシトロネラル、ラウリン酸無水物、
ウンデシレンアルデヒド、シンナムアルデヒド、アミル
シンナムアルデヒド、バニリンまたはヘリオトロピン;
該アルデヒドから誘導されるアセタール;ケトン例えば
メチルヘキシルケトン、イオノン類およびメチルイオノ
ン類;フェノール性化合物例えばオイゲノールおよびイ
ソオイゲノール;合成ムスク例えばムスクキシレン、ム
スクケトンおよびエチレンブラシレート;および香料技
術分野で普通に用いられるその他の物質がある。代表的
にはこのような物質の少なくとも5種、通常は少なくと
も10種が活性成分の成分として存在する。追加する香
料物質の量は当業者に自明のように、用いる個々の香料
物質および意図する使用によって変化する。
質を含有することができる。本発明組成物の一部分を形
成しうる代表的な付加香料物質としては天然精油例えば
レモン油、マンダリン油、チョウジの葉油(clove leaf
oil)、プティグレイン油(petitgrain oil)、セダー
油(cedar wood oil)、パチュリ油(patchouli oi
l)、ラバンジン油(lavandin oil)、ネロリ油(nerol
i oil)、イラン油(ylang oil)、ローズアブソリュー
ト(rose absolute)またはジャスミンアブソリュート
(jasmine absolute);天然樹脂例えばラブダナム樹脂
またはオリバナム樹脂;天然源または合成的に得られた
製造物から単離されうる単一の香料化学品例えばアルコ
ール例えばゲラニオール、ネロール、シトロネロール、
リナロール、テトラヒドロゲラニオール、β−フェニル
エチルアルコール、メチルフェニルカルビノール、ジメ
チルベンジルカルビノール、メントールまたはセドロー
ル;アセテートおよび上記アルコールから誘導されるそ
の他のエステル;アルデヒド例えばシトラール、シトロ
ネラル、ヒドロキシシトロネラル、ラウリン酸無水物、
ウンデシレンアルデヒド、シンナムアルデヒド、アミル
シンナムアルデヒド、バニリンまたはヘリオトロピン;
該アルデヒドから誘導されるアセタール;ケトン例えば
メチルヘキシルケトン、イオノン類およびメチルイオノ
ン類;フェノール性化合物例えばオイゲノールおよびイ
ソオイゲノール;合成ムスク例えばムスクキシレン、ム
スクケトンおよびエチレンブラシレート;および香料技
術分野で普通に用いられるその他の物質がある。代表的
にはこのような物質の少なくとも5種、通常は少なくと
も10種が活性成分の成分として存在する。追加する香
料物質の量は当業者に自明のように、用いる個々の香料
物質および意図する使用によって変化する。
【0059】芳香組成物および調製技術は本技術分野で
よく知られており、例えば“Soop,Perfumery and Cosme
tics”by W. A. Poucher, 7th edition, Chapman& Ha
ll(London)出版(1959)、“Perfume and Flavour Chemic
als”by S. Arctander、著者出版(Montclair)(1959);
および“Perfume and Flavour Materials of Natural O
rigin”by S. Arctander、自己出版(Elizabeth, NJ)
(1960)に開示されている。該文献それぞれの開示はそっ
くりそりまま、参考文献としてここに組入れるものとす
る。
よく知られており、例えば“Soop,Perfumery and Cosme
tics”by W. A. Poucher, 7th edition, Chapman& Ha
ll(London)出版(1959)、“Perfume and Flavour Chemic
als”by S. Arctander、著者出版(Montclair)(1959);
および“Perfume and Flavour Materials of Natural O
rigin”by S. Arctander、自己出版(Elizabeth, NJ)
(1960)に開示されている。該文献それぞれの開示はそっ
くりそりまま、参考文献としてここに組入れるものとす
る。
【0060】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに記載す
る。これらの実施例は特許請求の範囲の範囲を限定する
ものとして解すべきではない。
る。これらの実施例は特許請求の範囲の範囲を限定する
ものとして解すべきではない。
【0061】各実施例中、結果は極性および非極性ガス
クロマトグラフィーカラムの両方で分析した。すべての
ガスクロマトグラフィー分析は、分析の重量%内部標準
法を用いて毛管カラムで実施した。構造同定は標準と比
較して行う、GCMS断片パターン(fragmentation pat
terns)並びにNMRとIRの分光学的技法との組合わせ
を基にして指定された。
クロマトグラフィーカラムの両方で分析した。すべての
ガスクロマトグラフィー分析は、分析の重量%内部標準
法を用いて毛管カラムで実施した。構造同定は標準と比
較して行う、GCMS断片パターン(fragmentation pat
terns)並びにNMRとIRの分光学的技法との組合わせ
を基にして指定された。
【0062】実施例1には1,1,2,3,3,4,6−ヘプ
タメチルインダンおよびその他のインダン化合物の製造
が記載されている。実施例2には実施例1の化合物を使
用する、5−ホルミル−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタ
メチルインダンおよびその他のカルボキサルデヒド並び
にホルメートエステルインダン化合物が論述されてい
る。実施例3には芳香性質についての実施例2のインダ
ン化合物の試験が報告されている。
タメチルインダンおよびその他のインダン化合物の製造
が記載されている。実施例2には実施例1の化合物を使
用する、5−ホルミル−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタ
メチルインダンおよびその他のカルボキサルデヒド並び
にホルメートエステルインダン化合物が論述されてい
る。実施例3には芳香性質についての実施例2のインダ
ン化合物の試験が報告されている。
【0063】実施例1 N2配管、コンデンサー、熱電対温度制御器および付加
漏斗を具備した100ml四つ口丸底フラスコにCH2C
l2(9.79g)を仕込み次いでドライアイス/イソプ
ロパノール浴で15℃に冷却した。次にフラスコに撹拌
下、無水AlCl 3(0.874g)を加えた。15℃の
温度を維持しながら、5−イソプロピル−m−キシレン
(21.7g、0.1466モル)および2−メチル−2
−ブテン(20.53g、0.2932モル)の均一混合
物を約30分かけてフラスコに加えた。次にこの反応を
同一温度でさらに約2時間進行させた。フラスコ内容物
を反応中継続的に撹拌した。
漏斗を具備した100ml四つ口丸底フラスコにCH2C
l2(9.79g)を仕込み次いでドライアイス/イソプ
ロパノール浴で15℃に冷却した。次にフラスコに撹拌
下、無水AlCl 3(0.874g)を加えた。15℃の
温度を維持しながら、5−イソプロピル−m−キシレン
(21.7g、0.1466モル)および2−メチル−2
−ブテン(20.53g、0.2932モル)の均一混合
物を約30分かけてフラスコに加えた。次にこの反応を
同一温度でさらに約2時間進行させた。フラスコ内容物
を反応中継続的に撹拌した。
【0064】次に反応混合物を冷脱イオン水(10ml)
で冷却し、得られた生成物を10%NaHCO3水溶液
でさらに処理しついでCH2Cl2で抽出した。無水Na
2SO 4で乾燥後、有機溶液を回転蒸発して約50重量%
の1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンをその
他のインダン化合物の外に含有する粗生成物約30gを
得た。
で冷却し、得られた生成物を10%NaHCO3水溶液
でさらに処理しついでCH2Cl2で抽出した。無水Na
2SO 4で乾燥後、有機溶液を回転蒸発して約50重量%
の1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンをその
他のインダン化合物の外に含有する粗生成物約30gを
得た。
【0065】実施例2 還流冷却器、撹拌機および滴下漏斗を具備した1リット
ル三つ口フラスコに、実施例1からの1,1,2,3,3,
4,6−ヘプタメチルインダン約50重量%および無水
CH2Cl2 115mlを含有する粗生成物21.6gを仕
込んだ。次に溶液を氷浴中で冷却し、TiCl4 31.
61g(18.3ml、0.166モル)を約3分かけて加
えた。
ル三つ口フラスコに、実施例1からの1,1,2,3,3,
4,6−ヘプタメチルインダン約50重量%および無水
CH2Cl2 115mlを含有する粗生成物21.6gを仕
込んだ。次に溶液を氷浴中で冷却し、TiCl4 31.
61g(18.3ml、0.166モル)を約3分かけて加
えた。
【0066】溶液を撹拌し、冷却しながら、α,α−ジ
クロロメチルメチルエーテル9.53g(7.5ml、0.
083モル)を約0℃〜約5℃の温度を維持しつつ10
分かけて滴加した。添加完了後、混合物を氷浴中で約2
0分、冷却なしで約30分そして最後に35℃で約15
分撹拌した。
クロロメチルメチルエーテル9.53g(7.5ml、0.
083モル)を約0℃〜約5℃の温度を維持しつつ10
分かけて滴加した。添加完了後、混合物を氷浴中で約2
0分、冷却なしで約30分そして最後に35℃で約15
分撹拌した。
【0067】次に反応混合物を約0.2kgの砕氷含有の
分液漏斗中に注ぎついで完全に振盪した。有機層を分離
し、水溶液を50mlずつのメチレンクロライドで2回抽
出した。合一した有機溶液を50mlずつの水で3回洗浄
した。メチレンクロライド溶液にヒドロキノンの結晶を
加えついで無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の蒸発
後、残留物を蒸留して53.5%の5−ホルミル−1,
1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンを含有する
粗生成物21.82gを得るかまたは慣用技法を用いて
さらに蒸留して、77.0%の5−ホルミル−1,1,2,
3,3,4,6−ヘプタメチルインダン、3.2%のシス−
5−ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキ
サメチルインダン、5.5%のトランス−5−ホルミル
−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルイン
ダン、0.05%の1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルイ
ンダン−5−イル−ホルメート、1.2%の5−ホルミ
ル−1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルインダン、4.8
%の5−ホルミル−3−エチル−1,1,3,4,6−ペン
タメチルインダンおよび0.7%の1,1,2,3,3,4,
6−ヘプタメチルインダン−5−イル−ホルメートを含
有するより精製されたインダン生成物を得た。
分液漏斗中に注ぎついで完全に振盪した。有機層を分離
し、水溶液を50mlずつのメチレンクロライドで2回抽
出した。合一した有機溶液を50mlずつの水で3回洗浄
した。メチレンクロライド溶液にヒドロキノンの結晶を
加えついで無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒の蒸発
後、残留物を蒸留して53.5%の5−ホルミル−1,
1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダンを含有する
粗生成物21.82gを得るかまたは慣用技法を用いて
さらに蒸留して、77.0%の5−ホルミル−1,1,2,
3,3,4,6−ヘプタメチルインダン、3.2%のシス−
5−ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキ
サメチルインダン、5.5%のトランス−5−ホルミル
−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルイン
ダン、0.05%の1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルイ
ンダン−5−イル−ホルメート、1.2%の5−ホルミ
ル−1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルインダン、4.8
%の5−ホルミル−3−エチル−1,1,3,4,6−ペン
タメチルインダンおよび0.7%の1,1,2,3,3,4,
6−ヘプタメチルインダン−5−イル−ホルメートを含
有するより精製されたインダン生成物を得た。
【0068】実施例3 実施例2のより精製されたインダン生成物は標準の分別
蒸留技法を用いて蒸留した。次に各インダンをその芳香
特性について資格のある芳香検査員により試験した。結
果は下記表2に示すとおりである。
蒸留技法を用いて蒸留した。次に各インダンをその芳香
特性について資格のある芳香検査員により試験した。結
果は下記表2に示すとおりである。
【0069】
【表2】
【0070】本明細書中に示しかつ記載した本発明の外
に、本発明の種々の変法は当業者ならば前述の記載から
自明であろう。このような変法もまた特許請求の範囲内
に包含される。
に、本発明の種々の変法は当業者ならば前述の記載から
自明であろう。このような変法もまた特許請求の範囲内
に包含される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/50 D06M 13/127 // A61K 7/46 345 B 9051−4C D06M 23/00
Claims (43)
- 【請求項1】 式〔I〕 【化1】 (式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し;R2はC
H3またはCH2CH3を示し;そしてR3はCHOまたは
OCHOを示す:但しR1およびR2が両方ともCH3を
示す場合にはR3はOCHOを示す)で表される化合物。 - 【請求項2】 R1がHまたはCH3を示しそしてR2が
CH3を示す請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 R3がCHOを示す請求項1または2記
載の化合物。 - 【請求項4】 R3がOCHOを示す請求項1または2
記載の化合物。 - 【請求項5】 シス−5−ホルミル−3−エチル−1,
1,2,3,4,6−ヘキサメチルインダン;トランス−5
−ホルミル−3−エチル−1,1,2,3,4,6−ヘキサ
メチルインダン;1,1,3,3,4,6−ヘキサメチルイ
ンダン−5−イル−ホルメート;5−ホルミル−1,1,
3,3,4,6−ヘキサメチルインダン;5−ホルミル−
3−エチル−1,1,3,4,6−ペンタメチルインダン;
および1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルインダン−
5−イル−ホルメート から選択される請求項1記載の化合物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の式
〔I〕の化合物少なくとも2種からなる組成物。 - 【請求項7】 請求項1記載の式〔I〕の化合物の少な
くとも1種とともに5−ホルミル−1,1,2,3,3,4,
6−ヘプタメチルインダンを含有する組成物。 - 【請求項8】 請求項5記載の式〔I〕の化合物全てと
ともに5−ホルミル−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメ
チルインダンを含有する組成物。 - 【請求項9】 式〔III〕 【化2】 (式中R1はH、CH3またはCH2CH3を示し、そして
R2はCH3またはCH2CH3を示す;但しR1およびR2
は両者が同時にCH3を示すことはできない)で表される
化合物。 - 【請求項10】 シス−3−エチル−1,1,2,3,4,
6−ヘキサメチルインダン;トランス−3−エチル−
1,1,2,3,4,6−ヘキサメチルインダン;1,1,3,
3,4,6−ヘキサメチルインダン;および3−エチル−
1,1,3,4,6−ペンタメチルインダン からなる群より選択される請求項9記載の化合物。 - 【請求項11】 請求項9または10に記載の式〔II
I〕の化合物少なくとも1種とともに1,1,2,3,3,
4,6−ヘプタメチルインダンを含有する組成物。 - 【請求項12】 本明細書中で特記された請求項1〜1
1のいずれか1項に記載の化合物および組成物。 - 【請求項13】 実施例のいずれかに特記された請求項
1〜11のいずれか1項に記載の化合物および組成物。 - 【請求項14】 有機溶媒、ルイス酸またはプロトン酸
および場合により相転移剤の存在下において5−イソプ
ロピル−m−キシレンおよび/または5−イソプロペニ
ル−m−キシレンを、2−メチルプロペン、2−メチル
−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、2−メチル
−2−ペンテンおよび3−メチル−3−ヘキセンからな
る群より選択される化合物と反応させることからなる、
請求項9、10、12または13のいずれか1項に記載
の式〔III〕の化合物の製造方法。 - 【請求項15】 溶媒がハロゲン化された脂肪族炭化水
素、ハロゲン化されていない脂肪族炭化水素またはハロ
ゲン化されていない脂環式炭化水素から選択される請求
項14記載の方法。 - 【請求項16】 ルイス酸としてアルミニウムハライド
を使用する請求項14または15記載の方法。 - 【請求項17】 プロトン酸として硫酸、りん酸、メタ
ンスルホン酸またはパラトルエンスルホン酸を使用する
請求項14または15記載の方法。 - 【請求項18】 相転移剤がアンモニウム塩、ホスホニ
ウム塩およびスルホニウム塩から選択される請求項14
〜17のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項19】 相転移剤が存在する場合、相転移剤:
ルイス酸のモル当たり1:1より小さい比率を使用する
請求項14〜18のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項20】 反応を−30℃〜+50℃で実施する
請求項14〜19のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項21】 実質的には元素状ヨウ素の不在下で実
施される請求項14〜20のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項22】 実質的に本明細書に記載の請求項14
〜21のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項23】 実施例のいずれかに実質的に記載の請
求項14〜22のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項24】 請求項14〜23のいずれか1項に記
載の方法によって製造される請求項9、10、12また
は13のいずれか1項に記載の式〔III〕の化合物。 - 【請求項25】 全て慣用方法を用いるが、 a) 請求項9、10、12または13のいずれかの1
つに記載の式〔III〕の化合物を5−位でホルミル化し
て請求項1記載の式〔I〕(ここでR3はCHOを示し、
R1およびR2は請求項1に定義のとおりである。但し両
方ともがCH3を示す場合は除く)の化合物を得るか、ま
たは b) 前記a)での定義を有する式〔I〕の化合物を5
−位で酸化して請求項1記載の式〔I〕(ここでR3はO
CHOを示し、R1およびR2は前記a)に定義したとお
りである)の化合物を得るか、または c) 5−ホルミル−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメ
チルインドンの化合物を5−位で酸化して請求項1記載
の式〔I〕(ここでR3はOCHOを示し、R1はCH3を
示しそしてR2はCH3を示す)の化合物を得るかのいず
れかによって請求項1〜5、12または13のいずれか
の1つに記載の式〔I〕の化合物の製造方法。 - 【請求項26】 a)において式〔III〕の化合物を溶
媒およびルイス酸の存在下においてα,α−ジクロロメ
チルメチルエーテルと反応させる請求項25記載の方
法。 - 【請求項27】 式〔III〕の化合物を請求項14〜2
4のいずれか1項に記載の方法によって製造する請求項
25または26に記載の方法。 - 【請求項28】 b)またはc)それぞれにおいて、式
〔I〕の化合物または5−ホルミル−1,1,2,3,3,
4,6−ヘプタメチルインダンである化合物を有機溶媒
の存在下において過酸と反応させる請求項25記載の方
法。 - 【請求項29】 過酸がm−クロロ過安息香酸でありそ
して溶媒が無水のメチレンクロライドである請求項28
記載の方法。 - 【請求項30】 1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチル
インダンを5−位でホルミル化することにより化合物5
−ホルミル−1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチルイン
ダンを製造する請求項25、28または29のいずれか
1項に記載の方法。 - 【請求項31】 1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチル
インダンを溶媒およびルイス酸の存在下においてα,α
−ジクロロメチルメチルエーテルと反応させる請求項3
0記載の方法。 - 【請求項32】 溶媒が無水メチレンクロライドであり
そしてルイス酸がアルミニウムハライドである請求項2
6または31記載の方法。 - 【請求項33】 化合物1,1,2,3,3,4,6−ヘプタ
メチルインダンが有機溶媒、ルイス酸またはプロトン酸
および場合により相転移剤の存在下においてi) 5−
イソプロピル−m−キシレンおよび/または5−イソプ
ロペニル−m−キシレンを2−メチル−2−ブテンと反
応させるかまたはii) m−キシレンを2,4−ジクロロ
−2,3,4−トリメチルペンタンと反応させるかのいず
れかにより製造される請求項30〜32のいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項34】 反応i)またはii)を請求項15〜2
1のいずれか1項に記載の条件および反応成分を用いて
実施する請求項33記載の方法。 - 【請求項35】 実質的に本明細書中に記載の請求項2
5〜34のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項36】 実質的に実施例のいずれかに記載の請
求項25〜34のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項37】 請求項25〜36のいずれか1項に記
載の方法によって製造される請求項1〜5、12または
13のいずれか1項に記載の式〔I〕の化合物。 - 【請求項38】 請求項1〜5、12、13または37
のいずれか1項に記載の化合物または請求項6〜8、1
2または13のいずれか1項に記載の組成物の芳香物質
としての使用。 - 【請求項39】 清浄剤、石けん、繊維軟化剤組成物、
繊維軟化剤製品、空間芳香剤および脱臭剤、香料、コロ
ン、トイレットウォーター、デオドラント、化粧品、ハ
ンドローション、サンスクリーンまたはパウダー中の嗅
覚成分としての請求項38記載の使用。 - 【請求項40】 1種以上の慣用の香料ビヒクル、担体
および/またはその他の芳香とともに、請求項1〜5、
12、13または37のいずれか1項に記載の化合物ま
たは請求項6〜8、12または13のいずれか1項に記
載の組成物を含有する芳香組成物。 - 【請求項41】 請求項1〜8、12、13または37
のいずれか1項に記載の化合物または組成物が0.05
〜30重量%の量で存在する請求項40記載の組成物。 - 【請求項42】 1,1,2,3,3,4,6−ヘプタメチル
インダンである式 【化3】 で表される化合物。 - 【請求項43】 本明細書中に開示された各々および全
ての新規化合物、組成物、製造方法、使用および方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US811545 | 1991-12-20 | ||
US07/811,545 US5206217A (en) | 1990-11-21 | 1991-12-20 | Indane compounds and compositions |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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