JPH05170451A - オキシ水酸化鉄の製造方法 - Google Patents

オキシ水酸化鉄の製造方法

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JPH05170451A
JPH05170451A JP3338421A JP33842191A JPH05170451A JP H05170451 A JPH05170451 A JP H05170451A JP 3338421 A JP3338421 A JP 3338421A JP 33842191 A JP33842191 A JP 33842191A JP H05170451 A JPH05170451 A JP H05170451A
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JP
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iron oxyhydroxide
oxidation
neutralization
iron
oxidizing
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JP3338421A
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Kimiteru Tagawa
公照 田川
Fujio Hayashi
富士男 林
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G49/00Compounds of iron
    • C01G49/02Oxides; Hydroxides
    • C01G49/06Ferric oxide [Fe2O3]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/51Particles with a specific particle size distribution
    • C01P2004/52Particles with a specific particle size distribution highly monodisperse size distribution
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/62Submicrometer sized, i.e. from 0.1-1 micrometer

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Compounds Of Iron (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細で且つ粒度分布の揃ったフェライト用、
顔料用、磁気記録媒体用の原料としてのオキシ水酸化鉄
を製造する。 【構成】 鉄(II)塩溶液とアルカリ溶液を中和し、そ
の後酸化性ガスにより酸化しオキシ水酸化鉄を製造す
る。中和後または50%以下の酸化後、時間当たり10
℃以上1000℃以下割合で加熱昇温しながら酸化を行
う。この方法により平均粒子長さが0.20μm以下で
且つ粒子長さの標準偏差を平均長さで割った変動係数が
0.4以下の粒度分布の揃ったオキシ水酸化鉄が製造で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種フェライト製品、
印刷インク用顔料、各種塗料用顔料、プラスチック用顔
料、磁性顔料、磁気記録用磁性素材原料としての機能性
オキシ水酸化鉄の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末原料を加工して有用な製品とすると
きには、その粒子形態に起因する性質が重要な役割をは
たす。磁気記録用磁性材料においては、粒子の均一性、
粒子形状、粒子サイズが、磁気記録の性能を左右するこ
とが一般に知られている。また各種顔料においては、色
調、透明度、深み等の色材としての特性が、粒子の均一
性、粒子形状、粒子サイズに起因することは良く知られ
ている。また各種フェライト製品においても、磁気特
性、強度等が、粒子の均一性、粒子形状、粒子サイズの
要素が重要な役割として知られている。これらの用途に
おいて、出発原料または製品であるオキシ水酸化鉄の粒
子形態が最も重要なこととして位置付けられてきた。オ
キシ水酸化鉄においてこのような粒子形態制御に関して
多くの検討がなされてきたが、なかでも粒子のサイズと
その粒度分布を揃えることがもっとも困難とされてき
た。
【0003】粒度分布を揃える方法としては、たとえ
ば、特公昭52−21720号、特開昭53−5619
6号、特開昭53−53200号、特開昭53−751
99号、特開昭54−20998号、特開昭54−79
200号、特開昭54−93967号、特開昭51−8
6795号、特開昭52−59095号、特開昭52−
59096号、特開昭52−59097号、特開昭56
−22637号、特開昭56−22638号等の公報に
記載された方法が知られている。これらを大別すると、
(イ)特公昭52−21720号公報のように非酸化性
の状態で数時間強力に攪拌して均一な水酸化物とした後
酸化してオキシ水酸化鉄とする方法、(ロ)特開昭53
−56196号、特開昭53−57200号、特開昭5
3−75199号、特開昭54−20998号、特開昭
54−79200号、特開昭93697号公報などには
可溶性ケイ酸塩の共存下に中和反応を行い均一な水酸化
物よりなるフロックの均整化を図り、その後酸化しオキ
シ水酸化鉄とする方法、(ハ)特開昭51−86795
号、特開昭52−59095号、特開昭52−5909
6号、特開昭52−59097号公報などには水酸化第
1鉄の酸化速度を制限してオキシ水酸化鉄粒子とする方
法、(ニ)特開昭56−22637号、特開昭56−2
2638号公報などには常温で生成した種晶を用いる方
法等が開示されている。しかしながら、(イ)の方法お
いては、数時間、好ましくは2〜4時間の強力な攪拌を
ようし、しかもこの攪拌手段のみでは不均一な水酸化第
1鉄粒子からなるフロックを十分に均一化することが出
来ない。(ロ)の方法では、ケイ酸塩が混入し、加工後
の製品の性能低下がおこる。また、ケイ酸塩の添加だけ
では水酸化第1鉄粒子のフロックを均一化することは困
難である。(ハ)の方法では酸化速度を遅くして種々の
変化させねばならず時間を要するうえに、酸化速度を遅
くすることにより粒子の結晶成長が進み巨大粒子と成長
の進まない微細粒子とが混在し粒度分布はさほど改善さ
れない。(ニ)の方法においては、均一な種晶の形成が
困難であり、また再現性の良い種晶が得られない為、粒
度分布はさほど改善されず、更に再現性に乏しく粒子サ
イズが様々となる欠点があった。
【0004】本出願人は先にオキシ水酸化鉄の粒度分布
を揃える方法であり且つ効率良く製造する技術として、
たとえば、特開昭57−209834号、特開昭58−
32028号、特開昭58−140327号、特開昭5
9−18119号、特開平3−5325号、特開平3−
5326号、特開平323225号公報等の技術を開示
した。しかしながら、磁気記録用磁性素材の原料、各種
顔料、各種フェライト素材としての性能の要求の進展は
現実の技術の進歩以上に速く、更なる材料が要求されて
いた。例えば、粒度分布において、粒子の平均長さ
(L)の標準偏差(σ)における変動係数(Cv)が十
分に低い、揃った材料の要求が強い。具体的には、変動
係数(Cv)で、少なくとも0.40(40%)以下、
好ましくは、0.35(35%)以下、更に好ましくは
0.30(30%)以下の揃った粒子が要求されてい
る。また粒子サイズにおいては、粒子の平均長さ(L)
が、少なくとも0.2μm以下、好ましくは0.15μ
m以下、更に好ましくは0.12μm以下の粒子である
ことが望まれていた。前述の方法により製造するオキシ
水酸化鉄粒子においては、このような粒子サイズと粒度
分布の両者の要求を達成することは困難であることが現
実であった。更に工業的に、再現性の良く、短時間で効
率の良い製造方法が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、加工し
てなる各種フェライト製品、各種塗料用顔料、印刷イン
キ顔料、プラスチック用顔料、磁気記録媒体素材の原料
となる機能性オキシ水酸化鉄粒子の性能向上に関する課
題であり、粒度分布を揃え、粒子形態を均一形状とし粒
子サイズを制御することにある。また更に工業的に、再
現性良く、短時間で効率の良い製造方法を提供すること
にある。更に具体的には、オキシ水酸化鉄の粒子の平均
長さ(L)に対する粒子の長さのばらつきによる標準偏
差(σ)の割合である変動係数(Cv)が、少なくと
も、0.40(40%)以下、好ましくは、0.35
(35%)以下、更に好ましくは、0.30(30%)
以下である揃ったオキシ水酸化鉄粒子を製造することに
ある。また粒子サイズにおいて、粒子の平均長さ(L)
が、少なくとも、0.2μm以下、好ましくは、0.1
5μm以下、更に好ましくは、0.12μm以下のオキ
シ水酸化鉄粒子を製造することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点の解決を図る為に鋭意検討を加えた結果、鉄(II)塩
溶液とアルカリ水溶液とを供給して中和し、その後酸化
性ガスによる酸化しオキシ水酸化鉄を製造する方法にお
いて、中和反応後、もしくは50%以下の範囲で酸化
後、時間当たり10℃以上1000℃以下の割合で加熱
昇温しながら酸化することにより、粒度の揃ったオキシ
水酸化鉄を製造する方法を見出し、本発明に到った。更
に、酸化開始温度が30℃以下であり、好ましくは酸化
開始温度は20℃以下であり、また酸化反応終了温度が
50℃以上100℃以下とすることで良好な特性が得ら
れる。本発明により製造できるオキシ水酸化鉄は、長軸
の平均粒子長(L)が0.2μm以下の微細粒子であ
り、標準偏差(σ)を平均粒子長(L)で割った変動係
数(Cv)が、0.40(40%)以下の粒度の揃った
オキシ水酸化鉄である。α−FeOOH、β−FeOO
H、γ−FeOOHであるオキシ水酸化鉄が製造でき
る。また、Co,Ni,Zn,Mn,Al,Si,T
i,Cr,P,Cuを含有し、含有量が鉄に対する重量
比で、0.1%〜2%であるオキシ水酸化鉄が製造でき
る。本発明で利用できる鉄(II)塩溶液としては、特に
制限はないが、硫酸鉄(II)、塩化鉄(II)、臭化鉄
(II)、りん酸鉄(II)等の水溶液が好ましい。また本
発明に利用できるアルカリ水溶液としては、特に制限は
ないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の水溶液が好ま
しい。本発明に利用できる反応槽としては、気泡攪拌
槽、気泡塔のいづれでも利用できる。更に気泡の混合効
率の向上を目的として、攪拌機をタービン翼、ホモジナ
イザー等で混合することも好ましい。また、槽内の混合
を向上する目的として、パドル型攪拌翼、平板型攪拌
翼、いかり型攪拌翼、ヘリカルリボン型攪拌翼等で混合
することも好ましい。更にこれらの攪拌翼を組み合わせ
て利用することも好ましい。まず鉄(II)塩水溶液とア
ルカリ水溶液を混合し中和を行う。中和はすばやく混合
することが好ましく、20分以下で行うことが好まし
い。20分を越える中和時間であると、中和物の粒子成
長及び凝集が進行し粒度が不揃いとなる。
【0007】また鉄(II)塩水溶液濃度としては、中和
後の水溶液基準で換算した値として、0.01mol/
lから2mol/lか好ましい。0.01mol未満で
は生産効率が低下し、2molを越える濃度では中和後
のスラリー粘度が高く混合が不十分となり、粒度が不揃
いとなる。アルカリ水溶液濃度としては、鉄(II)の濃
度に依存するが、中和において、鉄とアルカリの等量に
対して過剰のアルカリを投入することが好ましく、過剰
のアルカリの濃度としては、0.01Nから3Nが好ま
しい。過剰のアルカリ濃度が0.01N未満であると、
粒状のマグネタイトが混入し粒度が不揃いとなり、3N
以上では平均粒子長(L)が、0.2μmを越えた粒子
に成長してしまう。中和後、熟成を5時間以下の範囲で
行うことも好ましい。5時間を越える熟成を行うと、中
和物の粒子成長が進み枝晶を多く生じる為、磁気記録媒
体、各種フェライト用として好ましくない。中和反応温
度には制限はないが、速やかに初期酸化に移行する為に
は、好ましくは30℃以下である。酸化性ガスとして
は、酸素含有ガスであれば制限はないが、経済的には空
気が利用される。酸化速度調整の為に、酸素、窒素を混
合することも好ましい。また、圧縮空気を使用すること
も好ましい。また昇温の方法としては、反応器外壁にジ
ャケットまたはヒーターを設置し加熱する方法、また反
応器内部に直接スチームを吹き込む方法、また反応器内
部にヒーターを設置し加熱する方法またスラリーを外部
の熱交換器に循環する方法等いづれの方法でも良い。こ
のような方法により、酸化ともに加熱昇温することによ
り、粒径の小さい、粒度の揃った機能性のオキシ水酸化
鉄を製造することができる。
【0008】このような効果がえられる理由については
必ずしも明瞭ではないが、次のように考えられる。鉄
(II)塩水溶液とアルカリ水溶液を混合中和し、その後
酸化によりオキシ水酸化鉄を製造する方法では、酸化反
応途上で結晶核が常に発生していると推定される。酸化
反応初期に発生した結晶核は粒子の成長時間が長く、ま
た、酸化後期に発生した結晶核は粒子の成長時間が短
い。従来の一定温度で酸化を行う方法では、発生した結
晶核が一定速度で成長してしまう。その為、酸化の初期
に発生した結晶核は成長時間が長く大きな粒子に成長す
るが、酸化後半に発生した結晶核は成長時間が短く微細
な粒子に止まる。その結果、最終的に得られるオキシ水
酸化鉄粒子は大きな粒子と微細な粒子が混在し粒度分布
の広い不揃いのオキシ水酸化鉄となる。本発明の方法で
は、酸化途中で連続的な昇温を行うことにより、発生し
た結晶核の成長速度に変化を与えることにある。酸化初
期に発生した結晶核は低温で粒子成長する為に成長速度
が遅くなり、酸化後半で発生した結晶核は高温で粒子成
長する為成長速度が速くなる。酸化初期に発生した結晶
核は成長時間の長いが成長速度が遅く、酸化後半で発生
した結晶核は成長時間は短いが成長速度が速い為に、両
者の最終的な粒子サイズは同一となり粒度分布の揃った
オキシ水酸化鉄ができる訳である。
【0009】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明の方法
及びその効果を詳細に説明する。 実施例1 2.4molの硫酸鉄(II)を3lか純水に溶解し、
8.8molの水酸化ナトリウムを3lか純水に溶解し
た。実効容積12lか攪拌機付反応槽に硫酸第1鉄溶液
と水酸化ナトリウム溶液を投入し中和した。中和後の水
溶液の温度は15℃であった。中和後直ちに空気10l
か分で流し酸化を開始したと同時に反応槽外部に巻いた
ヒーターにより80℃/時間で昇温を開始した。酸化率
及び反応終了の判定はスラリーを硫酸に溶解し過マンガ
ン酸カリによるFe(II)イオンの分析により決定し
た。反応開始後45分間で反応が終了した。反応終了温
度は75℃であった。該スラリーを濾過・水洗後、透過
型電子顕微鏡により観察を行い、統計解析を行った結
果、粒子の平均長さ(L)が0.14μmであり、変動
係数(Cv:標準偏差を平均値で割った値)は、0.3
3であり、粒度の揃ったオキシ水酸化鉄であった。
【0010】比較例1 2.4molの硫酸鉄(II)を3lか純水に溶解し、
8.8molの水酸化ナトリウムを3lか純水に溶解し
た。実施例1と同一の容器で中和し、中和後の温度を4
5℃とした。中和後直ちに空気を10lか分で流し酸化
を開始した。酸化温度は45℃で一定温度に保った。実
施例1と同様に酸化率及び酸化終了を判定した結果、酸
化反応時間は95分であった。該スラリーを濾過・水洗
後実施例1と同様に粒子の統計解析を行った結果、平均
長さ(L)が0.15μmであり変動係数(Cv)は
0.55であった。粒子は細かいが不揃いのオキシ水酸
化鉄であった。
【0011】実施例2 実施例1と同じ溶液を用意し中和した。中和後の温度は
15℃であった。中和後直ちに空気を20lか分で流し
酸化すると共に、ヒーターにより200℃/時間で昇温
し反応した。反応時間は20分であり反応終了温度は7
6℃であった。所定の方法による粒子の統計解析の結
果、平均粒子長さ(L)は、0.12μmであり、変動
係数(Cv)は、0.29であり、粒度の揃ったオキシ
水酸化鉄あった。
【0012】実施例3 実施例1と同じ溶液を用意し中和した。中和後の温度は
15℃であった。中和後直ちに空気を2lか分で流し酸
化すると共に、ヒーターにより20℃/時間で昇温し反
応を進めた。反応終了時間は130分であり温度は58
℃であった。所定の方法で、統計解析を行った結果、平
均長さ(L)が、0.15μmであり、変動係数(C
v)は、0.35であった。
【0013】実施例4 実施例1と同じ溶液を用意し中和した。中和後の温度は
15℃であった。中和後直ちに空気を5lか分で流し1
5℃の保持したまま40%まで酸化を行った。その後、
150℃/時間で昇温を行い酸化を進めた。反応終了時
間は50分であり、酸化終了温度は90℃であった。所
定の方法で統計解析を行った結果、平均長さ(L)が、
0.15μmであり、変動係数(Cv)は、0.37で
あった。
【0014】比較例2 実施例1と同じ溶液を用意し中和した。中和後の温度は
15℃であった。中和後、280℃/時間で15分間昇
温し70℃とした。その後70℃に保ったまま空気を1
0lか分で流し酸化を進めた。60分酸化反応を進めた
結果、酸化の進行は停止し、黒みがかったスラリーとな
った。濾過水洗後、透過型電子顕微鏡で観察した結果、
粒状の粒子が混在しており、不揃いのオキシ水酸化鉄で
あった。 比較例3 実施例1と同じ溶液を用意し中和した。中和後の温度は
40℃であった。中和後直ちに空気を10lか分で流し
酸化を進めると同時に5℃/時間で昇温した。酸化反応
終了時間は90分であり、酸化終了温度は48℃であっ
た。所定の方法で統計解析を行った結果、平均長さ
(L)が、0.17μmであり、変動係数(Cv)は、
0.47であった。
【0015】
【発明の効果】実施例及び比較例の結果から、本発明の
作用効果をまとめると以下の通りとなる。即ち、本発明
の目的は、各種フェライト製品、印刷インク用顔料、各
種塗料用顔料、プラスチック用顔料、磁性顔料、磁気記
録用磁性素材原料としての機能性オキシ水酸化鉄の製造
方法である。鉄(II)塩溶液とアルカリ水溶液とを供給
して中和し、その後酸化性ガスにより酸化しオキシ水酸
化鉄を製造する方法において、中和反応後または50%
以下の酸化後、時間当たり10℃以上1000℃以下の
割合で加熱昇温しながら酸化することで、平均粒子長さ
(L)が、0.2μm以下の微細粒子であり、且つ標準
偏差(σ)を平均粒子長さ(L)で割った変動係数(C
v)が、0.4(40%)以下の粒度分布の揃ったオキ
シ水酸化鉄を製造する方法を提供するものである。本発
明により製造される機能性オキシ水酸化鉄を出発原料と
して加工することにより、各種フェライト製品及び磁性
顔料では、磁気特性、強度、また、各種顔料では、色
調、透明度、深み、また、磁気記録媒体では、記録密
度、記録再生特性の大幅な改善が可能となることであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄(II)塩溶液とアルカリ水溶液とを供
    給して中和し、その後酸化性ガスにより酸化しオキシ水
    酸化鉄を製造する方法において、中和反応後または50
    %以下の酸化後、時間当たり10℃以上1000℃以下
    の割合で加熱昇温しながら酸化することを特徴とするオ
    キシ水酸化鉄の製造方法。
  2. 【請求項2】 鉄(II)塩溶液とアルカリ水溶液とを供
    給して中和し、その後酸化性ガスによる酸化しオキシ水
    酸化鉄を製造する方法において、中和反応を30℃以下
    で行い、中和終了後または50%以下の酸化後、時間当
    たり10℃以上1000℃以下の割合で加熱昇温しなが
    ら酸化することを特徴とするオキシ水酸化鉄の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 鉄(II)塩溶液と過剰のアルカリ水溶液
    とを供給して中和し、その後酸化性ガスによる酸化しオ
    キシ水酸化鉄を製造する方法において、中和反応を30
    ℃以下で行い、中和終了後または50%以下の酸化後、
    時間当たり10℃以上1000℃以下の割合で加熱昇温
    しながら酸化することを特徴とするオキシ水酸化鉄の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 酸化終了温度が、50℃以上100℃以
    下であることを特徴とする請求項第1項記載のオキシ水
    酸化鉄の製造方法。
  5. 【請求項5】 長軸の粒子の平均長さが、0.2μm以
    下であり、長軸の粒子の標準偏差を平均長さで割った変
    動係数が、0.4以下であるオキシ水酸化鉄であること
    を特徴とする請求項第1項記載のオキシ水酸化鉄の製造
    方法。
JP3338421A 1991-12-20 1991-12-20 オキシ水酸化鉄の製造方法 Pending JPH05170451A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019172553A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 富士フイルム株式会社 β−オキシ水酸化鉄系化合物の粒子及びその製造方法、ε−酸化鉄系化合物の粒子の製造方法、並びに磁気記録媒体の製造方法
CN115032362A (zh) * 2022-04-07 2022-09-09 四川炬鼎新材料科技有限公司 一种玄武岩纤维用矿石原料的均匀性控制方法

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