JPH05170233A - 被包装物の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包装体 - Google Patents
被包装物の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包装体Info
- Publication number
- JPH05170233A JPH05170233A JP33086491A JP33086491A JPH05170233A JP H05170233 A JPH05170233 A JP H05170233A JP 33086491 A JP33086491 A JP 33086491A JP 33086491 A JP33086491 A JP 33086491A JP H05170233 A JPH05170233 A JP H05170233A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packaged
- gas
- sheet body
- isothiocyanate
- packaging bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 食品は無論、非食品の物品に菌、カビが発生
するのを好適に防止でき、しかも、特に、食品であって
も安全に防菌、防カビ処理を行うことのできるようにす
ることを目的とする。 【構成】 長尺状のシート体4を筒状に形成する際に、
該シート体4に被包装物2を供給すると共にシート体4
内にイソチオシアン酸エステルガスを供給し、さらに、
イソチオシアン酸エステルガスが充填された状態でシー
ト体4を所定長さで溶断溶着することにより、被包装物
2を包装する。
するのを好適に防止でき、しかも、特に、食品であって
も安全に防菌、防カビ処理を行うことのできるようにす
ることを目的とする。 【構成】 長尺状のシート体4を筒状に形成する際に、
該シート体4に被包装物2を供給すると共にシート体4
内にイソチオシアン酸エステルガスを供給し、さらに、
イソチオシアン酸エステルガスが充填された状態でシー
ト体4を所定長さで溶断溶着することにより、被包装物
2を包装する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、食品及び非食
品の被包装物に菌やカビ等が発生するのを好適に防止す
る包装体の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包
装体に関する。
品の被包装物に菌やカビ等が発生するのを好適に防止す
る包装体の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包
装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等の流通過程や貯蔵過程にお
いて、雑菌による食品の腐敗を阻止したり、遅延させる
べく各種の手段が講じられている。すなわち、防菌、防
カビ処理手段としては、例えば、容器あるいは袋体に収
納された米飯加工食品に菌、カビの発生を防止するため
に、脱酸素剤が食品と共に収納されている。
いて、雑菌による食品の腐敗を阻止したり、遅延させる
べく各種の手段が講じられている。すなわち、防菌、防
カビ処理手段としては、例えば、容器あるいは袋体に収
納された米飯加工食品に菌、カビの発生を防止するため
に、脱酸素剤が食品と共に収納されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記食
品の防菌,防カビ手段として、脱酸素剤を使用する場合
においては、ある種のカビの発生は防止できるものの、
食中毒の原因となる菌等のような菌の増繁殖を好適に防
止することはできず、効果的な防菌、防カビ処理ができ
ないのが現状であった。
品の防菌,防カビ手段として、脱酸素剤を使用する場合
においては、ある種のカビの発生は防止できるものの、
食中毒の原因となる菌等のような菌の増繁殖を好適に防
止することはできず、効果的な防菌、防カビ処理ができ
ないのが現状であった。
【0004】その他の防菌,防カビ剤を使用することも
考えられるが、特に、食品においては、人体に対して毒
性を有するものは使用できず、厳しい制約を受けるとい
う問題がある。
考えられるが、特に、食品においては、人体に対して毒
性を有するものは使用できず、厳しい制約を受けるとい
う問題がある。
【0005】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、例えば、食品は無論、非食品の物品
に菌、カビが発生するのを好適に防止でき、しかも、特
に、食品であっても安全に防菌、防カビ処理を行うこと
のできるようにすることを課題とする。
てなされたもので、例えば、食品は無論、非食品の物品
に菌、カビが発生するのを好適に防止でき、しかも、特
に、食品であっても安全に防菌、防カビ処理を行うこと
のできるようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、包装体の防菌、防カビ処理方法及びその
装置並びに防菌、防カビ処理された包装体としてなされ
たもので、包装体の防菌、防カビ処理方法としての特徴
は、長尺状のシート体4を筒状に形成する際に、該シー
ト体4に被包装物2を供給すると共にシート体4内にイ
ソチオシアン酸エステルガスを供給し、さらに、イソチ
オシアン酸エステルガスが充填された状態でシート体4
を所定長さで溶断溶着することにより、被包装物2を包
装することにある。
決するために、包装体の防菌、防カビ処理方法及びその
装置並びに防菌、防カビ処理された包装体としてなされ
たもので、包装体の防菌、防カビ処理方法としての特徴
は、長尺状のシート体4を筒状に形成する際に、該シー
ト体4に被包装物2を供給すると共にシート体4内にイ
ソチオシアン酸エステルガスを供給し、さらに、イソチ
オシアン酸エステルガスが充填された状態でシート体4
を所定長さで溶断溶着することにより、被包装物2を包
装することにある。
【0007】また、シート体4から1辺36aが開口する
包装袋36を形成し、該包装袋36に被包装物2を収納し、
さらに、開口部37からイソチオシアン酸エステルガスを
包装袋36内に充填した後に、包装袋36を封緘することに
ある。
包装袋36を形成し、該包装袋36に被包装物2を収納し、
さらに、開口部37からイソチオシアン酸エステルガスを
包装袋36内に充填した後に、包装袋36を封緘することに
ある。
【0008】さらに、被包装物2をイソチオシアン酸エ
ステルガスにて防菌、防カビ処理した後に、該処理済み
の被包装物2を包装袋36に収納し、さらに、該包装袋36
を封緘することにある。
ステルガスにて防菌、防カビ処理した後に、該処理済み
の被包装物2を包装袋36に収納し、さらに、該包装袋36
を封緘することにある。
【0009】包装体の防菌、防カビ処理装置としての特
徴は、被包装物2を被覆するシート体4内にイソチオシ
アン酸エステルガスを噴出するためのガス噴出体20と、
該ガス噴出体20に接続され、イソチオシアン酸エステル
ガスを発生するためのガス発生装置15とを備えたことに
ある。
徴は、被包装物2を被覆するシート体4内にイソチオシ
アン酸エステルガスを噴出するためのガス噴出体20と、
該ガス噴出体20に接続され、イソチオシアン酸エステル
ガスを発生するためのガス発生装置15とを備えたことに
ある。
【0010】また、供給される長尺状のシート体4を筒
状に形成するホーマー11と、筒状のシート体4の両縁部
4aを溶着するシーラ12と、筒状のシート体4内に複数の
被包装物2を間隔をおいて供給する搬送装置3と、筒状
のシート体4内にイソチオシアン酸エステルガスを供給
するためのガス供給装置25と、被包装物2を被覆するシ
ート体4を所定間隔で溶断溶着するシーラ13とを備えて
なることにある。
状に形成するホーマー11と、筒状のシート体4の両縁部
4aを溶着するシーラ12と、筒状のシート体4内に複数の
被包装物2を間隔をおいて供給する搬送装置3と、筒状
のシート体4内にイソチオシアン酸エステルガスを供給
するためのガス供給装置25と、被包装物2を被覆するシ
ート体4を所定間隔で溶断溶着するシーラ13とを備えて
なることにある。
【0011】包装体としての特徴は、被包装物2が包装
袋36により被覆され、該被包装物2はイソチオシアン酸
エステルガスにより防菌、防カビ処理されてなることに
ある。
袋36により被覆され、該被包装物2はイソチオシアン酸
エステルガスにより防菌、防カビ処理されてなることに
ある。
【0012】
【作用】本発明は無害なイソチオシアン酸エステルガス
を所定の濃度及び処理時間にて被包装物2に気相接触さ
せることにより、該イソチオシアン酸エステルガスは、
脱酸素剤に比し効果的に抗菌作用を示し、該被包装物2
に雑菌,カビが発生するのを抑制する。
を所定の濃度及び処理時間にて被包装物2に気相接触さ
せることにより、該イソチオシアン酸エステルガスは、
脱酸素剤に比し効果的に抗菌作用を示し、該被包装物2
に雑菌,カビが発生するのを抑制する。
【0013】また、イソチオシアン酸エステルガスは無
害であることから、特に、被包装物2が食品であって
も、人体に対して悪影響を及ぼすことはなく、衛生上安
全である。
害であることから、特に、被包装物2が食品であって
も、人体に対して悪影響を及ぼすことはなく、衛生上安
全である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に従って
説明する。実施例1 図1において、1は包装装置を示し、ベルトコンベア3a
を有する搬送装置3と、この搬送装置3によって搬送さ
れてくる被包装物2を合成樹脂製の帯状の包装フィルム
4で包装する包装部5とを備えている。
説明する。実施例1 図1において、1は包装装置を示し、ベルトコンベア3a
を有する搬送装置3と、この搬送装置3によって搬送さ
れてくる被包装物2を合成樹脂製の帯状の包装フィルム
4で包装する包装部5とを備えている。
【0015】被包装物2は、例えば、図3に示すように
合成樹脂シートからなる容器本体7及び該容器本体7に
開閉自在に設けられた蓋体8を備えた容器10と、該容器
10内に収納された米飯等の食品とからなる。
合成樹脂シートからなる容器本体7及び該容器本体7に
開閉自在に設けられた蓋体8を備えた容器10と、該容器
10内に収納された米飯等の食品とからなる。
【0016】前記包装部5は、前記フィルム4を筒状に
形成するホーマー11と、該ホーマー11により筒状に形成
されたフィルム4の両縁部4aを溶着するための縦シーラ
12と、被包装物2を包装すべく筒状のフィルム4を等間
隔で溶断溶着する横シーラー13とを備えている。
形成するホーマー11と、該ホーマー11により筒状に形成
されたフィルム4の両縁部4aを溶着するための縦シーラ
12と、被包装物2を包装すべく筒状のフィルム4を等間
隔で溶断溶着する横シーラー13とを備えている。
【0017】15はガス発生装置で、該ガス発生装置15内
には、液体状のイソチオシアン酸アリルが貯留されてお
り、この液体状のイソチオシアン酸アリルをガス化さ
せ、ガス化されたイソチオシアン酸アリルを噴出できる
ように構成されている。
には、液体状のイソチオシアン酸アリルが貯留されてお
り、この液体状のイソチオシアン酸アリルをガス化さ
せ、ガス化されたイソチオシアン酸アリルを噴出できる
ように構成されている。
【0018】17は前記筒状のフィルム4内で且つ被包装
物2の一側方に位置し、該被包装物2の搬送方向に沿っ
て設けられたガス噴出体としてのパイプで、該ガス噴出
用パイプ17の一端は、ガス圧調整器18を介して前記ガス
発生装置15に接続されている。前記ガス噴出用パイプ17
には、図2(ロ)に示すように所定間隔を有して噴出口
19が複数形成され、各噴出口19にはノズル20が設けられ
ている。なお、これらガス発生装置15、ガス噴出用パイ
プ17及びガス圧調整器18等により、ガス供給装置25が構
成されている。
物2の一側方に位置し、該被包装物2の搬送方向に沿っ
て設けられたガス噴出体としてのパイプで、該ガス噴出
用パイプ17の一端は、ガス圧調整器18を介して前記ガス
発生装置15に接続されている。前記ガス噴出用パイプ17
には、図2(ロ)に示すように所定間隔を有して噴出口
19が複数形成され、各噴出口19にはノズル20が設けられ
ている。なお、これらガス発生装置15、ガス噴出用パイ
プ17及びガス圧調整器18等により、ガス供給装置25が構
成されている。
【0019】本発明の実施例は上記の構成からなり、次
に被包装物2を包装する場合について説明する。先ず、
包装装置1を稼働すると、フィルム4がホーマー11に供
給されると共に、搬送装置3のベルトコンベア3aを介し
て被包装物2が順次間隔を有して搬送されてくる。縦シ
ーラ12がフィルム4の両縁部4aをシールし、この筒状の
フィルム4内に被包装物2が供給されていく。
に被包装物2を包装する場合について説明する。先ず、
包装装置1を稼働すると、フィルム4がホーマー11に供
給されると共に、搬送装置3のベルトコンベア3aを介し
て被包装物2が順次間隔を有して搬送されてくる。縦シ
ーラ12がフィルム4の両縁部4aをシールし、この筒状の
フィルム4内に被包装物2が供給されていく。
【0020】一方、ガス発生装置15においては、液体状
のイソチオシアン酸アリルがガス化され、このガス化さ
れたイソチオシアン酸アリルは、ガス圧調整器18により
所定のガス量に調整された後に、ガス噴出用パイプ17に
供給され、各ノズル20から被包装物2に向けて噴出され
る(図2参照)。
のイソチオシアン酸アリルがガス化され、このガス化さ
れたイソチオシアン酸アリルは、ガス圧調整器18により
所定のガス量に調整された後に、ガス噴出用パイプ17に
供給され、各ノズル20から被包装物2に向けて噴出され
る(図2参照)。
【0021】さらに、イソチオシアン酸アリルガスが噴
出された状態で筒状のフィルム4は横シーラー13により
幅方向に溶断されると共に気密状に溶着され、ここに、
イソチオシアン酸アリルガスにより防菌、防カビ処理の
施された包装体22が形成されるのである(図3参照)。
出された状態で筒状のフィルム4は横シーラー13により
幅方向に溶断されると共に気密状に溶着され、ここに、
イソチオシアン酸アリルガスにより防菌、防カビ処理の
施された包装体22が形成されるのである(図3参照)。
【0022】以上のように、本実施例1では、被包装物
2が筒状のフィルム4に供給される工程において、同時
にイソチオシアン酸アリルガスにより防菌、防カビ処理
を施しているので、防菌、防カビ処理の作業工程が煩雑
になることはなく、作業を容易に行うことができる。
2が筒状のフィルム4に供給される工程において、同時
にイソチオシアン酸アリルガスにより防菌、防カビ処理
を施しているので、防菌、防カビ処理の作業工程が煩雑
になることはなく、作業を容易に行うことができる。
【0023】なお、前記ガス噴出用パイプ17は上記のも
のに限定されるものではなく、図4(イ)に示すよう
に、先端部のみでガスを噴出可能にしたもの、あるい
は、同図(ロ)に示すように側方部及び先端部からガス
を噴出可能としたものであっても良く、その形状及び長
さは任意に設計変更自在である。
のに限定されるものではなく、図4(イ)に示すよう
に、先端部のみでガスを噴出可能にしたもの、あるい
は、同図(ロ)に示すように側方部及び先端部からガス
を噴出可能としたものであっても良く、その形状及び長
さは任意に設計変更自在である。
【0024】また、ガス噴出用パイプ17は被包装物2の
一方だけでなく、図2(イ)に仮想線で示す如く左右両
側や上方に設けても良い。さらに、フィルム4には熱収
縮性を有するものを使用し、該フィルム4をシュリンク
装置により加熱収縮させる構成であっても良い。
一方だけでなく、図2(イ)に仮想線で示す如く左右両
側や上方に設けても良い。さらに、フィルム4には熱収
縮性を有するものを使用し、該フィルム4をシュリンク
装置により加熱収縮させる構成であっても良い。
【0025】実施例2 図5は本発明の実施例2を示し、上記実施例1がフィル
ム4で被包装物2を包装する際にイソチオシアン酸アリ
ルガスを噴出したのに対し、本実施例では、被包装物2
を真空チャンバ内に収納した状態で、防菌、防カビ処理
を施すものである。
ム4で被包装物2を包装する際にイソチオシアン酸アリ
ルガスを噴出したのに対し、本実施例では、被包装物2
を真空チャンバ内に収納した状態で、防菌、防カビ処理
を施すものである。
【0026】すなわち、同図(イ),(ロ)において、
30は真空チャンバで、上面に開口31を有するチャンバ本
体32と、該開口31を気密状に閉塞可能な蓋体35とから構
成されている。なお、この真空チャンバ30内は図外の真
空ポンプ装置により真空引き可能である。
30は真空チャンバで、上面に開口31を有するチャンバ本
体32と、該開口31を気密状に閉塞可能な蓋体35とから構
成されている。なお、この真空チャンバ30内は図外の真
空ポンプ装置により真空引き可能である。
【0027】36は予めフィルム4から袋状に形成された
包装袋で、その1辺36a は開口部37を有し、他の3辺36
b,36c ,36dは気密状にシールされている。そして、
この包装袋36内には、食品等の被包装物2が収納されて
いる。前記開口部37を介して包装袋36に挿入可能なガス
噴出用パイプ17が、前記チャンバ本体32に2本設けら
れ、前記ガス発生装置15等に接続されている。
包装袋で、その1辺36a は開口部37を有し、他の3辺36
b,36c ,36dは気密状にシールされている。そして、
この包装袋36内には、食品等の被包装物2が収納されて
いる。前記開口部37を介して包装袋36に挿入可能なガス
噴出用パイプ17が、前記チャンバ本体32に2本設けら
れ、前記ガス発生装置15等に接続されている。
【0028】39は前記包装袋36の開口する1辺36a をシ
ールするためのシール装置で、ヒーター線を有するシー
ルバー40と、該シールバー40とで包装袋36の1辺36a を
押圧するための押圧バー41とを備えている。なお、該押
圧バー41は図外のシリンダ等により上下移動自在に設け
られている。
ールするためのシール装置で、ヒーター線を有するシー
ルバー40と、該シールバー40とで包装袋36の1辺36a を
押圧するための押圧バー41とを備えている。なお、該押
圧バー41は図外のシリンダ等により上下移動自在に設け
られている。
【0029】本実施例2の構成は以上からなり、次に、
その使用例について説明する。先ず、包装袋36に被包装
物2を収納した状態で、該包装袋36をその1辺36a がシ
ールバー40上に位置するようにチャンバ本体32に載置す
ると共に、開口部37にガス噴出用パイプ17に挿入する。
その使用例について説明する。先ず、包装袋36に被包装
物2を収納した状態で、該包装袋36をその1辺36a がシ
ールバー40上に位置するようにチャンバ本体32に載置す
ると共に、開口部37にガス噴出用パイプ17に挿入する。
【0030】次に、蓋体35を閉塞して真空チャンバ30を
真空にした後に、前記ガス発生装置15を作動させて、イ
ソチオシアン酸アリルガスをガス噴出用パイプ17から噴
出させ、包装袋36内に充填する。さらに、シールバー40
と押圧バー41とで包装袋36の1辺36a を押圧することに
開口部37を気密状に閉塞し、包装袋36を封緘する。
真空にした後に、前記ガス発生装置15を作動させて、イ
ソチオシアン酸アリルガスをガス噴出用パイプ17から噴
出させ、包装袋36内に充填する。さらに、シールバー40
と押圧バー41とで包装袋36の1辺36a を押圧することに
開口部37を気密状に閉塞し、包装袋36を封緘する。
【0031】なお、本実施例2では、真空チャンバ30内
に被包装物2を2個収容する場合を例示したが、真空チ
ャンバ30及び被包装物2の大きさに応じて、真空チャン
バ30に収容される被包装物2の個数は適宜設定自在であ
る。
に被包装物2を2個収容する場合を例示したが、真空チ
ャンバ30及び被包装物2の大きさに応じて、真空チャン
バ30に収容される被包装物2の個数は適宜設定自在であ
る。
【0032】実施例3 図6は本発明の実施例3を示し、同図(イ)において、
45は防菌、防カビ処理用の処理室で、該処理室45内には
適宜個数の被包装物2が複数収納可能である。そして、
処理室45内にイソチオシアン酸アリルガスを噴出するた
めのガス噴出用パイプ17が設けられている。
45は防菌、防カビ処理用の処理室で、該処理室45内には
適宜個数の被包装物2が複数収納可能である。そして、
処理室45内にイソチオシアン酸アリルガスを噴出するた
めのガス噴出用パイプ17が設けられている。
【0033】次に、被包装物2を包装する場合について
説明すると、先ず、所定個数の被包装物2を処理室45内
に収納した後に、ガス噴出用パイプ17からイソチオシア
ン酸アリルガスを噴出し、該処理室45内をイソチオシア
ン酸アリルガス雰囲気の状態にすることにより、被包装
物2の防菌、防カビ処理を行う。
説明すると、先ず、所定個数の被包装物2を処理室45内
に収納した後に、ガス噴出用パイプ17からイソチオシア
ン酸アリルガスを噴出し、該処理室45内をイソチオシア
ン酸アリルガス雰囲気の状態にすることにより、被包装
物2の防菌、防カビ処理を行う。
【0034】さらに、予め防菌、防カビ処理が行われた
被包装物2は、該処理室45内から出された後に、1辺36
aが開口する包装袋36に収納し、その後に該袋体36をシ
ールすることにより封緘するのである。なお、被包装物
2の包装袋36への収納は処理室45内において行っても良
い。
被包装物2は、該処理室45内から出された後に、1辺36
aが開口する包装袋36に収納し、その後に該袋体36をシ
ールすることにより封緘するのである。なお、被包装物
2の包装袋36への収納は処理室45内において行っても良
い。
【0035】本発明の防菌、防カビ処理方法及びその装
置は上記実施例に限定されるものではなく、また、上記
実施例1乃至3においては、被包装物2として食品が容
器10に収納されたものを例示したが、食品は直接に包装
したり、トレー等に載置されたものであっても良く、さ
らに、被包装物2は、食品に限らず非食品の防菌、防カ
ビ処理に適用可能であることは無論である。
置は上記実施例に限定されるものではなく、また、上記
実施例1乃至3においては、被包装物2として食品が容
器10に収納されたものを例示したが、食品は直接に包装
したり、トレー等に載置されたものであっても良く、さ
らに、被包装物2は、食品に限らず非食品の防菌、防カ
ビ処理に適用可能であることは無論である。
【0036】また、上記実施例1乃至3においては、防
菌、防カビ用のガスとしてイソチオシアン酸アリルガス
を使用したが、アリル基以外の置換基を持つエステルを
使用することも可能でり、要はイソチオシアン酸のエス
テルが使用されれば良い。
菌、防カビ用のガスとしてイソチオシアン酸アリルガス
を使用したが、アリル基以外の置換基を持つエステルを
使用することも可能でり、要はイソチオシアン酸のエス
テルが使用されれば良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、例
えば、被包装物としての食品は無論、非食品の物品に
菌、カビが発生するのを好適に抑制でき、しかも、無害
のイソチオシアン酸エステルガスで防菌、防カビ処理を
施すので、特に、食品であっても衛生上安全に防菌、防
カビ処理を行うことのできるという利点がある。
えば、被包装物としての食品は無論、非食品の物品に
菌、カビが発生するのを好適に抑制でき、しかも、無害
のイソチオシアン酸エステルガスで防菌、防カビ処理を
施すので、特に、食品であっても衛生上安全に防菌、防
カビ処理を行うことのできるという利点がある。
【0038】また、供給される長尺状のシート体を筒状
に形成するホーマーと、筒状のシート体の両縁部を溶着
するシーラと、筒状のシート体内に複数の被包装物を間
隔をおいて供給する搬送装置と、筒状のシート体内にイ
ソチオシアン酸エステルガスを供給するためのガス供給
装置と、被包装物を被覆するシート体を所定間隔で溶断
溶着するシーラとを備えてなる装置においては、イソチ
オシアン酸アリルガスを使用することにより、防菌、防
カビ処理の作業工程が煩雑になることはなく、一連の包
装作業を容易且つ迅速に行うことができる。
に形成するホーマーと、筒状のシート体の両縁部を溶着
するシーラと、筒状のシート体内に複数の被包装物を間
隔をおいて供給する搬送装置と、筒状のシート体内にイ
ソチオシアン酸エステルガスを供給するためのガス供給
装置と、被包装物を被覆するシート体を所定間隔で溶断
溶着するシーラとを備えてなる装置においては、イソチ
オシアン酸アリルガスを使用することにより、防菌、防
カビ処理の作業工程が煩雑になることはなく、一連の包
装作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【図1】本発明の実施例1を示す包装装置の概略正面
図。
図。
【図2】本発明の実施例1を示し、(イ)は要部を示す
断面図、(ロ)は一部断面を含む平面図。
断面図、(ロ)は一部断面を含む平面図。
【図3】被包装物をフィルムで包装した包装体の斜視
図。
図。
【図4】ガス噴出パイプをそれぞれ示し、(イ)及び
(ロ)は断面図。
(ロ)は断面図。
【図5】本発明の実施例2を示し、(イ)は斜視図、
(ロ)は断面図。
(ロ)は断面図。
【図6】本発明の実施例3を示し、(イ)は概略図、
(ロ)は斜視図。
(ロ)は斜視図。
2…被包装物、4…シート体(フィルム)、11…ホーマ
ー、12…ヒートシール装置、15…ガス発生装置、20…ガ
ス噴出体(ガス噴出用パイプ)、25…ガス供給装置、36
…包装袋、36a …1辺、37…開口部。
ー、12…ヒートシール装置、15…ガス発生装置、20…ガ
ス噴出体(ガス噴出用パイプ)、25…ガス供給装置、36
…包装袋、36a …1辺、37…開口部。
Claims (6)
- 【請求項1】 長尺状のシート体4を筒状に形成する際
に、該シート体4に被包装物2を供給すると共にシート
体4内にイソチオシアン酸エステルガスを供給し、さら
に、イソチオシアン酸エステルガスが充填された状態で
シート体4を所定長さで溶断溶着することにより、被包
装物2を包装することを特徴とする包装体の防菌、防カ
ビ処理方法。 - 【請求項2】 シート体4から1辺36aが開口する包装
袋36を形成し、該包装袋36に被包装物2を収納し、さら
に、開口部37からイソチオシアン酸エステルガスを包装
袋36内に充填した後に、包装袋36を封緘することを特徴
とする包装体の防菌、防カビ処理方法。 - 【請求項3】 被包装物2をイソチオシアン酸エステル
ガスにて防菌、防カビ処理した後に、該処理済みの被包
装物2を包装袋36に収納し、さらに、該包装袋36を封緘
することを特徴とする包装体の防菌、防カビ処理方法。 - 【請求項4】 被包装物2を被覆するシート体4内にイ
ソチオシアン酸エステルガスを噴出するためのガス噴出
体20と、該ガス噴出体20に接続され、イソチオシアン酸
エステルガスを発生するためのガス発生装置15とを備え
たことを特徴とする包装体の防菌、防カビ処理装置。 - 【請求項5】 供給される長尺状のシート体4を筒状に
形成するホーマー11と、筒状のシート体4の両縁部4aを
溶着するシーラ12と、筒状のシート体4内に複数の被包
装物2を間隔をおいて供給する搬送装置3と、筒状のシ
ート体4内にイソチオシアン酸エステルガスを供給する
ためのガス供給装置25と、シート体4を所定間隔で溶断
溶着するシーラ13とを備えてなることを特徴とする包装
体の防菌、防カビ処理装置。 - 【請求項6】 被包装物2が包装袋36により被覆され、
該被包装物2はイソチオシアン酸エステルガスにより防
菌、防カビ処理されてなる包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33086491A JPH05170233A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 被包装物の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33086491A JPH05170233A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 被包装物の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170233A true JPH05170233A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18237378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33086491A Pending JPH05170233A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 被包装物の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170233A (ja) |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP33086491A patent/JPH05170233A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2312046C2 (ru) | Способ и устройство для упаковывания | |
US5698250A (en) | Modifield atmosphere package for cut of raw meat | |
CA2207298C (en) | Aromatisation with aroma in inert gas | |
US5896727A (en) | Method and apparatus for removing and displacing package headspace sterilized air | |
US5664408A (en) | Apparatus for vacuum packaging a soft product | |
GB1587534A (en) | Method of providing a controlled atmosphere around perishable products | |
US5477660A (en) | Process and apparatus for maximizing vacuum packaging machine cycle rate | |
CA2203684C (en) | Method and apparatus for deoxygenating food products and deoxygenated food package | |
JPH0632329A (ja) | トレーの密閉及びガス充填装置 | |
PL178688B1 (pl) | Sposób wprowadzania aromatu do przestrzeni głównej opakowania zawierającego produkt żywnościowy i urządzenie do wprowadzania aromatu do przestrzeni głównej opakowania zawierającego produkt żywnościowy | |
MXPA00003995A (es) | Unidad para esterilizar material de tira en una maquina de empacado para productos alimenticios para vaciar, y la maquina de empacado que comprende esta unidad. | |
US4970846A (en) | Product support table having multiple product transport belts | |
JPH05170233A (ja) | 被包装物の防菌、防カビ処理方法及びその装置並びに包装体 | |
NZ209107A (en) | Packaging in heat-shrinkable containers;adding an insulating inert gas | |
JPH0245323A (ja) | 無菌充填機におけるヘッドスペースのガス置換方法及びその装置 | |
JPH06127510A (ja) | 包装体並びに包装方法及び装置 | |
JP4183234B2 (ja) | シュリンク包装装置 | |
FR2497492A1 (fr) | Procede et dispositif de conditionnement d'articles de boulangerie/patisserie industrielle a humidite intermediaire | |
JPH01308726A (ja) | 自動無菌充填包装装置 | |
JP3102685B1 (ja) | ホット弁当の製造方法及びその製造装置 | |
CA2250887C (en) | Modified atmosphere package | |
JP6955728B2 (ja) | 包装機用ガス充填ノズル保持装置 | |
JPH085492B2 (ja) | 被包装物の多重包装体とその包装方法 | |
IL46126A (en) | Process and device for packing objects and projecting them | |
MXPA97003262A (en) | Method and apparatus for desoxigenating food products and packaging for food desoxigen |