JP4183234B2 - シュリンク包装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、食品以外の商品又はそれらを収納した容器等を、熱収縮性フィルムで包装し、また、このような包装を迅速に連続して行えるシュリンク包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被包装物を熱収縮性フィルムで包装するシュリンク包装の技術が周知である。この一般的な手法として、図9(a)〜(c)に順次示すように、被包装物Pをベルトコンベア等に載せて一直線上に搬送しつつ、この被包装物Pを追いかけて上方から、熱収縮性ポリプロピレン系樹脂等を極薄の帯状に成形した熱収縮性フィルムF0が供給される。この熱収縮性フィルムF0の両側を、被包装物Pの下方で突き合わされて溶着することにより、熱収縮性フィルムFが被包装物Pを内部に納めた筒状となる。
【0003】
更に、筒状になった熱収縮性フィルムF1の一端f1が熱溶融されて封じられる共に、熱収縮性フィルムF1の適当な箇所(他端)f2が切断されつつ、熱溶融されて封じられる。これにより、熱収縮性フィルムF1は、平面形状が矩形の袋状になって被包装物Pを内包することになる。以上の工程は、個々の被包装物P毎に繰り返される。
【0004】
更に、図10に示すように、被包装物Pを内包した袋状の熱収縮性フィルムFを、ベルトコンベアCに載せてヒートトンネルH内へ導入する。ヒートトンネルHは、その内部の両側面h1及び天面h2に形成した多数の孔から熱風を噴出する。被包装物Pを内包した熱収縮性フィルムFの全体は、ヒートトンネルHの内部を通過する過程で、略均一に加熱される。これにより、熱収縮性フィルムFの全体が収縮し被包装物Pに密着する。同時に、袋状の熱収縮性フィルムF内に閉じ込められた空気が、熱収縮性フィルムFに予め穿孔したピンホールを経て排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の手法によれば、袋状の熱収縮性フィルムFの全体が略均一に収縮するため、図6に示すように、袋状の熱収縮性フィルムFの対角、即ち矩形の中心から最も遠くに位置する四隅の出隅部Eだけは、被包装物Pに密着せずに突出することになる。この傾向は、被包装物Pが円形の場合には更に顕著になる。
【0006】
上記の出隅部Eは「つの」と通称され、硬く突出しており、熱収縮性フィルムFで包装された被包装物Pを複数並べて梱包する際に、隣接する熱収縮性フィルムF同士が破損する原因となる。或いは、熱収縮性フィルムFで包装された被包装物Pを取り扱う者が、「つの」に手を引っ掛ける等して怪我をすることもある。
【0007】
そこで、被包装物Pを内包した熱収縮性フィルムFをヒートトンネルH内へ導入する工程とは別の工程で、袋状の熱収縮性フィルムFの出隅部Eだけを更に加熱することで、熱収縮性フィルムF全体に比して出隅部Eを局所的に大きく収縮させることにより、「つの」を殆ど無くすことが試みられた。或いは、袋状の熱収縮性フィルムFの四隅を切除する等し、袋状の熱収縮性フィルムFを隅取りした形状にすることにより、出隅部Eを排除することが試みられた。
【0008】
しかしながら、出隅部Eを局所的に加熱したり排除する工程は、被包装物Pを内包した熱収縮性フィルムFをヒートトンネルH内へ導入する工程とは別に行わなければならないので、その分、シュリンク包装の全工程に要する時間を遅延させるという問題が起こる。また、袋状の熱収縮性フィルムFの四隅を切除する場合には、切除した箇所が被包装物P上の予定外の位置に配置されてしまったり、また、その切り屑が発生するという問題も起こる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、シュリンク包装が迅速に連続して行え、しかも、出隅部が被包装物から突出しないシュリンク包装装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシュリンク包装装置は、被包装物を内包した袋状の熱収縮性フィルムを搬送する搬送手段と、熱収縮性フィルムを加熱する加熱手段と、を備えるものである。その特徴とするところは、加熱手段により熱収縮性フィルム全体を加熱しつつ、熱収縮性フィルムの端部に形成される出隅部の加熱温度を相対的に高くすることにある。
【0011】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置は、加熱手段が、熱収縮性フィルム全体を加熱する主加熱手段と、熱収縮性フィルムの出隅部を加熱するスポット加熱手段と、搬送手段によって搬送される熱収縮性フィルムに、スポット加熱手段を追動させる追動手段とを備える。
【0012】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置は、追動手段が、熱収縮性フィルムの出隅部へ熱風を噴射する噴射口を、熱収縮性フィルムの出隅部と共に移動させるものである。
【0013】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置は、追動手段が、搬送手段に同調して走行する無端状ベルトの内側に、チャンバーを形成すると共に、無端状ベルトに、噴射口を形成しているものである。
【0014】
また、本発明に係るシュリンク包装装置は、被包装物を内包した袋状の熱収縮性フィルムを搬送する搬送手段と、前記熱収縮性フィルムを加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段により前記熱収縮性フィルム全体を加熱しつつ、前記熱収縮性フィルムの端部に形成される出隅部の加熱温度を相対的に高くするものであって、前記加熱手段から前記熱収縮性フィルムへ熱風を噴射し、前記加熱手段と前記熱収縮性フィルムの間に、前記加熱手段から前記熱収縮性フィルムの出隅部の周囲へ向う熱風を遮る規制パネルを配置し、該規制パネルを、前記搬送手段に同調して前記熱収縮性フィルムが搬送される方向へ移動することを特徴とする
【0015】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置は、規制パネルを、搬送手段に調して走行する無端状チェーンに取り付けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置を図面に基づいて説明する。以下で、従来の技術と同様の構成については、その説明を省略する。
【0017】
図1(a)は、本実施の形態に係るシュリンク包装装置1の水平断面図であり、その縦断面図を同図(b)に示している。当該シュリンク包装装置1は、図1及び図2に示すように、被包装物Pを内包した矩形の袋状の熱収縮性フィルムFを搬送する搬送手段2と、熱収縮性フィルムFを加熱する加熱手段3とを備えている。
【0018】
搬送手段2は、図1の矢印Xで指した水平方向に間隔を開けて駆動回転輪20と従動回転輪21とを各々配置し、これら駆動回転輪20と従動回転輪21に無端状ベルト22を巻掛けしたベルトコンベアである。被包装物P及び熱収縮性フィルムFは、無端状ベルト22の走行に伴って、ヒートトンネルHの一端から導入され、その他端へと搬送される。この一連の搬送方向を、説明の便宜上、図中の左から右側へ向かう矢印X方向と定める。
【0019】
加熱手段3は、熱収縮性フィルムF全体を加熱する主加熱手段4と、熱収縮性フィルムFの出隅部Eのみを加熱するスポット加熱手段5と、搬送手段2によって搬送される熱収縮性フィルムFにスポット加熱手段5を追動させる追動手段6とから構成されている。
【0020】
主加熱手段4は、ヒートトンネルH及びこれに装備された熱源である。その主な構成は、ヒートトンネルH内の空気を、電熱器(図示省略)で加熱しつつブロワー10で再びヒートトンネルH内へ送風するものである。ヒートトンネルHの両端は、常に開放しているが、ブロワー10から吹き出す熱風を案内する風道10aの吐出口をヒートトンネルHの一端に設け、ブロワー10の吸引口をヒートトンネルHの他端に設けることにより、熱風をヒートトンネルH内で矢印X方向へ流しつつ、これを循環できる。
【0021】
上記の構成により、ヒートトンネルHの外部の空気がヒートトンネルH内へ浸入するのを抑制し、同時に、ヒートトンネルH内の熱風が外部に放出することも抑制できる。また、ヒートトンネルH内の温度を、熱収縮性フィルムFが収縮する程度の温度に保つことができる。以上のヒートトンネルHに係る技術は、周知であるため詳細な図示を省略する。
【0022】
スポット加熱手段5は、熱風を蓄積する一対のチャンバー7を、搬送手段2の近傍に配置し、これら一対のチャンバー7に、熱風を熱収縮性フィルムFの出隅部Eに噴射する複数の噴射口8を各々形成し、これら複数の噴射口8の位置を、搬送手段2に同調する追動手段6により熱収縮性フィルムFの出隅部Eと共に移動させるものである。
【0023】
具体的には、追動手段6は、搬送手段2に同調して走行する無端状ベルト9の内側をチャンバー7とし、この無端状ベルト9の適所に、複数の噴射口8を形成している。無端状ベルト9は、ヒートトンネルHの両端付近に各々設けた駆動回転輪90と従動回転輪91に巻掛けされている。つまり、追動手段6は、図2に破断図を示すように、無端状ベルト9の内側の空間をチャンバー7として利用し、無端状ベルト9が、ヒートトンネルH内の空間と、チャンバー7とを区画する外壁の役割を果たしている。
【0024】
尚、図1に示すように、チャンバー7内に遮蔽パネル92を設けても良い。即ち、無端状ベルト9は、その略全周から噴射口8を経て熱風を噴射する構造であるため、熱収縮性フィルムFの出隅部Eへ直接に熱風を噴射する噴射口8以外の噴射口8から熱風が漏れるのを積極的に抑制する目的で、無端状ベルト9の裏側から噴射口8を塞ぐ遮蔽パネル92を設けても良い。
【0025】
チャンバー7内へ熱風を供給するスポット加熱手段5の熱源として、上記の主加熱手段4に適用した電熱器及びブロワー10を共用しても良い。即ち、ブロワー10に設けた別の風道10bを経て各チャンバー7内へ熱風を圧送するようにしても良い。更にこの場合、上記の風道10aを省略し、チャンバー7から噴射口8を経て出隅部Eの加熱に供した熱風の余熱を利用して、熱収縮性フィルムF全体を加熱しても良い。
【0026】
或いは、主加熱手段4に適用したものとは別の電熱器等により、ヒートトンネルH内の空気を加熱しつつ別のブロワー等で加圧し、この熱風をチャンバー7内へ圧送するようにしても良い。別の電熱器等とは、例えば、上記の主加熱手段4を補助しこれよりも更にヒートトンネルH内の空気を高温に加熱する熱源であっても良い。また、図2において、無端状ベルト9の上下の縁部と、ヒートトンネルHの天面及び底面との間には隙間が開いているが、これらの隙間から僅かに漏れる熱風は、再びブロワー10によって回収されチャンバー7内へ圧送される。
【0027】
複数の噴射口8は、無端状ベルト9の適所に穿孔した小孔であり、熱収縮性フィルムFの出隅部Eに対応するように配置されている。即ち、図1に示すように、複数の噴射口8は、搬送手段2によって等間隔で搬送される個々の熱収縮性フィルムFの出隅部Eのピッチに等しいピッチで無端状ベルト9に穿孔されている。且つ、複数の噴射口8は、被包装物Pの周面から突出する出隅部Eの高さに配置されている。
【0028】
噴射口8の形態としては、上記例示の通り丸孔でも良いが、噴射口8に代えて図3に示すような上下方向に延びる縦スリット12を無端状ベルト9に形成しても良い。同図は、図1(a)において互い対向する無端状ベルト9の側面を表しており、例えば、この側面を覆って水平方向に延びる横スリット13を形成した規制パネル13を重ね合わせるようにすれば、縦スリット12と横スリット13との交差部に噴射口8を形成できる。
【0029】
この場合、縦スリット12のピッチを増減したり、或いは、横スリット13の高さ位置を違える複数枚の規制パネル14を準備しておけば、これら縦スリット12と横スリット13を任意に組合わせることで、噴射口8の開口する位置を、熱収縮性フィルムFの形状に応じて自在に変更できる。また、縦スリット12を規制パネル14に形成し、横スリット13を無端状ベルト9に形成しても良い。
【0030】
以上に例示した本実施の形態に係るシュリンク包装装置1は、本願発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。当該シュリンク包装装置は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施されるものである。
【0031】
例えば、ヒートトンネルH内の両側面に、図4に示すようなスライドレール15を上記の搬送手段2の搬送方向に沿った姿勢で各々取付け、このスライドレール15に滑動自在に係合したスライダ16にノズル17を取り付け、このノズル17を往復動させつつノズル17から熱風を出隅部Eへ噴射しても良い。ノズル17は、上記のブロワー10から可撓性のホース17aを経て圧送される熱風を熱収縮性フィルムFの出隅部Eへ向けて噴射する。つまり、ノズル17が噴射口8の役割を果たす。
【0032】
また、ヒートトンネルH内の両側面に、図5に示すような長尺な中空体からなるチャンバー7を上記の搬送手段2の搬送方向に沿った姿勢で各々取付け、このチャンバー7の側面に、搬送方向に沿って複数個の電磁開閉弁18を装着しても良い。この場合、複数個の電磁開閉弁18のうち、搬送手段2によって搬送される熱収縮性フィルムFの出隅部Eに最も接近する電磁開閉弁18を、上記の搬送方向の上手から(矢印X方向へ向かって順次)開放する。これにより、個々の電磁開閉弁18から噴射される熱風を、出隅部Eのみに確実に噴射できる。
【0033】
また、上記の搬送手段2の無端状ベルト22の内側が、熱風を蓄積するチャンバー70であっても良い。この場合、無端状ベルト22に出隅部Eへ熱風を噴射する噴射口80を形成する。上記の噴射口8と噴射口80を併用しても良く、噴射口8を省略し噴射口80のみで出隅部Eを加熱しても良い。
【0034】
また、図6(a)に示すように、無端状ベルト9に、噴射口8から熱収縮性フィルムFの出隅部E近傍へ熱風を誘導するホース81を取り付けても良い。更に、ホース81が塑性変形を自在に行える材質であれば、被包装物Pの形状によって出隅部Eの位置が多少変化しても容易に対応できる。また、図6(b)に示すように、無端状ベルト9に、熱風を噴出する方向を任意に設定できる可変ノズル82を設けも良い。
【0035】
可変ノズル82は、略球状の端部83aを有するノズル本体83と、端部83aを摺接自在に内挿する略球状の凹部84aを有し無端状ベルト9に固定される支持体84と、ノズル本体83を支持体84に締結するナット85とから成る。ナット85を緩めると、ノズル本体83の向きを自由に変えられる。
【0036】
次に、本発明の他の実施の形態に係るシュリンク包装装置40を図面に基づいて説明する。以下で、従来の技術及び既述の実施の形態と同様の構成については、同符号を付してその図示及び説明を省略する。
【0037】
当該シュリンク包装装置40は、図7に示すように、熱収縮性フィルムFを加熱する加熱手段30を備えるものである。同図では省略しているが、シュリンク包装装置40は既述の搬送手段2と同様の機構を備え、被包装物Pを内包した袋状の熱収縮性フィルムFを搬送できる。その特徴とするところは、加熱手段30から熱収縮性フィルムFへ熱風を噴射し、加熱手段30と熱収縮性フィルムFとの間に、加熱手段30から熱収縮性フィルムFの出隅部Eの周囲へ向かう熱風を遮る規制パネル31を配置し、該規制パネル31を、搬送手段2に同調して熱収縮性フィルムFが搬送される矢印X方向へ移動することにある。
【0038】
加熱手段30として、ヒートトンネルHの内部の両側面h1に形成した多数の孔から噴出する熱風を利用する。ヒートトンネルHの内部には、規制パネル31を搬送手段2に同調させて移動する追動手段が設けられている。具体的には、ヒートトンネルHの両端付近に、一対の駆動回転輪32と一対の従動回転輪33が各々設けられ、これらに各々巻掛けされ一対の無端状チェーン34に、規制パネル31の縁部が各々取り付けられている。
【0039】
加熱手段30は、図7に仮想線で示したように、無端状チェーン34の内側に設置しても良い。この場合、図5で既に例示した形態のチャンバー7から電磁開閉弁18を取り外し、このチャンバー7の複数の噴射口8から一斉に熱風を熱収縮性フィルムFへ向けて噴射すれば良い。
【0040】
また、図8に示すように、規制パネル31の外形の寸法を、被包装物Pの外形より大きく設定し、この規制パネル31に、加熱手段30から熱収縮性フィルムFの出隅部Eへ向かう熱風を通過させる通風口35を形成しても良い。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係るシュリンク包装装置によれば、熱収縮性フィルム全体を加熱することに加え、熱収縮性フィルムの出隅部のみをスポット加熱手段で加熱するので、出隅部の収縮率を比較的に増大して、出隅部を被包装物に密着させられる。従って、出隅部が被包装物から突出することが少なく、従来のように、梱包する際に隣接する熱収縮性フィルム同士が破損したり、出隅部に手を引っ掛ける等して怪我する恐れがない。
【0042】
しかも、被包装物と共に搬送される熱収縮性フィルムに、熱収縮性フィルムの出隅部のみを加熱するスポット加熱手段を追動させるので、熱収縮性フィルム全体を加熱する工程と、熱収縮性フィルムの出隅部のみを加熱する工程とを同時に行える。従って、シュリンク包装の全工程に要する時間を遅延させることなく、出隅部を被包装物に密着させ、上記のような効果が得られる。
【0043】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置によれば、搬送手段の近傍に熱風を蓄積するチャンバーを配置し、このチャンバーに形成した噴射口を経て、熱収縮性フィルムの出隅部に熱風を噴射するので、出隅部に熱風を誘導するための配管類が不要である。
【0044】
従って、熱風を噴射する過程又は経路における熱損失を最小限に抑えられる。しかも、噴射口の位置を搬送手段に同調させて移動するので、チャンバー自体を移動させる機構等が不要である。このため、構造が簡単で製造コストを低減できる上、既成のヒートトンネル等に当該シュリンク包装装置を増設することも簡単に行える。
【0045】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置によれば、チャンバーを内側に形成した無端状ベルトに噴射口を形成することにより、無端状ベルトがチャンバーの内外を仕切る役割を果たす。また、無端状ベルトを走行させるだけで、噴射口の位置を変化させられるので、部品点数を最小限に抑えられる。しかも、チャンバーに噴射口の位置を変化するという機能を担わせつつもチャンバー自体を極めて薄型化できるので、チャンバーを内装するヒートトンネル等のコンパクト化に大きく貢献する。
【0046】
また、本発明に係るシュリンク包装装置によれば、加熱手段から熱収縮性フィルムへ噴射する熱風を、規制パネルで遮ることにより、熱風が熱収縮性フィルムの出隅部の周囲に直接当たるのを制限し、熱収縮性フィルムの出隅部にのみ熱風が直接当たるように構成しているので、出隅部の加熱温度を相対的に高くして、その収縮率を比較的に増大して、出隅部を被包装物に密着させられる。従って、梱包する際に隣接する熱収縮性フィルム同士が破損したり、出隅部に手を引っ掛ける等して怪我する恐れがない。
【0047】
更に、本発明に係るシュリンク包装装置によれば、規制パネルを、搬送手段に同調して走行する無端状チェーンに取り付けたので、被包装物が搬送される過程で、被包装物と共に移動する熱収縮性フィルムの出隅部に、熱風が直接当たるように熱風の流れを維持できる。従って、熱収縮性フィルム全体を加熱すると同時に、熱収縮性フィルムの出隅部を特に加熱できるので、シュリンク包装の全工程に要する時間を遅延させることなく、出隅部を被包装物に密着させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置の水平断面図及び縦断面。
【図2】本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置の要部の破断図。
【図3】本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置に適用した噴射口の変形例を表す側面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置に適用した追動手段の変形例を表す平面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置に適用した追動手段の更なる変形例を表す平面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るシュリンク包装装置に適用した噴射口の更なる変形例を表す側面図。
【図7】本発明の他の実施の形態に係るシュリンク包装装置の要部を表す平面図及び側面図。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るシュリンク包装装置の要部の変形例を表す側面図。
【図9】一般的なシュリンクパックの原理を説明する概念図。
【図10】従来例のシュリンク包装装置の水平断面図及び縦断面図。
【符号の説明】
1:シュリンク包装装置
2:搬送手段
3:加熱手段
4:主加熱手段
5:スポット加熱手段
6:追動手段
7,70:チャンバー
8,80,81,82:噴射口
E:出隅部
F:熱収縮性フィルム
P:被包装物

Claims (5)

  1. 被包装物を内包した袋状の熱収縮性フィルムを搬送する搬送手段と、前記熱収縮性フィルムを加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段により前記熱収縮性フィルム全体を加熱しつつ、前記熱収縮性フィルムの端部に形成される出隅部の加熱温度を相対的に高くするシュリンク包装装置であって、
    前記加熱手段が、前記熱収縮性フィルム全体を加熱する主加熱手段と、
    前記熱収縮性フィルムの出隅部を加熱するスポット加熱手段と、
    前記搬送手段によって搬送される熱収縮性フィルムに、前記スポット加熱手段を追動させる追動手段とを備えることを特徴とするシュリンク包装装置。
  2. 前記追動手段が、前記熱収縮性フィルムの出隅部へ熱風を噴射する噴射口を、前記熱収縮性フィルムの出隅部と共に移動させる請求項に記載のシュリンク包装装置。
  3. 前記追動手段が、前記搬送手段に同調して走行する無端状ベルトの内側に、熱風を蓄積するチャンバーを形成すると共に、前記無端状ベルトに、前記噴射口を形成している請求項2に記載のシュリンク包装装置。
  4. 被包装物を内包した袋状の熱収縮性フィルムを搬送する搬送手段と、前記熱収縮性フィルムを加熱する加熱手段とを備え、前記加熱手段により前記熱収縮性フィルム全体を加熱しつつ、前記熱収縮性フィルムの端部に形成される出隅部の加熱温度を相対的に高くするシュリンク包装装置であって、
    前記加熱手段から前記熱収縮性フィルムへ熱風を噴射し、前記加熱手段と前記熱収縮性フィルムの間に、前記加熱手段から前記熱収縮性フィルムの出隅部の周囲へ向う熱風を遮る規制パネルを配置し、該規制パネルを、前記搬送手段に同調して前記熱収縮性フィルムが搬送される方向へ移動することを特徴とするシュリンク包装装置。
  5. 前記規制パネルを、前記搬送手段に同調して走行する無端状チェーンに取り付けた請求項4に記載のシュリンク包装装置。
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