JP6955728B2 - 包装機用ガス充填ノズル保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は包装機用ガス充填ノズル保持装置に係り、さらに詳しくは、横型製袋充填包装機で製袋される筒状の包装フィルムの内部にガスを噴射するガス充填ノズルを安定して保持する包装機用ガス充填ノズル保持装置に関する。
近年、食品等を不活性ガス中に保持し、空気中の酸素による好ましくない変化を阻止しようとする包装として、ガス充填包装(ガス置換包装)が多用されてきている。
一般的に、空気中の酸素は食品にとっては厄介なものである。
例えば、油脂、ビタミン、色素、香気成分などの酸化は、ほとんどの場合、空気中の酸素との結合によるものである。
また、カビや害虫も、酸素の存在によってその生命が維持されている。
そのため、食品の雰囲気から酸素をなくすことができるのであれば、味覚、栄養価、色調、香りなど、食品として不可欠な要素を失うことなく、できたての新鮮さを保つことができる。
また、カビや害虫に対する食品衛生の面からも安心できることになる。
そして、そのような要望を満たす方法として、上記ガス充填包装が最も適した方法の一つとなっている。
ここで、ガス充填包装による保存効果をまとめてみると、
a)油脂成分の酸化防止が可能である。
b)ビタミンCなどの有効成分の保存が可能である。
c)香気成分の酸化による異臭・変臭を防止することが可能である。
d)色素の酸化による変色・退色を防止することが可能である。
e)カビ、好気性菌、酵母による腐敗・発酵の阻止が可能である。
f)虫害の防止が可能である、などの優れた効果を挙げることができる。
従来、ガス充填包装として、食品を被包装物として収納した包装体を開封したとき、美味しさや、食べようとする気持ち等を向上させ、より美味しく食することができるように開発された包装体並びに包装方法及び装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
図7(特許文献1に開示された図3に相当)に示すように、この特許文献1に開示された包装体を製造するための包装装置100では、まず、帯状の包装フィルム118が、駆動ローラ116により原反フィルム115から連続的に引出され、従動ローラ117を介して製袋器120に導かれる。
そして、包装フィルム118は製袋器120を通過することによって、その製袋器120の内面形状に沿って筒状に形成され、進行方向両側縁部同士が重合され、センターシール装置121によってセンターシール加工が行われるようになっている。
また、包装装置100では、芳香ガスを袋体内に充填するガス収納容器130を備えて構成され、このガス収納容器130に、ガス送り出し装置134および開閉バルブ135を介してガス排出管131が接続されている。
ガス排出管131は、製袋器120内、さらには筒状の包装フィルム118´内を挿通させ、その先端の吐出口132はエンドシール装置122の近傍に位置するように配置されている。そのため、この吐出口132から、常時あるいは間欠的にガス収納容器130内に貯蔵された芳香源から生じた芳香ガス、あるいは液化ガス(液体)が噴射される。
これにより、筒状の包装フィルム118´の内部空間には、芳香ガス、あるいは液体が存在することになる。
そして、その状態で、エンドシール装置122に供給されるため、製造された包装体125は、その内部に煎餅101と共に芳香ガス、あるいは液体が内在する。これにより、芳香ガス入りの包装体125が製造される。
なお、筒状の包装フィルム118´の内部に収納される煎餅101等の収納物は、搬送装置110の押送フィンガー113のピッチにしたがって所定間隔ごとに製袋器120内、すなわち、筒状の包装フィルム118´内に供給される。
また、包装体125は搬出コンベア126により所定位置に搬出される。
ここで、ガス排出管131は、筒状の包装フィルム118´内に収納された煎餅101等との隙間に挿入するため細径のノズルで構成されており、包装装置100の製袋器120側に配設されているガス送出し装置134からエンドシール装置122の近傍にまで延出して設けられている。
そして、このガス排出管131は、その基端部がガス収納容器130に片持ち状態で接続されている。そのため、ガス排出管131の吐出口132近傍は、図7には開示されていないが、図8に示すようにダレている、と考えられる。
なお、図8は、図7のガス排出管131の排出口132近傍がダレた状態を推測して示した拡大詳細図である。また、図7、図8において各符号は、特許文献1に開示された図3の符号に100番を加えた符号である。
特開平06−127510号公報
しかし、前記従来技術では、ガス排出管131が細径のノズルで構成されると共に、片持ち支持により包装装置100の長い距離にわたって設けられているため、全体として強度が弱いものとなっている。
そのため、ガス排出管131が不安定となり、図8に示すように、筒状の包装フィルム118´内で先端側がダレてしまったり、包装装置100の稼働中の振動や、ガスの噴射の反動により、上下方向あるいは横方向に揺れたりする、と言う課題が生じている。
その結果、ガス排出管131の、特にダレてしまった先端部側が製品に当たり、位置ずれの原因になっている。また、特に柔らかい材料で包装体が形成されている場合等、ガス排出管131のガス吐出口132がガスの噴射の反動で揺れた際、そのガス吐出口132が包装体101を突き破る等、破損させてというおそれも生じる。
〔発明の目的〕
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、筒状包装フィルムの内部にガスを充填するガス充填ノズルを安定して保持することができる包装機用ガス充填ノズル保持装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の包装機用ガス充填ノズル保持装置は、上流側から送られてくる包装フィルムを筒状に形成すると共に、形成された筒状包装フィルム内に被収納物を所定間隔で送り込みかつ前記筒状包装フィルムの両側縁部をセンターシール加工し、前記筒状包装フィルム内にガス充填ノズルによってガスを充填した後エンドシール装置により製袋する包装機用ガス充填ノズル保持装置であって、
前記ガス充填ノズルの基端部を保持するガス収納容器と、
前記筒状包装フィルムの外側に配置されると共に前記筒状包装フィルムの表面と接触しかつ前記筒状包装フィルムの移動方向に沿って回転する鉄製の回転部材と、
前記筒状包装フィルムの内側かつ前記ガス充填ノズルの先端部側で前記回転部材と対向する位置に装備された磁石と、を備えて構成し、
前記筒状包装フィルムの移動を許容するように前記磁石と前記回転部材とを配置し、
前記回転部材をボールベアリングで構成すると共に、このボールベアリングを包装機の本体壁から延出された支持部材に取り付けたことを特徴とする。
本発明の包装機用ガス充填ノズル保持装置によれば、ガス充填ノズルが、その基端部がガス収納容器で、先端部が鉄製の回転部材と磁石とで保持されているので、長尺であっても安定して保持することができる。その結果、ガス充填ノズルの先端側のダレを防止することができ、これにより、機械の稼働中の揺れ、あるいは、ガスの噴射の反動での揺れも防止することができて製品の位置ずれを防止することができる。
また、筒状包装フィルムに対して、ガス充填ノズルが保持力のある棒の役目を果たすことになって、製袋する際の骨となることができ、筒状包装フィルムの内側を安定して保持することができる。その結果、製袋性の向上を図ることができる。
さらに、回転部材であるボールベアリングが支持部材に取付けられ、この支持部材は横型製袋充填包装機の側壁に固定されているので、ボールベアリングを安定した状態で保持することができる。その結果、このボールベアリングと磁石とで筒状包装フィルムを最適の状態で挟込み、かつその状態で移送させることができる。
また、回転部材がボールベアリングで構成されているので、このボールベアリングと磁石とで筒状包装フィルムを挟込んだ状態でその筒状包装フィルムを移送させる際、引っ掛かることなくスムーズに移送させることができる。
本発明に係る包装機用ガス充填ノズル保持装置を備えた横型製袋充填包装機を示す全体側面図である。 図1におけるII矢視図であり横型製袋充填包装機の平面図である。 図1におけるガス充填ノズル保持装置の要部を示す拡大詳細図である。 図3におけるIV−IV 線に沿った断面図である。 図3における磁石と回転部材との相互関係の詳細を示す拡大詳細図である。 図5におけるVI−VI 線に沿った断面図である。 従来のガス排出管を備えた横型製袋充填包装機の全体側面図である。 図7におけるガス充填ノズルの保持装置の要部を示す拡大詳細図である。
以下に、添付図面を参照して本発明に係る包装機用ガス充填ノズル保持装置の一実施形態を説明する。
図1、図2には、上記包装機用ガス充填ノズル保持装置50を装備した横型製袋充填包装機1が示されている。
本発明は、横型製袋充填包装機1により形成される筒状包装フィルムFt内に所定のガスを充填するガス充填ノズル51を安定した状態で保持して使用することができるようにしたものである。
まず、図1,2に基づいて横型製袋充填包装機1の全体を説明する。
横型製袋充填包装機1は、包装フィルムの上流側において、ウェブ状包装フィルムFwを巻き取ったフィルムロールFrを回転可能に装填・支持するフィルム供給源2と、このフィルム供給源2のフィルムロールFrからウェブ状包装フィルムFwを繰り出す紙送りローラ3とを備えて構成されている。
なお、本実施形態では、ウェブ状包装フィルムFwとしては透明なフィルムが用いられている。
また、図2では、図面が煩雑化するため、後述する包装機のガス充填ノズル保持装置50を構成するガス収納容器52等は省略してある。
紙送りローラ3は、ウェブ状包装フィルムFwを挟み込んで送り出す駆動側ローラ3aと従動側ローラ3bを備えて構成されており、駆動側ローラ3aは、サーボモータ4によってベルト伝動装置4aのような適宜の伝道構造を介して駆動される。
紙送りローラ3から繰り出されたウェブ状包装フィルムFwは、その両側縁部分が製筒器5(図7の符号120に相当))によって互いに引き寄せられ略筒状になるまで曲成される。
製筒器5によって略筒状に曲成されたウェブ状包装フィルムFwは、製筒器5を通過した後、プレート状の搬送面1B(図2、図4参照)上を矢印A方向に沿ってセンターシール機構6に送られ、そこを通過する際に、重ね合わされた両側縁部分にセンターシール加工が施されることにより、筒状包装フィルムFt(図7の符号118´に相当)に成形される。
この筒状包装フィルムFtは、エンドシーラ7によって、所定間隔でエンドシール加工が施されることによりピロー包装体Bpに製造される。
エンドシーラ7にはカッター7aが装備され、このカッター7aにより、上記ピロー包装体Bpが個々に分離されるようになっている。
また、横型製袋充填包装機1においては、製筒器5によって筒状に曲成されたウェブ状包装フィルムFw内に製品Pを送り込むため、製筒器5の下方近傍に送り込みコンベア8が配設されている。この送り込みコンベア8には所定間隔で押送フィンガー8aが設けられており、この押送フィンガー8aのピッチにしたがって所定間隔ごとに製品Pが筒状のウェブ状包装フィルムFw内に送込まれるようになっている。
前記センターシール機構6は、図示の例では、包装フィルムの送り上流側から順に配設された紙送りローラ部10、加熱用のバーヒータ部20、圧着ローラ部30及び目付ローラ部40を備えて構成されている。
紙送りローラ部10は、略筒状に曲成されたウェブ状包装フィルムFwの重ねられた両側縁部分Fe,Feを、それぞれの周面間に挟み込む一対のローラ11,12を備えて構成されている。
これらのローラ11,12は、それぞれ紙引き用サーボモータ13に設けられると共に、各紙引き用サーボモータ13の駆動により互いに逆方向に同期した速度で回転されるようになっている。
従って、ウェブ状包装フィルムFwは、その両側縁部分Fe,Feが一対のローラ11,12の周面間に挟み込まれた状態で、紙送りローラ部10の後流側の直後に配設されている前記加熱用のバーヒータ部20に送られるようになっている。
加熱用のバーヒータ部20は一対のヒータバー21,22を備えて構成され、これらのヒータバー21,22は、当該ヒータバー21,22の対向する面間をウェブ状包装フィルムFwの両側縁部分Fe,Feが通過するように配置されている。
一対のヒータバー21,22内には、図示しない発熱手段が埋設されている。そのため、この発熱手段によって昇温されたヒータバー21,22の対向する表面から輻射熱が発せられ、ヒータバー21,22間の隙間を通過する前記ウェブ状包装フィルムFwの両側縁部分Fe,Feが加熱されるようになっている。
バーヒータ部20には、一対のヒータバー21,22を互いに接近させる、または互いに離間させるための開閉用サーボモータ23が設けられている。
そして、開閉用サーボモータ23が駆動することによってバーヒータ部20が開閉され、これによって、例えば包装フィルムの種類、材質、厚さ等に応じてヒータバー21,22間の隙間量の調整を容易に行うことができる。
バーヒータ部20の後流側直後には、圧着ローラ部30が配設されている。
この圧着ローラ部30は、バーヒータ部20によって加熱されたウェブ状包装フィルムFwの両側縁部分Fe,Feを挟み込むように周面を互いに対向させて配置された一対の圧着ローラ31,32を備えている。
圧着ローラ部30は、バーヒータ部20によって加熱されたウェブ状包装フィルムFwの両側縁部分Fe,Feを圧着ローラ31,32が挟み込んで圧着することにより、センターヒートシール加工を施すようになっている。
曲成されたウェブ状包装フィルムFwは、センターヒートシール加工を施すことで筒状包装フィルムFtに成形される。
ここで、圧着ローラ部30は駆動手段を備えていないので、圧着ローラ31,32は動力でもって回転駆動されるものではなく、ウェブ状包装フィルムFwの両側縁部分Fe,Feに圧着されていることによりウェブ状包装フィルムFwの送りに追従して回転するのみである。
圧着ローラ部30は、一対の圧着ローラ31,32を互いに接近させるまたは互いに離間させるための開閉用サーボモータ33を備えており、この開閉用サーボモータ33の駆動により、圧着ローラ31,32の開閉動作が制御され、また、圧着ローラ31,32による両側縁部分Fe,Feの圧接力の付加が調整される。
圧着ローラ31,32の周面は、目付のない滑らかな円筒面の形状を有している。
圧着ローラ部30の後流側直後には目付ローラ部40が配設されている。
この目付ローラ部40は、筒状包装フィルムFtのヒートシールが施された両側縁部分Fe,Feを周面間に挟み込む一対の目付ローラ41,42と、これらの目付ローラ41,42を駆動するための駆動用サーボモータ43とを備えている。
目付ローラ41,42は、駆動用サーボモータ43からの駆動力の供給を受けて、互いに逆方向に同期した速度で回転され、包装フィルムを搬送する。
目付ローラ41,42の回転速度は、紙引きローラ部10の紙引き用サーボモータ13の出力に同期させることが基本であるが、比率を変えることも可能である。
目付ローラ41,42の周表面には、シール目のような周状の溝が形成されていて、間にヒートシールが施された両側縁部分Fe,Feを挟んで互いに互いに噛み合っている。一般的なフィルムであれば、シール直後であるので狭圧するだけでシール目が付くが、厚手の包装フィルムのような目が付きにくいフィルムの場合には、ヒータを内蔵して加熱することも可能である。目付ローラ41,42の後流側には前記エンドシーラ7が配設されている。
エンドシーラ7の後流側下方には、製袋されたピロー包装体Bpを搬出する搬出コンベア9が配設されている。
以上のような構成の横型製袋充填包装機1には、前述のように、本発明に係る包装機用ガス充填ノズル保持装置50(以下、単に保持装置と言う)が設けられている。
すなわち、保持装置50は、図1、図2に示すように、ガス充填ノズル51の基端部を保持するガス収納容器52と、筒状包装フィルムFtの上方位置に配置されると共に当該筒状包装フィルムFtの表面と接触し、かつ筒状包装フィルムFtの移動方向に回転する鉄製の回転部材であるローラ部材53とを備えて構成されている。
なお、ガス収納容器52にはガス送り出し装置56が接続されており、ガス充填ノズル51はガス送り出し装置56を介してガス収納容器52に接続されていることになる。
ローラ部材53は、横型製袋充填包装機1の側壁1A(図2、図4参照)に固着された棒状の支持部材55の先端部に接続されており、本実施形態では、筒状包装フィルムFtの上面部に軽く接触した状態を維持して設けられている。そして、ローラ部材53としては所定径のボールベアリングが用いられている。
また、筒状包装フィルムFtの内部において、ガス充填ノズル51の上面で、かつローラ部材53と対向する位置には、接着、あるいは半田付け等により磁石54が取付けられている。この磁石54はその磁力により上記ローラ部材53に吸着されるようになっている。言い換えれば、ガス充填ノズル51が磁石54を介してローラ部材53に固定されていることになる。
磁石54は筒状包装フィルムFtの内部に配置され、かつローラ部材53に吸着されることから、磁石54とローラ部材53とは筒状包装フィルムFtを挟み込んだ状態となっている。
筒状包装フィルムFtは、前記紙送りローラ3により間欠送りで、順次エンドシーラ7 側に送られるようになっているため、磁石54の磁力が強すぎると、磁石54とローラ部材53とで挟み込んだ筒状包装フィルムFtが移動できなくなる。
そのため、磁石54は、筒状包装フィルムFtが挟み込まれた部位で引っ掛かることなく、設定された移動速度でスムーズに移動可能となるような磁力を有するものが用いられている。
ここで、図5、図6に基づいて、磁石54とローラ部材53との相互関係をさらに詳細に説明する。
磁石54は、前述のようにガス充填ノズル51に接着等により固着され、その磁石54に対向して筒状包装フィルムFtの外表面側にローラ部材53が配置されている。
筒状包装フィルムFtは、磁石54とローラ部材53とに挟み込まれた状態で筒状包装フィルムFtの進行方向Aに沿って移動するので、磁石54の上端角部に接触し、筒状包装フィルムFtが破損する可能性がある。
そこで、図5に示すように、磁石54の長手方向上面で筒状包装フィルムFtの送り方向の前側と後側の角部が所定の半径寸法rでアール加工されている。これにより、筒状包装フィルムFtの移動時に磁石54の角部に引っ掛かることがなくなる。
また、図6に示すように、磁石54の幅方向(進行方向Aと直交する方向)の上面は、筒状包装フィルムFtの内面形状に沿った形状に形成されている。
すなわち、磁石54の幅方向上面は所定の半径寸法Rで湾曲形状に形成されており、筒状包装フィルムFtの内面形状に略沿った形状となっている。そのため、磁石54の上面全面とローラ部材53の外表面との隙間が均一となってローラ部材53と対向することになり、磁石54とローラ部材53とが相互に均一の吸着力で吸着し合い、これにより、筒状包装フィルムFtをバランスよく挟み込むことができる。
なお、磁石54の幅寸法がローラ部材53の外表面の幅寸法より大きな寸法に形成されている。
本実施形態のガス充填ノズル51は、例えば、内径寸法が2〜6mm、外径寸法が4〜8mmのSUS製のノズルで構成されている。
ガス充填ノズル51は、その先端部が前記エンドシーラ7近傍まで延出して設けられており、ガス充填ノズル51の先端ガス噴出口51aが、エンドシーラ7手前の筒状包装フィルムFt内にガスを噴射、充填できるようになっている。
そして、このようなガス充填ノズル51の先端部近傍の1箇所に、前記磁石54が取り付けられている。
なお、ガス充填ノズル51としては、SUSノズルに限らず、アルミ製、真鍮製、銅製、場合によってはPP等の樹脂製のパイプを使用してもよい。この場合、吐出されるガスの種類、製品Pの大きさ等に対応して適宜交換して用いてもよい。
磁石54の取付け位置は、任意の位置でよいが、本実施形態では、上述のように、ガス充填ノズル51の先端部近傍、さらに詳しく説明すると、例えば前記目付ローラ部40と圧着ローラ部30との略中間位置に設定されている。
ここにおいて、前記ガス充填ノズル51、ガス収納容器52、ローラ部材53、磁石54および支持部材55により前記保持装置50が構成されている。
次に、以上のような構成の横型製袋充填包装機1の作用を説明する。
まず、紙送りローラ3により、フィルムロールFrからウェブ状包装フィルムFwが連続的に繰り出されると共に、製筒器5に送られ、この製筒器5を通過するとき、ウェブ状包装フィルムFwは製筒器5の内面形状に沿って筒状に形成される。このとき、フィルムロールFrの進行方向両側縁部同士が重合される。
製筒器5を通過して筒状に形成された筒状包装フィルムFtに対して、製品Pが送り込みコンベア8の押送フィンガ8aによって所定間隔ごとに筒状包装フィルムFt内に供給される。そして、その筒状包装フィルムFtは製品Pを内包した状態で前進する。
製品Pを内包した状態の筒状包装フィルムFtは、その両側縁部Fe,Feがエンドシーラ7の手前で上方側に折り曲げられると共に、上部側も下方に向かって折り曲げられた状態でエンドシーラ7に送られ、進行方向先端がシール加工され、かつカットされる。
筒状包装フィルムFtがエンドシーラ7でシールされたとき、その筒状包装フィルムFtの内部には、ガス充填ノズル51の先端のガス噴出口51aから所定のガスが噴出されるようになっている。
なお、このガスは筒状包装フィルムFtの移動中は常時噴出されるようになっている。
前述のように、ガス充填ノズル51の基端部がガス収納容器52で保持され、ガス充填ノズル51の先端近傍部が、磁石54を介してローラ部材53に保持されているので、ガス充填ノズル51がガス噴射の反動で暴れたりすることがなくなり、その結果、安定したガスの供給が可能となる。
また、ガス充填ノズル51がガス噴射の反動で暴れたりすることがなくなるので、筒状包装フィルムFtを傷つけたりすることがない。
ガス収納容器52内に収納され、ガスガス充填ノズル51により噴射されて充填されるガスとしては、窒素ガス(N)、二酸化炭素(炭酸ガス、CO)等の不活性ガスや、特殊な用途として使用される酸素ガス(O)があり、単体もしくはこれらの混合ガスが、目的によって使い分けられるようになっている。
ここで、主要なガスについて簡単に説明する。
窒素ガスは、体積比で空気中78%を占めており、無味・無臭・無色の、ほとんど反応性のない不活性ガスであり、もちろん無害・無毒である。
そして、ガス置換包装では、空気中の酸素を除去するのが目的で、油菓子、ナッツ、削り節、コーヒー、日本茶など、主として酸化防止、変退色の防止、香気保存などに使用される。ただし、窒素ガスには、静菌作用はないので、窒素ガス単体ではカビ、腐敗防止効果は低い。
二酸化炭素ガス(炭酸ガス)は、水にも油にも溶解し、水溶液中においては炭酸によって微酸性を呈し、食味に影響することがある。しかし、窒素ガスにはない静菌・防虫作用があって、好気性菌、カビ、害虫などの発生を抑える力がある。
二酸化炭素ガスを用いたものは生肉、ウィンナーソーセージ、和・洋生菓子、半生菓子、豆類、穀類などの、カビ、腐敗、虫害防止に効果を発揮する。袋内の二酸化炭素濃度が30%で一応の効果があり、50%以上ではほとんどのカビは防止できる。
酸素ガスは、肉のきれいな赤色は、酸素と結合した、オキシミオグロビンによるもので、鮮魚、生肉のきれいな赤味を発色させるために用いられている。
以上のような構成の包装機用ガス充填ノズルの保持装置50によれば、次のような効果が得られる。
(1)ガス充填ノズル51の基端部がガス送り出し装置56を介してガス収納容器52で保持され、先端部がローラ部材53と磁石54とで保持されているので、ガス充填ノズル51が長尺であっても安定して保持することができる。その結果、ガス充填ノズル51の先端側のダレを防止することができ、これにより、包装機1の稼働中でも、また、ガスの噴射の反動での揺れを防止することができて製品の位置ずれを防止することができる。
(2)ガス充填ノズル51の基端部がガス送り出し装置56を介してガス収納容器52で保持され、先端部がローラ部材53と磁石54とで保持されてガス充填ノズル51が所定位置に固定された状態となっている。そのため、筒状包装フィルムFtに対して、ガス充填ノズル51が保持力のある棒の役目を果たすことになり、製袋する際の骨となることができ、筒状包装フィルムFtの内側を安定して保持することができる。その結果、製袋性の向上を図ることができる。
(3)ローラ部材(回転部材)53であるボールベアリングが支持部材55に取付けられ、この支持部材55は横型製袋充填包装機1の側壁1Aに固定されているので、ボールベアリング53を安定した状態で保持することができる。その結果、このボールベアリングと磁石54とで筒状包装フィルムFtを最適の状態で挟込み、かつその状態で移送させることができる。
(4)ローラ部材(回転部材)53がボールベアリングで構成されているので、このボールベアリングと磁石54とで筒状包装フィルムFtを挟んだ状態でその筒状包装フィルムFtを移送させる際、引っ掛かることなくスムーズに移送させることができる。
(5)保持装置50を構成する磁石54の長手方向上面で筒状包装フィルムFtの送り方向の前側と後側の角部が、所定の半径寸法rでアール加工されているので、筒状包装フィルムFtの移動時に磁石54の角部に引っ掛かることがなくなる。その結果、筒状包装フィルムFtの移動時の磁石54による破損を防止することができる。
(6)磁石54の幅方向上面は半径寸法Rの湾曲形状に形成されており、筒状包装フィルムFtの内面形状に沿った形状となっている。そのため、上面全面がローラ部材53と対向することになり、磁石54の上面とローラ部材53の外表面との隙間が略同一寸法となる。その結果、磁石54とローラ部材53とが相互に均一の吸着力で吸着されるので、筒状包装フィルムFtをバランスよく挟み込むことができる。
以上、上記実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記実施形態では、ガス充填ノズル51は、その径方向を、筒状包装フィルムFtの上方側内部で幅方向の略中央部に位置するように設けた1本で構成したが、これに限らない。横型製袋充填包装機1の大きさ、言い換えれば、筒状包装フィルムFtの大きさに対応して、ガス充填ノズル51を、筒状包装フィルムFtの幅方向中央部を挟んで左右に1本づつの合計2本設けてもよく、あるいは、中央部とその左右とのそれぞれに1本づつの合計3本設けてもよい。
この場合、磁石54およびローラ部材53も、それぞれのガス充填ノズル51に対応させて設ければよい。
また、前記実施形態では、磁石54とローラ部材53とがガス充填ノズル51の先端部近傍の1箇所に取付けられているが、これに限らない。磁石54とローラ部材53とを、上記1箇所と、製筒器5側の所定位置に設けた1箇所との合計2箇所に取付けてもよい。このようにすれば、ガス充填ノズル51をバランスよく保持することができ、より安定したガスの充填が可能となる。
本発明は、横型製袋充填包装機において内部に被収納物を収納した筒状包装フィルムに所定のガスを充填する際に利用できる。
1 横型製袋充填包装機
2 フィルム供給源
3 紙送りローラ
5 製袋器
6 センターシール機構
7 エンドシーラ
10 紙送りローラ部
20 加熱用のバーヒータ部
30 圧着ローラ部
40 目付ローラ部
50 包装機用ガス充填ノズルの保持装置
51 ガス充填ノズル
52 ガス収納容器
53 鉄製のローラ部材(回転部材;ボールベアリング
54 磁石
55 支持部材
Fw ウェブ状包装フィルム
Fe,fe 両側縁部
Ft 筒状包装フィルム
BP ピロー包装体
P 製品(被収容物)

Claims (2)

  1. 上流側から送られてくる包装フィルムを筒状に形成すると共に、形成された筒状包装フィルム内に被収納物を所定間隔で送り込みかつ前記筒状包装フィルムの両側縁部をセンターシール加工し、前記筒状包装フィルム内にガス充填ノズルによってガスを充填した後エンドシール装置により製袋する包装機用ガス充填ノズル保持装置であって、
    前記ガス充填ノズルの基端部を保持するガス収納容器と、
    前記筒状包装フィルムの外側に配置されると共に前記筒状包装フィルムの表面と接触しかつ前記筒状包装フィルムの移動方向に沿って回転する鉄製の回転部材と、
    前記筒状包装フィルムの内側かつ前記ガス充填ノズルの先端部側で前記回転部材と対向する位置に装備された磁石と、を備えて構成し、
    前記筒状包装フィルムの移動を許容するように前記磁石と前記回転部材とを配置し、
    前記回転部材をボールベアリングで構成すると共に、このボールベアリングを包装機の本体壁から延出された支持部材に取り付けたことを特徴とする包装機用ガス充填ノズル保持装置。
  2. 請求項1記載の包装機用ガス充填ノズル保持装置において、
    前記ガス充填ノズルを前記筒状包装フィルム内で水平方向に複数本配置したことを特徴とする包装機用ガス充填ノズル保持装置。
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