JPH05169928A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH05169928A
JPH05169928A JP3344609A JP34460991A JPH05169928A JP H05169928 A JPH05169928 A JP H05169928A JP 3344609 A JP3344609 A JP 3344609A JP 34460991 A JP34460991 A JP 34460991A JP H05169928 A JPH05169928 A JP H05169928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side region
tan
rubber composition
tire
bead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3344609A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Akiyama
一郎 秋山
Riichiro Mama
理一郎 真間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP3344609A priority Critical patent/JPH05169928A/ja
Publication of JPH05169928A publication Critical patent/JPH05169928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤの耐久性とロードノイズの低減とを両
立させるようにした空気入りタイヤを提供する。 【構成】 サイドウォール部2のトレッド側領域2aは
20℃におけるtanδ(A)が0.16〜0.24の
範囲にあるゴム組成物で形成され、ビード側領域2bは
20℃におけるtanδ(B)が0.10〜0.20の
範囲にあるゴム組成物で形成され、しかも、tanδ
(A)>tanδ(B)を満足する関係になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動伝達の抑制と耐久性
の向上との両立を図った空気入りタイヤに関し、特に偏
平率が60%以下である場合に好適の空気入りタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】偏平率60%以下の偏平度の大きい高性
能乗用車用タイヤでは、特にサイドウォール部の設計に
おいて高速走行時の耐久性が重視され、その関係からロ
ードノイズに代表されるNVH(Noise Vibration Hars
hness )性能が犠牲にされがちであった。
【0003】すなわち、サイドウォール部ゴムとしてヒ
ステリシスの高いゴム組成物を使用すると、走行時に路
面から受ける振動によって発熱し、カーカス層のターン
ナップ端部においてゴムとの剥離を生じやすくなる。そ
のため、従来のタイヤのサイドウォール部ゴムには、発
熱を抑制できる比較的ヒステリシスの低いゴム組成物が
使用され、20℃におけるtanδにして約0.17前
後のものが使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにヒ
ステリシスの低いゴム組成物はtanδが小さいため、
トレッドが路面から拾う振動が大きく、それがビード部
から車軸を経て車内においてロードノイズを発生する原
因の1つになっていたのである。本発明の目的は、タイ
ヤの耐久性とロードノイズの低減とを両立させるように
した空気入りタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気入りタ
イヤは、サイドウォール部ゴムを、リムクッション部を
除きトレッド側領域とビード側領域とで異なるゴム組成
物で構成し、トレッド側領域のゴム組成物の20℃にお
けるtanδ(A)を0.16〜0.24の範囲にする
と共に、ビード側領域のゴム組成物の20℃におけるt
anδ(B)を0.10〜0.20の範囲にし、かつt
anδ(A)>tanδ(B)の関係にしたことを特徴
とするものである。
【0006】本発明においては、サイドウォール部をト
レッド側領域とビード側領域とに区分し、そのトレッド
側領域にヒステリシスロスが大きいゴム組成物を配置す
ることにより、ラジアルタイヤ等において最も変形する
バットレス部付近にて走行時の振動を抑制することがで
きる。このため、ビード部側への振動の伝達を防止する
ことができるので、車内に発生するロードノイズを低減
することができる。一方、サイドウォール部のビード側
領域にはヒステリシスロスが小さいゴム組成物を配置す
ることにより、このビード側領域における発熱を抑制
し、カーカス層ターンナップ端部での剥離を防止するこ
とができる。特に、偏平率が60%以下の偏平度の大き
い高性能タイヤ等においては、サイドウォール部の長さ
が短いためビード側領域に応力が集中しやすくなるが、
このようなタイヤにおいてもビード側領域の発熱を抑制
することにより耐久性を向上させることができる。
【0007】なお、本発明は、偏平率が60%以下の高
性能タイヤに適用することが好ましいが、偏平率が60
%を超えるタイヤにも適用できることは勿論である。以
下、本発明の構成について添付の図面を参照して説明す
る。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォー
ル部、3はビード部である。サイドウォール部2のゴム
部はビード部3側にリムクッション4が設けられている
が、これを除く本体ゴム部は大別してトレッド側領域2
aとビード側領域2bとの2つの部分から構成されてい
る。トレッド側領域2aは20℃におけるtanδ
(A)が0.16〜0.24の範囲にあるゴム組成物で
形成され、ビード側領域2bは20℃におけるtanδ
が0.10〜0.20の範囲にあるゴム組成物で形成さ
れ、しかも、tanδ(A)>tanδ(B)を満足す
る関係になっている。
【0008】上述のようにトレッド側領域2aのゴム組
成物のtanδ(A)を大きくすることにより、トレッ
ド部1が路面から拾った振動を熱に変換して吸収し、ビ
ード側領域2bへの伝達を抑制するから、ロードノイズ
を低減することができる。tanδ(A)が0.16未
満であると振動が大きいためロードノイズの低減効果が
不十分になり、また0.24を超えると転がり抵抗が増
大し、かつ発熱が大きくなりすぎて耐久性が低下する。
このため、tanδ(A)は0.16〜0.24にす
る。
【0009】一方、ビード側領域2bのゴム組成物のt
anδ(B)を小さくすると、これに伴って発熱が抑制
され、耐久性を向上させることができる。このtanδ
(B)はサイドウォール性能を維持するために必然的に
0.10以上になり、0.20を超えては発熱による耐
久性が低下する。このため、tanδ(B)は0.10
〜0.20にする。
【0010】2種類のゴム組成物A,Bのtanδ
(A),tanδ(B)は上述したようにtanδ
(A)>tanδ(B)の関係でなければならないが、
さらに好ましくはtanδ(A)とtanδ(B)との
差を少なくとも0.04ポイントにすることが望まし
い。なお、本発明において、tanδは粘弾性スペクト
ロメーターを使用して、温度20℃、周波数20Hz、初
期歪10%、動歪±2%の条件で測定したものである。
【0011】また、サイドウォール部ゴムのトレッド側
領域2aとビード側領域2bとは剥離等が生じることを
防止するために、相互に一定長Wをラップさせることが
好ましい。この重複長さWとしては、タイヤ断面高さ
(セクションハイト)SHの10%未満であるとタイヤ
の耐久性が低下し、25%を超えるとロードノイズの低
減効果が不十分になる。このため、トレッド側領域2a
とビード側領域2bとの重複長さWは、タイヤ断面高さ
SHの10〜25%にすることが好ましい。
【0012】更に、トレッド側領域2aのゴム組成物A
とビード側領域2bのゴム組成物Bとが体積に占める割
合は40〜60容量%にすることが好ましい。これは、
ゴム組成物Aの体積が全体の60容量%を超えるとタイ
ヤの耐久性が低下し、ゴム組成物Bの体積が全体の60
容量%を超えるとロードノイズの低減効果が不十分にな
るからである。
【0013】
【実施例】
実施例1 20℃におけるtanδがそれぞれ0.22、0.12
及び0.17である表1に示すような組成(重量部)か
らなるゴム組成物X,Y,Zを調整した。これらのゴム
組成物を表2のように組み合わせてサイドウォール部を
形成し、タイヤサイズが205/55R16の5種類の
空気入りタイヤを製造した。いずれのタイヤもサイドウ
ォール部のトレッド側領域とビード側領域との体積比は
50:50とした。
【0014】 これらの空気入りタイヤを実車試験して、下記試験方法
によりロードノイズ及び耐久性を測定した。
【0015】ロードノイズ試験法:周回路実車テストコ
ースのロードノイズ路面(粗悪舗装路)にて速度50k
m/hで定常走行した際の車内フィーリング評価を行っ
た。その結果は、比較タイヤ1を基準値(100)とす
る指数で表2に示した。この指数値が小さいほどロード
ノイズが少ない。
【0016】耐久性試験法:現象把握のため、空気圧を
低圧(1.2kgf/cm)とし、速度81km/hにて40
時間走行後、10時間毎に外観を目視によりチェック
し、走行可能な距離を測定した。その結果は、比較タイ
ヤ1を基準値(100)とする指数で表2に示した。こ
の指数値が大きいほど耐久性が優れている。
【0017】 この表2から明らかなように、本発明タイヤはロードノ
イズ及び耐久性が比較タイヤ1〜4に比べて相対的に優
れており、耐久性を向上させてもロードノイズの増加を
抑制することができた。
【0018】実施例2 実施例1の本発明タイヤにおいて、サイドウォール部の
トレッド側領域とビード側領域との重複長さWを変化さ
せた複数のタイヤを試作した。この場合のロードノイズ
及び耐久性を測定したところ、図2の結果が得られた。
図2から明らかなように、トレッド側領域とビード側領
域との重複長さWがタイヤ断面高さSHの10〜25%
であるとき、ロードノイズ及び耐久性が共に優れてい
る。
【0019】実施例3 実施例1の本発明タイヤにおいて、サイドウォール部ゴ
ムに占めるゴム組成物A,Bの体積比を変化させた複数
のタイヤを試作した。この場合のロードノイズ及び耐久
性を測定したところ、図3の結果が得られた。図3から
明らかなように、サイドウォールの体積に占めるゴム組
成物A,Bの一方の割合が40〜60容量%であると
き、ロードノイズ及び耐久性が共に優れている。なお、
ロードノイズの低減効果を重視する際はゴム組成物Aの
体積割合を50〜60%にし、耐久性を重視する際はゴ
ム組成物Bの体積割合を50〜60容量%にすることが
好ましい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
イドウォール部ゴムを、リムクッション部を除きトレッ
ド側領域とビード側領域とで異なるゴム組成物で構成
し、トレッド側領域のゴム組成物の20℃におけるta
nδ(A)を0.16〜0.24の範囲にすると共に、
ビード側領域のゴム組成物の20℃におけるtanδ
(B)を0.10〜0.20の範囲にし、かつtanδ
(A)>tanδ(B)の関係にするから、タイヤの耐
久性を向上させることができると共に、ロードノイズを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気入りタイヤの要部を示す断面
図である。
【図2】サイドウォールのトレッド側領域とビード側領
域との重複長さWのタイヤ断面高さSHに対する割合
と、性能指数との関係を示すグラフ図である。
【図3】サイドウォール部のゴム組成物の体積比と性能
指数との関係を示すグラフ図である。
【符合の説明】
1 トレッド部 2 サイドウォール部 2a サイドウォールのトレッド側領域 2b サイドウォールのビード側領域 3 ビード部 4 リムクッション W 重複長さ SH タイヤ断面高さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドウォール部ゴムを、リムクッショ
    ン部を除きトレッド側領域とビード側領域とで異なるゴ
    ム組成物で構成し、トレッド側領域のゴム組成物の20
    ℃におけるtanδ(A)を0.16〜0.24の範囲
    にすると共に、ビード側領域のゴム組成物の20℃にお
    けるtanδ(B)を0.10〜0.20の範囲にし、
    かつtanδ(A)>tanδ(B)の関係にした空気
    入りタイヤ。
JP3344609A 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ Pending JPH05169928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3344609A JPH05169928A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3344609A JPH05169928A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05169928A true JPH05169928A (ja) 1993-07-09

Family

ID=18370594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3344609A Pending JPH05169928A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05169928A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178724A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用タイヤ
JP2007015433A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2013018339A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
US20130228263A1 (en) * 2012-03-05 2013-09-05 Jaap Leendertse Pneumatic tire
WO2021117612A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178724A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd 重荷重用タイヤ
JP2007015433A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP4710440B2 (ja) * 2005-07-05 2011-06-29 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2013018339A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
US20130228263A1 (en) * 2012-03-05 2013-09-05 Jaap Leendertse Pneumatic tire
US9290052B2 (en) * 2012-03-05 2016-03-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire
WO2021117612A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
US20230019388A1 (en) * 2019-12-12 2023-01-19 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0600404B1 (en) Pneumatic tire with improved snow and ice traction
JP2005028999A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0684121B2 (ja) 高速操縦安定性に優れる乗用車用ラジアルタイヤ
JP3894563B2 (ja) 乗用車用空気入りタイヤ
JPH05169928A (ja) 空気入りタイヤ
JP2001225614A (ja) 空気入りタイヤ
JP2002205513A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
US5221385A (en) Pneumatic radial tire with noise suppressing rubber sheet in the bead region
CN109789730B (zh) 充气轮胎
JP4634888B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2014129601A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP6187573B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2002029215A (ja) 空気入りタイヤ
JP6249930B2 (ja) 空気入りタイヤ
US5385192A (en) Pneumatic tire with different side wall thickness in tread-side and bead-side regions
JP4566788B2 (ja) 乗用車用空気入りタイヤ
EP0376172B1 (en) Pneumatic radial tire
US5386863A (en) Pneumatic tire and wheel with asymmetric structure
JP2652856B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH07237407A (ja) 全地形車用タイヤ
EP0376137B1 (en) Pneumatic radial tire
JP2001187511A (ja) 空気入りタイヤ
JP2000142040A (ja) 空気入りタイヤ
JP4076808B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ及びその使用方法
JP2007045274A (ja) 夏用空気入りタイヤ