JPH05169039A - 超音波洗浄方法 - Google Patents
超音波洗浄方法Info
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- JPH05169039A JPH05169039A JP35390891A JP35390891A JPH05169039A JP H05169039 A JPH05169039 A JP H05169039A JP 35390891 A JP35390891 A JP 35390891A JP 35390891 A JP35390891 A JP 35390891A JP H05169039 A JPH05169039 A JP H05169039A
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- Japan
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- cleaning
- soln
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Abstract
(57)【要約】
【目的】超音波洗浄に於ける洗浄効果を向上させる。
【構成】洗浄行程に先立ち、洗浄槽内を減圧、加温して
沸騰させると共に加振する事によって、洗浄液中の溶存
気体を脱気する、脱気行程を行なう。洗浄行程時に於い
て溶存気体が増加した場合も、脱気行程を行なった後、
洗浄行程を行なう。
沸騰させると共に加振する事によって、洗浄液中の溶存
気体を脱気する、脱気行程を行なう。洗浄行程時に於い
て溶存気体が増加した場合も、脱気行程を行なった後、
洗浄行程を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被洗浄物の表面に付
着した油等の汚れを落とす場合に利用する超音波洗浄方
法に関し、洗浄効果を高めるべく考えられたものであ
る。
着した油等の汚れを落とす場合に利用する超音波洗浄方
法に関し、洗浄効果を高めるべく考えられたものであ
る。
【0002】
【従来の技術とその問題点】各種物品(以下、被洗浄物
とする。)の表面に付着した油等の汚れを落とす場合、
図2に示す様な超音波洗浄装置が利用されている。この
超音波洗浄装置は、蓋体1により密閉自在な洗浄槽2
に、超音波振動子3、3を付設する事で構成される。4
は、洗浄槽2内に貯溜した蒸留水、水道水、或は有機溶
剤等の液体(以下、洗浄液とする。)を加温する為のヒ
ータである。
とする。)の表面に付着した油等の汚れを落とす場合、
図2に示す様な超音波洗浄装置が利用されている。この
超音波洗浄装置は、蓋体1により密閉自在な洗浄槽2
に、超音波振動子3、3を付設する事で構成される。4
は、洗浄槽2内に貯溜した蒸留水、水道水、或は有機溶
剤等の液体(以下、洗浄液とする。)を加温する為のヒ
ータである。
【0003】上述の様に構成される超音波洗浄装置を用
いて被洗浄物6を洗浄する場合、従来は次述する様な洗
浄方法により行なっていた。
いて被洗浄物6を洗浄する場合、従来は次述する様な洗
浄方法により行なっていた。
【0004】即ち、洗浄槽2内に洗浄液7を注入すると
共に、この洗浄液7中に被洗浄物6を浸漬し、蓋体1を
閉じて洗浄槽2を密閉する。この状態で超音波振動子
3、3に通電する洗浄行程を行ない、上記洗浄液7を加
振して被洗浄物6の汚れを落す。被洗浄物6の汚れの度
合等によっては、ヒータ4に通電する事により洗浄液7
を加温する。
共に、この洗浄液7中に被洗浄物6を浸漬し、蓋体1を
閉じて洗浄槽2を密閉する。この状態で超音波振動子
3、3に通電する洗浄行程を行ない、上記洗浄液7を加
振して被洗浄物6の汚れを落す。被洗浄物6の汚れの度
合等によっては、ヒータ4に通電する事により洗浄液7
を加温する。
【0005】ところで、上記洗浄液7中には、酸素等の
溶存気体が存在する事が避けられない。洗浄液7中に存
在する溶存気体は、上記超音波振動子3、3によって洗
浄液に与えられる超音波振動を減衰させる為、洗浄効果
を低下させてしまう。上述した、単一の洗浄行程から成
る従来の洗浄方法に於いては、その開始から終了に至る
迄、上記溶存気体を特に脱気する事はない為、必ずしも
効果的な洗浄を行なえなかった。
溶存気体が存在する事が避けられない。洗浄液7中に存
在する溶存気体は、上記超音波振動子3、3によって洗
浄液に与えられる超音波振動を減衰させる為、洗浄効果
を低下させてしまう。上述した、単一の洗浄行程から成
る従来の洗浄方法に於いては、その開始から終了に至る
迄、上記溶存気体を特に脱気する事はない為、必ずしも
効果的な洗浄を行なえなかった。
【0006】本発明の超音波洗浄方法は、上述の様な事
情に鑑みて考えられたものである。
情に鑑みて考えられたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄容器内に
貯溜した液体中に被洗浄物を浸漬し、超音波振動を与え
る事によりこの被洗浄物を洗浄する超音波洗浄方法に関
する。
貯溜した液体中に被洗浄物を浸漬し、超音波振動を与え
る事によりこの被洗浄物を洗浄する超音波洗浄方法に関
する。
【0008】特に、本発明の超音波洗浄方法に於いて
は、上記洗浄容器内を所望圧力にした状態で超音波振動
を与える洗浄行程に加え、少なくともこの洗浄行程を行
なう前に、上記洗浄容器内を減圧、加温して沸騰させる
と共に加振して、上記液体中の溶存気体を脱気する脱気
行程を行なう事を特徴としている。
は、上記洗浄容器内を所望圧力にした状態で超音波振動
を与える洗浄行程に加え、少なくともこの洗浄行程を行
なう前に、上記洗浄容器内を減圧、加温して沸騰させる
と共に加振して、上記液体中の溶存気体を脱気する脱気
行程を行なう事を特徴としている。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本発明の超音波洗浄方法
により、被洗浄物の洗浄を行なう場合、洗浄行程に先立
って脱気行程を行なう為、洗浄液中に、酸素等の溶存気
体がほとんど存在しなくなる。この結果、洗浄液に加え
られるべき超音波振動が、上記溶存気体によって減衰さ
せられる事がなくなり、洗浄効果を高める事が可能とな
る。
により、被洗浄物の洗浄を行なう場合、洗浄行程に先立
って脱気行程を行なう為、洗浄液中に、酸素等の溶存気
体がほとんど存在しなくなる。この結果、洗浄液に加え
られるべき超音波振動が、上記溶存気体によって減衰さ
せられる事がなくなり、洗浄効果を高める事が可能とな
る。
【0010】
【実施例】本発明は、図1のフローチャートに示す様に
構成される。先ず、ステップ1に於いて、洗浄槽2内に
洗浄液7を注入すると共に、この洗浄液7中に被洗浄物
6を浸漬し、更に蓋体1を閉じて洗浄槽2を密閉する、
洗浄準備を行なう。
構成される。先ず、ステップ1に於いて、洗浄槽2内に
洗浄液7を注入すると共に、この洗浄液7中に被洗浄物
6を浸漬し、更に蓋体1を閉じて洗浄槽2を密閉する、
洗浄準備を行なう。
【0011】次いでステップ2として、本発明の特徴部
分である脱気行程を行なう。この脱気行程では、図示し
ない弁を切り換える等により、図2に示す様に、吸入口
を洗浄槽2に通じさせた真空ポンプ5により洗浄槽2内
の空気を排出し、洗浄槽2内を減圧する。これと共に、
超音波振動子3、3並びにヒータ4に通電し、洗浄液7
を加温してこの洗浄液7を沸騰させると共に、加振す
る。洗浄液7中の溶存気体は、洗浄槽2内の減圧、洗浄
液7の加温、加振を順次、或は同時に行なう事により、
洗浄液7から排除される。
分である脱気行程を行なう。この脱気行程では、図示し
ない弁を切り換える等により、図2に示す様に、吸入口
を洗浄槽2に通じさせた真空ポンプ5により洗浄槽2内
の空気を排出し、洗浄槽2内を減圧する。これと共に、
超音波振動子3、3並びにヒータ4に通電し、洗浄液7
を加温してこの洗浄液7を沸騰させると共に、加振す
る。洗浄液7中の溶存気体は、洗浄槽2内の減圧、洗浄
液7の加温、加振を順次、或は同時に行なう事により、
洗浄液7から排除される。
【0012】上記脱気行程を終了したならば、ステップ
3に進み、前述した従来方法と同様の洗浄行程を行な
う。即ち、洗浄槽2内を大気圧、或は洗浄液が沸騰しな
い程度の圧力にし、更に被洗浄物6の汚れの度合等によ
りヒータ4に通電した状態で、超音波振動子3、3に通
電し、超音波振動によって被洗浄物6の汚れを落とす。
3に進み、前述した従来方法と同様の洗浄行程を行な
う。即ち、洗浄槽2内を大気圧、或は洗浄液が沸騰しな
い程度の圧力にし、更に被洗浄物6の汚れの度合等によ
りヒータ4に通電した状態で、超音波振動子3、3に通
電し、超音波振動によって被洗浄物6の汚れを落とす。
【0013】尚、上記洗浄行程に於いて、洗浄槽2内の
圧力を上昇させる事に起因して、再び洗浄液7内に気体
が溶け込む傾向となる。この為、本実施例に於いては、
一度の洗浄行程で十分な洗浄を行なえない場合、洗浄行
程を中断して脱気行程に帰る様にしている。
圧力を上昇させる事に起因して、再び洗浄液7内に気体
が溶け込む傾向となる。この為、本実施例に於いては、
一度の洗浄行程で十分な洗浄を行なえない場合、洗浄行
程を中断して脱気行程に帰る様にしている。
【0014】
【発明の効果】本発明の超音波洗浄方法は、上述の様に
構成される為、超音波振動を減衰させて洗浄効果を低下
させる洗浄液中の溶存気体を、脱気した状態で洗浄を行
なえる。この為、従来から知られた超音波洗浄装置を用
いて、より洗浄効果の高い洗浄を行なえる。
構成される為、超音波振動を減衰させて洗浄効果を低下
させる洗浄液中の溶存気体を、脱気した状態で洗浄を行
なえる。この為、従来から知られた超音波洗浄装置を用
いて、より洗浄効果の高い洗浄を行なえる。
【図1】本発明の構成を示すフローチャート。
【図2】従来から知られた超音波洗浄装置の略図。
【符号の説明】 1 蓋体 2 洗浄槽 3 超音波振動子 4 ヒータ 5 真空ポンプ 6 被洗浄物 7 洗浄液
Claims (1)
- 【請求項1】 洗浄容器内に貯溜した液体中に被洗浄物
を浸漬し、超音波振動を与える事によりこの被洗浄物を
洗浄する超音波洗浄方法であって、上記洗浄容器内を所
望圧力にした状態で超音波振動を与える洗浄行程に加
え、少なくともこの洗浄行程を行なう前に、上記洗浄容
器内を減圧、加温して沸騰させると共に加振して、上記
液体中の溶存気体を脱気する脱気行程を行なう事を特徴
とする、超音波洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353908A JP2984445B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 超音波洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3353908A JP2984445B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 超音波洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169039A true JPH05169039A (ja) | 1993-07-09 |
JP2984445B2 JP2984445B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=18434035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3353908A Expired - Fee Related JP2984445B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 超音波洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2984445B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010103782A1 (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-16 | 三浦工業株式会社 | 洗浄装置および洗浄方法 |
JP2019188187A (ja) * | 2012-04-13 | 2019-10-31 | ソネンド インコーポレイテッド | 歯および歯肉ポケットを洗浄する装置および方法 |
US11350993B2 (en) | 2006-08-24 | 2022-06-07 | Pipstek, Llc | Dental and medical treatments and procedures |
US11701202B2 (en) | 2013-06-26 | 2023-07-18 | Sonendo, Inc. | Apparatus and methods for filling teeth and root canals |
USD997355S1 (en) | 2020-10-07 | 2023-08-29 | Sonendo, Inc. | Dental treatment instrument |
US11918432B2 (en) | 2006-04-20 | 2024-03-05 | Sonendo, Inc. | Apparatus and methods for treating root canals of teeth |
US12114924B2 (en) | 2006-08-24 | 2024-10-15 | Pipstek, Llc | Treatment system and method |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3353908A patent/JP2984445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11918432B2 (en) | 2006-04-20 | 2024-03-05 | Sonendo, Inc. | Apparatus and methods for treating root canals of teeth |
US11350993B2 (en) | 2006-08-24 | 2022-06-07 | Pipstek, Llc | Dental and medical treatments and procedures |
US11426239B2 (en) | 2006-08-24 | 2022-08-30 | Pipstek, Llc | Dental and medical treatments and procedures |
US11684421B2 (en) | 2006-08-24 | 2023-06-27 | Pipstek, Llc | Dental and medical treatments and procedures |
US12114924B2 (en) | 2006-08-24 | 2024-10-15 | Pipstek, Llc | Treatment system and method |
WO2010103782A1 (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-16 | 三浦工業株式会社 | 洗浄装置および洗浄方法 |
JP2010234363A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-10-21 | Miura Co Ltd | 洗浄装置および洗浄方法 |
CN102333600A (zh) * | 2009-03-10 | 2012-01-25 | 三浦工业株式会社 | 清洗装置以及清洗方法 |
JP2019188187A (ja) * | 2012-04-13 | 2019-10-31 | ソネンド インコーポレイテッド | 歯および歯肉ポケットを洗浄する装置および方法 |
US11701202B2 (en) | 2013-06-26 | 2023-07-18 | Sonendo, Inc. | Apparatus and methods for filling teeth and root canals |
USD997355S1 (en) | 2020-10-07 | 2023-08-29 | Sonendo, Inc. | Dental treatment instrument |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2984445B2 (ja) | 1999-11-29 |
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Legal Events
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