JPH08141527A - 超音波洗浄装置 - Google Patents
超音波洗浄装置Info
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- JPH08141527A JPH08141527A JP31255894A JP31255894A JPH08141527A JP H08141527 A JPH08141527 A JP H08141527A JP 31255894 A JP31255894 A JP 31255894A JP 31255894 A JP31255894 A JP 31255894A JP H08141527 A JPH08141527 A JP H08141527A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】2種類の超音波振動を洗浄液に誘起し、被洗浄
物に付着した残渣を確実に剥離除去することのできる超
音波洗浄装置を提供する。 【構成】洗浄槽に貯液した洗浄液にワークを浸漬すると
共に、超音波振動子を構成する各第1振動子を約28KH
z の低い周波数により超音波振動させ、各第2振動子を
約39KHz の高い周波数により超音波振動させ、洗浄槽
に貯液した洗浄液に低い周波数の超音波振動と高い周波
数の超音波振動とを同時に誘起することで、各周波数で
振動する超音波振動の相乗作用により洗浄液による洗浄
が促進され、洗浄液のキャビテーション作用によりワー
クに付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を確実に剥離除
去することができる。
物に付着した残渣を確実に剥離除去することのできる超
音波洗浄装置を提供する。 【構成】洗浄槽に貯液した洗浄液にワークを浸漬すると
共に、超音波振動子を構成する各第1振動子を約28KH
z の低い周波数により超音波振動させ、各第2振動子を
約39KHz の高い周波数により超音波振動させ、洗浄槽
に貯液した洗浄液に低い周波数の超音波振動と高い周波
数の超音波振動とを同時に誘起することで、各周波数で
振動する超音波振動の相乗作用により洗浄液による洗浄
が促進され、洗浄液のキャビテーション作用によりワー
クに付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を確実に剥離除
去することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、電気部品、
電子部品、プレス部品、ゴム部品等の被洗浄物を超音波
洗浄する作業に用いられる超音波洗浄装置に関する。
電子部品、プレス部品、ゴム部品等の被洗浄物を超音波
洗浄する作業に用いられる超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような被洗浄物を洗浄す
る場合、例えば、洗浄槽に貯液された洗浄液に被洗浄物
を浸漬した後、同槽底部に配設した超音波振動子を予め
設定した単一周波数により超音波振動させ、洗浄槽に貯
液された洗浄液に超音波振動を誘起して、被洗浄物に付
着した油分や塵埃等の残渣を洗浄液のキャビテーション
作用により剥離除去する。
る場合、例えば、洗浄槽に貯液された洗浄液に被洗浄物
を浸漬した後、同槽底部に配設した超音波振動子を予め
設定した単一周波数により超音波振動させ、洗浄槽に貯
液された洗浄液に超音波振動を誘起して、被洗浄物に付
着した油分や塵埃等の残渣を洗浄液のキャビテーション
作用により剥離除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
超音波振動子を単一周波数により超音波振動させて被洗
浄物を洗浄するので、洗浄槽に貯液された洗浄液に対し
て単一周波数の超音波振動しか伝搬されず、洗浄液の伝
搬特性や振動波の打消し合いにより被洗浄物に伝搬され
る超音波振動が弱くなるため、洗浄液に浸漬した被洗浄
物に超音波振動が均一に伝搬されず、被洗浄物に付着し
た油分や溶剤、塵埃等の残渣を単一周波数の超音波振動
により剥離除去することが困難であるという問題点を有
している。
超音波振動子を単一周波数により超音波振動させて被洗
浄物を洗浄するので、洗浄槽に貯液された洗浄液に対し
て単一周波数の超音波振動しか伝搬されず、洗浄液の伝
搬特性や振動波の打消し合いにより被洗浄物に伝搬され
る超音波振動が弱くなるため、洗浄液に浸漬した被洗浄
物に超音波振動が均一に伝搬されず、被洗浄物に付着し
た油分や溶剤、塵埃等の残渣を単一周波数の超音波振動
により剥離除去することが困難であるという問題点を有
している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、洗浄槽に貯液
した洗浄液に低い周波数の超音波振動と、高い周波数の
超音波振動とを同時に誘起することにより、被洗浄物が
周波数の異なる2種類の超音波振動により振動され、被
洗浄物に付着した残渣を確実に剥離除去する超音波洗浄
装置の提供を目的とする。
した洗浄液に低い周波数の超音波振動と、高い周波数の
超音波振動とを同時に誘起することにより、被洗浄物が
周波数の異なる2種類の超音波振動により振動され、被
洗浄物に付着した残渣を確実に剥離除去する超音波洗浄
装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記洗浄槽に設けた超音波振動子を、該洗浄槽に貯液し
た洗浄液に低い周波数の超音波振動を誘起する第1振動
子と、高い周波数の超音波振動を誘起する第2振動子と
で構成した超音波洗浄装置であることを特徴とする。
上記洗浄槽に設けた超音波振動子を、該洗浄槽に貯液し
た洗浄液に低い周波数の超音波振動を誘起する第1振動
子と、高い周波数の超音波振動を誘起する第2振動子と
で構成した超音波洗浄装置であることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、上記洗浄槽に設け
た超音波振動子を、該洗浄槽に貯液した炭化水素系溶剤
に低い周波数の超音波振動を誘起する第1振動子と、高
い周波数の超音波振動を誘起する第2振動子とで構成し
た超音波洗浄装置であることを特徴とする。
た超音波振動子を、該洗浄槽に貯液した炭化水素系溶剤
に低い周波数の超音波振動を誘起する第1振動子と、高
い周波数の超音波振動を誘起する第2振動子とで構成し
た超音波洗浄装置であることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上記洗浄槽に設け
た超音波振動子を、該洗浄槽に貯液した有機系溶剤に低
い周波数の超音波振動を誘起する第1振動子と、高い周
波数の超音波振動を誘起する第2振動子とで構成した超
音波洗浄装置であることを特徴とする。
た超音波振動子を、該洗浄槽に貯液した有機系溶剤に低
い周波数の超音波振動を誘起する第1振動子と、高い周
波数の超音波振動を誘起する第2振動子とで構成した超
音波洗浄装置であることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の超音波洗浄装置は、洗浄槽に貯
液した洗浄液に被洗浄物を浸漬し、同槽に設けた第1振
動子を予め設定した低い周波数により超音波振動させ、
第2振動子を予め設定した高い周波数により超音波振動
させ、洗浄槽に貯液された洗浄液に低い周波数の超音波
振動と、高い周波数の超音波振動とを同時に誘起するこ
とで、洗浄液が周波数の異なる2種類の超音波振動によ
り振動され、洗浄液に浸漬した被洗浄物を2種類の超音
波振動により同時振動して、被洗浄物に付着した油分や
溶剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
液した洗浄液に被洗浄物を浸漬し、同槽に設けた第1振
動子を予め設定した低い周波数により超音波振動させ、
第2振動子を予め設定した高い周波数により超音波振動
させ、洗浄槽に貯液された洗浄液に低い周波数の超音波
振動と、高い周波数の超音波振動とを同時に誘起するこ
とで、洗浄液が周波数の異なる2種類の超音波振動によ
り振動され、洗浄液に浸漬した被洗浄物を2種類の超音
波振動により同時振動して、被洗浄物に付着した油分や
溶剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
【0009】請求項2記載の超音波洗浄装置は、洗浄槽
に貯液した炭化水素系溶剤に被洗浄物を浸漬し、同槽に
設けた第1振動子を低い周波数により超音波振動させ、
第2振動子を高い周波数により超音波振動させ、洗浄槽
に貯液された炭化水素系溶剤に低い周波数の超音波振動
と、高い周波数の超音波振動とを同時に誘起すること
で、炭化水素系溶剤が周波数の異なる2種類の超音波振
動により振動され、炭化水素系溶剤に浸漬した被洗浄物
を2種類の超音波振動により同時振動して、被洗浄物に
付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
に貯液した炭化水素系溶剤に被洗浄物を浸漬し、同槽に
設けた第1振動子を低い周波数により超音波振動させ、
第2振動子を高い周波数により超音波振動させ、洗浄槽
に貯液された炭化水素系溶剤に低い周波数の超音波振動
と、高い周波数の超音波振動とを同時に誘起すること
で、炭化水素系溶剤が周波数の異なる2種類の超音波振
動により振動され、炭化水素系溶剤に浸漬した被洗浄物
を2種類の超音波振動により同時振動して、被洗浄物に
付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
【0010】請求項3記載の超音波洗浄装置は、洗浄槽
に貯液した有機系溶剤に被洗浄物を浸漬し、同槽に設け
た第1振動子を低い周波数により超音波振動させ、第2
振動子を高い周波数により超音波振動させ、洗浄槽に貯
液された有機系溶剤に低い周波数の超音波振動と、高い
周波数の超音波振動とを同時に誘起することで、有機系
溶剤が周波数の異なる2種類の超音波振動により振動さ
れ、有機系溶剤に浸漬した被洗浄物を2種類の超音波振
動により同時振動して、被洗浄物に付着した油分や溶
剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
に貯液した有機系溶剤に被洗浄物を浸漬し、同槽に設け
た第1振動子を低い周波数により超音波振動させ、第2
振動子を高い周波数により超音波振動させ、洗浄槽に貯
液された有機系溶剤に低い周波数の超音波振動と、高い
周波数の超音波振動とを同時に誘起することで、有機系
溶剤が周波数の異なる2種類の超音波振動により振動さ
れ、有機系溶剤に浸漬した被洗浄物を2種類の超音波振
動により同時振動して、被洗浄物に付着した油分や溶
剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、洗浄槽に貯液した洗
浄液に低い周波数の超音波振動と、高い周波数の超音波
振動とを同時に誘起することで、洗浄液全体に周波数の
異なる2種類の超音波振動が効率よく伝搬され、洗浄液
に浸漬した被洗浄物を2種類の超音波振動により同時振
動することができる。且つ、従来例のように単一周波数
の超音波振動により被洗浄物を洗浄するよりも高い洗浄
効果が得られ、2種類の超音波振動により被洗浄物に付
着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を確実に剥離除去する
ことができ、各超音波振動の相乗作用により洗浄液によ
る洗浄が促進される。
浄液に低い周波数の超音波振動と、高い周波数の超音波
振動とを同時に誘起することで、洗浄液全体に周波数の
異なる2種類の超音波振動が効率よく伝搬され、洗浄液
に浸漬した被洗浄物を2種類の超音波振動により同時振
動することができる。且つ、従来例のように単一周波数
の超音波振動により被洗浄物を洗浄するよりも高い洗浄
効果が得られ、2種類の超音波振動により被洗浄物に付
着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を確実に剥離除去する
ことができ、各超音波振動の相乗作用により洗浄液によ
る洗浄が促進される。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は被洗浄物の一例として洗浄槽に貯液した
洗浄液にワークを浸漬して超音波振動する超音波洗浄装
置を示し、図1に於いて、この超音波洗浄装置1は、例
えば、商品名=ナフテゾール、NSクリー等の炭化水素
系溶剤(ハイドロクロロ=HC、ハイドロクロロフルオ
ロカーボン=HCFC)を主成分とする洗浄液Hにより
ワークWを洗浄処理する一次洗浄槽2と、有機系溶剤
(パーフルオロカーボン=PFC、ハイドロフルオロカ
ーボン=HFC)を主成分とする洗浄液Pによりワーク
Wを洗浄処理する二次洗浄槽3と、洗浄処理に使用され
る各洗浄液H,Pを蒸溜再生する溶剤再生装置4とを備
えている。
述する。図面は被洗浄物の一例として洗浄槽に貯液した
洗浄液にワークを浸漬して超音波振動する超音波洗浄装
置を示し、図1に於いて、この超音波洗浄装置1は、例
えば、商品名=ナフテゾール、NSクリー等の炭化水素
系溶剤(ハイドロクロロ=HC、ハイドロクロロフルオ
ロカーボン=HCFC)を主成分とする洗浄液Hにより
ワークWを洗浄処理する一次洗浄槽2と、有機系溶剤
(パーフルオロカーボン=PFC、ハイドロフルオロカ
ーボン=HFC)を主成分とする洗浄液Pによりワーク
Wを洗浄処理する二次洗浄槽3と、洗浄処理に使用され
る各洗浄液H,Pを蒸溜再生する溶剤再生装置4とを備
えている。
【0013】上述の一次洗浄槽2は、同槽下部にワーク
Wを超音波洗浄するための第1洗浄槽5と第2洗浄槽6
とを並設し、同第2洗浄槽6の一側部に汚れた洗浄液H
を貯溜するための溶剤貯溜槽7を連設すると共に、第2
洗浄槽6に貯液される洗浄液Hの液面レベルを第1洗浄
槽5の液面レベルよりも若干高くなるように設定し、第
1洗浄槽5に貯液される洗浄液Hの液面レベルを溶剤貯
溜槽7の液面レベルよりも若干高くなるように設定し
て、液面レベルの高位側から低位側に向けて各槽6,
5,7の順に洗浄液Hをオーバーフローさせる。
Wを超音波洗浄するための第1洗浄槽5と第2洗浄槽6
とを並設し、同第2洗浄槽6の一側部に汚れた洗浄液H
を貯溜するための溶剤貯溜槽7を連設すると共に、第2
洗浄槽6に貯液される洗浄液Hの液面レベルを第1洗浄
槽5の液面レベルよりも若干高くなるように設定し、第
1洗浄槽5に貯液される洗浄液Hの液面レベルを溶剤貯
溜槽7の液面レベルよりも若干高くなるように設定し
て、液面レベルの高位側から低位側に向けて各槽6,
5,7の順に洗浄液Hをオーバーフローさせる。
【0014】且つ、各洗浄槽5,6の底部内壁面に洗浄
液Hを2種類の異なる周波数で超音波振動させるための
各超音波振動子8,8と、同洗浄液Hを所定温度に加熱
するための各加熱管9,9とを配設している。
液Hを2種類の異なる周波数で超音波振動させるための
各超音波振動子8,8と、同洗浄液Hを所定温度に加熱
するための各加熱管9,9とを配設している。
【0015】上述の超音波振動子8は、図2及び図3に
示すように、同超音波振動子8を構成する振動子本体8
aに各第1振動子8b…と各第2振動子8c…とを所定
間隔に離間して配設し、各第1振動子8b…及び各第2
振動子8c…に各発振器8d,8eを接続して、各第1
振動子8b…及び各第2振動子8c…を各発振器8d,
8eにより超音波振動させる。例えば、約26KHz 〜約
30KHz の低い周波数で各第1振動子8b…を超音波振
動させ、約37KHz 〜約31KHz の高い周波数で各第2
振動子8c…を超音波振動させ、各洗浄槽5,6に貯液
された洗浄液Hに超音波振動を誘起する。
示すように、同超音波振動子8を構成する振動子本体8
aに各第1振動子8b…と各第2振動子8c…とを所定
間隔に離間して配設し、各第1振動子8b…及び各第2
振動子8c…に各発振器8d,8eを接続して、各第1
振動子8b…及び各第2振動子8c…を各発振器8d,
8eにより超音波振動させる。例えば、約26KHz 〜約
30KHz の低い周波数で各第1振動子8b…を超音波振
動させ、約37KHz 〜約31KHz の高い周波数で各第2
振動子8c…を超音波振動させ、各洗浄槽5,6に貯液
された洗浄液Hに超音波振動を誘起する。
【0016】一方の加熱管9は、例えば、適宜温度に加
熱されたオイルや水溶液等の加熱媒体を加熱管9に循環
供給して、各洗浄槽5,6に貯液された洗浄液Hを各加
熱管9,9により所定温度に加熱する。
熱されたオイルや水溶液等の加熱媒体を加熱管9に循環
供給して、各洗浄槽5,6に貯液された洗浄液Hを各加
熱管9,9により所定温度に加熱する。
【0017】且つ、第1洗浄槽5及び溶剤貯溜槽7の底
部壁面と、第1洗浄槽5の側部壁面とを、循環用ポンプ
10と、濾過フィルタ11と、各バルブ12,13,1
4とを介して液循環路15で接続し、同循環用ポンプ1
0の移送力により各槽5,7に貯液された洗浄液Hを濾
過フィルタ11で清浄濾過して循環供給する。第2洗浄
槽6の底部壁面と側部壁面とを、循環用ポンプ16と、
濾過フィルタ17と、バルブ18とを介して液循環路1
9で接続し、同循環用ポンプ16の移送力により第2洗
浄槽6に貯液された洗浄液Hを濾過フィルタ17で清浄
濾過して循環供給する。
部壁面と、第1洗浄槽5の側部壁面とを、循環用ポンプ
10と、濾過フィルタ11と、各バルブ12,13,1
4とを介して液循環路15で接続し、同循環用ポンプ1
0の移送力により各槽5,7に貯液された洗浄液Hを濾
過フィルタ11で清浄濾過して循環供給する。第2洗浄
槽6の底部壁面と側部壁面とを、循環用ポンプ16と、
濾過フィルタ17と、バルブ18とを介して液循環路1
9で接続し、同循環用ポンプ16の移送力により第2洗
浄槽6に貯液された洗浄液Hを濾過フィルタ17で清浄
濾過して循環供給する。
【0018】且つ、第1洗浄槽5の側部壁面と、第2洗
浄槽6の上部壁面とを減圧蒸溜器20を介して液循環路
21で接続し、第1洗浄槽5に貯液された洗浄液Hを減
圧蒸溜器20で蒸溜再生して第2洗浄槽6に返還する。
浄槽6の上部壁面とを減圧蒸溜器20を介して液循環路
21で接続し、第1洗浄槽5に貯液された洗浄液Hを減
圧蒸溜器20で蒸溜再生して第2洗浄槽6に返還する。
【0019】前述の二次洗浄槽3は、同槽下部にワーク
Wを仕上げ洗浄するための第1洗浄槽22と第2洗浄槽
23とを並設し、同第2洗浄槽23の一側部に汚れた洗
浄液Pを貯溜するための溶剤貯溜槽24を連設すると共
に、第2洗浄槽23に貯液される洗浄液Pの液面レベル
を第1洗浄槽22の液面レベルよりも若干高くなるよう
に設定し、第1洗浄槽22に貯液される洗浄液Pの液面
レベルを溶剤貯溜槽24の液面レベルよりも若干高くな
るように設定して、液面レベルの高位側から低位側に向
けて各槽23,22,24の順に洗浄液Pをオーバーフ
ローさせる。
Wを仕上げ洗浄するための第1洗浄槽22と第2洗浄槽
23とを並設し、同第2洗浄槽23の一側部に汚れた洗
浄液Pを貯溜するための溶剤貯溜槽24を連設すると共
に、第2洗浄槽23に貯液される洗浄液Pの液面レベル
を第1洗浄槽22の液面レベルよりも若干高くなるよう
に設定し、第1洗浄槽22に貯液される洗浄液Pの液面
レベルを溶剤貯溜槽24の液面レベルよりも若干高くな
るように設定して、液面レベルの高位側から低位側に向
けて各槽23,22,24の順に洗浄液Pをオーバーフ
ローさせる。
【0020】且つ、各洗浄槽22,23の底部内壁面に
洗浄液Pを2種類の異なる周波数で超音波振動させるた
めの各超音波振動子25,25と、同洗浄液Pを所定温
度に加熱するための各加熱管26,26とを配設してい
る。なお、各超音波振動子25,25は、図2及び図3
に示す各超音波振動子8,8と同一構造であるため、そ
の詳細な説明及び図面を省略する。
洗浄液Pを2種類の異なる周波数で超音波振動させるた
めの各超音波振動子25,25と、同洗浄液Pを所定温
度に加熱するための各加熱管26,26とを配設してい
る。なお、各超音波振動子25,25は、図2及び図3
に示す各超音波振動子8,8と同一構造であるため、そ
の詳細な説明及び図面を省略する。
【0021】上述の超音波振動子25は、同超音波振動
子25を構成する振動子本体25aに各第1振動子25
b…と各第2振動子25c…とを所定間隔に離間して配
設し、各第1振動子25b…及び各第2振動子25c…
に各発振器25d,25eを接続して、各第1振動子2
5b…及び各第2振動子25c…を各発振器25d,2
5eにより超音波振動させる。例えば、約26KHz 〜約
30KHz の低い周波数で各第1振動子25b…を超音波
振動させ、約37KHz 〜約31KHz の高い周波数で各第
2振動子25c…を超音波振動させ、各洗浄槽5,6に
貯液された洗浄液Pに超音波振動を誘起する。
子25を構成する振動子本体25aに各第1振動子25
b…と各第2振動子25c…とを所定間隔に離間して配
設し、各第1振動子25b…及び各第2振動子25c…
に各発振器25d,25eを接続して、各第1振動子2
5b…及び各第2振動子25c…を各発振器25d,2
5eにより超音波振動させる。例えば、約26KHz 〜約
30KHz の低い周波数で各第1振動子25b…を超音波
振動させ、約37KHz 〜約31KHz の高い周波数で各第
2振動子25c…を超音波振動させ、各洗浄槽5,6に
貯液された洗浄液Pに超音波振動を誘起する。
【0022】一方の加熱管26は、例えば、適宜温度に
加熱されたオイルや水溶液等の加熱媒体を加熱管26に
循環供給して、各洗浄槽22,23に貯液された洗浄液
Pを各加熱管26,26により所定温度に加熱する。
加熱されたオイルや水溶液等の加熱媒体を加熱管26に
循環供給して、各洗浄槽22,23に貯液された洗浄液
Pを各加熱管26,26により所定温度に加熱する。
【0023】且つ、第1洗浄槽22の液面部分と対応す
る上流側壁面に固定した噴射ノズル27と、溶剤貯溜槽
24の底部壁面とを、循環用ポンプ28と、濾過フィル
タ29とを介して液循環路30で接続し、同循環用ポン
プ28の移送力により溶剤貯溜槽24に貯液された洗浄
液Pを濾過フィルタ29で清浄濾過して噴射ノズル27
に循環供給し、同噴射ノズル27の吐出噴流により第1
洗浄槽22から溶剤貯溜槽24に向けて洗浄液Pをオー
バーフローさせる。第2洗浄槽23の液面部分と対応す
る上流側壁面に固定した噴射ノズル31と、同第2洗浄
槽23の底部壁面とを、循環用ポンプ32と、濾過フィ
ルタ33とを介して液循環路34で接続し、同循環用ポ
ンプ32の移送力により第2洗浄槽23に貯液された洗
浄液Pを濾過フィルタ33で清浄濾過して噴射ノズル3
1に循環供給し、同噴射ノズル31の吐出噴流により第
2洗浄槽23から第1洗浄槽22に向けて洗浄液Pをオ
ーバーフローさせる。
る上流側壁面に固定した噴射ノズル27と、溶剤貯溜槽
24の底部壁面とを、循環用ポンプ28と、濾過フィル
タ29とを介して液循環路30で接続し、同循環用ポン
プ28の移送力により溶剤貯溜槽24に貯液された洗浄
液Pを濾過フィルタ29で清浄濾過して噴射ノズル27
に循環供給し、同噴射ノズル27の吐出噴流により第1
洗浄槽22から溶剤貯溜槽24に向けて洗浄液Pをオー
バーフローさせる。第2洗浄槽23の液面部分と対応す
る上流側壁面に固定した噴射ノズル31と、同第2洗浄
槽23の底部壁面とを、循環用ポンプ32と、濾過フィ
ルタ33とを介して液循環路34で接続し、同循環用ポ
ンプ32の移送力により第2洗浄槽23に貯液された洗
浄液Pを濾過フィルタ33で清浄濾過して噴射ノズル3
1に循環供給し、同噴射ノズル31の吐出噴流により第
2洗浄槽23から第1洗浄槽22に向けて洗浄液Pをオ
ーバーフローさせる。
【0024】且つ、二次洗浄槽3の上部内壁面に沿って
各冷却ジャケット35,35を配管し、同側壁面に連設
した滴下槽37の上部蒸気領域に冷却コイル36を配管
している。例えば、冷凍装置(図示省略)により適宜温
度に冷却された冷媒を各冷却ジャケット35,35及び
冷却コイル36に循環供給して、同槽の上部空間に放出
された洗浄液Pの蒸気及び槽内部に侵入する大気中の水
分を各冷却ジャケット35,35及び冷却コイル36に
より凝縮液化して滴下槽37に滴下する。
各冷却ジャケット35,35を配管し、同側壁面に連設
した滴下槽37の上部蒸気領域に冷却コイル36を配管
している。例えば、冷凍装置(図示省略)により適宜温
度に冷却された冷媒を各冷却ジャケット35,35及び
冷却コイル36に循環供給して、同槽の上部空間に放出
された洗浄液Pの蒸気及び槽内部に侵入する大気中の水
分を各冷却ジャケット35,35及び冷却コイル36に
より凝縮液化して滴下槽37に滴下する。
【0025】上述の滴下槽37は、同滴下槽37の底部
壁面と水分離槽38内に形成した第1分離槽38aの上
部壁面とを液回収路39で接続し、二次洗浄槽3に設け
た第2洗浄槽23の上部壁面と水分離槽38内に形成し
た第2分離槽38bの下部壁面とを返還用ポンプ40を
介して液返還路41で接続し、同返還用ポンプ40の移
送力により、滴下槽37に一旦滴下された溶剤を水分離
槽38に供給して溶剤と水分とに比重分離し、分離され
た溶剤を第2洗浄槽23に返還する。
壁面と水分離槽38内に形成した第1分離槽38aの上
部壁面とを液回収路39で接続し、二次洗浄槽3に設け
た第2洗浄槽23の上部壁面と水分離槽38内に形成し
た第2分離槽38bの下部壁面とを返還用ポンプ40を
介して液返還路41で接続し、同返還用ポンプ40の移
送力により、滴下槽37に一旦滴下された溶剤を水分離
槽38に供給して溶剤と水分とに比重分離し、分離され
た溶剤を第2洗浄槽23に返還する。
【0026】前述の溶剤再生装置4は、一次分離槽42
と、二次分離槽43と、溶剤蒸溜塔44とから構成さ
れ、一次分離槽42は、同槽内に形成した第1分離槽4
2aの上部壁面と、溶剤貯溜槽24の液面部分と対応す
る側部壁面とを液回収路45で接続し、一次分離槽42
内に形成した第1分離槽42a及び第2分離槽42bの
液面部分と対応する側部壁面と、二次分離槽43内に形
成した第1分離槽43aの上部壁面とを液回収路46で
接続して、一次分離槽42に回収された溶剤を各槽42
a,42bで比重分離し、同各槽42a,42bの液面
部分に浮遊する溶剤を二次分離槽43の第1分離槽43
aに供給する。且つ、一次分離槽42内に形成した第3
分離槽42cの側部壁面と溶剤蒸溜塔44の下部壁面と
を回収用バルブ47を介して液回収路48で接続し、同
溶剤蒸溜塔44の上部壁面と溶剤貯溜槽24の上部壁面
とを液返還路49で接続して、溶剤蒸溜塔44により蒸
溜再生された溶剤を溶剤貯溜槽24に返還する。
と、二次分離槽43と、溶剤蒸溜塔44とから構成さ
れ、一次分離槽42は、同槽内に形成した第1分離槽4
2aの上部壁面と、溶剤貯溜槽24の液面部分と対応す
る側部壁面とを液回収路45で接続し、一次分離槽42
内に形成した第1分離槽42a及び第2分離槽42bの
液面部分と対応する側部壁面と、二次分離槽43内に形
成した第1分離槽43aの上部壁面とを液回収路46で
接続して、一次分離槽42に回収された溶剤を各槽42
a,42bで比重分離し、同各槽42a,42bの液面
部分に浮遊する溶剤を二次分離槽43の第1分離槽43
aに供給する。且つ、一次分離槽42内に形成した第3
分離槽42cの側部壁面と溶剤蒸溜塔44の下部壁面と
を回収用バルブ47を介して液回収路48で接続し、同
溶剤蒸溜塔44の上部壁面と溶剤貯溜槽24の上部壁面
とを液返還路49で接続して、溶剤蒸溜塔44により蒸
溜再生された溶剤を溶剤貯溜槽24に返還する。
【0027】上述の二次分離槽43は、同槽内に形成し
た第1分離槽43aの側部壁面と、一次洗浄槽2に設け
た第2洗浄槽6の上部壁面とを返還用ポンプ50を介し
て液返還路51で接続し、同返還用ポンプ50の移送力
により再生溶剤を一次洗浄槽2の第2洗浄槽6に返還す
る。且つ、二次分離槽43内に形成した第2分離槽43
bの側部壁面と溶剤貯溜槽24の上部壁面とを返還用ポ
ンプ52を介して液返還路53で接続し、同返還用ポン
プ52の移送力により再生溶剤を溶剤貯溜槽24に返還
する。
た第1分離槽43aの側部壁面と、一次洗浄槽2に設け
た第2洗浄槽6の上部壁面とを返還用ポンプ50を介し
て液返還路51で接続し、同返還用ポンプ50の移送力
により再生溶剤を一次洗浄槽2の第2洗浄槽6に返還す
る。且つ、二次分離槽43内に形成した第2分離槽43
bの側部壁面と溶剤貯溜槽24の上部壁面とを返還用ポ
ンプ52を介して液返還路53で接続し、同返還用ポン
プ52の移送力により再生溶剤を溶剤貯溜槽24に返還
する。
【0028】前述の溶剤蒸溜塔44は、同塔の下部壁面
とプールタンク54の側部壁面とを返還用ポンプ55を
介して液回収路56で接続し、同プールタンク54の底
部に接続した各液回収路57,58を、溶剤蒸溜塔44
の側部壁面と、二次分離槽43内に形成した第1分離槽
43aの側部壁面とに接続して、返還用ポンプ55の移
送力によりプールタンク54内に溶剤を一旦貯溜し、同
プールタンク54に貯溜された一部の溶剤を溶剤蒸溜塔
44に返還し、残りの溶剤を二次分離槽43の第1分離
槽43aに供給する。
とプールタンク54の側部壁面とを返還用ポンプ55を
介して液回収路56で接続し、同プールタンク54の底
部に接続した各液回収路57,58を、溶剤蒸溜塔44
の側部壁面と、二次分離槽43内に形成した第1分離槽
43aの側部壁面とに接続して、返還用ポンプ55の移
送力によりプールタンク54内に溶剤を一旦貯溜し、同
プールタンク54に貯溜された一部の溶剤を溶剤蒸溜塔
44に返還し、残りの溶剤を二次分離槽43の第1分離
槽43aに供給する。
【0029】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、超音波洗浄装置1によるワークWの洗浄方法
を説明する。先ず、図1に示すように、一次洗浄槽2の
第1洗浄槽5及び第2洗浄槽6に貯液された洗浄液Hを
各加熱管9,9により所定温度(例えば、約60℃)に
加熱し、ワークWの搬入時及び搬出時に、一次洗浄槽2
の天井部を部分開放して未洗浄のワークWを搬入し、第
1洗浄槽5に貯液された洗浄液Hと、第2洗浄槽6に貯
液された洗浄液Hとに未洗浄のワークWを順次浸漬する
と共に、各洗浄槽5,6に設けた各超音波振動子8,8
を夫々振動させて、各洗浄槽5,6に貯液された洗浄液
Hに約28KHz 及び約39KHz の超音波振動を同時に誘
起し、例えば、約30秒間振動させて超音波洗浄する。
て、以下、超音波洗浄装置1によるワークWの洗浄方法
を説明する。先ず、図1に示すように、一次洗浄槽2の
第1洗浄槽5及び第2洗浄槽6に貯液された洗浄液Hを
各加熱管9,9により所定温度(例えば、約60℃)に
加熱し、ワークWの搬入時及び搬出時に、一次洗浄槽2
の天井部を部分開放して未洗浄のワークWを搬入し、第
1洗浄槽5に貯液された洗浄液Hと、第2洗浄槽6に貯
液された洗浄液Hとに未洗浄のワークWを順次浸漬する
と共に、各洗浄槽5,6に設けた各超音波振動子8,8
を夫々振動させて、各洗浄槽5,6に貯液された洗浄液
Hに約28KHz 及び約39KHz の超音波振動を同時に誘
起し、例えば、約30秒間振動させて超音波洗浄する。
【0030】つまり、超音波振動子8を構成する各第1
振動子8b…と各第2振動子8c…とを同時振動させ、
約28KHz の低い周波数により各第1振動子8b…を超
音波振動させ、約39KHz の高い周波数により各第2振
動子8c…を超音波振動させ、各洗浄槽5,6に貯液さ
れた洗浄液Hに約28KHz の超音波振動と、約39KHz
の超音波振動とを同時に誘起することで、洗浄液Hに浸
漬したワークWが2種類の超音波振動により同時振動さ
れ、洗浄液Hのキャビテーション作用によりワークWに
付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
振動子8b…と各第2振動子8c…とを同時振動させ、
約28KHz の低い周波数により各第1振動子8b…を超
音波振動させ、約39KHz の高い周波数により各第2振
動子8c…を超音波振動させ、各洗浄槽5,6に貯液さ
れた洗浄液Hに約28KHz の超音波振動と、約39KHz
の超音波振動とを同時に誘起することで、洗浄液Hに浸
漬したワークWが2種類の超音波振動により同時振動さ
れ、洗浄液Hのキャビテーション作用によりワークWに
付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を剥離除去する。
【0031】次に、ワークWに付着した洗浄液Hを剥離
除去する場合、二次洗浄槽3の第1洗浄槽22及び第2
洗浄槽23に貯液された洗浄液Pを各加熱管26,26
により所定温度(例えば、約56℃)に加熱し、ワーク
Wの搬入時及び搬出時に、二次洗浄槽3の天井部を部分
開放して一次洗浄済みのワークWを搬入し、第1洗浄槽
22に貯液された洗浄液Pと、第2洗浄槽23に貯液さ
れた洗浄液PとにワークWを順次浸漬することで、ワー
クWの表面部分に付着した洗浄液Hが洗浄液Pの表面張
力により剥離され、同ワークWから剥離した洗浄液Hを
洗浄液P中に乳化させて、各洗浄槽22,23の液面部
分に比重の軽い洗浄液Hを自然浮上させる。
除去する場合、二次洗浄槽3の第1洗浄槽22及び第2
洗浄槽23に貯液された洗浄液Pを各加熱管26,26
により所定温度(例えば、約56℃)に加熱し、ワーク
Wの搬入時及び搬出時に、二次洗浄槽3の天井部を部分
開放して一次洗浄済みのワークWを搬入し、第1洗浄槽
22に貯液された洗浄液Pと、第2洗浄槽23に貯液さ
れた洗浄液PとにワークWを順次浸漬することで、ワー
クWの表面部分に付着した洗浄液Hが洗浄液Pの表面張
力により剥離され、同ワークWから剥離した洗浄液Hを
洗浄液P中に乳化させて、各洗浄槽22,23の液面部
分に比重の軽い洗浄液Hを自然浮上させる。
【0032】或いは、第1洗浄槽22及び第2洗浄槽2
3に貯液された洗浄液Pに一次洗浄済みのワークWを浸
漬したとき、各洗浄槽22,23に設けた各超音波振動
子25,25を夫々振動させ、各洗浄槽22,23に貯
液された洗浄液Pに約28KHz 及び約39KHz の超音波
振動を同時に誘起し、例えば、約30秒間振動させて超
音波洗浄する。つまり、上述と同様にして、超音波振動
子25を構成する各第1振動子25b…と各第2振動子
25c…を同時振動させ、各洗浄槽22,23に貯液さ
れた洗浄液Pに約28KHz の超音波振動と、約39KHz
の超音波振動とを同時に誘起することで、洗浄液Pに浸
漬したワークWが2種類の超音波振動により同時振動さ
れ、洗浄液Pのキャビテーション作用によりワークWに
付着した洗浄液Hを剥離除去する。
3に貯液された洗浄液Pに一次洗浄済みのワークWを浸
漬したとき、各洗浄槽22,23に設けた各超音波振動
子25,25を夫々振動させ、各洗浄槽22,23に貯
液された洗浄液Pに約28KHz 及び約39KHz の超音波
振動を同時に誘起し、例えば、約30秒間振動させて超
音波洗浄する。つまり、上述と同様にして、超音波振動
子25を構成する各第1振動子25b…と各第2振動子
25c…を同時振動させ、各洗浄槽22,23に貯液さ
れた洗浄液Pに約28KHz の超音波振動と、約39KHz
の超音波振動とを同時に誘起することで、洗浄液Pに浸
漬したワークWが2種類の超音波振動により同時振動さ
れ、洗浄液Pのキャビテーション作用によりワークWに
付着した洗浄液Hを剥離除去する。
【0033】同時に、各洗浄槽22,23の液面部分に
浮上した各洗浄液H,Pの乳化溶剤を溶剤貯溜槽24側
にオーバーフローさせ、同溶剤貯溜槽24に貯液された
溶剤を溶剤再生装置4の一次分離槽42と、二次分離槽
43と、溶剤蒸溜塔44とに順次供給して、蒸溜再生さ
れた高純度の洗浄液Hを一次洗浄槽2の第2洗浄槽6に
返還し、再生された洗浄液Pを二次洗浄槽3の溶剤貯溜
槽24に返還する。
浮上した各洗浄液H,Pの乳化溶剤を溶剤貯溜槽24側
にオーバーフローさせ、同溶剤貯溜槽24に貯液された
溶剤を溶剤再生装置4の一次分離槽42と、二次分離槽
43と、溶剤蒸溜塔44とに順次供給して、蒸溜再生さ
れた高純度の洗浄液Hを一次洗浄槽2の第2洗浄槽6に
返還し、再生された洗浄液Pを二次洗浄槽3の溶剤貯溜
槽24に返還する。
【0034】以上のように、一次洗浄槽2の第1洗浄槽
5及び第2洗浄槽6に貯液した洗浄液Hと、二次洗浄槽
3の第1洗浄槽22及び第2洗浄槽23に貯液した洗浄
液PとにワークWを浸漬して超音波洗浄するとき、各洗
浄槽5,6及び各洗浄槽22,23に貯液した各洗浄液
H,Pに低い周波数の超音波振動と、高い周波数の超音
波振動とを同時に誘起するので、各洗浄液H,Pに周波
数の異なる2種類の超音波振動が効率よく伝搬され、各
洗浄液H,Pに浸漬したワークWを2種類の超音波振動
により同時振動することができる。且つ、従来例のよう
に単一周波数の超音波振動によりワークWを洗浄するよ
りも高い洗浄効果が得られ、2種類の超音波振動により
ワークWに付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を確実に
剥離除去することができ、各超音波振動の相乗作用によ
り各洗浄液H,Pによる洗浄が促進される。
5及び第2洗浄槽6に貯液した洗浄液Hと、二次洗浄槽
3の第1洗浄槽22及び第2洗浄槽23に貯液した洗浄
液PとにワークWを浸漬して超音波洗浄するとき、各洗
浄槽5,6及び各洗浄槽22,23に貯液した各洗浄液
H,Pに低い周波数の超音波振動と、高い周波数の超音
波振動とを同時に誘起するので、各洗浄液H,Pに周波
数の異なる2種類の超音波振動が効率よく伝搬され、各
洗浄液H,Pに浸漬したワークWを2種類の超音波振動
により同時振動することができる。且つ、従来例のよう
に単一周波数の超音波振動によりワークWを洗浄するよ
りも高い洗浄効果が得られ、2種類の超音波振動により
ワークWに付着した油分や溶剤、塵埃等の残渣を確実に
剥離除去することができ、各超音波振動の相乗作用によ
り各洗浄液H,Pによる洗浄が促進される。
【0035】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の洗浄液は、実施例の洗浄液H,P
に対応し、以下同様に、被洗浄物は、ワークWに対応
し、洗浄槽は、一次洗浄槽2を構成する第1洗浄槽5及
び第2洗浄槽6と、二次洗浄槽3を構成する第1洗浄槽
22及び第2洗浄槽23とに対応し、超音波振動子は、
超音波振動子8を構成する第1振動子8b及び第2振動
子8cと、超音波振動子25を構成する第1振動子25
b及び第2振動子25cとに対応するも、この発明は、
上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
において、この発明の洗浄液は、実施例の洗浄液H,P
に対応し、以下同様に、被洗浄物は、ワークWに対応
し、洗浄槽は、一次洗浄槽2を構成する第1洗浄槽5及
び第2洗浄槽6と、二次洗浄槽3を構成する第1洗浄槽
22及び第2洗浄槽23とに対応し、超音波振動子は、
超音波振動子8を構成する第1振動子8b及び第2振動
子8cと、超音波振動子25を構成する第1振動子25
b及び第2振動子25cとに対応するも、この発明は、
上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0036】上述の実施例では、超音波振動子8を構成
する各第1振動子8b…及び各第2振動子8c…を一体
的に設けているが、例えば、各第1振動子8b…及び各
第2振動子8c…を独立して設けるもよく、各第1振動
子8b…及び各第2振動子8c…を同時に振動させて、
一次洗浄槽2の第1洗浄槽5及び第2洗浄槽6に貯液さ
れた洗浄液Hに低い周波数の超音波振動と、高い周波数
の超音波振動とを同時に誘起するので、実施例と同等の
作用効果が得られる。なお、上述と同様に、超音波振動
子25を構成する各第1振動子25b…及び各第2振動
子25c…を独立して設けるもよい。
する各第1振動子8b…及び各第2振動子8c…を一体
的に設けているが、例えば、各第1振動子8b…及び各
第2振動子8c…を独立して設けるもよく、各第1振動
子8b…及び各第2振動子8c…を同時に振動させて、
一次洗浄槽2の第1洗浄槽5及び第2洗浄槽6に貯液さ
れた洗浄液Hに低い周波数の超音波振動と、高い周波数
の超音波振動とを同時に誘起するので、実施例と同等の
作用効果が得られる。なお、上述と同様に、超音波振動
子25を構成する各第1振動子25b…及び各第2振動
子25c…を独立して設けるもよい。
【0037】また、超音波振動子8の第1振動子8b及
び超音波振動子25の第1振動子25bの周波数を約2
6KHz 〜約30KHz に設定し、超音波振動子8の第2振
動子8c及び超音波振動子25の第2振動子25cの周
波数を約37KHz 〜約31KHz に設定しているが、実施
例の周波数のみに限定されるものではなく、各第1振動
子8b,25bを低い周波数に設定し、各第2振動子8
c,25cを高い周波数に設定するればよい。
び超音波振動子25の第1振動子25bの周波数を約2
6KHz 〜約30KHz に設定し、超音波振動子8の第2振
動子8c及び超音波振動子25の第2振動子25cの周
波数を約37KHz 〜約31KHz に設定しているが、実施
例の周波数のみに限定されるものではなく、各第1振動
子8b,25bを低い周波数に設定し、各第2振動子8
c,25cを高い周波数に設定するればよい。
【0038】さらにまた、一次洗浄槽2を構成する第1
洗浄槽5又は第2洗浄槽6の一方にワークWを浸漬した
後、二次洗浄槽3を構成する第1洗浄槽22又は第2洗
浄槽23の一方にワークWを浸漬して超音波洗浄するも
よく、且つ、一次洗浄槽2又は二次洗浄槽3の何れか一
方を利用してワークWを超音波洗浄してもよい。
洗浄槽5又は第2洗浄槽6の一方にワークWを浸漬した
後、二次洗浄槽3を構成する第1洗浄槽22又は第2洗
浄槽23の一方にワークWを浸漬して超音波洗浄するも
よく、且つ、一次洗浄槽2又は二次洗浄槽3の何れか一
方を利用してワークWを超音波洗浄してもよい。
【図1】超音波洗浄装置によるワークの洗浄方法を示す
全体構成図。
全体構成図。
【図2】超音波振動子を構成する第1振動子及び第2振
動子の配列状態を示す平面図。
動子の配列状態を示す平面図。
【図3】超音波振動子を構成する第1振動子及び第2振
動子の配列状態を示す側面図。
動子の配列状態を示す側面図。
W…ワーク H,P…洗浄液 1…超音波洗浄装置 2…一次洗浄槽 3…二次洗浄槽 4…溶剤再生装置 5,22…第1洗浄槽 6,23…第2洗浄槽 7,24…溶剤貯溜槽 8,25…超音波振動子 8b,25b…第1振動子 8c,25c…第2振動子 8d,8e,25d,25e…発振器
Claims (3)
- 【請求項1】洗浄槽に貯液した洗浄液を超音波振動子に
より超音波振動させ、該洗浄液に浸漬した被洗浄物を超
音波洗浄する超音波洗浄装置であって、上記洗浄槽に設
けた超音波振動子を、該洗浄槽に貯液した洗浄液に低い
周波数の超音波振動を誘起する第1振動子と、高い周波
数の超音波振動を誘起する第2振動子とで構成した超音
波洗浄装置。 - 【請求項2】洗浄槽に貯液した炭化水素系溶剤を超音波
振動子により超音波振動させ、該炭化水素系溶剤に浸漬
した被洗浄物を超音波洗浄する超音波洗浄装置であっ
て、上記洗浄槽に設けた超音波振動子を、該洗浄槽に貯
液した炭化水素系溶剤に低い周波数の超音波振動を誘起
する第1振動子と、高い周波数の超音波振動を誘起する
第2振動子とで構成した超音波洗浄装置。 - 【請求項3】洗浄槽に貯液した有機系溶剤を超音波振動
子により超音波振動させ、該有機系溶剤に浸漬した被洗
浄物を超音波洗浄する超音波洗浄装置であって、上記洗
浄槽に設けた超音波振動子を、該洗浄槽に貯液した有機
系溶剤に低い周波数の超音波振動を誘起する第1振動子
と、高い周波数の超音波振動を誘起する第2振動子とで
構成した超音波洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31255894A JPH08141527A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 超音波洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31255894A JPH08141527A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 超音波洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141527A true JPH08141527A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18030664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31255894A Pending JPH08141527A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 超音波洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08141527A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0913209A2 (en) * | 1997-10-31 | 1999-05-06 | Michael P. Pedziwiatr | Ultrasonic cleaning apparatus and method |
US6085764A (en) * | 1997-07-22 | 2000-07-11 | Tdk Corporation | Cleaning apparatus and method |
JP2009164214A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Toshiba Corp | 微細構造体の処理方法、微細構造体の処理システムおよび電子デバイスの製造方法 |
CN102489470A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-13 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 玻璃基板的清洗装置及清洗方法 |
WO2012099126A1 (ja) | 2011-01-18 | 2012-07-26 | 電気化学工業株式会社 | 超音波洗浄方法及び装置 |
TWI571321B (zh) * | 2015-07-27 | 2017-02-21 | 盟立自動化股份有限公司 | 用來清洗一平板構件之自動化系統 |
JP2019145672A (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 三菱電機株式会社 | 洗浄装置 |
CN111889451A (zh) * | 2020-07-21 | 2020-11-06 | 浙江红狮环保股份有限公司 | 一种超声波清洗塑料桶的方法 |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP31255894A patent/JPH08141527A/ja active Pending
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