JPH05168809A - 付着水除去用溶剤組成物 - Google Patents
付着水除去用溶剤組成物Info
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- JPH05168809A JPH05168809A JP35729391A JP35729391A JPH05168809A JP H05168809 A JPH05168809 A JP H05168809A JP 35729391 A JP35729391 A JP 35729391A JP 35729391 A JP35729391 A JP 35729391A JP H05168809 A JPH05168809 A JP H05168809A
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- solvent
- heptadecafluorodecane
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- surfactant
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来のトリクロロトリフルオロエタンが有する
優れた特性を保持しながらオゾン層へ全く影響を与えな
い代替付着水除去用溶剤組成物を提供する。 【構成】(A)1,1,1,2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8−ヘプタデカフルオロ
デカンを必須成分とし、これに(B)アルカン類、アル
コール類などの可溶な溶剤及び/又は(C)有機酸と有
機塩基との塩からなる界面活性剤を配合してなる。
優れた特性を保持しながらオゾン層へ全く影響を与えな
い代替付着水除去用溶剤組成物を提供する。 【構成】(A)1,1,1,2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8−ヘプタデカフルオロ
デカンを必須成分とし、これに(B)アルカン類、アル
コール類などの可溶な溶剤及び/又は(C)有機酸と有
機塩基との塩からなる界面活性剤を配合してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板、IC等
の電子部品、精密機械部品、ガラス基板等の付着水除去
に用いられる溶剤組成物に関するものである。
の電子部品、精密機械部品、ガラス基板等の付着水除去
に用いられる溶剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種付着水除去には、不燃性、低毒性、
安定性に優れる 1,1,2- トリクロロ-1,2,2- トリフルオ
ロエタン( 以下、 R113 という。) 、又はこのR113とこ
れに可溶な溶剤との混合溶剤組成物、あるいはR113と界
面活性剤からなる混合溶剤組成物が広く使用されてい
る。R113は、金属、プラスチック、エラストマー等の基
材を侵さず、付着水を除去できる特徴を有するため、各
種精密機械部品や金属、プラスチック、エラストマー等
からなる各種電子部品、またこれらの電子部品を実装し
たガラス基板等のプリント基板等の付着水除去には最適
であった。
安定性に優れる 1,1,2- トリクロロ-1,2,2- トリフルオ
ロエタン( 以下、 R113 という。) 、又はこのR113とこ
れに可溶な溶剤との混合溶剤組成物、あるいはR113と界
面活性剤からなる混合溶剤組成物が広く使用されてい
る。R113は、金属、プラスチック、エラストマー等の基
材を侵さず、付着水を除去できる特徴を有するため、各
種精密機械部品や金属、プラスチック、エラストマー等
からなる各種電子部品、またこれらの電子部品を実装し
たガラス基板等のプリント基板等の付着水除去には最適
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来使用されていたR1
13は、種々の利点を有するにもかかわらず、化学的に特
に安定なため、対流圏内での寿命が長く、拡散して成層
圏に達し、ここで紫外線により分解して塩素ラジカルを
発生し、この塩素ラジカルが成層圏オゾンと連鎖反応を
起こし、オゾン層を破壊するとのことから、その使用規
制が実施されることとなった。
13は、種々の利点を有するにもかかわらず、化学的に特
に安定なため、対流圏内での寿命が長く、拡散して成層
圏に達し、ここで紫外線により分解して塩素ラジカルを
発生し、この塩素ラジカルが成層圏オゾンと連鎖反応を
起こし、オゾン層を破壊するとのことから、その使用規
制が実施されることとなった。
【0004】このため、従来のR113に替わり、オゾン層
を破壊しにくい代替付着水除去用溶剤の探索が活発に行
われている。この代替付着水除去用溶剤としては、2,2-
ジクロロ-1,1,1- トリフルオロエタン、1,1-ジクロロ-1
- フルオロエタン、3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2- ペンタフ
ルオロプロパン、1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3- ペンタフル
オロプロパン等が開発されている。
を破壊しにくい代替付着水除去用溶剤の探索が活発に行
われている。この代替付着水除去用溶剤としては、2,2-
ジクロロ-1,1,1- トリフルオロエタン、1,1-ジクロロ-1
- フルオロエタン、3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2- ペンタフ
ルオロプロパン、1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3- ペンタフル
オロプロパン等が開発されている。
【0005】これらの代替付着水除去用溶剤は、R113と
同様に優れた付着水除去特性を有しており、さらにオゾ
ン層への影響も極めて小さい。しかし、これらの代替付
着水除去用溶剤は、塩素原子を含むためごく僅かではあ
るがオゾン層へ若干の影響を与える。そこで、オゾン層
へ全く影響を与えないさらに優れた代替付着水除去用溶
剤の開発が望まれている。
同様に優れた付着水除去特性を有しており、さらにオゾ
ン層への影響も極めて小さい。しかし、これらの代替付
着水除去用溶剤は、塩素原子を含むためごく僅かではあ
るがオゾン層へ若干の影響を与える。そこで、オゾン層
へ全く影響を与えないさらに優れた代替付着水除去用溶
剤の開発が望まれている。
【0006】本発明は、従来のR113が有している優れた
特性を満足しながらオゾン層へ全く影響を与えない代替
付着水除去用溶剤として使用できる新規なフッ素化炭化
水素系付着水除去用溶剤組成物を提供することを目的と
するものである。
特性を満足しながらオゾン層へ全く影響を与えない代替
付着水除去用溶剤として使用できる新規なフッ素化炭化
水素系付着水除去用溶剤組成物を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成すべくなされたものであり、第一に(A) 1,1,1,2,2,
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンと
(B)1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフ
ルオロデカンに可溶な溶剤と (C)有機酸と有機塩基との
塩からなる界面活性剤とからなる付着水除去用溶剤組成
物を提供するものである。
達成すべくなされたものであり、第一に(A) 1,1,1,2,2,
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンと
(B)1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフ
ルオロデカンに可溶な溶剤と (C)有機酸と有機塩基との
塩からなる界面活性剤とからなる付着水除去用溶剤組成
物を提供するものである。
【0008】また本発明は、第二に(A) 1,1,1,2,2,3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンと (B)
1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオ
ロデカンに可溶な溶剤とからなる付着水除去用溶剤組成
物を提供するものである。
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンと (B)
1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオ
ロデカンに可溶な溶剤とからなる付着水除去用溶剤組成
物を提供するものである。
【0009】さらに本発明は、第三に(A) 1,1,1,2,2,3,
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンと
(C)有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤とから
なる付着水除去用溶剤組成物を提供するものである。
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンと
(C)有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤とから
なる付着水除去用溶剤組成物を提供するものである。
【0010】本発明の組成物は、(A) 1,1,1,2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカン(以下、
HDFDという。)を主成分として含有するものであ
り、これに (B)HDFDに可溶な溶剤として (b-1)炭素
数5以上のアルカン類、 (b-2)炭素数5以上のシクロア
ルカン類、(b-3) アルコール類、(b-4) ケトン類、(b-
5) エーテル類、(b-6) ハロゲン化炭化水素類、(b-7)
塩素化フッ素化炭化水素類から選ばれる少なくとも1種
以上の溶剤及び/又は (C)有機酸と有機塩基との塩から
なる界面活性剤を配合してなるものである。
4,5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカン(以下、
HDFDという。)を主成分として含有するものであ
り、これに (B)HDFDに可溶な溶剤として (b-1)炭素
数5以上のアルカン類、 (b-2)炭素数5以上のシクロア
ルカン類、(b-3) アルコール類、(b-4) ケトン類、(b-
5) エーテル類、(b-6) ハロゲン化炭化水素類、(b-7)
塩素化フッ素化炭化水素類から選ばれる少なくとも1種
以上の溶剤及び/又は (C)有機酸と有機塩基との塩から
なる界面活性剤を配合してなるものである。
【0011】本発明の組成物に用いられる (B)HDFD
に可溶な溶剤としての (b-1)炭素数5以上のアルカン類
及び (b-2)炭素数5以上のシクロアルカン類としては、
ペンタン、2-メチルブタン、2,2-ジメチルプロパン、ヘ
キサン、2-メチルペンタン、3-メチルペンタン、2,2-ジ
メチルブタン、2,3-ジメチルブタン、ヘプタン、2-メチ
ルヘキサン、3-メチルヘキサン、2,3-ジメチルペンタ
ン、2,4-ジメチルペンタン、オクタン、2,2,3-トリメチ
ルペンタン、2,2,4-トリメチルペンタン、シクロペンタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、エチルシクロヘキサン等を挙げうるがこ
れに限定されない。
に可溶な溶剤としての (b-1)炭素数5以上のアルカン類
及び (b-2)炭素数5以上のシクロアルカン類としては、
ペンタン、2-メチルブタン、2,2-ジメチルプロパン、ヘ
キサン、2-メチルペンタン、3-メチルペンタン、2,2-ジ
メチルブタン、2,3-ジメチルブタン、ヘプタン、2-メチ
ルヘキサン、3-メチルヘキサン、2,3-ジメチルペンタ
ン、2,4-ジメチルペンタン、オクタン、2,2,3-トリメチ
ルペンタン、2,2,4-トリメチルペンタン、シクロペンタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、エチルシクロヘキサン等を挙げうるがこ
れに限定されない。
【0012】(B) HDFDに可溶な溶剤としての (b-3)
アルコール類としては、メタノール、エタノール、i-プ
ロパノール、n-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノ
ール、s-ブタノール、t-ブタノール等を挙げうるがこれ
に限定されない。
アルコール類としては、メタノール、エタノール、i-プ
ロパノール、n-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノ
ール、s-ブタノール、t-ブタノール等を挙げうるがこれ
に限定されない。
【0013】(B) HDFDに可溶な溶剤としての (b-4)
ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルブチルケトン、メチルイソブチルケトン等を挙げう
るがこれに限定されない。
ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルブチルケトン、メチルイソブチルケトン等を挙げう
るがこれに限定されない。
【0014】(B) HDFDに可溶な溶剤としての (b-5)
エーテル類としては、ジエチルエーテル、メチルセロソ
ルブ、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等を挙げう
るがこれに限定されない。
エーテル類としては、ジエチルエーテル、メチルセロソ
ルブ、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等を挙げう
るがこれに限定されない。
【0015】(B) HDFDに可溶な溶剤としての (b-6)
ハロゲン化炭化水素類としては、ジクロロメタン、cis-
1,2-ジクロロエチレン、trans-1,2-ジクロロエチレン、
2-ブロモプロパン等を挙げうるがこれに限定されない。
ハロゲン化炭化水素類としては、ジクロロメタン、cis-
1,2-ジクロロエチレン、trans-1,2-ジクロロエチレン、
2-ブロモプロパン等を挙げうるがこれに限定されない。
【0016】また、(B) HDFDに可溶な溶剤としての
(b-7)塩素化フッ素化炭化水素類としては、2,2-ジクロ
ロ-1,1,1- トリフルオロエタン、1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタン、3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2- ペンタフルオロ
プロパン、1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3- ペンタフルオロプ
ロパン、1,1-ジクロロ-1,2,2,3,3- ペンタフルオロプロ
パン、1,2-ジクロロ-1,1,3,3,3- ペンタフルオロプロパ
ン、1,2-ジクロロ-1,1,2,3,3- ペンタフルオロプロパ
ン、2,3-ジクロロ-1,1,1,2,3- ペンタフルオロプロパ
ン、2,2-ジクロロ-1,1,1,3,3- ペンタフルオロプロパン
等を挙げうるがこれに限定されない。
(b-7)塩素化フッ素化炭化水素類としては、2,2-ジクロ
ロ-1,1,1- トリフルオロエタン、1,1-ジクロロ-1- フル
オロエタン、3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2- ペンタフルオロ
プロパン、1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3- ペンタフルオロプ
ロパン、1,1-ジクロロ-1,2,2,3,3- ペンタフルオロプロ
パン、1,2-ジクロロ-1,1,3,3,3- ペンタフルオロプロパ
ン、1,2-ジクロロ-1,1,2,3,3- ペンタフルオロプロパ
ン、2,3-ジクロロ-1,1,1,2,3- ペンタフルオロプロパ
ン、2,2-ジクロロ-1,1,1,3,3- ペンタフルオロプロパン
等を挙げうるがこれに限定されない。
【0017】本発明の組成物に用いられる (C)有機酸と
有機塩基との塩からなる界面活性剤としては、広範囲に
わたって種々例示され得るが、特に高級脂肪酸と高級脂
肪族アミンとの塩からなるカプリル酸カプリルアミン、
カプロン酸カプリルアミン、ヘキシル酸カプリルアミ
ン、ヘキシル酸ドデシルアミン、ヘキシル酸ステアリル
アミン等が好適なものとして例示される。
有機塩基との塩からなる界面活性剤としては、広範囲に
わたって種々例示され得るが、特に高級脂肪酸と高級脂
肪族アミンとの塩からなるカプリル酸カプリルアミン、
カプロン酸カプリルアミン、ヘキシル酸カプリルアミ
ン、ヘキシル酸ドデシルアミン、ヘキシル酸ステアリル
アミン等が好適なものとして例示される。
【0018】本発明の組成物の混合組成比は特に限定さ
れないが、好ましくは、(B) HDFDに可溶な溶剤の含
有量は 0.1重量%〜50重量%であり、 (C)有機酸と有機
塩基との塩からなる界面活性剤の含有量は 0.001重量%
〜10重量%である。
れないが、好ましくは、(B) HDFDに可溶な溶剤の含
有量は 0.1重量%〜50重量%であり、 (C)有機酸と有機
塩基との塩からなる界面活性剤の含有量は 0.001重量%
〜10重量%である。
【0019】本発明の組成物においては、必要に応じて
その他の成分を更に添加混合することができる。例え
ば、溶剤としての用途においては、ニトロメタン、ニト
ロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン等のニトロ
化合物類、ジエチルアミン、トリエチルアミン、i-プロ
ピルアミン、ブチルアミン、i-ブチルアミン等のアミン
類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステ
ル類、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-ク
レゾール、チモール、p-t-ブチルフェノール、t-ブチル
カテコール、カテコール、イソオイゲノール、o-メトキ
シフェノール、4,4'- ジヒドロキシフェニル-2,2- プロ
パン、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サ
リチル酸メチル、2,6-ジ-t- ブチル-p- クレゾール等の
フェノール類、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチル- フェニ
ル) ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチ
ル-5'-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、
1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-[(N,N-ビス-2- エチルヘ
キシル) アミノメチル] ベンゾトリアゾールのトリアゾ
ール類などを適宜添加することができるものである。
その他の成分を更に添加混合することができる。例え
ば、溶剤としての用途においては、ニトロメタン、ニト
ロエタン、ニトロプロパン、ニトロベンゼン等のニトロ
化合物類、ジエチルアミン、トリエチルアミン、i-プロ
ピルアミン、ブチルアミン、i-ブチルアミン等のアミン
類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステ
ル類、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-ク
レゾール、チモール、p-t-ブチルフェノール、t-ブチル
カテコール、カテコール、イソオイゲノール、o-メトキ
シフェノール、4,4'- ジヒドロキシフェニル-2,2- プロ
パン、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ベンジル、サ
リチル酸メチル、2,6-ジ-t- ブチル-p- クレゾール等の
フェノール類、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチル- フェニ
ル) ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチ
ル-5'-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、
1,2,3-ベンゾトリアゾール、1-[(N,N-ビス-2- エチルヘ
キシル) アミノメチル] ベンゾトリアゾールのトリアゾ
ール類などを適宜添加することができるものである。
【0020】(A) HDFDと (B)これに可溶な溶剤及び
/又は (C)有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤
とからなる本発明の付着水除去用溶剤組成物は、従来の
R113系と同程度の付着水除去能力を有し、各種用途に好
適に使用できる。
/又は (C)有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤
とからなる本発明の付着水除去用溶剤組成物は、従来の
R113系と同程度の付着水除去能力を有し、各種用途に好
適に使用できる。
【0021】付着水除去方法としては、手拭き、浸漬、
スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気洗浄等を採用すれば
よい。
スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気洗浄等を採用すれば
よい。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0023】実施例1〜23 下記の表1〜表4に示す洗浄溶剤組成物を用いて付着水
の除去試験を行った。すなわち、30mm×18mm×5mm のガ
ラス板を純水に浸漬後、下記の表1〜表4に示す本発明
の洗浄溶剤組成物中に20秒浸漬して水切りを行い、取
り出したガラス板を無水メタノール中に浸漬してその水
分増加量から付着水の除去状況を判定した。付着水の除
去の度合を除去度として下記の表1〜表4に示す。
の除去試験を行った。すなわち、30mm×18mm×5mm のガ
ラス板を純水に浸漬後、下記の表1〜表4に示す本発明
の洗浄溶剤組成物中に20秒浸漬して水切りを行い、取
り出したガラス板を無水メタノール中に浸漬してその水
分増加量から付着水の除去状況を判定した。付着水の除
去の度合を除去度として下記の表1〜表4に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明の1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンとこれに可溶な溶剤及
び/又は有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤と
からなる付着水除去用溶剤組成物は、従来のR113が有し
ている優れた特性、特に付着水除去特性を満足し、オゾ
ン層へ影響を与えない等の利点がある。
7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンとこれに可溶な溶剤及
び/又は有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤と
からなる付着水除去用溶剤組成物は、従来のR113が有し
ている優れた特性、特に付着水除去特性を満足し、オゾ
ン層へ影響を与えない等の利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇佐見 陽子 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (12)
- 【請求項1】(A) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンと、 (B)1,1,1,2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶
剤と(C) 有機酸と有機塩基との塩からなる界面活性剤と
からなる付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項2】(A) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンと、 (B)1,1,1,2,2,3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8-ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶
剤とからなる付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項3】(A) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンと、 (C)有機酸と有機塩基と
の塩からなる界面活性剤とからなる付着水除去用溶剤組
成物。 - 【請求項4】(B) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶剤が (b-1)炭素数
5以上のアルカン類、 (b-2)炭素数5以上のシクロアル
カン類、 (b-3)アルコール類、(b-4) ケトン類、(b-5)
エーテル類、(b-6) ハロゲン化炭化水素類、(b-7) 塩素
化フッ素化炭化水素類から選ばれる少なくとも1種以上
の溶剤である請求項1の付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項5】(B) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶剤が (b-3)アルコ
ール類と (b-1)炭素数5以上のアルカン類、(b-2) 炭素
数5以上のシクロアルカン類、(b-4) ケトン類、(b-5)
エーテル類、(b-6) ハロゲン化炭化水素類、(b-7) 塩素
化フッ素化炭化水素類から選ばれる少なくとも1種以上
の溶剤との混合物からなる請求項2の付着水除去用溶剤
組成物。 - 【請求項6】(C) 有機酸と有機塩基との塩からなる界面
活性剤が高級脂肪酸と高級脂肪族アミンとの塩である請
求項1または3の付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項7】(B) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶剤の含有量が 0.1
重量%〜50重量%であり、(C) 有機酸と有機塩基との塩
からなる界面活性剤の含有量が0.001 重量%〜10重量%
である請求項1の付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項8】(B) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8-
ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶剤の含有量が 0.1
重量%〜50重量%である請求項2の付着水除去用溶剤組
成物。 - 【請求項9】(C) 有機酸と有機塩基との塩からなる界面
活性剤の含有量が 0.001重量%〜10重量%である請求項
3の付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項10】(B) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8-ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶剤が (b-1)炭素
数5以上のアルカン類、(b-2) 炭素数5以上のシクロア
ルカン類、(b-3) アルコール類、(b-4) ケトン類、(b-
5) エーテル類、(b-6) ハロゲン化炭化水素類、(b-7)
塩素化フッ素化炭化水素類から選ばれる少なくとも1種
以上の溶剤であり、(C) 有機酸と有機塩基との塩からな
る界面活性剤が高級脂肪酸と高級脂肪族アミンとの塩で
ある請求項7の付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項11】(B) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,
8-ヘプタデカフルオロデカンに可溶な溶剤が (b-1)炭素
数5以上のアルカン類、(b-2) 炭素数5以上のシクロア
ルカン類、(b-3) アルコール類、(b-4) ケトン類、(b-
5) エーテル類、(b-6) ハロゲン化炭化水素類、(b-7)
塩素化フッ素化炭化水素類から選ばれる少なくとも1種
以上の溶剤である請求項8の付着水除去用溶剤組成物。 - 【請求項12】(C) 有機酸と有機塩基との塩からなる界
面活性剤が高級脂肪酸と高級脂肪族アミンとの塩である
請求項9の付着水除去用溶剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35729391A JPH05168809A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 付着水除去用溶剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35729391A JPH05168809A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 付着水除去用溶剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168809A true JPH05168809A (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=18453380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35729391A Withdrawn JPH05168809A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 付着水除去用溶剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05168809A (ja) |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35729391A patent/JPH05168809A/ja not_active Withdrawn
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