JPH05163960A - コンバインドサイクル発電プラント - Google Patents

コンバインドサイクル発電プラント

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JPH05163960A
JPH05163960A JP3332237A JP33223791A JPH05163960A JP H05163960 A JPH05163960 A JP H05163960A JP 3332237 A JP3332237 A JP 3332237A JP 33223791 A JP33223791 A JP 33223791A JP H05163960 A JPH05163960 A JP H05163960A
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gas turbine
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真 門脇
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Masafumi Fukuda
雅文 福田
Hajime Shiomi
肇 塩見
Naotake Mochida
尚毅 持田
Toshimi Matsuura
敏美 松浦
Kazue Nagata
一衛 永田
Hitoshi Tanabe
仁志 田邊
Akinori Koga
昭紀 古閑
Takayuki Nagashima
孝幸 長嶋
Yukio Shibuya
幸生 渋谷
Masayoshi Horino
昌義 堀野
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    • F01K23/06Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/10Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/106Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle with water evaporated or preheated at different pressures in exhaust boiler
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ガスタービンを蒸気で冷却し、タービン入口温
度が高温でもより高いプラント熱効率が得られるように
したコンバインドサイクル発電プラントを提供すること
を目的とする。 【構成】ガスタービンプラント11と蒸気タービンプラ
ント12とを組み合せ、ガスタービンからの排熱を利用
して蒸気タービン駆動用蒸気を発生させる排熱回収ボイ
ラ14を備えたコンバインドサイクル発電プラント10
において、前記ガスタービン13の高温被冷却部を蒸気
で冷却する蒸気冷却システム50を設け、この蒸気冷却
システムからの過熱蒸気を蒸気タービンに回収させたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービンプラントと
蒸気タービンプラントとを組み合せたコンバインドサイ
クル発電プラントに係り、特にガスタービンの高温被冷
却部の冷却媒体として蒸気を用いたコンバインドサイク
ル発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインドサイクル発電プラントは、
ガスタービンプラントに蒸気タービン(汽力)プラント
を組み合せた発電システムであり、このコンバインドサ
イクルは、燃料の燃焼により得られる熱エネルギの高温
域をガスタービンで、低温域を排熱回収ボイラおよび蒸
気タービンでそれぞれ分担させて熱エネルギの有効利用
を図った発電方式である。コンバインドサイクル発電プ
ラントの熱効率の向上は、ガスタービンの高温化で達成
される。現状のガスタービンでは、タービン入口温度は
1100℃〜1300℃程度である。
【0003】従来この種のコンバインドサイクル発電プ
ラントには、図12に示すように空気をガスタービンの
冷却媒体としている。このコンバインドサイクル発電プ
ラントは、ガスタービン1と排熱回収ボイラ2、蒸気タ
ービン3および発電機4を組み合せて構成される。この
発電プラントの中には、ガスタービン1と蒸気タービン
3と発電機4とを同軸上に直結した一軸型発電プラント
と、別軸とした多軸型発電プラントとがある。また、排
熱回収ボイラ2は高圧、中圧、低圧の3圧力式であり、
各圧力に対応して高圧ドラム5a、中圧ドラム5bおよ
び低圧ドラム5cがそれぞれ設置されている。
【0004】このコンバインドサイクル発電プラントに
おいて、吸入された空気は空気圧縮機6で圧縮されて燃
焼器7で燃料とともに燃焼せしめられ、高温の燃焼ガス
となる。この燃焼ガスはその膨脹力でガスタービン1を
回転駆動させ、仕事をした後、高温のまま排熱ガスとな
って排熱回収ボイラ2に案内され、ここで水を加熱して
蒸気にし、図示しない煙突から例えば100℃程度とな
って排出される。
【0005】一方、排熱回収ボイラ2での熱回収により
発生した蒸気は蒸気タービン3に案内され、この蒸気タ
ービン3を駆動した後、復水器8で冷却されて復水とな
り、ポンプ9で再び排熱回収ボイラ2に送られ、次のサ
イクルに備えられるようになっている。
【0006】ところで、最近ガスタービン1の高温、高
効率化が進み、排気ガス温度が高まったため、排熱回収
ボイラ2は燃焼を行なわない排熱回収型が主流になって
いる。このコンバインドサイクル発電プラントに使用さ
れるガスタービン1は第1段動翼入口温度が1260℃
程度のいわゆる1300℃級ガスタービンであり、ガス
タービン1のタービン動静翼の冷却にはコンプレッサ抽
気あるいはコンプレッサ吐出空気による空気冷却が採用
されている。この場合、冷却用空気をタービン動静翼の
内部に流して冷却することにより、タービン動静翼の強
度を高温燃料ガス中で保っている。
【0007】また、高圧、中圧、低圧の圧力ドラム5
a,5b,5cを用いた3圧力再熱式コンバインドサイ
クル発電プラントは、ガスタービン1の高温化に伴なう
排ガス温度の高温化に適応した発電プラントであり、プ
ラント熱効率を向上させ得ることから注目されている。
【0008】一方、いわゆる1200℃級のガスタービ
ンを採用した公知のコンバインドサイクル発電プラント
では2圧力式排熱回収ボイラが用いられている。この排
熱回収ボイラは低圧部での発生蒸気の全てをガスタービ
ンのタービン動静翼の冷却蒸気として用いているが、こ
の場合には部分負荷運転時に冷却用蒸気の過不足が考え
られ、好ましくない。また、1200℃程度の温度レベ
ルでは、ガスタービンの冷却媒体として蒸気を用いて
も、1300℃級空気冷却式ガスタービンを用いたコン
バインドサイクル発電プラント程度のプラント熱効率
(発電効率)しか得られない。蒸気冷却方式は冷却構造
が空冷の場合より複雑である点を考慮すると、この2圧
力式排熱回収ボイラを備えたプラントでは蒸気冷却方式
を採用するメリットが少ない。
【0009】また、蒸気冷却を使用した場合、冷却用蒸
気系統の起動時、停止時等に発生したドレン等が蒸気系
統内に残留する可能性がある。残留したドレンは、ハン
マリングやエロージョン等の原因となるので、ドレン発
生を防止したり、あるいは発生したドレンの除去が可能
な蒸気系統としておく必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】1300℃級のガスタ
ービンを用いたコンバインドサイクル発電プラントで
は、ガスタービンのタービン動静翼をコンプレッサ抽気
等による空気冷却でもプラント熱効率は、47.2%と
高く、向上させることが可能である。
【0011】ところで、コンバインドサイクル発電プラ
ントにおいて、プラント効率をより一層向上させるため
に、ガスタービンのタービン入口温度をより高温にしよ
うとすると、タービン動静翼の冷却を一層強化しなくて
はならない。そのためには、多量の冷却空気が必要とな
る。
【0012】しかし、ガスタービンの冷却空気はタービ
ン動静翼の冷却を終えた後、タービン主流ガスに合流し
て排出されるため、タービン途中段での主流ガス(燃焼
ガス)温度を下げてしまい、この主流ガス温度の低下が
プラント熱効率を下げる役割をする。すなわち、ガスタ
ービンの燃焼ガス温度の高温化を行なうと、タービン入
口温度の上昇によりプラント熱効率が向上するが、一方
では、冷却空気量の増大による主流ガスの温度低下によ
り熱効率が低下する現象が共存するため、タービン入口
温度を徐々に上げていくと、1300℃近傍あるいはそ
れ以上で図13に示すように、前者による影響よりも後
者による影響が大きくなる。したがって、プラント熱効
率を向上させようとしてガスタービンのタービン入口温
度を上昇させても、1300℃以上の高温では空気冷却
方式では、プラント熱効率を逆に低下させてしまうとい
う不都合があった。ある試算によると、空気冷却方式で
は、ガスタービンのタービン入口温度が1300℃から
1400℃付近においてコンバインドサイクル発電プラ
ント熱効率は47.2%から47.0%に低下する。
【0013】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、ガスタービンを蒸気で冷却し、タービン入口温
度が高温でもより高いプラント熱効率が得られるように
したコンバインドサイクル発電プラントを提供すること
を目的とする。
【0014】本発明の他の目的は、1300℃級を超え
るガスタービンに3圧力式排熱回収ボイラからの中圧蒸
気等で冷却し、冷却後の蒸気を蒸気タービンに回収して
プラント熱効率を向上させたコンバインドサイクル発電
プラントを提供するにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、ガスタービン
を冷却する冷却蒸気系統中のドレン発生を防止したり、
ドレン除去を容易にし、ハンマリングやエロージョン等
の発生を有効的に防止したコンバインドサイクル発電プ
ラントを提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンバイン
ドサイクル発電プラントは、上述した課題を解決するた
めに、請求項1に記載したようにガスタービンプラント
と蒸気タービンプラントとを組み合せ、ガスタービンか
らの排熱を利用して蒸気タービン駆動用蒸気を発生させ
る排熱回収ボイラを備えたコンバインドサイクル発電プ
ラントにおいて、前記ガスタービンの高温被冷却部を蒸
気で冷却する蒸気冷却システムを設け、この蒸気冷却シ
ステムからの過熱蒸気を蒸気タービンに回収させたもの
である。
【0017】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係るコンバインドサイクル発電プラントにおいて
は、請求項2に記載したように、排熱回収ボイラは高圧
・中圧・低圧の3つのドラムを備えた3圧力式であり、
蒸気冷却システムは、排熱回収ボイラで発生した蒸気を
冷却蒸気として供給する冷却蒸気供給系統と、この冷却
蒸気供給系統に接続され、ガスタービンの高温被冷却部
を冷却する蒸気冷却系統と、この蒸気冷却系統で冷却す
ることにより加熱された過熱蒸気を蒸気タービンに回収
する蒸気回収系統とを有するものである。
【0018】さらに、本発明は蒸気冷却システムの蒸気
冷却供給系統には請求項3に記載したように、蒸気冷却
システムの蒸気冷却系統には補助蒸気系統が接続され、
この補助蒸気系統によりガスタービン起動時に蒸気冷却
系統の残留蒸気をパージし、ウォーミング可能な構成と
したり、また、請求項4に記載したように、蒸気冷却シ
ステムの冷却蒸気供給系統は、排熱回収ボイラの中圧蒸
気を冷却蒸気として用いる中圧蒸気供給ラインと、排熱
回収ボイラの高圧蒸気をガスタービン起動時の中圧蒸気
のバックアップとして用いる高圧蒸気供給ラインとを有
したり、さらに請求項5に記載したように、蒸気冷却シ
ステムの蒸気冷却供給系統には空気圧縮機の吐出側から
延出されたパージ系統を接続し、このパージ系統により
ガスタービン停止時に蒸気冷却系統を吐出空気によりパ
ージしたり、さらにまた請求項6に記載したように、蒸
気冷却システムの蒸気冷却供給系統には乾燥空気供給ラ
インが接続されるとともに、蒸気回収系統から排出ライ
ンが分岐されたコンバインドサイクル発電プラントを提
供するものである。
【0019】さらに、本発明に係るコンバインドサイク
ル発電プラントは、上述した課題を解決するために請求
項7に記載したように、蒸気冷却システムは、排熱回収
ボイラからの中圧蒸気あるいは高圧蒸気、補助ボイラか
らの発生蒸気、または系外蒸気発生源からの蒸気等の補
助蒸気が供給される蒸気ヘッダと、この蒸気ヘッダから
冷却蒸気を供給する冷却蒸気供給系統と、この冷却蒸気
供給系統に接続され、ガスタービンの高温被冷却部を冷
却する蒸気冷却系統と、蒸気冷却系統で冷却した過熱蒸
気を蒸気タービンに回収する蒸気回収系統とを備えたも
のである。
【0020】
【作用】このコンバインドサイクル発電プラントは、ガ
スタービンの高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気冷却シ
ステムを設け、この蒸気冷却システムからの過熱蒸気を
蒸気タービンに回収させ、蒸気タービンで熱エネルギを
回収するようにしたから、ガスタービンのタービン入口
温度が高温でも、この高温被冷却部を比熱量の大きな蒸
気で積極的に冷却し、高いプラント熱効率が得られる。
【0021】その際、特にガスタービンが1300℃級
を超える場合、排熱回収ボイラを高圧、中圧、低圧ドラ
ムを備えた3圧力式とし、排熱回収ボイラからの中圧蒸
気あるいは補助蒸気ヘッダからの補助蒸気でガスタービ
ンの高温被冷却部を冷却した場合、その高温被冷却部に
発生する熱応力を緩和させることができ、ガスタービン
の信頼性を向上させ、タービン寿命を延ばすことができ
る一方、ガスタービンの高温被冷却部を冷却することに
より加熱された過熱蒸気は、蒸気タービンに回収されて
膨脹仕事に寄与するのでプラント熱効率(運転効率)を
向上させることができる。
【0022】また、蒸気冷却システムの冷却蒸気供給系
統には乾燥蒸気供給ラインが接続され、蒸気回収系統か
ら排出ラインを分岐させたので、蒸気冷却システムの系
統内に供給ラインからの乾燥空気を切換使用することに
より、ドレンの発生を防止でき、また、ドレンが発生し
ても発生したドレンを系外に排出することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るコンバインドサイクル発
電プラントの実施例について添付図面を参照して説明す
る。
【0024】図1は本発明のコンバインドサイクル発電
プラント10の第1実施例を示す系統図である。この発
電プラントはガスタービンプラント11と蒸気タービン
プラント12とを組み合せた一軸型コンバインドサイク
ル発電プラントの例を示すもので、主に蒸気を冷却媒体
としたガスタービン13と3圧力式排熱回収ボイラ(Hea
t Recovery Steam Generator)14と蒸気タービン15
と発電機16とから構成される。
【0025】ガスタービンプラント11はガスタービン
13と空気圧縮機18とが同軸上に設けられ、空気圧縮
機18で圧縮された吐出空気は、燃焼器19に送られ、
ここで燃料と混合して燃焼せしめられる。燃焼器19で
燃焼した高温、例えば1300℃を超える燃焼ガスはガ
スタービン13に案内され、その膨脹により仕事をして
ガスタービン13を回転駆動した後、排熱回収ボイラ1
4に案内され、ここで蒸気タービンプラント12からの
給水と熱交換して加熱し、蒸気にした後、図示しない煙
突から100℃程度の温度になって外部に排出される。
【0026】排熱回収ボイラ14は高圧、中圧、低圧の
3圧力式であり、各圧力部に対応して高圧ドラム20、
中圧ドラム21および低圧ドラム22が設置されてい
る。この3圧力式排熱回収ボイラ14のケーシング23
内には排熱ガスの上流側から下流側に向って高圧第2過
熱器24、再熱器25、高圧第1過熱器26、高圧蒸発
器27、中圧過熱器28、低圧過熱器29、高圧節炭器
(エコノマイザ)30、中圧蒸発器31、中圧節炭器3
2、中圧節炭器33、低圧蒸発器34および低圧節炭器
35の順に配設され、これらで蒸気あるいは給水と熱交
換が行なわれる。
【0027】一方、排熱回収ボイラ14の低圧節炭器3
5で熱交換された給水は、低圧ドラム22に供給される
一方、ポンプ34,35を介して中圧および高圧ドラム
24に供給されるとともに、ポンプ38により中圧節炭
器33および高圧節炭器30を介して高圧ドラム21に
それぞれ供給されるようになっている。また、低圧ドラ
ム22や中圧ドラム21から低圧過熱器29や高圧過熱
器28を経て低圧蒸気ライン40および中圧蒸気ライン
41が延びる一方、高圧ドラム20からも高圧第1過熱
器26および高圧第2過熱器24を順次経て高圧蒸気ラ
イン42が延びており、これらの蒸気ライン40,4
1,42は蒸気タービン15に接続されている。蒸気タ
ービン15は例えば高圧タービン15aと中圧タービン
15bと低圧タービン15cとを配列したものであり、
高圧蒸気ライン42は高圧タービン15aに、中圧蒸気
ライン41は再熱蒸気ライン43に、また低圧蒸気ライ
ン40は低圧タービン15cにそれぞれ接続される。
【0028】しかして、排熱回収ボイラ14からの高圧
主蒸気、再熱蒸気、中圧蒸気および低圧蒸気はそれぞれ
の蒸気系統ライン40,41(43),42を経て蒸気
タービン15に送られ、この蒸気タービン15で膨脹し
て仕事をし、ガスタービン13とともに発電機16を駆
動させて発電を行なうようになっている。
【0029】一方、蒸気タービン15で仕事をした蒸気
は復水器45に導かれ、ここで海水や河川水等により冷
却され復水となる。この復水は給水ポンプ46によりポ
ンプ作動され、途中の給水加熱器47等を経て排熱回収
ボイラ14の低圧節炭器35に供給される。
【0030】給水は排熱回収ボイラ14の低圧節炭器3
5を通過する間に熱授受を受けて予熱され、低圧ドラム
22へ、他の一部は中圧節炭器30を経て中圧ドラム2
1へ供給される。低圧ドラム22からの給水は一部が中
圧節炭器32を経て中圧ドラム21に、残りが中圧節炭
器33、高圧節炭器30を経て高圧ドラム20にそれぞ
れ供給される。各ドラム22,21,20に供給された
給水は、各蒸発器34,31,27にて排ガスから熱授
受を受けて飽和蒸気となり、各ドラム22,21,20
内に回収される。
【0031】このうち、高圧ドラム20で発生した蒸気
は、さらに高圧第1過熱器26および高圧第2過熱器2
4により過熱された過熱蒸気となり、前述したように蒸
気タービン15の高圧タービン15aに送られ、高圧タ
ービン(高圧部)15aを駆動させる。高圧タービン1
5で仕事をした蒸気は、一旦排熱回収ボイラ14内の再
熱器25に送られて再度過熱された後、蒸気タービン1
5の中圧タービン(中圧部)15bに流入し、仕事をす
る。このとき、中圧ドラム21からの中圧蒸気は、高圧
タービン15aからの排気と合流し、再熱器25を経て
中圧タービン15bへ、また低圧ドラム22で発生した
蒸気は、低圧タービン(低圧部)15cへそれぞれ流入
して仕事をするようになっている。
【0032】ところで、排熱回収ボイラ14の中圧ドラ
ム21から延設された中圧蒸気ライン41の途中から蒸
気冷却システム50を構成する中圧蒸気の冷却蒸気供給
系統45が分岐されており、この冷却蒸気供給系統51
にはガスタービン13の高温被冷却部(タービン高温部
材)であるタービン動静翼を冷却する閉ループの蒸気冷
却系統52が接続される。この蒸気冷却系統52を通っ
てタービン動静翼を冷却した蒸気は過熱蒸気となって蒸
気回収系統53から蒸気タービン15の中圧タービン1
5bに案内される。また、中圧蒸気ライン41の分岐部
下流側には、冷却蒸気流量を調節する流量調節装置とし
ての調整弁54が設けられている。
【0033】蒸気冷却システム50の冷却蒸気系統51
は中圧蒸気供給元弁55、冷却蒸気供給元弁56および
中圧冷却蒸気流量調節弁57を順次備えてミストセパレ
ータ58に接続され、このミストセパレート58から蒸
気冷却系統51の冷却蒸気ガスタービン入口弁59に接
続される。ミストセパレート58はガスタービン13の
入口直前に設置され、ミストがガスタービン13に入る
のを防止している。冷却蒸気系統51が充分にウォーミ
ングされても、万一ミストがガスタービン13内に入る
と、急激な温度差でガスタービン動静翼に損傷を与える
危険があり、この危険を取り除くためにミストセパレー
タ58が設置される。
【0034】また、排熱回収ボイラ14が3圧力式を採
用するとき、ガスタービン13の冷却蒸気条件として中
圧蒸気が最適であるが、ガスタービン13の起動直後
は、中圧蒸気条件が冷却蒸気としての条件を満足してい
ない。このため、ガスタービン13の起動直後にバック
アップ蒸気としての高圧蒸気が必要となる。このため、
蒸気冷却システム50は、中圧蒸気の冷却蒸気系統51
と並列に高圧蒸気の冷却蒸気系統60が設けられる。
【0035】高圧蒸気の蒸気冷却系統60は高圧蒸気ラ
イン42から分岐され、高圧蒸気供給元弁61および高
圧冷却蒸気供給元弁62を順次備えて前記ミストセパレ
ータ58に接続される。
【0036】また、蒸気冷却システム50は、ガスター
ビン13の起動前に空気で満たされており、ガスタービ
ン13の蒸気冷却を開始すると、蒸気回収系統53を経
て主蒸気系統(中圧蒸気ライン43)に空気が混入して
しまうので、蒸気冷却システム50内に貯溜された空気
のパージが必要となる。この空気をパージするために、
蒸気冷却システム50の中圧蒸気の冷却蒸気系統51に
は、プラント系外からの補助蒸気系統64が接続され
る。補助蒸気系統64には補助蒸気供給元弁65が備え
られ、この補助蒸気供給元弁65を開放することによ
り、補助空気を蒸気冷却システム50に案内し、ガスタ
ービン起動前に、蒸気冷却システム50に滞留していた
空気をパージするようになっている。滞留空気を補助蒸
気によりパージさせるために、中圧蒸気の蒸気冷却系統
51、高圧蒸気の蒸気冷却系統60および蒸気回収系統
53に蒸気空気パージ弁66,67,68がそれぞれ備
えられる。
【0037】補助蒸気系統64からの補助蒸気により蒸
気冷却システム50内に滞留していた空気をパージした
後、蒸気冷却システム50内に補助蒸気でウォーミング
させる。このウォーミングの際に、ドレンがガスタービ
ン13内に滞留するのを避けるために、ウォーミング初
期はガスタービン13の蒸気冷却系統52をバイパスす
るように冷却蒸気がガスタービンバイパス弁70を開放
させ、冷却蒸気系統51,60と蒸気回収系統53のウ
ォーミングを、蒸気空気パージ弁66,67,68によ
り行なう。その後、バイパス弁70を閉じてガスタービ
ン13内の蒸気冷却系統52を含めたウォーミングを行
なう。
【0038】ガスタービン13のウォーミングを行なっ
た後、ガスタービン13を起動させて、運転を開始す
る。ガスタービン13の通常運転中は、ガスタービン1
3の冷却蒸気条件として、排熱回収ボイラ14の各蒸気
の中で最適な中圧蒸気が用いられる。このため、ガスタ
ービン13の蒸気冷却系統52に中圧蒸気ライン41か
らの中圧蒸気を冷却蒸気として案内している。
【0039】しかし、排熱回収ボイラ14の中圧蒸気を
ガスタービン13の冷却蒸気として使用する蒸気冷却シ
ステム50において、ガスタービン13の起動時の立上
りを考慮すると、中圧蒸気条件が整うまでに時間を要す
る。このため、中圧蒸気条件が整うまでの間、高圧蒸気
を、中圧蒸気のバックアップ用としてガスタービン13
の冷却蒸気として用いる。高圧蒸気を中圧蒸気のバック
アップとして用いることにより、ガスタービン13の起
動直後からプラント系外の補助蒸気を消費しない運転が
可能となる。
【0040】また、ガスタービン13の停止時に、蒸気
冷却システム50内に蒸気を残しておくと、残留蒸気が
ドレン化し、腐食の問題等を生じさせるそおかれあるの
で、ガスタービン停止時には、蒸気冷却システム50内
の冷却蒸気をガスタービンプラント11の空気圧縮機1
8から吐出される吐出空気によりパージし、蒸気冷却シ
ステム50内のドレン化を防止している。このため、エ
アパージライン70が設けられ、このパージライン70
に冷却蒸気パージ弁71が設けられる。
【0041】また、蒸気冷却システム50の蒸気回収系
統53には、冷却蒸気圧力調節弁73が設けられ、この
圧力調節弁73で蒸気冷却システム50内の蒸気圧力を
調節し、この蒸気圧力がガスタービン13のガス通路部
内のガス圧力より若干高く保ち、ガスタービン13の蒸
気冷却系統52にガスが侵入するのを防止している。符
号74は冷却蒸気戻り止め弁である。
【0042】次に、コンバインドサイクル発電プラント
の作用を説明する。
【0043】ガスタービンプラント11の燃焼器19に
送られた燃料は、空気圧縮機18で昇圧された空気と混
合燃焼し、その排気によってガスタービン13を駆動
し、仕事をしている。
【0044】一方、ガスタービン13で仕事をし、膨脹
したタービン排気ガスは、排熱回収ボイラ14に案内さ
れ、この排熱回収ボイラ14で蒸気タービンプラント1
2から供給される給水と熱交換し、高圧蒸気、中圧蒸
気、低圧蒸気を発生させた後、大気に排出される。
【0045】排熱回収ボイラ14で発生した蒸気は、各
過熱器24,25;28,29で過熱された後、高圧蒸
気タービン15a、中圧蒸気タービン15bおよび低圧
蒸気15cに流入して各タービン15a,15b,15
cを駆動させて仕事をする。低圧蒸気タービン15cか
らの排気は復水器45に案内され、ここで凝縮して復水
となり、この復水は復水・給水系48を経て排熱回収ボ
イラ14に送られる。
【0046】このコンバインドサイクル発電プラントの
ガスタービン13は、ガスタービン13の運転中、蒸気
冷却システム50により蒸気冷却され、タービン動静翼
の健全性が維持される。
【0047】(1)この蒸気冷却システム50によるガ
スタービン13の蒸気冷却に先立ち、ガスタービン13
の起動前には、補助蒸気系統64からの補助蒸気によ
り、蒸気冷却システム50内に残留する空気のパージが
行なわれる。このパージの際には、蒸気冷却システム5
0に設けた、 補助蒸気供給元弁65は開 中圧蒸気供給元弁55は閉 中圧補助蒸気の蒸気・空気パージ弁66は開 冷却蒸気供給元弁56は開 冷却蒸気パージ弁71は閉 高圧冷却蒸気流量調節弁62は開 中圧冷却蒸気流量調節弁57は開 冷却蒸気ガスタービン入口弁59は閉 冷却蒸気ガスタービンバイパス弁70は開 高圧蒸気供給元弁61は閉 高圧蒸気の蒸気・空気パージ弁67は開 冷却蒸気圧力調節弁73は開 冷却蒸気戻り止め弁74は閉 蒸気・空気パージ弁68は閉 として実施する。補助蒸気としては、何台かのコンバイ
ンドサイクル発電プラントを組み合せて、運転中の他の
発電プラントの中圧蒸気を利用することも可能である。
【0048】(2)蒸気冷却システム50内に残留した
空気のパージが行なわれた後、蒸気冷却システム50は
補助蒸気によってウォーミングが行なわれる。このため
に、空気パージと同様に蒸気冷却システム50の各系統
(ライン)に設けられた弁を操作して、ガスタービン1
3の蒸気冷却系統52を除く冷却蒸気配管を充分にウォ
ーミングさせる。その後、冷却蒸気タービン入口弁59
を開き、冷却蒸気タービンバイパス弁70を閉じてガス
タービン13の蒸気冷却系統52内のウォーミングを行
なう。
【0049】(3)蒸気冷却システム50のウォーミン
グが終了したら、ガスタービン13を起動させて、コン
バインドサイクル発電プラントは運転状態に入る。しか
し、ガスタービン起動時には、排熱回収ボイラ14でガ
スタービン冷却蒸気に適した中圧蒸気が充分に発生して
いないので、中圧蒸気条件が整うまでの間、中圧蒸気の
補助として高圧蒸気をガスタービン13の冷却蒸気とし
て用いる。この場合には、蒸気冷却システム50の各系
統(ライン)に設けた、 中圧蒸気供給元弁55は閉 補助蒸気供給元弁65は閉 冷却蒸気供給元弁56は閉 冷却蒸気パージ弁71は閉 冷却蒸気ガスタービン入口弁59は開 冷却蒸気ガスタービンバイパス弁70は閉 冷却蒸気戻り止め弁74は開 高圧蒸気供給元弁61は開 中圧蒸気の蒸気・空気パージ弁66は閉 高圧蒸気の蒸気・空気パージ弁67は閉 蒸気・空気パージ弁68は閉 として高圧蒸気によるガスタービン冷却運転を行なう。
【0050】(4)ガスタービン13が起動状態から徐
々に立ち上がって通常運転状態に入ると、ガスタービン
13の冷却蒸気条件として最適な中圧蒸気が排熱回収ボ
イラ14により得られる。このため、蒸気冷却システム
50はガスタービン13の冷却蒸気を高圧蒸気から中圧
蒸気に切り換え、この中圧蒸気によりガスタービン13
の冷却が行なわれる。このとき、蒸気冷却システム50
の各系統(ライン)に設けた、 中圧蒸気供給元弁55は開 補助蒸気供給元弁65は閉 冷却蒸気供給元弁56は開 冷却蒸気パージ弁71は閉 冷却蒸気ガスタービン入口弁59は開 冷却蒸気ガスタービンバイパス弁70は閉 冷却蒸気戻り止め弁74は開 中圧蒸気の蒸気・空気パージ弁66は閉 高圧蒸気の蒸気・空気パージ弁67は閉 蒸気・空気パージ弁68は閉 として中圧蒸気によるガスタービン13の冷却運転が行
われる。
【0051】(5)ガスタービン13の運転が停止され
ると、蒸気冷却システム50内に残留した蒸気がドレン
化し、配管腐食等の問題を起こすおそれがある。このた
め、ガスタービン13の運転停止時には、空気調和機の
吐出空気により蒸気冷却システム50内の冷却蒸気をパ
ージする。このために、各ラインに設けた、 中圧蒸気供給元弁55は閉 補助蒸気供給元弁65は閉 冷却蒸気供給元弁56は閉 冷却蒸気パージ弁71は閉 冷却蒸気ガスタービン入口弁59は開 冷却蒸気ガスタービンバイパス弁70は閉 冷却蒸気戻り止め弁74は閉 高圧蒸気供給元弁61は閉 中圧蒸気の蒸気・空気パージ弁66は開 高圧蒸気の蒸気・空気パージ弁67は開 蒸気・空気パージ弁68は開 として、パージを行なう。停止時の空気によるパージ
は、さらに腐食の必要のある場合は、空気の代りに窒素
等を使うことが考えられる。
【0052】(6)また、ガスタービン13の通常運転
中には、ガスタービン13内での蒸気冷却系統52の圧
力を、ガスタービン通路部のガス圧力よりも僅かに高く
保つために、蒸気回収系統53上に冷却蒸気圧力調節弁
73を設置する。
【0053】(7)蒸気冷却システム50はガスタービ
ン起動前に充分ウォーミングを行なうが、それでも万が
一、ミストがガスタービン内に侵入しないように、ガス
タービン13の入口直前にミストセパレータ58を設置
する。
【0054】このコンバインドサイクル発電プラントに
おいては、ガスタービンの起動から停止に至るまでの
間、蒸気冷却システムの空気パージからウォーミング、
停止時の蒸気パージを含めた一連の運転が高い効率と高
い信頼性の下に行なえる。
【0055】また、ガスタービンの起動時から停止時に
至るまでの間の一連のガスタービン蒸気冷却を確実に行
なうことが可能なコンバインドサイクル発電プラントと
なる。
【0056】図2は本発明のコンバインドサイクル発電
プラント10Aの第2実施例を示す系統図である。この
発電プラントは一軸型コンバインドサイクル発電プラン
トの例を示すもので、図1に示す発電プラント10と同
一部分には同じ符号を付して説明を省略する。この発電
プラント10Aは主に蒸気を冷却媒体としたガスタービ
ン13と3圧力式排熱回収ボイラ(Heat RecoverySteamG
enerator )14と蒸気タービン15と発電機16とか
ら構成される。
【0057】ガスタービンプラント11はガスタービン
13と空気圧縮機18とが同軸上に設けられ、空気圧縮
機18で圧縮された吐出空気は、燃焼器19に送られ、
ここで燃料と混合して燃焼せしめられる。燃焼器19で
燃焼した高温、例えば1300℃を超える燃焼ガスはガ
スタービン13に案内され、その膨脹により仕事をして
ガスタービン13を回転駆動した後、排熱回収ボイラ1
4に案内され、ここで蒸気タービンプラント12からの
給水と熱交換して加熱し、蒸気にした後、図示しない煙
突から100℃程度の温度になって外部に排出される。
【0058】排熱回収ボイラ14は高圧、中圧、低圧の
3圧力式であり、各圧力部に対応して高圧ドラム20、
中圧ドラム21および低圧ドラム22が設置されてい
る。この3圧力式排熱回収ボイラ14のケーシング23
内には排熱ガスの上流側から下流側に向って高圧第2過
熱器24、再熱器25、高圧第1過熱器26、高圧蒸発
器27、高圧節炭器(エコノマイザ)30、中圧蒸発器
31、中圧節炭器32、低圧蒸発器34および低圧節炭
器35の順に配設され、これらで蒸気あるいは給水と熱
交換が行なわれる。
【0059】一方、排熱回収ボイラ14の低圧節炭器3
5で熱交換された給水は、低圧ドラム22に供給される
一方、ポンプ37,38を介して中圧および高圧ドラム
21,22に供給されるようになっている。また、低圧
ドラム20や中圧ドラム21から低圧蒸気ライン40お
よび中圧蒸気ライン41が延びる一方、高圧ドラム20
からも高圧第1過熱器26および高圧第2過熱器24を
順次経て高圧蒸気ライン42が延びており、これらの蒸
気ライン(配管)40,41,42は蒸気タービン15
に接続されている。蒸気タービン15は例えば高圧ター
ビン15aと中圧タービン15bと低圧タービン15c
とを配列したものであり、高圧蒸気ライン42は高圧タ
ービン15aに、中圧蒸気ライン41は再熱蒸気ライン
39に、また低圧蒸気ライン40は低圧タービン15c
にそれぞれ接続される。
【0060】しかして、排熱回収ボイラ14からの高圧
主蒸気、再熱蒸気、中圧蒸気および低圧蒸気はそれぞれ
の蒸気系統ラインを経て蒸気タービン15に送られ、こ
の蒸気タービン15で膨脹して仕事をし、ガスタービン
13とともに発電機16を駆動させて発電を行なうよう
になっている。
【0061】一方、蒸気タービン15で仕事をした蒸気
は復水器45に導かれ、ここで海水や河川水等により冷
却され復水となる。この復水は給水ポンプ46によりポ
ンプ作動され、途中の給水加熱器(図示せず)等を経て
排熱回収ボイラ14の節炭器35に供給される。
【0062】給水は排熱回収ボイラ14の節炭器35を
通過する間に熱授受を受けて予熱され、一部は低圧ドラ
ム22へ、他の一部は中圧節炭器32を経て中圧ドラム
21へ、残りは高圧節炭器30を経て高圧ドラム20に
それぞれ供給される。各ドラム22,21,20に供給
された給水は、各蒸発器34,31,27にて排ガスか
ら熱授受を受けて飽和蒸気となり、各ドラム22,2
1,20内に回収される。
【0063】このうち、高圧ドラム20で発生した蒸気
は、更に高圧第1過熱器26および高圧第2過熱器24
により過熱された過熱蒸気となり、前述したように蒸気
タービン15の高圧タービン15aに送られ、高圧ター
ビン(高圧部)15aを駆動させる。高圧タービン15
で仕事をした蒸気は、一旦排熱回収ボイラ14内の再熱
器25に送られて再度過熱された後、蒸気タービン15
の中圧タービン(中圧部)15bに流入し、仕事をす
る。このとき、中圧ドラム21からの中圧蒸気は、高圧
タービン15aからの排気と合流し、再熱器25を経て
中圧タービン15bへ、また低圧ドラム22で発生した
蒸気は、低圧タービン(低圧部)15cへそれぞれ流入
して仕事をするようになっている。
【0064】ところで、排熱回収ボイラ14の中圧ドラ
ム21から延設された中圧蒸気ライン41の途中から蒸
気冷却システム50Aを構成する冷却蒸気供給系統51
が分岐されており、この冷却蒸気供給系統51にはガス
タービン13の高温被冷却部(タービン高温部材)であ
るタービン動静翼を冷却する閉ループの蒸気冷却系統5
2が接続される。この蒸気冷却系統52を通ってタービ
ン動静翼を冷却した蒸気は過熱蒸気となって蒸気回収系
統53から蒸気タービン15の中圧タービン15bに案
内される。また、中圧蒸気ライン41の分岐部下流側に
は、冷却蒸気流量を調節する流量調節装置としての調整
弁54が設けられている。
【0065】図3は蒸気冷却ガスタービン13の蒸気冷
却システム50Aを具体的に示す図である。使用される
ガスタービン13は1300℃を超える1400℃級以
上のガスタービンである。しかして、蒸気冷却システム
50Aは中圧蒸気ライン41から分岐された冷却蒸気供
給系統51に供給蒸気止め弁55および逆止弁80が備
えられる一方、この逆止弁80の下流側にコンプレッサ
抽気等の冷却パージを供給する乾燥空気供給ライン81
が接続され、この空気供給ライン81にも逆止弁82が
備えられている。
【0066】冷却蒸気供給系統51はガスタービン13
の蒸気冷却系統52に接続され、この蒸気冷却系統52
で高温被冷却部13aであるタービン高温部材を冷却
し、回収蒸気止め弁74および逆止弁83を備えた蒸気
回収系統53を経て蒸気タービン15に回収されるよう
になっている。この蒸気回収系統53の回収蒸気止め弁
74の上流側からドレン排出系統85が分岐される。ド
レン排出系統85は排出止め弁86を介して発生したド
レンを系外へ排出するようになっている。
【0067】次に、蒸気冷却システム50Aによるガス
タービンの蒸気冷却作用を説明する。
【0068】ガスタービン13の冷却蒸気として使用す
る中圧蒸気は、冷却蒸気供給系統51を通って例えば、
20ata、220℃程度で閉ループのガスタービン1
3の蒸気冷却系統52に供給され、ガスタービン13の
タービン動静翼(被冷却部)13aを冷却している。
【0069】一方、ガスタービン13に供給される燃焼
ガスのガス温度はタービン入口部で例えば1450℃〜
1550℃程度の高温に晒される。高温の燃焼ガスに晒
されるタービン動静翼は、動静翼材の材料特性から70
0℃〜800℃程度に維持する必要があり、この温度に
空気より比熱の大きな冷却蒸気で冷却している。このタ
ービン動静翼の蒸気冷却により冷却蒸気は400℃〜4
50℃程度に過熱され、過熱蒸気となって蒸気回収系統
53を通り、蒸気タービン15の中圧タービン15bの
入口(あるいは途中段)に案内される。
【0070】ところで、ガスタービン13に流入される
燃焼ガス(主流ガス)圧力はタービン入口部で17〜1
9ataであり、ガスタービン13の蒸気冷却系統52
に案内される冷却蒸気は中圧ドラム21から20ata
程度の中圧蒸気であるため、タービン動静翼の内側に供
給される冷却蒸気圧力との圧力差が小さく、発生する熱
応力を小さく抑えることができ、タービン動静翼の損傷
を有効的に抑制することができる。
【0071】また、ガスタービンプラント11が部分負
荷になった場合、ガスタービン13の排ガス温度が変化
し、このガス温度変化に伴って排熱回収ボイラ14内で
の蒸気条件も変化する。この蒸気条件の変化により必要
とする冷却蒸気量も変化するのでこの部分負荷運転時に
は、調整弁54の弁操作を行なって流量調整を行なう。
【0072】一方、ガスタービン13の起動時には、タ
ービン部材であるタービン動静翼の温度は定格運転時に
較べて低いので供給蒸気止め弁55を閉じておき、コン
プレッサ抽気により空気冷却する。このとき、蒸気回収
系統53は回収蒸気止め弁74を閉じ、排出止め弁86
を開いて、冷却空気を系外に排出する。このため、冷却
空気は蒸気サイクル系に流入することはない。
【0073】また、コンプレッサ抽気は、冷却用空気と
いっても空気圧縮機18の圧縮作用を受け常温以上の温
度であり、ガスタービン13の被冷却部13aの冷却後
は更に温度上昇するので、蒸気冷却システム50Aやガ
スタービン13のウォームアップ(暖機)になる。その
後、供給蒸気止め弁55のみを開にし、冷却蒸気供給系
統51および蒸気冷却系統52内の空気を系外に放出
し、系統51,52内を完全に蒸気のみとした時点で排
出止め弁86を閉じ、回収蒸気止め弁74を開にして通
常の蒸気冷却運転に入る。この場合、蒸気冷却システム
50Aの系統51,52内に供給される冷却用蒸気の蒸
気圧が高いので、コンプレッサ抽気は系統内に流入しな
い。
【0074】他方、ガスタービン13の停止時には、停
止直前に供給蒸気止め弁55および回収蒸気止め弁74
を閉じ、排出止め弁86を開とすることにより、ガスタ
ービン13の冷却は蒸気冷却から空気冷却に切り換わる
とともに、系統51,52内の残留蒸気分を系外に除去
し、停止中にドレンが発生することを防止する。また、
停止中に蒸気冷却システム50Aの系統51,52内に
ドレンが万一生じても、ガスタービン起動時に、発生し
たドレンを系外に排出することができる。
【0075】しかして、このコンバインドサイクル発電
プラント10は、3圧力式排熱回収ボイラ14を備え、
1300℃級を超える高温ガスタービン13を採用した
発電プラントに特に適したものとなり、ガスタービン1
3の主流ガス圧力に見合った圧力の冷却蒸気をガスター
ビン13の高温被冷却部(タービン動静翼の初段側)1
3aに供給して効率的に蒸気冷却する。冷却を終えた蒸
気は過熱蒸気となって蒸気タービン15の中圧タービン
(中圧部)15bの入口蒸気として採用することによ
り、この過熱蒸気は中圧タービン15b以降で膨脹仕事
を行なってタービン駆動に寄与し、プラントの熱効率が
向上する。
【0076】図4はコンバインドサイクル発電プラント
10のガスタービン13を蒸気冷却した場合と、空気冷
却した場合のサイクル熱効率曲線A,Bをそれぞれ比較
して示している。この図4から、1400℃級のガスタ
ービン13を用いたコンバインドサイクル発電プラント
10においては、蒸気冷却によるサイクル熱効率が約4
8.4%であり、空気冷却によるサイクル熱効率(4
7.0%)より、相対値で1.4%程度あるいはそれ以
上向上することがわかった。
【0077】また、コンバインドサイクル発電プラント
10のガスタービン13に、図4に示す蒸気冷却システ
ム50Aを備えることにより、冷却蒸気系統51,52
内のドレン除去や、ウォームアップ停止直前の系統内ド
ライアップによるドレン発生防止が容易に可能であるこ
ともわかった。
【0078】次に、コンバインドサイクル発電プラント
10Bの第3実施例を図5を参照して説明する。
【0079】図5に示されたコンバインドサイクル発電
プラント10Bは、中圧ドラム21で発生した中圧蒸気
を過熱する中圧過熱器28を排熱回収ボイラ14に追加
した点が、図2に示すコンバインドサイクル発電プラン
ト10Aと基本的に相違し、他の構成は実質的に異なら
ないので同一符号を付して説明を省略する。
【0080】そして、中圧過熱器28を出た中圧蒸気ラ
イン41以降の構成および作用は、図2および図3に示
す中圧蒸気ライン41以降の構成作用と同じである。
【0081】このコンバインドサイクル発電プラント1
0Bは、排熱回収ボイラ14内に中圧過熱器28を設け
たことにより、過熱蒸気を蒸気冷却システム50Bに送
ることが可能となり、冷却蒸気供給系統51内を通ると
き、供給蒸気がドレン化し、系統51,52に悪影響が
及ぶのを有効に防止することができる。
【0082】図6はコンバインドサイクル発電プラント
の第4実施例を示すものである。
【0083】この実施例に示されたものは、蒸気冷却シ
ステム50Cの蒸気回収系統53Aの接続構造を、図2
に示すコンバインドサイクル発電プラント10Aとは異
にしたものであり、他の構成は実質的に同一である。
【0084】第4実施例に示されたコンバインドサイク
ル発電プラント10Cは蒸気冷却システム50Cの蒸気
回収系統53Aを蒸気タービン15の中圧タービン(中
圧部)15bの途中段に接続したものである。すなわ
ち、ガスタービン13を冷却した過熱蒸気を中圧タービ
ン15bの途中段落に流入させるようにしたものであ
る。
【0085】これは、ガスタービン13の高温被冷却部
を積極的に冷却させるために、例えば、冷却蒸気系統5
2のガスタービン内部蒸気冷却通路を複雑にすると、蒸
気冷却通路内の圧力損失が大きくなり、中圧タービン1
5bの入口蒸気への混合が圧力的に不可能になる恐れが
あり、この場合の使用に適している。図2の蒸気冷却シ
ステム50Aの蒸気回収系統52を途中から分岐させて
中圧タービン15bの途中段に接続し、中圧タービン1
5bへ供給する過熱蒸気を図示しない切換弁で選択的に
切換え得るようにしてもよい。
【0086】図7はコンバインドサイクル発電プラント
の第5実施例を示すものである。
【0087】この実施例に示されたコンバインドサイク
ル発電プラント10Dは、図5に示された中圧過熱器2
8と、図6に示された蒸気回収系統53Aとを組み合せ
たものであり、中圧ドラム21からの中圧蒸気を中圧蒸
気過熱器28で過熱するとともに、蒸気冷却システム5
0Dの蒸気回収系統53Aを中圧タービン15bの途中
段へ接続し、この途中段へ回収蒸気を混入させるように
したものである。
【0088】図8および図9はコンバインドサイクル発
電プラントの第6実施例を示すものである。
【0089】この実施例に示されたコンバインドサイク
ル発電プラント10Eは排熱回収ボイラ14の構成およ
び蒸気冷却システム50Eの構成が図2に示されるコン
バインドサイクル発電プラント10Aと相違する。
【0090】第6実施例に示されたコンバインドサイク
ル発電プラントの排熱回収ボイラ14は、低圧ドラム2
2からの給水ラインを給水ポンプ38下流側で分岐さ
せ、一方を中圧節炭器あるいは蒸発器32を介して中圧
ドラム21に、他方を中圧節炭器33および高圧節炭器
30を段状に案内して高圧ドラム20に案内するように
した構成が、図2に示された排熱回収ボイラ14と基本
的に相違する。
【0091】また、蒸気冷却システム50Eは図9に示
すように構成され、冷却蒸気供給系統51は中圧ドラム
21から中圧過熱器28を経た中圧蒸気ライン41から
分岐されており、この冷却蒸気供給系統51の途中に流
量調整弁57が設けられ、その調整弁57の下流側に圧
力計90、温度計91および流量計92が設けられる。
また、冷却蒸気供給系統51の流量調整弁57の下流側
に補助蒸気系統(ライン)64および冷却パージ空気を
供給する乾燥用空気供給ライン70がそれぞれ接続さ
れ、各ライン64,70に流量調整弁65,71がそれ
ぞれ設けられる。
【0092】蒸気冷却システム50Eの冷却蒸気供給系
統51はガスタービン13の高温被冷却部(タービン動
静翼)13aに設けられた蒸気冷却系統52に接続され
る一方、この蒸気冷却系統52の下流側は蒸気回収系統
53に接続される。この蒸気回収系統53は途中に温度
計95および流量計96を有し、蒸気止め弁74を介し
て蒸気タービン15の中圧タービン(中圧部)15bの
入口側あるいは途中段に接続される。
【0093】また、蒸気回収系統53は蒸気弁74の上
流側から大気パージライン97および蒸気バイパスライ
ン98がそれぞれ分岐されている。大気パージライン9
7は空気弁99等を介して大気中に開放される一方、蒸
気バイパスライン98はバイパス運転時に開く蒸気弁1
00を備えている。
【0094】次に、蒸気冷却システム50Eの作用を説
明する。
【0095】ガスタービン13の運転中、排熱回収ボイ
ラ14の中圧ドラム21を出た中圧蒸気は、中圧過熱器
28を通って過熱された後、その一部が蒸気冷却システ
ム50Eの冷却蒸気供給系統51に案内されてガスター
ビン13の蒸気冷却系統52に導入される。この蒸気冷
却系統52でガスタービン13の高温被冷却部13aで
あるタービン動静翼を冷却し、過熱蒸気となって蒸気回
収系統53に回収される。過熱蒸気はガスタービン13
の主流ガスに混入することがない。蒸気回収系統53に
回収された過熱蒸気は、蒸気タービン15の中圧タービ
ン(中圧部)15bに流入し、膨脹して熱エネルギーを
回収する。
【0096】また、ガスタービン13の起動時には、排
熱回収ボイラ14から直ちに中圧蒸気を得ることができ
ないため、中圧蒸気に代わる必要な蒸気を補助蒸気ライ
ン64から得る。この補助蒸気により蒸気冷却システム
50Eの冷却蒸気供給系統51や蒸気冷却系統52に滞
留している空気のパージを行ない、パージされた空気は
大気パージライン97から大気中に放出される。
【0097】また、ガスタービン13が冷えている場
合、この補助蒸気により蒸気冷却システム50Eやガス
タービン13のタービン動静翼のウォーミングが行なわ
れ、これらのウォーミングにより発生したドレンは、図
示しないドレンラインから系外に排出される。
【0098】蒸気冷却システム50Eから空気のパージ
が終了し、ウォーミングが完了した時点で、大気パージ
ライン97の空気弁99およびドレンラインのドレン弁
を閉じる。そして、ガスタービン13のタービン動静翼
を出た回収蒸気が、蒸気タービン15へ混入させるに必
要な所定の温度、圧力条件に達するまで、バイパスライ
ン98によりバイパス運転を行なう。
【0099】このバイパス運転の継続により、蒸気条件
が次第に整って、所定の蒸気条件に達すると、流量調整
弁57および蒸気弁(止め弁)74を開き、タービン動
静翼を冷却した過熱蒸気を蒸気タービン15に連通する
蒸気回収系統53に案内させ、定格運転へと入ってい
く。
【0100】一方、コンバインドサイクル発電プラント
10Eの停止の際には、蒸気冷却システム50Eはガス
タービン動静翼出口の蒸気条件が所定の条件を満足しな
くなった時点で蒸気回収系統53の蒸気止め弁74を閉
じ、バイパスライン98に蒸気を案内させる。また、中
圧ドラム21からの冷却蒸気も、蒸気条件が満足しなく
なった時点で排熱回収ボイラ14からの中圧蒸気に代え
て補助蒸気を採用する。
【0101】そして、ガスタービン13のタービン動静
翼の冷却の必要がなくなるまで冷却された時点で、蒸気
冷却システム50Eに案内される冷却用蒸気源を断ち、
補助蒸気等の供給を停止する。このとき、蒸気冷却シス
テム50E内の蒸気が自然放熱によりドレン化し、滞留
するのを防止するため、乾燥用空気を流して水分を除去
する。この空気は大気パージライン97より大気中に放
出される。
【0102】ところで、ガスタービン13が負荷運転さ
れているときの蒸気冷却システム50E内を流れる冷却
蒸気流量は、ガスタービン動静翼内での熱交換量Qを見
て制御される。
【0103】熱交換量Qは次の式で表わされる。
【0104】
【数1】
【0105】この熱交換量Qが図10に示すようにガス
タービン負荷Lに対し、所定の関数gを満足するよう
に、蒸気流量制御弁である供給蒸気止め弁または補助蒸
気止め弁を制御する。
【0106】
【数2】Q=g(L) ……(2)
【0107】しかして、ガスタービンプラントの空気圧
縮機からのコンプレッサ抽気をガスタービンの冷却媒体
とする空気冷却方式は、ガスタービン軸が動いている限
り冷却されているため、信頼性が高いが、蒸気冷却方式
は蒸気供給源にトラブルが生じた際、冷却媒体がなくな
り、ガタービン動静翼に大きな損傷を与える可能性が有
る。
【0108】この点から、次式(3) で示すように、熱交
換量Qと、ガスタービン負荷より算出される値g(L) の
差の絶対値がある値k(k>0)以上になったときガス
タービンをトリップさせる。
【0109】
【数3】|Q−g(L) | ……(3)
【0110】このガスタービンのトリップにより事故を
未然に防止することができる。
【0111】図11はコンバインドサイクル発電プラン
トの第7実施例を示すものである。
【0112】この実施例に示されたコンバインドサイク
ル発電プラント10Fは、蒸気冷却システム50Fの構
成が、図8に示す発電プラント10Eと異なり、他の全
体的な構成は図8に示すものと実質的に同一であるので
同一符号を付して説明を省略する。
【0113】この蒸気冷却システム50Fは補助蒸気ヘ
ッダ101を備えており、この補助蒸気ヘッダ101に
図示しない補助ボイラからの発生蒸気、高圧ドラム20
からの高圧蒸気、中圧ドラム21からの中圧蒸気あるい
は系外の蒸気供給源からの蒸気等の補助蒸気が蒸気供給
ライン102を通り蒸気圧力制御弁103を経て供給さ
れるようになっている。
【0114】補助蒸気ヘッダ101から冷却蒸気供給系
統51Aが延出され、この冷却蒸気供給系統51Aはガ
スタービン13の高温被冷却部13aに設けられた蒸気
冷却系統52に接続される。蒸気冷却系統52は閉ルー
プをなし、その下流側は蒸気回収系統53Bに接続され
る。この蒸気回収系統53Bは排熱回収ボイラ14の低
圧ドラム22からの低圧蒸気ライン40に接続されるよ
うになっている。蒸気回収系統53Bは蒸気タービン1
5の中圧タービン(中圧部)15bに接続し、その中圧
タービン15bの入口部あるいは途中段に過熱蒸気を供
給するようにしてもよい。
【0115】補助蒸気ヘッダ101に供給される補助蒸
気は、ガスタービン13の起動前に、既に所定の圧力、
温度の冷却蒸気となっており、直ちに使用できるように
なっている。補助蒸気の一部は冷却蒸気供給系統51A
を通って蒸気冷却系統52に案内され、ここでガスター
ビン13の高温被冷却部13aを冷却する。被冷却部1
3aを冷却した補助蒸気は過熱蒸気となり、この過熱蒸
気は低圧ドラム22から供給される低圧蒸気に混入して
低圧蒸気を加熱し、蒸気タービン15の低圧タービン1
5cに導かれる。高温被冷却部13aの冷却により得ら
れた熱量は蒸気タービン15で回収される。
【0116】ガスタービン13を起動させる場合、具体
的には、タービン起動前に補助蒸気ヘッダ101から補
助蒸気をガスタービン13の被冷却部に案内して蒸気冷
却システム50Fやガスタービン13のウォーミングを
行なう。このウォーミングにより発生したドレンは蒸気
回収系統53Bの必要箇所から分岐されたドレンライン
を通って系外に排出される。ガスタービン13の起動は
短時間に行なわれ、被冷却部13aであるタービン動静
翼は急激に熱せられるが、補助蒸気により予めウォーミ
ングされるので起動時におけるガスタービン動静翼の熱
応力が低減される。これによりクラックの発生率が低下
し、タービン寿命を延ばすことができる。
【0117】またガスタービン起動後、図11に示すよ
うな一軸型コンバインドサイクル発電プラントにおい
て、排熱回収ボイラにて蒸気が発生する以前に蒸気ター
ビンが空転状態となる。この時蒸気タービン15のター
ビン動静翼が熱せられる為冷却が必要となる。従来は排
熱回収ボイラ14で蒸気が発生するまで低回転数を保持
し蒸気タービンの動静翼が高温にならないようにしてい
た。このため、発電プラントの起動に長時間を要した
が、この実施例では、ガスタービン高温被冷却部冷却後
の蒸気を蒸気回収系統53Bを経て低圧蒸気ライン40
により蒸気タービン15に供給できるため、蒸気タービ
ン15の翼が冷却され、起動時での高回転保持が可能と
なり起動時間を短縮することが可能となる。
【0118】また、ガスタービン13停止時において
も、補助蒸気により確実にウォーミングされる為、ガス
タービン13を予め熱することができ、空気冷却方式の
ガスタービンのような急激な熱応力の発生を妨げること
ができる。ガスタービン13の定格運転時には、高温冷
却部であるタービン動静翼を冷却し、熱交換により得た
過熱蒸気をガスタービン15に案内して熱回収する為、
高いサイクル熱効率を得ることが可能である。
【0119】またガスタービン起動前より停止後に至る
まで運転中に他の蒸気源と切り換えたりする複雑制御が
不要で、系統も単純であるため、信頼性が高い設備とな
り得る。
【0120】なお、本発明の各実施例では再熱型排熱回
収ボイラを備えた一軸型コンバインドサイクル発電プラ
ントについて説明したが、非再熱型排熱回収ボイラや単
圧式排熱回収ボイラを備えた一軸型コンバインドサイク
ル発電プラントや多軸型コンバインドサイクル発電プラ
ントにも適用でき、また、ガスタービンと排熱回収ボイ
ラを組み合せ、蒸気タービンを備えないプラントにも適
用できる。
【0121】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係るコンバ
インドサイクル発電プラントにおいては、ガスタービン
の高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気冷却システムを備
え、この蒸気冷却システムで冷却した過熱蒸気を蒸気タ
ービンに案内して熱エネルギを回収するようにしたか
ら、ガスタービンの入口温度が高温でも、この高温被冷
却部を積極的に冷却し、ガスタービンの信頼性、タービ
ン寿命を向上させることができる。
【0122】このコンバインドサイクル発電プラントに
おいて、ガスタービンの起動から停止に至るまでの間、
蒸気冷却系統の空気パージからウォーミング、停止時の
蒸気パージを含めた一連の運転が高い効率と高い信頼性
の下に行なえる。
【0123】特に、1300℃級を超えるガスタービン
を備えたコンバインドサイクル発電プラントに3圧力式
排熱回収ボイラを備え、この排熱回収ボイラからの中圧
蒸気あるいは補助蒸気ヘッダからの所定圧力、温度の補
助蒸気を冷却媒体として用いた場合、ガスタービンの高
温被冷却部に発生する熱応力を緩和させ、低減させるこ
とができるので信頼性が向上し、タービン寿命は著しく
延ばすことができ、また、ガスタービンを冷却した過熱
蒸気は蒸気タービンに回収されて膨脹仕事に寄与するの
で、プラント熱効率を大幅に向上させることができる。
【0124】さらに、蒸気冷却システムの冷却蒸気供給
系統には乾燥空気供給ラインが接続され、蒸気回収系統
から排出ラインを分岐させたので、蒸気冷却システム内
に供給ラインからの乾燥空気を所要時に切換使用するこ
とにより、ドレンの発生を防止でき、また万一ドレンが
発生しても発生したドレンを系外に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第1実施例を示す系統図。
【図2】本発明のコンバインドサイクル発電プラントの
第2実施例を示す系統図。
【図3】コンバインドサイクル発電プラントに組み込ま
れる蒸気冷却システムを示す系統図。
【図4】ガスタービンのタービン入口温度とコンバイン
ドサイクル発電プラントのプラント熱効率の関係を示す
図、
【図5】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第3実施例を示す系統図。
【図6】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第4実施例を示す系統図。
【図7】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第5実施例を示す系統図。
【図8】本発明に係るコンバインドサイクル発電プラン
トの第6実施例を示す系統図。
【図9】図8に示されたコンバインドサイクル発電プラ
ントの蒸気冷却システムを示す系統図。
【図10】ガスタービンのタービン負荷とタービン動静
翼での熱交換量を示す図。
【図11】コンバインドサイクル発電プラントの第7実
施例を示す系統図。
【図12】は従来のコンバインドサイクル発電プラント
を示す系統図。
【図13】ガスタービンのタービン入口温度とコンバイ
ンドサイクル発電プラントのプラント熱効率の関係を示
す図
【符号の説明】 10,10A〜10F コンバインドサイクル発電プラ
ント 11 ガスタービンプラント 12 蒸気タービンプラント 13 ガスタービン 13a タービン高温被冷却部 14 排熱回収ボイラ 15 蒸気タービン 15a 高圧タービン 15b 中圧タービン 15c 中圧タービン 16 発電機 18 空気圧縮機 19 乾燥機 20 高圧ドラム 21 中圧ドラム 21 低圧ドラム 40 低圧蒸気ライン 41 中圧蒸気ライン 42 高圧蒸気ライン 43 再熱蒸気ライン 45 復水器 50,50A〜50F 蒸気冷却システム 51,51A 冷却蒸気供給系統 52 蒸気冷却系統 53,53A,53B 蒸気回収系統
フロントページの続き (72)発明者 福田 雅文 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 塩見 肇 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 持田 尚毅 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 松浦 敏美 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 永田 一衛 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 田邊 仁志 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 古閑 昭紀 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 長嶋 孝幸 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 渋谷 幸生 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 堀野 昌義 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンプラントと蒸気タービンプ
    ラントとを組み合せ、ガスタービンからの排熱を利用し
    て蒸気タービン駆動用蒸気を発生させる排熱回収ボイラ
    を備えたコンバインドサイクル発電プラントにおいて、
    前記ガスタービンの高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気
    冷却システムを設け、この蒸気冷却システムからの過熱
    蒸気を蒸気タービンに回収させたことを特徴とするコン
    バインドサイクル発電プラント。
  2. 【請求項2】 排熱回収ボイラは高圧・中圧・低圧の3
    つのドラムを備えた3圧力式であり、蒸気冷却システム
    は、排熱回収ボイラで発生した蒸気を冷却蒸気として供
    給する冷却蒸気供給系統と、この冷却蒸気供給系統に接
    続され、ガスタービンの高温被冷却部を冷却する蒸気冷
    却系統と、この蒸気冷却系統で冷却することにより加熱
    された過熱蒸気を蒸気タービンに回収する蒸気回収系統
    とを有する請求項1記載のコンバインドサイクル発電プ
    ラント。
  3. 【請求項3】 蒸気冷却システムの蒸気冷却系統には補
    助蒸気系統が接続され、この補助蒸気系統によりガスタ
    ービン起動時に蒸気冷却系統の残留蒸気をパージし、ウ
    ォーミング可能な構成とした請求項2記載のコンバイン
    ドサイクル発電プラント。
  4. 【請求項4】 蒸気冷却システムの冷却蒸気供給系統
    は、排熱回収ボイラの中圧蒸気を冷却蒸気として用いる
    中圧蒸気供給ラインと、排熱回収ボイラの高圧蒸気をガ
    スタービン起動時の中圧蒸気のバックアップとして用い
    る高圧蒸気供給ラインとを有する請求項2記載のコンバ
    インドサイクル発電プラント。
  5. 【請求項5】 蒸気冷却システムの蒸気冷却供給系統に
    は空気圧縮機の吐出側から延出されたパージ系統を接続
    し、このパージ系統によりガスタービン停止時に蒸気冷
    却系統を吐出空気によりパージした請求項2記載のコン
    バインドサイクル発電プラント。
  6. 【請求項6】 蒸気冷却システムの蒸気冷却供給系統に
    は乾燥空気供給ラインが接続されるとともに、蒸気回収
    系統から排出ラインが分岐された請求項2に記載のコン
    バインドサイクル発電プラント。
  7. 【請求項7】 蒸気冷却システムは、排熱回収ボイラか
    らの中圧蒸気あるいは高圧蒸気、補助ボイラからの発生
    蒸気、または系外蒸気発生源からの蒸気等の補助蒸気が
    供給される蒸気ヘッダと、この蒸気ヘッダから冷却蒸気
    を供給する冷却蒸気供給系統と、この冷却蒸気供給系統
    に接続され、ガスタービンの高温被冷却部を冷却する蒸
    気冷却系統と、蒸気冷却系統で冷却した過熱蒸気を蒸気
    タービンに回収する蒸気回収系統とを備えた請求項1に
    記載のコンバインドサイクル発電プラント。
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