JPH05162881A

JPH05162881A - インクジェットプリンタ

Info

Publication number: JPH05162881A
Application number: JP33090091A
Authority: JP
Inventors: Daishi Konishi; 題詞小西
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1991-12-13
Filing date: 1991-12-13
Publication date: 1993-06-29

Abstract

(57)【要約】【目的】用紙とインクジェットヘッドとの距離を常に
一定に保って、良好な印刷を行うことができるようにす
る。【構成】誘電性を有する帯電ベルト３を、一対の駆動
ローラ２間に張設する。駆動ローラ２の積極回転に伴っ
て帯電ベルト３を周回させる。インクジェットヘッド６
を、移送通路１を挟んで帯電ベルト３と所定の間隔をお
いて対向配置する。導電性ゴムよりなる帯電ローラ１２
を、帯電ベルト３の外周面に接触するように配置し、こ
の帯電ローラ１２には抵抗１３を介して電源１４より高
電圧を印加する。そして、その帯電ローラ１２により帯
電ベルト３の外周面を一様帯電する。帯電ベルト３とイ
ンクジェットヘッド６との間に送り込まれた用紙Ｙを、
静電吸着力により帯電ベルト３上に密着させ、帯電ベル
ト３上の用紙Ｙの印刷面とインクジェットヘッド６との
間の距離を一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インクの噴射により用
紙上に印刷を行うようにしたインクジェットプリンタに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のインクジェットプリンタにおいて
は、インクジェットヘッドとガイド部材とが対向配置さ
れ、インクジェットヘッドの上流側及び下流側には各一
対の送りローラがそれぞれ配設されている。そして、そ
れらの送りローラの回転により用紙が移送されるととも
に、ガイド部材上に用紙が支持された状態で、インクジ
ェットヘッド上のノズルからインクが噴射されて用紙上
に印刷が行われるようになっている。

【０００３】又、前述したように、インクジェットプリ
ンタはインクの噴射により用紙上に印刷を行うものであ
るため、用紙の印刷面がインクジェットヘッドに摺接す
ると、用紙上に付着された直後のインク画像が乱れたり
して、印刷状態が劣化することとなる。このため、イン
クジェットヘッドとガイド部材とは所定間隔をおいて対
向配置されている。そして、インクジェットヘッドの上
流側及び下流側に配置された各送りローラで用紙を支持
することにより、用紙をガイド部材に沿うように移送し
て、用紙の印刷面とインクジェットヘッドとの距離を一
定に保つようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、用紙の前端
がインクジェットヘッドの下流側の送りローラに達して
いないとき、或いは用紙の後端が同ヘッドの上流側の送
りローラを通過してしまったときには、用紙がインクジ
ェットヘッドの上流側或いは下流側の一方の送りローラ
でしか支持されない状態となる。このため、用紙の前端
或いは後端が支持されない状態となってガイド部材より
浮き上がり、用紙の印刷面とインクジェットヘッドとの
間の距離が一定に保たれなくなってしまう。従って、ノ
ズルから噴射されたインクが用紙の印刷面の所定箇所に
付着されずに印刷画像が歪んだり、用紙の印刷面がイン
クジェットヘッドに摺接して用紙上に付着された直後の
インク画像が乱れたりして、印刷状態が劣化するという
問題がある。

【０００５】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、用紙とインクジェット
ヘッドとの距離を常に一定に保つことができ、良好な印
刷を行うことのできるインクジェットプリンタを提供す
ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明では、インクジェットヘッドと用紙支持体
とを所定間隔をおいて対向配置し、用紙を用紙支持体上
に支持した状態で用紙上に印刷を行うようにしたインク
ジェットプリンタにおいて、前記用紙支持体を帯電させ
て、用紙を用紙支持体上に吸着するとともに、用紙を移
送するために、用紙支持体を移動させる手段を設けたも
のである。

【０００７】

【作用】従って、本発明によれば、用紙支持体が帯電さ
れているので、用紙は用紙支持体上に静電吸着されて、
用紙支持体から浮き上がることがない。従って、用紙の
印刷面とインクジェットヘッドとの距離を一定に保つこ
とができる。そして、用紙は用紙支持体に密着された状
態で、用紙支持体の移動により移送される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図１に示すように、装置フレーム
（図示しない）の内部には用紙Ｙの移送通路１が形成さ
れ、その移送通路１と対向するように一対の駆動ローラ
２が配設されている。誘電性を有する用紙支持体として
の無端状の帯電ベルト３は、前記両駆動ローラ２間に張
設されている。そして、駆動ローラ２は図示しない駆動
モータにより回転駆動され、この駆動ローラ２の回転に
伴って帯電ベルト３が図示時計方向に周回される。又、
帯電ベルト３の内周面側にはガイドローラ４が配設さ
れ、このガイドローラ４により帯電ベルト３が内方へ撓
まないように支持されている。そして、帯電ベルト３上
に用紙Ｙが支持されるとともに、同帯電ベルト３の周回
により用紙Ｙが矢印Ｐ方向へ移送される。

【０００９】ガイドロッド５は用紙Ｙの移送方向と直交
するように配置されている。インクジェットヘッド６は
ガイドロッド５に沿って往復移動可能に支持され、同ヘ
ッド６は移送通路１を挟んで前記帯電ベルト３と所定の
間隔をおいて対向している。又、インクジェットヘッド
６の帯電ベルト３との対向面には複数のノズル７が形成
されている。

【００１０】そして、移送通路１を通過して帯電ベルト
３とインクジェットヘッド６との間に送られた用紙Ｙ
が、帯電ベルト３の周回により矢印Ｐ方向へ移送される
とともに、同用紙Ｙが帯電ベルト３上に支持された状態
で、インクジェットヘッド６が往復移動されながら、各
ノズル７から用紙Ｙ上にインクが噴射されてドットマト
リクスにて印刷が行われる。

【００１１】前記移送通路１中において、インクジェッ
トヘッド６の上流側には一対の送りローラ８，９が配設
されるとともに、同ヘッド６の下流側には歯車状ローラ
１０及び送りローラ１１が配設されている。そして、図
示しない用紙供給部から移送通路１へ送られた用紙Ｙ
が、インクジェットヘッド６の上流側の送りローラ８，
９の回転により送りを付与されて、同ヘッド６と帯電ベ
ルト３との間に送り込まれる。又、印刷後の用紙Ｙが、
インクジェットヘッド６の下流側の両ローラ１０，１１
の回転により送りを付与されて、図示しない用紙排出部
に排出される。

【００１２】導電性ゴムよりなる帯電ローラ１２は、前
記帯電ベルト３の外周面に接触するように配置され、こ
の帯電ローラ１２には抵抗１３を介して電源１４より高
電圧（数ＫＶ）が印加される。そして、帯電ベルト３の
周回に伴って、高電圧を印加されている帯電ローラ１２
により帯電ベルト３の外周面が一様帯電される。従っ
て、帯電ベルト３とインクジェットヘッド６との間に送
り込まれた用紙Ｙは静電吸着力により帯電ベルト３上に
密着された状態で移送される。又、用紙Ｙが帯電ベルト
３を通過するときに、用紙Ｙは帯電ベルト３に密着され
た状態で回り込んでしまうことなく、自身の弾性復元力
により帯電ベルト３から剥がれて歯車状ローラ１０及び
送りローラ１１の方向へ確実に移送される。

【００１３】さて、上記のように構成されたインクジェ
ットプリンタにおいて、装置が始動されると、用紙Ｙが
用紙供給部から移送通路１を介して送りローラ８，９間
に送られる。そして、その用紙Ｙは送りローラ８，９の
回転により送りを付与されて、帯電ベルト３とインクジ
ェットヘッド６との間に送り込まれる。そして、用紙Ｙ
が帯電ベルト３の周回により矢印Ｐ方向へ移送されると
ともに、同用紙Ｙが帯電ベルト３上に支持された状態
で、インクジェットヘッド６が往復移動されながら、各
ノズル７からインクが噴射されて用紙Ｙ上に印刷が行わ
れる。

【００１４】このとき、帯電ベルト３は高電圧を印加さ
れている帯電ローラ１２により、その外周面が一様帯電
されており、用紙Ｙは静電吸着力により帯電ベルト３上
に確実に密着されて、その帯電ベルト３上の用紙Ｙの印
刷面とインクジェットヘッド６との間の距離が一定に保
たれている。

【００１５】従って、用紙Ｙがその前端及び後端に係わ
らず帯電ベルト３より浮き上がることがなく、ノズル７
から噴射されたインクが用紙Ｙ上の所定箇所に確実に付
着されるとともに、用紙Ｙの印刷面がインクジェットヘ
ッド６に摺接することがなく、良好な印刷を行うことが
できる。

【００１６】

【別の実施例】次に、この発明の別の実施例を図２に基
づいて説明する。さて、この別の実施例のインクジェッ
トプリンタは、用紙Ｙの表裏両面に印刷を行うことがで
きるように構成されている。即ち、図２に示すように、
前記実施例と比較して、歯車状ローラ１０及び送りロー
ラ１１の下流側には反転ガイド１５が配設され、帯電ベ
ルト３上から移送されてくる表面印刷後の用紙Ｙが、こ
の反転ガイド１５に沿って表裏反転されながら移送され
る。そして、用紙Ｙは、反転ガイド１５の出口側に配置
された一対の送りローラ１６の回転により送りを付与さ
れて、再び帯電ベルト３とインクジェットヘッド６との
間に送り込まれる。

【００１７】又、反転ガイド１５の入口側にはセンサ１
７が配置され、このセンサ１７により反転ガイド１５に
沿って移送される用紙Ｙの後端の通過が検出されると、
駆動ローラ２が前記とは逆方向に回転されて、帯電ベル
ト３が図示反時計方向へ周回される。従って、用紙Ｙは
帯電ベルト３の周回により矢印Ｒ方向へ移送されるとと
もに、同用紙Ｙが帯電ベルト３上に支持された状態で、
インクジェットヘッド６の各ノズル７からインクが噴射
されて用紙Ｙの裏面に印刷が行われる。尚、この裏面印
刷時においても、用紙Ｙが表面印刷時と同一側を前端と
して移送されてくるため、用紙Ｙの表裏両面において同
一向きに印刷を行うことができる。

【００１８】又、この裏面印刷時においても、帯電ベル
ト３の外周面は帯電ローラ１２により一様帯電されてお
り、用紙Ｙは静電吸着力により帯電ベルト３上に確実に
密着されて、その帯電ベルト３上の用紙Ｙの印刷面とイ
ンクジェットヘッド６との間の距離が一定に保たれてい
る。従って、用紙Ｙが帯電ベルト３より浮き上がること
がなく、ノズル７から噴射されたインクが用紙Ｙ上の所
定箇所に確実に付着されるとともに、用紙Ｙの印刷面が
インクジェットヘッド６に摺接することがなく、用紙Ｙ
の裏面においても表面と同じく良好な印刷を行うことが
できる。

【００１９】そして、裏面印刷後の用紙Ｙは、用紙供給
部と同一側に設けられた図示しない用紙排出部に排出さ
れる。尚、この発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、例えば用紙支持体として帯電ベルト３ではなく、
プラテンローラを使用して、そのプラテンローラの表面
を帯電させるようにするなど、この発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で各部の構成を任意に変更して具体化すること
も可能である。

【００２０】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、用
紙とインクジェットヘッドとの距離を常に一定に保つこ
とができ、良好な印刷を行うことができるという優れた
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化したインクジェットプリンタの
一実施例を示す断面図である。

【図２】インクジェットプリンタの別例を示す断面図で
ある。

【符号の説明】２駆動ローラ、３用紙支持体としての帯電ベルト、
６インクジェットヘッド、１２帯電ローラ、Ｙ用
紙。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】インクジェットヘッドと用紙支持体とを
所定間隔をおいて対向配置し、用紙を用紙支持体上に支
持した状態で用紙上に印刷を行うようにしたインクジェ
ットプリンタにおいて、前記用紙支持体を帯電させて、
用紙を用紙支持体上に吸着するとともに、用紙を移送す
るために、用紙支持体を移動させる手段を設けたことを
特徴とするインクジェットプリンタ。