JPH05162747A - カッター及び該カッターを用いた包装用シート収納カートン - Google Patents

カッター及び該カッターを用いた包装用シート収納カートン

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JPH05162747A
JPH05162747A JP14193692A JP14193692A JPH05162747A JP H05162747 A JPH05162747 A JP H05162747A JP 14193692 A JP14193692 A JP 14193692A JP 14193692 A JP14193692 A JP 14193692A JP H05162747 A JPH05162747 A JP H05162747A
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    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付けが容易で廃棄性に優れると共に取り出
し操作が安全なカッター及び該カッターを用いた包装用
シート収納カートンを提供する。 【構成】 硬質の紙を打抜形成したカッター7を形成
し、これを包装用シートの切断位置に接着剤や粘着剤な
どにより取り付ける。硬質の紙としてはバルカナイズド
ファイバー或いはパーチメント紙を使用する。包装用シ
ートの切断はカッター7の鋸刃状部分7aで円滑かつ安
全に行われる。カッターの取付けが容易であり、しかも
カッター7は紙繊維からなるので焼却が容易である。カ
ッター自体はその他のカートンや粘着テープ等の箱に取
り付けて使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状物や帯状物を
切断するためのカッターに関し、さらには該カッターを
用いた包装用シート収納カートンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品等を包むラップフィルム、アルミ箔
等の包装用シートは、通常、紙筒にロール状に巻かれた
状態で板紙製のカートン内に収納されている。そして、
このような従来の包装用シート収納カートンにおいて
は、所望の長さに引き出した包装用シートを切断するた
めに、金属製のカッターがカートン本体におけるシート
切断位置に取り付けられている。また、粘着テープ等を
収納した箱にあっても、そのテープ切断の便宜を図るた
めに、開口位置に金属製のカッターを取り付けるように
したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き金属製のカ
ッターを有した従来の包装用シート収納カートンや粘着
テープ等の箱にあっては、カッター自体の切れ味は良い
という利点はあるものの、カッターをかしめて取り付け
る工程が面倒であり、また、包装用シートや粘着テープ
等を引き出して切断する場合に、カッター部分で怪我を
するという問題点もあった。さらには、使用後に焼却す
ると金属製のカッター部分だけが燃え残って焼却炉を傷
めるという問題点があるので、いざ廃棄する場合には、
昨今の環境問題からカッター部分の分別が必要となって
きている。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、カッター
の取付けが容易で廃棄性に優れると共にシートやテープ
の引出し切断操作が安全に行えるカッター及び該カッタ
ーを用いた包装用シート収納カートンを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカッターは、硬質の紙からなり一辺に打抜
形成された鋸刃状部分を有することを特徴としている。
【0006】そして、上記硬質の紙としては、バルカナ
イズドファイバー又はパーチメント紙を使用することが
できる。
【0007】また、本発明の包装用シート収納カートン
は、ロール状に巻かれた包装用シートをカートン本体の
開口部から引き出して切断する包装用シート収納カート
ンにおいて、硬質の紙を打ち抜いて形成した鋸刃状カッ
ターを前記カートン本体におけるシート切断位置に取り
付けたことを特徴としている。
【0008】そして、上記包装用シート収納カートンに
おける鋸刃状カッターとして、バルカナイズドファイバ
ー又はパーチメント紙を使用することができる。
【0009】
【作用】上記構成からなる本発明のカッターでは、硬質
の紙の硬さを活かした良好な切れ味が発揮される。ま
た、カッター自体が紙繊維で構成されており、廃棄処分
しても焼却が容易に行われる。また、紙製のカートンや
箱に対し接着剤等により容易に取り付けられる。
【0010】また、上記構成からなる本発明の包装用シ
ート収納カートンでは、包装用シートの取出し操作、す
なわち包装用シートを引き出してカッターの先端で切断
する操作が円滑に行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下の実施例ではカッターを取り付けた包
装用シート収納カートンについて説明するが、カッター
自体は、本実施例のカートンに取り付けられたものに限
定されるものではなく、形状を変えて他の形式のカート
ンや粘着テープ等の収納箱などにも使用できることは言
うまでもない。
【0012】図1に第1実施例としての包装用シート収
納カートンを示す。この包装用シート収納カートン1に
おけるカートン本体2の上部には、ロール状に巻かれた
シートを引き出すための開口3が設けられており、この
開口3に開閉する蓋体4が後側壁に連続して設けられ、
蓋体4の先端には掩蓋片5が連設されている。さらに、
前側壁6の内面上部にはホットメルト等の接着剤や粘着
剤などによりカッター7が取り付けられている。
【0013】このカッター7は、厚さが0.3mmでロ
ックウェル硬度が90〜120のバルカナイズドファイ
バー或いはパーチメント紙よりなり、これら硬質の紙を
打抜機で図2に示す形状に打ち抜いて上縁に鋸刃状部分
7aを形成したものであって、カートン本体2の前側壁
6の上縁のほぼ全長に渡ってこの鋸刃状部分7aが突出
する状態で取り付けられている。なお、カッター7を連
続的に打ち抜いた場合には、下縁側にも鋸刃状部分が形
成された形態となる。
【0014】上記のバルカナイズドファイバーとして
は、木材繊維又は綿で作られたファイバー原紙を塩化亜
鉛溶液に浸漬して積層し、膠化剤たる塩化亜鉛溶液を水
洗により充分に除去した後、乾燥、圧搾などの工程を経
て整形仕上げされた公知のものを使用できる。また、ウ
レタン樹脂などの樹脂をコートして強度を上げたものを
使用することもできる。一方、上記のパーチメント紙と
しては、木綿繊維又は木材化学パルプからできた紙を濃
硫酸で処理した後、完全に水洗いして乾燥して製造され
た公知のものを使用できる。これらの硬質の紙は組織が
緻密で硬度的に優れており、食品等に対する安全性にも
問題のないものである。
【0015】そして、これらの紙のうち、所定の厚さと
ロックウェル硬度90〜120を有するものを使用し
て、上記のカッター7が形成されている。ここで、ロッ
クウェル硬度が90未満では柔らかすぎ、またロックウ
ェル硬度が120より大きいと安全性が問題となる。実
用的には、ロックウェル硬度100〜110のものを使
用するのが好ましい。また、厚さは0.2〜0.5mm
の範囲が適当である。すなわち、0.2mmより薄いと
強度が不足し、0.5mmより厚いと切れ味が悪くなる
からである。なお、カッター7をカートン1に取り付け
るには、エマルジョン接着剤貼り、粘着剤貼り、ホット
メルト貼り、裏面タック加工貼り等の手段を用いること
ができる。
【0016】図3は本発明の第2実施例である包装用シ
ート収納カートンの斜視図を示している。この包装用シ
ート収納カートン11は、カッター17が底面18の前
側壁16寄りに取り付けられたタイプのものであり、前
側壁16の下端のほぼ全長にわたって鋸刃状部分17a
が突き出た状態となっている。カッター17は、前記し
た厚さが0.3mmでロックウェル硬度が90〜120
のバルカナイズドファイバー或いはパーチメント紙を打
ち抜いて形成されたものである。このタイプのカートン
11では、一方の手でカートン本体12の上部開口13
からシートの端部を掴んで引き出し、他方の手で蓋体1
4を閉じて掩蓋片15との間にシートを挟んだ状態と
し、他方の手でカートン11を回転させながら一方の手
でシートの端部を引っ張ってカッター17の鋸刃状部分
17aでシートを切断する。
【0017】上記第2実施例のカートン11において
は、カッター17の一方の面全体に設けた粘着剤により
該カッター17をカートン本体12の底面18に取り付
けるようにすると、包装用シートがラップフィルムであ
る場合に、このラップフィルムを切断した時の巻き戻り
が防止できるという効果がある。具体的には、上記バル
カナイズドファイバー或いはパーチメント紙に、例え
ば、架橋型アクリル系粘着剤を32g/m2 の厚さで塗
布して離型紙を貼り合わせたシート状物を使用し、この
シート状物を図2に示すのと同様な形状に打ち抜き、離
型紙を剥して露出させた粘着剤によりカートン本体12
の前側面16の下端から鋸刃状部分17aが突き出るよ
うにして底面18に取り付けるものである。このように
すると、鋸刃状部分17aの突き出た部分の裏側に粘着
剤が露出した状態となるので、ラップフィルムをカート
ン本体12の上部開口13から引き出し、掩蓋片15で
押さえつつ引っ張って切断すると、残ったラップフィル
ムの先端はこの粘着剤とくっ付いた状態となり、残った
側のラップフィルムがカートン本体12内に巻き戻るの
が防止される。
【0018】図4は本発明の第3実施例である包装用シ
ート収納カートンの斜視図を示している。この包装用シ
ート収納カートン21は、掩蓋片25の先端がV字状に
緩やかに傾斜した形状をしており、カッター27が掩蓋
片25の内面先端に取り付けられたタイプのものであ
る。また、蓋体24と掩蓋片25は両側の側板28によ
り固定されており、不使用時には蓋をすることができる
ようになっている。そして、このカッター27は、前記
した厚さが0.3mmでロックウェル硬度が90〜12
0のバルカナイズドファイバー或いはパーチメント紙を
打ち抜いて形成されたものである。このタイプのカート
ン21では、一方の手でカートン本体22の上部開口2
3からシートの端部を掴んで引き出し、他方の手で掩蓋
片25と前側壁26との間にシートを挟んだ状態とし、
一方の手でシートの端部を手前に引っ張ってカッター2
7の鋸刃状部分27aでシートを切断する。なお、掩蓋
片25の先端がV字状でなく、真っ直ぐなタイプのもの
でも同様である。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0020】本発明のカッターは、硬質の紙の硬さを活
かした良好な切れ味をもっていることから従来の金属製
カッターの代替が可能であり、しかも金属製カッターほ
ど鋭利ではないのでシートやテープの引き出し切断時に
怪我をすることもない。さらには、接着剤等により取り
付けることができるので金属製カッターに比べて包装用
シート収納カートンや粘着テープ等の箱などへの取付け
を容易に行える。また、紙繊維からなり焼却が容易であ
るので、カートンや箱などに取り付けたままで廃棄して
も環境問題を起こすことがない。
【0021】本発明の包装用シート収納カートンは、紙
繊維からなるカッターを備えており、使用後にカッター
を分別せずに廃棄しても全体を容易に焼却できる。した
がって、昨今の環境問題に適応した廃棄性の優れたもの
となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である包装用シート収納カ
ートンの斜視図である。
【図2】カッターの一部拡大平面図である。
【図3】本発明の第2実施例である包装用シート収納カ
ートンの斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例である包装用シート収納カ
ートンの斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21 包装用シート収納カートン 2,12,22 カートン本体 7,17,27 カッター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質の紙からなり一辺に打抜形成された
    鋸刃状部分を有することを特徴とするカッター。
  2. 【請求項2】 前記硬質の紙がバルカナイズドファイバ
    ーであることを特徴とする請求項1記載のカッター。
  3. 【請求項3】 前記硬質の紙がパーチメント紙であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカッター。
  4. 【請求項4】 ロール状に巻かれた包装用シートをカー
    トン本体の開口部から引き出して切断する包装用シート
    収納カートンにおいて、硬質の紙を打ち抜いて形成した
    鋸刃状カッターを前記カートン本体におけるシート切断
    位置に取り付けたことを特徴とする包装用シート収納カ
    ートン。
  5. 【請求項5】 前記硬質の紙がバルカナイズドファイバ
    ーであることを特徴とする請求項4記載の包装用シート
    収納カートン。
  6. 【請求項6】 前記硬質の紙がパーチメント紙であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の包装用シート収納カート
    ン。
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US08/746,317 US5897736A (en) 1992-05-08 1996-11-12 Method of attaching a nonmetallic cutter to a carton
US09/212,242 US6024150A (en) 1992-05-08 1998-12-16 Apparatus for cutting and attaching a nonmetallic cutter to a carton
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642653U (ja) * 1992-06-08 1994-06-07 本州製紙株式会社 切歯付カートン
EP0647570A1 (de) * 1993-10-06 1995-04-12 IPS International Packaging Systems GmbH Spenderbehälter
WO2004011533A1 (ja) * 2002-07-26 2004-02-05 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha ラップフィルム
US7226655B2 (en) 2002-07-26 2007-06-05 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Wrap film
WO2022184196A1 (de) * 2021-03-02 2022-09-09 Andreas Mayr Verpackungskarton für ein fertiggericht, insbesondere pizzakarton, mit integrierter schneidvorrichtung

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