JPH05162549A - Pto伝動構造 - Google Patents

Pto伝動構造

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JPH05162549A
JPH05162549A JP3331762A JP33176291A JPH05162549A JP H05162549 A JPH05162549 A JP H05162549A JP 3331762 A JP3331762 A JP 3331762A JP 33176291 A JP33176291 A JP 33176291A JP H05162549 A JPH05162549 A JP H05162549A
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Japan
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pto
transmission
shaft
gear
case
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JP3331762A
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Naoki Onishi
直樹 大西
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 デフ機構6の上側を通して後方に延設された
伝動軸8にギヤ連動機構9を介して連動されるPTO軸
10をミッションケース7の上下方向の略中央位置にお
いて後方に突出してあるPTO伝動構造において、ミッ
ションケース本体7Aと後部カバーケース7Bとの間の
変速用空間Sに装備されるギヤ連動機構9を、逆転ギヤ
21用の支軸をカバーケース7Bに片持ち支持させるこ
とにより、PTO軸10の回転方向を正逆に切換自在な
正逆転切換機構に構成する。 【効果】 ミッションケースの大幅な改造なく、そのミ
ッション全体としての後端部分のみという小規模な改造
によってPTO逆転機構を従来機種へ盛り込むことがで
き、実用上及び経済上の利点大な正逆転機構付きのPT
O伝動構造を提供するとができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタ用として好適
なミッションケースでのPTO伝動構造に係り、詳しく
は、ミッションケースに内装される後輪用デフ機構の上
又は下側を通してPTO用伝動軸を後方に延設し、この
PTO用伝動軸にギヤ連動機構を介して連動連結された
PTO軸をミッションケースの上下方向の略中央位置に
おいて該ミッションケースから後方に向けて突出配置し
てあるPTO伝動構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のミッションとしては、特開平3
−231037号公報や特開平2−310129号公報
に示されたものが知られている。すなわち、機体の後部
に昇降可能に連結する作業装置駆動用のPTO軸を、そ
の昇降作動に拘らず良好に作業装置を駆動するために後
車軸の高さレベルにほぼ等しくなるミッションケース上
下幅の略中央位置(中央又はほぼ中央位置)に配設して
あり、そのためにPTO用伝動軸との間にギヤ連動機構
を介装してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した2
例の公報のミッションには、その多段変速部にPTO軸
を逆転駆動させる機構(前者の公報ではその図面第1図
における符号G14のギヤであり、後者の公報ではその
図面第1図における符号25のシフトギヤが相当する)
が備えてある。つまり、ロータリ耕耘装置による耕耘作
業では、耕耘爪をその前部が下方に向けて回転する所謂
ダウンカット回転させるものであって、耕起した土が後
方に飛ばされ気味となるために、畦際では該畦に圃場の
土が寄ってしまう傾向がある。そこで、畦際に寄った土
を圃場中央側へ引き寄せるべく耕耘爪をその前部が上方
に向けて回転する所謂アップカット回転させるのに、P
TO軸の逆転駆動構造が必要になるのであり、最近で
は、その利点のために多用されてきている。そして、P
TO逆転機構が装備されていない従来機種、すなわち、
特開昭62−120227号公報で示されたミッション
を持つ機種でも該PTO逆転機構の装着が望まれている
ため、マイナーチェンジ時期等にその機構の盛り込みが
検討されている。ところが、前述した2例の公報に示さ
れるように、ミッションの多段変速部にPTO逆転機構
を設けるためには、ミッションケース全体のレイアウト
見直しが必要であり、場合によっては後車軸位置の変更
を伴うおそれもあってその実現が困難であった。本発明
の目的は、極力ミッションケースの大幅な変更なくPT
O逆転機構が組み込めるようにさせる点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、ミッションケースに内装される後輪用デフ機
構の上又は下側を通してPTO用伝動軸を後方に延設
し、このPTO用伝動軸にギヤ連動機構を介して連動連
結されたPTO軸をミッションケースの上下方向の略中
央位置において該ミッションケースから後方に向けて突
出配置してあるPTO伝動構造において、ギヤ連動機構
を、ミッションケース本体とこれの後端に連結される後
部カバーケースとで形成される変速用空間に装備すると
ともに、PTO用伝動軸及びPTO軸とは別のギヤ支承
用支軸を変速用空間に配備することにより、ギヤ連動機
構をPTO軸の回転方向を正逆に切換自在な正逆転切換
機構に構成してあることを特徴とする。
【0005】
【作用】つまり、最後者の公報(特開昭62−1202
27号公報)の図面第3図で示されるように、通常、ミ
ッションケース本体と後部カバーケースとで形成される
変速空間にギヤ減速機構が装備されている点に着目して
上記特徴構成が想起されたのである。つまり、後部カバ
ーケースの形状を、或いはそれに加えてミッションケー
ス本体の後端部形状を変更して逆転ギヤ支承用の支軸を
別途配設できるようにすれば、該変速空間に正逆転切換
機構を構成することが可能になり、かつ、少なくともミ
ッションケース本体の後端部よりも前側部位においては
ミッション及びミッションケースの変更が不必要である
とともに、それらの変更はデフ機構よりも後方部位であ
るから後車軸位置の変更伴うこともない。従って、従来
機種に搭載された従来ミッションでも、その後部カバー
ケースのみ、或いはそれとミッションケース本体後端部
との比較的小なる部分の改造という、従来機種の基本構
成の変更を伴わないで済む変更手段でPTO逆転機構を
付設することができるようになる。
【0006】
【発明の効果】その結果、ミッションケースの大幅な改
造なく、そのミッション全体としての後端部分のみとい
う小規模な改造によってPTO逆転機構を従来機種へ盛
り込むことができ、実用上及び経済上の利点大な正逆転
機構付きのPTO伝動構造を提供するとができた。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図6にトラクタの後部が示され、28はロータ
リ耕耘装置、29は昇降リンク機構、30は後輪、31
はトラクタ機体である。図2には上記トラクタに搭載さ
れるミッションMの主要部分の配置構造が示され、図示
しないエンジンの動力が入力される入力軸1、走行用変
速機構2、PTO用変速機構3、走行用の副変速機構
4、走行用の正逆転機構5、後輪用のデフ機構6等がミ
ッションケース7に装備されている。PTO用変速機構
3を経た動力は、デフ機構6の上方を迂回して後方に延
設されたPTO用伝動軸8とPTO正逆転機構(ギヤ連
動機構に相当)9を介してリヤーPTO軸10に伝達さ
れる。
【0008】図1、及び図3乃至図5に示すように、P
TO正逆転機構9は、ミッションケース本体7Aとこれ
の後端にボルト連結される後部カバーケース7Bとで形
成された変速空間Sに装備されている。すなわち、PT
O用伝動軸8にスプライン外嵌される正転駆動ギヤ1
1、逆転駆動ギヤ12と、リヤーPTO軸10にベアリ
ング外嵌される正転受動ギヤ13、逆転受動ギヤ14
と、リヤーPTO軸10にスプライン外嵌される第1シ
フト回転体15と、支軸20にベアリング外嵌された逆
転用中間ギヤ21とでPTO正逆転機構9が構成されて
いる。第1シフト回転体15は各受動ギヤ13,14の
内歯ギヤ部13a,14aと咬合する構成であるととも
に、図4に示すように、支軸20は後部カバーケース7
Bに貫通ボルト締めによって片持ち支持されており、ミ
ッションケース本体7A側の支軸20用の軸支持部分を
省略してある。これによれば、ケースとしては後部カバ
ーケース7Bの交換だけで良いようにして,従来ミッシ
ョンにPTO正逆転機構9を付設することが可能になる
利点がある。PTO用伝動軸8は後部カバーケース7B
を貫通して後方に突出され、洗車ポンプ等のその他の駆
動源として使用できるようにしてあり、普段はリヤーP
TO軸10と共に樹脂製のカバー24,25が装着して
ある。そして、図3に示すように、シフトフォーク16
が支持された操作軸17を後部カバーケース7Bから後
方に突出させ、そこに支点P周りの前後揺動式の逆転レ
バー18を備えてある。尚、19は操作軸17の正転、
中立、及び逆転の各位置に対応したデテント機構であ
る。また、このPTO正逆転機構9から,モーアの駆動
に適したミッドPTO軸22を駆動するようにもしてあ
る。つまり、正転受動ギヤ13に咬合する従動ギヤ32
をミッドPTO軸22に遊外嵌し、第2シフト回転体2
3のスライド操作によってミッドPTO軸22の駆動状
態と非駆動状態とを現出する噛合クラッチを構成してあ
る。26は、第2シフト回転体23操作用シフトフォー
ク27をスライド支持する操作軸である。ところで、前
記支軸20を、ミッションケース本体7Aと後部カバー
ケース7Bとに跨がって架設する構造でも良い。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッション後部の構造を示す断面側面図
【図2】ミッション全体の構造を示す配置図
【図3】第1シフト回転体の操作構造を示す断面図
【図4】支軸の支持構造を示す断面図
【図5】ミッション後部の断面背面図
【図6】ロータリ耕耘装置が装備されたトラクタ後部の
側面図
【符号の説明】
6 デフ機構 7 ミッションケース 7A ミッションケース本体 7B 後部カバーケース 8 PTO用伝動軸 9 ギヤ連動機構 10 PTO軸 20 支軸 S 変速用空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース(7)に内装される後
    輪用デフ機構(6)の上又は下側を通してPTO用伝動
    軸(8)を後方に延設し、このPTO用伝動軸(8)に
    ギヤ連動機構(9)を介して連動連結されたPTO軸
    (10)をミッションケース(7)の上下方向の略中央
    位置において該ミッションケース(7)から後方に向け
    て突出配置してあるPTO伝動構造であって、前記ギヤ
    連動機構(9)を、ミッションケース本体(7A)とこ
    れの後端に連結される後部カバーケース(7B)とで形
    成される変速用空間(S)に装備するとともに、前記P
    TO用伝動軸(8)及び前記PTO軸(10)とは別の
    ギヤ支承用支軸(20)を前記変速用空間(S)に配備
    して、前記ギヤ連動機構(9)を、前記PTO軸(1
    0)の回転方向を正逆に切換自在な正逆転切換機構に構
    成してあるPTO伝動構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0612155U (ja) * 1992-07-27 1994-02-15 三菱農機株式会社 農用作業車のpto装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0550866A (ja) * 1991-08-23 1993-03-02 Iseki & Co Ltd トラクタの動力取出装置

Patent Citations (1)

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