JPH05162522A - 自動車用サスペンションアーム - Google Patents

自動車用サスペンションアーム

Info

Publication number
JPH05162522A
JPH05162522A JP3327251A JP32725191A JPH05162522A JP H05162522 A JPH05162522 A JP H05162522A JP 3327251 A JP3327251 A JP 3327251A JP 32725191 A JP32725191 A JP 32725191A JP H05162522 A JPH05162522 A JP H05162522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
main
mounting portion
sub
ribs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3327251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2973050B2 (ja
Inventor
Kaoru Kusaka
馨 日下
Yasunari Oku
康徳 奥
Yasushi Nakazawa
靖 中沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP3327251A priority Critical patent/JP2973050B2/ja
Priority to US07/987,484 priority patent/US5322317A/en
Priority to GB9225921A priority patent/GB2262263B/en
Priority to DE4241879A priority patent/DE4241879C2/de
Publication of JPH05162522A publication Critical patent/JPH05162522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2973050B2 publication Critical patent/JP2973050B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/001Suspension arms, e.g. constructional features

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用サスペンションアーム各部に加わる
種々の外力に対してアーム各部に必要な剛性・強度を効
率よく付与できるようにしてその軽量化を図る。 【構成】 サスペンションアームAは、互いに交差する
方向Pm,Psに押出し成形される少なくとも2本のア
ーム体1,2を一体的に結合して構成され、この結合体
の一端部に車輪側の取付部J1 が、またその他端部に車
体側の取付部J2 ,J3 がそれぞれ一体に連設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体に車輪を懸架する
ための自動車用サスペンションアームに関する。
【0002】
【従来の技術】上記サスペンションアームを、車輪への
取付部及び車体への取付部間をメインアーム体を介して
一体に結合してなるメインアームと、そのメインアーム
に固着されるアーム接続部及び車体への取付部間をサブ
アーム体を介して一体に結合してなるサブアームとより
構成し、メインアームにダンパをマウントさせる所謂A
型アームは従来公知であり、このものでは、図1に示す
ように力の作用点(即ち各取付部J1 〜J3 ,Jd)を
含む平面αと交差する方向にダンパDより加わる第1の
曲げ力Fβと、該平面αに沿う前後方向に車輪Wより加
わる第2の曲げ力Fαとを主として受けながら、車輪W
からの荷重をダンパDや車体Bに伝達する働きをしてい
る。そして従来では、メインアーム及びサブアームを個
別に成形するに当って鍛造又はプレス加工技術が用いら
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように此の種サ
スペンションアームにおいては、そのアーム各部に作用
方向等の異なる種々の外力が加わるが、従来では、斯か
る種々の外力に対しアーム各部に必要な剛性・強度を効
率よく付与してアーム自体の軽量化をも同時に達成し得
るようにした構造のものは未だ提案されていない。
【0004】例えば力の作用点を結ぶ方向にそれぞれ延
びる複数のリブを含むリブ骨格体より構成されるアーム
体を鍛造成形する場合には、図10に示すようにアーム
体1′の両外側のメインリブR,Rを通る平面と直交す
る方向(図10で左右方向)を開閉方向とする金型が用
いられ、また鍛造製品の離型を容易に行なわせるために
該製品の前記開閉方向に沿う各側面に一定の抜き勾配θ
が設定される。
【0005】そこで図1に示すようなダンパ取付部Jd
を有するメインアームAmを上下方向に一定の寸法内で
設計しようとする場合、そのアーム体には前述の如くダ
ンパDからの上下方向荷重による大きな曲げ力Fβが加
わるため、その力に対抗すべくアーム体の断面係数を大
きくするには、例えば図10において曲げの中立面nか
らメインリブR,Rの断面中心o′を極力外側(上下方
向に離れた位置)へ配置する必要がある。ところがそれ
らリブR,Rの各側面には前述の如く抜き勾配θが設定
されていて、該リブ自体の厚みt′を薄く成形すること
が困難であるため、該リブの断面中心o′を中立面nよ
り外側へ十分に離すことはできず、これが、所定の重量
(断面積)・寸法Hの制約下でアーム体1′に、前記曲
げ力Fβに対して必要十分な剛性・強度を確保する上で
の障害となる。一方、前記平面αに沿う曲げ力Fαが主
として加わるサブアームAsに関しても同様の理由で鍛
造時の抜き勾配θが、所定の重量(断面積)・寸法の制
約下でサブアームAs自身に又はそれとメインアームA
mとの結合体に、前記曲げ力Fαに対して必要十分な剛
性・強度を確保する上での障害となる。
【0006】また、鍛造では肉厚が各部で大きく異なる
形状を成形しにくいため、リブの最も強度を必要とする
部分に合せて全体のリブ厚さが決定されてしまい、リブ
の一部を必要以上に厚くするので、この点でも各アーム
体の軽量化を図ることが難しかった。
【0007】更に、薄板をプレス加工により製造する場
合には、上記断面係数を大きくすべく肉厚の比較的大き
な薄板を使用しようとすると、しわ抑え代を特別に大き
く取らねばならず、またアーム体の前記中立面近辺に部
材が存在するので合理的な断面とならず、軽量化の為に
は打ち抜き等の別工程を特別に必要とし、作業能率も悪
かった。
【0008】本発明は、斯かる諸事情に鑑み提案された
もので、各々押出し成形され且つそれらの押出し方向が
交差する少なくとも2本のアーム体を組み合わせること
で、アーム各部に加わる種々の外力に対してアーム各部
に必要な剛性・強度を効率よく付与できるようにして、
従来のものの上記問題を解決し得る自動車用サスペンシ
ョンアームを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、車体に車輪を懸架するための自動車用サス
ペンションアームにおいて、互いに交差する方向に押出
し成形される少なくとも2本のアーム体を一体的に結合
して構成され、この結合体の一端部には車輪側の取付部
が、またその他端部には車体側の取付部がそれぞれ一体
に連設されることを第1の特徴としており、これに加え
て、少なくとも1つのアーム体にダンパ取付部を一体に
形成したり、或いは第1のアーム体の押出し方向と第2
のアーム体の押出し方向とが直交させたりしてもよく、
更に少なくとも1つの取付部を、該取付部に連なるアー
ム体と共に押出し成形してもよい。また本発明は、車輪
側への第1取付部及び車体側への第2取付部間をメイン
アーム体を介して一体に結合してなるメインアームと、
そのメインアームに固着されるアーム接続部及び車体側
への第3取付部間をサブアーム体を介して一体に結合し
てなるサブアームとよりなり、前記メインアーム体の少
なくとも一部が、前記第1及び第2取付部間を結ぶ方向
にそれぞれ延び相互間に空隙を介在させる複数の第1リ
ブを、また前記サブアーム体の少なくとも一部が、前記
アーム接続部及び第3取付部間を結ぶ方向にそれぞれ延
び相互間に空隙を介在させる複数の第2リブをそれぞれ
含み、前記メインアームが、前記複数の第1リブを通る
面と交差する方向に押出し成形され、また前記サブアー
ムが、前記複数の第2リブが通る面と交差し且つ前記メ
インアームの押出し方向と異なる方向に押出し成形され
ることを第2の特徴としている。
【0010】
【実施例】先ず、図1〜4を参照して本発明の第1実施
例に係る自動車用サスペンションアームの構造を説明す
る。このサスペンションアームAは、所謂L型アームと
呼ばれ前輪懸架用として使用されるものであって、車輪
Wに連なるナックルアーム(図示せず)にピボット連結
可能な第1取付部J1 及び車体B側のブラケット(図示
せず)にピボット連結可能な第2取付部J2 間を第1の
アーム体としてのメインアーム体1を介して一体に結合
してなるメインアームAmと、そのメインアームAmに
固着される第1及び第2アーム接続部Ja1 ,Ja2
並びに車体B側のブラケット(図示せず)にピボット連
結可能な第3取付部J3 間を第2のアーム体としてのサ
ブアーム体2を介して一体に結合してなるサブアームA
sとより構成される。
【0011】前記第1及び第2取付部J1 ,J2 は、そ
れらを前記ナックルアーム及びブラケットにそれぞれピ
ボット連結するためのブッシュ又は軸受が嵌装される、
軸線が互いに直交する第1及び第2取付孔h1,h2
有する目玉状に形成されており、また第3取付部J
3 は、そこに車体B側のブラケットをピボット連結する
ためのブッシュ(図示せず)の取付ボルトを挿通させる
第3取付孔h3 を各々有して相対向する一対の側壁3よ
り構成される。
【0012】前記メインアーム体1は、第1及び第2取
付部J1 ,J2 間を結ぶように車体略左右方向にそれぞ
れ延び且つ上下方向に空隙を存して並列する上下一対の
第1メインリブRm1 と、その両メインリブRm1 間を
一体に結合する複数の第1サブリブRs1 とよりなるリ
ブ骨格体より構成されており、それらリブRm1 、Rs
1 は、第1〜第3取付部J1 〜J3 を通る一平面αと交
差(図示例は直交)する屈折した平面βに沿って配列さ
れる。そのメインアーム体1の第1取付部J1 寄りの中
間部にはダンパ取付部Jdが一体に形成され、このダン
パ取付部Jdも第1,第2取付部J1 ,J2 と同様、ダ
ンパ取付孔hd を有する目玉状に形成される。更にその
ダンパ取付部Jd及び第2取付部J2 間の両メインリブ
Rm1 には、相互間に前記第1及び第2アーム接続部J
1 ,Ja2 をそれぞれ介挿させる各一対の第1及び第
2取付ボス部41 ,42 が一体に形成され、その両第1
取付ボス部41 及び第1アーム接続部Ja1 は第1のボ
ルト51 ・ナット61 で共締めされ、またその両第2取
付ボス部42 及び第2アーム接続部Ja2 は第2のボル
ト52 ・ナット62 で共締めされる。
【0013】前記サブアーム体2は、両アーム接続部J
1 ,Ja2 及び第3取付部J3 間をそれぞれ結ぶよう
に車体略前後方向に延び且つ左右方向に空隙を存して並
列する左右一対の第2メインリブRm2 と、その両メイ
ンリブRm2 間を一体に結合する複数の第2サブリブR
2 とよりなるリブ骨格体より構成されており、それら
リブRm2 ,Rs2 は前記平面α上に配列され、また特
に外側の第2メインリブRm2 は、車体等との干渉を避
けるべく車種毎に設定される形状設計上の制約条件領域
Xの近傍位置に、リブ外側面を臨ませている。
【0014】次に上記メインアームAmの製造方法を図
5,6を参照して説明するに、それは、押出し加工によ
りメインアーム素材Mを得る第1の工程(図5参照)
と、前記メインアーム素材Mを切断して複数のメインア
ームAm…を得る第2の工程(図6参照)と、その各メ
インアームAmの必要箇所に機械加工を施す第3の工程
とを有している。
【0015】前記第1の工程で使用される押出し加工装
置7は、押出し材としてのメインアーム素材Mの外形を
定める成形孔部8aを有する雌型8と、前記成形孔部8
aに囲繞されて同素材Mの内面形状を定める複数の成形
突部9aを有する雄型9と、その両型8,9に一体に結
合されたコンテナ10とを備えており、そのコンテナ1
0内にはビレット押圧用ラム11が設けられている。前
記成形孔部8aと成形突部9aとは互いに協働して、メ
インアームAmの車体前方からの投影面の輪郭(即ち図
3に示された輪郭)と一致するダイス孔12を形成する
もので、そのダイス孔12は、雄型9に穿設した複数の
ビレット通過用貫通孔9bを通してコンテナ10内と連
通している。
【0016】而して前記コンテナ10内に、予め加熱さ
れて半溶融状態にあるアルミ単体またはアルミ合金より
なるビレット13を入れてラム11を作動させると、ビ
レット13の一部が前記貫通孔9b及びダイス孔12を
通して下方に押出されて、その押出し方向Pmに長く延
びるメインアーム素材Mとなり、このアーム素材Mは、
加工装置7に隣接配置される冷却装置(図示せず)によ
り冷却される。
【0017】このようにして得られたメインアーム素材
Mは、次に前記第2工程において図示しない切断装置に
より、押出し方向Pmに沿って等間隔で且つその押出し
方向Pmと交差する屈折した複数の切断面C(前記屈折
面βに対応)に沿って切断され、これにより複数のメイ
ンアームAが得られる。そして次に上記のメインアーム
Amの第1取付部J1 に前述の取付孔h1 を、また第1
及び第2取付ボス部4 1 ,42 にボルト挿通孔4a1
4a2 をそれぞれ穿孔したり第1取付部J1 の外面を取
付孔h1 に合わせて切削する等の後加工を行えば、同ア
ームAmの製造が終了する。
【0018】かくしてメインアームAmの各リブR
1 ,Rm2側面と、第2取付部J2 及びダンパ取付部
Jdの各取付孔h2 ,hd と、各取付ボス部41 ,42
のアーム接続部Ja1 ,Ja2 との当接面4b1 ,4b
2 とは、メインアームAmの前記押出し成形と共に定位
置に精度よく成形される。
【0019】前記サブアームAsも同様の手法で押出し
成形されるが、その押出し方向Psは、前記各取付部J
1 〜J3 ,Jdを通る平面αと交差(図示例では直交)
し且つメインアームAmの前記押出し方向Pmとも交差
(図示例では直交)する上下方向とされ、このように押
出し方向Psを選定することによりサブアームAsの各
リブRm2 ,Rs2 側面と、各アーム接続部Ja1 ,J
2 のボルト挿通孔h a と、第3取付部J3 の一対の側
壁3の相対向するブッシュ当接面3aとは、サブアーム
Asの押出し成形と共に定位置に精度よく成形される。
また押出し成形後の後加工としては第3取付部J3 の取
付孔h3 を穿孔する必要がある。
【0020】而して上記のようにして得られた前輪用L
型サスペンションアームAでは、ダンパ取付部Jdに加
わるダンパDからの上下方向荷重によりメインアームA
mが前記平面αと交差する方向への大きな曲げ力Fβを
受け、更に車輪Wから第1取付部J1 に加わる、前記平
面αに沿う前後方向荷重によりメインアームAm及びサ
ブアームAsの結合体が前記平面αに沿う曲げ力Fαを
受ける。
【0021】特に前者の曲げ力Fβに十分対抗し得るよ
うメインアームAmの断面係数を大きく確保するために
は、例えば図4においてその曲げの中立面nから各第1
メインリブRm1 の断面中心oを上下に極力離す必要が
あるが、メインアームAmの前記押出し成形によれば、
各メインリブRm1 の前記押出し方向Pmに沿う側面
に、鍛造による場合のリブR(図4鎖線、図10実線参
照)のような抜き勾配θが形成されないため、その各メ
インリブRm1 の断面積b(H−h)及び上下方向寸法
Hを各一定とする制約下において、各メインリブRm1
を前後方向に極力細長く(即ち前後方向の幅bを長く
し、上下方向厚みtを薄く)形成することができて、そ
の各断面中心oを前記中立面nより上下に離間させるこ
とができるから、そのアーム体1の断面係数を大きくす
ることができ、これにより、アーム体1に必要な剛性・
強度を確保しながら該本体1の軽量化を図ることができ
る。従って鍛造によるものと比べて、各メインリブRm
1 の断面積や上下方向の寸法を増加させることなくアー
ム体1の断面係数を大きくして、その剛性・強度を高め
ることができる。また特にこの図示例のものでは、図3
に示されるように荷重負担の大きいダンパ取付部Jd周
辺でメインリブRm1 の相互間隙を広くし、第1,第2
取付部J1 ,J2 に近づくにつれてその間隙を狭めてい
るため、強度・剛性・レイアウト性を確保しつつ一層の
軽量化が図られている。
【0022】一方、後者の曲げ力Fαに十分対抗し得る
ようサブアームAsの断面係数を大きく確保するために
は、その曲げの中立面から、外側の第2メインリブRm
2 を前記形状設計上の制約条件領域Xに可及的に近接さ
せると共に、サブリブRs2 をメインリブRm2 座屈防
止のために適宜配置する必要があるが、これら要求はサ
ブアームAsを前述のように押出し成形することにより
難なく達成され、従ってサブアーム体2に必要な剛性・
強度を確保しながらその軽量化を図ることができる。か
くしてメインアームAm及びサブアームAsの結合体で
あるサスペンションアームAは全体として、剛性・強度
が高く且つ軽量な合理的形状となる。
【0023】尚、図7に示すように、前記形状設計上の
制約条件領域Xの如何によっては、サブアーム体2の第
1アーム接続部Ja1 寄りの部分を車体外側方へ延出さ
せて、その第1アーム接続部Ja1 をダンパ取付部Jd
よりも外側に配設することも可能である。
【0024】次に図8,9を参照して本発明の第2実施
例に係るサスペンションアームAの構造を説明するに、
それは、所謂A型アームと呼ばれ後輪懸架用として使用
されるものであって、そのメインアームAmは直線状に
形成され、その中間部にダンパ取付部は設けられていな
い。また後輪側のサスペンションでは前記形状設計上の
制約条件領域Xが比較的小さいため、サブアームAsの
サブアーム体2における外側のメインリブRm2 は外方
に弓状に大きく張出している。而してこの実施例のメイ
ンアームAm及びサブアームAsも前実施例と同法の手
法で異なる二方向(図示例では直交)Pm,Psより押
出し成形される。尚、この実施例のものでは、前実施例
と異なり、第1取付部J1 の取付孔h1 ′がメインアー
ムAmの押出し方向Pmを向いているため、該アームA
mの押出し成形と共に該取付孔h 1 ′も定位置に精度よ
く成形することができる。
【0025】斯かるリヤA型サスペンションアームAに
おいては、第1〜第3取付部J1 〜J3 を通る平面αと
交差する方向の曲げ力は小さいが、該平面αに沿う車輪
Wからの前後方向荷重による曲げ力Fαが支配的で、そ
れに加えて同面αに沿う車輪Wからの左右方向荷重によ
る圧縮・引張力Fα′を受ける。そして前者の曲げ力F
αに対しては、サブアームAsの外側メインリブRm2
と直線状メインアームAmとを曲げの中立面より十分に
離して断面係数を大きく確保し得るようにしたことで十
分に対抗することができる。一方、後者の力Fα′(特
に圧縮力)に対しては、メインアームAmにおける上下
のメインリブRm1 相互の間隙を押出し成形により広く
とれ、その断面二次モーメントIを大きく設定して限界
圧縮力、即ちπ2 EI/s2 (但し、E:材料ヤング
率、s:メインアーム支持スパン)を高め得ることで、
これまた十分に対抗することができる。
【0026】尚、前記実施例では複数本のアーム体とし
てメインアーム体1及びサブアーム体2の都合2本を示
したが、本発明ではアーム体を3本以上組み合わせても
よく、またそれらアーム体の相互間の結合手段として前
記実施例ではボルト・ナットを用いたものを示したが、
その結合手段は特に限定されず、例えば溶接によりアー
ム体相互を分離不能に結合してもよい。
【0027】尚また、前記実施例では各アーム体1,2
を複数のリブ相互を一体化したリブ骨格体より構成した
ものを示したが、本発明では、少なくとも一方のアーム
体の全体をを中実の金属体より構成したり、或いはその
長手方向の一部だけをリブ骨格体とし、残余の部分を中
実の金属体より構成してもよい。
【0028】尚また、前記押出し加工に際して、図示例
ではメインアーム体1及びサブアーム体2の各押出し方
向Pm,Psを直交させたが、本発明ではアーム体の各
押出し方向Pm,Psを斜交させてもよい。また複数の
サスペンションアームAを得るためにアーム素材Mを切
断するに際して、図示例ではその切断面Cを一平面又は
屈折した平面としたが、その切断面は曲面であってもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、自動車用サスペンションアームが、互いに交差する
方向に押出し成形される少なくとも2本のアーム体を一
体的に結合して構成され、この結合体の一端部には車輪
側の取付部が、またその他端部には車体側の取付部がそ
れぞれ一体に連設されるので、各々押出し成形され且つ
それらの押出し方向が異なる少なくとも2本のアーム体
を適宜組み合わせることで、アーム各部に、作用方向や
態様の異なる種々の外力に対して必要な剛性・強度を効
率よく付与することができ、従って全体としてサスペン
ションアームはそれの規定寸法内において、上記種々の
外力に対して必要な剛性・強度をそれぞれ確保しながら
その全重量が軽減されるため、自動車の燃費節減や乗心
地改善に寄与することができる。
【0030】また特に本発明の第2の特徴によれば、メ
インアーム及びサブアームの各アーム体のリブ側面に鍛
造の場合のような抜き勾配は形成されないので、各リブ
についての一定の重量(断面積)及び寸法の制約下にお
いて、その各リブを対応するアーム体の押出し方向に極
力細長く形成して該リブの断面中心をアームの曲げの中
立面より外方へ離間させ、その断面係数を大きくするこ
とができる。しかも、上記押出し成形により、各リブの
厚みをその各々に必要とされる強度に応じてそれぞれ最
適に設定することができるため材料の効率の良い利用が
可能となり、以上の結果、サスペンションアームは、メ
インアーム体及びサブアーム体の、上記リブを含む部分
に、種々の外力に対して必要な剛性・強度をそれぞれ確
保しつつそれら部分の大幅な軽量化を達成することがで
き、自動車の燃費節減や乗心地改善に一層寄与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車におけるサスペンションアームの配置を
簡略的に示す斜視図
【図2】第1実施例の平面図
【図3】図2の3矢視側面図
【図4】図2の4矢視拡大断面図
【図5】押出し加工装置の要部縦断面図
【図6】アーム素材の切断工程を説明するための要部断
面図
【図7】第1実施例の変形例を示す平面図
【図8】第2実施例の平面図
【図9】図8の9矢視側面図
【図10】鍛造成形されたアーム体の横断面図
【符号の説明】
1 アーム体としてのメインアーム体 2 アーム体としてのサブアーム体 A サスペンションアーム Am メインアーム As サブアーム B 車体 J1 〜J3 第1〜第3取付部 Jd ダンパ取付部 Ja1 ,Ja2 アーム接続部 Pm,Ps 押出し方向 Rm1 第1リブとしての第1メインリブ Rm2 第2リブとしての第2メインリブ W 車輪 α,β 面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(B)に車輪(W)を懸架するため
    の自動車用サスペンションアームにおいて、互いに交差
    する方向(Pm,Ps)に押出し成形される少なくとも
    2本のアーム体(1,2)を一体的に結合して構成さ
    れ、この結合体の一端部には車輪側の取付部(J1
    が、またその他端部には車体側の取付部(J2 ,J3
    がそれぞれ一体に連設されることを特徴とする、自動車
    用サスペンションアーム。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのアーム体(1)にダン
    パ取付部(Jd)が一体に形成された、請求項1記載の
    自動車用サスペンションアーム。
  3. 【請求項3】 第1のアーム体(1)の押出し方向(P
    m)と第2のアーム体(2)の押出し方向(Ps)とが
    直交している、請求項1又は2記載の自動車用サスペン
    ションアーム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの取付部(J1 ,J2
    3 ,Jd)が、該取付部に連なるアーム体(1,2)
    と共に押出し成形される、請求項1,2又は3記載の自
    動車用サスペンションアーム。
  5. 【請求項5】 車輪(W)側への第1取付部(J1 )及
    び車体(B)側への第2取付部(J1 ,J2 )間をメイ
    ンアーム体(1)を介して一体に結合してなるメインア
    ーム(Am)と、そのメインアーム(Am)に固着され
    るアーム接続部(Ja1 ,Ja2 )及び車体(B)側へ
    の第3取付部(J3 )間をサブアーム体(2)を介して
    一体に結合してなるサブアーム(As)とよりなり、前
    記メインアーム体(1)の少なくとも一部は、前記第1
    及び第2取付部(J1 ,J2 )間を結ぶ方向にそれぞれ
    延び相互間に空隙を介在させる複数の第1リブ(R
    1 )を、また前記サブアーム体(2)の少なくとも一
    部は、前記アーム接続部(Ja1 ,Ja2 )及び第3取
    付部(J3)間を結ぶ方向にそれぞれ延び相互間に空隙
    を介在させる複数の第2リブ(Rm2 )をそれぞれ含
    み、前記メインアーム(Am)は、前記複数の第1リブ
    (Rm1 )を通る面(β)と交差する方向(Pm)に押
    出し成形され、また前記サブアーム(As)は、前記複
    数の第2リブ(Rm2 )が通る面(α)と交差し且つ前
    記メインアーム(Am)の押出し方向(Pm)と異なる
    方向(Ps)に押出し成形されることを特徴とする、自
    動車用サスペンションアーム。
JP3327251A 1991-12-11 1991-12-11 自動車用サスペンションアーム Expired - Fee Related JP2973050B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3327251A JP2973050B2 (ja) 1991-12-11 1991-12-11 自動車用サスペンションアーム
US07/987,484 US5322317A (en) 1991-12-11 1992-12-07 Suspension arm for automobile
GB9225921A GB2262263B (en) 1991-12-11 1992-12-11 Vehicle suspension arm
DE4241879A DE4241879C2 (de) 1991-12-11 1992-12-11 Radführungslenker für Kraftfahrzeuge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3327251A JP2973050B2 (ja) 1991-12-11 1991-12-11 自動車用サスペンションアーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05162522A true JPH05162522A (ja) 1993-06-29
JP2973050B2 JP2973050B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=18197026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3327251A Expired - Fee Related JP2973050B2 (ja) 1991-12-11 1991-12-11 自動車用サスペンションアーム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5322317A (ja)
JP (1) JP2973050B2 (ja)
DE (1) DE4241879C2 (ja)
GB (1) GB2262263B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000203229A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Fuji Heavy Ind Ltd サスペンションア―ム
US7556273B2 (en) * 2005-02-02 2009-07-07 Benteler Automobiltechnik Gmbh Control arm structure for wheel suspensions of motor vehicles, and method of making such a control arm structure
DE102009013539A1 (de) * 2009-03-19 2010-09-23 Claas Industrietechnik Gmbh Radaufhängung für ein Geländefahrzeug
JP2015137037A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 スズキ株式会社 車両のロアアームおよびその製造方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2553451B2 (ja) * 1993-06-11 1996-11-13 山川工業株式会社 マウント用支持部材とその製造方法
JP3737837B2 (ja) * 1994-06-24 2006-01-25 トヨタ自動車株式会社 車両用サスペンションアーム
GB2299535A (en) * 1995-03-28 1996-10-09 Lotus Car A pedal for a vehicle and a method of manufacture of a vehicle pedal
GB2299556A (en) * 1995-03-28 1996-10-09 Lotus Car Extruded wheel carrier
JP3027922B2 (ja) * 1995-04-28 2000-04-04 トヨタ自動車株式会社 アーム及びアームの鍛造方法
JP3505899B2 (ja) * 1996-03-04 2004-03-15 トヨタ自動車株式会社 車両用サスペンションアーム
DE19720134B4 (de) * 1996-05-17 2005-11-03 Volkswagen Ag Radführungslenker
DE19715308C2 (de) * 1997-04-11 2001-06-13 Benteler Werke Ag Verfahren zur Herstellung eines stoßabsorbierenden Aufprallträgerelements zur Umwandlung von Stoßenergie in Kraftfahrzeugen
DE19841805A1 (de) * 1998-09-12 2000-03-16 Fuchs Fa Otto Dreieckslenker für ein Kraftfahrzeug
AU733140B2 (en) * 1998-09-29 2001-05-10 Hitachi Limited A friction stir welding method
JP2000142051A (ja) * 1998-11-05 2000-05-23 Tokai Rubber Ind Ltd サスペンションアーム
DE10018802A1 (de) * 2000-04-15 2001-10-25 Volkswagen Ag Querlenker
FR2813236B1 (fr) * 2000-08-31 2002-12-06 Peugeot Citroen Automobiles Sa Train arriere de vehicule automobile et procede de fabrication d'un tel train arriere
DE102004016723A1 (de) * 2004-04-05 2005-10-13 Volkswagen Ag Radführender Lenker, insbesondere für ein Nutzfahrzeug
GB0411376D0 (en) * 2004-05-21 2004-06-23 Trw Ltd Suspension apparatus
US20060032686A1 (en) * 2004-08-12 2006-02-16 Norman Berg Spindle for snowmobile suspension
US20060108763A1 (en) * 2004-11-23 2006-05-25 Ray Michael A Suspension control arm assembly for vehicles
DE102006053030A1 (de) * 2006-11-10 2008-05-15 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Quer- oder Schräglenker
JP4825715B2 (ja) * 2007-03-30 2011-11-30 本田技研工業株式会社 サスペンションアーム支持構造
KR100921054B1 (ko) * 2007-10-17 2009-10-08 현대자동차주식회사 이중 판상 부재를 이용한 어퍼 암
ITTO20070872A1 (it) * 2007-12-03 2009-06-04 Sistemi Sospensioni Spa Braccio ibrido per sospensione posteriore a ruote indipendenti per autoveicolo
EA024298B1 (ru) 2008-11-12 2016-09-30 Сумитомо Метал Индастриз, Лтд. Рычаг автомобильной подвески и способ его изготовления
DE102010024634A1 (de) * 2010-06-22 2011-12-22 Benteler Automobiltechnik Gmbh Kraftfahrzeuglenker
WO2016055952A1 (en) * 2014-10-07 2016-04-14 STREPARAVA S.p.A. CON SOCIO UNICO Method of producing an arm of a suspension for a light commercial vehicle
US9446640B1 (en) * 2015-10-05 2016-09-20 Mike Smith Box A-frame suspension arm
FR3074727A1 (fr) * 2017-12-13 2019-06-14 Psa Automobiles Sa Triangle de suspension de vehicule automobile en profile extrude
DE102019203836A1 (de) * 2019-03-20 2020-09-24 Audi Ag Radaufhängung für eine Fahrzeugachse
USD1014345S1 (en) * 2022-02-15 2024-02-13 Arctic Cat Inc. Recreational vehicle spindle

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2255679A1 (de) * 1972-11-14 1974-05-30 Daimler Benz Ag Unabhaengige aufhaengung der vorderraeder von kraftfahrzeugen
CH659436A5 (de) * 1982-10-19 1987-01-30 Fischer Ag Georg Gegossener lenker fuer kraftfahrzeug-radaufhaengungen.
JPS61190706U (ja) * 1985-05-13 1986-11-27
DE3624537A1 (de) * 1986-07-19 1988-02-04 Opel Adam Ag Radaufhaengung fuer fahrzeuge
JP3147891B2 (ja) * 1988-11-28 2001-03-19 マツダ株式会社 後輪操舵車両の後輪懸架装置
JPH0370607A (ja) * 1989-08-10 1991-03-26 Mazda Motor Corp 車両のサスペンション装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000203229A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Fuji Heavy Ind Ltd サスペンションア―ム
US7556273B2 (en) * 2005-02-02 2009-07-07 Benteler Automobiltechnik Gmbh Control arm structure for wheel suspensions of motor vehicles, and method of making such a control arm structure
DE102009013539A1 (de) * 2009-03-19 2010-09-23 Claas Industrietechnik Gmbh Radaufhängung für ein Geländefahrzeug
JP2015137037A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 スズキ株式会社 車両のロアアームおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB9225921D0 (en) 1993-02-03
GB2262263B (en) 1994-10-26
DE4241879C2 (de) 1998-07-23
US5322317A (en) 1994-06-21
JP2973050B2 (ja) 1999-11-08
GB2262263A (en) 1993-06-16
DE4241879A1 (ja) 1993-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05162522A (ja) 自動車用サスペンションアーム
JP3604085B2 (ja) 車体構造
JPH0423116Y2 (ja)
JP2707859B2 (ja) 車両のフロントボデー構造
JPH08216684A (ja) 自動車用ドアのガードビーム
CN110545934B (zh) 前桥梁及其制造方法
US10005436B2 (en) Brake pedal apparatus for a vehicle
CN108001540B (zh) 下车体框架和具有其的车辆
WO2013153872A1 (ja) 自動車のcfrp製キャビン、自動車のcfrp製キャビンの製造方法および自動車の前部車体構造
KR20080028103A (ko) 복합 공법으로 제작된 차량용 알루미늄 서브프레임
US20060108763A1 (en) Suspension control arm assembly for vehicles
JPH1076889A (ja) バンパリインフォース
US20030122404A1 (en) Dashboard structural assembly and method for the production of same
US7789429B2 (en) Bodywork structure of a motor vehicle with a suspension strut dome
JP6113863B2 (ja) 車体後部構造
JP2002029342A (ja) 車両のリヤバンパ構造
JP4410565B2 (ja) 自動車構造体の製造方法
US11167805B2 (en) Vehicle front structure
JP2979763B2 (ja) 車両のフレーム構造
JP4114468B2 (ja) 車両用バンパ支持構造
JPS646070B2 (ja)
JP3312412B2 (ja) 自動車のバンパリィインフォースの車体側の部材への取付け構造
US10421494B2 (en) Deflector rail for frame rail
JP4780145B2 (ja) 鋳造サスペンションメンバの製造方法
JP3303582B2 (ja) 自動車の車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees