JPH05162321A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH05162321A
JPH05162321A JP32755991A JP32755991A JPH05162321A JP H05162321 A JPH05162321 A JP H05162321A JP 32755991 A JP32755991 A JP 32755991A JP 32755991 A JP32755991 A JP 32755991A JP H05162321 A JPH05162321 A JP H05162321A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット方式の記録装置において、イ
ンクの吐出不良を防止でき、また記録ヘッドを寿命まで
使用できるようにする。 【構成】 記録ヘッド1とインクタンク2の双方にイン
ク流路を分離,接続するインク被供給孔10,インク供
給孔11を設ける。また、記録ヘッド1のインク被供給
孔10の端部にフィルタ3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録方式を用いた記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日、プリンタやファクシミリ,ワープ
ロ等の多くの情報記録機器が広く開発されている。そし
て、これらの記録機器の記録方式としてインクジェット
記録方式は、高解像度,高速記録,低価格,小型化など
の長所から多く用いられている。
【0003】ここで、従来より図12に示すように、イ
ンクタンク122に充填されたインクを記録ヘッド12
1に供給して記録媒体6に記録する構成において、イン
クタンク122と記録ヘッド121を結合,分離可能に
取付けることが提案されている。この場合、記録ヘッド
121のインク被供給孔123を尖鋭端を有する管状構
造にし、インクタンク122のインク供給部124を穴
のないゴム等の弾性的材料で構成する。そして、記録ヘ
ッド121とインクタンク122が分離した状態におい
て、インクタンク122のインク供給部124は閉鎖状
態となる。また、インクタンク122を記録ヘッド12
1に結合する際には、インク被供給孔123の尖鋭端が
インク供給部124に穴をあけインク流路を形成する。
【0004】125はフィルタであり、インクタンク1
22内のゴミ等が記録ヘッド121側へ移動することを
防止している。また、記録ヘッド121の被供給孔12
3からインク吐出ノズル126に至るインク流路の途中
にもフィルタ127が設けられており、インクタンク1
22が分離した状態等において、インク被供給孔123
から侵入したゴミ等がインク吐出ノズル126に至るこ
とを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなインクジェット記録装置においては、記録ヘッド
121がインクタンク122と分離した状態において、
インク被供給孔123からインクが漏れてしまうことに
よってインク流路の途中に気泡が混入し、インクタンク
122結合後の記録の際に吐出不良が発生する場合があ
った。また、記録ヘッド121だけで長時間放置した場
合、揮発性材料を用いたインクの場合にはインク被供給
孔123においてインクの蒸発がおこり、インクの粘度
が高くなり、インクの吐出不良が発生する場合があっ
た。さらには、インク被供給孔123から侵入したゴミ
はインク流路途中のフィルタ127でとめられるが、ゴ
ミの量が多くなるとインクの流れが悪くなり、インク吐
出ノズル126からの吐出不良が発生し、この場合は記
録ヘッド121がまだ寿命に至る以前に不良となって使
用できなくなっていた。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、インクの吐出不良を防止でき、また記
録ヘッドを寿命まで使用可能なインクジェット記録装置
を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インクタンクおよび記録ヘッドにおける相
互に接続,分離可能なインク流路の結合部を備え、記録
ヘッドのインク流路においてインクタンク側端面近傍に
フィルタを設けたものである。
【0008】また、上記記録ヘッドは、熱エネルギーを
利用してインクを吐出するものであって、該エネルギー
を発生するための電気熱変換体を備えているものであ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、記録ヘッド単体状態において
フィルタの流路抵抗機能のためにインクが漏れにくくな
り、インクタンク交換時のインク漏れが防止できる。ま
た、記録ヘッド単体状態においてインク流路端面からの
インクの蒸発を低減することができ、吐出不良を防ぐこ
とができる。
【0010】さらには、フィルタ部にゴミ等が付着して
インクの流れが悪くなった場合においても、フィルタが
端部にあるため、ゴミを清掃して取り除くことができ、
再び記録ヘッドの使用が可能となり、記録ヘッドの寿命
まで使用でき、経済性が向上する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
によるインクジェット記録装置の記録ヘッドおよびイン
クタンクを示す断面図である。同図において、1は電気
信号によりインクを吐出する記録ヘッド、2は記録ヘッ
ド1に供給するインクを収納するインクタンク(インク
カートリッジ)、10はインクタンク2から記録ヘッド
1にインクを供給するための通路となるインク被供給孔
(流路結合部)、11はインクタンク2から記録ヘッド
1にインクを供給するインク供給孔(流路結合部)で、
ゴム等の弾性的材料で形成されている。
【0013】4はバルブで、インクタンク2が記録ヘッ
ド1と分離状態のときインク供給孔11を塞ぎ、インク
タンク2と記録ヘッド1が結合状態のときインク供給孔
11を開く。5はバルブ4をインク供給孔11に付勢す
るバネであり、インク被供給孔10はインク供給孔11
に挿入されることによってバルブ4が開き、インクタン
ク2内のインクが記録ヘッド1に導かれる。3はフィル
タで、インク被供給孔10の端部に設けられている。7
はインクを吐出するためのノズルが形成されたインク吐
出部、101は上記各部によって構成されたヘッドカー
トリッジである。
【0014】上記構成において、インク被供給孔10と
インク供給孔11は記録ヘッド1とインクタンク2の双
方の間のインク流路を分離,接続する機能を有してお
り、インクタンク2と記録ヘッド1が分離状態のとき、
バルブ4はバネ5によってインク供給孔11を塞ぎ、イ
ンクタンク2からのインクの漏れを防止している。ま
た、インクタンク2と記録ヘッド1が結合状態のとき、
インクタンク2内のインクは記録ヘッド1に導かれ、イ
ンク供給孔11の内壁はインク被供給孔10の外壁に密
着し、インクの漏れを防止している。そして、記録ヘッ
ド1が単体で振動や落下等の衝撃が発生した場合、フィ
ルタ3部の表面張力および流路抵抗によってインクが漏
れにくくなっている。
【0015】また、記録ヘッド1が単体で放置された場
合、フィルタ3によって大気中にさらされるインクの面
積が少なくなり、インクの蒸発量を低減することがで
き、インクの粘度上昇による記録ヘッド2の吐出不良を
おさえることかできる。さらに、記録ヘッド1が単体で
放置された場合、フィルタ3によって紙粉等のゴミが記
録ヘッド1内のインク流路に侵入することが防止され、
インク吐出部7のノズルがつまって吐出不良になるのが
防止される。また、フィルタ3に付着したゴミは簡単に
清掃することができるので、ゴミの付着による記録ヘッ
ド1の不良をなおすことができる。したがって、記録ヘ
ッド1を寿命まで使用することができ、経済性が向上す
る。
【0016】図2は図1のヘッドカートリッジ101を
キャリア部に搭載した状態を模式的に示す斜視図であ
る。同図において、102は記録ヘッド1およびインク
タンク2を保持する記録装置本体に設けられたキャリ
ア、106は記録ヘッド1の保持・解除を行うヘッドレ
バー、107はインクタンク2の着脱を行うインクタン
クレバー、108はキャリア102に記録ヘッド1を固
定しておくためのヘッド固定バネであり、これらの各部
によって記録装置の記録ヘッド部およびキャリア部が構
成されている。
【0017】また、図3はキャリア102への記録ヘッ
ド1の接続部分を図2のa方向から見た断面図である。
同図において、109はキャリア102に固定され記録
ヘッド1に設けられた穴に係合して図の上下方向および
紙面と垂直方向の位置決めをする位置決めピン、110
はキャリア102に固定され、図3のa方向に押し付け
られる記録ヘッド1を受け止めるストッパ、401は記
録装置本体と記録ヘッド1とを電気的に接続するための
フレキシブルケーブル、111はフレキシブルケーブル
401とキャリア102の間に挟まれ、フレキシブルケ
ーブル401を弾性的に支持するパッド、15は記録ヘ
ッド1に設けられ、記録ヘッド1内のヒーター部と電気
的に接続されたコンタクト部である。
【0018】記録ヘッド1は図2に示すヘッド固定バネ
108から不図示のレバーを介して図3のa方向に押し
付けられており、その位置は記録ヘッド1に設けられた
穴と位置決めピン109との係合およびストッパ110
との干渉により一意的に決まる。このようにして、記録
ヘッド1とキャリア102は機械的に接続される。
【0019】また、記録ヘッド1に設けられたコンタク
ト部15とフレキシブルケーブル401の端面には相対
する位置に複数の電気的な接点が設けられており、これ
らを所定の圧力を持って押圧することにより記録装置本
体と記録ヘッド1が電気的に接続される。その際、上記
複数の電気的接点を一度に圧接する必要があるので、こ
れらを均一に圧接するために弾性材料で形成されたパッ
ド111を押圧部に入れている。このパッド111の材
質は例えばシリコンゴムなどを用いており、押圧された
ときに発生する反力は記録ヘッド1を押さえ付けている
ヘッド固定バネ108の力よりはるかに小さくなるよう
に構成されている。
【0020】上記電気的接点の中で特にフレキシブルケ
ーブル401に設けられた電気的接点は、押圧されたと
きの応力を集中させて接続を確実なものにするために突
起状に構成してもよい。
【0021】なお、上述の実施例においては電気的ある
いは機械的な結合部を記録ヘッド1側に設けたが、これ
には拘束されず、インクタンク2側、あるいは記録ヘッ
ド1側とインクタンク2側の両方に設けるようにする
か、あるいは何れかに電気的結合部と機械的結合部を分
けて設けるようにしてもよい。
【0022】次に上述の記録ヘッド1,インクタンク2
およびキャリア102を搭載した記録装置について、そ
の構成と動作を説明する。
【0023】図4は上記実施例に係る記録装置の概略を
模式的に示す斜視図である。ヘッドカートリッジ101
を搭載するキャリア102は、キャリアモータ402a
の正逆回転に連動して不図示の伝動機構を介して回転す
るリードスクリュー103の螺旋状溝105に係合する
ピン(不図示)を有し、リードスクリュー103の回転
に伴って矢印a,b方向に往復移動する。
【0024】104はキャリア102の回転を規制する
摺動軸であり、また、キャリア102はキャリアセンサ
510によって図4の矢印a,b方向における位置(ホ
ームポジション)が確定される。301は回復ユニット
であり、ヘッドカートリッジ101の記録領域外の所定
位置(例えばホームポジション)においてヘッドカート
リッジ101の吐出口面に対向するキャップ302と、
これを吐出口面に当接させて非記録時等にその保護を行
わせるためのキャップ進退駆動部(不図示)とを有して
いる。また、その当接時において吐出口よりインクを吸
引し、増粘インク,塵埃,気泡等を吐出することにより
インク吐出状態を良好にするためのポンプや、吸引され
た廃インクを貯留する部材が設けられている。さらに
は、ヘッドカートリッジ101の吐出口近傍の清掃を行
うためのワイパ(不図示)を有している。
【0025】201は記録媒体6を図のc方向に搬送す
るための搬送ローラ、202は記録媒体6を搬送ローラ
201に対して押圧するピンチローラであり、記録媒体
6はこれら一対のローラ間に挟持されて記録時には図の
c方向に間欠送りされる。そして、搬送ローラ201
は、搬送ローラギア205,搬送ローラアイドラギア2
06の伝動機構を介して搬送モータ402bに係合し、
駆動力の伝達を受ける。また、ピンチローラ202はリ
リースレバー210の操作によって搬送ローラ201に
対し当接・離隔が可能となっている。
【0026】また、207は記録媒体6の被記録面を平
坦に規制するためのプラテンであり、このプラテン20
7に対して記録媒体6を密着させ、記録媒体6の浮上り
を防止するための部材を配設しても良い。213は記録
の終了した記録媒体6を図のc方向に排出するために搬
送ローラ201に同期して回転する排紙ローラであり、
この排紙ローラ213と記録媒体6を介して対向する位
置には従動する拍車ローラ214が設けられている。そ
して、これらのローラにより記録終了後には記録媒体6
がプリンタ外に排出される。
【0027】次に上述の記録装置を組み込んだ情報処理
装置に関して、その構成と電気回路について説明する。
図5はその情報処理装置本体604の外観を模式的に示
す斜視図である。
【0028】同図において、601は図4の構成のプリ
ンタ部、602は文字や数字およびその他のキャラクタ
を入力するためキーや各種指令を与えるためのキーなど
を備えたキーボード部、603は表示器を備えた表示部
である。
【0029】また、図6は上記情報処理装置の電気回路
構成を示すブロック図であり、同図中、501は主制御
を行うコントローラ、502はある手順を実行するため
の例えばマイクロコンピュータ形態のCPU、503は
テキストデータや画像データを展開したりする領域や作
業用の領域などを設けたRAM、504は上記手順に対
応したプログラムやその他フォントデータなどの固定デ
ータを格納するROM、505はCPU502の実行サ
イクルを作り出したりプリンタ部601による記録動作
の際必要なタイミング信号を生成するタイマ、506は
CPU502と周辺装置を結ぶインターフェイス部であ
る。
【0030】507はプリンタ部601の制御を行うコ
ントローラ、508はヘッドカートリッジ101に記録
信号や電力などを送出するヘッドドライバ、509a,
509bはそれぞれキャリアモータ402a,搬送モー
タ402bを駆動するのに必要な信号や電力などを送出
するモータドライバ、510はキャリア102の位置を
検出し例えばホームポジションにキャリア102がある
かどうか判断するためのキャリアセンサ、511は記録
媒体6が未挿入であったりページ終端まで記録が終了し
てしまったときに記録媒体6以外のところに記録を行わ
せないために記録媒体6の有無を検出するペーパーセン
サである。
【0031】また、605は例えばFDD,HDD,R
AMカードなどの外部記憶装置、512は例えば他の情
報処理装置と通信を行ったり、内部のバスに直接接続し
て周辺機器を制御したりするための外部インターフェイ
スである。
【0032】なお、図6のブロック図には含まれていな
いが、他に上記の電気回路に電力を供給する電源部があ
り、これには例えば充電式のバッテリーや、使い捨ての
乾電池、あるいは情報処理装置本体604を固定して使
用する場合のAC電源用変換器などがある。
【0033】次に、上記構成の情報処理装置における記
録動作制御シーケンスの概略を図7のフローチャートを
用いて説明する。このシーケンスは、プリンタ本体の表
示操作部による記録指令キーによる記録開始指示や、あ
るいは外部インターフェイス512を通しての外部から
の記録開始指示により以下の一連の手順がスタートす
る。
【0034】初めにステップS1で表示操作部がオンラ
イン状態になっているかどうかを判断する。これは、主
に通信などによって外部から記録動作開始指示が送られ
てきたときに、プリンタ側の準備ができていないまま記
録動作を開始することのないようにするための処置であ
り、ここで表示操作部がオンライン状態と判断されると
次にステップS2に進む。
【0035】ステップS2では記録媒体6がプリンタ部
にセットされているかどうかをペーパセンサ511など
の信号により判断する。これは、特にインクジェットプ
リンタ等の記録装置においては記録媒体なしで印字開始
した場合にプリンタ部内にインクが飛散し装置自身を汚
染してしまったり、あるいは記録のためのインクなどを
無駄に消費してしまったりすることを防ぐためである。
【0036】なお、このステップS2において記録媒体
の有無だけで無く、ピンチローラ202と搬送ローラ2
01のリリースがされているか否かの判断をしても良
い。これは、記録媒体210がセットされていてもピン
チローラ202がリリースされている場合には正常な記
録媒体の搬送が行われないので、これを防止するためで
ある。また、ピンチローラ202のリリースの判断に
は、例えばリリースレバーにメカニカルなスイッチを設
けるなどの手段によることができる。そして、このステ
ップS2で記録媒体が正常にセットされていないと判断
されると次にステップS3に進む。
【0037】ステップS3では操作者の注意を喚起し記
録媒体をセットさせるようにするためにメッセージを発
する。このメッセージの発生方法は例えば表示操作部に
ライトをつけてメッセージを表示したり、あるいはブザ
ーを鳴らすような方法で表示するようにしても良い。
【0038】上記ステップS2で記録媒体6がセットさ
れていると判断されると、次にステップS4に進む。こ
のステップS4では記録動作を開始する。そして、CP
U502からの指示によりヘッドドライバ508がヘッ
ドカートリッジ101を駆動し、またこれに同期してモ
ータドライバ509a,509bがそれぞれキャリアモ
ータ402a,搬送モータ402bを駆動して、キャリ
ア102の主走査方向の移動、記録媒体の副走査方向の
移動および記録ヘッド1のクリーニングなどを行いなが
ら記録を行う。
【0039】次にステップS5で例えばCPU502か
らの信号により記録動作終了が指示されたり、あるいは
1ページ内の所定の副走査方向の記録ライン数に達して
これ以上記録媒体上に記録ができないと判断された場
合、またペーパーセンサ511により記録媒体6の記録
化の領域が終了したことが検知された場合、ステップS
6で記録動作終了と判定し、記録動作手順を終了と判断
する。
【0040】上記ステップS6の記録動作終了の手順と
して、まずキャリア102をホームポジションに復帰さ
せる。これは記録動作終了後に電源を切る場合に備え、
記録ヘッド1のインク吐出面を保護するためにキャップ
をしておくためである。次に例えば搬送モータ402b
を所定量駆動するか、あるいはペーパーセンサ510に
より記録媒体6が排出されたことが確認されるようにな
るまで搬送モータ402bを駆動することにより記録媒
体を排出する。そして、記録終了をCPU502が表示
操作部に表示したり、外部インターフェイスを通して周
辺装置に通知したりして記録動作完了となる。
【0041】(第2実施例)図8は本発明の第2実施例
の構成を示す断面図であり、インク被供給孔10端部よ
りも高い位置に壁80a,80bを設けた場合を示して
いる。記録ヘッド1が単体の状態で、手がインク被供給
孔10に触れてインクで汚れることを防止し、またイン
ク被供給孔10が他のものに触れてゴミ等がフィルタ3
に付着することを防止している。また、壁80a,80
bはインクタンク2の結合時のガイドを兼ねている。
【0042】また、81はゴム等の弾性的材料で形成さ
れたバルブで、インクタンク2が単体の状態でインク供
給孔11を塞ぎ、記録ヘッド1と結合し、インク被供給
孔10がインク供給孔11を経てインクタンク2内に侵
入した場合にインク供給孔11を開放するよう構成され
ている。
【0043】(第3実施例)図9は本発明の第3実施例
を示す図で、インク被供給孔10端部に突起部90を設
けた場合を示している。インクタンク2が未使用の状態
において、インクタンク2のインク供給孔11はシール
テープ91によって塞がれている。
【0044】インクタンク2および記録ヘッド1を結合
する際、記録ヘッド1のインク被供給孔10端部に設け
られた突起部90がシールテープ91を破壊し、インク
被供給孔10はインクタンク2内に侵入し、インクタン
ク2内のインクは記録ヘッド1に導かれる。また、イン
ク供給孔11とインク被供給孔10とは結合時に樹脂等
の弾性を利用した圧入状態となっており、インクの漏れ
は防止される。また、突起部90は部分的に存在してお
り、結合時には空気が押し出され、インク流路途中に空
気が混入することを防止する構造となっている。
【0045】(第4実施例)図10は本発明の第4実施
例を示す図で、インク被供給孔10端部の突起92を尖
鋭端を有する構造にした場合を示し、インクタンクのシ
ールテープを破壊しやすい構造となっている。
【0046】(第5実施例)図11は本発明の第5実施
例を示す図で、インク被供給孔10端部より高さhだけ
内側にフィルタ3を配置した場合を示している。この実
施例では、記録ヘッド1の単体状態において衝撃が加わ
った場合、インクがより漏れにくい構造となっている。
但し、この構造の場合インクタンクとの結合時にインク
流路に空気が混入する場合があるため、高さhはインク
被供給孔10の開口部直径D以下にとることが望まし
い。
【0047】なお、本発明は特にインクジェット記録装
置の中でも、インクの吐出を行わせるために利用される
エネルギーとして熱エネルギーを発生する手段を備え、
前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる
方式の記録ヘッドを用いた記録装置において、優れた効
果をもたらすものである。これは、かかる方式によれば
記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0048】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書、同第47407
96号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行
うものが好ましい。また、この方式は、所謂オンデマン
ド型,コンティニュアス型の何れにも適用可能である
が、特にオンデマンド型の場合には、液体(インク)が
保持されているシートや流路に対応して配置されている
電気熱変換体に、記録情報に対応した核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的
にこの駆動信号に一対一対応して液体(インク)内の気
泡を形成できるので有効である。そして、この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。このとき、
駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長
収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313244号明細書に記
載されている条件を採用すると、更に優れた記録を行う
ことができる。
【0049】また、記録ヘッドの構成としては、上述の
各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱
変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流
路)のほかに、熱作用部が屈曲する領域に配置されてい
る構成の米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書に記載されているものを用い
ても本発明に有効である。加えて、複数の電気熱変換体
に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部と
する構成の特開昭59−123670号公報や熱エネル
ギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成
の特開昭59−138461号公報の記載内容に基づい
た構成としても本発明は有効である。
【0050】さらに、実施例ではシリアルタイプのイン
クジェット記録装置を示したが、記録可能な最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。このフルラインタイ
プの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されて
いるような複数記録ヘッドの組み合わせによって、その
長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘッ
ドとしての構成の何れでも良いが、本発明は、上述した
効果を一層有効に発揮することができる。
【0051】また、本発明のインクジェット記録装置の
構成として設けられる記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
上げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段,加圧あるいは吸引手段,電気熱変換体
あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段を設けても良く、記録とは別の
吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定した記録を
行うために有効である。
【0052】また、搭載される記録ヘッド、インクの種
類ないし個数についても、例えば単色のインクおよび1
個の記録ヘッドが設けられたもののほか、記録色や濃度
を異にする複数のインクに対応して複数のヘッドが設け
られるものであっても良く、任意に組み合わせにおいて
も有効である。記録装置の記録モードとしても、黒色等
の記録モードだけでなく、異なる色の複色カラー、また
は混色によるフルカラーの各記録モードにおいても本発
明は有効である。
【0053】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
凝固するインクであって、室温で軟化もしくは融解する
ものや、あるいは上述のインクジェットではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲で温度調整を行ってイン
クの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するもの
が一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであれば良い。加えて、熱エネルギーによ
る昇温を防止するため、積極的にインクの固体状態から
液体状態への相変化のエネルギーとして使用せしめるか
またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化す
るインクを用いるかして、何れにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化してインク
液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーによ
って初めて液化する性質のインク使用も本発明には適用
可能である。本発明においては、上述した各インクに対
して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
【0054】また、本発明は電気を力に変換させてイン
クを吐出させるピエゾジェット方式など、記録媒体と非
接触に記録ヘッドを配設させ、インクを噴射させて記録
する記録方式等のインクジェット方式においても有効で
ある。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッド単体状態においてフィルタの流路抵抗のため
インクが漏れにくくなり、インクタンク交換時のインク
漏れが防止でき、また記録ヘッド単体状態においてイン
ク流路端面からのインクの蒸発を低減することができ、
吐出不良を防ぐことができるという効果がある。
【0056】また、フィルタ部にゴミ等が付着しインク
の流れが悪くなった場合においても、フィルタが端部に
あるためゴミを清掃し取り除くことができ、再び記録ヘ
ッドの使用が可能となり、記録ヘッドを寿命まで使用で
き、経済性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図2】 図1のヘッドカートリッジをキャリアに搭載
した状態を示す斜視図である。
【図3】 図2の記録ヘッドとキャリアの接合部分を示
す断面図である。
【図4】 第1実施例の記録装置の概略の構成を示す斜
視図である。
【図5】 図4の記録装置を組み込んだ情報装置の外観
を示す斜視図である。
【図6】 図5の情報装置の電気回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 図6の回路の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】 本発明の第2実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図9】 本発明の第3実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図10】 本発明の第4実施例の構成を示す断面図で
ある。
【図11】 本発明の第5実施例の構成を示す断面図で
ある。
【図12】 従来例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク(インクカートリッジ) 3 フィルタ 4 バルブ 6 記録媒体 7 インク吐出部 10 インク被供給孔(流路結合部) 11 インク供給孔(流路結合部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収納したインクカートリッジ
    と、インクを選択的に吐出して記録を行う記録ヘッド
    と、前記インクカートリッジと記録ヘッドに設けられ双
    方の間のインク流路を分離,接続する流路結合部と、前
    記記録ヘッドの流路結合部の端部に設けられたフィルタ
    部とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドは、熱エネルギーを利用して
    インクを吐出するものであって、該エネルギーを発生す
    るための電気熱変換体を備えていることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US5537136A (en) * 1993-12-07 1996-07-16 Lexmark International, Inc. Ink jet cartridge including filter inserts

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