JPH05162132A - 樹脂被覆炭素繊維チョップドストランド - Google Patents

樹脂被覆炭素繊維チョップドストランド

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JPH05162132A
JPH05162132A JP3332067A JP33206791A JPH05162132A JP H05162132 A JPH05162132 A JP H05162132A JP 3332067 A JP3332067 A JP 3332067A JP 33206791 A JP33206791 A JP 33206791A JP H05162132 A JPH05162132 A JP H05162132A
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基 丸本
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英治 藤沢
Hiroaki Shono
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    • D01F11/00Chemical after-treatment of artificial filaments or the like during manufacture
    • D01F11/10Chemical after-treatment of artificial filaments or the like during manufacture of carbon
    • D01F11/14Chemical after-treatment of artificial filaments or the like during manufacture of carbon with organic compounds, e.g. macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
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    • C08J5/06Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material using pretreated fibrous materials

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それ自体で、或いは他の樹脂とのドライブレ
ンドとして効率よく成形でき、成形前には強い衝撃を加
えても開繊することがなく、得られる成形体は耐水性に
優れる樹脂被覆炭素繊維チョップドストランドを提供す
る。 【構成】 炭素繊維チョップドストランドに熱硬化性樹
脂およびウレタン樹脂を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂被覆炭素繊維チョッ
プドストランドに関し、詳しくは直接射出成形に好適に
用いられる樹脂被覆炭素繊維チョップドストランドに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維強化熱可塑性樹脂は、炭素繊維
の特徴である高強度、高弾性は勿論のこと、その高機能
が注目され、近年導電性を活かした静電防止材料やEM
Iシールド材、あるいは摺動性を利用した軸受けなどの
各種摺動材料などに使用され始めている。従来これら炭
素繊維強化熱可塑性樹脂の成形体は、一般に炭素繊維チ
ョップドストランドと熱可塑性樹脂を、予め押し出し機
を用いて加熱、溶融、混合して、射出成形可能な形態、
即ちペレットとし、このペレットから射出成形すること
によって製造されていた。しかし上記の方法は、混合工
程前に炭素繊維チョップドストランドが開繊して搬送性
や計量性が悪くなり、混合工程中には炭素繊維が短く切
断され、成形体の性能を低下させるという問題を有して
いる。そこで特公昭64−202号公報には炭素繊維チ
ョップドストランドを予め熱硬化性樹脂で被覆してお
き、それ自体直接、または熱硬化性樹脂ペレットとのド
ライブレンドの形で成形する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
成形に用いられる材料は、空気輸送やドライブレンド工
程における振動等により、大きな衝撃力を受ける。ドラ
イブレンド内の繊維状物がそのような環境下に置かれた
場合、糸割れし、開繊による綿状化および破砕による粉
状化が起こり、均一なブレンド状態がくずれるといった
事態が生じていた。このことはまた繊維含有率のずれ、
あるいは成形上のトラブルの原因となっていた。上記特
許公報の方法に従って製造した熱硬化性樹脂被覆炭素繊
維チョップドストランドを、熱可塑性樹脂と混合し直接
射出成形しても炭素繊維チョップドストランドの混合工
程前の開繊を十分防止することができなかった。本発明
は炭素繊維チョップドストランドと他の樹脂との混合物
から直接射出成形する場合において、あるいはそれ自体
で直接射出成形する場合において炭素繊維チョップドス
トランドが成形前において開繊することがなく、かつ優
れた性能の成形体を製造することが可能な樹脂被覆炭素
繊維チョップドストランドを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するため鋭意検討を進めた。その結果炭素繊維チョ
ップドストランドを、所定量の熱硬化性樹脂および所定
量のウレタン樹脂で被覆すると上記目的が達成されるこ
とを見出だして本発明を完成させた。即ち本発明は炭素
繊維チョップドストランドを、その100重量部に対し
熱硬化性樹脂5〜50重量部およびウレタン樹脂0.5
〜30重量部を用いて被覆してなることを特徴とする樹
脂被覆炭素繊維チョップドストランドを要旨とする。
【0005】以下本発明を詳細に説明する。本発明にお
ける炭素繊維チョップドストランドはPAN系、ピッチ
系等、製造原料、製造方法の別なく適用できる。また炭
素繊維チョップドストランドの長さについては、特に制
限はないが、通常1〜50mmとする。炭素繊維チョッ
プドストランドを構成するフィラメントの直径、本数に
ついても特に制限はないが、通常直径は3〜23μ、本
数は100〜100,000本とする。また炭素繊維チ
ョップドストランドにはあらかじめ集束剤が施されてい
てもよい。
【0006】本発明において炭素繊維チョップドストラ
ンドの被覆に用いる熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリ
フタレート樹脂等が挙げられる。エポキシ樹脂として
は、分子内に2個以上のエポキシ基を含有するいかなる
化合物をも用い得る。一般に用いられるエポキシ樹脂は
ビスフェノールAタイプのものが多いが、本発明ではノ
ボラックタイプ、難燃タイプのものも使用できる。本発
明に用いるエポキシ樹脂は、室温で固体状態のものであ
ることが好ましい。これは樹脂被覆チョップドストラン
ドが粘着性となることを避けるためである。
【0007】フェノール樹脂としては、ノボラック型、
レゾール型のいずれも使用できるが、遊離フェノールを
含まず安定性に優れたものが良い。不飽和ポリエステル
樹脂としては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール等のグリコール類と、フタル酸、イソフタル酸、無
水フタル酸、マレイン酸、フタル酸、無水マレイン酸等
の多塩基酸、酸無水物、またはそれらの混合物が縮合し
て得られる融点50〜130℃の樹脂が使用できる。ジ
アリルフタレート樹脂としては、βポリマーと呼ばれる
分子量5,000〜30,000のオルソフタレート型
のプレポリマー、イソフタレート型プレポリマー等が使
用できる。なお上記熱硬化性樹脂と共にそれらの樹脂の
硬化剤が炭素繊維に被覆されていてもよい。硬化剤とし
ては公知のものを用いればよく、硬化剤の量は、樹脂の
量によっても異なるが、熱硬化性樹脂100重量部に対
し、0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量
部とする。
【0008】本発明においては、炭素繊維チョップドス
トランドの被覆に上記熱硬化性樹脂とともにウレタン樹
脂を用いることを特徴とする。本発明に使用するウレタ
ン樹脂としては、ジイソシアネートと、イソシアネート
基と反応性の水素原子を2個有する化合物(例えばジオ
ール)の付加重合によって得られる、熱可塑性の性質を
示し、溶媒に可溶なものであればよい。ジイソシアネー
トとしては、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等、これらのジイソシアネートを
化学的に変成したもの、さらにこれらのイソシアネート
化合物と下記ジオール等との反応物、またはこれのイソ
シアネート類の混合物が用いられる。イソシアネート基
と反応性の水素原子を2個有する化合物としては、分子
量が62〜500のジオール、ポリエステル型ジオー
ル、ポリエーテル型ジオール等特に制限なく用いること
ができる。本発明の熱可塑性の性質を示すウレタン樹脂
の例としては、熱可塑性ウレタンエラストマー、末端に
イソシアネート基を有しないウレタン樹脂等を挙げるこ
とができる。本発明の熱可塑性の性質を示すウレタン樹
脂の分子量としては、1,000〜300,000、好
ましくは10,000〜100,000である。
【0009】炭素繊維チョップドストランドを被覆する
熱硬化性樹脂の量としては、上記したように、炭素繊維
チョップドストランド100重量部に対し、5〜50重
量部、好ましくは15〜30重量部である。5重量部未
満とすると被覆が十分になされず不均一となり、成形品
中に分散不良が生じて好ましくない。また50重量部を
超えると、下記の水分散を行う場合チョップドストラン
ド同士が結着し、塊状化する恐れが生じる。炭素繊維チ
ョップドストランドに被覆するウレタン樹脂としては、
炭素繊維チョップドストランド100重量部に対し、ウ
レタン樹脂0.5〜30重量部、好ましくは1〜20重
量部とする。0.5重量部以下とすると、本発明の目的
であるチョップドストランドの開繊を十分に抑えること
ができないし、30重量部以上とするとチョップドスト
ランド同志の結着による塊状化が起こる。熱硬化性樹脂
/ウレタン樹脂比としては99/1〜70/30、好ま
しくは98/2〜80/20とする。その理由とは99
/1以上とすると本発明の効果を十分得ることができな
いし、70/30以下とするとチョップドストランド同
志の結着による塊状化が起こる。
【0010】次に本発明の樹脂被覆炭素繊維チョップド
ストランドを製造する方法の一例について説明する。ま
ず熱硬化性樹脂とウレタン樹脂を含有する処理液を調製
する。それには例えば両樹脂を、両樹脂の共通溶媒であ
って水と相溶性を有する溶媒に溶解すればよい。このよ
うな溶媒としてはアセトン、ジアセトンアルコール、ジ
オキサン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミ
ド、テトラヒドロフラン等を挙げることができる。この
場合さらに、上記熱硬化性樹脂として公知のものを溶媒
に加えてもよい。次にチョップドストランドを処理液に
含浸させる。この時単に処理液に含浸させるだけでもよ
いが、含浸が不十分であるときは軽くかき混ぜてもよ
い。また含浸を促進するため減圧脱泡することが好まし
い。樹脂溶液を含浸したチョップドストランドは、例え
ばスクリーニング等の方法によって処理液から分離後、
上記溶媒の脱溶媒のために水媒体中に攪拌下投入する。
必要によっては分離に引き続いて絞液して樹脂含有量を
調節してもよい。水媒体中に攪拌下に投入することによ
って、チョップドストランドは、水媒体中に分散する。
水媒体の温度は室温でも良いが、脱溶媒を容易に行うた
めに60〜80℃程度まで昇温しても良い。また水媒体
には分散を促進するためにポリビニルアルコール等の水
に可溶な分散剤を含有させてもよい。脱溶媒、分散が完
了したら、分散工程で分散系を昇温した場合は好ましく
は室温まで放冷後、樹脂で被覆されたチョップドストラ
ンドを分散系から分離する。分離は常法で、例えばスク
リーニングのような濾過によって行うことができる。分
離した樹脂被覆チョップドストランドは、任意の方法、
例えば熱風乾燥で40〜140℃で乾燥する。以上のよ
うな方法により、熱硬化性樹脂およびウレタン樹脂が均
一に被覆された炭素繊維チョップドストランドが得ら
れ、この樹脂被覆チョップドストランドは乾燥後におい
ても、相互に接着することはない。
【0011】本発明の熱硬化性樹脂およびウレタン樹脂
を被覆した炭素繊維チョップドストランドは、それ自体
で、即ち被覆樹脂をマトリックス樹脂として成形するこ
とができる。この場合には本発明の樹脂被覆炭素繊維チ
ョップドストランドを製造する際に被覆樹脂である熱硬
化性樹脂の硬化剤をも炭素繊維チョップドストランドに
含浸させたものを用いることが好ましい。本発明の熱硬
化性樹脂およびウレタン樹脂を被覆した炭素繊維チョッ
プドストランドはまた、マトリックス樹脂としての熱硬
化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂とともに成形することが
できるが、好ましくは熱可塑性樹脂とのドライブレンド
として成形に付される。そのような熱可塑性樹脂として
は例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリ(スチレン−アクリルニトリル)、ポリアミ
ド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリエーテルイミド、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリエーテルサルフォン、ポリエー
テルエーテルケトンなどを挙げることができる。熱硬化
性樹脂としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン
樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げることができ、必ずしも
被覆に用いた熱硬化性樹脂と同じものであることを要し
ない。この場合には必要に応じて当該熱硬化性樹脂の公
知の硬化剤を使用する。成形方法についても特に制限は
ないが、射出成形法を用いるのが効果的である。
【0012】
【実施例】本発明を更に詳細に説明するために以下に実
施例を挙げる。本発明はこれら実施例に限定されるもの
でないことは勿論である。
【0013】実施例1 メチルエチルケトン25重量部にエポキシ当量480の
ビスフェノールAタイプエポキシ樹脂23.8重量部お
よびエラストマータイプの熱可塑性ウレタン樹脂(パン
デックスT−5265L、大日本インキ化学工業
(株))1.24重量部を溶解して処理液とした。この
処理液に、カット長3mm、フィラメント直径12μ、
フィラメント数40,000本の炭素繊維チョップドス
トランド100重量部を浸漬し、均一に被覆できるよう
に混合した後、減圧下(100torr)で脱泡し、十
分に含浸させた。ポリビニルアルコール0.2重量部を
含む1000重量部の水溶液を、攪拌機および加熱装置
を備えたステンレス製2リットルタンクに入れた。これ
に上記の樹脂溶液を含浸させた炭素繊維チョップドスト
ランドを投入し、攪拌下で60℃迄昇温した。この昇温
過程で樹脂溶液含浸チョッブドストランドは完全に均一
な状態に分散した。この時間に要した時間は30分であ
った。次にこの分散系を室温まで放冷後、湿潤状態の樹
脂被覆チョップドストランドを濾過によって分離し、十
分に水を切った後、40℃で熱風乾燥して樹脂被覆チョ
ップドストランドを得た。得られた樹脂被覆チョップド
ストランドは、べたつくことなく、内部にまで均一に被
覆されており、炭素繊維チョップドストランドに対する
両樹脂の被覆量の和は最初の仕込み量に一致する25重
量%であった。
【0014】実施例2 処理溶液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解した
エポキシ当量480のビスフェノールAタイプエポキシ
樹脂22.5重量部および実施例1で用いたウレタン樹
脂2.5重量部とした外は、実施例1と同様にして樹脂
被覆炭素繊維チョップドストランドを製造した。得られ
た樹脂被覆チョップドストランドは、べたつくことな
く、内部にまで均一に被覆されており、炭素繊維チョッ
プドストランドに対する両樹脂の被覆量の和は最初の仕
込み量に一致する25重量%であった。
【0015】実施例3 処理溶液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解した
エポキシ当量480のビスフエノールAタイプエポキシ
樹脂20重量部および実施例1で用いたウレタン樹脂5
重量部とした外は、実施例1と同様にして樹脂被覆炭素
繊維チョップドストランドを製造した。得られた樹脂被
覆チョップドストランドは、べたつくことなく、内部に
まで均一に被覆されており、炭素繊維チョップドストラ
ンドに対する両樹脂の被覆量の和は最初の仕込み量に一
致する25重量%であった。
【0016】比較例1 炭素繊維の原料を紡糸し、焼成工程を経てフィラメント
径12μ、フィラメント本数40,000本、カット長
3mmの炭素繊維チョップドストランドを製造し、さら
に繊維状物の集束剤としてのものを付着させた。
【0017】比較例2 処理液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解したエ
ポキシ当量480のビスフェノールAタイプエポキシ樹
脂25重量部とした外は、実施例1と同様にして樹脂被
覆炭素繊維チョップドストランドを製造した。
【0018】実施例4 処理液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解した軟
化点110℃のノボラック型フェノール樹脂23.8重
量部および実施例1で用いたウレタン樹脂1.24重量
部とした以外は実施例1と同様にして樹脂被覆炭素繊維
チョップドストランドを製造した。得られた樹脂被覆チ
ョップドストランドは、べたつくことなく、内部にまで
均一に被覆されており、炭素繊維チョップドストランド
に対する両樹脂の被覆量の和は最初の仕込み量に一致す
る25重量%であった。
【0019】実施例5 処理液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解した軟
化点110℃のノボラック型フェノール樹脂22.5重
量部および実施例1で用いたウレタン樹脂2.5重量部
とした以外は実施例1と同様にして樹脂被覆炭素繊維チ
ョップドストランドを製造した。得られた樹脂被覆チョ
ップドストランドは、べたつくことなく、内部にまで均
一に被覆されており、炭素繊維チョップドストランドに
対する両樹脂の被覆量の和は最初の仕込み量に一致する
25重量%であった。
【0020】実施例6 処理液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解した軟
化点110℃のノボラック型フェノール樹脂20重量部
および実施例1で用いたウレタン樹脂5重量部とした以
外は実施例1と同様にして樹脂被覆炭素繊維チョップド
ストランドを製造した。得られた樹脂被覆チョップドス
トランドは、べたつくことなく、内部にまで均一に被覆
されており、炭素繊維チョップドストランドに対する両
樹脂の被覆量の和は最初の仕込み量に一致する25重量
%であった。
【0021】比較例3 処理液を、メチルエチルケトン25重量部に溶解した軟
化点110℃のノボラック型フェノール樹脂25重量部
とした以外は実施例1と同様にして樹脂被覆炭素繊維チ
ョップドストランドを製造した。
【0022】性能評価 I 非開繊率の測定 実施例1〜6および比較例2,3で得た樹脂被覆炭素繊
維チョップドストランド、および比較例1の炭素繊維チ
ョップドストランドの非開繊率を次の方法で評価した。
1000mlの容器に、5メッシュのふるいを通過し、
12メッシュ上に残る一定量のチョップドストランドを
入れ、その容器を上下に10,000回振動させた後、
5メッシュおよび12メッシュのふるいにかけ、5メッ
シュを通過し、12メッシュ上に残ったチョップドスト
ランド重量の全重量に対する割合を、非開繊率として求
めた。
【0023】II 引張り強さの測定 まず次の方法で引張り強さを測定するための試験片を作
製した。 (1)炭素繊維強化ポリブチレンテレフタレート試験片 実施例1〜3および比較例2で得た樹脂被覆炭素繊維チ
ョップドストランドとポリブチレンテレフタレート(バ
ロックス、日本ジーイープラスチックス(株)製)とを
ドライブレンドした。このドライブレンド中の炭素繊維
含有率を30重量%とし、射出成形法(成形温度260
C、成形圧1400kg/cm2 )によって試験片を作
製した。また比較例1の炭素繊維チョップトストランド
とポリブチレンテレフタレートを炭素繊維含有率が30
重量%になるようにコンパウンドし、射出成形を行い試
験片を作成した。 (2)炭素繊維強化ナイロン試験片 実施例4〜6および比較例3で得た樹脂被覆炭素繊維チ
ョップドストランドとナイロン66(レオナ、旭化成
(株)製)とをドライブレンドした。このドライブレン
ド中の炭素繊維含有率を30重量%とし、射出成形法
(成形温度270℃、成形圧900kg/cm2 )によ
って試験片を作製した。比較例1の炭素繊維チョップド
ストランドとポリブチレンテレフタレートを炭素繊維含
有率が30重量%になるようにコンパウンドし、射出成
形を行い試験片を作製した。
【0024】次にこれらの試験片につき次の測定を行な
った。 (1)引張り強さ ASTM D638の方法によった。 (2)煮沸後引張り強さ 試験片を120℃、2気圧の圧力釜(水蒸気圧)の中に
48時間置き、その後(1)の方法により引張り強さの
測定を行なった。また(1)で得た引張り強さに対する
(2)で得た煮沸後引張り強さの割合より煮沸後引張り
強さ保持率を計算した。 (3)吸水後引張り強さ 試験片を水中(20℃)に24時間浸漬し、その後
(1)の方法により引張り強さの測定を行なった。また
(1)で得た引張り強さに対する(3)で得た吸水後引
張り強さの割合より吸水後引張り強さ保持率を計算し
た。以上の結果をまとめて表1および表2に示す。
【0025】 表 1 試料 エポキシ樹脂/ 非開繊率 引張り強さ 煮沸後引張り ウレタン樹脂比 (煮沸前) (煮沸後) 強さ保持率 (重量) (重量%) (kgf/cm2 ) (%) 実施例1 19/1 90 1250 1220 97.6 実施例2 18/2 93 1230 1200 97.6 実施例3 16/4 94 1240 1220 98.3 比較例1 10 1150 360 31.3 比較例2 20/0 80 1220 1190 97.5
【0026】 表 2 試料 フェノール樹脂/ 非開繊率 引張り強さ 吸水後引張り ウレタン樹脂比 (吸水前) (吸水後) 強さ保持率 (重量) (重量%) (kgf/cm2 ) (%) 実施例5 19/1 93 1400 1370 97.9 実施例6 18/2 94 1390 1370 98.6 実施例7 16/4 95 1380 1350 97.8 比較例3 20/0 85 1380 1350 97.8 表1および表2の結果より明らかなように、炭素繊維チ
ョップドストランドを、所定量のエポキシ樹脂またはフ
ェノール樹脂とともに所定量のウレタン樹脂で被覆して
得られた実施例の樹脂被覆炭素繊維チョップドストラン
ドは、非開織率が極めて高い。また熱可塑性樹脂とドラ
イブレンドした後、得られる成形体の引張り強さが煮沸
後には殆んど低下せず耐水性に優れている。
【0027】
【発明の効果】本発明の樹脂被覆炭素繊維チョップドス
トランドは非常に強い衝撃を加えても成形前の開繊が抑
制される。従ってそれ自体で、或いはこれと熱可塑性樹
脂または熱硬化性樹脂とのドライブレンドから効率よく
射出成形により成形体を得ることができる。また得られ
た成形体は耐水性にすぐれ湿潤状態に置かれても機械的
強度が低下することがない。
フロントページの続き (72)発明者 藤沢 英治 福島県福島市鳥谷野字日野2−5 (72)発明者 庄野 弘晃 福島県福島市伏拝字沼ノ上2−532

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維チョップドストランドを、その
    100重量部に対し熱硬化性樹脂5〜50重量部および
    ウレタン樹脂0.5〜30重量部を用いて被覆してなる
    ことを特徴とする樹脂被覆炭素繊維チョップドストラン
    ド。
JP3332067A 1991-12-16 1991-12-16 樹脂被覆炭素繊維チョップドストランド Expired - Lifetime JP2545171B2 (ja)

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