JPH05161155A - 輝度信号色信号分離装置 - Google Patents

輝度信号色信号分離装置

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JPH05161155A
JPH05161155A JP31897091A JP31897091A JPH05161155A JP H05161155 A JPH05161155 A JP H05161155A JP 31897091 A JP31897091 A JP 31897091A JP 31897091 A JP31897091 A JP 31897091A JP H05161155 A JPH05161155 A JP H05161155A
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JP
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signal
circuit
output
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JP31897091A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Nishigori
義久 錦織
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合映像信号を輝度信号と色信号に分離する
際、映像信号のエッジ部分や上下方向の相関性が弱い部
分で、高域輝度信号が失われて画像がぼやけてしまうこ
とを防ぐ。 【構成】 遅延していない高域信号と遅延した高域信号
の和信号と差信号の絶対値の比率を除算回路114で演
算し、正規化処理回路115で比率を一定値の範囲に限
定し、更に係数処理回路116で二つの係数coef1
とcoef2を演算する。乗算器118で前記和信号に
係数coef1を乗算し、乗算器117で前記差信号に
係数coef2を乗算し、加算器119で二つの乗算値
の差を演算し、1/2乗算器120で振幅を半分にし、
補正信号so5を得る。この補正信号so5を加算器1
05で櫛形フィルタとしての出力信号so8に加算して
櫛形フィルタ出力を補正し、斜めエッジ等に生じる高域
信号の劣化を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合映像信号を輝度信号
と色信号に分離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の輝度信号色信号分離装置の第1の
例としては図17に示すものがある。図17に示すよう
に構成要素として1702,1703は1水平期間(以
降1Hと記す)の遅延を行う1ラインディレイ、170
4は相関検出回路、1705,1706は櫛形フィルタ
であり、1707はバンドパスフィルタ(以降BPFと
記す)、1708は選択回路、1709はハイパスフィ
ルタ(以降HPFと記す)である。
【0003】上記のように構成された従来の輝度信号色
信号分離装置について、つぎにその構成要素のお互いの
関連動作についてつぎに説明する。端子1701よりN
TSC信号が入力されると、1ラインディレイ1702
と1703に次々に入力される入力信号の画素をS1と
し、1ラインディリイ1702の出力の一画素をS2、
1ラインディレイ1703の出力の一画素をS3とす
る。これらの画素S1,S2,S3の画面上での位置と
色副搬送波の位相を示したのが図16Aである。図に示
すように1ライン毎に色副搬送波の位相は反転する。櫛
形フィルタ1705は画素S2より画素S1を減算して
色信号と低域輝度信号を含むC1を出力し、櫛形フィル
タ1706は画素S2より画素S3を減算して色信号と
低域輝度信号を含む信号C2を出力し、BPF1707
は色副搬送波を中心とする信号C3を出力する。
【0004】相関性検出回路1704は着目する画素S
2と近傍の画素S1とS3との間の相関性を検出し、最
適なフィルタを示す信号を選択回路1708に出力す
る。相関性検出と最適なフィルタの選択は例えば次のよ
うにして行う。
【0005】画素S1,S2とS3の高域成分の絶対値
を比較し、画素S2とS1の大きさが近いなら、画素S
2はS1と相関性が強く最適な櫛形フィルタは櫛形フィ
ルタ1705であり、画素S2とS3の大きさが近いな
ら、画素S2とS3の相関性が強く最適な櫛形フィルタ
は櫛形フィルタ1706である。また画素S2とS1と
の差と、画素S2とS3の差が閾値よりも大きいときに
は、画素S2は画素S1とS3のどちらとも相関性が無
い、最適なフィルタはBPF1707である。このよう
に相関性検出回路1704の出力によって選択回路17
08で最適なフィルタが選択され、HPF1709で低
域成分が取り除かれて色信号が得られる。またこの色信
号は減算回路1710で元の信号S2より引かれて、輝
度信号が得られる。
【0006】この従来の輝度信号色信号分離回路に例え
ば図20Aに示す画面の信号が入力されたとすると、こ
の信号はあるラインを境目に赤と黒とが切り替わってい
るので、この境界では相関性の強い画素を用いる櫛形フ
ィルタが選択されて、劣化の無い分離ができる。この境
界の信号の変化を示したのが、図16Bである。図16
BではL−1ラインとLラインの信号は赤色の色信号を
示しており、LラインとL+1ラインの間に境界があ
り、L+1ラインは黒なので色信号は存在しない。ここ
で、Lラインの信号を分離する場合、LラインとL−1
ラインの信号の絶対値は等しいので、LラインとL−1
ラインの相関性は強いと判定される。しかし、Lライン
とL+1ラインの信号の絶対値は等しくないので、Lラ
インとL−1ラインの信号を用いてY/C分離を行う。
【0007】しかしながら上記のように構成された、図
17の従来の輝度信号色信号分離装置に図20Bの画面
の信号が入力されると、この信号の境界は曲線であり、
斜め部分では信号は滑らかに変化する。そのため、境界
での信号は例えば図16Cに示すようになる。この図で
は色信号の半周期の信号を表わしており、L−1ライン
から徐々に色信号の大きさが小さくなっている。従っ
て、図17の従来の輝度信号色信号分離装置では着目す
る画素S2と上下の画素との相関性が無いと判定され、
BPF1707が多く用いられる。ところがエッジ部分
や上下方向の相関性が弱い部分ではBPF1707を多
く用いると高域輝度信号が失われ画像がぼやけてしま
う。また、これを防ぐためにBPF1707を用いる部
分を減らすと、ドット妨害が増えるという問題点を有し
ていた。
【0008】この問題を解決するために、図18に示す
第2の従来の輝度信号色信号分離装置が考案されてい
る。図18に示すようにその構成要素として1801
2,1802は1H分の1ラインディレイ、1803,
1805はマイナス1/4乗算器(以降−1/4乗算器
と記す)、1804は1/2乗算器、1806,180
9は加算器、1807は副搬送波周波数近傍の信号を取
り出すバンドパスフィルタ(BPF)、1808はフィ
ールドメモリ(1F)、1810は副搬送波周波数近傍
の信号を抑圧するトラップ回路(TRAP)、1811
はハイパスフィルタ(HPF)、1812は絶対値回路
(ABS)、1813は振幅比較回路、1814は振幅
制限回路、1815は減算器である。
【0009】上記のように構成された、第2の従来の輝
度信号色信号分離装置の構成要素のお互いの関連動作に
ついて、つぎに説明する。端子1800より、離散化さ
れたNTSC信号が入力されると、1ラインディレイ1
801,1802でそれぞれ遅延され、原信号と合わせ
て3ライン分の信号S1,S2,S3が得られる。
【0010】着目する信号を1ラインディレイ1801
の出力信号S0とすると、1ライン前の信号は1ライン
ディレイ1802の出力信号S2、1ライン後の信号は
入力信号S1となる。信号S0,S1,S2はそれぞれ
1/2乗算器1804、−1/4乗算器1803、−1
/4乗算器1805に入力され、加算器1806に入力
される。この1/2乗算器1804、−1/4乗算器1
803,1805と加算器1806で櫛形フィルタを構
成しており、NTSC信号では搬送色信号は1ライン毎
に反転するので、この加算器の出力では色信号がキャン
セルされ輝度信号のみとなる。更に加算器1806の出
力はBPF1807に入力され、高域色信号成分のみが
取り出される。
【0011】また、着目する信号S0の一つはフィール
ドメモリ1808に入力され、、加算器1809におい
て、1フィールド遅延した信号と遅延していない信号S
0が加算される。このフィールドメモリ1808は正確
には262ライン遅延であり、フィールドメモリ180
8の出力の搬送色信号の位相は、入力信号の位相と反転
する。そのため、加算器1809の出力では搬送色信号
がキャンセルされる。
【0012】加算器1809の出力はさらに、トラップ
回路1810で搬送色信号成分が抑圧され、更にHPF
1811でその高域成分を取り出し、絶対値回路181
2によってHPF1811の出力の絶対値をとり、ある
基準値と絶対値の振幅を振幅比較回路1813によって
比較し、振幅比較回路1813の出力により、振幅制限
回路1814において、前述の櫛形フィルタが構成され
た回路の色信号出力の振幅を制限する。これらの動作は
櫛形フィルタを構成する回路の色信号出力が本来の色信
号か輝度信号からの漏れ込みかを判定し、その判定結果
により、色信号出力を調整するものである。
【0013】次にこの第2の従来の輝度信号色信号分離
装置の動作について、図19を用いて説明する。図19
A,Bのa,b,cはそれぞれ輝度信号と、HPF18
11および絶対値回路1812の出力を示している。図
19Aは高域成分がない輝度信号の場合で、櫛形フィル
タを用いなくても輝度信号色信号分離ができ、輝度信号
から色信号への漏れ込みは無い。従って、絶対値回路1
812の出力は図19Aのcに示すようになり、閾値S
以下となり、振幅調整回路1814からは分離されたC
信号(この場合は無い)がそのまま出力される。
【0014】輝度信号が図19Bのaのような場合、エ
ッジ部分で輝度信号は高域成分をもっており、これが色
信号に漏れ込む。この場合絶対値回路1812の出力は
図19Bのcに示すようにエッジ部分で閾値Sを越え
る。従って振幅制限回路1814はエッジ部分で、輝度
信号から色信号に漏れ込んだ成分を抑圧する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな第2の従来の輝度信号色信号分離装置に動画が入力
されると、輝度信号から色信号への漏れ込みが無いの
に、加算器1809よりある信号が出力され、その結果
振幅制限回路1814で輝度信号から色信号への漏れ込
みがないのに、色信号が抑圧される。また、輝度信号か
ら色信号への漏れ込みを押されることはできるが、その
逆の場合で色信号から輝度信号への漏れ込みは抑えらえ
ない等の問題があった。本発明は、輝度信号と色信号間
のクロストークが少ない、輝度信号色信号分離装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、複合映像信号
を輝度信号と色信号に分離する分離手段と、前記複合映
像信号より高域信号を分離する高域通過フィルタと、こ
の高域信号の1水平期間前後の信号の和信号と差信号を
得る差異検出手段と、この和信号と差信号のそれぞれの
絶対値の比率を検出する比率検出手段と、この比率と和
信号,差信号より補正値を演算する演算手段と、この補
正値により輝度信号と色信号のクロストークが減るよう
に演算する補正手段とを備えたものである。
【0017】
【作用】上記構成の本発明の輝度信号色信号分離装置
は、1水平期間前後の複合映像信号の高域成分の差を差
異検出手段および比率検出手段を用いて検出するもので
ある。この高域成分の1水平期間前後の差により最適な
補正値を演算手段,補正手段を用いて算出し、輝度信号
と色信号のクロストークがなく、かつ高域成分の劣化の
ない輝度信号,色信号の分離出力を得るものである。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面にもとづいて説
明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例の輝度信号色
信号分離装置の構成図である。図1に示すようにその構
成要素として101は映像信号より高域信号を分離する
高域通過フィルタとしてのハイパスフィルタ(以降HP
Fと記す)で、副搬送波近傍の周波数の信号を通過させ
る、103はこの高域信号を1水平期間遅延させる1ラ
インディレイ(1H)である。108は遅延していない
高域信号と現在着目する走査線にある遅延した高域信号
の和信号を得る加算器、109はこの遅延していない高
域信号と遅延した高域信号の差信号を得る減算器、この
加算器108,減算器109により差異検出手段が構成
されている。110はこの減算器109の出力を処理す
るフィルタ、111は加算器108の出力を処理するフ
ィルタ、112,113はそれぞれ加算器108の出力
と減算器109の出力の絶対値を得る絶対値回路(AB
S)である。
【0020】114は絶対値回路112の出力と絶対値
回路113の比率を求める除算回路であり、絶対値回路
112,113と除算回路114により比率検出手段が
構成されている。
【0021】115はこの除算回路114の出力を処理
する正規化処理回路、116は係数coef1とcoe
f2を発生する係数処理回路、117,118はそれぞ
れフィルタ110とフィルタ111の出力をcoef1
及びcoef2と掛け合わせる乗算回路である。
【0022】また119はこれらの乗算回路117,1
18の出力を加算する加算器、120は加算器119の
出力を半分にする1/2乗算器である。以上により演算
手段による演算出力としての補正値が得られる。
【0023】104は加算器108の出力である高域信
号の1ライン間の差信号を半分にする1/2乗算器、1
05はこの1/2乗算器104と1/2乗算器120の
出力を加算する加算器であり、この加算器105が補正
手段として動作し、補正値による補正が行われる。10
6は1ラインディレイ103の出力より加算器105の
出力を減算する減算器、121は1ラインディレイ10
7の出力と加算器105の出力を加算する加算器であ
る。
【0024】上記のように構成された第1の実施例の輝
度信号色信号分離回路について、つぎにその構成要素の
お互いの関連動作について説明する。まず、入力端子1
00よりNTSC信号が入力されると、HPF101で
副搬送波の近傍の周波数の信号が炉波される。この信号
(信号A1とする)は1ラインディレイ103に入力さ
れ、1ライン遅延される(この信号をA2とする)。ま
た、HPF101の出力信号A1は、減算器102にお
いて、入力信号より引かれて、低域輝度信号よりなる低
域信号が得られる。加算器108では現在の高域信号
(1ラインディレイ103の出力信号A2)と1ライン
遅延していない高域信号(HPF101の出力信号A
1)が加算され、この加算値(信号so1とする)は絶
対値回路112でその絶対値が求められ、除算回路11
4の第1の入力となる。減算器109では現在の高域信
号より1ライン遅延した高域信号が減算されて、この減
算値(信号so2とする)は絶対値回路111に入力さ
れ、絶対値回路111でその絶対値が演算されて、除算
回路114の第2の入力信号となる。除算回路114で
はこの第1の入力信号を第2の入力信号で除算し、その
結果を出力する。
【0025】正規化処理回路115では入力信号をある
基準値で除算し、その結果が1.0を越えるものは1.
0にする方式や、この基準値を画像の振幅や高域成分の
振幅に比例させてダイナミックに変化させてもよい。図
2Aに正規化処理回路115の入力信号と出力信号の変
化を示す。また、図2Bには非線形特性を加えた場合の
正規化処理回路115の入力信号と出力信号の変化を示
す。図2A,Bに示すように、入力が1.0の場合には
出力は0.5となるように設定する。
【0026】正規化処理回路115の出力は、係数処理
回路116に入力される。この係数処理回路116の構
成の一例を示したのが図3Aである。図3Aにおいて、
301は減算器である。この図3Aにおいて、入力され
た信号so6は係数coef1としてそのまま出力され
る。また、信号so6はさらに減算器301に入力さ
れ、1.0より減算された値が係数coef2として出
力される。係数coef1とcoef2の関係は図3B
に示すように、二つの係数を加えると1になる。
【0027】加算器108の出力信号so1はフィルタ
111に送られる。フィルタ111は輝度信号を炉波す
る。その特性は図4A,B,Cに示す。図4の周波数特
性図の横軸は水平周波数で、fscは副搬送周波数を示
しており、縦軸は垂直周波数で、255/2が副搬送波
の垂直周波数に相当する。図4A,Bは2次元フィルタ
を用いる場合で、図4Cは1次元周波数を用いる場合で
ある。フィルタ111の出力は係数処理回路117の出
力係数coef1と掛け合わされ、輝度信号側の補正信
号が得られる。
【0028】減算器109の出力信号so2はフィルタ
110に送られる。フィルタ110は色信号を炉波す
る。その特性は図4D,E,Fに示す。図4D,E,は
2次元フィルタを用いる場合で図4Fは1次元周波数を
用いる場合である。フィルタ110の出力は係数処理回
路117の出力係数coef2と掛け合わされ、色信号
側の補正信号が得られる。この乗算器117,118の
出力信号so4,so3は加算器119で加算され、更
に1/2乗算器120の補正信号so5が得られる。
【0029】1/2乗算器104には加算器108の出
力が入力され、振幅が半分になる。この加算器108と
1/2乗算器104は高域輝度信号を取り出す櫛形フィ
ルタを構成している。そして、この櫛形フィルタの出力
と1/2乗算器120の出力の補正値so5が加算器1
05で加算され、櫛形フィルタの出力の高域輝度信号中
の不要成分が取り除かれる。
【0030】加算器105の出力は減算器106におい
て、1ラインディレイ103の出力である高域信号より
減算され、色信号が得られ、端子122より出力され
る。
【0031】また、加算器105の出力の高域輝度信号
は加算器121において1ラインディレイ107の出力
の低域輝度信号と加算され輝度信号として端子123よ
り出力される。
【0032】上記の第1の実施例の輝度信号色信号分離
装置の働きを図11と図12を用いて説明する。図11
と図12の波形a,b,c,d,e,f,g,h,iは
それぞれ図1の信号A1,A2,so1,so2,so
3,so4,so5,so8so9を示している。
【0033】図10は色信号がある場合で、波形bの現
在の色信号A2より波形aの1ライン前の色信号A1の
方が大きい。この場合、加算器108と1/2乗算器1
04よりなる櫛形フィルタの出力信号so8は波形hに
示すように、色信号の和の半分となり、これは、高域信
号に不要成分が混入された波形である。さて図1の除算
回路114の二つの入力信号は波形dの信号so1と、
波形cの信号so2の絶対値である。そして、除算回路
114では信号so1を信号so2で除算した演算が行
われる。この場合信号so1が信号so2に比べ、はる
かに小さいので、除算回路114の出力は0に近くな
る。正規化処理回路115では入力信号よりも更に小さ
い値が出力される。この出力は係数処理回路116に入
力される。係数処理回路116では図3Aに示す様に、
出力係数coef2は入力信号と同じくほぼゼロとな
り、出力係数coef1はほぼ1となる。
【0034】乗算器118では加算器108の出力信号
so1をフィルタ111に入力して得られた信号と係数
処理回路116の出力係数coef1が掛け合わされ
る。フィルタ111の出力が入力信号とほぼ同じである
とすると、乗算器118の出力は図10の波形eに示す
ように信号so1とほぼ同じになる。また、乗算器11
7ではフィルタ110の出力と係数coef2が掛け合
わせられる。係数coef2はほぼゼロなので、乗算器
117の出力もゼロとなる。減算器119で乗算器11
7の出力より乗算器118の出力が減算され、1/2乗
算器120に入力される。1/2乗算器120の出力信
号so5は図10の波形gに示すようにso3の半分の
値で、極性が反転する。
【0035】加算器105では前記の櫛形フィルタの出
力である波形hとこの信号so3の波形gが加算され、
櫛形フィルタの出力の高域輝度信号中の不要成分は取り
除かれ、正しい信号so3である波形iが得られる。
【0036】図11は輝度信号がある場合で、波形bの
現在の輝度信号A2より波形aの1ライン前の輝度信号
A1の方が大きい。この場合櫛形フィルタの出力信号s
o8は波形hに示すように、輝度信号の和の半分とな
り、これは現在の高域輝度信号に不要成分が加わった波
形である。さて図1の除算回路114の二つの入力信号
は波形dの信号so1と波形cの信号so2の絶対値で
ある。そして、信号so1の方が信号so2よりもはる
かに大きいため除算回路114の出力信号so6は正規
化処理回路115の基準値よりはるかに大きい値とな
る。そのため、正規化処理回路115の出力は1とな
る。係数処理回路116では、図3Aに示すように処理
が行われ、この場合出力係数coef2は1となり、係
数coef1は0となる。
【0037】乗算器118ではフィルタ111の出力と
係数coef1が掛け合わされる。係数coef1はゼ
ロなので、乗算器118の出力信号so3は図11eに
示すようにゼロとなる。乗算器117ではフィルタ11
0の出力と係数coef2が掛け合わされる。フィルタ
110の出力が図12の波形cとほぼ同じなら、係数c
oef2は1であるので、乗算器117の出力信号so
4は図11の波形fに示すように信号so2と同じにな
る。
【0038】加算器119では乗算器117の出力信号
so4より、乗算器118の出力信号so3が引かれ、
1/2加算器120で振幅が半分になる。1/2乗算器
120の出力信号so5は図11の波形gに示すよう
に、信号so2の半分の振幅の信号になる。
【0039】加算器105では前記の櫛形フィルタの出
力である波形hとこの信号so5の波形gが加算され、
櫛形フィルタの出力の高域輝度信号中の不要成分は取り
除かれ、正しい信号so9である波形iが得られる。
【0040】このように相関性の弱い場合、点線で囲ま
れた部分1で櫛形フィルタの補正値を演算し、分離され
た輝度信号中に混入する不要成分を取り除くことができ
る。なお、相関性の強い場合は部分1からの出力信号s
o5はほとんどゼロとなる。
【0041】図6は本発明による第2の実施例の輝度信
号色信号分離装置であり、図1と同じ符号のものは同じ
機能を有するので、その詳細な説明は省略する。
【0042】図5に示すようにその構成要素として50
4は減算器109の出力を半分にする1/2乗算器、5
05は1/2乗算器504の出力と1/2乗算器121
の出力を加算する加算器、506は1ラインディレイ1
03の出力より加算器505の出力減算する減算器、5
07は減算器506の出力と1ラインディレイ107の
出力を加算する加算器、117はフィルタ110の出力
と係数処理回路116の出力の係数coef1を乗算す
る乗算器、118はフィルタ111の出力と係数処理回
路116の係数coef2を乗算する乗算器、120は
乗算器117の出力より乗算器118の出力を減算する
加算器である。
【0043】上記のように構成された第2の実施例の輝
度信号色信号分離装置において、減算器109と1/2
乗算器504は高域信号中の色信号を分離する櫛形フィ
ルタを構成している。また、図5の装置では、乗算器1
17には係数処理回路116の出力係数coef1が入
力され、乗算器118には係数coef2が入力され
る。これは図1の場合と逆である。また、加算器120
では乗算器117の出力信号so3から乗算器118の
出力信号so4が減算される。これも図1の装置とは逆
である。1/2加算器121より出力される補正信号
は、加算器505において、1/2加算器504より出
力される色信号と加算され色信号中の不要成分を取り除
く。
【0044】上記の第2の実施例の輝度信号色信号分離
装置の働きを図13と図14を用いて説明する。図12
と図13の波形a,b,c,d,e,f,g,h,iは
それぞれ図5の信号A1,A2,so1,so2,so
3,so4,so5,so8,so9を示している。図
12は色信号がある場合で、波形bの現在の色信号A2
より波形aの1ライン前の色信号A1の方が小さい。こ
の場合、減算器109と1/2乗算器504よりなる櫛
形フィルタの出力so8は波形hに示すように、色信号
の和の半分となり、これは、高域信号に不要成分が混入
された波形である。さて図5の除算回路114の二つの
入力信号は波形dの信号so1と波形cの信号so2の
絶対値である。そして、除算回路114では信号so1
を信号so2で除いた演算が行われる。この場合信号s
o1が信号so2に比べ、はるかに小さいので、除算回
路114の出力は0に近くなる。正規化処理回路115
では入力信号よりも更に小さい値が出力される。この出
力は係数処理回路116に入力される。係数処理回路1
16では図3Aに示すように、出力係数coef2は入
力信号と同じくほぼゼロとなり、出力係数coef1は
ほぼ1となる。
【0045】乗算器118では加算器108の出力信号
so1をフィルタ111に入力して得られた信号と係数
処理回路116の出力係数coef2が掛け合わされ
る。フィルタ110の出力が入力信号とほぼ同じである
とすると、乗算器118の出力は図12の波形eに示す
ように信号so1とほぼ同じになる。また、乗算器11
7ではフィルタ110の出力と係数coef1が掛け合
わされる。係数coef1はほぼゼロなので、乗算器1
17の出力もゼロとなる。加算器120で乗算器118
の出力より乗算器117の出力が減算され、1/2乗算
器121に入力される。1/2乗算器121の出力信号
so5は図12の波形gに示すように信号so3の半分
の値となる。
【0046】加算器505では前記の櫛形フィルタの出
力である波形hとこの信号so5である波形gが加算さ
れ、櫛形フィルタの出力の高域輝度信号中の不要成分は
取り除かれ、正しい信号so9である波形iが得られ
る。
【0047】図13は輝度信号がある場合で、波形bの
現在の輝度信号A2より波形aの1ライン前の輝度信号
A1の方が大きい。この場合櫛形フィルタの出力信号s
o8は波形hに示すように、輝度信号の和の半分とな
り、これは現在の高域輝度信号に不要成分が加わった波
形である。さて図1の除算回路114の二つの入力信号
は波形dの信号so1と波形cの信号so2の絶対値で
ある。そして、信号so1の方が信号so2よりもはる
かに大きいため除算回路114の出力信号so6は正規
化処理回路115の基準値よりはるかに大きい値とな
る。そのため、正規化処理回路115の出力は1とな
る。係数処理回路116では、図3Aに示すように処理
が行われ、この場合出力係数coef2は0となり、係
数coef1は1となる。
【0048】乗算器117ではフィルタ111の出力と
係数coef2が掛け合わされる。係数coef2はゼ
ロなので、乗算器117の出力信号so3は図13の波
形eに示すようにゼロとなる。乗算器118ではフィル
タ110の出力と信号coef1が掛け合わされる。
【0049】フィルタ110の出力が図13の波形dと
ほぼ同じなら、係数coef1は1であるので、乗算器
117の出力信号so4は図13の波形fに示すように
信号so2と同じになる。加算器120では乗算器11
7の出力信号so4より、乗算器118の出力信号so
3が引かれ、1/2乗算器121で振幅が半分になる。
1/2乗算器121の出力信号so5は図13の波形g
に示すように、信号so2の半分の振幅の信号になる。
また、極性は逆になる。加算器505では前記櫛形フィ
ルタの出力である波形hとこの信号so5の波形gが加
算され、櫛形フィルタの出力の高域輝度信号中の不要成
分は取り除かれ、正しい信号so9である波形iが得ら
れる。
【0050】このように相関性の弱い場合、点線で囲ま
れた部分2で櫛形フィルタの補正値を演算し、分離され
た色信号中に混入する不要成分を取り除くことができ
る。なお、相関性の強い場合は部分2からの出力信号s
o5はほとんどゼロとなる。
【0051】図6は本発明の第3の実施例である輝度信
号色信号分離回路の構成図である。図6において、図1
または図5と同じ符号のものは同じ働きをするので詳し
い説明は省略する。図6に示すようにその構成要素とし
て、601は1ラインディレイ103の出力を1ライン
遅延させる1ラインディレイ、602はHPF101の
出力と1ラインディレイ103の出力及び、1ラインデ
ィレイ601の出力より、現在のラインの信号(1ライ
ンディレイ103の出力)が1ライン前の信号(1ライ
ンディレイ601の出力)と、1ライン後の信号(HP
F101の出力)のどちらと相関性が強いかを判定する
相関検出回路603は相関検出回路602の出力に応じ
て入力信号を切り換えて出力する切替回路A、604は
正規化処理回路115の出力信号so7がある範囲にあ
るかどうか調べる判定回路A、605は判定回路A60
4の出力に応じて係数処理回路116の出力の係数co
ef2の極性を反転する極性変更回路である。
【0052】上記の構成の第3の実施例の輝度信号色信
号分離装置の構成要素のお互いの関連動作を説明する。
判定回路A604は正規化処理回路115の出力信号s
o7がある値(例えば0.5)近傍であるかどうかを調
べる。そして、その値近傍である場合は極性偏光回路6
05で係数coef2の極性を反転する。切替回路A6
03では、相関検出回路602で現在のラインの信号と
1ライン前の信号との相関性が強いと判定された場合に
は1ラインディレイ706の出力を選択し、相関検出回
路602で現在の信号と1ライン後の信号との相関性が
強いと判定された場合は、加算切105の出力を選択す
る。また相関検出回路602で現在の信号が1ライン前
後の信号のどちらとも相関性が弱いと判定された場合に
はゼロ(高域輝度信号に対するノッチフィルタ)を選択
する。
【0053】この第3の実施例の輝度信号色信号分離装
置の働きを図14と図15を用いて説明する。図14と
図15の波形a,b,c,d,e,f,g,h,i,j
はそれぞれ図6の信号A1,A2,so1,so2,s
o3,so4,so5,so8,so9,A3を示して
いる。
【0054】図14では、波形bの現在のラインの高域
信号はほとんどゼロで、波形aの1ライン前の高域信号
は存在する。このような場合信号so1と信号so2は
波形dとcに示すように、極性は逆でその絶対値はほぼ
同じになり、そのため正規化処理回路115の出力は
0.5近傍になる。係数処理回路116の出力係数co
ef1とcoef2もどちらもほぼ0.5となる。この
ような場合、乗算切117の出力の信号so4は図14
の波形fに示すように信号so1の半分になり、乗算器
118の出力の信号so3は図14の波形eに示すよう
に信号so2の半分になる。そして、1/2乗算器12
0の出力は、図14の波形gに示すように、信号so1
の半分の信号となる。また櫛形フィルタの出力の信号s
o8は図14の波形hに示すようになり、信号so5と
信号so8は大きさはほぼ同じで極性逆なので、加算器
105の出力の補正され高域輝度信号は図14の波形i
に示すように、ゼロとなり正しく補正される。
【0055】図15に示す信号が入力される場合は、現
在のラインに高域信号が存在し、前後のラインには存在
しない。この場合、加算器108の出力信号so1と、
減算器109の出力信号so2は、図15の波形c,d
に示すように信号A2と同じになる。係数処理回路11
6の出力係数coef1とcoef2は、図14の場合
と同じようにほぼ0.5となる。そして判定回路A60
4では、信号so1と信号so2が同相であり、かつ正
規化処理回路115の出力がほぼ0.5であるので、極
性変更回路605で係数coef2の極性を反転する。
そのため、乗算器117の出力信号so4と乗算器11
8の出力信号so3は、図15の波形f,eに示すよう
に、振幅は、A2の半分で極性が逆の信号となる。そし
て、加算器119で信号so4より信号so3を減算
し、1/2乗算器120で振幅が半分になり得られる補
正信号so5は図15の波形gに示すようにA2の半分
の振幅で、極性は逆となる。櫛形フィルタの出力は、図
15の波形hに示すようにA2の半分となるので、加算
器105の出力の補正された高域輝度信号は図15の波
形iに示すように、ゼロとなり色信号の混入は無くな
る。
【0056】このように、現在のラインのみに色信号が
ある場合は、判定回路A604で検出し、係数処理回路
116の出力の係数coef2の極性を反転すること
で、色信号の輝度信号への漏れ込みを防ぐ。なお、図6
は櫛形フィルタが輝度信号を出力する場合であるが、図
5のように色信号を出力する構成も可能である。
【0057】図7は本発明の第4の実施例である輝度信
号色信号分離回路の構成図である。図7において、図
1,図5,図6と同じ符号の者は同じ働きをするので詳
しい説明は省略する。602は、現在のラインの信号と
1ライン前後のラインの信号と、信号so1,so2よ
り、相関性を検出する相関性検出回路、703は相関検
出回路602の出力に応じて、加算器105の出力か、
1ラインディレイ606の出力か、‘0’を切り換える
切替回路Bである。
【0058】上記の第4の実施例の輝度信号色信号分離
装置において、相関検出回路602では図6の場合と同
様に、現在のラインの信号と1ライン前の信号または、
1ライン後のラインの信号との相関性を検出する。そし
て、現在の信号と1ライン前の信号の相関が強いと判定
された場合には1ラインディレイ606の出力を選択
し、相関検出回路602で現在の信号と1ライン後の信
号との相関性が強いと判定された場合は、加算器105
の出力を選択する。また、相関検出回路602で現在の
信号が1ライン前後の信号のどちらとも相関性が弱いと
判定された場合には、信号so1とso2の極性を調べ
同相の場合にはゼロ(高域輝度信号に対するノッチフィ
ルタ)を選択する。
【0059】このゼロを選択する場合は、図15の現在
のラインのみに色信号が存在する場合で、輝度信号に対
するノッチフィルタを用いることで色信号の輝度信号へ
の漏れ込みを防ぐ。なお、図7は櫛形フィルタが輝度信
号を出力する場合であるが、図5のように色信号を出力
する構成も可能である。
【0060】図8は本発明の第5の実施例である輝度信
号色信号分離回路の構成図である。図8において図1,
図5,図6,図7と同じ符号のものは同じ働きをするの
で詳しい説明は省略する。801は、現在のラインの信
号と1ライン前後のラインの信号を用いて輝度信号を分
離する第2輝度信号色信号分離回路、803は正規化処
理回路115の出力を1ライン遅延させる1ラインディ
レイ、802は判定回路B804の出力に応じて第2輝
度信号色信号分離回路801の出力と、加算器105の
出力と1ラインディレイ303の出力を切り換える切替
回路Cである。上記のように構成された第5の実施例の
輝度信号色信号分離装置において、第2輝度信号色信号
分離801では従来の方式で輝度信号を分離する。判定
回路B804では図7の場合と同様に現在のラインの正
規化処理回路115の出力信号so7と1ライン前の信
号so7を比較する。
【0061】切替回路C802においては、判定回路B
804において現在のラインの信号と1ライン前の信号
との相関性が強いと判定されれば、1ラインディレイ3
03の出力を選択し、現在のラインの信号と1ラインあ
との信号との相関性が強いと判定されれば、加算機10
5の出力を選択する。また、どちらのラインとも相関性
が弱いと判定されれば、第2輝度信号色信号分離回路8
01の出力を選択する。
【0062】このように図8では正規化処理回路115
の出力を用いて相関性判定を行い、その判定結果により
二つの櫛形フィルタの内、適した方を選択し、更に図1
5の場合のようにどちらのラインとも相関性が弱い場合
には従来の方式に切り換えることで劣化を防いでいる。
なお、図8は櫛形フィルタが輝度信号を出力する場合で
あるが、図5のように色信号を出力する構成も可能であ
る。
【0063】図9は本発明の第6の実施例である輝度信
号色信号分離回路の構成図である。図9において、図
1,図5,図6,図7,図8と同じ符号のものは同じ働
きをするので詳しい説明は省略する。902は加算器1
05の出力と1Hディレイ303の出力と、ゼロを切り
換える切替回路D、904は正規化処理回路115の出
力と、1ラインディレイ803の出力と、信号so1,
so2より現在のラインと前後のラインとの相関性を検
出する判定回路Cである。上記のように構成された第6
の実施例の輝度信号色信号分離装置において、判定回路
C904では現在のラインの正規化処理回路115の出
力信号so7と1ライン前の信号を比較する。図8の判
定回路B804と同様に、信号so7は0か1に近い方
が相関性が強いので、判定回路C904では信号so7
と1ライン前の信号の二つの信号入力より0または1に
近い方を相関性が強いと判定し、どちらも0.5近い場
合で、信号so1とso2の極性が同相の場合は相関性
が無いと判定し、これらの判定結果を示す信号を切替回
路D902に出力する。
【0064】切替回路D902においては、判定回路C
904において現在のラインの信号と1ライン前の信号
との相関性が強いと判定されれば、1ラインディレイ3
03の出力を選択し、現在のラインの信号と1ラインあ
との信号との相関性が強いと判定されれば、加算器10
5の出力を選択する。また、どちらのラインとも相関性
が弱いと判定されれば、第2輝度信号色信号分離回路9
01の出力を選択する。このように、図9では正規化処
理回路115の出力を用いて相関性判定を行い、その判
定結果により二つの櫛形フィルタの内、適した方を選択
し、更に図15の場合のようにどちらのラインとも相関
性が弱い場合には高域輝度信号をゼロにすることで劣化
を防いでいる。なお、図9は櫛形フィルタが輝度信号を
出力する場合であるが、図5のように色信号を出力する
構成も可能である。
【0065】
【発明の効果】このように、複合映像信号より、高域信
号を分離する高域通過フィルタと、この高域信号の1水
平期間前後の信号の和信号を得る加算器と、同じく1水
平期間前後の差信号を得る減算器と、この和信号と差信
号の絶対値の比率を検出する回路と、この比率に応じて
和信号と差信号を重み付けして加算して補正信号を得、
櫛形フィルタ出力を補正することで、櫛形フィルタ出力
の輝度信号と色信号の漏れ込みを抑圧する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の輝度信号色信号分離装
置の構成を示すブロック図
【図2】(A),(B)は本発明の輝度信号色信号分離
装置に用いる正規化処理回路の特性を示すグラフ
【図3】(A)は本発明の輝度信号色信号分離装置に用
いる係数処理回路の構成を示すブロック図 (B)は同係数処理回路の出力特性を示すグラフ
【図4】(A)〜(F)は本発明の輝度信号色信号分離
装置に用いるフィルタの周波数特性を示すグラフ
【図5】本発明の第2の実施例の輝度信号色信号分離装
置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施例の輝度信号色信号分離装
置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第4の実施例の輝度信号色信号分離装
置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第5の実施例の輝度信号色信号分離装
置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第6の実施例の輝度信号色信号分離装
置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第1の実施例の色信号がある場合の
動作説明のための波形図
【図11】同実施例の輝度信号がある場合の動作説明の
ための波形図
【図12】本発明の第2の実施例の色信号がある場合の
動作説明のための波形図
【図13】同実施例の輝度信号がある場合の動作説明の
ための波形図
【図14】本発明の第3実施例の現在のラインの高域信
号が殆ど無い場合の動作説明のための波形図
【図15】同実施例の現在のラインのみに、色信号があ
る場合の動作説明のための波形図
【図16】(A)は画面上の画素と走査ラインとの関係
を示す説明図 (B)〜(C)は従来の輝度信号色信号分離装置の動作
説明のための波形図
【図17】第1の従来例の輝度信号色信号分離装置の構
成を示すブロック図
【図18】第2の従来例の輝度信号色信号分離装置の構
成を示すブロック図
【図19】(A),(B)は同従来例の輝度信号色信号
分離措置の動作説明ための波形図
【図20】(A),(B)は従来例の輝度信号色信号分
離装置の動作説明のためのパターン図
【符号の説明】
101 ハイパスフィルタ 103,107 1ラインディレイ 104,120 1/2乗算器 105,108,119,121 加算器 106,109 減算器 112,113 絶対値回路 110,111 フィルタ 114 除算回路 115 正規化処理回路 116 係数処理回路 117,118 乗算器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号を輝度信号と色信号に分離
    する分離手段と、前記複合映像信号より高域信号を分離
    する高域通過フィルタと、前記高域信号の1水平期間前
    後の信号の和信号と差信号を得る差異検出手段と、前記
    和信号と差信号の絶対値の比率を検出する比率検出手段
    と、前記比率検出手段の出力と前記和信号及び差信号よ
    り補正値を演算する演算手段と、前記補正値により前記
    輝度信号と色信号のクロストークが減るように演算する
    補正手段とを備え、前記分離手段の出力が前記補正手段
    により補正されて出力されるようにした輝度信号色信号
    分離装置。
  2. 【請求項2】 複合映像信号により高域信号を分離する
    高域通過フィルタと、前記高域信号を1水平期間遅延す
    る第1の遅延回路と、前記高域信号と前記第1の遅延回
    路の出力との和信号を得る第1の加算器と、前記高域信
    号と前記第1の遅延回路の出力との差信号を得る第1の
    減算器と、前記和信号の絶対値を得る第1の絶対値回路
    と、前記差信号の絶対値を求める第2の絶対値回路と、
    前記第1,第2の絶対値回路の出力の比率及び前記和信
    号と前記差信号より補正信号を演算する補正値演算回路
    と、前記高域信号と1水平期間遅延した高域信号より輝
    度信号と色信号を分離する櫛形フィルタと、前記櫛形フ
    ィルタの出力に含まれる不要成分を前記補正値演算回路
    の補正値で補正する補正回路とを備えた輝度信号色信号
    分離装置。
  3. 【請求項3】 和信号の絶対値と差信号の絶対値の比率
    を第1の一定値の範囲にする正規化処理回路と、前記正
    規化処理回路の出力より第1と第2の係数を得る係数処
    理回路と、前記和信号または差信号の絶対値と前記第1
    の係数との第1の乗算値を得る第1の乗算器と、前記差
    信号または和信号の絶対値と前記第2の係数との第2の
    乗算値を得る第2の乗算器と、前記第1と第2の乗算値
    を加算する加算器よりなる補正値演算回路を備えた請求
    項2記載の輝度信号色信号分離装置。
  4. 【請求項4】 複合映像信号より高域信号を分離する高
    域通過フィルタと、前記高域信号を1水平期間遅延する
    第1の遅延回路と、前記高域信号と前記第1の遅延回路
    の出力の和信号を得る第1の加算器と、前記高域信号と
    前記第1の遅延回路の出力の差信号を得る第1の減算器
    と、前記和信号の絶対値を得る第1の絶対値回路と、前
    記差信号の絶対値を得る第2の絶対値回路と、前記和信
    号の絶対値と前記差信号の絶対値比率及び前記和信号と
    前記差信号より補正信号を得る第2の補正値演算回路
    と、前記高域信号と1水平期間遅延した高域信号より輝
    度信号と色信号を分離する櫛形フィルタと、前記櫛形フ
    ィルタの出力に含まれる不要成分を前記第2の補正値演
    算回路の補正値で補正する補正回路と、前記補正値を1
    水平期間遅延させる第1の遅延手段と、前記複合映像信
    号の1水平期間前または後の相関性を検出する相関検出
    回路と、前記相関検出回路の出力に応じて前記補正回路
    の出力と、1水平期間の遅延手段を介した出力とを切り
    換える第1の切替回路を備えた輝度信号色信号分離装
    置。
  5. 【請求項5】 和信号の絶対値と差信号の絶対値の比率
    を第1の一定値の範囲にする正規化処理回路と、前記正
    規化処理回路の出力より第1と第2の係数を得る係数処
    理回路と、前記正規化処理回路の出力と前記和信号と差
    信号の極性より複合映像信号の相関性が弱いことを判定
    する第1の判定回路と、前記和信号または差信号の絶対
    値と第1の係数との第1の乗算値を得る第1の乗算器
    と、前記差信号または和信号の絶対値と第2の係数との
    第2の乗算値を得る第2の乗算器と、前記第1の判定回
    路の出力により前記第1,第2の乗算値を加算または減
    算する手段よりなる第2の補正値演算回路を備えた請求
    項4記載の輝度信号色信号分離装置。
  6. 【請求項6】 和信号の極性と差信号の極性が異なり、
    正規化回路の出力の比率が、第1の一定値の半分の近傍
    である場合の相関性が弱いと判定する第1の判定回路を
    備えた請求項5記載の輝度信号色信号分離装置。
  7. 【請求項7】 相関検出回路が現在の走査線の信号と1
    走査線後の信号の相関性が強いと判定された場合には補
    正回路の出力を選択し、相関検出回路において現在の走
    査線の信号と1走査線前の信号の相関性が強いと判定さ
    れた場合には第1の遅延手段の出力を選択する第1の選
    択回路を備えた請求項4記載の輝度信号色信号分離装
    置。
  8. 【請求項8】 複合映像信号より高域信号を分離する高
    域通過フィルタと、前記高域信号を1水平期間遅延する
    第1の遅延回路と、前記高域信号と前記第1の遅延回路
    の出力の和信号を得る第1の加算器と、前記高域信号と
    前記第1の遅延回路の出力の差信号を得る第1の減算器
    と、前記和信号の絶対値を得る第1の絶対値回路と、前
    記差信号の絶対値を得る第2の絶対値回路と、前記和信
    号の絶対値と前記差信号の絶対値の比率及び前記和信号
    と前記差信号より補正信号を得る補正値演算回路と、前
    記高域信号と1水平期間遅延した高域信号より輝度信号
    と色信号を分離する櫛形フィルタと、前記櫛形フィルタ
    の出力に含まれる不要成分を前記補正値演算回路の補正
    値で補正する補正回路と、前記補正値を1水平期間遅延
    させる第1の遅延手段と、前記複合映像信号の相関性を
    検出するする相関検出回路と、前記相関検出回路の出力
    に応じて前記補正回路の出力と、1水平期間の遅延手段
    を介した出力と、所定の値を切り換える第2の切替回路
    を備えた輝度信号色信号分離装置。
  9. 【請求項9】 和信号の絶対値と差信号の絶対値の比率
    を第1の一定値の範囲にする正規化処理回路と、前記正
    規化処理回路の出力より第1と第2の係数を得る係数処
    理回路と、前記和信号または差信号の絶対値と前記第1
    の係数との第1の乗算値を得る第1の乗算器と、前記差
    信号または和信号の絶対値と前記第2の係数との第2の
    乗算値を得る第2の乗算器と、前記第1と第2の乗算値
    を加算する加算器よりなる補正値演算回路を備えた請求
    項8記載の輝度信号色信号分離装置。
  10. 【請求項10】 係数を第1の一定値より減算して第2
    の係数を得る減算器よりなる係数処理回路を備えたこと
    を特徴とする請求項3,5,9いずれかに記載の輝度信
    号色信号分離装置。
  11. 【請求項11】 相関検出回路が現在の走査線の信号と
    1走査線後の信号の相関性が強いと判定された場合には
    補正回路の出力を選択し、相関検出回路において現在の
    走査線の信号と1走査線前の信号の相関性が強いと判定
    された場合には第1の遅延手段の出力を選択し、現在の
    走査線の信号と1走査線前後の信号との相関性が無いと
    判定された場合にはゼロまたは現在の走査線の信号を選
    択する第2の選択回路を備えた請求項8記載の輝度信号
    色信号分離装置。
  12. 【請求項12】 複合映像信号より高域信号を分離する
    高域通過フィルタと、前記高域信号を1水平期間遅延す
    る第1の遅延回路と、前記高域信号と前記第1の遅延回
    路の出力の和信号を得る第1の加算器と、前記高域信号
    と前記第1の遅延回路の出力の差信号を得る第1の減算
    器と、前記和信号の絶対値を得る第1の絶対値回路と、
    前記差信号の絶対値を求める第2の絶対値回路と、前記
    和信号の絶対値と前記差信号の絶対値の比率及び前記和
    信号と前記差信号より補正信号を得る補正値演算回路
    と、前記高域信号と1水平期間遅延した高域信号より輝
    度信号と色信号を分離する櫛形フィルタと、前記櫛形フ
    ィルタの出力に含まれる不要成分を前記補正値演算回路
    の補正値で補正する補正回路と、前記補正値を1水平期
    間遅延させる第1の遅延手段と、前記複合映像信号より
    輝度信号と色信号を分離する第2輝度信号色信号分離回
    路と、前記和信号の絶対値と差信号の絶対値より複合映
    像信号の相関性を検出する第2の判定回路と、前記第2
    の判定回路の出力に応じて前記補正回路の出力と、前記
    第1の遅延手段の出力と、前記第2輝度信号色信号分離
    回路の出力を切り換える第3の切替回路を備えた輝度信
    号色信号分離装置。
  13. 【請求項13】 現在の走査線の信号と1水平期間後の
    信号との相関性が強い場合は補正回路の出力を選択し、
    現在の走査線の信号と1水平期間前の信号との相関性が
    強い場合は第3の遅延手段の出力を選択し、相関性が無
    い場合は第2輝度信号色信号分離回路の出力を選択する
    第3の切替回路を備えた請求項12記載の輝度信号色信
    号分離装置。
  14. 【請求項14】 複合映像信号より高域信号を分離する
    高域通過フィルタと、前記高域信号を1水平期間遅延す
    る第1の遅延回路と、前記高域信号と前記第1の遅延回
    路の出力の和信号を得る第1の加算器と、前記高域信号
    と前記第1の遅延回路の出力の差信号を得る第1の減算
    器と、前記和信号の絶対値を得る第1の絶対値回路と、
    前記差信号の絶対値を求める第2の絶対値回路と、前記
    和信号の絶対値と前記差信号の絶対値の比率及び前記和
    信号と前記差信号より補正信号を得る補正値演算回路
    と、前記高域信号と1水平期間遅延した高域信号より輝
    度信号と色信号を分離する櫛形フィルタと、前記櫛形フ
    ィルタの出力に含まれる不要成分を前記補正値演算回路
    の補正値で補正する補正回路と、前記補正値を1水平期
    間遅延させる第1の遅延手段と、前記和信号の絶対値と
    差信号の絶対値より複合映像信号の相関性を検出する第
    2の判定回路と、前記第2の判定回路の出力に応じて前
    記補正回路の出力と、前記第1の遅延手段の出力と、所
    定の値を切り換える第4の切替回路を備えた輝度信号色
    信号分離装置。
  15. 【請求項15】 和信号の絶対値と差信号の絶対値の比
    率を第1の一定値の範囲にする正規化処理回路と、前記
    正規化処理回路の出力より第1と第2の係数を得る係数
    処理回路と、前記和信号または差信号の絶対値と前記第
    1の係数との第1の乗算値を得る第1の乗算器と、前記
    差信号または和信号の絶対値の前記第2の係数との第2
    の乗算値を得る第2の乗算器と、前記第1と第2の乗算
    値を加算する加算器よりなる補正値演算回路を備えた請
    求項12または14に記載の輝度信号色信号分離装置。
  16. 【請求項16】 正規化処理回路の出力を1水平期間遅
    延させる第3の遅延手段と、前記正規化処理回路の出力
    と前記第3の遅延手段の出力より、複合映像信号の相関
    性を検出する第2の判定回路を備えた請求項12または
    14記載の輝度信号色信号分離装置。
  17. 【請求項17】 正規化処理回路の出力がゼロまたは第
    1の一定値の近傍である時は、現在の走査線の信号と1
    水平期間後の信号との相関性が強いと判定し、第3の遅
    延手段の出力がゼロまたは前記第1の一定値の近傍であ
    る時は、現在の走査線の信号と1水平期間前の信号との
    相関性が強いと判定し、正規化処理回路の出力と前記第
    3の遅延手段の出力がどちらもゼロまたは前記第1の一
    定値の近傍で無いときには相関性が無いと判定する第2
    の判定回路を備えた請求項12または14に記載の輝度
    信号色信号分離装置。
  18. 【請求項18】 現在の走査線の信号と1水平期間後の
    信号との相関性が強い場合は補正回路の出力を選択し、
    現在の走査線の信号と1水平期間前の信号との相関性が
    強い場合は第3の遅延手段の出力を選択し、相関性が無
    い場合はゼロまたは現在の走査線の信号を選択する第4
    の切替回路を備えた請求項14記載の輝度信号色信号分
    離装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5583579A (en) * 1992-10-20 1996-12-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Two-dimensional adaptation type luminance/chrominance signal separation apparatatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5583579A (en) * 1992-10-20 1996-12-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Two-dimensional adaptation type luminance/chrominance signal separation apparatatus

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