JPH051605Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH051605Y2
JPH051605Y2 JP1985106967U JP10696785U JPH051605Y2 JP H051605 Y2 JPH051605 Y2 JP H051605Y2 JP 1985106967 U JP1985106967 U JP 1985106967U JP 10696785 U JP10696785 U JP 10696785U JP H051605 Y2 JPH051605 Y2 JP H051605Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
spacer
lifter
pedestal
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1985106967U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6216703U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985106967U priority Critical patent/JPH051605Y2/ja
Publication of JPS6216703U publication Critical patent/JPS6216703U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH051605Y2 publication Critical patent/JPH051605Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関の直打式の動弁系のバルブ
リフタに関する。
〔従来の技術〕
自動車用内燃機関のシリンダヘツドは、近年ア
ルミ合金製とされているが、直打式のバルブリフ
タには依然焼入れ鋼等が主に使われている。その
ため、アルミ合金と鋼との熱膨張差により、高温
では径方向のクリアランスが拡大し、騒音が問題
となる。
たとえば、アルミの線膨張係数が2.3×10-5
鉄の線膨張係数が1.17×10-5で、常温を25℃、エ
ンジン高速時のシリンダヘツド円筒部の温度を90
℃とし、バルブリフタ径を30mmとすると、高速時
にはクリアランスは22ミクロン大きくなり、エン
ジン騒音が問題となる。
エンジン騒音を軽減するために、実開昭55−
85508号公報、実開昭56−83606号公報、実開昭56
−83607号公報、実開昭56−83608号公報、特開昭
58−165508号公報、特公昭47−50885号公報、特
公昭48−1724号公報、特公昭50−13425号公報に
バルブリフタをアルミ製とすることが示されてい
る。ただし、バルブリフタ全体をアルミ合金製に
すると、カム摺接面に摩耗を生じ、実用に耐えな
いので、カム摺接面を耐摩耗性のある材料で構成
する配慮がなされている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、従来のバルブリフタには、次の問題が
ある。
すなわち、第2図に示すように従来のバルブリ
フタ1は、スペーサ5を支持するためにリフタ本
体2にリフタ土手部3を形成していたため、スペ
ーサ5の上面から成るカム摺接面4の径が土手部
3の分だけ小さくなり、バルブリフトを大きくで
きない。
また、カムとの摺接面だけでなく、バルブとの
摺接面の摩耗防止もはかろうとすると、スペーサ
と別部材の耐摩耗材をバルブリフタ内面に設ける
ことになるので、部品点数増加、構造複数化とい
う問題が生じる。
本考案は、バルブリフタとアルミ合金製シリン
ダヘツドとの熱膨張差を小さくして、高温時の騒
音、低温時のステイツクを防止するようにしたバ
ルブリフタにおいて、スペーサの径を大きくして
大きなバルブストロークがとれるようにし、しか
も構造の複雑化を伴なうことなくバルブとの摺接
面の摩耗防止をはかることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成する本考案のバルブリフタは、
次のように構成される。すなわち、 リフタ本体と、スペーサと、リングとから成
り、 前記リフタ本体は、アルミ合金から成り、中央
部に貫通孔を有する円板状の台座部と該台座部の
外周部から下方に延びる円筒状のスリーブ部とを
有し、 前記スペーサ部は、耐摩耗性材から成り、前記
台座部の上面に接触し前記スリーブ部と実質的に
同一の外径を有する円板状部と該円板状部の中央
部から下方に延びて前記台座部の前記貫通孔を貫
通する柱状部とを有し、前記スペーサ部の前記円
板状部の上面はカムとの摺接面を構成するととも
に前記柱状部の下面はバルブとの摺接面を構成し
ており、前記柱状部の前記台座部の直下の位置に
は柱状部の全周にわたつて延びるリング溝が形成
されており、 前記リングは前記リング溝に嵌着されている、
ことを特徴とするバルブリフタ。
〔作用〕
上記本考案のバルブリフタにおいては、リフタ
本体材とシリンダヘツド材との熱膨張差が小さい
ので、高温時の騒音が軽減され、低温時のステツ
クも防止される。
また、スペーサのカム摺接面側の径がリフタ本
体と実質的に同一で従来のはめ込み方式に比べ大
きくされているので、バルブリフタを大きくとれ
る。
また、カム摺接面とバルブ摺接面とは、耐摩耗
性のある材料から成るスペーサの上下面に形成さ
れているので、バルブリフタの耐摩耗性、耐久性
も向上される。しかも、このスペーサは単一部材
に構成されているので、別々の部材に形成される
場合に比べて構造が単純化されている。
さらに、スペーサをリング固定によりリフタ本
体に対して回転自在としたので、スペーサはカム
又はバルブとの摺接状態に応じてバルブリフタ各
部に無理な抗力がかからないように回転し、バル
ブリフタのスリーブ部、カム摺接面、バルブ摺接
面の片当りが軽減される。
〔実施例〕
以下に、本考案に係るバルブリフタの望ましい
実施例を図面を参照して説明する。
第1図において、10はバルブリフタ全体を示
しており、バルブリフタ10は、内燃機関のアル
ミ合金製シリンダヘツド11の円筒孔12に摺動
自在に嵌挿され、カム13とバルブ(バルブステ
ム)14の頭部に直接接触する、直打式バルブリ
フタから成る。
バルブリフタ10は、リフタ本体15とスペー
サ16とリング23とから構成されている。リフ
タ本体15は、中央部に貫通孔19を有する円板
状の台座部18と、該台座部18の外周部から下
方に延びる円筒状のスリーブ部17から成る。リ
フタ本体15のスリーブ部17が、アルミ合金製
シリンダヘツド11の円筒孔12に摺動自在に嵌
挿される。リフタ本体15は、アルミ合金製シリ
ンダヘツド11の材料と実質的に同程度の熱膨張
係数を有する材料、例えばアルミ合金から成る。
リフタ本体15を構成するアルミ合金として
は、たとえば (イ) A4規格390のアルミ合金ダイカスト(4.0〜
5.0Cu、16.0〜18.0Si、0.45〜0.65Mg)、または (ロ) JIS、ADC10または12、アルミ合金ダイカス
ト、 等が適する。
リフタ本体15のスリーブ部17の外周はシリ
ンダヘツドの円筒孔12内面と摺接する部位であ
り、スリーブ部17外周面に分散メツキ処理が施
されてもよい。この場合は、分散剤にはセラミツ
クまたは窒化ほう素を用い、電着ニツケルメツキ
を行なうことが望ましい。
リフタ本体15の台座部18に形成した貫通孔
19にスペーサ16が貫通されている。スペーサ
16は、スリーブ部外径と実質的に同じ径を有す
る円板状部と、該円板状部の中央部から下方に延
びる柱状部とを有する。スペーサ16は、単一部
材の耐摩耗性材料から成り、その円板状部の上面
がカム13との摺接面20(カム摺設面20とも
いう)を、柱状部の下面がバルブ14との摺接面
21(バルブ摺設面21ともいう)を構成してい
る。柱状部は貫通孔19を貫通している。柱状部
の、台座部直下の位置の外周には、柱状部の全周
にわたつて延びるリング溝22が設けられ、リン
グ溝22にリング23がはめ込まれている。スペ
ーサ16は、リング23により、リフタ本体15
に対し、上下方向に固定されるとともに、貫通孔
19を中心に回転自在に支持されている。
スペーサ16を構成する耐摩耗性材料として
は、たとえば、 (イ) 2.8〜3.2C、1.7〜2.1Si、0.5〜0.9Mn、0.9〜
1.2Cr、0.6〜0.8Mo、0.2〜0.4Niの成分を有す
る鋳鉄、 (ロ) 2.7〜3.0C、0.7以下Si、0.8以下Mn、27.0〜
30.0Crの成分を有する鋳鉄、 (ハ) 2.8〜3.2C、1.7〜2.1Si、0.5〜0.9Mn、0.9〜
1.2Cr、0.6〜0.8Mo、0.2〜0.4Niの成分を有す
る焼結合金、 (ニ) 炭素鋼、クロム鋼、クロムモリブテン鋼、ニ
ツケルクロム鋼などの構造用合金鋼から成る焼
入れ鋼、 が用いられる。
また、スペーサ16は、セラミツクスで構成さ
れてもよい。セラミツクスとしては、たとえば窒
化ケイ素、アルミナ又はジルコニア、炭化ケイ素
等が用いられる。
次に作用を説明する。
リフタ本体15がアルミ合金からなるので、高
温時にもシリンダヘツド孔との間隙を小さく保つ
ことができ、騒音の発生を抑制できる。またバル
ブリフタ10は、その主要ウエート部を構成する
リフタ本体15が軽量部材から成るので、自動車
部品の軽量化にも寄与する。アルミ合金等の軽量
化材料は耐摩耗性の点で劣るが、摺動の激しいカ
ム摺接面20とバルブ摺接面21は、耐摩耗性材
料から成るので、摩耗の必要は少ない。
しかもカム摺接面20とバルブ摺接面21は単
一部材のスペーサ16上に形成されており、別々
の部材をリフタ本体に装着する構造をとつていな
いので、構造が単純であり、コストアツプを伴わ
ずに、構造上の信頼性を向上できる。
また、スペーサ16のカム摺接面20の外径
が、リフタ本体15の外径と実質的に同一で従来
構造よりも大きくなつているため、カム13との
摺接面積が広くとれ、バルブリフトを大きくとれ
る。
さらに、リング23による固定構造により、ス
ペーサ16をリフタ本体15に対して回転可能と
したので、カム13から、あるいはバルブ14か
らのバルブリフト方向以外の方向の力の吸収がス
ペーサ16の回転によつて可能となり、スリーブ
部17、カム摺接面20、バルブ摺接面21の片
当りが防止される。
〔考案の効果〕
本考案のバルブリフタによれば、バルブリフタ
とシリンダヘツドとの熱膨張係数の差を小さくで
きるので、高温時の騒音、低温時のステイツクを
防止できる。
また、スペーサを、リフタ本体の台座部に貫通
させて中央部で支持し、リフタ本体の上面の土手
部をなくしたので、カム摺接面の径を大きくと
れ、バルブリフトを大きくとることができる。
スペーサの柱状部の下面をバルブ摺接面とした
ので、単一のスペーサ部品でバルブとの摺接部の
耐摩耗性を向上できる。
さらに、スペーサをリングでリフタ本体に回転
可能に取付けたので、各部の片当りを防止するこ
とができ、装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るバルブリフタ
の断面図、第2図は従来のバルブリフタの断面
図、である。 10……バルブリフタ、11……シリンダヘツ
ド、12……円筒孔、13……カム、14……バ
ルブ、15……リフタ本体、16……スペーサ、
17……スリーブ部、18……台座部、19……
貫通孔、20……カム摺接面、21……バルブ摺
接面、23……リング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 リフタ本体と、スペーサと、リングとから成
    り、 前記リフタ本体は、アルミ合金から成り、中央
    部に貫通孔を有する円板状の台座部と該台座部の
    外周部から下方に延びる円筒状のスリーブ部とを
    有し、 前記スペーサ部は、耐摩耗性材から成り、前記
    台座部の上面に接触し前記スリーブ部と実質的に
    同一の外径を有する円板状部と該円板状部の中央
    部から下方に延びて前記台座部の前記貫通孔を貫
    通する柱状部とを有し、前記スペーサ部の前記円
    板状部の上面はカムとの摺接面を構成するととも
    に前記柱状部の下面はバルブとの摺接面を構成し
    ており、前記柱状部の前記台座部の直下の位置に
    は柱状部の全周にわたつて延びるリング溝が形成
    されており、 前記リングは前記リング溝に嵌着されている、
    ことを特徴とするバルブリフタ。
JP1985106967U 1985-07-15 1985-07-15 Expired - Lifetime JPH051605Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985106967U JPH051605Y2 (ja) 1985-07-15 1985-07-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985106967U JPH051605Y2 (ja) 1985-07-15 1985-07-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6216703U JPS6216703U (ja) 1987-01-31
JPH051605Y2 true JPH051605Y2 (ja) 1993-01-18

Family

ID=30982813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985106967U Expired - Lifetime JPH051605Y2 (ja) 1985-07-15 1985-07-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH051605Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832107B2 (ja) * 1974-01-17 1983-07-11 アルフレツド ク−パ− アンゼンヘイサキヤツプ
JPS60122205A (ja) * 1983-10-28 1985-06-29 イ−トン コ−ポレ−シヨン 油圧式クリアランス調整用タペツト

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832107U (ja) * 1981-08-28 1983-03-02 いすゞ自動車株式会社 スプリングシ−ト兼用バルブタペツト

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832107B2 (ja) * 1974-01-17 1983-07-11 アルフレツド ク−パ− アンゼンヘイサキヤツプ
JPS60122205A (ja) * 1983-10-28 1985-06-29 イ−トン コ−ポレ−シヨン 油圧式クリアランス調整用タペツト

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6216703U (ja) 1987-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0170378A1 (en) Camshaft for engine
JPH04106556U (ja) アルミニウム合金製ピストン
JPH051605Y2 (ja)
US9133766B2 (en) Internal combustion engine
JPH0861021A (ja) バルブクロスヘッドアセンブリ及びエンジンシリンダーヘッドバルブ駆動トレイン
JPS58210308A (ja) 動弁用タペツトの軽量化構造
JPH07127404A (ja) タペット
JPS59128908A (ja) きのこ状弁の製造方法
JPS6350615A (ja) バルブスプリングリテ−ナ
JPH0536965Y2 (ja)
JP2526710Y2 (ja) カムシャフト
JPH07127632A (ja) シャフトの軸受構造
JPH07233711A (ja) 複合タペットおよびその製造方法
JPS63113108A (ja) エンジンのバルブ駆動装置
JPS6118007B2 (ja)
JPH0544482Y2 (ja)
JPH0552401B2 (ja)
JPS6139147Y2 (ja)
JPH0437203Y2 (ja)
JPS5941281Y2 (ja) カム軸
JPS5939909A (ja) セラミツクパツド付ロツカア−ム
JPH05906U (ja) 内燃機関用バルブリフター
JPS5830107Y2 (ja) ピストンとピストンリングの組合せ
JPS6113017A (ja) コネクテイングロツド
JPH0799083B2 (ja) 軽合金製動弁用タペツト