JPH0516029Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はキヤブオーバー型自動車等の車両に設
置されるフロントシート等に適用されるシートに
関するものである。

〔従来の技術〕

従来、キヤブオーバー型自動車にあつては、第
５図に示すように自動車床３の前部にはエンジン
カバー４が配され、該エンジンカバー４上に左右
一対のフロントシート１，２が設置され、該一対
のフロントシート１，２の間にはコンソールボツ
クス５等が取付けられている。

〔考案が解決しようとする課題〕

このような従来の構成では、フロントシート
１，２の前側から後側へ、あるいは後側から前側
へ人が移る時にシート１，２の間はコンソールボ
ツクス５、あるいはシフトレバー、ブレーキレバ
ー等が邪魔になつて通り抜けが困難であるから、
ドアを開けて車外へ一度出て後側あるいは前側へ
移らねばならなかつた。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記従来の課題を解決するための手段
として、座部１１Ａと、該座部１１Ａ上に折畳み
可能な背もたれ部１２Ａとからなり、該背もたれ
部１２Ａの背面には回転盤１４Ａが取付けられて
いるシート１Ａを提供するものである。

〔作用〕

背もたれ部１２Ａを座部１１Ａ上に折畳んで、
該シート１Ａの前側から後側へ、あるいは後側か
ら前側へ移る人が該背もたれ部１２Ａの回転盤１
４Ａ上に腰をかけて前側から後側へ、あるいは後
側から前側へ回転する。

〔考案の効果〕

したがつて本考案においては、背もたれ部シー
ト上に折畳んだ後の空間を利用して、人がシート
の前側から後側へ、あるいは後側から前側へ移る
ことが容易で、ドアを開けて車外に一旦出るよう
な手間が解消される。

〔実施例〕

本考案を第１図〜第４図に示す一実施例によつ
て説明すれば、キヤブオーバー型自動車の床３Ａ
の前部にはエンジンカバー４Ａが配され、該エン
ジンカバー４Ａ上にはフロントシート１Ａが設置
され、該フロントシート１Ａは座部１１Ａと背も
たれ部１２Ａとからなり、該背もたれ部１２Ａは
リクライニングデバイス１３Ａを介して該座部１
１Ａにリクライニング可能かつ該座部１１Ａ上に
折畳み可能に取付けられ、背面には回転盤１４Ａ
が取付けられている。第２図に示すように背もた
れ部１２Ａの背面にはフイニツシヤー１５Ａが張
設され、該回転盤１４Ａは該背もたれ部１２Ａの
フレーム１６Ａのナツト１７Ａにフイニツシヤー
１５Ａを貫通して螺着されているボルト１８Ａに
回転可能に止着されている。

上記構成において、第１図に示す通常状態から
シート１Ａの座部１１Ａ上に背もたれ部１２Ａを
折畳み、第４図に示すように人６Ａが該背もたれ
部１２Ａの背面の回転盤１４Ａ上に腰かけて回転
盤１４Ａとともに後方へ回転することにより、シ
ート１Ａの前側から後側へ移ることが出来るか
ら、フロントシート間にコンソールボツクス５Ａ
等が介在しても一旦車外へ出る必要がない。また
シート１Ａの後側から前側へ移る時でも同様に人
６Ａが回転盤１４Ａ上に腰かけて後方から前方へ
回転盤１４Ａとともに回転する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の一実施例を示すもの
であり、第１図は通常状態斜視図、第２図背もた
れ部断面図、第３図は背もたれ部折畳み状態斜視
図、第４図は人が腰かけた状態の説明図、第５図
は従来例の斜視図である。 図中、１Ａ……シート、１１Ａ……座部、１２
Ａ……背もたれ部、１４Ａ……回転盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座部と、該座部上に折畳み可能な背もたれ部と
   からなり、該背もたれ部の背面には回転盤が取付
   けられていることを特徴とするシート。