JPH05159871A - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本体１０の前面に電力供給等を操作する操作
部を、上面にサークルパターン１６ａ，１６ｂ，１６ｃ
を設けたプレート１８と電源コンセント２０を備えてお
り、プレート１８の裏には加熱装置として機能する加熱
コイル２１を設けてある。本体１０の内部には加熱コイ
ル２１に電磁誘導を駆動する駆動回路２２と冷却ファン
１４が設けられている。操作部１２と電源コンセント２
０と駆動回路２２とは電気的に接続されており、電源コ
ンセント２０への通電とサークルパターン１６ｃの下の
加熱コイル２１への通電が切り換え可能になっている。
尚、サークルパターン１６ｃにはロースター２３等が置
いてあり、これは電源コンセントと接続している。 【効果】 上記構成により、ロースター２３等を本体１
０に組み入れずに分離して使用することができ、その結
果、本体１０の清掃が容易にでき、小型化が図れ、冷却
性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鍋等の加熱に有効な組
み込み式の加熱調理器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、デザイン性や操作性に優れた、加
熱面が平滑なプレート面からなる加熱調理器（以下、ス
ムーストップタイプの加熱調理器と称する）が注目さ
れ、今後大きな需要が見込まれている。

【０００３】以下、従来のスムーストップタイプの加熱
調理器の一例として、電磁誘導加熱調理器について説明
する。

【０００４】図３において、本体１の前部には電源スイ
ッチ２、操作部３、表示部４及び冷却ファンの吸気口５
を、上部にはプレート６及び冷却ファンの排気口７を有
し、プレート６の正面にはサークルパターン８が、また
その裏には電磁誘導を起こす加熱コイルが設けてある。
本体の内部には、加熱コイルに電磁誘導を駆動する駆動
回路を有しており、その駆動回路等の発熱部品を冷却す
るために冷却ファンを設けている。さらに本体１にはロ
ースター９を組み込んでいる。

【０００５】上記構成において動作を説明すると、調理
する場合にはプレート７上のサークルパターン８に鍋等
の被加熱物を乗せ、電源スイッチ２と操作部３の操作ス
イッチを入れることによって駆動回路が駆動し、加熱す
る。尚、この時駆動回路の発熱部品等の温度上昇を抑制
するために、冷却ファンによって、吸気口５から空気を
取り込んで駆動回路に送風し、排気口７から排出するこ
とで発熱部品等の冷却を行う。また、ロースター９を使
用して魚等を焼く場合には操作部３のロースター９用の
操作スイッチを入れることにより行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなスムーストップタイプの加熱調理器はロースター
９を組み込んでいるため、清掃しにくい、小型化するに
も限度がある。ロースター９から発生する熱気が冷却フ
ァンへの吸気に混入するため冷却性能が悪いという問題
点があった。

【０００７】本発明はこれらの問題点を解決するもの
で、容易に清掃ができ、小型化が可能であり冷却性能の
良い加熱調理器を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理器は電源コンセントと駆動回路と
操作部を電気的に接続し、加熱装置及び電源コンセント
に対しての通電の制御を可能にしたものである。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成により、本体にロースタ
ー等を組み込む必要がなくなるので、容易に清掃がで
き、本体の小型化が図れ、また冷却ファンへの吸気にロ
ースター等から発生する熱気が混入しないため冷却性能
を向上できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１及び図
２を参照しながら説明する。

【００１１】図に示すように、本体１０の前面には電源
スイッチ１１と、電力供給等を操作する操作部１２と、
通電箇所等を表示する表示部１３と、発熱部品を冷却す
る冷却ファン１４の吸気口１５を、上面にはサークルパ
ターン１６ａ，１６ｂ及び外周に他機器の設置マーク１
７を有するサークルパターン１６ｃを設けたプレート１
８と、冷却ファン１４の排気口１９と、電源コンセント
２０を備えており、プレート１８の裏には加熱装置とし
て機能する加熱コイル２１を設けてある。本体１０の内
部には加熱コイル２１に電磁誘導を駆動する駆動回路２
２と、冷却ファン１４が設けられている。電源コンセン
ト２０と駆動回路２２と操作部１２とは電気的に接続さ
れており、電源コンセント２０への通電とサークルパタ
ーン１６ｃの下の加熱コイル２１への通電が切り換え可
能になっている。サークルパターン１６ｃ上にはロース
ター２３が置いてあり、ロースター２３は電源コンセン
ト２０と電気的に接続されている。

【００１２】上記構成において作用を説明すると、調理
する場合にはプレート１８上のサークルパターン１６
ａ，１６ｂ，１６ｃに鍋等の被加熱物を乗せて電源スイ
ッチ１１と操作部１２の操作スイッチを入力することに
より、駆動回路２２が駆動し加熱することができる。ま
た、ロースター２３を使用する場合には、操作部１２の
操作スイッチで電源コンセント２０の使用を選ぶことに
より、ロースター２３に通電できる。この時、電源コン
セント２０への電力供給とサークルパターン１６ｃへの
電力供給が切り替えになっており、同時に通電されるこ
とはない。

【００１３】以上のように本発明の実施例によれば、サ
ークルパターン１６ｃへの電力供給と電源コンセント２
０への電力供給が切り換えになっており、同時に通電さ
れることはないので、消費電力の抑制ができ、又サーク
ルパターン１６ｃ上にロースター２３を置いて使用する
などプレート２０の有効利用という利点も生じる。

【００１４】また、電源コンセント２０への電力供給を
本体１０で制御できるので、ロースター２３の諸機能を
駆動回路２２に組み込む等ロースター２３の設計を簡略
化でき、又本体１０にロースター２３を組み入れないこ
とにより、清掃が容易にでき、冷却ファン１４にロース
ター２３から発生する熱気が混入しないので冷却性能が
向上し、小型化が図れる。

【００１５】さらに、サークルパターン１６ｃの外周に
他機器の設置マーク１７を有しているので、使用者が誤
って他機器を他のサークルパターンに置き、故障させる
のを防止できる。

【００１６】尚、本実施例ではサークルパターン１６ｃ
への送電と電源コンセント２０への送電とを切り換えて
使用しているが、切り換えの位置や加熱コイル２１の数
を限定する必要はなく、要は加熱コイル２１への送電と
電源コンセント２０への送電とを切り換え可能な制御で
あれば良い。また、加熱装置として加熱コイル２１を用
いたが、加熱コイル２１の代わりにハロゲンヒータやニ
クロムヒータを用いても良い。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明の加熱調理器は、電
源コンセントと駆動回路と操作部を電気的に接続し、前
記加熱装置及び前記電源コンセントに対しての通電の制
御を可能にするので、ロースター等を本体に組み入れず
に分離して使用することができ、その結果本体の清掃が
容易にでき、小型化が図れ、また冷却ファンへの吸気に
ロースター等から発生する熱気が混入しないため冷却性
能が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における加熱調理器の側断面
図

【図２】同加熱調理器の斜視図

【図３】従来例における加熱調理器の斜視図

【符号の説明】

１０ 本体 １２ 操作部 ２０ 電源コンセント ２１ 加熱コイル ２２ 駆動回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電源コンセントと、被加熱物を加熱する加
   熱装置と、前記加熱装置及び前記電源コンセントへの通
   電を制御する駆動回路と、使用者が通電箇所を選択する
   ための操作部を本体に設け、前記電源コンセントと前記
   駆動回路と前記操作部を電気的に接続することを特徴と
   する加熱調理器。