JP2011077058A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】細かい火力調整を可能にした加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理を行うための誘導加熱手段と、該加熱手段に投入する電力を最大火力から最小火力まで複数段階に制御する通電制御回路と、前記加熱手段に投入された電力の大きさを複数の発光素子により表示する表示手段とを備える。前記複数の発光素子は、上記火力の段階毎に点灯するものが割り当てられており、且つ最小火力から最大火力対応順に並べて設けられ、中火力領域は他の領域に比較して火力1段階あたりの電力量差を細かく設定するとともに、中火力領域に関係する発光素子の有効発光面積を他の領域を示す発光素子のものに比較して小さくする。
【選択図】図13

Description

本発明は、電気加熱源や電磁誘導加熱源により調理を行う加熱調理器に関するものである。
従来の加熱調理器には、1つの本体(筐体)の上面部を、複数の電磁誘導加熱源で加熱する電磁調理器や、電磁誘導加熱源に加えて電気ヒータ等の輻射型加熱源でも加熱できるというタイプの複合型調理器がある(例えば特許文献1〜3参照)。
図24〜図26は、代表的な従来の複合型加熱調理器を示すものであり、図24は加熱調理器の斜視図、図25は図24の加熱調理器の要部平面図、図26は図24の加熱調理器の火力とワンタッチキーの対応関係を示す説明図である。図24において、1は調理器本体であり、金属板から形成された箱形状の本体ケース2と、この本体ケース2の上面開口を塞ぐ金属性板から形成された天板3とから構成されている。4は天板3の上面を覆うロの字形状の枠体であり、非磁性ステンレス板又はアルミ板などから形成され、その中央に設けられた大きな開口部は耐熱強化ガラスで赤外線を透過させる材料からなる平板状のトッププレート5によって密閉状態に覆われ、トッププレート5の上面から水滴などが枠体4を通じて本体1内部に侵入しないようにしてある。
6Rは右側電磁加熱コイル(右加熱源)であり、本体1の内部であって、トッププレート5の右側位置の下面側に配置され、その上端部がトッププレート5に近接しており、電磁誘導加熱源となる。この例では最大消費電力(最大火力)3kWの能力を備えたものが使用されている。6Lは左側電磁加熱コイル(左加熱源)であり、同じくトッププレート5の左側位置の下面側に配置され、その上端部がトッププレート5に近接しており、電磁誘導加熱源となる。この例では最大火力2.5kWの能力を備えたものが使用されている。これら二つの加熱コイル6R,6Lはそれぞれ独立して通電とその電力量が制御され、火力も別個に設定できるように通電制御回路に電気的に接続されている。また図示していないが、右加熱源6Rと左加熱源6Lの何れも、通電時に渦電流を発生するように渦状に巻かれたコイルと、このコイルを収容した円形で上面が開口した容器状の保持枠と、この保持枠の下面の全体やその一部を覆うフェライト製板(磁束漏れ防止板)などで構成されている。
7は中央加熱源であり、本体1の内部であって、トッププレート5の左右中心線上で、かつその後部寄り位置に配置されており、電磁誘導によって加熱するコイル、あるいは輻射によって加熱するタイプの電気ヒータ(例えばニクロム線やハロゲンヒータ)が使用され、例えば最大消費電力(最大火力)1.2kWの能力を備えたものが使用されており、トッププレート5を通してその上方に置かれた鍋等の調理器具(図示せず)を加熱する。
10は、本体ケース2の右側前面に設けられた前面操作部であり、左右の加熱源6L、6R、中央加熱源7及びオーブン調理やグリル調理用の電気ヒータ(図示せず)の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ(図示せず)の操作ボタン11と、右加熱源6Rの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の操作ダイアル12Rと、同じく左加熱源6Lの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の操作ダイアル12Lと、中央加熱源7の通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の操作ダイアル13と、操作ダイアル12Rで右加熱源6Rに通電が行われている状態でのみ点灯する表示灯14と、操作ダイアル12Lで左加熱源6Lに通電が行われている状態でのみ点灯する表示灯15とが設けられている。
上記3つの操作ダイアル13,14,15は、使用しない状態では、図24に示されるように、前面操作部10の表面から突出しないように押し込まれており、使用する場合には、使用者が指で一度押すと前方に突出して操作ダイアル13,14,15を回せる状態になり、この段階で左右加熱源6L,6R及び中央加熱源7にはそれぞれ通電が開始される。そこで更に各操作ダイアル13,14,15をそれぞれ左右に回せば、その回動に応じて通電量が決まり、火力設定が行えるようになっている。
16,17,18は左右加熱源6L,6R及び中央加熱源7を、通電開始から所望の時間だけ通電し、以後自動的に電源を切るタイマースイッチ(図示せず)の操作ダイアルであり、16が右加熱源用、17が左加熱源用、18が中央加熱源用となっている。
19は本体1の内部の下半分に区画形成された加熱室であり、金属板により左右及び上下の壁面が形成されており、この加熱室内の上部天井付近には最大消費電力(最大火力)1200Wの電気ヒータ(図示せず)と、底部付近には最大消費電力800Wの電気ヒータ(図示せず)がそれぞれ設けられ、これらヒータを同時又は個別に通電してロースト調理(例えば焼き魚)、グリル調理(例えばピザやグラタン)や加熱室19内の雰囲気温度を設定して調理するオーブン調理(例えば、ケーキや焼き野菜)が行えるようになっている。
20は天板3上面、具体的には枠体4の前部に配置された上面操作部であり、図24及び図25に示されるように、本体1の左右中心線を挟んで、その中央部にはオーブン調理やグリル調理用の電気ヒータ(図示せず)の操作部23が、右側には右加熱源6Rの操作部21が、反対に左側には左加熱源6Lの操作部22が、それぞれ配置されている。
図25において、24は、右加熱源5Rの火力を使用者が1度押圧することで簡単に設定できるワンタッチキー部であり、3つのワンタッチキー25,26,27を備えている。25は右加熱源6Rの火力を2.5kWに設定する強火力キー、26は同じく750Wに設定する中火力キー、27は同じく300Wに設定する弱火力キーである。なお、これらキーと右加熱源6Rの火力との対応関係は図26に模式的に記載してあるとおりである。また左加熱源6Lの火力設定のためにも、ワンタッチキー部24と同様なキーが操作部22(図24参照)に設けてあり、ワンタッチで火力を2.5kW、750W及び300Wの何れかに設定できるようになっている。
図25に示されるように、操作部23には、ロースト調理、オーブン調理及びグリル調理に用いられる各電気ヒータ(図示せず)の通電を制御する電源操作スイッチ(図示せず)を閉じて通電する操作ボタン(スタート)28と、そのヒータの全ての電源を遮断するため、上記電源操作スイッチを開く操作ボタン(停止)29と、押圧する度にグリル調理における焼き上げ温度を1度ずつ加算的又は減算的に設定する温度調節スイッチ(図示せず)の操作ボタン30、31とが横一列に設けてある。
さらに操作部23には、ロースタ、グリル及びオーブンの3種類の調理メニューの中から、任意の1つを選択するため、ロースタ調理選択用のスイッチ(図示せず)の操作ボタン32と、グリルとオーブン調理選択用のスイッチ(図示せず)の操作ボタン33が並べて設けてある。
34Rはタイマーカウンター(図示せず)のスタートスイッチであり、操作部21の右端部に設けてあり、使用者が1度押圧すると、その時点から時間が計測され、トッププレート5の右前方隅部に設けられた液晶表示部35R(トッププレート5の下面近傍にあり、トッププレート5を介してその上方)に表示光を透過させて経過時間が分と秒単位で表示される。36Rは同じく操作部21に設けられた揚げ物選択スイッチであり、使用者がこれを1度押圧すると、右加熱源6Rによる揚げ物(天ぷら)鍋の油の温度を180℃に初期設定することができ、その後使用者は右加熱源6Rの火力を、操作ダイアル12Rを操作して揚げ物に適する任意の適当、例えば200℃に設定することができる。操作部22にも、上記タイマーカウンター(図示せず)のスタートスイッチ34Rと同様なスイッチ(図示せず)と、その計測時間を表示する液晶表示部35Rと同様な機能の液晶表示部35L(図24参照)及び左加熱源6L用の揚げ物選択スイッチ36Rと同様な機能をする揚げ物選択スイッチ(図示せず)の3つが、それぞれ本体1の左右中心線を挟んで左右対象的位置に設けられている。
40Rは右加熱源6Rの火力の大きさを表示する火力表示ランプであり、トッププレート5の右前側で右加熱源6R対応位置と操作部21の間の位置に対応した位置にあり、トッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。40Lは左加熱源6Lの火力の大きさを表示する火力表示ランプであり、トッププレート5の左前側で左加熱源6L対応位置と操作部22の間の位置に対応した位置にあり、トッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。
上記の右加熱源6R用の火力表示ランプ40Rは、図26に示されるように、火力120Wから最大火力3kWまでの間を9段階で表示できるようになっており、詳細は次の表のようになっている。
そして、これら9段階の火力を発光で示すために、火力表示ランプ40Rは、9つの赤色発光ダイオード41〜49が直線的に配置されており、例えば火力1である場合は、発光ダイオード1の41のみが点灯し、その赤い光が使用者はトッププレート5の表面上から容易に目視できる。なお、9つの発光ダイオード41〜49はその大きさ(実質的に発光表示している面積)が同じとなるよう、各ダイオード41〜49を上面から見た場合、高さは全て同一寸法であり、幅も全て同一寸法になっている。
上記の左加熱源6L用の火力表示ランプ40L(図24参照)は、図示していないが、火力120Wから最大火力2.5kWまでの間を8段階で表示できるようになっており、詳細は次の表のようになっている。また8つの赤色発光ダイオードは図示していないが、それらの大きさ(実質的に発光表示している面積)が同じとなるよう、各ダイオードを上面から見た場合、高さは全て同一寸法であり、幅も全て同一寸法になっている。
50は中央表示部であり、トッププレート5の左右中央部の前側で、中央加熱源7の機能(調理中であるかどうか等)と、グリル調理の場合には、加熱室19内部でグリル調理を行う場合の操作手順や機能(例えば、現在ロースタ、グリル、オーブンの調理の何れが行われているかどうか)を文字やイラスト、グラフなどで表示する。この中央表示部は、液晶パネルを主体に構成され、トッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。
60は、中央表示部50より少し後方位置に配置された中央加熱源7の火力の大きさを表示する火力表示ランプであり、火力表示ランプ40Rと同様に、トッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。なお、この火力表示ランプ60は火力100Wから最大火力1500Wまでの間を5段階で表示できるようになっており、火力1は100W、火力2は300W、火力3は600W、火力4は1200W、火力5は1500Wに設定してあり、これらは火力表示ランプ40Rと同様に、同じ寸法(発光面積)を持つ5つの発光ダイオード61〜65を直線的に配置してある。例えば火力1である場合は、発光ダイオード61が点灯し、使用者は100Wの消費電力で中央加熱源7が発していることがトッププレート5の上方から目視で確認できる。
また、図24において、70は加熱室19の前面開口71を開閉自在に覆うドアであり、前後に移動自在になるよう加熱室19に支持機構(図示せず)により保持されている。72はドアの中央に設けた窓で耐熱ガラスで覆われている。73はドア70と一体に形成された金属製の受皿で、調理する場合は、油の多い調理をする場合は通常この受皿の上には金属製の焼き網(図示せず)が置かれる。
74は、枠体4の後部に設けた吸気口であり、表面は使用者の指や異物等が入らないようにパンチングメタルや網で覆われている。本体1の内部には本体1内部に設置した電動式の吸気ファンの運転により新鮮な室内空気がこの吸気口より吸い込まれる。そして、その空気で、本体1内部の電気部品や左右加熱源6L、6Rや中央加熱源7の周辺を冷却して同じく枠体4の後部に設けた排気口75から排気される。
さらに、本体1の内部には加熱室19から排気口75まで連通した排気ダクト(図示せず)が設けられており、加熱室19の内部に発生した高温空気(調理物から発生した油煙を含む)は、同様に上記排気口75に排出される。
以上のような構成の従来の加熱調理器において、右加熱源6Rを使用する場合の動作について説明する。
まず、トッププレート5の右加熱源6Rに対応した位置に所定の鍋(電磁加熱に適するもの)を置き、前面操作部10の操作ボタン11を押圧する。
次に、右加熱源6Rの電源を投入するため操作ダイアル12Rを1度押すと所定量だけ飛び出した位置になり電源投入されるので、次にワンタッチキー25,26,27の何れかを押す。すると使用できる適当な鍋かどうかの判定が自動的に行われ、使用できる鍋であった場合には、火力表示ランプ40Rが点灯する。そこで火力をそのワンタッチキー25〜27で設定するか、あるいは操作ダイアル12Rを回して設定すれば良い。例えば火力8(2.5kW)で加熱している場合は9つの発光ダイオード41〜49の内、左の41〜48まで8個が全て点灯する。
一方、同時に左加熱源6Lを使用する場合は、上記と同様に、前面操作部10の操作ボタン11を押圧する。次に、左加熱源6Lの電源を投入するため操作ダイアル12Lを1度押すと所定量飛び出した位置になり電源投入されるので、次にワンタッチキー(図示せず)の何れかを押す。すると使用できる適当な鍋かどうかの判定が自動的に行われ、使用できる鍋であった場合には、火力表示ランプ40Lが点灯する。そこで火力をそのワンタッチキーで設定するか、あるいは操作ダイアル12Lを回して設定すれば良い。例えば火力8(2.5kW)で加熱している場合は8つの発光ダイオード(図示せず)全て点灯する。
特許第2681994号公報 特許第2712399号公報 実開平3−50790号公報
しかしながら、従来の加熱調理器においては、加熱源が2個、多いものでは例えば5個もあるため、それらを個々に制御するにあたり、各熱源の入力スイッチや火力調節つまみなど複数の操作部を調整し、またその結果が液晶やランプ、文字等によって複数の表示部に個々に表示されるので、それらの状態を別々に確認しなければならない。特に、多種類の調理に対応できる機能を持ったものになるほど、最初の調理メニューの選択や火力等の調理条件設定が煩わしいという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を背景としてなされたものであり、細かい火力調整を可能にした加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、加熱調理を行うための誘導加熱手段と、該加熱手段に投入する電力を最大火力から最小火力まで複数段階に制御する通電制御回路と、前記加熱手段に投入された電力の大きさを複数の発光素子により表示する表示手段とを備え、前記複数の発光素子は、上記火力の段階毎に点灯するものが割り当てられており、且つ最小火力から最大火力対応順に並べて設けられ、中火力領域は他の領域に比較して火力1段階あたりの電力量差を細かく設定するとともに、中火力領域に関係する発光素子の有効発光面積を他の領域を示す発光素子のものに比較して小さくしたものである。
本発明において、前記複数の発光素子は、上記火力の段階毎に点灯するものが割り当てられており、且つ最小火力から最大火力対応順に並べて設けられ、中火力領域は他の領域に比較して火力1段階あたりの電力量差を細かく設定するとともに、中火力領域に関係する発光素子の有効発光面積を他の領域を示す発光素子のものに比較して小さくしたので、従来の火力調整よりも更に細かい火力調整が可能になっている。
本発明の実施の態様1を示す加熱調理器の全体斜視図。 図1の上面操作部と中央表示・入力部を示す要部平面図。 中央表示・入力部の表示エリア区分を示す模式図。 表示エリア部分81Fと入力キー95〜99との関係を示した説明図。 表示キーと入力キーの表示例を示した説明図(その1)。 表示キーと入力キーの表示例を示した説明図(その2)。 中央表示・入力部80のガイドエリア81Eの表示例を示した説明図。 Tipsの表示例を示した説明図。 中央表示・入力部の入力状態の説明図。 中央表示・入力部の別の調理メニュー入力状態を示す平面図。 中央表示・入力部の別の調理メニュー入力状態を示す平面図。 図1の調理装置における電気回路構成図。 火力の設定段階毎の電力値と火力表示ランプの対応関係を示す説明図。 投入電力と火力の表示レベルの関係を従来例との対比で示した説明図。 図1に示した加熱調理器の前方の上部縦断面図。 通常加熱の場合の中央表示・入力部の表示画面の遷移を示した説明図。 煮込みの場合の中央表示・入力部80の表示画面の遷移を示した説明図(その1)。 煮込みの場合の中央表示・入力部の表示画面の遷移を示した説明図(その2)。 自動グリルの場合の中央表示・入力部の表示画面の遷移を示した説明図(その1)。 自動グリルの場合の中央表示・入力部の表示画面の遷移を示した説明図(その2)。 本発明の実施の態様2を示す調理器の火力表示ランプの一部破断斜視図。 火力表示ランプの縦断面図。 本発明の実施の態様3を示す調理器の前方上部縦断面図。 従来の加熱調理器の全体斜視図。 図24に示した加熱調理器の要部平面図。 図24に示した加熱調理器の火力とワンタッチキーの対応関係を示す説明図。
実施の形態1.
図1〜図19は、本発明の実施の形態1に係る複合型加熱調理器を示すものであり、図24〜図26に示した上記従来例と同一部分は同一符号を付し、重複した説明は省略する。図1は加熱調理器の全体斜視図であり、図2は図1の上面操作部と中央表示・入力部を示す要部平面図である。これらの図において、80は中央表示・入力部(本発明の表示手段に相当する)であり、右加熱源6R、左加熱源6L、中央加熱源7及び加熱室19の内部に設けた二つの電気加熱源(図示せず)の通電状態(火力や時間等)を入力したり、確認したりすることができる。具体的には後で述べる。20は天板3上面、具体的には枠体4の前部に配置された上面操作部であり、本体1の左右中心線を挟んで、その中央部にはオーブン調理やグリル調理用の2本の電気ヒータ(110Aと110Bの内、110Aのみ後述の図15に示す。)の中央操作部23が、右側には右加熱源6Rの操作部21が、反対に左側には左加熱源6Lの操作部22が、それぞれ配置されている。
上記の中央操作部23は、図2に示されるように、ロースト調理、オーブン調理及びグリル調理に用いられる各電気ヒータ(110A、110B)の通電を開始する操作スイッチ(図示せず)の操作ボタン92と、その通電を停止する操作スイッチ(図示せず)の操作ボタン29が並べて設けられている。
さらに、中央操作部23には、上記ヒータ110A、110Bによるグリル調理や左右加熱源6L、6Rによる電磁調理における制御温度を1度ずつ加算的又は減算的に設定する温度調節スイッチ(図示せず)の操作ボタン300、310とが横一列に設けられている。93は便利メニューキーであり、揚げ物(右加熱源6R、左加熱源6Lを使用)調理、揚げ物予熱状態表示(右加熱源6R、左加熱源6Lを使用し、油を所定の予熱温度まで加熱)、タイマー調理(右加熱源6R、左加熱源6L、中央加熱源7、加熱室19の内部に設けた二つの電気加熱源などをタイマーに設定した時間中だけ通電して調理)を設定する際に押圧すれば、簡単に中央表示・入力部80に所望の入力画面や状態表示画面を読み出せる。94は、中央加熱源7の電源の入・切を操作するための制御スイッチ(図示せず)の操作ボタンである。また、操作ボタン93の右側には、ハードボタンからなる右IH便利メニューボタン93aが設けられており、これは右加熱源6Rについての各種の設定をするための設定ボタンである。同様な設定ボタンは左加熱源6Lについても設けられている(図示省略)。
上記した6つの各種操作ボタン29、92、93、94、300、310、93a等は表面が水や調理物の油などに耐える材質の薄い樹脂皮膜や金属皮膜で覆われており、使用者が指先で軽く押すことにより動作(内蔵した電気接点が導通し、入力信号発生)するように構成されている。
さらに、中央操作部23には、入力キー群91が設けられている。このキー群は5つの独立して操作可能なキー95、96、97、98、99を備えており、これらキーは、表面が調理物の油などに絶える材質の薄い樹脂皮膜や金属皮膜で覆われており、使用者が指先で軽く押すことにより動作(内蔵した電気接点が導通し、入力信号発生)するように構成されている。
上記のように中央操作部の各操作ボタンや入力キーを、接触式の入力キー(例えば特許第2712399号で紹介されている)を使用しなかった理由は、その種の接触式キーは静電容量の変化を検知して入力信号が発生するものであるため、調理中の水や油の飛散、また使用者が濡れた手で操作した場合などの状況を考えると、この種の調理器では誤動作が起こる懸念があるため採用しなかった。これにより高い信頼性を確保している。
中央表示・入力部80は、周知のドットマトリックス型液晶画面で構成されている。図3はその具体的を模式的に表示した例である。図3に記載のように、画面区域が7つのエリアに割り当ててあり、左加熱源の対応エリア81A、中央加熱源7の対応エリア81B、右加熱源6Rの対応エリア81C、グリルやオーブン調理用の加熱源(110A、110B)の対応エリア81D、使用者に各種調理における注意や参考情報を表示するガイドエリア81E、上記入力キー群91の各入力キー95〜99に隣接し、そのキーで入力可能な機能を個別に表示する、互いに独立した5つの表示キー100、101、102、103、104を表示する表示エリア部分81F、Tips表示81Gをそれぞれ備えている。
図4は表示エリア部分81Fと、入力キー95〜99との関係を示した説明図である。表示エリア部分81Fの各キー(以下、表示キー又はソフトキーともいう)101〜104は、場面によって機能が変わる液晶画面内での仮想キーであり、実際の操作は各キー101〜104に対応して配置されている入力キー(F1〜F5、ファンクションキーともいう)95〜99を操作することにより、各キー101〜104に相当する操作信号が入力することになる。なお、個別に表示する方法として、キー部分に文字を浮かび上がらせたり、発光ダイオード等により点灯させたり、キー部分の色彩や輝度を強調したり、色々な方法があるが、この実施の形態では、入力できる条件の前提となる各種パラメータ(対象となる加熱源、加熱温度や時間、通電量など)設定に必要な文字と記号(矢印など)をキー部分101〜104に表示するように構成している。なお、入力キー99の右側には、ハードキーからなるインフォーメーションキー(Tipsキー)99aが設けられている。
図5及び図6は表示キー101〜104と入力キー(ファンクションキー)95〜99の表示例を示した説明図である。入力キー95〜99にはLEDが搭載されており、場面毎に有効な入力キーを点灯する(アクティブa)。また、表示キー101〜104の内、無効な入力キーについては、グレイアウト(コントラスト及び文字内容を薄く表示する)bや非表示(キー形状のみを薄く表示する)cにより区別をする。このようにグレイアウトや非表示になっている表示キー101〜104に対応する入力キー95〜99は、LEDが点灯しないようになっており、仮にLEDが点灯していない入力キー95〜99を押しても、後述する通電制御回路200の中には有効な操作信号が上面操作部20より取り込まれない(通電制御回路200の動作を定める制御プログラムに対し、有効な操作指令信号にならない)。
図7(a)(b)は中央表示・入力部80のガイドエリア81E(本発明の案内表示領域に相当する)の表示例を示した説明図である。このガイドエリア81Eには、例えば18文字までの文字表示ができるようにしてあり、その主な表示内容は、機能の説明や操作手順の補助等が表示される。図7(a)(b)の例では、「i グリルの扉が開いています」、「ロック解錠は「……」を6秒押して下さい」といったメッセージが表示されている。
図8はTipsの表示例を示した説明図である。Tipsは、お役立ち情報・豆知識といった意で扱い、知っていると便利な機能や調理のポイント、また自動制御によるユーザーの惑いを解決する内容をユーザーが知りたいと思う場面でお知らせする。この実施形態では主にハウツー(howto)対策として活用し、IH調理をより快適にすることを目的としている。その動作は、『i(インフォメーション)』アイコンが表示されたときに対応するハードキーである例えばインフォーメーションキー(Tipsキー)99a(図4参照)を押したときに該当する内容が表示される。その表示内容としては、例えば次のような例がある。
・ユーザーの操作・意図とは関係ない動作に対するお知らせ(切り忘れ防止/脱煙フィルター自動クリーニング等)
・自動調理(揚げ物、自動グリル)を安全に、また上手に使いこなすために行ってもらいたい内容
・調理全般に関して、安全面のお願いや機器特有の癖(焼きムラ等)お知らせ・対応方法
ところで、上記の中央表示・入力部80は、使用者が目視で確認できるように、各エリアの面積は、表示する内容に応じて大きく変化させることができ、例えば左加熱源6Lの制御条件を設定したり、確認したりする場合には、対象となるエリア81Aは、例えば後述の図9及び図10に示すように全体に占める面積が大きく拡大することができるので、特定の熱源や調理に必要な情報を、文字や記号などで従来よりも多く表示することができる。
次に、中央表示・入力部80と5つの入力キー95〜99、及び5つの表示キー100〜104の関係について以下説明する。
まず中央表示・入力部80では、調理器の使用状態では、図2のような表示が行われる。即ち、左加熱源6Lの対応エリア81Aには「左IH調理中 20分」、中央加熱源7の対応エリア81Bには「中央ヒーター調理中」、右加熱源6Rの対応エリア81Cでは「右IH揚げ物 温度180℃」と表示される。ここで「左IH調理中 20分」とは、左加熱源6Lが通電され、その通電時間がこの調理器では最初に全て20分にタイマーセットされていること(調理開始後は、この20分からカウントダウンされ、1分刻みで表示される)を意味し、「中央ヒーター調理中」とは中央加熱源7が通電されているということを意味し、さらに「右IH揚げ物 温度180℃」とは、右加熱源6Rが通電され、天ぷら鍋の油の温度が180℃に設定されていることを意味している。なお、上記のように初期設定(デフォルト)時間を20分に設定せず、例えば10分でしても良い。なお、図2において表示キー102に何も文字が表示されていないのは、この表示キー102で入力する条件はないことを示している。仮にこの時、使用者が表示キー102に対応するキー97を押しても何の入力もすることはできない。このように、使用者が中央表示・入力部80を見た場合、所望の表示キーを少しでも簡単に認識・理解できるよう不要な表示キーにはこのように何も選択する機能名や加熱源の名称を表示しないようにプログラムしてある。
右と左の加熱源6R、6L、中央加熱源7及びオーブン調理やグリル調理用の電気ヒータ(110A、110B)の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ(図12の201)の操作ボタン11がON(閉)になっていて、まだ操作ダイアル12R,12L,13が、何れも前面操作部10の表面から出ていない状態では、図4に示すように、中央表示・入力部80の各対応エリア81A、81B、81Cは薄い文字や線で「OFF」であることを表示するようになっている。なお、この時に5つの「表示キー100〜104」には、図4に示すように、「左IH」という表示がされた部分100A、「中央」と表示され中央加熱源7との関係を示す部分101A、「右IH」と表示された部分102A、「グリル」と表示された部分103A、「本体」と表示された部分104A、の5つの表示がなされる。
上記の状態から、左加熱源6Lを使用したい場合、「左IH」という表示100Aに対応している入力キー(F1)95を押す。グリル調理したい場合には、「グリル」という表示のされた部分103Aに隣接し対応している入力キー(F4)98を押すことで、通電制御回路200(後で詳しく述べる)への入力が行われる。
図9は中央表示・入力部80の入力状態の説明図である。図9においては、左加熱源6Lで揚げ物調理のための予熱(通電)が行われており、その揚げ物用の鍋の油の温度は180℃に設定されていていることを示している。揚げ物という文字a、180という文字d1、予熱中という文字eが左加熱源6Lの対応エリア81Aに現れており、現在進行形であることを表すために文字d1の周囲を毎秒半回転から1回転程度時計周りに回転する図形やキャラクターd2を使用していることから容易に使用者は確認できる。
一方、中央加熱源7の対応エリア81Bには何も動作の文字が表示されることなく、通電していないことを丸い図形bで示している。右加熱源6Rの対応エリア81Cには、右加熱源6Rに通電が行われており、通電開始から現在6分経過していることが、6の文字c1、その文字c1の周囲を毎秒半回転から1回転程度時計周りに回転する図形やキャラクターc2を使用していることから容易に使用者は確認できる。
またグリルやオーブン調理用の加熱源(110A、110B)の対応エリア81Dには、「姿焼き」の文字g、「あと18分」の文字fが表示されており、この表示から現在魚などの姿焼き調理が行われており、予定ではあと18分で終了する(通電停止する)ことが分かる。なお、この場合、ガイドエリア81Eには、例えば使用者に対し「扉70が完全に閉まっていない」場合には、その旨の注意を与える文字表示が出されることがある。グリル調理やオーブン調理に必要な注意事項を表示する機能を有している。
次に、第10図に示す中央表示・入力部80の状態は、図9の状態から左加熱源6Lを選択し、さらに細かく確認し入力設定ができるようにした場合を示している。具体的には図9の状態において、左加熱源6Lを選択するため、「左IH」と表示された「表示キー100A」を選ぶ。そしてこれに対応した入力キー(F1)95を押す。するとこの入力キー95の入力信号で通電制御回路200にメニュー選択の指令が入力され、その制御回路はこの中央表示・入力部80に対し、図10の画面を表示するよう指令を出す。
この図10のメニュー画面が表示された状態では、左加熱源6Lを使った調理機能として「揚げ物」や「煮込み」、「保温」などがあることが分かる。そして揚げ物をするための油の温度を選ぶことができ、例えば80という数字は80度であるから、上昇を示す三角形が表示された「表示キー103B」に対応した入力キー(F4)98を押す。1回押すと例えば10℃上げるようにプログラムされているので、2回押せば100℃にセットされる。なお予め150℃、180℃、200℃などのように、揚げ物に適する所定の温度がキー98を押すたびに巡回表示されるようにしても良い。また、この場合、ガイドエリア81Eには、例えば使用者に対し「油量は0.6L以上で調理してください」を表示し、揚げ物に使用する油を0.6リットル以上にするようにとの注意を与える文字表示が出される。つまり揚げ物調理に必要な注意事項を表示する機能を有している。
次に、図11に示す中央表示・入力部80の状態は、図9の状態からグリル加熱調理を選んだ場合を示す。具体的には図9の状態において、「グリル」と表示された「表示キー103A」を選ぶ。そしてこれに対応した入力キー(F4)98を押す。するとこの入力キー98の入力信号で通電制御回路200にメニュー選択の指令が入力され、その制御回路はこの中央表示・入力部80に対し、図11の画面を表示するよう指令を出す。
この図11のメニュー画面が表示された状態では、グリルやオーブン調理用の加熱源(110A、110B)の対応エリア81Dには、電気ヒータによる加熱源110A、110Bを使った調理機能として「自動グリル」や「手動グリル」、「オーブン」などがあることが分かる。そして自動グリルの調理メニューには、図11に示すように「姿焼き」のあることが分かる。さらにこの状態で表示キー102Cや103Cに対応した入力キー97や98を押すと、「姿焼き」の次に「切り身」、「小魚」、「つけ焼き」などのメニューが表示される。また焼き色指定もできるので、表示キー101Cに対応した入力キー(F2)96を押すと、焼き色を入力モードにすることができる。つまり「焼き色」の表示部分の表示を、上下入力を示す表示キー102C、103Cに対応した入力キー(F3,F4)97、98を押すことで、焼き色の程度を示すグラフ状の表示hを変化させ(5つの点h1〜h5により5段階の温度設定表示を示す)、通電制御回路200にその指令が入力される。なお、この場合、自動グリルで「姿焼き」できる対象魚として「さんま」、「あじ」、「いわし」が適していることを使用者に教える。つまり姿焼き調理に参考となる情報を表示する機能を有している。
図12は、この調理装置の制御回路の全体を示す図であり、200は1つ又は複数のマイクロコンピュータから構成される通電制御回路で、入力部と出力部と記憶部と演算制御部の4つの部分から構成され、定電圧回路232を介して直流電源が供給されている。202は主回路の母線202A、202Bに200Vを供給する商用電源、201は主回路の一方の母線202Aに設けられた主電源スイッチ、206Rは電源202に対し、互いに並列に接続された右加熱源6R用の回路、206Lはこの右加熱源回路206Rと同様に構成された左加熱源(6L)用の回路、207は中央加熱源7用の回路、208はグリル・オーブン用熱源用の回路である。
右加熱源回路206Rは、誘導加熱コイル220と、母線202A、202Bに入力側が接続された整流ブリッジ回路221と、この直流側出力端子に接続されたコイル222及び平滑化コンデンサ223からなる直流回路と、コイル222とコンデンサ223の接続点に1端が接続された加熱コイル220及び共振コンデンサ224の並列回路からなる共振回路と、この共振回路の他端にコレクタ側が接続されたスイッチング手段となるIGBT225を備えている。IGBT225のエミッタは、平滑化コンデンサ223と整流ブリッジ回路221の共通接続点に接続されている。226はフライホイールダイオードで、そのアノードがエミッタ側になるようIGBT225のエミッタとコレクタ間に接続されている。
図12において、227は、加熱コイル220と共振コンデンサ224の並列回路からなる共振回路225に流れる電流を検出する電流検出センサであり、この検出出力は通電制御回路200の入力部に供給され、誘導加熱に不適当な鍋などが用いられた場合や何らかの事故などによって正規の電流値に比較して過少電流や過大電流が検出された場合は通電制御回路200により駆動回路228を介してIGBT225が制御され、瞬時に誘導加熱コイル220の通電を停止するようになっている。右加熱源回路206Rは、上記の誘導加熱コイル220と、コイル222及び平滑化コンデンサ223からなる直流回路と、駆動回路228と、この駆動回路によりスイッチング制御される上記IGBT225と、共振回路220と、フライホイールダイオード226と、整流ブリッジ回路221とから構成されている。
左加熱源回路206Lは、上記右加熱源回路206Rと同等の回路構成であるので説明は省略する。なお、左加熱源の最大火力は上記したように2.5kWであり、右加熱源の最大火力設定3.0kWよりも小さく設計されている。
電流検出器227は、図示していないが、左加熱源回路206Lやグリル・オーブン用熱源用の回路208、中央加熱源用の回路207にもそれぞれ同様に設けてある。
中央加熱源用の回路207は、電磁リレー230と電気ヒータ231の直列回路を有し、この回路の両端が上記母線202A、202Bにそれぞれ接続されている。
10は前面操作部であり(図1参照)、主電源スイッチ201及びその操作ボタン11と、右加熱源6Rの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)及びその操作ダイアル12Rと、同じく左加熱源6Lの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)及びその操作ダイアル12Lと、中央加熱源7の通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)及びその操作ダイアル13と、操作ダイアル12Rで右加熱源6Rに通電が行われている状態でのみ点灯する表示灯14と、操作ダイアル12Lで左加熱源6Lに通電が行われている状態でのみ点灯する表示灯15とが、それぞれ設けられている。また、20は上面操作部であり(図1参照)、3つの操作部21、22、23がそれぞれ配置されている。
図12において、233は通電制御回路200から出力される駆動信号に基づき、赤外線の光信号を発生させる赤外線駆動回路で、その駆動出力側には複数個(図12では3個しか書いていない)の赤外線LED234、235、236の直列接続回路が接続されている。この直列接続回路の他端には抵抗237を介してトランジスタ238のコレクタが接続され、トランジスタ238のベースは赤外線駆動回路233に接続されている。なお、トランジスタ238のエミッタはアース接続されている。
239は本発明の調理器の構成の一部ではなく、本発明の調理器に必須の装置や部品ではない換気装置であり、調理器の設置空間の上方となる台所の側壁上部などに設置されている。240は換気装置239の制御部に内蔵された赤外線受光素子となるフォトダイオード、241は受信回路、242は制御回路である。243は換気用の排気ファンを駆動するファンモータであり、フォトダイオード240が赤外線LED234〜236の直列回路から赤外線信号を受けると受信回路241を通じて制御回路242に信号が伝達され、その信号により回転駆動される。
244は、中央表示・入力部80の液晶画面を駆動する駆動回路で、通電制御回路200から駆動信号が入力される。
245は右加熱源6Rの火力表示ランプ40Rを点灯させる駆動回路で、通電制御回路200から駆動信号が入力される。火力表示ランプ40Rは、図12に示すように、合計12個の発光ダイオード246〜257が互いに並列に接続されている回路を備えている。この並列回路の一端が駆動回路245に接続され、他端はそれぞれ抵抗258a〜258lを介して接地側接続点259に接続されている。また左加熱源6L用の火力表示ランプ40Lも同様に構成されているが、発光ダイオードの数は11個である。
上記右加熱源6R用の火力表示ランプ40Rは、図13に示すように、火力120Wから最大火力3kWまでの間を12段階で表示できるようになっており、詳細は次の表のようになっている。
そしてこれら12段階の火力を発光で示すために、火力表示ランプ40Rは、12個の発光ダイオード246〜257(本発明の発光素子に相当する)を直線的に配置してある。例えば火力1である場合は、発光ダイオード1の246のみが点灯し、その赤い光が使用者はトッププレート5の表面上から容易に目視できる。
しかも、12個の発光ダイオード246〜257はその大きさ(実質的に発光表示している面積)が同じではない。具体的には図13に示すように、中火力の領域である500Wから1000Wの間を、従来では750Wしかなかったものに、この調理器では563W、625W、875Wと更に細かい中間火力を3つ追加設定し、このような細かい設定が全体の中でも強調されるようにしている。その強調の手段として12個の発光ダイオード246〜257の内、小さい火力から4番目を示す発光ダイオード249と、5番目を示す発光ダイオード250と、7番目の火力を示す発光ダイオード252の3個は、その上面から見た場合、高さは全て他のものとは同一寸法であるが、幅は狭く設定されている。つまり発光する領域全体を、トッププレート5を透して上方から使用者が見た場合、図14のように中火力の領域では更に細かい火力設定になっていることがイメージ的に分かる。
上記左加熱源6L用の火力表示ランプ40Lは、図示していないが、火力120Wから最大火力2.5kWまでの間を11段階で表示できるようになっており、詳細は次の表のようになっている。
また右加熱源用6Rの火力表示ランプ40Rと同様に、563W、625W、875Wと更に細かい中間火力を3つ追加設定し、このような細かい設定が全体の中でも強調されるようにしている。その強調の手段として11個の発光ダイオードの内、小さい火力から4番目を示す発光ダイオードと、5番目を示す発光ダイオードと、7番目の火力を示す発光ダイオードの3個は、その上面から見た場合、高さは全て他のものとは同一寸法であるが、幅は狭く設定されている。つまり発光する領域全体を、トッププレート5を透して上方から使用者が見た場合、中火力の領域では更に細かい火力設定になっていることがイメージ的に分かる。
このように563W、625W、875Wの火力を追加した理由について説明する。
中火力領域における加熱調理を実際に行った結果、500Wや750Wのような従来の火力では、煮物が不用意に沸騰し、ふきこぼれたり、あるいは逆に十分な高温加熱状態が維持できない状態となってしまったことから、安定して色々な分量の調理物を上手に火力調節して調理することできないことが判明した。そこで、この中火力域において従来の火力の中間値、例えば500Wと750Wの中間値になる625Wを追加し、さらにこの625Wと500Wの略中間値になる563Wを追加するようにした。このため、使用者は従来の火力調節よりも更に細かい火力調節ができ、煮物が不用意に沸騰したり、逆に十分な高温加熱が維持できない状態になったりすること等を抑制し、安定的に色々な分量の各種調理を上手に行うことが可能となる。
図12において、260は本体1の内部空間を一定の温度範囲に保つための冷却ファン駆動回路である。311は温度検出回路で、中央加熱源7用の回路207の電気ヒータ231の近傍に温度センサーS1を、右加熱源6R用回路206Rの誘導加熱コイル220の近傍に温度センサーS2を、中央表示・入力部80の液晶表示パネルの近傍に温度センサーS3を、さらに左加熱源6L用回路206Lの誘導加熱コイルの近傍に温度センサーS4を、それぞれ配置しており、それら各温度センサーS1〜S4からの温度データを通電制御回路200に入力する構成になっている。そしてファン駆動回路260は、温度検出回路311からの温度測定状況に応じ、それぞれの温度測定部分が所定温度以上高温にならないように常に送風ファン261,262,263の運転による風で冷却しており、それでも所定温度以上に上昇した場合は、通電制御回路200に温度検出回路311から異常温度信号が入力され、左右加熱源6L、6Rや電気ヒータ231等の加熱源の電源が遮断されたり、制限されたり、安全動作のための保護信号が通電制御回路200から各加熱源に向けて出力される。
図15は図1の加熱調理器の上部断面図である。図15に示されるように、トッププレート5の下面と、加熱室19の天井面全体を覆う断熱材300との間の空間は、仕切り板270により上下に区画され、上方空間275と下方空間275を形成している。上記の送風ファン261は、下方空間274内部に設置されており、本体1の天板3の後部に設けた吸気口74(図1に示す)から室内空気を吸引し、本体1の中の重要な電気部品、例えば通電制御回路200の周囲に風を送る。また2つの送風ファン262、263は、仕切り板270の上方空間に設置されており、運転時には、同じく吸気口74からダクトを介して上方空間275に吸い込んだ空気をその前方部分へ送る。
図15において、271は、仕切り板270の前端部の左右中央及び右端部と左端部の計3箇所にそれぞれ切り起こし片272を形成した3個の連通孔である。送風ファン262,263は、上方空間275に吸い込んだ空気を仕切り板270の連通孔271の方向に送る過程で、左右加熱源6L、6Rの加熱コイル周辺にはそれぞれ送風ファン262,263からの風が別々に流れるから、それら加熱コイル自体とその周辺を冷却する。そのあとそれら空気は連通孔271から下方空間274へ矢印F11のように流れ込む。
上方空間275には、中央表示・入力部80の液晶画面を構成する液晶基板280が設けられている。液晶基板280はその底面側が断熱材281で覆われ、上面だけが開口した金属製のケース282の内部に格納され、トッププレート5の下面から所定の空隙283を保つようにケース282により固定されている。280Aはその液晶基板の電気配線である。
同じく図15において234は、図13に示した赤外線LED234であり、液晶基板280の後端と断熱材281の間に設けた溝状空間291に配置されており、図示していないが他の赤外線LED235、236も直ぐ横に一列に置かれ、トッププレート5を透過して換気装置239の方角へ赤外線駆動信号を放射するようになっている。なお、枠体4の上壁面や上面操作部20を構成する外表面の一部に開口を設け、その開口を赤外線透過材で覆い、この透過材の下方に上記赤外線LED234〜236の一部又は全部を設けても良い。
291は上面操作部20の各種入力スイッチ類、例えば操作ボタン92により操作される操作スイッチや入力キー97で操作されるスイッチなどが取り付けられた制御基板で、前面と背面にそれぞれ連通孔295、296を設けたケース292により固定されている。ケース292の底面には風が通りぬける連通孔299が形成され、さらにその底面下方には空気の通る間隙293が確保されており、上方空間275に送り込まれた送風ファン262、263の冷却風の一部F12が、廻り込んで上記連通孔296から入り、矢印F13に示すように連通孔295や連通孔299から後部に抜けて天板3の壁面に複数個設けた空気抜き穴298から外部に排出する。また送風ファン262、263の冷却風の残りは、上方空間275の後部から排気口75を通じて本体1の外部へ排出される。
液晶基板280の周辺のケース282やその周辺のトッププレート5は、送風ファン262、263から連通孔271や空気抜き孔298に向けて流れる冷却風の流れに晒されるため、それらにより冷却される。また同時に制御基板291も冷却される。
次に、上記の構成からなる加熱調理器の動作の概要を、(1)通常加熱、(2)煮込み、(3)自動グリル、の例に分けて説明する。
(1)通常加熱
図16は通常加熱の場合の中央表示・入力部80の表示画面の遷移を示した説明図である。電源on(主電源スイッチ201の操作ボタン11を押しこんである状態で)、エンコーダ(右加熱源6Rの操作ダイアル12Rと、左加熱源6Lの操作ダイアル12Lとともに)を押し込んだ状態で画面1(以下、これを初期画面という)が表示される。右加熱源6Rを使用するため、右加熱源6Rの(通電制御用右エンコーダ)の操作ダイアル12Rを、押し出された状態にすると、次の画面2になる。右エンコーダの操作ダイアル12Rを回すと、その回した程度に応じた火力が右加熱源6Rに設定され、加熱調理開始され、画面3になる。この状態では、右加熱源6Rの対応エリア81Cには、時計周りに回転するキャラクターc2が現れる。
(2)煮込み
図17及び図18は煮込みの場合の中央表示・入力部80の表示画面の遷移を示した説明図である。なお、本実施の形態において、煮込みとは、IHヒーターのコイルを内側と外側とふたつのリングに分けて、交互に通電することにより、なべの中に適度な対流を起こし、この対流により、均等に煮上がり、また味もしみ込むようにしたものである。初期画面である画面4が表示されている状態で、右加熱源6Rを使用するため、右加熱源6Rの(通電制御用右エンコーダ)の操作ダイアル12Rを、押し出された状態にすると、画面5になる。右IH便利メニューキー93aを押し、または入力キー(F3)97を押すと、右加熱源6Rのエリアが拡大され、画面6が表示される。入力キー(F1)95を2回押すと、揚げ物、切タイマー、煮込みまで入力対象エリアが移動し(画面7)、煮込みの調理時間の入力を促す表示部分が現れる(画面8)。入力キー(F3,F4)97,98を押圧操作すれば、表示キー102,103を操作したことになるので、時間表示が長くなったり、短くなったりする。従って、入力キー97,98で上記のように1時間30分を設定できる(画面9)。入力キー(F5)99を押すと、それに対応した表示キー(スタート)が選択されたことになり、調理がスタートする(画面10)。そして、1時間30分の調理が経過すると、終了(延長画面、画面11)が現れる。
(3)自動グリル
図19及び図20は自動グリルの場合の中央表示・入力部80の表示画面の遷移を示した説明図である。初期画面である画面12の状態において、グリルオーブンキー92または入力キー(F4)98を押すと次の画面13が現れる(グリル・オーブン調理用の画面が拡大されて表示される)。入力キー(F2)96を押すと、焼色を設定する部分に入力対象エリアが移動する(画面14)。入力キー(F3/F4)97,98を押して焼き色設定する。例えば、入力キー98を押圧操作すれば、これに対応した表示キー103が操作されたことになるので、焼色は強くなるように設定される。そして、入力キー(F5)99を押すと、表示キー104は「スタート」の入力をするものになっているので、調理スタートする。調理がスタートすると、初期画面のように、各加熱源の表示エリアは元の大きさに戻る(画面15)。そして、調理時間の経過とともに、画面16〜画面18が表示される。例えば姿焼は終了までの予測時間が表示される(この例では最初に21分と表示される)その予測時間が計測され、予測時間だけ加熱源は通電される。そして、この段階で調理を終了したい場合には、終了の表示キー100に対応している入力キー(F1)95を押すと、画面12のように初期画面に戻るが、加熱室19から排気口75至る排気風路内に設けられた脱煙フィルター(触媒)に所定時間通電が行われて、当該フィルターのクリーニングが行われている間は、その旨が画面19のように中央入力・表示部80の画面に文字で表示される。また、画面18の自動グリル調理完了時点から10分間、使用者が何もキー操作しないと、例えば10分経過後自動的に初期画面(画面12)に戻る。この場合には、既に脱煙フィルター(触媒)に所定時間通電が行われて終了した後になるので、当該フィルターの「クリーニング中」という表示は行われない。
以上のように本実施の形態1においては、中央表示・入力部80は、少なくとも2つ以上の加熱手段(6R,6L,7)に共通して使用され、複数の加熱手段(6R,6L,7)の調理条件と調理実行状態とを同時に表示するモードと、特定の加熱手段だけの調理条件と調理実行状態を表示するモードとが選択可能に構成され、特定の加熱手段だけの加熱条件と調理実行状態を表示するモードでは、その加熱条件と調理実行状態を表示するエリアの面積を拡大可能になっているので、多種類の調理に対応できる調理器において、煩わしい調理条件設定と調理実行の状況が共通の画面を見ながら、タッチキー方式による画面入力操作のように実行できる。しかも表示画面領域が拡大するので、視認性が向上する。またトッププレート上におけるタッチ式入力ではないため、調理物の液体や水などにより誤動作することがなく、信頼性が高い。
また、中央表示・入力部80には、特定の加熱手段だけの調理条件を表示させた場合、当該調理の特有の注意事項、又は被加熱物の種類等の参考情報が自動的に表示されるガイドエリア81Eを設けたので、調理条件の入力操作の時に、その画面上に、当該調理の特有の注意事項、又は被加熱物の種類等の参考情報が自動的に表示され、使用者の入力操作や調理の手助けをすることができ、利便性が向上する。
また、特定の加熱手段だけの加熱条件を表示するモードでは、その加熱条件の入力に必要な個別パラメータ(加熱の温度、時間、電力等)の入力を表示する複数の表示キー100〜104が中央表示・入力部80の表示画面に表示されるとともに、当該表示キーとそれぞれ入力機能が対応し、かつ対応する位置に設けられた押圧式の入力キー95〜99が、中央表示・入力部80に隣接する本体1上面に設けられているので、多種類の調理に対応できる調理器において、煩わしい調理条件設定が共通の画面を見ながら、タッチキー方式による画面入力操作のように実行できる。しかも表示画面領域が拡大するので、視認性が向上する。またトッププレート5上におけるタッチ式入力ではないため、調理物の液体や水などにより誤動作することがなく、信頼性が高い。
また、複数の表示キー100〜104は、加熱条件の入力に有効であるキー部分のみが中央表示・入力部80の画面上で表示されるようにしたので、多数の入力キーから所望のキーを探し出す負荷が軽減され、煩わしい調理条件設定が簡単に実行できる。
また、加熱手段に投入された電力の大きさを発光素子により表示する表示手段40R、40Lを備え、上記発光素子は上記火力の段階毎に点灯するものが割り当てられており、かつ最小火力から最大火力対応順に並べて設けたものにおいて、中火力領域は他の領域に比較して火力1段階あたりの電力量差を細かく設定するとともに、その電力量差を視覚的に確認できるように、中火力領域に関係する発光ダイオード249、250、251、252の有効発光面積を他の領域を示す発光素子のものに比較して小さくしたので、使用者は従来の火力調節よりも更に細かい火力調節ができ、煮物が不用意に沸騰したり、逆に十分な高温加熱が維持できない状態になったりすること等を抑制し、安定的に色々な分量の各種調理を上手に行うことが可能となる。また使用者は、中火力の領域では更に細かい火力設定になっていることが視覚イメージ的に簡単に分かる。
実施の形態2.
図21は本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の火力表示ランプの一部破断斜視図であり、図22は火力表示ランプの縦断面図である。これらの図において、上記実施の形態1と同様な部分には同一記号を付し、説明を省略する。この実施の形態2では、12個の赤色系の光を発する発光ダイオード246〜257は、その発光面自体の大きさは同じものを使用しているが、使用者が視認できる「実質的に発光表示されている面積」を中火力域と他の火力域とで異ならせたところに特徴がある。
具体的には図22に示すように、この実施の形態でも中火力の領域である500Wから1000Wの間に、563W、625W、875Wの中間火力を3つ追加設定し、12個の発光ダイオード246〜257の内、小さい火力から4番目(563W対応)を示す発光ダイオード249と、5番目を示す発光ダイオード250(625W対応)と、7番目の火力を示す発光ダイオード252(875W対応)の3個は、その上面から見た場合には、高さと幅は全て他のものとは同一寸法にしてある。
各発光ダイオードの光放射面の面積が同一である限り、これらダイオードを正面から見た場合には、光っていると感ずる面積に差が出ないため、この実施の形態では、発光ダイオード12個ぞれぞれの発光面側に、光をある程度拡散する拡散板311〜322(図21では4枚しか図示していない)を1枚ずつ置き、その幅を一部のものだけ狭く設定するという工夫をしている。具体的には、小さい火力から4番目(563W対応)を示す発光ダイオード249と、5番目を示す発光ダイオード250(625W対応)と、7番目の火力を示す発光ダイオード252(875W対応)の3個の拡散板314、315、317は、その縦寸法はD2であるが、横寸法(幅)はW1であり、他のものの横幅W2より小さい寸法になっている。なお、全ての拡散板の縦寸法はD2に統一されている。
図21及び図22に示すように、全ての発光ダイオード246〜257は、上面に光放射窓319が開口したケース318の内部空間320に収容されて調理器本体1のトッププレート5の下方に設置される。321は取付板、322は電気絶縁基板である。
以上の構成であるから、図22のように、12個の発光ダイオード246〜257がそれぞれ点灯した状態では、拡散板314、315、317の幅が他のものと比較して小さい発光ダイオード249、250、252の3個の部分だけは、実質的な光放射面が他の9個の発光ダイオードより狭く見えることになる。これにより使用者には、幅D2の赤色光の帯ではなく、ケース318における光放射窓319の幅D1の範囲で光が見える。このため、中火力域において細かい火力設定部分となっていることが火力表示全体の中で強調され、視認できる。この実施の形態では、同一寸法規格の発光ダイオードに揃えることができるので、製造コストや品質管理面で実施の形態1よりも有利になる。なお、一つの火力レベルに対し、発光ダイオードを2個以上の組で表示するように変更することでも良い。
実施の形態3.
図23は本発明の実施の形態3に係る加熱調理器の前方上部縦断面図であり、上記実施の形態1、2と同様な部分には同一記号を付し、説明を省略する。この実施の形態3は、中央表示・入力部80の表示画面を構成する液晶基板280と、制御基板291の周辺の冷却構造を変えたものである。
具体的には、左右加熱源6R、6Lの加熱コイルは、それぞれ上面が開口した金属製ケース330に収容され、このケースの上面開口の縁が断熱材332を介してトッププレート5下面に接触するように設置され、加熱コイル上面は、トッププレート5下面に対し一定の空隙335を置いて対向するように設置されている。331は、ケース330の底面を支える支持板である。
291は上面操作部20の各種入力スイッチ類、例えば操作ボタン93により操作される操作スイッチや入力キー97で操作されるスイッチなどが取り付けられた制御基板で、この上には通電制御回路を構成する主要部品の一つである「表示用」のマイクロコンピュータ等、この上面操作部20に関係のある電気部品群が搭載されている。333は、5つの入力キー95〜99等と枠体4の間の密封用シールパッキン材である。
トッププレート5の下面と、加熱室19の天井面全体を覆う断熱材300との間の空間は、水平に設置した金属製仕切り板334により上方空間275と下方空間274の上下2室に区画されている。上方空間275は、吸気口(図示していないが、実施の形態1の吸気口74と同じ)を通じて本体1外部に連通している。
この実施態様3においても、実施態様1と同様に、図示していないが、仕切り板334の下方空間には送風ファン261が設置してあり、本体1の上面の吸気口74から室内空気を吸引し、本体1の中の重要な電気部品、例えば通電制御回路200の周囲に風を送る構成になっている。そして、その風はその後、加熱室19の上方にある下方空間274を前方から後方へ矢印F20のように流れ、最終的には独立した風路(図示せず)から排気口75まで案内され、本体1の外部に排出される。
上方空間275には、その後部左右に、それぞれ1台ずつ送風ファン262、263が設置してあり、運転時には吸気口74から上方空間に新鮮な空気が吸い込まれる。上記送風ファンは、右加熱源6Rと左加熱源6Lの後方に設置してあり、上方空間275に吸い込んだ空気を左右加熱源6L、6Rの方向に向けて吹き出す。
図23に示すように、送風ファン262、263から送り出された空気は、本体1の上方から見ると左加熱源6Lについて言えば、左側を通る空気流F15と、右側を通る空気流F14とに分かれ、これら空気流はやがて天板3の前方空間まで至り、そこから流れを本体1の左右中心方向、すなわち中央表示・入力部80や制御基板291の方向へ向きが変わる。そして一部は空気流F16、F18のように、制御基板291の周辺を流れ、また一部はF17のように中央表示・入力部80の液晶画面を構成する液晶基板280を収容した金属製のケース282の回りを流れる。つまりこれら一連の空気流F14、F15、F16、F17、F18は、左加熱源6Lと右加熱源6Rの周囲を流れたあと、左と右から中央表示・入力部80の方向に曲がり、金属ケース282の周囲を通り、その後は本体1の左右中心線に沿って、上部空間275を後方に向けて流れる。そして送風ファン262、263の冷却風は、最終的には上方空間275の後部に入口を設けた排気ダクト(図示せず)に入り、この排気ダクトの出口が接続された排気口75を通じて本体1の外部へ排出される。
1 加熱調理器本体、5 トッププレート、6R 右加熱源、6L 左加熱源、7 中央加熱源、10 前面操作部、19 加熱室、20 上面操作部、21 操作部、22 操作部、23 中央操作部、40R 火力表示ランプ、40L 火力表示ランプ、70 ドア、80 中央表示・入力部、91 入力キー群、95〜99 入力キー、100〜104 表示キー、200 通電制御回路、201 主電源スイッチ、206R 右加熱源回路、206L 左加熱源回路、207 中央加熱源用回路、208 グリル・オーブン用熱源用回路、246〜257 発光ダイオード、270 仕切り板、274 下方空間、275 上方空間、280 液晶基板。

Claims (2)

  1. 加熱調理を行うための誘導加熱手段と、
    該加熱手段に投入する電力を最大火力から最小火力まで複数段階に制御する通電制御回路と、
    前記加熱手段に投入された電力の大きさを複数の発光素子により表示する表示手段と
    を備え、
    前記複数の発光素子は、上記火力の段階毎に点灯するものが割り当てられており、且つ最小火力から最大火力対応順に並べて設けられ、中火力領域は他の領域に比較して火力1段階あたりの電力量差を細かく設定するとともに、中火力領域に関係する発光素子の有効発光面積を他の領域を示す発光素子のものに比較して小さくしたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記複数の発光素子は、その発光面の縦方向寸法がそれぞれ同一のものが最小火力から最大火力対応順に一列に並べて設けられ、中火力領域と関係する発光素子の発光面の横幅を、他の領域を示す発光素子の横幅に比較して狭く設定したことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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