JPH05156925A - ディーゼル機関用パティキュレートトラップ - Google Patents

ディーゼル機関用パティキュレートトラップ

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Publication number
JPH05156925A
JPH05156925A JP3348063A JP34806391A JPH05156925A JP H05156925 A JPH05156925 A JP H05156925A JP 3348063 A JP3348063 A JP 3348063A JP 34806391 A JP34806391 A JP 34806391A JP H05156925 A JPH05156925 A JP H05156925A
Authority
JP
Japan
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filter
diesel engine
pipe
particulates
particulate trap
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Pending
Application number
JP3348063A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Takesa
和彦 竹佐
Satoshi Ebato
智 江波戸
Taro Uchiyama
太郎 内山
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AG Technology Co Ltd
Original Assignee
AG Technology Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05156925A publication Critical patent/JPH05156925A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パティキュレートの焼却後に残存する不燃物を
外部に排出せずに処理することができるディーゼル機関
用パティキュレートトラップを提供する。 【構成】パティキュレートトラップの下方に設けたパテ
ィキュレート受け部53の底部に配置された電気ヒータ
55の近傍から配管73を延出させて不燃物捕集部75
とつながるヒータ55の周囲に残存する不燃物は、ガス
流とともに配管73を通って不燃物捕集部75内に捕集
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関の排気
ガス中に含まれる、炭素を主成分とし、硫化物、酸化
鉄、未燃炭化水素の凝縮物等を含む微粒子(以下、総称
してパティキュレートと呼ぶ)を捕捉して除去するため
のディーゼル機関用パティキュレートトラップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関から排出される排気ガス
には、炭素を主成分とするパティキュレートが多く含ま
れており、ガソリン機関からの排気ガスに比べて窒素酸
化物(NOx )の排出レベルが高いという問題がある。
【0003】NOx については、ディーゼル機関の排気
ガス中の残留酸素濃度が高いため、ガソリン機関の排気
ガス処理に用いられている三元触媒が転用できず、ディ
ーゼル機関独自の排気ガス処理技術が必要とされ、触媒
を開発する努力がなされているが、未だ実用的なものを
得るまでには至っていない。
【0004】一方、噴射時期の調整を始めとする比較的
実用性の高いNOx 低減対策による場合には、NOx
低減できる反面、パティキュレートの排出が増加する傾
向にある。このため、NOx 低減対策とパティキュレー
ト除去対策とを組合せた総合的な排気ガス処理対策が検
討されている。
【0005】そして、パティキュレート除去対策とし
て、すでに各種のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップが提案されている。
【0006】例えば、特開昭57−35918号には、
図5に示すようなセラミックス製のハニカム型フィルタ
が開示されている。
【0007】このフィルタ1は、濾壁3で区画された互
いに平行な複数のセル5を有するいわゆるハニカム構造
をなし、図5に示すように、一方の端面Aにおいては約
半分のセル5aがシール材7によって市松模様状に交互
に塞がれ、他方の端面Bにおいては、端面Aにおいて塞
がれたセル5aは開口し、端面Aにおいて開口している
セル5bが同じくシール材9によって塞がれた構造をな
している。
【0008】このフィルタ1の一方の端面Bからディー
ゼル機関の排気ガスを導入すると、図6に示すように、
排気ガスは含塵ガス流路であるセル5a内に導入されて
通気性のある濾壁3を通過し、その際に含塵ガス中に含
まれているパティキュレートがセル5aの濾壁面に捕捉
され、パティキュレートが除去された清浄な排気ガスと
なって清浄ガス流路であるセル5bを通って他方の端面
Aより流出する。
【0009】また、特開昭56−124417号には、
図6に示すようなセラミックス製のフィルタが開示され
ている。このフィルタ11は、全体として直方体の外形
を有し、相互に平行な複数枚の長方形状の板状体13、
15と、リブ17、21、スペーサ19、23とから構
成されている。これらの板状体13、15と、リブ1
7、21、スペーサ19、23は、いずれもフィルタ機
能を有する通気性の多孔質セラミックスからなってい
る。
【0010】板状体13はフィルタ11の上面と下面と
を形成し、板状体15は上下面の板状体13の間に複数
枚平行に配置されている。板状体13、15の間には、
フィルタ11の長手方向に走るリブ17、スペーサ19
と、上記と直交する方向に走るリブ21、スペーサ23
とが交互に配置され、隣接する板状体13、15を互い
に連結している。リブ17は、板状体13、15の間の
長手方向に沿った両側面を形成し、スペーサ19は、リ
ブ17の間を複数に区画して長手方向に沿ったガス流路
25を形成している。同様に、リブ21は、板状体1
3、15の間の上記と直交する方向に沿った両側面を形
成し、スペーサ23は、リブ21の間を複数に区画して
その方向に沿ったガス流路27を形成している。
【0011】したがって、フィルタ11は、長手方向に
沿って走る複数のガス流路25と、それと直交する方向
に沿って走る複数のガス流路27とを有し、これらのガ
ス流路25、27が板状体15を介して上下に交互に形
成された構造をなしている。なお、ガス流路25、27
の両端は、フィルタ11の対向する端面でいずれも開口
している。
【0012】このフィルタ11においては、ガス流路2
5の開口する2つの端面のうち一方の端面を直接又は間
接的に閉塞しておき、他方の開口している端面からディ
ーゼル機関の排気ガスを導入するか、あるいは、ガス流
路25の2つの開口する両端面から同時にディーゼル機
関の排気ガスを導入すると、排気ガスが板状体15を通
過してガス流路27へ流出する際に、板状体15が濾壁
となってパティキュレートがガス流路25の内面に捕捉
される。パティキュレートが除去された清浄な排気ガス
は、ガス流路27を経て系外へ排出される。
【0013】ところが、上記のようなフィルタを用いた
パティキュレートトラップにおいては、捕捉されたパテ
ィキュレートがフィルタの濾壁面に堆積し、運転時間の
経過とともにフィルタが目詰まりを起こし、排気ガスの
通気圧損が増大してエンジンの出力が低下する。
【0014】このパティキュレートによって目詰まりし
たフィルタを再生する方法が種々提案されており、例え
ば実開昭62−35849号には、フィルタの排気ガス
入口上流側にバーナを設け、このバーナからの高温燃焼
ガスによってフィルタの濾壁面上に堆積しているパティ
キュレートに着火し、これを燃焼させて焼却するように
したパティキュレートトラップが開示されている。
【0015】また、特開昭56−92318号には、排
気ガス流路を2系統に分割して、それぞれの流路にパテ
ィキュレートトラップを配置し、パティキュレートトラ
ップのフィルタの再生を交互に行なう方式が提案されて
いる。この場合、フィルタの再生は上記と同様に、フィ
ルタの濾過面上で直接パティキュレートに着火し、燃焼
させて焼却する方法が採用されている。
【0016】しかしながら、上記のように、捕捉された
パティキュレートをフィルタ上で焼却する従来の装置で
は、パティキュレートの燃焼熱によってフィルタが溶損
したり、フィルタ内部の温度分布や熱衝撃に起因する熱
応力によってフィルタに亀裂が発生するという問題があ
った。
【0017】また、ディーゼル機関の排気ガス中には、
無視できない量の不燃成分(例えば灰分の他、ディーゼ
ル機関や配管から出る鉄分等)が含有されており、これ
らの不燃成分は、焼却によって除去できずにフィルタ中
に蓄積され、長期間の運転によってフィルタの通気圧損
が増大するという問題もあった。
【0018】このような問題を解決するために、本出願
人は、例えば特開平2−256811号において、図8
に示すようなディーゼル機関用パティキュレートトラッ
プを既に提案している。
【0019】このディーゼル機関用パティキュレートト
ラップ31は、ディーゼル機関からの排気管33の途中
に取り付けられており、この排気管33に導入管57を
介して連結されたケーシング35の中には、パティキュ
レートを捕捉するためのフィルタ37がシール材38を
介して固定され、収容されている。
【0020】フィルタ37は、図8に示すように、多孔
質材質からなるフィルタ素子43を組み合わせて構成さ
れている。フィルタ素子43は全体として板状をなして
おり、上方から下方に貫通する複数の含塵ガス流路39
が形成されている。フィルタ素子43の上方及び下方に
はフィルタ素子43の厚さ方向に延出するリブ41が形
成されており、このリブ41がフィルタ素子43の背面
45に当接するように、複数枚のフィルタ素子43が積
層されてフィルタ37が構成されている。
【0021】このようにして構成されたフィルタ37に
は、上方から下方に貫通する複数の含塵ガス流路39
と、側方に開口する複数の清浄ガス流路47とが通気性
のある多孔質材質の濾壁で区画されて形成されている。
【0022】一方、ケーシング35の清浄ガス流路47
が開口する側には、清浄ガスの排出管49が接続され、
さらに排出管49には、排気ガスの上流側に向けて開口
する圧縮気体噴射用の逆洗ノズル51が設けられてい
る。
【0023】ケーシング35の下部にはパティキュレー
ト受け部53が配置されており、その下方には、パティ
キュレート受け部53に移されたパティキュレートに着
火し、焼却するための電気ヒータ55が設けられてい
る。
【0024】ディーゼル機関からの排気ガスは、導入管
57を経てフィルタ37の含塵ガス流路39内に、その
上部開口端から導入される。排気ガスの大部分はフィル
タの濾壁を通過して清浄ガス流路47内に入り、さら
に、排出管49を経て排出される。このとき、排気ガス
中のパティキュレートは、濾壁を通過できず、含塵ガス
流路39の内壁面に付着し堆積する。こうした集塵操作
を所定時間行なった後、短時間の逆洗を行なう。
【0025】逆洗操作を行なう場合には、まず開閉弁6
1を閉じ、0〜1秒の後に電磁弁63を開いて圧縮空気
容器65に貯めてある圧縮空気を配管67を経て逆洗ノ
ズル51から、例えば0.1〜1秒間噴射する。噴射さ
れた圧縮気体は、パルス流となってフィルタ37の清浄
ガス流路47から隔壁を通過して含塵ガス流路39へ
と、パティキュレート捕集操作時とは逆の方向へ流れ
る。
【0026】圧縮気体を逆方向に噴射して逆洗操作を行
なうと、フィルタ37の含塵ガス流路39の濾壁に付
着、堆積していたパティキュレートがフィルタ37の濾
壁面から剥離する。剥離したパティキュレートの大部分
は、ケーシング35の下方に設けられたパティキュレー
ト受け部53へ落下する。
【0027】このようにして、集塵操作においてフィル
タ37の含塵ガス流路39内に捕捉されたパティキュレ
ートは、逆洗操作によってパティキュレート受け部53
へ集められ、電気ヒータ55によって着火され、焼却さ
れる。
【0028】更に、このディーゼル機関用パティキュレ
ートトラップにおいては、電気ヒータ55の外周に空間
66を形成し、この空間66に連通する配管69を設
け、パティキュレートを燃焼させたときに焼却されずに
残る不燃物を、配管69を通して外部(大気中)へ放出
するようにしている。この装置によれば、電気ヒータ5
5の周囲に不燃物が堆積することもなくなり、パティキ
ュレートの焼却を円滑に継続することができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ディーゼル機関用パティキュレートトラップでは、配管
69を通して極く少量といえども不燃物を大気中に放出
するものであるため、塵で環境を汚すおそれがあるとい
う問題があった。また、トンネル内でディーゼル機関を
用いて作業を行なう場合などにおいては、少量といえど
も不燃物を排出することが好ましくないため、上記のデ
ィーゼル機関用パティキュレートトラップを用い難いと
いう問題があった。
【0030】したがって、本発明の目的は、パティキュ
レートの焼却後に残存する不燃物を外部へそのまま放出
することなくパティキュレートの焼却を円滑に継続する
ことができるディーゼル機関用パティキュレートトラッ
プを提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のディーゼル機関用パティキュレートトラッ
プは、濾壁で区画された含塵ガス流路と清浄ガス流路と
を有するフィルタと、前記含塵ガス流路にパティキュレ
ートを含むディゼル機関の排気ガスを導入する導入管
と、前記清浄ガス流路から流出する清浄ガスを排出する
排出管と、前記清浄ガス流路から前記含塵ガス流路へと
逆方向に流れるガス流を間欠的に発生させる逆洗手段
と、逆洗によって前記フィルタの濾壁から払い落とされ
るパティキュレートを受けるように配置され、底部にパ
ティキュレートに着火して焼却せしめる電気ヒータを有
するパティキュレート受け部とから構成されており、前
記電気ヒータの近傍から配管が延出され、この配管にパ
ティキュレート中の不燃物を捕集するフィルタを内蔵す
る不燃物捕集部が取り付けられていることを特徴とす
る。
【0032】本発明のディーゼル機関用パティキュレー
トトラップの好ましい態様においては、前記不燃物捕集
部が紙製又は布製の袋状フィルタからなる。
【0033】また、本発明のディーゼル機関用パティキ
ュレートトラップのより好ましい態様においては、前記
配管内に、吹き出し方向を前記不燃物捕集部側へ向けた
空気噴射ノズルが設けられている。
【0034】
【作用】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップでは、電気ヒータで焼却されずに残存する不燃物
を、配管を通じて別途設けられた不燃物捕集部に導いて
蓄積し、所定量蓄積した後に回収し廃棄処理するので、
焼却後に残存する不燃物を外系へ放出することなく処理
することができ、電気ヒータの周囲に不燃物が堆積する
のを防止してパティキュレートの焼却を円滑に継続する
ことができる。なお、逆洗時にはケーシングの内圧が高
まり、瞬間的に多量のガスがパティキュレート受け部に
流入するため、このガス流動を利用して電気ヒータの周
辺にたまっている不燃物を配管を経て不燃物捕集部内に
送り込むことができる。
【0035】また、不燃物捕集部には、不燃物を捕集す
るフィルタが設けられているので、不燃物捕集部内に送
り込まれた不燃物を捕捉するとともに、塵を含まないガ
スのみを系外に放出する。
【0036】更に、不燃物捕集部内に蓄積された不燃物
の廃棄処理や不燃物フィルタの清掃又は交換はディーゼ
ル機関の運転中であっても容易に行なうことができる。
【0037】本発明の好ましい態様によれば、不燃物捕
集部が紙製又は布製の袋状フィルタからなるので、不燃
物捕集部内に所定量の不燃物が蓄積された後、このフィ
ルタごと廃棄するだけで不燃物を除去することができ
る。また、古いフィルタを取り外して新しいフィルタに
付けるだけでよいので、作業者はフィルタを清掃する手
間が省け、手を汚すことなく短時間でフィルタの交換を
行なうことができる。
【0038】また、本発明のより好ましい態様において
は、前記配管内に、吹き出し方向を前記不燃物捕集部側
へ向けた空気噴射ノズルが設けられているので、万一、
配管内や電気ヒータ周辺に不燃物がたまっても、不燃物
を強制的に不燃物捕集部へ移すことができる。
【0039】
【実施例】図1には、本発明のディーゼル機関用パティ
キュレートトラップの一実施例が示されている。
【0040】このディーゼル機関用パティキュレートト
ラップ71は、ディーゼル機関からの排気ガスを排出す
る排気管に取り付けられている。すなわち、排気管に導
入管57を介して接続されたケーシング35内には、パ
ティキュレートを捕捉するためのフィルタ37がシール
材38を介して収容されており、排気ガスはフィルタ3
7を通過した後、フィルタ37の清浄ガス流路側に接続
された排出管49より排出される。
【0041】排出管49には、圧縮空気容器65に配管
67及び電磁弁63を介して接続された逆洗ノズル51
が、排気ガスの上流側に向けて開口するように配置され
ている。圧縮空気容器65は、上記とは別の配管67を
経て図示しないコンプレッサに接続されている。
【0042】一方、逆洗ノズル51が設けられている箇
所よりもさらに下流の排出管49内には、開閉弁61が
配置されている。開閉弁61としては、例えばディーゼ
ル機関駆動のトラックで使用されているエキゾーストブ
レーキ用バタフライ弁が好適である。なお、この開閉弁
61は、圧縮空気容器65に配管67、電磁弁68を介
して接続されたエアシリンダ70によって作動する。
【0043】フィルタ37は、多孔質材からなるコーデ
ィエライト質セラミックス製のものであり、図8に示し
たように、フィルタ素子43のリブ41と背面45とを
当接させて複数枚積層、接合して構成されており、図中
上方から下方に貫通する複数の含塵ガス流路39と、側
方に開口する複数の清浄ガス流路47とが通気性のある
多孔質材の濾壁で区画されて形成されている。フィルタ
素子43のリブ41と背面45との接合は、耐熱性の接
着剤による接合、パッキンなどを挟み込んでの締め付
け、あるいはフィルタ素子を積層した状態で焼成と同時
に一体化させるなどの手段によって行なわれ、気密性が
確保されている。なお、リブ41を設ける代わりに、接
着剤自身の厚みによって、あるいは、同質材からなる帯
状のスペーサを挟んで隣接するフィルタ素子43間の間
隔を確保してもよい。
【0044】ケーシング35の下部には、パティキュレ
ート受け部53が設けられている。パティキュレート受
け部53の下方には、パティキュレートに着火し、焼却
するための電気ヒータ55が配置されている。この実施
例では、電気ヒータ55として、外径6.5mm、表面
電力密度3.0W/cm2 、電源DC24VのU字形を
したシーズ型電気ヒータが用いられており、パティキュ
レートへの着火を確実にし、かつヒータの耐久性を確保
するために、表面温度が550〜700℃の範囲となる
ように設定されている。なお。電気ヒータ55のシーズ
材質としては、パティキュレート中に含まれる硫酸酸性
成分に対して耐食性を有する超耐熱合金、例えばJIS
のNCF600、NCF800を用いるとよい。
【0045】パティキュレート受け部53内の電気ヒー
タ55の近傍には、配管67により圧縮空気容器65に
接続された燃焼用空気供給ノズル75が配置されてお
り、排気ガス中の残留酸素濃度が低い場合にもパティキ
ュレートの燃焼が確実に行なわれるようになっている。
なお、エンジンの運転状況、エンジンの型式等により、
排気ガス中の残留酸素濃度が比較的高い場合には、この
燃焼空気供給ノズル75からの空気の供給は必ずしも必
要ではない。
【0046】図1の下部を拡大して示している図2にか
ら分かるように、電気ヒータ55の外周には電気ヒータ
55の基部側に向かって環状の空間66が形成されてお
り、この空間66の奥には配管73が連結されている。
配管73は、全体として箱状をなす不燃物捕集部75に
連結されている。したがって、電気ヒータ55によって
焼却処理後に残存する不燃物は、空間66、配管73を
通って不燃物捕集部75内に導かれるようになってい
る。なお、配管73としては、内径25mm、長さ1.
5m以上とされている。このような配管を用いれば、電
気ヒータ55側から配管73内に流入するガスの温度が
500℃と高温であっても、不燃物捕集部75の入り口
付近ではガスの温度を100℃以下とすることができ
る。
【0047】不燃物捕集部75は、この実施例では、約
5リットルの容積を有する金属製の箱体77からなり、
その図中上面にはテフロン製の不燃物フィルタ79が装
着されている。箱体77は、底部にある固定金具81を
外して底蓋83が開放できるようになっており、内部に
蓄積された不燃物を取り出すとともに、フィルタ79を
取り出して清掃できるようになっている。
【0048】なお、不燃物フィルタ79はテフロン製の
ものに限定されることはなく他の材質ものを用いること
ができるが、前記配管73が内径25mmで、長さ1.
5m以下のものである場合にはガスの温度が比較的高温
となるため、フィルタ79の材質として耐熱性を有する
金属メッシュ又はセラミックス多孔体などを使用する必
要がある。
【0049】次に、このパティキュレートトラップによ
り排気ガス中のパティキュレートを捕捉、除去する方法
について述べる。
【0050】ディーゼル機関からの排気ガスは、導入管
57を経てフィルタ37の含塵ガス流路39内に、その
上部開口端から流入する。含塵ガス流路39内に流入し
た排気ガスは、フィルタ37の濾壁を通過して清浄ガス
流路47内に入り、排出管49を経て排出される。この
とき、排気ガス中のパティキュレートは、フィルタ37
の濾壁を通過できず、含塵ガス流路39の濾壁面に付着
するため、排出管49からはパティキュレートが除かれ
た清浄ガスが排出される。このような集塵操作を所定時
間行ない、含塵ガス流路39の濾壁面に所定量のパティ
キュレートを付着、堆積させた後、短時間の逆洗再生を
行う。
【0051】逆洗操作を行なう場合には、まず、開放状
態となっている開閉弁61を閉じ、それからt1 秒後
に、電磁弁63をt2 秒間開放して、逆洗ノズル51か
ら圧縮空気をt2 秒間噴出させる。噴射された圧縮空気
は、パルス流となってフィルタ37の清浄ガス流路47
から隔壁を通過して含塵ガス流路39へと、パティキュ
レート捕集操作時とは逆の方向へ流れ、含塵ガス流路3
9の濾壁面に付着、堆積したパティキュレートを剥離す
る。このようにして剥離されたパティキュレートの一部
は含塵ガス流路39内に浮遊するが、パティキュレート
の大部分はケーシング35の底部に設けられたパティキ
ュレート受け部53へ落下し、パティキュレート受け部
53に移される。
【0052】圧縮空気の噴出が終了した後、t3 秒後に
再び開閉弁61が開放され、ディーゼル機関からの排気
ガスは、フィルタ37及び排出管49を経由して系外へ
排出される。
【0053】なお、通常は図1のようなシステムを排気
管に対して、その排気ガス量に合わせて複数台並列に設
置し、各システムの逆洗時期を時間間隔t4 秒ずつずら
しておくことにより、あるシステムについて逆洗を行っ
ている間、エンジンからの排気ガスや吹き込まれた圧縮
空気が、逆洗を行なっていない他のシステムを経由して
排出されるようにしている。このようにすれば、逆洗時
にはわずかな背圧上昇しか生ぜず、エンジンの出力低下
をわずかとすることができる。
【0054】これら一連の逆洗操作は、t5 秒後に再開
され、以後このような逆洗再生サイクルを、ディーゼル
機関の運転期間中継続的に行なう。
【0055】上記において、t1 〜t5 の時間について
は、フィルタ37の圧力損失が長期に亙って一定レベル
以下に維持されるように、個々のケースによって調整さ
れるが、一連の逆洗操作は、通気圧損を検知するセンサ
の信号に基づくコンピュータ制御などによって自動的に
行なわれるようにすることが好ましい。なお、通常、t
1 は0.05〜3秒、好ましくは0.05〜0.5秒、
2 は0.02〜2秒、好ましくは0.02〜0.1
秒、またt3 は0.05〜3秒、好ましくは0.05〜
0.5秒程度とされる。
【0056】次に、パティキュレートをパティキュレー
ト受け部53に移した状態で電気ヒータ55に100〜
400Wの電力を供給してパティキュレートに着火し、
これを焼却する。このとき、燃焼用空気供給ノズル75
からは、圧縮空気容器65に貯めてある加圧空気の一部
を、0.4〜4kg/h、好ましくは0.8〜2kg/
hでパティキュレート焼却部に連続的あるいは断続的に
供給する。
【0057】パティキュレートの焼却処理が終ると、燃
焼されずに残存する不燃物が電気ヒータ55の付近に浮
遊するが、この不燃物は、空間66内から配管73を通
って不燃物捕集部75内に流れる排気ガスの一部ととも
に、不燃物捕集部75内に流入する。不燃物が不燃物捕
集部75内に流入すると、ガスの流速が非常に小さくな
るので、不燃物の大部分は、重力によって不燃物捕集部
75内に沈降し、蓄積される。
【0058】一方、不燃物捕集部75内に流入した排気
ガスは、その上面に装着された不燃物フィルタ79を通
過し、不燃物フィルタ79によって濾過され、清浄なガ
スとなって系外に排出される。このとき、不燃物捕集部
75内に沈降せずに浮遊する不燃物は不燃物フィルタ7
9によって捕捉される。このように本発明では、パティ
キュレート受け部53に連通して不燃物捕集部75が設
けられているので、不燃物を系外に排出することなく捕
集し、処理することができる。
【0059】不燃物は、通常のトラックの場合1日あた
り2〜6g(体積換算で0.02〜0.06リットル)
程度ずつ蓄積されていくので、不燃物捕集部75内に蓄
積された不燃物を2〜6カ月に一度の割合で除去すれば
良い。不燃物の除去は、箱体77の底部にある固定金具
81をはずして底蓋83を開放し、不燃物を取り出すこ
とにより行ない、これとともに不燃物フィルタ79を引
き抜いて不燃物フィルタ79の清掃を行なう。
【0060】図3には、本発明のディーゼル機関用パテ
ィキュレートトラップの他の実施例の一部分が示されて
いる。
【0061】この実施例では、電気ヒータ55の近傍か
ら延出する配管73の端部に不燃物捕集部としての紙パ
ックフィルタ85が固定具87によって固定及びシール
されて取付けられている。なお、この実施例では紙パッ
クフィルタが採用されているが、布製の袋状フィルタを
用いてもよい。配管73から流入する排気ガスは紙パッ
クフィルタ85を通過してフィルタ85の外部に排出さ
れる。このとき不燃物はフィルタ85によって捕捉され
てフィルタ85内に残存し、蓄積する。
【0062】このように、不燃物捕集部としての紙パッ
クフィルタ85を用いれば、固定具を解除して紙パック
フィルタ85を交換するだけで不燃物を除去することが
できるので、作業者は短時間で容易に不燃物を除去し、
フィルタを交換することができる。なお、紙パックフィ
ルタ85の交換は、通常1〜2カ月毎に行なう。
【0063】図4には、本発明のディーゼル機関用パテ
ィキュレートトラップのさらに他の実施例の一部分が示
されている。
【0064】即ち、この実施例では、不燃物捕集部75
に連通する配管73内に、配管67及びバルブ89を通
じて圧縮空気容器65に連通する空気噴射ノズル91
が、その先端部を不燃物捕集部75側に向けて配置され
ている。なお、この実施例では、空気噴射ノズル91の
先端部の外径は15mmとされている。
【0065】逆洗時にはケーシング35の内圧が高ま
り、瞬間的に多量のガスが流れるため、電気ヒータ55
の周辺にある不燃物の大部分は配管73を通じて不燃物
捕集部75内に送り込まれるが、万一、配管73内や電
気ヒータ55の周辺に不燃物が蓄積するとパティキュレ
ートの焼却に支障が起こる。このような場合、空気噴射
ノズル91から圧縮空気を噴射させてイジェクタ効果に
より配管73内を負圧として、電気ヒータ55の周辺に
残存する不燃物を強制的に不燃物捕集部75に移す。こ
のように配管73内に空気噴射ノズル91を配置するこ
とにより、配管73内や電気ヒータ55周辺に不燃物が
蓄積して塞がるのを防止することができる。なお、空気
噴射ノズル91から噴射される圧縮空気によって配管7
3内の清掃を行なうこともできる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディーゼ
ル機関用パティキュレートトラップによれば、電気ヒー
タによって焼却処理されない不燃物を系外に排出するこ
となく不燃物捕集部内に捕集し、定期的に簡易に除去す
ることができるので、塵を排出することなく、電気ヒー
タの周囲などに堆積する不燃物を除去してパティキュレ
ートの焼却処理を安定して継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップの一実施例を示す概略側面図。
【図2】図1に示す実施例において用いられる不燃物捕
集部の構造を拡大して示す側面図。
【図3】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップの他の実施例において用いられる不燃物捕集部の
構造を示す側面図。
【図4】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップのさらに他の実施例において用いられる不燃物捕
集部の構造を示す側面図。
【図5】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップで用い得るフィルタの一例を示す斜視図。
【図6】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップで用い得るフィルタの他の例を示す斜視図。
【図7】従来のディーゼル機関用パティキュレートトラ
ップの一例を示す側面図。
【図8】本発明のディーゼル機関用パティキュレートト
ラップに好適なフィルタを示す斜視図。
【符号の説明】
1、11、37:フィルタ 35:ケーシング 38:シール材 39:含塵ガス流路 47:清浄ガス流路 49:排出管 51:逆洗ノズル 53:パティキュレート受け部 55:電気ヒータ 57:導入管 61:開閉弁 63、68:電磁弁 65:圧縮空気容器 66:空間 67:配管 70:エアシリンダ 71:パティキュレートトラップ 73:配管 75:不燃物捕集部 77:ボックス 79:不燃物フィルタ 81:固定金具 83:底蓋 85:紙パックフィルタ 87:固定具 91:空気噴射ノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾壁で区画された含塵ガス流路と清浄ガス
    流路とを有するフィルタと、前記含塵ガス流路にパティ
    キュレートを含むディーゼル機関の排気ガスを導入する
    導入管と、前記清浄ガス流路から流出する清浄ガスを排
    出する排出管と、前記清浄ガス流路から前記含塵ガス流
    路へと逆方向に流れるガス流を間欠的に発生させる逆洗
    手段と、逆洗によって前記フィルタの濾壁から払い落と
    されるパティキュレートを受けるように配置され、底部
    にパティキュレートに着火して焼却せしめる電気ヒータ
    を有するパティキュレート受け部とから構成されるディ
    ーゼル機関用パティキュレートトラップであって、前記
    電気ヒータの近傍から配管が延出され、この配管にパテ
    ィキュレート中の不燃物を捕集するフィルタを内蔵する
    不燃物捕集部が取り付けられていることを特徴とするデ
    ィーゼル機関用パティキュレートトラップ。
  2. 【請求項2】前記不燃物捕集部が紙製又は布製の袋状フ
    ィルタからなる請求項1記載のディーゼル機関用パティ
    キュレートトラップ。
  3. 【請求項3】前記配管内に、吹き出し方向を前記不燃物
    捕集部側へ向けた空気噴射ノズルが設けられている請求
    項1記載のディーゼル機関用パティキュレートトラッ
    プ。
JP3348063A 1991-12-04 1991-12-04 ディーゼル機関用パティキュレートトラップ Pending JPH05156925A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000046492A1 (fr) * 1999-02-02 2000-08-10 Fumiya Takeuchi Dispositif reduisant les fumees noires et les particules destine aux moteurs diesel et dispositif auxiliaire servant a reduire les gaz d'echappement
JP2015040717A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

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WO2000046492A1 (fr) * 1999-02-02 2000-08-10 Fumiya Takeuchi Dispositif reduisant les fumees noires et les particules destine aux moteurs diesel et dispositif auxiliaire servant a reduire les gaz d'echappement
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