JPH05156186A - 修正液 - Google Patents

修正液

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JPH05156186A
JPH05156186A JP34004191A JP34004191A JPH05156186A JP H05156186 A JPH05156186 A JP H05156186A JP 34004191 A JP34004191 A JP 34004191A JP 34004191 A JP34004191 A JP 34004191A JP H05156186 A JPH05156186 A JP H05156186A
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JP
Japan
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treated
magnesium
organic solvent
parts
oxide
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Pending
Application number
JP34004191A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kobayashi
雄一 小林
Akimitsu Kato
昭光 加藤
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】酸化チタンなどの隠蔽材20〜50重量%と、
炭化水素系などの有機溶剤30〜60重量%と、ポリア
クリル酸エステルなどの樹脂5〜20重量%と、チタネ
ート系カップリング剤で表面処理した酸化マグネシウム
又は水酸化マグネシウムの中から選ばれる1種又は2種
以上の混合物0.1〜20重量%とよりなるもの。 【効果】塗膜上に水性インキを用いて再筆記しても、筆
跡の色沈みが少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正液に関するもので
あり、更に詳細には、修正面に再筆記した場合、筆跡の
濃度が薄くなる、所謂「色沈み現象」を起こさない再筆
記性に優れた修正液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水性、油性インキの筆跡や、タイ
プライター等の印刷跡、乾式複写機による複写像などを
隠蔽修正するための修正液は、酸化チタン等の隠蔽材
と、有機溶剤と、この有機溶剤に可溶な樹脂とよりなる
ものが知られている。このような成分よりなる修正液を
用いて修正を行った場合、その塗膜は撥水性を有してい
ることが多いので、水性インキを用いて再筆記を行った
場合、筆跡に縮みが発生するといった問題があった。こ
のような問題を解決するために、界面活性剤などの親水
性物質を添加することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記物
質を用いた修正液は、その塗膜上に水性インキを使用し
たサインペン、ボールペン、筆ペン等にて再筆記した場
合、色沈み現象を生じ易くなるという問題を有してい
た。この色沈み現象を抑制すべく、多孔質粉体や粘着付
与性樹脂を添加することが提案されているが、未だ十分
な対策ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するためになしたものであって、隠蔽材と、有機溶剤
と、該有機溶剤に可溶な樹脂と、チタネート系カップリ
ング剤で表面処理をした酸化マグネシウム又は水酸化マ
グネシウムとを少なくとも含むことを特徴とする修正液
を要旨とするものである。
【0005】以下、本発明について説明する。隠蔽材
は、筆跡を隠蔽する為に使用するものであって、酸化チ
タンや酸化亜鉛などの隠蔽性の高い顔料を用いるが、特
に、酸化チタンが良好である。酸化チタンとしては、ル
チル型、アナターゼ型などの各種の酸化チタンが使用で
きる。市販のものとしては、タイト−ンSR−1、同R
−650、同R−3L、同A−110、同A−150、
同R−5N(以上、堺化学工業(株)製)、タイペ−ク
R−580、同R−550、同R−930、同A−10
0、同A−220、同CR−58(以上、石原産業
(株)製)、クロノスKR−310、同KR−380、
同KR−480、同KA−10、同KA−20、同KA
−30(以上、チタン工業(株)製)、タイピュアR−
900、同R−931(以上、デュポン・ジャパン・リ
ミテッド社製)などが挙げられ、その使用量は修正液全
量に対して20〜50重量%が好ましい。
【0006】有機溶剤は、樹脂の溶解、粘度調整などに
使用するもので、具体的には、トルエン、キシレン、n
−ヘプタン、n−オクタン、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素系、1,
1,1−トリクロルエタン、テトラクロルエチレン等の
ハロゲン炭化水素系、1,4−ジオキサン、n−ブチル
エ−テル、トリオキサン等のエ−テル系、エチルメチル
ケトン、メチル−n−プロピルケトン等のケトン系、ギ
酸プロピル、酢酸エチル等のエステル系溶剤などから1
種又は2種以上混合して使用可能である。修正した塗膜
の乾燥時間を考慮すれば沸点が40℃〜150℃のもの
が好ましい。使用量は修正液全量に対して30〜60重
量%が好ましい。尚、n−ヘプタン、n−オクタン等の
パラフィン系炭化水素や、シクロペンタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン等のナフテン系炭化水素を
使用すれば、油性インキの筆跡をも修正することができ
る。
【0007】上記有機溶剤に可溶な樹脂は、塗膜を形成
するために使用するもので、具体的には、アクリル樹
脂、アルキッド樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、
ビニルアルキルエーテル樹脂、環化ゴム、スチレン−ブ
タジエン系エラトマーなどがあり、その使用量は修正液
全量に対して5〜20重量%が好ましい。
【0008】チタネート系カップリング剤で処理した酸
化マグネシウム又は水酸化マグネシウムは、酸化マグネ
シウム又は水酸化マグネシウムの生成工程中チタネート
系カップリング剤を添加して、その表面に吸着させたも
のであって、筆跡の色沈み現象を抑制するために用いる
ものである。チタネート系カップリング剤は、その分子
中に無機物と結合する部分と有機物に親和する部分とを
有する物質であって、具体的にはイソプロピルトリイソ
ステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベ
ゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオ
クチルパイロホスフェート)チタネート等が挙げられ
る。処理される酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウ
ムは、その粒子のヨード吸着量が高い方が良好な効果を
示す。具体例としては、マグサラット150(カップリ
ング処理酸化マグネシウム、ヨード吸着量149mg/
g)やマグサラット30(カップリング処理酸化マグネ
シウム、ヨード吸着量27mg/g)、マグサラットF
(カップリング処理水酸化マグネシウム、ヨード吸着量
78mg/g)(以上、協和化学工業(株)製)などが
挙げられる。これらは、1種又は2種以上の混合物とし
て使用可能であり、その使用量は、修正液全量に対して
0.1〜15.0重量%が好ましい。
【0009】尚、上記した成分の他に、紙などの筆記面
と色調を合わせる為に着色顔料を、隠蔽力を向上させる
為にシリカ、炭酸カルシウムなどの体質顔料を併用して
も良く、隠蔽材や顔料の分散安定性のために分散剤や沈
降防止剤を、粘度調整のために増粘剤を、塗膜の硬さを
調整する為に可塑剤を、塗布性能を良好にならしめる為
にフロー向上剤やレベリング剤を適宜添加することがで
きる。更に、ジカルボン酸及び/又はその酸無水物や化
1で示される物質と併用することにより、色沈み現象の
抑制効果はより一層向上する。
【0010】
【化1】
【0011】本発明の修正液は、上記各成分をボールミ
ル、アトライター、サンドグラインダー等の撹拌分散機
を使用して分散混合することによって得られる。
【0012】
【作用】本発明の修正液が、何故、「色沈み現象」を抑
制するかについては、以下の理由によると推察される。
本発明の修正液に用いているチタネート系カップリング
剤で表面処理した酸化マグネシウム又は水酸化マグネシ
ウムは、有機溶剤中での分散性が良く、より多くの量を
配合することができ、しかも、経時分散不良を起こすこ
とがなく安定した分散性を示す。しかも塗膜中で、水性
インキを吸着固定し塗膜の内部に浸透することを妨げる
効果を有しているので、より多くの量を配合することが
できるぶん筆跡の色沈み現象をより良く抑制することが
可能である。
【0013】
【実施例】以下、単に「部」とあるのは「重量部」を示
す。 実施例1 クロノスKR−380(ルチル型酸化チタン、チタン工業(株)製) 57部 アクリロイドB−66(アクリル樹脂、米国、ローム&ハース社製) 12部 メチルシクロヘキサン 120部 マグサラット150(チタンカップリング表面処理高活性酸化マグネシウム、 協和化学工業(株)製) 12部 ミズカシルP−801(微細シリカ、水沢化学工業(株)製) 2部 ホモゲノールL−18(界面活性剤、花王石鹸(株)製) 1.2部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して修正
液を得た。
【0014】実施例2 クロノスKR−380 61.5部 アクリロイドB−66 10部 キシレン 100部 マグサラット30(チタンカップリング表面処理酸化マグネシウム、協和化学 工業(株)製) 17部 MA−100(カーボンブラック、三菱化成工業(株)製) 0.05部 ホモゲノールL−18 1.5部 上記各成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0015】実施例3 クロノスKR−380 66.5部 アクリロイドB−67(アクリル樹脂、米国、ローム&ハース社製) 10部 メチルシクロヘキサン 70部 エチルシクロヘキサン 30部 マグサラットF(チタンカップリング表面処理水酸化マグネシウム、協和化学 工業(株)製) 11部 ミズカシルP−801 2部 ジオクチルアジペート(可塑剤) 2.5部 ホモゲノールL−18 1.3部 上記各成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0016】実施例4 クロノスKR−380 58.5部 アクリロイドB−67 13部 1,1,1−トリクロロエタン 100部 マグサラット150(チタンカップリング表面処理高活性酸化マグネシウム、 協和化学工業(株)製) 3部 無水マレイン酸 1部 ミズカシルP−801 2部 ホモゲノールL−18 1部 上記各成分を実施例1と同様になして修正液を得た。
【0017】比較例1 実施例1において、マグサラット150を除いた他は、
実施例1と同様になして修正液を得た。
【0018】比較例2 実施例2において、マグサラット30を除いた他は、実
施例2と同様になして修正液を得た。
【0019】比較例3 実施例3において、マグサラットFを除いた他は、実施
例3と同様になして修正液を得た。
【0020】比較例4 実施例3において、マグサラットFを除いて、粘着性付
与樹脂であるポリビニルブチルエーテル(ルトナールI
−60、独国BASF社製)を同量加えた他は、実施例
3と同様になして修正液を得た。
【0021】以上、実施例1〜4、比較例1〜4で得ら
れた修正液について、色沈み性の試験を行なった。結果
を表1に示す。
【0022】色沈み性:下記の水性インキ使用の筆記具
で、上記修正液を用いて修正を行なった箇所の修正塗膜
及び紙面に筆記し、その筆跡の乾燥後の濃度を測定し、
差を算出した。修正塗膜上の筆跡濃度(Y値)をY1と
し、紙面上の筆跡濃度をY2としたとき、色沈み度=Y
2−Y1とした。 水性筆記具: 水性ボールペン:ぺんてる(株)製、ボールぺんてるB
100−A 筆ペン :ぺんてる(株)製、ぺんてる筆<中字
>XGFL−A 筆跡濃度の測定:SMカラーコンピュータModelS
M−4(スガ試験機(株)製)を用いて、Y値を測定し
た。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
修正液は、チタネート系カップリング剤で表面処理をし
た酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウムを含んでい
るので特に水性インキによる筆跡に対して色沈み現象の
少ない優れた修正液である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隠蔽材と、有機溶剤と、該有機溶剤に可溶
    な樹脂と、チタネート系カップリング剤で表面処理をし
    た酸化マグネシウム又は水酸化マグネシウムとを少なく
    とも含むことを特徴とする修正液。
JP34004191A 1991-11-29 1991-11-29 修正液 Pending JPH05156186A (ja)

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JP34004191A JPH05156186A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 修正液

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