JPH05156052A - Frp成形品の両面メッキ方法 - Google Patents
Frp成形品の両面メッキ方法Info
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- JPH05156052A JPH05156052A JP35011491A JP35011491A JPH05156052A JP H05156052 A JPH05156052 A JP H05156052A JP 35011491 A JP35011491 A JP 35011491A JP 35011491 A JP35011491 A JP 35011491A JP H05156052 A JPH05156052 A JP H05156052A
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
キ層を充分な強度で付着させる。 【構成】 金型を使用してFRPを成形し、次いで金型
を閉じたまま、通常のメッキ処理工程でエッチングされ
易い材料を混入した塗料を高圧で注入してFRPの表面
に塗膜が形成されたFRP成形し、金型から取出した成
形品の裏面に通常のメッキ処理工程でエッチングされる
塗料を塗布し、この成形品に通常のメッキ工程によりメ
ッキを施す。メッキ処理液にFRP素材が溶出すること
なく、通常のメッキ工程により成形品の両面に効率よく
メッキされ、また、このメッキ製品の表面は平滑なもの
となり、熱による変形が抑制される。
Description
ッキ方法に関する。
通常図4に示すように、メッキの前処理工程で化学エッ
チング工程を施してから行なわれている。ところが、熱
可塑性樹脂の中でもポリカ−ボネ−トやポリマ−アロイ
(変性PPE/PA)等は、メッキがし難いため、樹脂
材料に予めエッチングされ易いゴム系の材料をブレンド
して成形し、メッキ工程では、図5に示すように、前処
理工程の途中に特殊エッチング処理工程を追加して処理
するようにしている。しかし、メッキがし難い樹脂成形
材料は、樹脂の成分によって特殊エッチング処理剤が異
なるため、工程が繁雑となり量産ラインにおいては別ラ
インを設けているのが現状である。
になったFRP(ガラス繊維強化樹脂)の代表的な成形
品である、シ−トモ−ルデイングコンパウンド(以下S
MCという)を圧縮成形して得られる成形品は、マトリ
ックス樹脂を不飽和ポリエステル樹脂としているので、
メッキがし難いのと共に、SMC成形品の表面には、ピ
ンホ−ルと呼ばれる微細な孔が発生するので、この表面
にメッキを施しても外観不良となってしまい、従来、S
MC成形品の表面へのメッキはその実用化が困難であっ
た。
対策の一つとしてインモ−ルドコ−ティング法(以下I
MCという)がある。このIMCは、プラスチックの成
形と同時に塗装する方法である。本出願人は、先にプラ
スチックのインモ−ルドコ−ティング法の発明について
特許出願(特願平1−181778号、特開平3−47
719号)している。
は、前記の図5に示す方法と同様に、FRP表面をエッ
チングさせる薬品を使用して前処理してからメッキする
方法と、FRP表面に通常のメッキ前処理工程でエッチ
ングされ易い塗料を予め吹き付け塗装してから、図4に
示す通常のメッキ工程でメッキする方法とがある。
理工程でエッチングされ易い材料を混入した塗料を用
い、製品の表面側に塗膜が形成された成形品を成形し、
次いで該成形品に通常のメッキ工程によりメッキを施す
発明について先に特許出願(特願平3−126663
号)している。
ッチングさせる薬品を使用して前処理してからメッキす
る方法では、図5に示す工程と同様に、別ラインのメッ
キ前処理工程設備を設置しなければならず、設備投資が
大きくなる。また、エッチングされ易い塗料を予め吹き
付け塗装してから通常のメッキ工程でメッキする方法で
は、SMC素材とメッキ材料の両方に付着性の良い塗料
が得難いので、塗膜及びメッキ層の付着性が充分満足さ
れず、また、吹き付け塗装の塗膜の厚さは20〜30μ
mであるので、製品の一部断面である図3に示すよう
に、SMCで成形したFRPaの表面に吹き付けた塗膜
dの表面がオレンジの肌状となり、これがメッキ後のメ
ッキ層eに残って、平滑なメッキ表面が得られず、従来
の鋼板のメッキ面に比べると明らかに見劣りするものと
なる。
ッキ方法では、成形品の表面側だけしか処理できず、成
形品の裏面側はIMC塗膜のないFRP素材の面が残さ
れる。この成形品を通常のABS樹脂メッキ工程に流す
と、IMC塗膜のある表面側にメッキされるが、裏面は
FRP素材のままのためメッキが付かないか、付いても
非常に密着性の悪いメッキ面となる。したがって、裏面
も外観性が良好であることが必要な製品には不向きとな
る。それだけでなく、メッキ工程で裏面に露出している
FRPが、処理液、特に化学メッキ工程のエッチング液
に溶解してその処理能力を低下させるので、生産性の低
下及びメッキ不良の原因となる。この問題の解決策とし
て、成形品の裏側に予めフツ素系樹脂をコーティングし
てメッキ工程に流し、FRPの溶解を防止することがで
きるが、製品の裏面に全くメッキが付かないので、次の
問題がある。図6Aに示すメッキ製品10の表面に付着
したメッキ層cと裏面側のFRP層aとの熱膨張係数が
異なるため、薄板状の寸法の大きな製品では、表面のメ
ッキ層cの収縮力で図6Bに示すように製品にそりが発
生し、製品不良となる。
品に通常のABS樹脂メッキ工程によりメッキでき、製
品の表面には平滑なメッキ層が充分な強度で付着し、製
品の裏面にもメッキ層が形成されて製品の外観を良好と
するとともに、メッキ製品に熱による変形の恐れのない
FRP成形品の両面メッキ方法を提供することを目的と
するものである。
てFRPを成形し、次いで該金型を閉じたまま通常のメ
ッキ処理工程でエッチングされ易い材料を混入した塗料
を高圧で製品の表面側に注入して表面に塗膜が形成され
た成形品を成形し、金型から取出した成形品の裏面に通
常のメッキ処理工程でエッチングされる塗料を塗布し、
次いで該成形品に通常のメッキ工程によりメッキを施す
ことを特徴とするFRP成形品の両面メッキ方法であ
る。
ングされる塗膜が形成されているので、メッキ処理液に
FRP素材が溶出することなく、通常のメッキ工程によ
り成形品の両面に効率よくメッキされ、また、このメッ
キ製品の表面は平滑なものとなり、熱による変形が抑制
される。
図1は本発明による両面メッキ製品の一部断面図、図2
は自動車用パネルのIMC用金型の断面図である。成形
品1には、表面側の塗料の注入口となるタブ1aを形成
する。成形品1を成形する金型は、分割型の上型2と下
型3の間に成形品に対応した形状のキャビテイが形成さ
れ、成形品1の表面側を成形する上型2には、タブ1a
の形成部に開口する塗料注入口4と、その反対側に設け
た排気通路6を真空ポンプに接続するニップル5を設
け、成形品1の裏面側を成形する下型3には、圧力セン
サー7を設置する。8はシール、9は上下金型にそれぞ
れ設けた温度調節回路である。
明する。SMC材料を下型3に置いて上型2を閉じ、7
0〜80Kg/cm2の成形圧力で規定時間保持してSMC
材料を硬化させる。SMC材料が硬化した後、一旦成形
圧力を20Kg/cm2程度に下げ、排気通路7から金型内
の空気を2〜3秒間排出する。次に、タブ2の位置にあ
る上型の注入口4から通常のメッキ処理工程でエッチン
グされ易くしたIMC塗料を300Kg/cm2の高圧で注
入し、塗料の注入後に成形圧力を40Kg/cm2程度に上
げて数秒間保持して成形品の表面に塗料を流動させる。
その後に成形圧力を再度0〜20Kg/cm2に下げ、規定
の時間この状態に保持して塗料を硬化させる。
たままで金型内を排気すると、塗料を注入したときに金
型内に空気溜りができず、また、金型に注入された塗料
は、成形圧力の上昇により硬化したSMCの表面に良く
流動し、良好な塗膜が安定して得られるので好ましい
が、成形品の形状によっては、必ずしも排気を必要とし
ない。このIMC塗料としては、ベ−ス樹脂にウレタン
アクリレートオリゴマー等及び充填剤としての炭酸カル
シウム等のエッチングされ易い成分をブレンドしたもの
を使用する。
ように、SMCで成形したFRP層aの表面に厚さ70
〜100μmのIMC塗膜bが強固に接着し、FRPの
表面に発生したピンホ−ル等は、IMC塗料bで埋めら
れてその表面は平滑なものとなっている。この成形品の
裏面に、次に記載する成分の塗料を吹付け又は刷毛塗り
により塗布し、この塗膜を室温中又は80℃に加熱して
硬化させる。 樹脂成分 フェノール樹脂、アルキッド樹脂、アミノアルキド樹
脂、アクリル樹脂、不飽和樹脂、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン樹脂の塗料又はそのブレンドされた塗料。 顔料 炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、ホワ
イトカーボン、カーボン等の体質顔料及び二酸化チタ
ン、亜鉛華、ベンガラ等の無機顔料並びに有機顔料の着
色顔料。 補助材料 塗膜乾燥促進、顔料分散性改良、塗料流動性調節、塗面
調整等材料及び溶剤。
ABS樹脂の通常のメッキ工程で処理する。このFRP
の表面のIMC塗膜bは、通常のメッキ工程の化学エッ
チング工程で容易に処理されるので、メッキ層cはIM
C塗膜bに強固に接着されるとともに、メッキ層cの表
面は平滑となり、従来の鋼板のメッキ面と同等又はそれ
以上に良好な外観となる。裏面の塗膜dも化学エッチン
グ工程で処理され、裏面メッキ層eが形成される。裏面
のメッキ層eは、表面メッキ層cほどその表面が平滑と
はならないが、塗膜dに強固に接合し、熱によるメッキ
製品の変形が防止できることになる。また、特殊なメッ
キ処理工程を新規に設ける必要がなく、従来のABS樹
脂の通常のメッキ工程で支障なく処理が可能である。
タ−は、現在バルクモ−ルデイングコンパウンド(以下
BMCという)を用いて射出成形したレフレクタ−20
の光反射面にアルミニウム真空蒸着を施して製作してい
る。BMCは、ガラス繊維のチョップトストランドに硬
化剤及び縮合剤を配合した不飽和ポリエステル樹脂を混
入又は含浸させ、更にこれをゲル化させた成形材料で、
耐熱性が他の成形材料に比べて高く(200℃)、また、
光反射面21の曲率を自由に変えられるので、レフレク
タ−の成形に適している。レフレクタ−をBMCを用い
て射出成形した成形品には、レフレクタ−の裏面に形成
する補強リブ22に対向する表面の光反射面にヒケが発
生し、また、表面にピンホ−ルが発生する。BMCの成
形時におけるヒケの量は、他の合成樹脂成形材料に比べ
て少ないが、レフレクタ−の反射面としては問題とな
る。本発明は、SMCによる成形品に限らず、レフレク
ターのようなBMCによる成形品にも適用でき、レフレ
クターの反射面のメッキ層はIMC塗膜により平滑とな
るとともに、補強リブ22のような突起のある裏面にも
容易に塗膜を形成することができるので、複雑な裏面形
状の成形品に対しても容易に両面メッキ層を形成するこ
とが可能となる。
の通常の塗装手段によりFRPの両面に塗膜を形成し、
このFRP成形体をABS樹脂の通常のメッキ工程によ
り両面メッキするので、新規な設備投資を必要とせずに
安価に両面メッキ製品が得られる。また、FRPメッキ
製品の熱による変形も抑制できる。
3 下型 4 塗料注入口 7 圧力センサー 20 レフ
レクター
Claims (1)
- 【請求項1】 金型を使用してFRPを成形し、次いで
該金型を閉じたまま金型内に、通常のメッキ処理工程で
エッチングされ易い材料を混入した塗料を高圧で製品の
表面側に注入して表面に塗膜が形成された成形品を成形
し、金型から取出した成形品の裏面に通常のメッキ処理
工程でエッチングされる塗料を塗布し、次いで該成形品
に通常のメッキ工程によりメッキを施すことを特徴とす
るFRP成形品の両面メッキ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35011491A JP3225567B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | Frp成形品の両面メッキ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35011491A JP3225567B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | Frp成形品の両面メッキ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05156052A true JPH05156052A (ja) | 1993-06-22 |
JP3225567B2 JP3225567B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=18408332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35011491A Expired - Fee Related JP3225567B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | Frp成形品の両面メッキ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3225567B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP35011491A patent/JP3225567B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3225567B2 (ja) | 2001-11-05 |
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