JPH05156022A - フルオロオルガノポリシロキサン及びその製造法 - Google Patents

フルオロオルガノポリシロキサン及びその製造法

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JPH05156022A
JPH05156022A JP32315591A JP32315591A JPH05156022A JP H05156022 A JPH05156022 A JP H05156022A JP 32315591 A JP32315591 A JP 32315591A JP 32315591 A JP32315591 A JP 32315591A JP H05156022 A JPH05156022 A JP H05156022A
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JP
Japan
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fluoroorganopolysiloxane
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amino
organopolysiloxane
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JP32315591A
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English (en)
Inventor
Akira Mamada
明 儘田
Junko Katsuki
淳子 甲木
Taku Oda
卓 織田
Akira Yoshimatsu
明 吉松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オルガノポリシロキサン鎖の末端及び/又は
側鎖に、次の一般式(1) 【化1】 で表わされる置換基を有するフルオロオルガノポリシロ
キサン及びその製造法。 【効果】 このフルオロオルガノポリシロキサンは工業
的に容易かつ有利に製造することができ、種々の用途に
使用できるが、特に撥水性、撥油性、造膜性に優れてい
るので、持続性を有する皮膚保護剤として化粧料に使用
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフルオロオルガ
ノポリシロキサン、更に詳しくは撥水性、撥油性に優
れ、持続性を有する被膜形成剤として有用なフルオロオ
ルガノポリシロキサン及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】オルガノポリシロキサンは、低表面張力
及び低屈折率を有し、低摩擦性、耐熱性、耐寒性、電気
絶縁性、撥水性、離形性、消泡性、耐薬品性等の優れた
特性を有しているため、今日、広範囲の産業分野に於て
使用されている。しかし、近年は技術の進歩に伴い、更
に高度の要求に答えるために、種々の特性に優れたオル
ガノポリシロキサンの開発が要求されている。このよう
なオルガノポリシロキサンとして、分子内に含フッ素有
機基を有するフルオロオルガノポリシロキサンが創製さ
れており、またその製造法もいくつか提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パーフルオロ
アルキル基を含む有機基を有するオルガノポリシロキサ
ンは、公知の方法、即ち、白金及びロジウム、パラジウ
ム、コバルト、ニッケル等の周期律表VII 族の金属又は
その化合物を触媒として用いて、Si−H結合含有ポリ
シロキサンとビニルパーフルオロアルキル基とをヒドロ
シリル化法によりカップリングする方法により製造しよ
うとしても、副反応が惹起するため目的とするフルオロ
オルガノポリシロキサンを高収率で得ることができない
ことが知られている。また、Si−H結合含有シクロポ
リシロキサンにヒドロシリル化法を用いてパーフルオロ
アルキル基を導入した後に、重合を行ないパーフルオロ
オルガノポリシロキサンを得る方法もあるが、この方法
は反応工程が長く、かつ蒸留等の操作を必要とすると共
に、収率も良くないことが知られている(特公昭35−
8345号、特開平1−207294号、特開平2−2
19829号)。
【0004】従って、近年求められている要請にかなっ
た多くの機能を具備し、工業的に容易かつ有利に製造す
ることのできるフルオロオルガノポリシロキサンが望ま
れていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、オルガノポリシロキサ
ン鎖の末端及び/又は側鎖に後記式(1)で表わされる
置換基を有するフルオロオルガノポリシロキサンが撥水
性及び撥油性に優れた特性を有すること、並びにこれは
従来公知のアミド化反応により容易に製造できることを
見いだし、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明はオルガノポリシロキサ
ン鎖の末端及び/又は側鎖に、次の一般式(1)
【0007】
【化4】
【0008】で表わされる置換基を有するフルオロオル
ガノポリシロキサン及びその製造法を提供するものであ
る。
【0009】本発明のフルオロオルガノポリシロキサン
の置換基を表わす(1)式において、R1 の炭素数1〜
20のパーフルオロアルキル基としては、パーフルオロ
メチル、パーフルオロエチル、パーフルオロプロピル、
パーフルオロブチル、パーフルオロヘキシル、パーフル
オロヘプチル基等が挙げられ、R2 及びR3 の炭素数1
〜10の炭化水素基としては、エチレン、プロピレン、
ブチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチ
レン、オクタメチレン、2−エチルヘキサン−1,6−
ジイル基等が挙げられる。また、R1 のパーフルオロア
ルキル基とアミド結合を結ぶメチレン基の数を示すaは
0〜10の整数であり、好ましくは0〜5の整数であ
る。
【0010】かかる本発明のフルオロオルガノポリシロ
キサンは、オルガノポリシロキサン鎖の末端及び/又は
側鎖に次の一般式(3)
【0011】
【化5】
【0012】〔式中、R15は水素原子又は基−R2−N
2 を示し、R2 、R3 及びbは前記と同じ意味を有す
る〕で表わされる置換基を有するアミノ変性ポリシロキ
サンに、次の一般式(4) R1−(CH2a−COOH (4) 〔式中、R1 及びaは前記と同じ意味を有する〕で表わ
されるカルボン酸又はその反応性誘導体を、公知の方法
に従って反応させることにより容易に製造することがで
きる。
【0013】本発明製造法に原料として用いるアミノ変
性ポリシロキサンとしては、分子量が200〜500,
000のものが好ましく、更に500〜200,000
のものがより好ましく、1,000〜100,000の
ものが特に好ましい。アミノ変性ポリシロキサンの分子
量が200未満であると生成したフルオロオルガノポリ
シロキサンの撥水性、撥油性が充分でなく、分子量が5
00,000を超えると粘度が高く、取り扱い性に劣る
ため好ましくない。これら原料アミノ変性ポリシロキサ
ンの具体例としては、例えば下記式(5)〜(7)で表
わされる化合物が挙げられる。
【0014】
【化6】
【0015】〔式中、R6 、R7 、R8 、R9 、R10
11、R12、R13及びR14は炭素数1〜10の炭化水素
基を示し、mは1〜2,000の整数を示し、nは0〜
2,000の整数を示し、Mは前記一般式(3)で表わ
される基を示す〕
【0016】また、特に好ましいアミノ変性ポリシロキ
サンの具体例としては下記式(8)〜(11)で表わさ
れるものが挙げられる。
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】これらの原料アミノ変性ポリシロキサン
は、分子内にヒドロシリル基を有するオルガノポリシロ
キサンと片末端に二重結合を有する(メタ)アリルアミ
ン類縁体とをトルエンなどの溶媒を用い、20〜120
℃でヒドロシリル化反応を行うことにより製造すること
ができる。また、ここで、分子内にヒドロシリル基を有
するオルガノポリシロキサンは通常よく知られている公
知の方法で、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサ
ンとテトラメチルハロイドジェンテトラシロキサンの開
環平衡化重合あるいはイオン重合により得ることができ
る。
【0020】また、本発明製造法に用いられるカルボン
酸は前記一般式(4)で表わされるものであり、その反
応性誘導体としては、下記一般式(12)〜(14)で
表わされる酸ハロゲン化物、酸無水物、低級アルキルエ
ステル等が挙げられる。 R1−(CH2a−COX (12) R1−(CH2a−COR16 (13) [R1−(CH2a2O (14) 〔式中、R16は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基を示し、R1及びaは前記と同じ意味を有する〕
【0021】本発明において、前述のアミノ変性ポリシ
ロキサンとカルボン酸又はその反応性誘導体との反応
は、カルボン酸の酸塩化物又は酸無水物を用いる場合に
は室温で充分に進行するが、通常40〜120℃で2〜
24時間行うのが好ましい。また、反応溶媒としては、
アミノ変性ポリシロキサンとカルボン酸又はその反応性
誘導体を共に溶解する、トリフルオロトルエンなどの溶
剤を用いることが望ましいが、アミノ変性ポリシロキサ
ンの分子量が小さく粘度が充分に低い場合などは、無溶
媒で行うことが可能である。更に、反応を円滑に進行さ
せる目的で、ピリジン、トリエチルアミン、トリエチレ
ンジアミンなどの3級アミンを触媒として用いることも
できる。
【0022】また、アミノ変性ポリシロキサンにカルボ
ン酸又はカルボン酸低級アルキルエステルを反応させる
場合の反応は、公知のアミド化反応条件で容易に行うこ
とができ、前者では、150〜230℃で2〜20時
間、後者では水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド
などのアルカリ触媒の存在下、60〜140℃で遊離す
るアルコールを留去しながら反応を行うことが好まし
い。
【0023】かくして得られた反応物を常法により精製
すれば、300〜500,000の分子量を有する本発
明のフルオロオルガノポリシロキサンを得ることができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明のフルオロオルガノポリシロキサ
ンは工業的に容易かつ有利に製造することができ、種々
の用途に使用できるが、特に撥水性、撥油性、造膜性に
優れているので、持続性を有する皮膚保護剤として化粧
料に使用できる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示して具体的に本発明を説明
するが、本発明はこれら実施例によって何等限定される
ものではない。
【0026】実施例1 容量200mlの3つ口フラスコに、下記式
【0027】
【化9】
【0028】で表わされるアミノ変性ポリシロキサン
(分子量、約100,000)20重量部と、パーフル
オロカプリル酸塩化物4g、トリエチルアミン10gを
トリフルオロトルエン50mlに溶解し仕込み、油浴上に
て80℃、20時間反応させる。反応終了後、イオン交
換水で洗浄し、副生したトリエチルアミン塩酸塩を除去
する。減圧下、加熱し残存する化合物を除去すると、ア
ミド結合によりパーフルオロヘプチル基が結合したフル
オロオルガノポリシロキサンが得られた。赤外線吸収ス
ペクトルにより第2アミド結合の特性吸収(3330cm
-1)を確認し、1H−NMRによる分析より得られた生
成物が目的物であることを確認した。
【0029】赤外線吸収スペクトル:IR 3330cm-1 2960cm-1 1710cm-1 1550cm-1 1210cm-1 1100cm-1 810cm-1 核磁気共鳴スペクトル:NMR −Si(C 33 0.0ppm −SiC 2− 0.43ppm −SiCH2 2− 0.92ppm −NH−CO− 1.53ppm −C 2−NH−CO− 3.28ppm
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたフルオロオルガノポリシロ
キサンの赤外線吸収スペクトルを示す図面である。
【図2】実施例1で得られたフルオロオルガノポリシロ
キサンの核磁気共鳴スペクトルを示す図面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノポリシロキサン鎖の末端及び/
    又は側鎖に、次の一般式(1) 【化1】 で表わされる置換基を有するフルオロオルガノポリシロ
    キサン。
  2. 【請求項2】 オルガノポリシロキサン鎖が次の一般式
    (2) 【化2】 〔式中、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11、R12
    13及びR14は炭素数1〜10の炭化水素基を示し、m
    は1〜2,000の整数を示し、nは0〜2,000の
    整数を示す〕で表わされる基である請求項1記載のフル
    オロオルガノポリシロキサン。
  3. 【請求項3】 オルガノポリシロキサン鎖の末端及び/
    又は側鎖に、次の一般式(3) 【化3】 〔式中、R2 及びR3 は炭素数1〜10の炭化水素基を
    示し、R15は水素原子又は基−R2−NH2 を示し、b
    は0又は1を示す〕で表わされる置換基を有するアミノ
    変性ポリシロキサンに、次の一般式(4) R1−(CH2a−COOH (4) 〔式中、R1 は炭素数1〜20のパーフルオロアルキル
    基を示し、aは0〜10の整数を示す〕で表わされるカ
    ルボン酸又はその反応性誘導体を反応させることを特徴
    とする、請求項1記載のフルオロオルガノポリシロキサ
    ンの製造法。
JP32315591A 1991-12-06 1991-12-06 フルオロオルガノポリシロキサン及びその製造法 Pending JPH05156022A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7638589B2 (en) 2005-12-19 2009-12-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Triazole-containing fluorocarbon-grafted polysiloxanes
JP2011201941A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Shin-Etsu Chemical Co Ltd フッ素変性アミノ基含有オルガノポリシロキサン及びその製造方法

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US7638589B2 (en) 2005-12-19 2009-12-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Triazole-containing fluorocarbon-grafted polysiloxanes
JP2011201941A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Shin-Etsu Chemical Co Ltd フッ素変性アミノ基含有オルガノポリシロキサン及びその製造方法

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