JPS6044315B2 - アミノ酸オルガノポリシロキサンエステルの製造方法 - Google Patents

アミノ酸オルガノポリシロキサンエステルの製造方法

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JPS6044315B2
JPS6044315B2 JP50077627A JP7762775A JPS6044315B2 JP S6044315 B2 JPS6044315 B2 JP S6044315B2 JP 50077627 A JP50077627 A JP 50077627A JP 7762775 A JP7762775 A JP 7762775A JP S6044315 B2 JPS6044315 B2 JP S6044315B2
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organopolysiloxane
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文治郎 村井
雅章 大槻
英雄 佐藤
良之助 吉田
将博 竹原
一民 坂本
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Ajinomoto Co Inc
Momentive Performance Materials Japan LLC
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Ajinomoto Co Inc
Toshiba Silicone Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、分子内に炭素と結合した水酸基を有するオル
ガノポリシロキサンと特定のアミノ酸とを酸触媒の存在
下で反応させて、新規なアミノ酸オルガノポリシロキサ
ンエステルを製造する方法に関する。
一般にシリコーン油すなわちポリジメチルシロキサンは
、耐熱性、耐候性、無毒性、低表面張力など、種々のす
ぐれた性質を有する物質であり多方面に用いられている
が、水およびアルコール類との親和性が劣るために用途
上制約がある。
本発明者等は研究の結果、変性剤としてアミノ酸を用い
分子内に炭素と結合した水酸基を有するオルガノポリシ
ロキサンにアミノ酸を反応させてアミノ酸オルガノポリ
シロキサンエステルとすることにより、水及びアルコー
ルに対する溶解性がすぐれ、又界面活性能が良好で、各
種用途に有用な物質が得られることを見出した。この変
性シリコーン油は文献未載の新規化合物である。囚 一
般式 R1aR2bSiO4−(a+を) −ー丁−ー (ただし、R”は−CmH2m−(0CnH2n)p0
Hで表わされる水酸基含有基、R゜は低級アルキル基お
びフェニル基から成る群より選ばれた1価の炭化水素基
、aは1〜3、をは0〜2で、かつa+bは1〜3、m
は3〜6、nは2〜3、pはO〜40の数を示す)で表
わされるシロキサン単位を分子中に少なくとも1個含有
する、炭素と結合した水酸基を有するSi数2〜100
のオルガノポリシロキサンと、(B)脂肪族モノアミノ
カルボン酸又はモノアミノジカルボン酸とを酸触媒の存
在下で反応させることを特徴とする新規なアミノ酸オル
ガノポリシロキサンエステルの製造方法に関する。
本発明の方法により得られるアミノ酸オルガノポリシロ
キサンエステルは、一般に粘性の高い油状物質であるが
、水酸基を有するオルガノポリシロキサンの重合度、分
子内の水酸基の数、およびアミノ酸とのモル比を選ぶこ
とにより、油状からワックス状に至る種々の形状のもの
が得られる。
さらに、このアミノ酸オルガノポリシロキサンエステル
は、分子内にアミノ酸を有するのでカチオン界面活性剤
の一種として考えられる。従つて、本発明によるアミノ
酸オルガノポリシロキサンエステルは、耐熱性、耐候性
、低表面張力、展延性などの特性を有するカチオン界面
活性剤として、洗剤添加物、トイレタリー、および化粧
品用界面活性剤または油性基材、帯電防止剤、柔軟剤、
塗料、繊維、高分子などの各種工業用界面活性剤および
油剤として、広範囲の用途に用いることができる。しか
も、本変性シリコーン油はシリコーンとアミノ酸という
いずれも安全な素材から成つているので、安全性の高い
物質であり、直接人体に接する化粧品あるいは医療用の
素材として適している。本発明で用いられるA成分は、
一般式 (ただし、R1は−CmH2m−(0C2n)POHで
表わされる水酸基含有基、R2は抵級アルキル基および
フェニル基から成る群より選ばれた1価の炭化水素基、
aは1〜3、bはO〜2で、かつa+bは1〜3、mは
3〜6、nは2〜3、pはO〜40の数を示す)で表さ
れるシロキサン単位を分子中に少なくとも1個含有する
、炭素と結合した水酸基を有するS1数2〜100のオ
ルガノポリシロキサンである。
mが3未満ではSi−C結合が不安定で反応中に切断さ
れやすく、mが6を越えるものは合成しにくい。pが4
0を越え、またSi数が100を越えると粘度が上昇し
て取扱いにくいうえ、シロキサンの管能基とアミノ酸と
の接触機会が減つて反応しにくくなる。このようなオル
ガノポリシロキサンは、Si−H結合を有するオルガノ
ポリシロキサンと不飽和結合を有するアルコールとの接
触反応によつて、合成することができる。また、本発明
のオルガノポリシロキサンの分子の形状は、直鎖状、分
岐状、および環状の何れであつてもよい。本発明で用い
られる(B)成分のアミノ酸としては、中性アミノ酸で
あるグリシン、α−アラニン、バリン、ロイシン、ザル
コシン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、ε−アミノカ
プロン酸など、酸性アミノ酸であるグルタミン酸、アス
パラギン酸などが例示される。
これらのアミノ酸は光学異性体に関係なく用いることが
できる。また、前記したアミノ酸のうち、酸性アミノ酸
の場合は少なくとも1個のカルボキシル基が遊離の形で
存在すればよく、その他のカルボキシル基はエステル、
もしくはアマイドの形であつてもよい。さらに、アミノ
酸中アミノ基は置換されていても、また置換されていな
くともよい、置換されたものの例としては、N−アシル
化アミノ酸、N−アルキルアミノ酸などが例示される。
本発明に於て水酸基を有するオルガノポリシロキサン囚
とアミノ酸(B)とを反応させるに際しては両者の使用
割合は(4)中に含まれる水酸基中の少なくとも1個を
アミノ酸でエステル化するに必要なノ割合のアミノ酸が
使用される。
本発明で用いられる酸触媒は、通常の酸、ルイス酸、お
よび酸無水物から選ばれる。
このような酸の例としては、硫酸、塩酸、塩化亜鉛、五
酸化リン、および五塩化リンなどがあげられる。酸触媒
の使用量としては、特に限定されないが、アミノ酸1モ
ルに対して0.01〜1モル使用することが適当である
。本発明を実施するに当たり、反応は通常50〜150
′Cの温度範囲て行われるが、それより低くとフもまた
高くとも反応は進行するので、特に限定されない。
また、反応は無溶媒系でも溶媒中でも行うことができる
。用い得る溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン
のように、成分(4)および(B)に対して不活性でか
つ水と共沸可能なものがよい。酸触媒として塩酸を用い
る場合、ガス状の塩酸を反応系に吹き込みながら反応を
行うことが好ましい。以下本発明の実施例を示す。
実施例1 500m1の四つロフラスコに、β−アラニン8.9y
(4).1モル)と次の式1で示される平均式を有する
オルガノポリシロキサン115.4y(0.1モル)と
を収容し、攪拌しながらフラスコ下部より塩化水素を吹
き込んだ。
塩化水素か過剰となり、排気口より流出し始めた後、徐
々に加熱し、120℃まで昇温した。
加熱後2時間ほどして副生した水が激しく発泡した,が
、さらに1時間攪拌を続けた。薄層クロマトグラフィー
により未反応のβ−アラニンが残存しないのを確認した
後、フラスコはにN2ガスを吹き込み、さらに0.1N
K0Hて中和することにより過剰の塩酸を取り除いた。
その後トルエンを用いてフ抽出し、120℃/207W
LHgの条件下で1時間ストリツピングを行つて黄色の
透明油状物124.7ダを得た。得られた最終生成物に
ついて元素分析を行つたところの次のような結果を得た
元素分析結果 またIRスペクトルの結果は添付図面としてそのチャー
トを示すが、ここでは1720cm−1のとこのに明ら
かにエステルの吸収がみられる。
得られたアミノ酸変性ポリジメチルシロキサンの溶解性
を調べたところ、メタノール、エタノール、プロピレン
グリコール、および氷酢酸によく溶解した。
ところが未変性のポリジメチルシロキサンはほとんど溶
解しなかつた。実施例2 実施例1と同様の方法で、β−アラニン3.74q(4
).042モル)と次の式■で示されるジオルガノポリ
シロキサン89.6y(0.084モル)とを120℃
で3.5時間反応させ、淡黄色透明油状のエステル化9
0.5yを得た。
元素分析値結果 実施例3 実施例1と同様にして、グリシン6.0y(0.08モ
ル)と次の式■で示されるジオルガノポリシロキサン8
4.1f(0.08モル)とを反応させ、淡黄色透明の
高粘度油状エステル化物80.9yを得た。
元素分析値結果実施例4 実施例1と同様にして、γ−アミノ酪酸8.25y(0
.08モル)と次の式■で示されるジオルガノポリシロ
キサン107.6g(0.08モル)とを1300Cで
4.5時間反応させ、黄色透明油状のエステル化物11
0.2yを得た。
元素分析値結果 実施禍−5 500mLの三つロフラスコに、L−グルタミン酸塩酸
塩12.85V(0.07モル)、実施例1と同様のジ
オルガノポリシロキサン80.8y(0.07モル)、
濃硫酸1m1、およびキシレン50m1を収容して、還
流温度で攪拌を行つた。
5時間攪拌した後反応溶液が透明になり、キシレンとの
共沸により出てきた反応生成水1,4mtが得られた。
薄層クロマトグラフィーにより反応液を分析したところ
、L−グルタミン酸が検出されなかつたので、反応液を
室温にまて冷却した。次いて重曹により硫酸を中和し、
水洗した後、分液ストリツピングを行い、黄色油状のエ
ステル化物87.7gを得た。元素分析値結果 実施徊−6 実施例1と同様にして、ε−アミノカプロン酸9.18
y(0.07モル)と次の式■で示されるジオルガノポ
リシロキサン19.2y(0.035モル)とを反応さ
せ、黄色の高粘度エステル化物20.4Vを得た。
元素分析値結果 SiCNClH 実施例7 500m1の三つロフラスコに、β−アラニン塩酸塩1
2.56g(0.1モル)、次の式■で示されるジオル
ガノポリシロキサン167.3y(0.1モル)、バラ
トルエンスルホン酸1.8q1およびトルエン60m1
を収容し、還流温度で攪拌し反応も行つた。
4時間後、薄層クロマトグラフィーによりβ−アラニン
が検出されなかつたのを確認し、反応を終了した。
実施例5と同様にして、黄色の透明油状物175.7y
を得た。元素分析値結果 実施例8 アミノ酸としてβ−アラニンを用いて、次表に示すよう
にシロキサンの重合度、γ−ヒドロキシプロピル基数、
およびβ−アラニンの反応モル比をそれぞれ変えて、粘
度の異なる6種類の生成物を得た。
上記表から明らかなように、シロキサンの重合度、分子
内の水酸基数、反応させるアミノ酸のモル数を変えるこ
とにより、低粘度から高粘度のアミノ酸オルガノポリシ
ロキサンエステルを容易に得ることができる。
実施例9 1eの四つロフラスコを用い、オルガノポリシロキサン
として式■に示される平均式を有するもの199y(0
.08モル)を用いるほかは実施例4と同様にして、粘
稠な黄色の透明油状物204yを得た。
実施例10 50Tf11の四ツロフラスコを用い、オルガノポリシ
ロキサンとして式■に示される構造式を有するもの8.
75y(0.035モル)を用いるほかは実施例6と同
様にして、粘稠な黄色の透明油状物13.8Vを得た。
実施例11オルガノポリシロキサンとして式xに示され
る構造式を有するもの383f(0.05モル)を用い
るほかは実施例1と同様にして、粘稠な黄色の透明油状
物388yを得た。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例1で得たアミノ酸変性ポリジメチルシロキ
サンのIRスペクトルチャートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)一般式 R^1_aR^2_bSio〔4−(a+b)〕/2(
    ただし、R^1は−C_mH_2_m−(OC_nH_
    2_n)_pOHで表わされる水素基含有基、R^2は
    低級アルキル基およびフェニル基から成る群より選ばれ
    た1価の炭化水素、aは1〜3、bは0〜2で、かつa
    +bは1〜3、mは3〜6、nは2〜3、pは0〜40
    の数を示す)で表されるシロキサン単位を分子中に少な
    くとも1個含有する、炭素と結合した水酸基を有するS
    i数2〜100のオルガノポリシロキサンと、(B)脂
    肪族モノアミノカルボン酸又はモノアミノジカルボン酸
    を酸触媒の存在下で反応させることを特徴とする新規な
    アミノ酸オルガノポリシロキサンエステルの製造方法。
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