JPH0515531Y2 - - Google Patents

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JPH0515531Y2
JPH0515531Y2 JP1986202806U JP20280686U JPH0515531Y2 JP H0515531 Y2 JPH0515531 Y2 JP H0515531Y2 JP 1986202806 U JP1986202806 U JP 1986202806U JP 20280686 U JP20280686 U JP 20280686U JP H0515531 Y2 JPH0515531 Y2 JP H0515531Y2
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ring
exhaust pipe
mass
vibration
vehicle body
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JP1986202806U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両の排気管を車両本体に支持する
ための環状の弾性体からなる支持装置、所謂Oリ
ングに関し、特に車両本体への排気管からの振動
に伝達を防止するようにしたダイナミツクダンパ
型のOリングに関するものである。
〔従来の技術〕
排気管の車両本体への取付けは、第5図に示す
ように、ゴム等の弾性体からなるOリング50に
より支持するようにして排気管54から車両本体
55への振動の伝達を防止するようにしている。
このようなOリングにおいて、排気管がエンジ
ンの常用回転域で共振点を持つ場合、ゴム等の弾
性体が有する弾性特性だけでは、振動の伝達を抑
制できないため、それに有効なマスをOリングに
設けてダイナミツクダンパを構成して振動伝達を
抑制するようにしたものがある(実開昭56−
70425号、実開昭59−24548号)。
これは、第6図乃至第8図に示すように、Oリ
ング50の内周内にマス53を設けて連接する
か、Oリング50の内周内に別体のマス53aお
よび53bを設けたものであるが、第9図あるい
は第10図にその振動伝達特性図を示すように、
特定の周波数領域しか振動の伝達を抑制すること
ができないものであつた。なお、この試験は、O
リングの一端を振動測定装置に懸吊し、Oリング
の他端を振動発生装置と接続して、振動発生装置
からの振動周波数を変化させ、振動測定装置への
振動伝達量を測定することにより得たものであ
る。そこで、このようなダイナミツクダンパ型の
Oリングにおいて、第11図に示すように、U字
形をなす二つのサポートゴム51および52の開
放端間に単一のマス53を介在して接合し、排気
管54から車両本体55への全振動経路がマス5
3の作用を受けて振動吸収を行えるようにし、広
い周波数領域にわたつて振動の伝達を抑制できる
ようにしたものも提案されている(実開昭59−
186574号)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述の如きダイナミツクダンパ型のO
リングにおいては、単一のマス53により二つの
サポートゴム51および52の左右の開放端が連
接される構造となつているため、引張荷重を受け
た時に、マス53によりOリングの左右方向の変
位が規制、つまりOリングの変形の度合いが規制
され、その結果、上下方向のバネ定数が高くなつ
て排気管から車両本体への振動の伝達を増加し、
車両本体の振動騒音が却つて悪化する場合があつ
た。
従つて、本考案の目的は、ダイナミツクダンパ
の機能を損なうことなく、Oリングの左右方向の
変位を規制しないようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、マスを分割形成して、Oリン
グにおける排気管から車両本体への全振動経路上
に介在させたことを特徴とする。
具体的には、本考案の排気管支持用Oリング構
造は、排気管側に取り付ける第1の取付部と車両
本体側に取り付ける第2の取付部、及びこの2つ
の取付部を連結する弾性支持部を複数、つまり排
気管から車両本体への振動経路を複数有する排気
管支持用Oリング構造であつて、前記2つの取付
部を連結する各弾性支持部はマスが介在されてダ
イナミツクダンパを構成し、これら複数の弾性支
持部の内、一つの弾性支持部に介在されるマス
は、他の弾性支持部に介在されるマスと別体で構
成されて成る。
〔作用〕
その結果、Oリングに引張荷重が作用しても、
Oリングは左右方向において規制を受けることが
ないため、何れの方向にも自由に変位することが
できる。このため、Oリングのバネ定数が上昇す
ることはなく、更に、排気管から車両本体への全
ての振動経路においてマスの作用による振動吸収
が行われ、ダイナミツクダンパの機能を損なうこ
ともない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。
第1図および第2図は、本考案の一実施例の正
面図と側面図であり、図中、10と20はサポー
トゴム、30と40はマスである。
サポートゴム10は、央部に取付孔11が穿設
され、両端部12および13が開放端とされたU
字形に形成されている。
サポートゴム20は、サポートゴム10と同様
に央部に取付孔21が穿設され、両端部22およ
び23が開放端とされたU字形に形成されてい
る。
これらのサポートゴム10と20との両端部1
2および13と22および23は、対向する端部
間にマス30および40が介在されて接合されて
いる。
すなわち、サポートゴム10の開放端部12
と、この開放端部12に対向するサポートゴム2
0の開放端部22との間にマス30を介在して接
合し、サポートゴム10の開放端部13と、この
開放端部13に対向するサポートゴム20の開放
端部23との間にマス40を介在して接合するこ
とによつてO字形状のサポートゴムリングを構成
するようになつている。なお、マス30と40に
は鉄が用いられ、サポートゴム10および20と
の接合は、加硫接着により行われている。
そして、取付孔11に車両本体55に固定され
ている吊金具57の一端が挿入係合され、取付孔
21に排気管54に固定されている吊金具56の
一端が挿入係合されて、排気管54を車両本体5
5に支持するようになつている。
以上のように構成された結果、サポートゴム1
0と20の取付穴11および取付穴21に、排気
管54および車両本体55の変動による引張荷重
が作用しても、Oリング本体にはその変位を拘束
する部位が存在しないため、上下および左右方向
に自由に変位することができる。このため、Oリ
ングのバネ定数が上昇することなく、ダイナミツ
クダンパの機能と併せて車両本体への振動の伝達
を効果的に抑制することができる。
特に、第3図に試験結果を示すように、本実施
例においては、上述した第11図に示すようなサ
ポートゴム51および52を二分割して、中間部
に単一のマス53を介在して接合した従来のもの
に比べ、伝達力比が大きくなる周波数領域をp
p′に低くすることができるため、さらに広い
周波数領域にわたつて振動伝達を抑制(第3図斜
線部)することができる。
本実施例において、取付孔21は本考案の排気
管側に取り付ける第1の取付部に、取付孔11は
本考案の車両本体側に取り付ける第2の取付部
に、サポートゴム10、サポートゴム20、マス
30及びマス40からなる振動を伝達する2つの
経路、つまり第1図において取付孔11と取付孔
21を通る中心線に対して、第1図上の向かつて
左側のマス30を介在した振動伝達経路と同じく
第1図上の向かつて右側のマス40を介在した振
動伝達経路が本考案の2つの取付部を連結する弾
性支持部に、マス30とマス40は本考案の別体
に構成されたマスにそれぞれ対応する。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものであり、例え
ば、第4図に示すように、マスの取付けを容易と
するため、Oリングを構成する弾性体60の中間
部に孔61および62を穿設して、この孔61お
よび62にそれぞれ別体のマス30および40を
埋設するようにしても良い。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、ダイナミツクダ
ンパ型のOリングにおいて、マスを分割形成し
て、Oリングにおける排気管から車両本体への全
振動経路上に介在させるようにしたので、ダイナ
ミツクダンパの機能による振動伝達抑制の効果を
有すると共に、Oリングに引つ張り荷重が作用し
ても、Oリングは左右方向において規制を受ける
ことがないため、何れの方向にも自由に変位する
ことができ、Oリングのバネ定数を上昇させるこ
となく、広い周波数領域にわたつて、振動の伝達
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の正面図、第2図
は、第1図の−線部分断面を含む側面図、第
3図は、上述一実施例と従来技術との試験結果を
比較するための特性図、第4図は、本考案の他の
実施例の正面図、第5図は、従来のOリングの正
面図、第6図乃至第8図は、従来のダイナミツク
ダンパ型のOリングの正面図、第9図および第1
0図は、第6図乃至第8図に示す従来のダイナミ
ツクダンパ型のOリングの特性図、第11図は、
従来の他のダイナミツクダンパ型のOリングの正
面図を示すものである。 10……サポートゴム(弾性体)、11……取
付孔、20……サポートゴム(弾性体)、21…
…取付孔、30……マス、40……マス、54…
…排気管、55……車両本体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 排気管側に取り付ける第1の取付部と車両本体
    側に取り付ける第2の取付部、及び前記2つの取
    付部を連結する弾性支持部を複数有する排気管支
    持用Oリング構造において、 前記2つの取付部を連結する各弾性支持部はマ
    スが介在されてダイナミツクダンパを構成し、 前記複数の弾性支持部の内、一つの弾性支持部
    に介在されるマスは、他の弾性支持部に介在され
    るマスと別体で構成されることを特徴とする排気
    管支持用Oリング構造。
JP1986202806U 1986-12-25 1986-12-25 Expired - Lifetime JPH0515531Y2 (ja)

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JPS63104623U JPS63104623U (ja) 1988-07-06
JPH0515531Y2 true JPH0515531Y2 (ja) 1993-04-23

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587945B2 (ja) * 1975-10-16 1983-02-14 三菱油化株式会社 ユウキシリヨウブンカイホウホウ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618179Y2 (ja) * 1978-11-24 1986-03-13
JPS587945U (ja) * 1981-07-09 1983-01-19 トヨタ自動車株式会社 防振ゴム装置

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JPS587945B2 (ja) * 1975-10-16 1983-02-14 三菱油化株式会社 ユウキシリヨウブンカイホウホウ

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JPS63104623U (ja) 1988-07-06

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