JPH05155194A - 綴込具 - Google Patents

綴込具

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JPH05155194A
JPH05155194A JP15127192A JP15127192A JPH05155194A JP H05155194 A JPH05155194 A JP H05155194A JP 15127192 A JP15127192 A JP 15127192A JP 15127192 A JP15127192 A JP 15127192A JP H05155194 A JPH05155194 A JP H05155194A
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信一 金田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本願は、取付部材の左右側縁に連結した左右
一対の開閉部材を、取付部材の左右側方の前後いづれか
らも開閉操作することができ、かつ、開閉部材の開閉動
作の円滑性をはかったものである。 【構成】 取付部材1と、綴杆11,12を有し、前記
取付部材1の左右側縁に夫々回動自在に連結された中空
扁平状の左右一対の開閉部材6,6と、前記各開閉部材
6内で、相対方向に連動する前後一対の作動板により開
閉部材6を取付部材1に回動可能に連結する不作動位置
と、その連結を解く作動位置との間で作動する連結機構
と、前記連結機構を夫々不作動位置から作動位置に操作
する操作部材19と、連結機構の作動位置を保持し、こ
の状態が開閉部材1の連結時に解かれる保持機構とから
成り、前記操作部材19を取付部材1の左右側方の前後
位置に夫々配設して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、取付部材の左右側縁部
に、綴杆を内面に設けた左右一対の開閉部材を連結機構
により着脱可能に装着し、取付部材の左右側面のいづれ
からも連結機構を操作して開閉部材の着脱操作ができる
ように構成された綴込具である。
【0002】
【従来の技術】従来、方形状の基板の左右側縁の前後位
置に連結用の軸筒を夫々設けた取付部材と、互いに挿通
可能な釘状及び管状から成る綴杆を内面前後位置に夫々
突設し、下縁に前記軸筒と夫々連結する軸筒を設けた中
空扁平状の左右一対の開閉部材と、この各開閉部材内に
配置された連結機構とから成り、この連結機構が、前後
方向に摺動可能な操作板と、これを常時一方に弾圧する
スプリングと、前記操作板に係止された前後一対の連結
杆と、操作板の作動状態をロックするロック部片とから
構成され、不作動状態ではスプリングの付勢力により前
後一対の連結杆が開閉部材の軸筒と取付部材の軸筒とを
連結した状態におかれ、この状態から左右いづれか一方
の操作板をスプリングに抗して指圧摺動したとき、該操
作板に係止された連結杆を取付部材の軸筒より脱出して
軸筒同士の連結を解くと共に、この作動状態をロック部
片によりロックし、かつ、他方の開閉部材が取付部材に
対し回動して一方の開閉部材が取付部材より離反して綴
込操作を可能とする構成の両側開閉式の綴込具は、例え
ば実開昭62−123979号公報にいて公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の構成によれば、左右方向のいづれからも開閉部材の
連結状態を解いて用紙などの綴込み操作ができて使用に
便利であるが、操作板が開閉部材側に設けられているの
で、開閉部材を取付部材から離反するために、操作板を
スプリングに抗して指圧したとき、その指圧力が取付部
材から離反しようとする開閉部材の動作を拘束する方向
に作用して開閉部材の操作性を損なうという不都合があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願は上記した従
来のものの不都合を解消するために、基板の左右側縁に
軸筒を夫々有した取付部材と、互いに挿通可能な綴杆を
内面に突設し、かつ、下部に前記軸筒に連結される軸筒
を設けた中空扁平状の左右一対の開閉部材と、この左右
一対の開閉部材内に夫々配置され、かつ、連結杆を有し
て該連結杆を開閉部材の軸筒から取付部材の軸筒内に突
出してこれらを回動自在に連結する第1位置と、連結杆
を取付部材の軸筒内から開閉部材の軸筒内に没入してこ
れらの連結状態を解く第2位置との間で移動可能な連結
機構と、前記左右一対の開閉部材内に配置され、かつ、
前記連結機構の第2位置を保持し、開閉部材が取付部材
の連結位置に至ったとき、取付部材の軸筒と作用して前
記保持状態を解く保持機構と、前記取付部材に取り付け
られて前記連結機構を第1位置から第2位置に操作する
左右一対の操作部材とから構成したことを特徴とする綴
込具を提案するものである。
【0005】さらにまた本願は、取付部材の左右方向の
みならず、その前後方向からも開閉部材の開閉操作がで
きるように、基板の左右側縁に前後一対の軸筒を夫々有
した取付部材と、互いに挿通可能な綴杆を内面に突出
し、かつ、下部に前記軸筒に連結される前後一対の軸筒
を設けた中空状扁平状の左右一対の開閉部材と、前記左
右一対の開閉部材内に夫々配置され、かつ、相対方向連
動機構により連結された前後一対の作動板に連結杆を夫
々設けて、前記一対の作動板が相対方向の一方に移動し
たとき、連結杆が開閉部材の前後一対の軸筒から取付部
材の前後一対の軸筒内に夫々突出してこれらを回動自在
に連結し、前後一対の作動板が相対方向の他方に移動し
たとき、連結杆が取付部材の前後一対の軸筒内から開閉
部材の前後一対の軸筒内に夫々没入してこれらの連結状
態を解く連結機構と、前記左右一対の開閉部材内に配置
され、かつ、前記連結機構が連結状態を解く位置に移動
したとき、その解いた状態を保持し、開閉部材が取付部
材との連結位置に至ったとき、取付部材に設けた軸筒と
作用して前記保持状態を解く保持機構と、前記取付部材
の左右の各前後位置に夫々配設されて前記連結機構の作
動板を連結位置から連結状態を解く位置に操作する操作
部材とから構成したことを特徴とする綴込具を提案する
ものである。
【0006】上記した後者の構成において、基板の左右
側縁に有した前後一対の軸筒と、基板の前後方向の中心
より対称位置に配置し、かつ、保持機構と作用する軸筒
を基板の前後方向の中心部に設けることにより左右一対
の開閉板に方向性の区別なく取付部材に連結することが
できる。
【0007】
【作用】しかして、請求項1記載の構成において、左右
一対の開閉部材が起立して対峙して用紙を綴込んでいる
不作動状態においては、取付部材の軸筒と開閉部材の軸
筒とが連結杆により回転可能に連結してある。この状態
から、左右いづれか一方の操作部材を指圧操作すると、
これに対応する一方の連結機構が作動して連結杆が取付
部材の軸筒から脱出して開閉部材の軸筒内に没入するの
で、一方の開閉部材の連結状態が解かれると共に、この
非連結状態は保持機構により保持される。
【0008】また請求項3記載の構成において、左右一
対の開閉部材が起立して対峙して用紙を綴込んでいる状
態で、左右及び前後位置のいづれか一つの操作部材を指
圧操作すると、その操作部材によって左右いづれか一方
の前後方向で連結されている前後一対の連結杆が、前後
一対の作動板と共に相対方向に移動して、取付部材の前
後一対の軸筒から夫々脱するので、前記操作部材に対応
する一方の開閉部材の連結状態が解かれると共に、この
非連結状態は保持機構により保持される。
【0009】このようにして、一方の開閉部材の連結状
態が解かれると、取付部材に連結されている他方の開閉
部材が綴込んでいる用紙の荷重により外向きに回動し
て、綴杆が起立し、次いで従来と同様に綴杆相互の挿通
状態を解いて一方の開閉部材に用紙の綴込みを行い、再
び綴杆を相互に挿通して綴杆に用紙などを綴込んだの
ち、連結状態が解かれている一方の開閉部材を元の連結
位置に復動してその軸筒を取付部材の軸筒との連結位置
に合致すると、その取付部材に設けた軸筒に保持機構作
用して保持機構の保持状態が自動的に解かれて、弾圧付
勢力により連結機構が復動して連結杆により取付部材の
軸筒と一方の開閉部材の軸筒とが再び連結される。
【0010】
【実施例】以下本願の実施例を図面にもとづいて詳述す
ると、図1から図8は本願の第1実施例を示しており、
図において取付部材1は方形状の基板2の長手方向の両
辺の一方の端部寄りと中央部寄りとに夫々軸筒3,4を
有し、かつ、長手方向の両端部位置に、表紙体などに取
り付けるための取付孔5が設けてある。
【0011】前記取付部材1の左右側縁に回動自在に連
結される開閉部材6は、上縁と前後縁に外向きのリブ7
を夫々折曲して設け、かつ、下縁に前記軸筒3,4を夫
々連結する2つの軸筒8,9を有した内板6a と、上縁
及び前後縁が前記リブ7に当接して前記内板6a との間
に空間部が生じるように間隔片10により取り付けられ
る外板6b とから成り、その内板6a の長手方向の両端
部内面に、例えば釘状の綴杆11同士或いは管状の綴杆
同士を夫々突設してもよいが、本例においては、内板6
a の長手方向の一端部に釘状の綴杆11を、その他端部
に管状の綴杆12を夫々突設した場合を示している。
【0012】取付部材1に開閉部材6を連結する連結機
構13は、前記間隔片10と係合する長孔14を介して
開閉部材6の内板6a と外板6b との間に摺動可能に配
置され、かつ、下縁の前後位置に設けた係合孔15に、
L字状に屈曲されて夫々対応する軸筒8,9内に挿通す
る連結杆16の屈曲片16a を夫々係合した長尺の作動
板17と、この作動板17を、前記連結杆16が対応す
る軸筒8,9より突出する方向に常時弾圧付勢するスプ
リング18とから構成されている。
【0013】前記作動板17をスプリング18に抗して
押動して取付部材1と開閉部材6との連結状態を解く操
作部材19は、取付部材1の端部に位置する軸筒3内に
摺動可能に嵌合され、かつ、図5で示すように外端に指
圧部20を、その内端に前記軸筒3の上面に設けたスリ
ット21より上方に突出して前記作動板17の下縁に設
けた凹部22に係合する突起23を有した操作杆24
と、前記スプリング18の弾圧力よりも弱い弾圧力で前
記操作杆24を常時その押動方向に付勢するスプリング
25とから構成れる。
【0014】さらに、連結機構13の非連結状態を保持
する保持機構26は、前記作動板17に設けた下縁で開
口し、かつ、一端部に窪み部27を有した切欠凹部28
内に、基部29が前記窪み部27に嵌合して垂直傾動可
能に配置された合成樹脂製の保持部片30を有し、この
保持部片30の遊端部に係止爪31を設けると共に、上
面に前記切欠凹部28の内面と圧接して保持部片30に
常時下向きの傾動力を付勢する弾片32を、また下面に
前記弾片32の付勢力により取付部材1の軸筒4の上面
に圧接する脚片33を夫々一体に設けてあり、かつ、前
記係止爪31と対応する外板6b の内面には、作動板1
7が摺動して取付部材1と開閉部材6との連結が解かれ
て保持部片30が下向きに傾動したとき、前記係止爪3
1と係止して作動板17の摺動を拘束する止片34が設
けてある。
【0015】また前記作動板17の長手方向の下縁中央
部に、下縁で開口する斜状の切欠溝35が設けてあり、
この切欠溝35内に常態で先縁が取付部材1の軸筒4と
圧接して常時開閉部材6に浮上力を付勢する合成樹脂製
の弾片36が介入してある。なお操作部材19の指圧部
20に対応する開閉部材6の下端隅部に指圧部20の移
動を許容する切欠部37が形成してある。
【0016】しかして、取付部材に開閉部材6,6が連
結されて対峙して用紙を綴込んでいる図1の実線で示す
不作動状態においては、図2で示すように、作動板17
が図中右方向にスプリング18により弾圧付勢された状
態で、前後の連結杆16が開閉部材6の軸筒8,9より
取付部材1の軸筒3,4に突出して取付部材1と開閉部
材6とが連結され、かつ、凹部22と突起23との係合
を介して操作杆24はスプリング25に抗して突出状態
におかれる。
【0017】この不作動状態から左右いづれか一方の操
作部材19の指圧部20をスプリング18に抗して指圧
すると、凹部22と突起23との係合により作動板17
も同方向に摺動して、図3で示すように連結杆16が取
付部材1の軸筒3,4より脱出して開閉部材6の軸筒
8,9内に没入し、これら軸筒の連結状態が解かれる。
すると、弾片32と36の弾圧力により開閉部材6が多
少とも取付部材1より浮上するので、保持部片30が下
向きに傾動して係止爪31が止片34に係止して作動板
17の作動状態は拘束される。
【0018】このように一方の開閉部材6の取付部材1
との連結を解いたのち、取付部材1と回動自在に連結さ
れている他方の開閉部材6は、綴込んでいる用紙の荷重
により外向きに回動して、綴杆13,14を起立し、図
1の仮想線で示すように、左右一対の開閉部材6は上下
方向に対向した状態におかれる。
【0019】従って、従来と同様に取付部材1から離反
した一方の開閉部材6を他方の開閉部材6より取り外
し、かつ、綴杆13と14とに用紙などに穿った綴孔を
係挿し、再び綴杆13と14を相互に挿通して用紙など
を綴り込んだのち、他方の開閉部材6を取付部材1に対
し起立するように回動すると、保持部材30の脚片33
が対応する取付部材1の軸筒9の上面に当接して該保持
部片30は弾片32の弾力に抗して上向きに傾動し、こ
れによって係止爪31が止片34より外れるので、作動
板17はスプリング18により復動する。一方、開閉部
材6が起立方向に回動すると、操作杆24がスプリング
25により内方に弾圧されていることにより、凹部22
が突起23と係合すると共に、軸筒8,9及び3,4が
同一軸線上で一致するので、連結杆16が開閉部材6の
軸筒8,9より取付部材1の軸筒3,4内に夫々突出し
て軸筒同士が連結され、左右一対の開閉部材6,6は再
び起立状態で対峙する。
【0020】図7,8は操作部材19の他の実施例を示
すもので、この構成は、取付部材1の軸筒3内に摺動可
能に嵌合された操作杆24の外端に設けた指圧部20を
押圧することにより、軸筒3内に挿通されている連結杆
16の先端を操作杆24によって直接押圧することによ
り、作動板17をスプリング18に抗して非連結位置ま
で摺動させるものであり、この構成によるときは、スリ
ット21、凹部22、突起23及びスプリング25を省
略することができる。
【0021】上記した図1乃至図8に示す第1実施例
は、取付部材1の長手方向の一端部の左右位置で開閉部
材6,6の開閉操作ができるように構成した場合を示し
たが、図9乃至11に示す第2実施例は、さらに使用に
便利なように、取付部材1の長手方向の他端において
も、その左右位置から開閉部6,6の開閉操作ができる
ように構成したものである。
【0022】即ち前記した第1実施例と基本的に相違す
るところは、図4と図11との対比から明らかなよう
に、作動板を前後に2分割し、この作動板17aと17b
とを相対方向連動機構によって連動連結すると共に、
前後一対の作動板17a と17b に夫々連結杆16,1
6を取り付け、かつ、取付部材1の長手方向の両端部の
左右位置に夫々操作部材19を設けた点にある。
【0023】以下具体的構成について詳述する。なお第
1実施例と同一符号は同一部材を示している。即ち取付
部材1は方形状の基板2の長手方向の両辺の前端位置と
中央部とに夫々軸筒3,4,40を有し、かつ、長手方
向の両端部位置に、表紙体などに取り付けるための取付
孔5が設けてある。
【0024】前記取付部材1の左右側縁に回動自在に連
結される開閉部材6は、上縁と前後縁に外向きのリブ7
を夫々折曲して設け、かつ、下縁前後位置に前記軸筒
3,4を夫々連結する2つの軸筒8,9を有した内板6
a と、上縁及び前後縁が前記リブ7に当接して前記内板
6a との間に空間部が生じるように間隔片10により取
り付けられる外板6b とから成り、その内板6a の長手
方向の両端部内面に、釘状の綴杆11を、その他端部に
管状の綴杆12を夫々突設している。
【0025】取付部材1に開閉部材6を連結する連結機
構13は、前位の作動板17aの端部に延設したラック
片41と後位の作動板17bの端部に延設したラック片
42を上下で対向させ、その間にピニオン43を介在さ
せて一対のラック片41と42及びピニオン43により
相対方向に連動連結された前後一対の作動板17a,1
7bに夫々連結杆16,16を、それらが相対方向に延
びるように設けて成り、この一対の作動板17a,17
bは前記間隔片10と係合する長孔14を介して開閉部
材6の内板6a と外板6b との間に相対移動可能に配置
されると共に、前後一対の作動板17a,17bの下縁
前後位置に設けた係合孔15に、L字状に屈曲されて夫
々対応する軸筒8,9内に挿通する連結杆16の屈曲片
16a が夫々係合しており、さらに前記作動板17a,
17bを、前記連結杆16,16が対応する軸筒8,9
より突出する方向に常時弾圧付勢するスプリング18が
設けてある。
【0026】前記作動板17a,17bをスプリング1
8に抗して押動して取付部材1と開閉部材6との連結状
態を解く操作部材19は、取付部材1の両側端部に位置
する軸筒3内に摺動可能に嵌合され、かつ、図5で示す
ように外端に指圧部20を、その内端に前記軸筒3の上
面に設けたスリット21より上方に突出して前記作動板
17a,17bの下縁に設けた凹部22に係合する突起
23を有した操作杆24と、前記スプリング18の弾圧
力よりも弱い弾圧力で前記操作杆24を常時その押動方
向に付勢するスプリング25とから構成されている。
【0027】さらに、連結機構13の非連結状態を保持
する保持機構26は、後位の作動板17に設けた下縁で
開口し、かつ、一端部に窪み部27を有した切欠凹部2
8内に、基部29が前記窪み部27に嵌合して垂直傾動
可能に配置された合成樹脂製の保持部片30を有し、こ
の保持部片30の遊端部に係止爪31を設けると共に、
上面に前記切欠凹部28の内面と圧接して保持部片30
に常時下向きの傾動力を付勢する弾片32を、また下面
に前記弾片32の付勢力により取付部材1の中央部に設
けた軸筒4の上面に圧接する脚片33を夫々一体に設け
てあり、かつ、前記係止爪31と対応する外板6b の内
面には、作動板17a,17bが相対移動して取付部材
1と開閉部材6との連結が解かれて保持部片30が下向
きに傾動したとき、前記係止爪31と係止して作動板1
7a,17bの相対移動を拘束する止片34が設けてあ
る。
【0028】なお操作部材19の指圧部20に対応する
開閉部材6の下端隅部に指圧部20の移動を許容する切
欠部37が形成してある。
【0029】しかして、左右一対の開閉部材6,6が起
立して用紙を綴込んでいる不作動状態においては、図1
0で示すように、スプリング18により前後一対の作動
板17a,17bが互いに離反する方向に相対移動し
て、前後の連結杆16が開閉部材6の軸筒8,9より取
付部材1の軸筒3,4内に突出しており、この不作動状
態から左右に位置する前後いづれか一方の操作部材19
の指圧部20をスプリング18に抗して指圧すると、凹
部22と突部23との係止により前後一対の作動板17
a,17bがピニオン43とラック片41,42との噛
合により接近する方向に相対移動し、図11で示すよう
に前後の連結杆16,16は夫々取付部材1の軸筒3,
4より脱出して一方の開閉部材6の軸筒8,9内に没入
し、これら軸筒の連結状態が解かれ、かつ、弾片32の
弾圧力により開閉部材6が多少とも取付部材1より浮上
するので、保持部片30が下向きに傾動して係止爪31
が止片34に係止して作動板17a,17bの作動状態
は拘束される。
【0030】このように一方の開閉部材6の取付部材1
との連結を解いたのち、取付部材1と回動自在に連結さ
れている他方の開閉部材6は綴り込んでいる用紙の荷重
により外向きに回動して、綴杆11,12が起立し、図
9の仮想線で示すように、左右一対の開閉部材6は上下
方向に対向した状態におかれる。
【0031】従って、従来と同様に取付部材1から離反
した一方の開閉部材6を他方の開閉部材6より取り外
し、かつ、綴杆11と12とに用紙に穿った綴孔を係挿
し、再び綴杆11と12を相互に挿通して用紙を綴り込
んだのち、他方の開閉部材6を取付部材1に対し起立す
るように回動すると、保持部材30の脚片33が取付部
材1の中央部に設けた軸筒40の上面に当接して該保持
部片30は弾片32の弾力に抗して上向きに傾動し、こ
れによって係止爪31が止片34より外れるので、一対
の作動板17a,17bはスプリング18により相対方
向に復動する。
【0032】一方、開閉部材6が起立方向に回動する
と、操作杆24がスプリング25により内方に弾圧され
ていることにより、凹部22が突起23と係合すると共
に、軸筒8,9及び3,4が同一軸線上で一致するの
で、連結杆16が開閉部材6の軸筒8,9より取付部材
1の軸筒3,4内に夫々突出して軸筒同士が連結され、
左右一対の開閉部材6,6は再び起立状態で対峙する。
上記した第2実施例によれば、取付部材1に設けた前後
一対の軸筒3と4及び前記開閉部材6に設けた前後一対
の軸筒8,9とを夫々長手方向における中心部から対称
位置に設け、かつ、取付部材1の中心部からその左右位
置に保持部片30の脚片33と圧接する軸筒40を設け
て成るので、左右一対の開閉部材6,6を取付部材1に
対し、左右の区別なく共通に連結することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本願によれば、連結機構を
操作する操作部材を取付部材側に設けて成るので、開閉
部材の開閉動作に何等支障を与えることなく円滑に行う
ことができ、特に請求項3記載の構成によれば、以下に
述べたような効果を有する。即ち用紙などを表紙体に綴
込む場合、背見出しの天地方向に対し書類の見開きの天
地方向とを一致させる場合(正立綴じ)と、見開きの天
地方向とを逆にする場合(倒立綴じ)とがあり、このよ
うな場合において、背見出しの天地方向と用紙などの見
開きの天地方向とを確認しながら正立綴じ乃至倒立綴じ
の綴込み操作をしなければならず、しからざるときは開
閉部材の開閉操作を手を伸ばして表紙体の天側から行わ
なければならなかったり或いは開閉操作を手前側で行え
るように表紙体の向きを180°変更しなければならな
いという使用上の不便を有し、また表紙体に対し用紙な
どを、その表表紙側で用紙などを正立綴じとし、裏表紙
側では用紙などを倒立綴じとする態様の場合において
も、表紙体の向きは綴込みの都度、変更しなければなら
ないという使用上の不便があるが、本願によれば、用紙
の綴込方向や使用者の扱い勝手例えば正立綴じと倒立綴
じの如何にかかわらず、常に手前位置で綴込み操作を行
うことができ、取扱いに極めて便利であり、また請求項
4記載の構成によれば、製作時において、取付部材に対
し、左右一対の開閉部材を取り付け方向を区別すること
なく、連結することができて量産性に有効であり、さら
に請求項5記載の構成によれば、左右一対の開閉部材の
構成を単一化できるのでさらに量産性に優れるなどの利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】総体斜視図
【図2】連結状態を示す開閉部材の内面図
【図3】非連結状態を示す開閉部材の内面図
【図4】分解斜視図
【図5】連結状態における操作部材の一部裁断した部分
拡大図
【図6】非連結状態における操作部材の一部裁断した部
分拡大図
【図7】図5に対応する他の実施例図
【図8】図6に対応する他の実施例図
【図9】他の実施例における総体斜視図
【図10】連結状態を示す他の実施例における開閉部材
の内面図
【図11】非連結状態を示す他の実施例における開閉部
材の内面図
【図12】他の実施例における分解斜視図
【符号の説明】
1 取付部材 2 基板 3,4,8,9,40 軸筒 6 開閉部材 6a 内板 6b 外板 11,12 綴杆 13 連結機構 16 連結杆 17,17a ,17b 作動板 18,25 スプリング 19 操作部材 20 指圧部 21 スリット 22 凹部 23 突起 24 操作杆 26 保持機構 28 切欠凹部 30 保持部片 31 係止爪 32,36 弾片 33 脚片 34 止片 35 切欠溝 41,42 ラック片 43 ピニオン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の左右側縁に軸筒を夫々有した取付
    部材と、互いに挿通可能な綴杆を内面に突設し、かつ、
    下部に前記軸筒に連結される軸筒を設けた中空扁平状の
    左右一対の開閉部材と、この左右一対の開閉部材内に夫
    々配置され、かつ、連結杆を有して該連結杆を開閉部材
    の軸筒から取付部材の軸筒内に突出してこれらを回動自
    在に連結する第1位置と、連結杆を取付部材の軸筒内か
    ら開閉部材の軸筒内に没入してこれらの連結状態を解く
    第2位置との間で移動可能な連結機構と、前記左右一対
    の開閉部材内に配置され、かつ、前記連結機構の第2位
    置を保持し、開閉部材が取付部材との連結位置に至った
    とき、取付部材の軸筒と作用して前記保持状態を解く保
    持機構と、前記取付部材に取り付けられて前記連結機構
    を第1位置から第2位置に操作する左右一対の操作部材
    とから構成したことを特徴とする綴込具。
  2. 【請求項2】 連結機構が、開閉部材の長手方向に摺動
    可能であって下部に連結杆を設けた作動板と、この作動
    板を常時連結杆が開閉部材の軸筒から取付部材の軸筒内
    に突出する方向に弾圧付勢するスプリングから成る請求
    項1記載の綴込具。
  3. 【請求項3】 基板の左右側縁に前後一対の軸筒を夫々
    有した取付部材と、互いに挿通可能な綴杆を内面に突出
    し、かつ、下部に前記軸筒に連結される前後一対の軸筒
    を設けた中空状扁平状の左右一対の開閉部材と、前記左
    右一対の開閉部材内に夫々配置され、かつ、相対方向連
    動機構により連結された前後一対の作動板に連結杆を夫
    々設けて、前記一対の作動板が相対方向の一方に移動し
    たとき、連結杆が開閉部材の前後一対の軸筒から取付部
    材の前後一対の軸筒内に夫々突出してこれらを回動自在
    に連結し、前後一対の作動板が相対方向の他方に移動し
    たとき、連結杆が取付部材の前後一対の軸筒内から開閉
    部材の前後一対の軸筒内に夫々没入してこれらの連結状
    態を解く連結機構と、前記左右一対の開閉部材内に配置
    され、かつ、前記連結機構が連結状態を解く位置に移動
    したとき、その解いた状態を保持し、開閉部材が取付部
    材との連結位置に至ったとき、取付部材に設けた軸筒と
    作用して前記保持状態を解く保持機構と、前記取付部材
    の左右の各前後位置に夫々配設されて前記連結機構の作
    動板を連結位置から非連結位置に操作する操作部材とか
    ら構成したことを特徴とする綴込具。
  4. 【請求項4】 基板の左右側縁に有した前後一対の軸筒
    を、基板の前後方向の中心部より対称位置に配置し、か
    つ、保持機構と作用する軸筒を基板の前後方向の中心部
    に設けて成る請求項3記載の綴込具。
  5. 【請求項5】 開閉部材の内面に突設した一方の綴杆が
    釘状の綴杆であり、その他方の綴杆が管状の綴杆である
    請求項1,2,3または4記載の綴込具。
  6. 【請求項6】 連結機構が、一対の作動板の少なくとも
    一方を常時連結杆が開閉部材の軸筒から取付部材の軸筒
    内に突出する方向に弾圧するスプリングを備えている請
    求項3または4記載の綴込具。
  7. 【請求項7】 相対方向連結機構が、前後一対の作動板
    に夫々延長して設けた上下で対向する一対のラック片
    と、これらに噛合するピニオンとから成る請求項3,
    4,5または6記載の綴込具。
  8. 【請求項8】 保持機構が、作動板に設けた切欠凹部内
    に垂直傾動可能に配置されて弾片により常時下向きに傾
    動付勢され、かつ、遊端部に係止爪を、下面に前記傾動
    付勢力により、取付部材に設けた軸筒に圧接する脚片を
    有した保持部片と、前記脚片が取付部材に設けた軸筒と
    の圧接が解かれて下向きに回動したとき、前記係止爪と
    係止して作動板の移動を拘束する止片とから成る請求項
    1,2,3,4,5,6または7記載の綴込具。
  9. 【請求項9】 操作部材が、取付部材に設けた軸筒内に
    摺動可能に嵌合され、かつ、外端に指圧部を、内端に連
    結機構の作動板の下部に設けた凹部と係脱可能な突起を
    有した操作杆と、前記作動板の復元弾力よりも弱い弾圧
    力により操作杆をその指圧方向に常時付勢するスプリン
    グとから成る請求項1,2,3,4,5,6,7または
    8記載の綴込具。
  10. 【請求項10】 操作部材が、取付部材に設けた軸筒内
    に摺動可能に嵌合され、かつ、外端に指圧部を有し、取
    付部材と開閉部材との連結状態で連結杆により押圧され
    て指圧部が指圧可能な位置に突出し、その指圧可能な位
    置から指圧部を指圧したとき連結杆を押圧して取付部材
    の軸筒より脱出する位置に導く操作杆から成る請求項
    1,2,3,4,5,6,7または8記載の綴込具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS625975U (ja) * 1985-06-27 1987-01-14
JP3057080U (ja) * 1998-08-28 1999-03-26 株式会社エス・アイ・シー 携帯電話機のメモリダイヤルバックアップ装置

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