JPH05154931A - 発泡製品の製造装置 - Google Patents

発泡製品の製造装置

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JPH05154931A
JPH05154931A JP3348123A JP34812391A JPH05154931A JP H05154931 A JPH05154931 A JP H05154931A JP 3348123 A JP3348123 A JP 3348123A JP 34812391 A JP34812391 A JP 34812391A JP H05154931 A JPH05154931 A JP H05154931A
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JP
Japan
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mold
die
foamed product
manufacturing apparatus
foamed
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JP3348123A
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English (en)
Inventor
Motoharu Kusakabe
元春 日下部
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料のロスを低減し工程の簡略化を達成する
ことのできる発泡製品の製造装置であって、製品の表面
状態が極めて良好であるとともに製品厚みが自由に設定
できる新規な発泡製品の製造装置を提供する。 【構成】 加圧状態を作出する上型21および下型23
の間にその型面方向Hに分かれて移動することができる
中型部材31から構成される中型30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発泡製品の製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリエチレンなどに代表される
ポリオレフィンの発泡体は、発泡率がおよそ15倍以下
の場合、いわゆる加圧一段法と呼ばれる方法によって製
造される。
【0003】この加圧一段法は、原料のポリオレフィン
に発泡剤および架橋剤を混合した発泡性樹脂材料をシー
ト状に調整し、公知の加圧発泡機内で前記樹脂材料を配
して加圧加熱して発泡剤および架橋剤を分解したのち、
急速に成形型キャビティ内を除圧し成形品を膨張させる
ものである。
【0004】前記加圧一段法に用いられる発泡装置の例
を図11に示す。この発泡装置110は加圧状態を作出
する上型111および下型113とからなり、前記上型
111および下型113とによって規定された成形品キ
ャビティ内に、前記発泡性樹脂材料Pが配され加圧状態
で加熱され樹脂材料P内の架橋剤および発泡剤が分解さ
れる。符号112は上型取付盤、114は下型取付盤で
ある。しかるのち、前記下型113が公知のシリンダ装
置117によって下降し、キャビティ114内が開放さ
れ急激に除圧されることにより、図12に示されるよう
に、中の樹脂材料が膨張して発泡製品が得られる。
【0005】その際、発泡製品が前記キャビティから脱
型しやすいように、前記上型110および下型112の
キャビティ面端部にはテーパ状の勾配部115が形成さ
れている。
【0006】したがって、図12及び図13に示される
ように、でき上がった成形品120の側部121には勾
配部115の突形状が形成されるため、発泡製品として
使用する際には図中の矢印で示されるように、前記側部
121をカットしなければならなかった。この端末のカ
ット幅は製品の大きさによっては100mm以上にもの
ぼり、製品当たりの材料のロスが多かった。
【0007】また、この端末カット工程によって、製造
サイクルの短縮が困難で生産性に問題を生じるばかりか
その作業には煩雑な手間を要していた。加えて、この従
来工程にあっては、得られた発泡製品の幅方向における
平行度が得られにくく、製品の厚みの誤差は5〜10m
mと大きく表面の切削工程も必要であった。
【0008】ところで、表面の平滑な製品を得るため
に、特開昭61−266441号公報に記載のように、
製造された発泡樹脂シートを冷却することなく、加熱板
により両面から挟んで一定時間加熱する方法が提案され
ている。
【0009】しかしながら、上記の方法によってもやは
り発泡成形の後にその表面を平滑にする新たな工程が必
要となり、工数を簡略化することが困難であった。そし
て、これらの方法にあっては、金型にキャビティが形成
されているので、いずれもできあがる製品の大きさや厚
みが一定となり、製品の形状を変更するためには金型本
体を変更しなければならずコスト高となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
問題点に鑑み提案されたものであって、端末カットが不
要な成形品を得ることができ原料のロスを低減し工程の
簡略化を達成することのできる発泡製品の製造装置であ
って、製品の表面状態が極めて良好であるとともに、製
品厚みが自由に設定できる新規な発泡製品の製造装置を
提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
発泡剤を混入した発泡材料を加圧状態で加熱して前記発
泡剤を分解し次いで急激に除圧して前記材料を膨張させ
て発泡製品を得る装置であって、加圧状態を作出する上
型および下型の間にその型面方向に分かれて移動するこ
とができる中型部材から構成される中型を設けたことを
特徴とする発泡製品の製造装置に係る。
【0012】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の発泡製品の成形装置によって
得られた発泡成形品の斜視図、図2はこの発明の発泡製
品の成形装置の一例を示す要部断面図、図3はその成形
状態を示す要部断面図、図4は中型部材の一例を示す平
面図、図5はその要部断面図である。
【0013】図6はこの発明の他の例を示す平面図、図
7はその要部断面図、図8はさらにその他の例を示す概
略平面図、図9は同じくその他の例を示す概略平面図、
図10は同じくその他の例を示す概略平面図である。
【0014】図1に示されるように、この発明の発泡製
品の製造装置によって得られた発泡樹脂シート10はそ
の表面が極めて平滑で高い平行度を有している(製品の
厚みの誤差が2〜3mm)とともに、側部11は端末カ
ットなどの後工程を必要としない略垂直な面によって形
成されている。
【0015】(第一実施例)図2および図3によってこ
の発明装置の一実施例を示す。この発泡製品の製造装置
20は前述した公知の発泡装置と同様に、加圧状態を作
出する上型21および下型23とからなり、前記上型2
1と下型23との間に中型30が設けられている。
【0016】前記発泡製品の製造装置20は前記上型2
1と下型23と中型30とによって発泡材料Pが導入さ
れる材料収容部25を形成する。符号22は前記上型2
1が配される上型取付盤、24は前記下型23が載置さ
れる下型取付盤である。
【0017】下型23には前記下型取付盤24を介して
公知のシリンダ装置Sが設けられていて、この下型23
を上下動させることにより前記材料収容部25を開放、
密閉する。
【0018】中型30は、前記上型21と前記下型23
の間に配され、発泡製品の側部形状を規定するとともに
その型面方向Hに移動可能な中型部材31,31…より
構成されている。
【0019】この中型部材31は、前記下型23を下降
させて発泡材料Pを膨張脱型する際には図3の点線で示
されるようにその型面外側方向に分かれて移動し、発泡
材料Pを横方向に膨張させて飛出しやすくするものであ
る。
【0020】この実施例において前記中型30は、図4
に示されるように、材料収容部25を形成するための4
個の中型部材31よりなり、それぞれが当該中型部材3
1を閉じるシリンダ装置35を備えている。前記中型部
材31とシリンダ装置35はそれぞれ支軸33,36に
よって回動自在に形成されていて、前記シリンダ装置3
5の作動によって材料収容部25が構成される。符号3
7はピストンロッドである。
【0021】発泡材料Pは、原料樹脂材料に発泡剤およ
び架橋剤など公知の添加剤が混入されて前記材料収容部
25に導入されたのち、前記シリンダ装置Sによって下
型23が上昇し上型21と一体に型締めされて加圧状態
で加熱される。それによって、発泡材料P内の発泡剤が
分解する。
【0022】この実施例において、図5からよりよく理
解されるように、中型部材31上部には係着部32が形
成されていて型締め時には上型21の係着溝29と係着
して材料収容部25を密閉するとともに、除圧時まで材
料収容部25の形状を保持する。
【0023】そして、下型23の型開きによって前記材
料収容部25内が急激な除圧状態となり、発泡材料Pを
型面方向に膨張させる。それとともに、前記中型30の
中型部材31が、図中の鎖線で示されるように、型面方
向Hに開いて発泡材料Pが横方向に滑り出る。
【0024】(第二実施例)図6および図7にはこの発
明の他の例が示される。図7の符号40は発泡製品製造
装置、41は上型、42は上型取付盤、43は下型、4
4は下型取付盤、50は中型である。この例では、図6
のように、前記中型50は発泡製品の二辺の形状を規定
するL字状の中型部材51,51よりなり、その背面側
にスライド板52,52を備えている。一方、下型43
にはレール状のガイド部材45が形成されていて、前記
中型50のスライド板52の端部が該ガイド部材45の
溝に沿って摺動するように構成され、もって中型部材5
1,51が開閉自在に形成される。
【0025】(第三実施例)図8は中型60が、型面方
向に分かれて移動する可動中型部材61,61と下型に
固定されるL字形の固定中型部材62とから構成された
例である。可動中型部材61,61の後端部には支軸6
3,63が形成されていて、図中の鎖線で示されるよう
に型開きとともに分かれて移動する。
【0026】(第四実施例)図9はさらに他の例を示し
たもので、図中の符号70は中型、71は該中型70を
構成するL字形の長中型部材、72は同じくL字形の短
中型部材であって、前記長中型部材71および短中型部
材72はそれぞれ支軸73,74を介して型面方向に回
動自在に設けられている。
【0027】(第五実施例)図10は中型80がそれぞ
れ型面方向に上下に開閉する4個の中型部材81よりな
る例である。符号82は前記中型部材81を開閉する支
軸である。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
発泡製品の製造装置によれば、上型および下型との間に
その型面方向に分かれて移動する中型が設けられている
ので、成形型に脱型用テーパ部を形成する必要がない。
【0029】そのため、成形品の端部にテーパ状の突部
が形成されることがなく、また表面状態も極めて良好
で、端末カットなどの後処理が不要となり、樹脂材料の
無駄を省き工程を簡略化して生産性を大幅に向上させ
る。さらに、成形型はそのままでも中型の大きさまたは
高さの種類を変更することによって種々の大きさおよび
厚みの発泡製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発泡製品の成形装置によって得られ
た発泡成形品の斜視図である。
【図2】この発明の発泡製品の成形装置の一例を示す要
部断面図である。
【図3】その成形状態を示す要部断面図である。
【図4】中型部材の一例を示す平面図である。
【図5】その要部断面図である。
【図6】この発明の他の例を示す平面図である。
【図7】その要部断面図である。
【図8】さらにその他の例を示す概略平面図である。
【図9】同じくその他の例を示す概略平面図である。
【図10】同じくその他の例を示す概略平面図である。
【図11】従来の成形装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【図12】従来の発泡製品の断面図である。
【図13】その斜視図である。
【符号の説明】
10 発泡製品 20 発泡製品の製造装置 21 上型 23 下型 30 中型 31 中型部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡剤を混入した発泡材料を加圧状態で
    加熱して前記発泡剤を分解し次いで急激に除圧して前記
    材料を膨張させて発泡製品を得る装置であって、 加圧状態を作出する上型および下型の間にその型面方向
    に分かれて移動することができる中型部材から構成され
    る中型を設けたことを特徴とする発泡製品の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、中型部材の全部が移
    動する発泡製品の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、中型部材の一部が移
    動する発泡製品の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、中型部材が型面方向
    への移動手段を備えている発泡製品の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、中型部材が支軸を有
    していて開閉自在に構成されている発泡製品の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、中型部材がシリンダ
    装置によって閉じられるように構成されている発泡製品
    の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項4において、中型部材がスライド
    板を有していてガイド部材に沿って開閉自在に構成され
    ている発泡製品の製造装置。
JP3348123A 1991-12-03 1991-12-03 発泡製品の製造装置 Pending JPH05154931A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187156A (ja) * 2000-12-19 2002-07-02 Hitachi Chem Co Ltd 発泡プラスチック製ボード用金型及び発泡プラスチック製ボードの製造方法
JP2007083477A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法
CN108262910A (zh) * 2018-03-07 2018-07-10 泉州师范学院 一种射频发泡装置

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