JPH05154905A - 高温時カールの少ないポリプロピレンフィルム - Google Patents
高温時カールの少ないポリプロピレンフィルムInfo
- Publication number
- JPH05154905A JPH05154905A JP32567391A JP32567391A JPH05154905A JP H05154905 A JPH05154905 A JP H05154905A JP 32567391 A JP32567391 A JP 32567391A JP 32567391 A JP32567391 A JP 32567391A JP H05154905 A JPH05154905 A JP H05154905A
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- JP
- Japan
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- heat shrinkage
- polypropylene film
- film
- stretching axis
- high temperature
- Prior art date
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- Pending
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高温時のカールの少ないポリプロピレンフィル
ムを提供する。 【構成】１４０℃×１５分の熱収縮率が縦延伸軸方向で
０〜４％、横延伸軸方向で−２〜２％であり、対角線熱
収縮差が０〜６％でかつ熱収縮後のボーイング角度が０
〜２度であるポリプロピレンフィルム。
ムを提供する。 【構成】１４０℃×１５分の熱収縮率が縦延伸軸方向で
０〜４％、横延伸軸方向で−２〜２％であり、対角線熱
収縮差が０〜６％でかつ熱収縮後のボーイング角度が０
〜２度であるポリプロピレンフィルム。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱収縮特性が均一で高
温時のカールの少ないポリプロピレンフィルムに関する
ものである。
温時のカールの少ないポリプロピレンフィルムに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】プラスチックフィルムにおいて要求され
る特性は種々有するが、その１特性として熱収縮特性が
あり、食品包装用粘着テープ等の用途においては熱収縮
特性の均一なプラスチックフィルムが望まれる。それら
のプラスチックフィルムの一例として、ポリエステルフ
ィルムにおいてフィルムの４５°方向の熱収縮率と１３
５°方向の熱収縮率との差の絶対値を規定し、熱収縮特
性を均一にしてフィルムがカールすることをなくしたも
の、特にツイストをなくしたものとして、特公昭６３−
５２５５号公報で提案されている。
る特性は種々有するが、その１特性として熱収縮特性が
あり、食品包装用粘着テープ等の用途においては熱収縮
特性の均一なプラスチックフィルムが望まれる。それら
のプラスチックフィルムの一例として、ポリエステルフ
ィルムにおいてフィルムの４５°方向の熱収縮率と１３
５°方向の熱収縮率との差の絶対値を規定し、熱収縮特
性を均一にしてフィルムがカールすることをなくしたも
の、特にツイストをなくしたものとして、特公昭６３−
５２５５号公報で提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなカールの
ないプラスチックフィルムは、ポリエステルフィルムの
みでなくポリプロピレンフィルムにおいても望まれるこ
とであり、特に、ポリプロピレンフィルムの食品包装用
粘着テープ等の用途においては、熱加工のために１２０
℃以上のような高温時のカールが、後述のカール測定法
によって求められるカールの率において約１０％以下で
あるような高温時カールの少ないポリプロピレンフィル
ムが望まれる。しかし、ポリプロピレンフィルムは、ポ
リエステルフィルム等と違って融点が低いため、特公昭
６３−５２５５号公報の方法のみでは特に上記のような
高温時のカールの少ない熱収縮特性の均一なポリプロピ
レンフィルムを得ることは困難であった。そこで本発明
の目的は、特に食品包装用粘着テープ等の用途に適する
熱収縮特性が均一で高温時のカールの少ないポリプロピ
レンフィルムを提供することにある。
ないプラスチックフィルムは、ポリエステルフィルムの
みでなくポリプロピレンフィルムにおいても望まれるこ
とであり、特に、ポリプロピレンフィルムの食品包装用
粘着テープ等の用途においては、熱加工のために１２０
℃以上のような高温時のカールが、後述のカール測定法
によって求められるカールの率において約１０％以下で
あるような高温時カールの少ないポリプロピレンフィル
ムが望まれる。しかし、ポリプロピレンフィルムは、ポ
リエステルフィルム等と違って融点が低いため、特公昭
６３−５２５５号公報の方法のみでは特に上記のような
高温時のカールの少ない熱収縮特性の均一なポリプロピ
レンフィルムを得ることは困難であった。そこで本発明
の目的は、特に食品包装用粘着テープ等の用途に適する
熱収縮特性が均一で高温時のカールの少ないポリプロピ
レンフィルムを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成するために種々検討した結果、ポリプロピレン
フィルムの角部や縁のカールは、フィルムの４５°方向
の熱収縮率と１３５°方向の熱収縮率との差の絶対値に
関係するばかりでなく、幅方向の不均一な熱収縮ムラ、
すなわち熱収縮のボーイング角度が大きいことが起因し
ていることを究明して本発明を完成したものである。す
なわち、本発明は１４０℃×１５分の熱収縮率におい
て、縦延伸軸方向の熱収縮率で０〜４％、横延伸軸方向
の熱収縮率で−２〜２％であり、対角線熱収縮差が０〜
６％でかつ熱収縮後のボーイング角度が０〜２度である
ことを特徴とする高温時のカールの少ないポリプロピレ
ンフィルムに関するものである。
的を達成するために種々検討した結果、ポリプロピレン
フィルムの角部や縁のカールは、フィルムの４５°方向
の熱収縮率と１３５°方向の熱収縮率との差の絶対値に
関係するばかりでなく、幅方向の不均一な熱収縮ムラ、
すなわち熱収縮のボーイング角度が大きいことが起因し
ていることを究明して本発明を完成したものである。す
なわち、本発明は１４０℃×１５分の熱収縮率におい
て、縦延伸軸方向の熱収縮率で０〜４％、横延伸軸方向
の熱収縮率で−２〜２％であり、対角線熱収縮差が０〜
６％でかつ熱収縮後のボーイング角度が０〜２度である
ことを特徴とする高温時のカールの少ないポリプロピレ
ンフィルムに関するものである。
【０００５】本発明において規定する熱収縮率はいずれ
も１４０℃×１５分の熱収縮率であり、縦延伸軸方向の
熱収縮率とは、フィルムの２軸延伸方向の長手方向の熱
収縮率をいい、横延伸軸方向の熱収縮率とは、縦延伸軸
方向と直角方向（通常ロール幅方向）の熱収縮率をい
う。対角線熱収縮差とは、縦延伸軸方向を１片とし横延
伸軸方向を他片とする正方形のフィルムにおいて、対角
線方向すなわち延伸軸に対して４５°方向の熱収縮率と
１３５°方向の熱収縮率との差の絶対値をいう。ボーイ
ング角度とは、長方形のポリプロピレンフィルムを１４
０℃で１５分間熱収縮させ、そのフィルムの縦延伸軸方
向の縁を、直角に交わる縦軸と横軸とが描かれたものの
縦軸にフィルム角が交差点にくるように合わせ、そのフ
ィルムの横延伸軸方向の縁線と横軸とによって形成され
る角度をいう。
も１４０℃×１５分の熱収縮率であり、縦延伸軸方向の
熱収縮率とは、フィルムの２軸延伸方向の長手方向の熱
収縮率をいい、横延伸軸方向の熱収縮率とは、縦延伸軸
方向と直角方向（通常ロール幅方向）の熱収縮率をい
う。対角線熱収縮差とは、縦延伸軸方向を１片とし横延
伸軸方向を他片とする正方形のフィルムにおいて、対角
線方向すなわち延伸軸に対して４５°方向の熱収縮率と
１３５°方向の熱収縮率との差の絶対値をいう。ボーイ
ング角度とは、長方形のポリプロピレンフィルムを１４
０℃で１５分間熱収縮させ、そのフィルムの縦延伸軸方
向の縁を、直角に交わる縦軸と横軸とが描かれたものの
縦軸にフィルム角が交差点にくるように合わせ、そのフ
ィルムの横延伸軸方向の縁線と横軸とによって形成され
る角度をいう。
【０００６】本発明においては、前記のごとく１４０℃
×１５分の熱収縮率において、縦延伸軸方向の熱収縮率
は０〜４％であること、横延伸軸方向の熱収縮率は−２
〜２％であること、対角線熱収縮差は０〜６％であるこ
とが必要であるが、ポリプロピレンフィルムの高温時の
カールを少なくするためには、以上の要件の他に熱収縮
後のボーイング角度が０〜２度であることが必要であ
る。熱収縮後のボーイング角度がこの範囲を外れると、
上記の他の熱収縮率が本発明の範囲内にあってもカール
の変形が不均一になるという問題点が生じて、高温時、
特に１２０℃以上におけるカールを少なくすることがで
きなくなる。
×１５分の熱収縮率において、縦延伸軸方向の熱収縮率
は０〜４％であること、横延伸軸方向の熱収縮率は−２
〜２％であること、対角線熱収縮差は０〜６％であるこ
とが必要であるが、ポリプロピレンフィルムの高温時の
カールを少なくするためには、以上の要件の他に熱収縮
後のボーイング角度が０〜２度であることが必要であ
る。熱収縮後のボーイング角度がこの範囲を外れると、
上記の他の熱収縮率が本発明の範囲内にあってもカール
の変形が不均一になるという問題点が生じて、高温時、
特に１２０℃以上におけるカールを少なくすることがで
きなくなる。
【０００７】本発明において、ポリプロピレンフィルム
を構成するプロピレンポリマーは、プロピレンホモポリ
マのみでなく、プロピレンと他のポリマとの重合体等も
含む。
を構成するプロピレンポリマーは、プロピレンホモポリ
マのみでなく、プロピレンと他のポリマとの重合体等も
含む。
【０００８】本発明の高温時のカールの少ないポリプロ
ピレンフィルムは、アイソタクチック９４〜９９％のホ
モポリマーのポリプロピレンでメルトフローインデック
スが１．５〜３．０ｇ／分の原料を押出し機に導びき、
２５０〜３００℃で押出吐出し、２０〜７０℃のキャス
トで未延伸フィルムを成型し、次いで１２５〜１５５℃
で縦に４〜６倍、更に続いて１４０〜１６５℃で横に７
〜１０倍延伸し、１５５〜１６５℃で熱処理を１〜５秒
間施すことによって得られる。
ピレンフィルムは、アイソタクチック９４〜９９％のホ
モポリマーのポリプロピレンでメルトフローインデック
スが１．５〜３．０ｇ／分の原料を押出し機に導びき、
２５０〜３００℃で押出吐出し、２０〜７０℃のキャス
トで未延伸フィルムを成型し、次いで１２５〜１５５℃
で縦に４〜６倍、更に続いて１４０〜１６５℃で横に７
〜１０倍延伸し、１５５〜１６５℃で熱処理を１〜５秒
間施すことによって得られる。
【０００９】
【実施例】アイソタクチック９６．７％のホモポリマー
のポリプロピレンでメルトフローインデックスが２．２
５ｇ／分の原料を押出し機に導びき、２８０℃で押出吐
出し、３０℃のキャストで未延伸フィルムを成型し、次
いで１４０℃でタテに５倍、更に続いて１６０℃で横に
１０倍延伸し、１６５℃で熱処理を３秒間施して２０μ
の二軸延伸ポリプロピレンフィルムを製膜した。その
際、温度、延伸倍率、時間を変えて表１のような特性の
フィルムを得た。表１から明らかなように、各熱収縮や
ボーイング角度が本発明で規定する範囲のフィルムは、
縦および横方向共に高温時（１２０℃）のカールが７％
以下であり、従って、食品包装用粘着テープ等に適する
ポリプロピレンフィルムが得られた。 カールの測定法：２０ｃｍ×２０ｃｍにフィルムを切り
出し、１２０℃１分間オーブンに入れた後取り出し、前
の寸法をＡとし取り出した後の寸法をＢとし、（Ａ−
Ｂ）／Ａ×１００の式により求める。
のポリプロピレンでメルトフローインデックスが２．２
５ｇ／分の原料を押出し機に導びき、２８０℃で押出吐
出し、３０℃のキャストで未延伸フィルムを成型し、次
いで１４０℃でタテに５倍、更に続いて１６０℃で横に
１０倍延伸し、１６５℃で熱処理を３秒間施して２０μ
の二軸延伸ポリプロピレンフィルムを製膜した。その
際、温度、延伸倍率、時間を変えて表１のような特性の
フィルムを得た。表１から明らかなように、各熱収縮や
ボーイング角度が本発明で規定する範囲のフィルムは、
縦および横方向共に高温時（１２０℃）のカールが７％
以下であり、従って、食品包装用粘着テープ等に適する
ポリプロピレンフィルムが得られた。 カールの測定法：２０ｃｍ×２０ｃｍにフィルムを切り
出し、１２０℃１分間オーブンに入れた後取り出し、前
の寸法をＡとし取り出した後の寸法をＢとし、（Ａ−
Ｂ）／Ａ×１００の式により求める。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【発明の効果】本発明に係るポリプロピレンフィルム
は、縦延伸軸方向および横延伸軸方向の熱収縮率、対角
線熱収縮差、熱収縮後のボーイング角度を特定の範囲と
成すことにより、熱収縮特性が均一で高温時、特に１２
０℃以上でカールが少なく、食品包装用粘着テープ等の
用途に好適な高温時カールの少ないポリプロピレンフィ
ルムとなる。
は、縦延伸軸方向および横延伸軸方向の熱収縮率、対角
線熱収縮差、熱収縮後のボーイング角度を特定の範囲と
成すことにより、熱収縮特性が均一で高温時、特に１２
０℃以上でカールが少なく、食品包装用粘着テープ等の
用途に好適な高温時カールの少ないポリプロピレンフィ
ルムとなる。
Claims (1)
- 【請求項１】１４０℃×１５分の熱収縮率が、縦延伸軸
方向で０〜４％、横延伸軸方向で−２〜２％であり、対
角線熱収縮差が０〜６％でかつ熱収縮後のボーイング角
度が０〜２度であることを特徴とする高温時カールの少
ないポリプロピレンフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32567391A JPH05154905A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 高温時カールの少ないポリプロピレンフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32567391A JPH05154905A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 高温時カールの少ないポリプロピレンフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154905A true JPH05154905A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18179441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32567391A Pending JPH05154905A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 高温時カールの少ないポリプロピレンフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154905A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0651004A1 (de) * | 1993-10-27 | 1995-05-03 | Hoechst Aktiengesellschaft | Biaxial orientierte Polyolefinfolie, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
| WO2000029499A1 (en) * | 1998-11-12 | 2000-05-25 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
| US6451425B1 (en) | 1999-06-16 | 2002-09-17 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive tape backing |
| US6797375B1 (en) | 1998-11-12 | 2004-09-28 | 3M Innovative Properties Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
| AU2003231720B2 (en) * | 1998-11-12 | 2006-05-04 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP32567391A patent/JPH05154905A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0651004A1 (de) * | 1993-10-27 | 1995-05-03 | Hoechst Aktiengesellschaft | Biaxial orientierte Polyolefinfolie, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
| US5756169A (en) * | 1993-10-27 | 1998-05-26 | Hoechst Ag | Biaxially oriented polyolefin film, process for its preparation and its use |
| WO2000029499A1 (en) * | 1998-11-12 | 2000-05-25 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
| US6797375B1 (en) | 1998-11-12 | 2004-09-28 | 3M Innovative Properties Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
| KR100568043B1 (ko) * | 1998-11-12 | 2006-04-07 | 미네소타 마이닝 앤드 매뉴팩춰링 캄파니 | 접착 테이프용 배향 폴리프로필렌 필름 |
| AU2003231720B2 (en) * | 1998-11-12 | 2006-05-04 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
| US7186458B2 (en) | 1998-11-12 | 2007-03-06 | 3M Innovative Properties Company | Oriented polypropylene films for adhesive tape |
| US6451425B1 (en) | 1999-06-16 | 2002-09-17 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive tape backing |
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