JPH0515400Y2 - - Google Patents

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JPH0515400Y2
JPH0515400Y2 JP1988024819U JP2481988U JPH0515400Y2 JP H0515400 Y2 JPH0515400 Y2 JP H0515400Y2 JP 1988024819 U JP1988024819 U JP 1988024819U JP 2481988 U JP2481988 U JP 2481988U JP H0515400 Y2 JPH0515400 Y2 JP H0515400Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鋳造工程において用いられる中子支持
用のケレンに関し、一層詳細には、鋳型内にケレ
ンを介して中子を支承し中空状の鋳造品を得る
際、鋳込まれた当該ケレンが、爾後、鋳造品に対
する熱処理等によつて鋳造品自体の表層部に露呈
することのないように構成したケレンに関する。
[考案の背景] 例えば、中空状のエンジン用カムシヤフトを鋳
造品として得ようとする時、従来、中空軸鋳造用
管体を用いる場合がある。本出願人はこの中空軸
鋳造用管体に関し、昭和60年4月30日付で特願昭
第60−93366号として特許出願を行つている。こ
の中空軸鋳造用管体を用いれば、管本体の外周面
から突出する複数の変形防止用突起の作成工数を
可及的に少なくして、製造コストを低減するとい
う効果が得られる。
同様にこの種のカムシヤフトを製造する際、ケ
レンが採用されることもある。この場合、カムシ
ヤフトが長尺であり、カム部分並びに軸受ジヤー
ナル部分が多数にわたる時、ケレンは夫々のカム
部分、軸受ジヤーナル部分に対応して鋳型内に設
けられ、中子を支承する。従つて、ケレンは鋳型
内に中子を中空状に支承し、この鋳型内に溶湯が
注入され固化すると、鋳造品内に鋳ぐるまれるこ
とになる。
ところが、この鋳造工程において、カムシヤフ
トを構成する部材とケレンとが完全に融合されれ
ば特に問題を生じることはないが、それが不完全
な場合には、以後、この鋳造品として得られたカ
ムシヤフト等に熱処理等を行おうとすると、熱膨
張によつてケレンの先端がカムシヤフト表層部か
ら外部に突出する不都合を惹起する。このため、
前記ケレンの突出部を改めて除去する工程を必要
とする難点が顕在化する。
[考案の目的] 本考案は前記の不都合を克服するためになされ
たものであつて、中空状の鋳造品を得る際用いら
れるケレンがその後の処理工程において、当該鋳
造品の表層部より外部に露呈することのない、従
つて、後処理工程を施す必要のないケレンを提供
することを目的とする。
[目的を達成するたるめの手段] 前記の目的を達成するために、鋳型内に画成さ
れたキヤビテイに溶湯を注入して鋳造品を得るた
めの中子を支承するケレンであつて、前記ケレン
は、棒状体または板状体からなり、前記中子の周
囲を巻回してその両端部が鋳型に屈曲して係合す
るとともに、前記ケレンは得られる鋳造品の加工
後の表面部内方近傍に対応する部位に該ケレンの
伸長を阻止するための凹部を有することを特徴と
する。
[実施態様] 次に、本考案に係るケレンについて、好適な実
施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下、
詳細に説明する。
第1図において、参照符号10は鋳型を示し、
この鋳型10の内部に溶湯を導入するためのキヤ
ビテイ12が画成される。キヤビテイ12は、実
際、軸部成形用空間14とカム部成形用空間16
とジヤーナル部用空間18とから画成される。こ
のキヤビテイ12の軸線方向に直交するように本
考案に係るケレン20が複数個、鋳型10内に橋
架される。
第2図から容易に諒解されるように、ケレン2
0は長尺な針金状の線材からなり、その両端部2
2,24は同一方向へと屈曲形成されている。こ
の屈曲形状は鋳型10に差し込んでこのケレン2
0を固定するためのものであるから、その屈曲形
状並びに屈曲方向は特に問わない。前記両端部2
2,24からその長手方向中央部分に接近して、
例えば、プレスによつて押圧された平坦状の凹部
26,28を画成しておく。勿論、この凹部26
あるいは28はプレス成形されることに限定され
るものではなく、他の如何なる方法においてもな
され得るものである。要するに、この凹部26,
28が、後に説明するように、鋳造品と一体化さ
れた時、鋳造品の熱処理を行う際、外部に露呈す
ることを阻止するための部位として利用されれば
如何なる形状のものでもよい。例えば、凸部であ
つてもよいことは勿論である。
以上のようにして構成されるケレンは中空状の
管体30をキヤビテイ12内に装入した時、管体
30の端部、ジヤーナル部あるいはカム部に対応
する部分に巻回するように装着され、ケレンの両
端部22並びに24は前記のように鋳型10にそ
の先端部を突入させ、当該管体30をしつかりと
固定位置決めする。なお、第1図において、参照
符号32は前記管体30の先端部を閉塞するため
の栓体を示す。
本考案に係るケレンは、基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次に、その作用並びに
効果について説明する。
先ず、第1図のように配置された管体の外方か
ら図示しない溶湯を注入する。溶湯はキヤビテイ
12の内部に流入して所定時間経過後、固化する
に至る。この時、ケレン20は前記溶湯と共に融
合する。場合によつて、完全に融合しない場合も
当然にあり得る。そこで、例えばこのように不完
全な状態で得られた鋳造品とケレンはいずれの場
合も管体30と共に一体的に鋳型10から取り出
される。この時、得られた鋳造品からはケレン2
0の両端部22,24が、第3図に示すように、
外部に露呈することになる。
そこで、このケレン20の外部に露呈した部分
についてのみ切除作業が行われた後、鋳造品40
は、研削加工等により、第3図中、二点鎖線に示
す位置まで仕上げ加工が施される。このようにし
て構成される鋳造品40は、次いで、熱処理等の
後工程へと回付される。この熱処理によつて不完
全な状態で鋳造品本体と融合しているケレン20
はその熱膨張によつて切除された後の端部が外部
へと露呈しようとする。然しながら、この時、固
化された鋳造品の一部は凹部26あるいは28に
流れ込んでおり、従つて、ケレン20が外方へと
伸長しようとしても、この凹部26あるいは28
に係合する鋳造部位がそれを阻止し、結果的にケ
レン20の切除された端部は外部に露呈すること
を阻止される。
[考案の効果] 本考案によれば、以上のように極めて簡単な構
成でありながら鋳造品に鋳ぐるまれたケレンの先
端部が後処理工程における熱膨張によつて当該鋳
造品の表層部から外部へ露呈することを好適に阻
止する。従つて、後処理工程が必要とならないば
かりか、この種の鋳造品を手で取り扱う等の場合
においても、その作業員が怪我等不慮の事故に遭
遇することを回避出来るという実用的効果が得ら
れる。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて
説明したが、本考案はこの実施態様に限定される
ものではなく、例えば、管体に代替して砂中子を
用いた場合でも同様の効果で達成出来る等、本考
案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並
びに設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋳型とその鋳型の内部に画成されるキ
ヤビテイと管体とケレンとの配置状態を示す縦断
説明図、第2図はケレンとこれに支承される管体
との配置状態を示す一部省略斜視説明図、第3図
は第2図の−線縦断面図である。 10……鋳型、12……キヤビテイ、20……
ケレン、26,28……凹部、30……管体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳型内に画成されたキヤビテイに溶湯を注入し
    て鋳造品を得るための中子を支承するケレンであ
    つて、前記ケレンは、棒状体または板状体からな
    り、前記中子の周囲を巻回してその両端部が鋳型
    に屈曲して係合するとともに、前記ケレンは得ら
    れる鋳造品の加工後の表面部内方近傍に対応する
    部位に該ケレンの伸長を阻止するための凹部を有
    することを特徴とするケレン。
JP1988024819U 1988-02-25 1988-02-25 Expired - Lifetime JPH0515400Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6210931B2 (ja) * 1978-08-28 1987-03-09 Torobin Leonard B
JPH0212290U (ja) * 1988-07-08 1990-01-25

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JPS54171617U (ja) * 1978-05-22 1979-12-04
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