JPH05153952A - 糖類酒 - Google Patents
糖類酒Info
- Publication number
- JPH05153952A JPH05153952A JP35029291A JP35029291A JPH05153952A JP H05153952 A JPH05153952 A JP H05153952A JP 35029291 A JP35029291 A JP 35029291A JP 35029291 A JP35029291 A JP 35029291A JP H05153952 A JPH05153952 A JP H05153952A
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- Japan
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- liquor
- sugar
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- fructooligosaccharide
- oligosaccharides
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、フラクトオリゴ糖高含有で低アルコ
ール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔い心地を特徴
とする同時に、料理の味引き立てに優れた新規な糖類酒
の提供を目的とする。 【構成】本発明は、フラクトオリゴ糖含有糖類をアルコ
ール発酵することにより得られる糖類酒である。 【効果】本発明の糖類酒は低アルコール分、淡泊、まろ
やかな味わい、軽い酔い心地を特徴とすると同時に、料
理の味を引き立たせる糖類酒であり、加えてフラクトオ
リゴ糖高含有であるので、製菓素材を初めとする各種食
品の加工用途として有利に用いられる。
ール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔い心地を特徴
とする同時に、料理の味引き立てに優れた新規な糖類酒
の提供を目的とする。 【構成】本発明は、フラクトオリゴ糖含有糖類をアルコ
ール発酵することにより得られる糖類酒である。 【効果】本発明の糖類酒は低アルコール分、淡泊、まろ
やかな味わい、軽い酔い心地を特徴とすると同時に、料
理の味を引き立たせる糖類酒であり、加えてフラクトオ
リゴ糖高含有であるので、製菓素材を初めとする各種食
品の加工用途として有利に用いられる。
Description
【産業上の利用分野】本発明はフラクトオリゴ糖高含有
のファッショナブルな感覚のカクテルなどに適した酒
で、低アルコール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔
い心地を特徴とすると同時に、料理の味を引き立たせて
くれる酒であり、特にヤングや女性に好まれる新規な糖
類酒を提供するものである。
のファッショナブルな感覚のカクテルなどに適した酒
で、低アルコール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔
い心地を特徴とすると同時に、料理の味を引き立たせて
くれる酒であり、特にヤングや女性に好まれる新規な糖
類酒を提供するものである。
【従来の技術】酒の歴史は人類の歴史とともに古く、日
本を含め世界各地には数多くの酒がある。こうした世界
の伝統的な酒類はこれを大別すると、発酵したものをそ
のまま飲む「醸造酒」と、それらを加熱蒸留してつくる
「蒸留酒」とに大別される。また、その原料のタイプか
らは、原料中の主成分が糖分で、酵母の作用のみでアル
コールを生成する「糖分の酒」と、原料中の主成分が澱
粉質または糖分まで分解されていないために糖化の工程
を必要とする「澱粉の酒」に二分される。糖分の酒とし
ては、例えば蜂蜜、果実(バナナ、リンゴ、ブドウ)、
乳、黒糖を原料とした醸造酒である「蜂蜜酒」、「果実
酒(バナナ酒、リンゴ酒、ワイン)」、「クムイス」、
「黒糖酒」等がある。またリンゴ酒、ワイン、クムイ
ス、黒糖酒を加熱蒸留した蒸留酒である「カルバド
ス」、「ブランデー」、「エルヒ」、「ラム」等があ
る。澱粉の酒としては、例えばトウモロコシ、オオム
ギ、モチ米、ウルチ米を原料とした醸造酒である「チチ
ャ」、「ビール」、「黄酒(フォアンチュウ)」「清
酒」等がある。またビール、黄酒、清酒(清酒粕)を加
熱蒸留した蒸留酒である「ウイスキー」、「白酒(パイ
チュウ)」、「焼酎」等がある。本発明はフラクトオリ
ゴ糖含有糖類をアルコール発酵することにより得られる
ことを特徴とするもので、「糖分の酒」に属するもので
あるが、その原料から定義すれば「フラクトオリゴ糖
酒」であり、あるいは「オリゴ糖酒」又は「オリゴ酒」
更には「糖類酒」と呼称されるものである。このような
酒は従来の技術には見いだすことは出来ないものであ
る。
本を含め世界各地には数多くの酒がある。こうした世界
の伝統的な酒類はこれを大別すると、発酵したものをそ
のまま飲む「醸造酒」と、それらを加熱蒸留してつくる
「蒸留酒」とに大別される。また、その原料のタイプか
らは、原料中の主成分が糖分で、酵母の作用のみでアル
コールを生成する「糖分の酒」と、原料中の主成分が澱
粉質または糖分まで分解されていないために糖化の工程
を必要とする「澱粉の酒」に二分される。糖分の酒とし
ては、例えば蜂蜜、果実(バナナ、リンゴ、ブドウ)、
乳、黒糖を原料とした醸造酒である「蜂蜜酒」、「果実
酒(バナナ酒、リンゴ酒、ワイン)」、「クムイス」、
「黒糖酒」等がある。またリンゴ酒、ワイン、クムイ
ス、黒糖酒を加熱蒸留した蒸留酒である「カルバド
ス」、「ブランデー」、「エルヒ」、「ラム」等があ
る。澱粉の酒としては、例えばトウモロコシ、オオム
ギ、モチ米、ウルチ米を原料とした醸造酒である「チチ
ャ」、「ビール」、「黄酒(フォアンチュウ)」「清
酒」等がある。またビール、黄酒、清酒(清酒粕)を加
熱蒸留した蒸留酒である「ウイスキー」、「白酒(パイ
チュウ)」、「焼酎」等がある。本発明はフラクトオリ
ゴ糖含有糖類をアルコール発酵することにより得られる
ことを特徴とするもので、「糖分の酒」に属するもので
あるが、その原料から定義すれば「フラクトオリゴ糖
酒」であり、あるいは「オリゴ糖酒」又は「オリゴ酒」
更には「糖類酒」と呼称されるものである。このような
酒は従来の技術には見いだすことは出来ないものであ
る。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フラクトオ
リゴ糖含有糖類をアルコール発酵することにより得られ
るフラクトオリゴ糖高含有のファッショナブルな感覚の
カクテルなどに適した酒で、低アルコール分、淡泊、ま
ろやかな味わい、軽い酔い心地が特徴の新規な糖類酒で
ある。
リゴ糖含有糖類をアルコール発酵することにより得られ
るフラクトオリゴ糖高含有のファッショナブルな感覚の
カクテルなどに適した酒で、低アルコール分、淡泊、ま
ろやかな味わい、軽い酔い心地が特徴の新規な糖類酒で
ある。
【課題を解決するための手段】本発明に係わる糖類酒
は、フラクトオリゴ糖含有糖類をアルコール発酵するこ
とにより得られるものである。以下に本発明を詳しく説
明する。フラクトオリゴ糖はシュクロース(砂糖)を基
質として、カビや酵母由来のフラクトシルトランスフェ
ラーゼを作用させ、シュクロースのフラクトース残基に
1〜3分子のフラクトースを結合させたオリゴ糖で、1
−ケストース(GF2)、ニストース(GF3)、フラ
クトシル・ニストース(GF4)などから成る。この反
応においてはフラクトオリゴ糖の生成が進行するにつれ
て相当量のグルコースが副生し、また未反応のシュクロ
ースも含有することが特徴である。上記において説明し
たフラクトオリゴ糖含有糖類は精製、濃縮されて、固形
分75%前後のシロップ状で市販されている。以下にフ
ラクトオリゴ糖含有糖類の固形あたりの糖組成の例を示
す。 ・フラクオトオリゴ糖含有糖類 フラクトオリゴ糖(GF2,GF3,GF4など)55
%、グルコース35%、シュクロース10%である。上
記に示した糖組成の如く、これらフラクトオリゴ糖含有
糖類はフラクトオリゴ糖を主成分とするが、同時にグル
コースあるいはシュクロースなどの発酵性糖を相当量含
有していることが分かる。本発明においてフラクトオリ
ゴ糖含有糖類を用いる原理は、その成分中に含有するグ
ルコースあるいはシュクロースなどの発酵性糖を発酵さ
せることによって、アルコール成分となし、この特性を
積極的に利用して、主成分であるフラクトオリゴ糖を残
糖せしめ糖類酒成分の主体とするものである。このフラ
クトオリゴ糖は難消化性であり、ヒトの健康に好ましい
影響を及ぼすビフィズス菌などの増殖効果があることが
知られている。以上の原理を実施して得た本発明に係わ
る糖類酒は、フラクトオリゴ糖高含有のファッショナブ
ルな感覚のテーブル酒となり、低アルコール分によりソ
フトな味覚が特徴である。このような特徴を有する糖類
酒は本発明が最初の提示である。アルコール発酵の原理
は、酵母を糖液中で嫌気的に培養することにより行われ
るが、酵母としては一般に糖からのアルコール生成率の
高いSaccharomyces属が利用される。例え
ばSaccharomyces cerevisia
e、Saccharomyces formosens
is、Saccharomyces ellipsoi
deus、Saccharomyces fragil
is等が用いられるが、本発明におけるアルコール発酵
のための酵母の種類は問わない。また、必要があれば、
フラクトオリゴ糖の残存率を高めるためにはインベルタ
ーゼ活性欠損酵母を用いてもよい。フラクトオリゴ糖を
アルコール発酵するための条件としては、糖濃度5%以
上、発酵温度5〜35℃、発酵期間5〜20日が望まし
いが、固定化増殖菌体等による連続発酵方式も可能であ
る。またフラクトオリゴ糖と特性が類似したオリゴ糖
類、例えば、パラチノース(イソマルチュロース)、パ
ラチオノースオリゴ糖、イソラフィノース、6α−ガラ
クトオリゴ糖、カップリングシュガー(グルコシルシュ
クロース、マルトシルシュクロース)、異性化乳糖(ラ
クチュロース)、直鎖オリゴ糖(マルトトリオース、マ
ルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサ
オース、マルトヘプタオース)、サイクロデキストリン
(α、β、γ)、分岐サイクロデキストリン、糖アルコ
ール(エリスリトール、ラクチトール、パラチニッ
ト)、ネオトレハロース、マルチュロース、イヌロオリ
ゴ糖、レバンオリゴ糖、アガロオリゴ糖、ネオアガロオ
リゴ糖、キシロオリゴ糖、セロオリゴ糖、キチンオリゴ
糖、キトサンオリゴ糖、マンノオリゴ糖、ゲンチオオリ
ゴ糖、ダイフラクトースアンハイドライド(DFA)、
キシロシルフラクトシド、乳果オリゴ糖(ラクトシュク
ロース)などに加えて、更にはポリデキストロース、分
岐デキストリン、食物繊維(難消化性多糖類)の多糖類
も本発明の原理を用いれば、各々特有の糖組成からなる
糖類酒を得ることが出来る。
は、フラクトオリゴ糖含有糖類をアルコール発酵するこ
とにより得られるものである。以下に本発明を詳しく説
明する。フラクトオリゴ糖はシュクロース(砂糖)を基
質として、カビや酵母由来のフラクトシルトランスフェ
ラーゼを作用させ、シュクロースのフラクトース残基に
1〜3分子のフラクトースを結合させたオリゴ糖で、1
−ケストース(GF2)、ニストース(GF3)、フラ
クトシル・ニストース(GF4)などから成る。この反
応においてはフラクトオリゴ糖の生成が進行するにつれ
て相当量のグルコースが副生し、また未反応のシュクロ
ースも含有することが特徴である。上記において説明し
たフラクトオリゴ糖含有糖類は精製、濃縮されて、固形
分75%前後のシロップ状で市販されている。以下にフ
ラクトオリゴ糖含有糖類の固形あたりの糖組成の例を示
す。 ・フラクオトオリゴ糖含有糖類 フラクトオリゴ糖(GF2,GF3,GF4など)55
%、グルコース35%、シュクロース10%である。上
記に示した糖組成の如く、これらフラクトオリゴ糖含有
糖類はフラクトオリゴ糖を主成分とするが、同時にグル
コースあるいはシュクロースなどの発酵性糖を相当量含
有していることが分かる。本発明においてフラクトオリ
ゴ糖含有糖類を用いる原理は、その成分中に含有するグ
ルコースあるいはシュクロースなどの発酵性糖を発酵さ
せることによって、アルコール成分となし、この特性を
積極的に利用して、主成分であるフラクトオリゴ糖を残
糖せしめ糖類酒成分の主体とするものである。このフラ
クトオリゴ糖は難消化性であり、ヒトの健康に好ましい
影響を及ぼすビフィズス菌などの増殖効果があることが
知られている。以上の原理を実施して得た本発明に係わ
る糖類酒は、フラクトオリゴ糖高含有のファッショナブ
ルな感覚のテーブル酒となり、低アルコール分によりソ
フトな味覚が特徴である。このような特徴を有する糖類
酒は本発明が最初の提示である。アルコール発酵の原理
は、酵母を糖液中で嫌気的に培養することにより行われ
るが、酵母としては一般に糖からのアルコール生成率の
高いSaccharomyces属が利用される。例え
ばSaccharomyces cerevisia
e、Saccharomyces formosens
is、Saccharomyces ellipsoi
deus、Saccharomyces fragil
is等が用いられるが、本発明におけるアルコール発酵
のための酵母の種類は問わない。また、必要があれば、
フラクトオリゴ糖の残存率を高めるためにはインベルタ
ーゼ活性欠損酵母を用いてもよい。フラクトオリゴ糖を
アルコール発酵するための条件としては、糖濃度5%以
上、発酵温度5〜35℃、発酵期間5〜20日が望まし
いが、固定化増殖菌体等による連続発酵方式も可能であ
る。またフラクトオリゴ糖と特性が類似したオリゴ糖
類、例えば、パラチノース(イソマルチュロース)、パ
ラチオノースオリゴ糖、イソラフィノース、6α−ガラ
クトオリゴ糖、カップリングシュガー(グルコシルシュ
クロース、マルトシルシュクロース)、異性化乳糖(ラ
クチュロース)、直鎖オリゴ糖(マルトトリオース、マ
ルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサ
オース、マルトヘプタオース)、サイクロデキストリン
(α、β、γ)、分岐サイクロデキストリン、糖アルコ
ール(エリスリトール、ラクチトール、パラチニッ
ト)、ネオトレハロース、マルチュロース、イヌロオリ
ゴ糖、レバンオリゴ糖、アガロオリゴ糖、ネオアガロオ
リゴ糖、キシロオリゴ糖、セロオリゴ糖、キチンオリゴ
糖、キトサンオリゴ糖、マンノオリゴ糖、ゲンチオオリ
ゴ糖、ダイフラクトースアンハイドライド(DFA)、
キシロシルフラクトシド、乳果オリゴ糖(ラクトシュク
ロース)などに加えて、更にはポリデキストロース、分
岐デキストリン、食物繊維(難消化性多糖類)の多糖類
も本発明の原理を用いれば、各々特有の糖組成からなる
糖類酒を得ることが出来る。
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明はかかる実施例に限定されるものではない。 [実施例1]前述した市販のフラクトオリゴ糖含有糖類
を、純水にてBrix度30に調整して、1000ml
を原料とした。これに酵母(インベルターゼ活性欠損の
Saccharomyces cerevisiae種
の保存菌から殺菌培地で拡大培養のもの)10mlと酵
母エキス3g、リン酸一カリウム0.5g、リン酸二ア
ンモニウム0.5gを加え、温度15〜25℃で7〜1
4日間、アルコ−ル発酵を行なった。発酵液は珪藻土を
濾過助剤として濾過を行なった後、65℃で10分間加
熱処理殺菌して糖類酒とした。この糖類酒は、アルコー
ル分5%、Brix度25であり、固形分(Brix
度)あたりフラクトオリゴ糖を71%含有するファッシ
ョナブルな感覚のカクテルなどに適した酒で、低アルコ
ール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔い心地が特徴
であった。 [比較例]発酵性糖類であるグルコース及びフラクトー
スを主成分とする蜂蜜をアルコール発酵の原料とした蜂
蜜酒をつくり、本発明の糖類酒との成分比較を行った。
蜂蜜は市販のユーカリの蜂蜜(Brix度80)を用い
た。糖組成はグルコース+フラクトースが89%、その
他の糖(シュクロース、ツラノース、マルトースなど)
が11%である。上記の蜂蜜を純水にてBrix度30
に調整して1000mlを原料とした。以下実施例1と
同じ条件で蜂蜜酒を得た。この蜂蜜酒は、アルコール分
8%v/v、Brix度13であり、固形分(Brix
度)あたりグルコース及びフラクトースを61%含有す
るものであった。この蜂蜜は、本発明の糖類酒と比較す
ると、糖濃度が低く、糖組成も発酵性糖のグルコース及
びフラクトースを主成分としていることが特徴であっ
た。蜂蜜酒の味はアルコール分が高いため刺激的であ
り、糖濃度が低く、糖組成も糖類の中で甘味度の最も高
いフラクトース及びオリゴ糖よりも甘味度の高いグルコ
ースが主成分であるため、味質も甘味が主体でありまろ
やかな味わいを得ることは出来ず、本発明であるフラク
トオリゴ糖高含有の糖類酒とは異なる風味のものであっ
た。
本発明はかかる実施例に限定されるものではない。 [実施例1]前述した市販のフラクトオリゴ糖含有糖類
を、純水にてBrix度30に調整して、1000ml
を原料とした。これに酵母(インベルターゼ活性欠損の
Saccharomyces cerevisiae種
の保存菌から殺菌培地で拡大培養のもの)10mlと酵
母エキス3g、リン酸一カリウム0.5g、リン酸二ア
ンモニウム0.5gを加え、温度15〜25℃で7〜1
4日間、アルコ−ル発酵を行なった。発酵液は珪藻土を
濾過助剤として濾過を行なった後、65℃で10分間加
熱処理殺菌して糖類酒とした。この糖類酒は、アルコー
ル分5%、Brix度25であり、固形分(Brix
度)あたりフラクトオリゴ糖を71%含有するファッシ
ョナブルな感覚のカクテルなどに適した酒で、低アルコ
ール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔い心地が特徴
であった。 [比較例]発酵性糖類であるグルコース及びフラクトー
スを主成分とする蜂蜜をアルコール発酵の原料とした蜂
蜜酒をつくり、本発明の糖類酒との成分比較を行った。
蜂蜜は市販のユーカリの蜂蜜(Brix度80)を用い
た。糖組成はグルコース+フラクトースが89%、その
他の糖(シュクロース、ツラノース、マルトースなど)
が11%である。上記の蜂蜜を純水にてBrix度30
に調整して1000mlを原料とした。以下実施例1と
同じ条件で蜂蜜酒を得た。この蜂蜜酒は、アルコール分
8%v/v、Brix度13であり、固形分(Brix
度)あたりグルコース及びフラクトースを61%含有す
るものであった。この蜂蜜は、本発明の糖類酒と比較す
ると、糖濃度が低く、糖組成も発酵性糖のグルコース及
びフラクトースを主成分としていることが特徴であっ
た。蜂蜜酒の味はアルコール分が高いため刺激的であ
り、糖濃度が低く、糖組成も糖類の中で甘味度の最も高
いフラクトース及びオリゴ糖よりも甘味度の高いグルコ
ースが主成分であるため、味質も甘味が主体でありまろ
やかな味わいを得ることは出来ず、本発明であるフラク
トオリゴ糖高含有の糖類酒とは異なる風味のものであっ
た。
【発明の効果】本発明はフラクトオリゴ糖含有糖類をア
ルコール発酵することによって、フラクトオリゴ糖高含
有のファッショナブルな感覚のカクテルなどに適した糖
類酒を提供するものである。即ち、本発明の糖類酒は低
アルコール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔い心地
を特徴とすると同時に、料理の味を引き立たせてくれる
酒であり、特にヤングや女性に好まれる新規な糖類酒で
ある。加えて高含有成分であるフラクトオリゴ糖の機能
性は製菓素材をはじめとした各種食品の加工用等々とし
て有利に用いられる新規な糖類酒である。
ルコール発酵することによって、フラクトオリゴ糖高含
有のファッショナブルな感覚のカクテルなどに適した糖
類酒を提供するものである。即ち、本発明の糖類酒は低
アルコール分、淡泊、まろやかな味わい、軽い酔い心地
を特徴とすると同時に、料理の味を引き立たせてくれる
酒であり、特にヤングや女性に好まれる新規な糖類酒で
ある。加えて高含有成分であるフラクトオリゴ糖の機能
性は製菓素材をはじめとした各種食品の加工用等々とし
て有利に用いられる新規な糖類酒である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 幸子 群馬県高崎市大八木町622番地 群栄化学 工業株式会社内 (72)発明者 都木 昭次 群馬県高崎市大八木町622番地 群栄化学 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】フラクトオリゴ糖含有糖類をアルコール発
酵することにより得られることを特徴とする糖類酒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35029291A JPH05153952A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 糖類酒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35029291A JPH05153952A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 糖類酒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05153952A true JPH05153952A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18409509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35029291A Pending JPH05153952A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 糖類酒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05153952A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1129210A4 (en) * | 1998-11-19 | 2002-01-09 | Neose Technologies Inc | PROCESS FOR THE CONVERSION OF SUCROSE TO GLUCOSE |
WO2005051102A1 (en) * | 2003-11-27 | 2005-06-09 | Technische Universität München | Process for the fermentative enrichment of foods with fructo-oligosaccharides |
CN114729290A (zh) * | 2019-09-30 | 2022-07-08 | 三得利控股株式会社 | 容器装酒精饮料 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP35029291A patent/JPH05153952A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1129210A4 (en) * | 1998-11-19 | 2002-01-09 | Neose Technologies Inc | PROCESS FOR THE CONVERSION OF SUCROSE TO GLUCOSE |
WO2005051102A1 (en) * | 2003-11-27 | 2005-06-09 | Technische Universität München | Process for the fermentative enrichment of foods with fructo-oligosaccharides |
CN114729290A (zh) * | 2019-09-30 | 2022-07-08 | 三得利控股株式会社 | 容器装酒精饮料 |
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