JPH05153607A - 消磁コイル - Google Patents
消磁コイルInfo
- Publication number
- JPH05153607A JPH05153607A JP3339807A JP33980791A JPH05153607A JP H05153607 A JPH05153607 A JP H05153607A JP 3339807 A JP3339807 A JP 3339807A JP 33980791 A JP33980791 A JP 33980791A JP H05153607 A JPH05153607 A JP H05153607A
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- JP
- Japan
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- coil
- degaussing
- branch
- bundle
- degaussing coil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消磁コイルの所要部分のコイル断面径を薄型
化した消磁コイルを提供する。 【構成】 絶縁被覆導線をループ状に所要回数巻回し、
このループの外周をテープ状又はチューブ状の集束部材
で集束してコイル束を形成し、このコイル束をカラーブ
ラウン管の外周壁に沿う形状に形成してなる消磁コイル
において、前記コイル束の所要部分に少なくとも２以上
に分岐する複数の分岐コイル束部を形成し、それぞれの
分岐コイル束をテープ状又はチューブ状の集束部材で集
束して消磁コイルを構成する。
化した消磁コイルを提供する。 【構成】 絶縁被覆導線をループ状に所要回数巻回し、
このループの外周をテープ状又はチューブ状の集束部材
で集束してコイル束を形成し、このコイル束をカラーブ
ラウン管の外周壁に沿う形状に形成してなる消磁コイル
において、前記コイル束の所要部分に少なくとも２以上
に分岐する複数の分岐コイル束部を形成し、それぞれの
分岐コイル束をテープ状又はチューブ状の集束部材で集
束して消磁コイルを構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はカラー陰極線管受像装置
のブラウン管に装着される消磁コイルに関するものであ
る。
のブラウン管に装着される消磁コイルに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】カラー用ブラウン管内には、電子銃から
発射されるＲ，Ｇ，Ｂの３電子ビームをブラウン管前面
の各蛍光点に集束させる働きをするシャドウマスク或は
アパーチャグリルなどが配置されている。このシャドウ
マスクやアパーチャグリルは薄い鋼板で作られているの
で地磁気等の外部磁界により磁化され易く、シャドウマ
スクやアパーチャグリルが磁化されるとブラウン管の前
面に色ずれや色むらを発生して画像品質の低下をもたら
す。
発射されるＲ，Ｇ，Ｂの３電子ビームをブラウン管前面
の各蛍光点に集束させる働きをするシャドウマスク或は
アパーチャグリルなどが配置されている。このシャドウ
マスクやアパーチャグリルは薄い鋼板で作られているの
で地磁気等の外部磁界により磁化され易く、シャドウマ
スクやアパーチャグリルが磁化されるとブラウン管の前
面に色ずれや色むらを発生して画像品質の低下をもたら
す。
【０００３】これを防止するため、カラーブラウン管の
外周壁に消磁コイルが装着される。消磁コイルは受像装
置に電源が投入されると、消磁回路から供給される電流
で交番磁界を発生させ、外部磁界により磁化されたシャ
ドウマスクやアパーチャグリルの消磁を行い受像装置の
画像品質の低下を防止している。
外周壁に消磁コイルが装着される。消磁コイルは受像装
置に電源が投入されると、消磁回路から供給される電流
で交番磁界を発生させ、外部磁界により磁化されたシャ
ドウマスクやアパーチャグリルの消磁を行い受像装置の
画像品質の低下を防止している。
【０００４】図４はカラーブラウン管に装着された従来
の消磁コイルの形状とその装着状態の一例を示す説明図
である。消磁コイル１のコイル導線として、例えば導体
径0.8mmのマグネットワイヤを用い、これを消磁コイル
巻線機を用いてループ状に所要巻回数巻線して断面円形
状のコイル束２を形成する。しかる後、このコイル束２
の外周にＰＶＣ粘着絶縁テープ等の集束部材３をスパイ
ラル状にラップ巻きする。その集束部材３は消磁コイル
１の保護外被の役目もするものである。集束部材３によ
り集束されたコイル束２のコイル導線の両端末部は口出
しされて、それぞれリード線５と接続され、接続部を絶
縁チューブとＰＶＣ粘着テープで絶縁固定した後、リー
ド線５をコネクタ４に接続して消磁コイルが形成され
る。コネクタ４は受像装置の消磁回路側と接続され消磁
コイルに消磁電流を供給する。このようにして形成され
た消磁コイル１は、例えば図４（ａ）のように８の字状
にした後、カラーブラウン管６の外周壁に沿う形状に形
成され、受像装置のカラーブラウン管６とキャビネット
７との隙間Ｌ２あるいは図示されないが、カラーブラウ
ン管６と回路基板，スピ−カボックスなどの周辺部品と
の隙間に装着されて使用されていた。
の消磁コイルの形状とその装着状態の一例を示す説明図
である。消磁コイル１のコイル導線として、例えば導体
径0.8mmのマグネットワイヤを用い、これを消磁コイル
巻線機を用いてループ状に所要巻回数巻線して断面円形
状のコイル束２を形成する。しかる後、このコイル束２
の外周にＰＶＣ粘着絶縁テープ等の集束部材３をスパイ
ラル状にラップ巻きする。その集束部材３は消磁コイル
１の保護外被の役目もするものである。集束部材３によ
り集束されたコイル束２のコイル導線の両端末部は口出
しされて、それぞれリード線５と接続され、接続部を絶
縁チューブとＰＶＣ粘着テープで絶縁固定した後、リー
ド線５をコネクタ４に接続して消磁コイルが形成され
る。コネクタ４は受像装置の消磁回路側と接続され消磁
コイルに消磁電流を供給する。このようにして形成され
た消磁コイル１は、例えば図４（ａ）のように８の字状
にした後、カラーブラウン管６の外周壁に沿う形状に形
成され、受像装置のカラーブラウン管６とキャビネット
７との隙間Ｌ２あるいは図示されないが、カラーブラウ
ン管６と回路基板，スピ−カボックスなどの周辺部品と
の隙間に装着されて使用されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の消磁コイルは、
コイル導線をループ状に所要巻回数巻線し、この外周に
集束部材を施し断面円形状のコイル束に形成されてなる
ものであった。しかし、近時受像装置は、装置のコンパ
クト化やデザイン上の考慮などから、キャビネット前面
枠の寸法をブラウン管画像面の寸法に出来得るだけ近づ
けるようにしたり、或はブラウン管のファンネル部と回
路基板やスピ−カボックスなどの周辺部品との配置間隔
ヲ狭めるようにしたりしてきている。この結果、消磁コ
イルの装着スペースは殊に消磁コイルの厚み方向の間隔
で極めて制限されるようになってきている。ところが、
上述のように従来の消磁コイルはコイル束が断面円形状
であるため、消磁コイルの装着スペースの薄型化への対
応に難しさがあり、高々コイル束の断面円形状を楕円状
に形成するような対策を施すしかなかった。
コイル導線をループ状に所要巻回数巻線し、この外周に
集束部材を施し断面円形状のコイル束に形成されてなる
ものであった。しかし、近時受像装置は、装置のコンパ
クト化やデザイン上の考慮などから、キャビネット前面
枠の寸法をブラウン管画像面の寸法に出来得るだけ近づ
けるようにしたり、或はブラウン管のファンネル部と回
路基板やスピ−カボックスなどの周辺部品との配置間隔
ヲ狭めるようにしたりしてきている。この結果、消磁コ
イルの装着スペースは殊に消磁コイルの厚み方向の間隔
で極めて制限されるようになってきている。ところが、
上述のように従来の消磁コイルはコイル束が断面円形状
であるため、消磁コイルの装着スペースの薄型化への対
応に難しさがあり、高々コイル束の断面円形状を楕円状
に形成するような対策を施すしかなかった。
【０００６】本発明は、上記問題点を解消し、コイル束
の厚みを極めて簡便容易な手段で所要のコイル束部分を
薄型化できる構造の消磁コイルを提供しようとするもの
である。
の厚みを極めて簡便容易な手段で所要のコイル束部分を
薄型化できる構造の消磁コイルを提供しようとするもの
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】絶縁被覆導線をループ状
に所要回数巻回し、このループの外周をテープ又はチュ
ーブ状の集束部材で集束してコイル束を形成し、このコ
イル束をカラーブラウン管の外周壁に沿う形状に形成し
てなる消磁コイルにおいて、前記コイル束の所要部分に
少なくとも２以上に分岐する複数の分岐コイル束部を形
成し、それぞれの分岐コイル束をテープ状又はチューブ
状の集束部材で集束して、前記複数の分岐コイル束を前
記カラーブラウン管の外周壁の所要位置の該外周壁に並
列状に配置形成し消磁コイルを構成する。
に所要回数巻回し、このループの外周をテープ又はチュ
ーブ状の集束部材で集束してコイル束を形成し、このコ
イル束をカラーブラウン管の外周壁に沿う形状に形成し
てなる消磁コイルにおいて、前記コイル束の所要部分に
少なくとも２以上に分岐する複数の分岐コイル束部を形
成し、それぞれの分岐コイル束をテープ状又はチューブ
状の集束部材で集束して、前記複数の分岐コイル束を前
記カラーブラウン管の外周壁の所要位置の該外周壁に並
列状に配置形成し消磁コイルを構成する。
【０００８】
【作用】消磁コイルのコイル束の所望部分に、少なくと
も２以上に分岐する分岐コイル束を形成し、この分岐コ
イル束の部分をコイル束の長手幅方向に並列状に並置す
ることにより、分岐コイル束の部分の消磁コイルの厚み
を偏平化することができ、消磁コイルの薄型化が図れ
る。また、分岐コイル束を多数束形成すればするほど消
磁コイルの厚みを薄型化することができる。消磁コイル
厚みが薄型化することにより、消磁コイルの装着スペー
スである受像機前面のキャビネット枠とブラウン管前面
との間隔あるいはブラウン管周辺部品とブラウン管外周
面との間隔を狭めることができ、受像装置のコンパクト
化が図られる。また、消磁コイルの薄型偏平化により、
消磁コイルとブラウン管との密着性が向上し、消磁コイ
ルの消磁効果が高まり画像品質の向上をもたらす。
も２以上に分岐する分岐コイル束を形成し、この分岐コ
イル束の部分をコイル束の長手幅方向に並列状に並置す
ることにより、分岐コイル束の部分の消磁コイルの厚み
を偏平化することができ、消磁コイルの薄型化が図れ
る。また、分岐コイル束を多数束形成すればするほど消
磁コイルの厚みを薄型化することができる。消磁コイル
厚みが薄型化することにより、消磁コイルの装着スペー
スである受像機前面のキャビネット枠とブラウン管前面
との間隔あるいはブラウン管周辺部品とブラウン管外周
面との間隔を狭めることができ、受像装置のコンパクト
化が図られる。また、消磁コイルの薄型偏平化により、
消磁コイルとブラウン管との密着性が向上し、消磁コイ
ルの消磁効果が高まり画像品質の向上をもたらす。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図１，図２，図３に沿って説
明する。図１（ａ），（ｂ）は本発明の消磁コイルの実
施例を示す説明図、図２（ａ），（ｂ）は受像装置への
消磁コイルの装着状態を示す説明図、図３は消磁コイル
のコイル束の構造を示す説明図である。
明する。図１（ａ），（ｂ）は本発明の消磁コイルの実
施例を示す説明図、図２（ａ），（ｂ）は受像装置への
消磁コイルの装着状態を示す説明図、図３は消磁コイル
のコイル束の構造を示す説明図である。
【００１０】本発明の消磁コイルは、従来の消磁コイル
と同様の常用の消磁コイル巻線機を用いて製造すること
ができるので製造上極めて有利といえる。コイル導線９
はマグネットワイヤなどの細径絶縁電線である。図１の
（ａ）に示す実施例の消磁コイルは、コイル導線９の巻
回数Ｎの消磁コイル１が全体にわたって２つのコイル束
に分岐されて形成されたもので、例えばコイル導線巻回
数がそれぞれＮ／２の２つの分岐コイル束２Ｂと２Ｃと
で構成されたものである。また、図１の（ｂ）に示す実
施例の消磁コイルはコイル束２の一部分を３つの分岐コ
イル束で形成したもので、コイル導線巻回数Ｎの共通コ
イル束２Ａと例えばコイル導線巻回数をＮ／３づつに順
次分岐巻線した３つの分岐コイル束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆか
ら構成されたものである。なお、分岐コイル束２Ｂ，２
Ｃ或は２Ｄ，２Ｅ，２Ｆのコイル導線の巻回数は必ずし
も等分する必要はなく、消磁コイル１の使用条件に応じ
各分岐コイル束のコイル導線巻回数を適宜に分割するこ
ともできる。また分岐コイル束の形成される個所もコイ
ル束２の所要の個所に２個所或は３個所と適宜に複数形
成することも可能である。
と同様の常用の消磁コイル巻線機を用いて製造すること
ができるので製造上極めて有利といえる。コイル導線９
はマグネットワイヤなどの細径絶縁電線である。図１の
（ａ）に示す実施例の消磁コイルは、コイル導線９の巻
回数Ｎの消磁コイル１が全体にわたって２つのコイル束
に分岐されて形成されたもので、例えばコイル導線巻回
数がそれぞれＮ／２の２つの分岐コイル束２Ｂと２Ｃと
で構成されたものである。また、図１の（ｂ）に示す実
施例の消磁コイルはコイル束２の一部分を３つの分岐コ
イル束で形成したもので、コイル導線巻回数Ｎの共通コ
イル束２Ａと例えばコイル導線巻回数をＮ／３づつに順
次分岐巻線した３つの分岐コイル束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆか
ら構成されたものである。なお、分岐コイル束２Ｂ，２
Ｃ或は２Ｄ，２Ｅ，２Ｆのコイル導線の巻回数は必ずし
も等分する必要はなく、消磁コイル１の使用条件に応じ
各分岐コイル束のコイル導線巻回数を適宜に分割するこ
ともできる。また分岐コイル束の形成される個所もコイ
ル束２の所要の個所に２個所或は３個所と適宜に複数形
成することも可能である。
【００１１】図１（ｂ）の実施例の消磁コイル１を例に
その製造工程を説明する。先ず、消磁コイル巻線機の巻
き枠（図示せず）の枠径をＤＤに設定してコイル導線９
を巻回数Ｎ／３で巻線し仮止めテープ１０で仮止めして
分岐コイル束２Ｄを形成する。次に巻枠の巻径をＤＥに
設定し、共通コイル束２Ａを共通部分にしてコイル導線
９を巻回数Ｎ／３で巻線し、仮止めテープ１０で仮止め
して分岐コイル束２Ｅを形成する。次に、巻枠の枠径を
ＤＦに設定し、同様にして共通コイル束２Ａを共通にし
て巻回数Ｎ／３でコイル導線９を巻線し、仮止めして分
岐コイル束２Ｆを形成する。このようにして巻線された
コイル導線巻回数Ｎの共通コイル束２Ａとコイル導線巻
回数がＮ／３の分岐コイル束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆのそれぞ
れを集束する。保護外被としてＰＶＣ粘着絶縁テープを
用いた集束部材３がスパイラル状にラップ巻きされる。
集束部材１０としては、上記ＰＶＣ粘着絶縁テープのほ
か、図示しないが半割状のＰＶＣチューブが用いられ
る。半割状チューブを用いるときはコイル束を半割状チ
ューブのスリットから挿入し、その後半割状チューブの
スリット部を固着するか又は半割状チューブの外周にＰ
ＶＣ粘着テープを粗巻きしてコイル束を集束する。コイ
ル導線９の両端末Ｓへのリード線５とコネクタ４の接続
は前述の従来の消磁コイルの例で説明したと同様である
ので説明は省略する。なお、分岐コイル束のコイル径Ｄ
Ｄ、ＤＥ、ＤＦは分岐コイル束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆが所定
位置で並置されるよう予め設計され定められる。また、
図１（ａ）の実施例の消磁コイル１の製造はコイル束を
コイルの巻始め点から全体にわたって２コのコイル束に
分岐させ、コイル径ＤＢの分岐コイル束２Ｂとコイル径
ＤＣの分岐コイル束２Ｃとをそれぞれ形成するもので、
図１（ｂ）の実施例の消磁コイル１の製造工程と説明が
重複するので詳細な説明は省くことにする。
その製造工程を説明する。先ず、消磁コイル巻線機の巻
き枠（図示せず）の枠径をＤＤに設定してコイル導線９
を巻回数Ｎ／３で巻線し仮止めテープ１０で仮止めして
分岐コイル束２Ｄを形成する。次に巻枠の巻径をＤＥに
設定し、共通コイル束２Ａを共通部分にしてコイル導線
９を巻回数Ｎ／３で巻線し、仮止めテープ１０で仮止め
して分岐コイル束２Ｅを形成する。次に、巻枠の枠径を
ＤＦに設定し、同様にして共通コイル束２Ａを共通にし
て巻回数Ｎ／３でコイル導線９を巻線し、仮止めして分
岐コイル束２Ｆを形成する。このようにして巻線された
コイル導線巻回数Ｎの共通コイル束２Ａとコイル導線巻
回数がＮ／３の分岐コイル束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆのそれぞ
れを集束する。保護外被としてＰＶＣ粘着絶縁テープを
用いた集束部材３がスパイラル状にラップ巻きされる。
集束部材１０としては、上記ＰＶＣ粘着絶縁テープのほ
か、図示しないが半割状のＰＶＣチューブが用いられ
る。半割状チューブを用いるときはコイル束を半割状チ
ューブのスリットから挿入し、その後半割状チューブの
スリット部を固着するか又は半割状チューブの外周にＰ
ＶＣ粘着テープを粗巻きしてコイル束を集束する。コイ
ル導線９の両端末Ｓへのリード線５とコネクタ４の接続
は前述の従来の消磁コイルの例で説明したと同様である
ので説明は省略する。なお、分岐コイル束のコイル径Ｄ
Ｄ、ＤＥ、ＤＦは分岐コイル束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆが所定
位置で並置されるよう予め設計され定められる。また、
図１（ａ）の実施例の消磁コイル１の製造はコイル束を
コイルの巻始め点から全体にわたって２コのコイル束に
分岐させ、コイル径ＤＢの分岐コイル束２Ｂとコイル径
ＤＣの分岐コイル束２Ｃとをそれぞれ形成するもので、
図１（ｂ）の実施例の消磁コイル１の製造工程と説明が
重複するので詳細な説明は省くことにする。
【００１２】このようにして、集束保護外被が施された
消磁コイル１は、例えば図２に図示される如くカラーブ
ラウン管６の前面の外周壁に沿って各分岐コイル束２
Ｄ，２Ｅ，２Ｆが所要位置に並置されるよう成形治具に
より予め形成され、しかる後カラーブラウン管６に装着
される。このとき、本発明の図１（ｂ）の実施例の消磁
コイル１では、図３（ａ）に図示するように分岐コイル
束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆの並置された断面径Ｗ１は同図
（ｂ）の従来消磁コイルのコイル断面径Ｗ２の約１／√
３に減少される。分岐コイル束のコイル導線巻回数をＮ
／４にして４つの分岐コイル束にすれば、分岐コイル束
のコイル断面径Ｗは従来消磁コイルの断面径Ｗ２の約１
／２に減少することになる。従って、受像装置前面側の
キャビネット７とブラウン管６との間隔Ｌ１あるいは図
示されないがカラーブラウン管６の周辺部品とカラーブ
ラウン管６との間隔は本発明の消磁コイルを用いること
により大幅に縮小されることになる。
消磁コイル１は、例えば図２に図示される如くカラーブ
ラウン管６の前面の外周壁に沿って各分岐コイル束２
Ｄ，２Ｅ，２Ｆが所要位置に並置されるよう成形治具に
より予め形成され、しかる後カラーブラウン管６に装着
される。このとき、本発明の図１（ｂ）の実施例の消磁
コイル１では、図３（ａ）に図示するように分岐コイル
束２Ｄ，２Ｅ，２Ｆの並置された断面径Ｗ１は同図
（ｂ）の従来消磁コイルのコイル断面径Ｗ２の約１／√
３に減少される。分岐コイル束のコイル導線巻回数をＮ
／４にして４つの分岐コイル束にすれば、分岐コイル束
のコイル断面径Ｗは従来消磁コイルの断面径Ｗ２の約１
／２に減少することになる。従って、受像装置前面側の
キャビネット７とブラウン管６との間隔Ｌ１あるいは図
示されないがカラーブラウン管６の周辺部品とカラーブ
ラウン管６との間隔は本発明の消磁コイルを用いること
により大幅に縮小されることになる。
【００１３】
【発明の効果】本発明の消磁コイルはコイル束の所要の
部分を少なくとも２以上に分岐する複数の分岐コイル束
に形成し構成するものであるので、この分岐コイル束を
コイル束長手幅方向に並列状に配置することにより、分
岐コイル束部分の消磁コイルの断面厚みを大幅に減少さ
せることが可能となる。この結果、受像装置前面のキャ
ビネットとブラウン管前面との間の隙間或はは、ブラウ
ン管ファンネル部外周とブラウン管の周辺部品との間の
隙間を狭めた受像装置にあっても、この狭い隙間に消磁
コイルを容易に装着することが可能となる。また、消磁
コイルは複数の分岐コイル束がブラウン管外周面に並置
されるので、消磁コイルとブラウン管との密着性が向上
し画像品質の優れた画像表示装置が得られる。といった
効果を奏する。
部分を少なくとも２以上に分岐する複数の分岐コイル束
に形成し構成するものであるので、この分岐コイル束を
コイル束長手幅方向に並列状に配置することにより、分
岐コイル束部分の消磁コイルの断面厚みを大幅に減少さ
せることが可能となる。この結果、受像装置前面のキャ
ビネットとブラウン管前面との間の隙間或はは、ブラウ
ン管ファンネル部外周とブラウン管の周辺部品との間の
隙間を狭めた受像装置にあっても、この狭い隙間に消磁
コイルを容易に装着することが可能となる。また、消磁
コイルは複数の分岐コイル束がブラウン管外周面に並置
されるので、消磁コイルとブラウン管との密着性が向上
し画像品質の優れた画像表示装置が得られる。といった
効果を奏する。
【図１】本発明の消磁コイルの実施例を示す説明図であ
る。
る。
【図２】本発明の消磁コイルの受像装置への装着状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図３】本発明の消磁コイルのコイル束と従来の消磁コ
イルのコイル束の外径比較の説明図である。
イルのコイル束の外径比較の説明図である。
【図４】従来の消磁コイルの受像装置への装着状態を示
す説明図である。
す説明図である。
１ 消磁コイル ２ コイル束 ２Ａ 共通コイル束 ２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ，２Ｅ，２Ｆ 分岐コイル束 ３ 収束部材 ４ コネクタ ５ リード線 ６ カラーブラウン管 ７ キャビネット ９ コイル導線 ＤＣ，ＤＤ，ＤＥ，ＤＦ コイル径 Ｌ１，Ｌ２ キャビネットとブラウン管外周面との隙間 Ｓ コイル導線端末部 Ｗ１ 従来消磁コイルの断面径 Ｗ２ 分岐コイル束の断面径
Claims (1)
- 【請求項１】 絶縁被覆導線をループ状に所要回数巻回
し、このループの外周をテープ又はチューブ状の集束部
材で集束してコイル束を形成し、このコイル束をカラー
ブラウン管の外周壁に沿う形状に形成してなる消磁コイ
ルにおいて、前記コイル束の所要部分に少なくとも２以
上に分岐する複数の分岐コイル束部を形成し、それぞれ
の分岐コイル束をテープ状又はチューブ状の集束部材で
集束して、前記複数の分岐コイル束を前記カラーブラウ
ン管外周壁の所要位置の該外周壁に並列状に配置形成し
てなることを特徴とする消磁コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3339807A JP2584699B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 消磁コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3339807A JP2584699B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 消磁コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05153607A true JPH05153607A (ja) | 1993-06-18 |
| JP2584699B2 JP2584699B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=18331002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3339807A Expired - Fee Related JP2584699B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 消磁コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584699B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100356937B1 (ko) * | 2000-06-26 | 2002-10-18 | 박두영 | 틸트 코일을 제조하기 위한 장치 |
| CN109621211A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-16 | 北京神畅科技发展有限公司 | 一种局部增强型8字形经颅磁刺激线圈 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6150383U (ja) * | 1984-09-05 | 1986-04-04 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP3339807A patent/JP2584699B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
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| JPS6150383U (ja) * | 1984-09-05 | 1986-04-04 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100356937B1 (ko) * | 2000-06-26 | 2002-10-18 | 박두영 | 틸트 코일을 제조하기 위한 장치 |
| CN109621211A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-16 | 北京神畅科技发展有限公司 | 一种局部增强型8字形经颅磁刺激线圈 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2584699B2 (ja) | 1997-02-26 |
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