JP2984046B2 - 同軸型ロータリートランスの製造方法 - Google Patents

同軸型ロータリートランスの製造方法

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JP2984046B2 JP2258548A JP25854890A JP2984046B2 JP 2984046 B2 JP2984046 B2 JP 2984046B2 JP 2258548 A JP2258548 A JP 2258548A JP 25854890 A JP25854890 A JP 25854890A JP 2984046 B2 JP2984046 B2 JP 2984046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオテープレコーダや、ディジタルオーデ
ィオテープに使用する同軸型ロータリートランスの、外
側の磁性コア(以下ローターコアと称す)への巻コイル
の組立方法に関するものである。
〔従来の技術〕
同軸型ロータリートランスは円筒状をし、第4図の正
面断面図に示す如く、内側のステーターコア2と外側の
ローターコア1により構成され、各チャンネル1 20a、
チャンネル2 20b、チャンネル3 20c、チャンネル4 20d
は同軸上の数に対応して任意の数を有する。第4図では
4チャンネルの場合を示す。
従来この種のロータリートランスの各チャンネルに挿
入する巻コイルは、第5図(a)に示す如くマグネット
ワイヤーをトロイダル状に加工した巻コイル5により構
成される。
第4図に示す内側のステーターコア2に於てはコイル
組立ては特に問題はないが、外側のローターコアでは第
5図(b)に示す様に内側に変形させた巻コイル6を第
4図に示すローターコア1のコイル溝21内に挿入し、コ
イル溝位置に於て治具等により機械的な力を加え、第5
図(c)に示す如く巻コイル7をコイル溝内に押し伸ば
してコイルをコイル溝21に固定する為、マグネットワイ
ヤーの表面の絶縁皮膜に、キズやピンホールや打痕等を
生じさせ、電気絶縁性の劣化、巻コイルのばらけ等、製
品の品質に欠陥を発生するという問題があった。また、
マグネットワイヤーをトロイダル状に巻線加工してから
ローターコア1内に、しかも各チャンネルごとに挿入す
る事などから、組立作業性が非常に悪い欠点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はこれらの欠点を除去する為、ポリエステル材
シートにペースト状の高い透磁率特性を有するNi−Zn磁
性粉末を塗布処理した厚さが約30〜50μmの磁性粉シー
トを使用し、磁性粉シートに設けた非磁性帯上の粘着層
上にマグネットワイヤーを巻線して巻コイルを形成し、
磁性粉シートごとローターコアの内壁のコイル溝に巻コ
イルを挿入し貼り付け組立てる方法により、組立性の良
好な同軸型ロータリートランスを提供することを目的と
する。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、従来の同軸型ロータリートランスに於ける
外周側のローターコアの内径側のコイル溝に巻コイルを
装着するのに、1チャンネル毎に巻コイルを巻いて、巻
コイルを変形させてコイル溝に巻コイルを装着するので
はなく、片面に粘着層を設けたポリエステル材のシート
に、ローターコアの巻コイルを巻回する部分を帯状に非
磁性帯に残し、他の部分には高い比透磁率特性を有する
Ni−Znの磁性粉末を塗布処理し、ポリエステル材シート
を粘着層を上面にして円筒状の巻治具に巻きつけ、非磁
性帯の粘着層の上面にマグネットワイヤーをローターコ
アのコイル溝位置に対応して巻回し、予め焼結成形した
ローターコアの内面のコイル溝に対応した位置に巻コイ
ルを装着するよう粘着層により粘着し、ローターコアに
巻線コイルを装着するように構成したもので、同軸型ロ
ータリートランスのローターコアの巻コイルの形成を容
易にする。
即ち本発明は、同軸型ロータリートランスのローター
コアの内径側コイル溝に巻コイルを実装する方法に於
て、予め片面に接着層を設けた樹脂フィルムの非接着層
上に、前記ローターコアのコイル溝に対応した位置に、
前記同軸型ロータリートランスのチャンネル数に対応し
た非磁性帯層を設け、非磁性帯層を除く部分にNi−Znフ
ェライトから成るペースト状磁性粉末を塗布して磁性粉
シートを形成し、前記同軸型ロータリートランスの内径
と同一径の巻治具に磁性粉シートを接着層を外周側にし
て巻回し、さらに非磁性帯層に巻コイルを形成して複数
巻の円筒状巻コイルを形成し、前記ローターコアの内側
に、接着層及び巻コイルを外周にして前記円筒状巻コイ
ルを挿入し、巻コイル部分を前記コイル溝に挿入位置出
しをし、円筒状巻コイルをローターコアの内側に装着し
形成したことを特徴とする同軸型ロータリートランスの
製造方法である。
〔作用〕
ポリエステル材シートの非磁性帯の裏面の粘着層に巻
コイルを形成してあるので、ローターコアと対面するス
テーターコアに巻回される巻コイルとは、従来のロータ
リートランスと同様な磁気的な結合が容易にはかられ、
一方ローターコアに挿入実装するポリエステル材シート
上に巻回された巻コイルは、一体でローターコアのコイ
ル溝に装着され、ベースとなっているポリエステル材の
持つ弾力によりコイル溝への挿入、及び巻コイルの変形
も巻コイルのみの時に比べて容易に復旧し易く実装は容
易である。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すローター側の縦断面
斜視図である。第1図では4チャンネルを例として説明
する。第2図(b)に示す如く、円筒状の簡易巻治具16
の外周に、Ni−Znフェライトを樹脂バインダーにねり込
んだ磁性粉シート10をロール状にし巻付ける。磁性粉シ
ート10は第2図(a)に示すように磁性粉シート10には
ローターコアのコイル溝に対応した寸法の非磁性部分15
を設け、第2図(b)に示す簡易巻治具16に磁性粉シー
ト10を第2図(a)の磁性粉シート拡大断面図Bに示す
ように粘着層を外側にして巻付けた後、粘着層を有する
非磁性部分15にマグネットワイヤーを規定巻数だけ巻回
し、ローター側巻コイル11を構成する。非磁性部分15
は、第1図のローターコア8のコイル溝幅Aと同じ寸法
で構成されており、その他の部分はペースト状のNi−Zn
磁性粉末を塗布処理した磁性粉部分14にて構成されてい
る。第2図(a)のBは磁性粉シート拡大断面図である
が、磁性粉シート10の表面にはポリエステルフィルムの
表面に接着層10aを有しているので、非磁性部分15にマ
グネットワイヤーを巻線した場合、ワイヤーは強固に円
筒状巻コイル固定され、ローター側巻コイル11のばらけ
の恐れは無い。本発明の実施例では磁性粉シート10に4
チャンネル分の巻線を固定した後は、第5図の従来のロ
ータリートランスにおける巻コイルのアセンブリ例と同
様にして、第1図、及び第3図に示すように、円筒状に
成形し非磁性帯に巻コイルを巻回した磁性粉シート10ご
と内側に変形させローターコア内に挿入し、コイル溝位
置にて押し伸ばし接着層10aの接着効果を利用し、ロー
ターコア内径に接着固定する様構成する。本発明の巻コ
イルの挿入方法はローターコアのコイル溝に挿入される
巻コイル自体に外力は加わらない為、絶縁皮膜にキズ等
をつける事はない。又、引き出し線の処理については第
2図に示す様に、引き出し線方向や巻いていくチャンネ
ルの順番を考慮すれば、ステーターコアと同じ要領で巻
線が出来る為、従来の巻線に比較し巻コイルの成形作業
に於て大幅に巻線効率を向上出来る。
次に設計時、注意すべき点について、第3図を用い説
明する。
通常、同軸型ロータリートランスでは、ローターコア
とステーターコアとの間に数μmの空隙が設けられてい
るが、本発明の場合、約30〜50μmの磁性粉シート10を
ローターコア8の内壁に貼りつける為、その磁性粉シー
ト10の厚み分hだけローターコア8の内壁を広げておく
必要があり、ステーターコア9と組合せた状態に於て、
規定空隙寸法になる様ステーターコアとローターコアの
空隙の間隔を考慮する。
又、コイル溝深さHも磁性粉シート10の厚み分hを考
慮した深さに設計しておくことにより、従来設計と同等
の特性を得る事が可能となる。なお本発明の実施例で
は、粘着層を形成した樹脂フィルムはポリエチレンシー
トの例で説明したが、ポリエチレンシートに限定するも
のではなく、他の可撓性樹脂フィルムであれば何れのフ
ィルムシートを用いてもよい。又磁性粉層はポリエチレ
ンシート上に形成した例で示したが、ポリエチレンシー
トに磁性層を形成する部分を段付きにし、ポリエチレン
シートの厚さを非磁性帯形成部分より磁性粉層形成部を
薄く形成し、ポリエチレンの薄く形成した凹部に磁性粉
層を形成する様構成してもよい。
ハ.発明の効果 〔発明の効果〕 以上に述べた如く、本発明のローターコアの構造、及
び巻コイルの組立方法を用いることにより、従来の組立
方法で問題となっていたマグネットワイヤーの表面の電
気絶縁皮膜に生じた、キズや、ピンホールや、打痕等に
よる電気絶縁性の劣化、及び巻コイルのばらけ等の製品
品質上の欠点を防止出来る。
又、全てのチャンネルを同時に巻線でき、粘着層によ
りコイルの固定も出来る構造である事から組立性が大幅
に改善され、極めて良好な同軸型ロータリートランスを
提供する事が可能となる。
尚、本発明ではマグネットワイヤーを巻回して作った
巻コイルによる組立性の向上について説明したが、同様
の原理により接着層付のプリントコイルでも本発明と同
様な同軸型ロータリートランスの製造方法に適用出来る
事はいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるロータリートランスのローターコ
ア側の縦断面斜視図。 第2図は本発明による磁性粉シート及び巻コイル形成手
順を示す図で、第2図(a)は磁性粉シートを展開した
斜視図、第2図(b)は簡易巻治具に磁性粉シートを巻
回し、非磁性帯に巻コイルを形成した斜視図。 第3図は本発明によるロータリートランスの構造断面図
である。 第4図は従来の同軸型ロータリートランスコアの縦断面
図である。 第5図は従来のロータリートランスにおけるマグネット
ワイヤー使用時のコイル組立ての例であり、第5図
(a)は円形に巻コイルを形成した斜視図、第5図
(b)はコイル溝にコイルを収める前の変形した斜視
図、第5図(c)はコイル溝に巻コイルを収め元の形に
戻した斜視図。 1,8……ローターコア、2,9……ステーターコア、3,11…
…ローター側巻コイル、4,12……ステーター側巻コイ
ル、5,6,7……巻コイル、10……磁性粉シート、10a……
接着層、13……ステーター巻コイル接着剤、14……磁性
粉部分、15……非磁性部分、16……簡易巻治具、20a…
…チャンネル1、20b……チャンネル2、20c……チャン
ネル3、20d……チャンネル4、21……コイル溝、A…
…コイル溝巾、B……磁性粉シート拡大断面図。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸型ロータリートランスのローターコア
    の内径側コイル溝に巻コイルを実装する方法に於て、予
    め片面に接着層を設けた樹脂フィルムの非接着層上に、
    前記ローターコアのコイル溝に対応した位置に、前記同
    軸型ロータリートランスのチャンネル数に対応した非磁
    性帯層を設け、非磁性帯層を除く部分にNi−Znフェライ
    トから成るペースト状磁性粉末を塗布して磁性粉シート
    を形成し、前記同軸型ロータリートランスの内径と同一
    径の巻治具に磁性粉シートを接着層を外周側にして巻回
    し、さらに非磁性帯層に巻コイルを形成して複数巻の円
    筒状巻コイルを形成し、前記ローターコアの内側に、接
    着層及び巻コイルを外周にして前記円筒状巻コイルを挿
    入し、巻コイル部分を前記コイル溝に挿入位置出しを
    し、円筒状巻コイルをローターコアの内側に接着し形成
    したことを特徴とする同軸型ロータリートランスの製造
    方法。
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