JPH05153551A - 映像信号再生装置及び時間軸補正装置 - Google Patents

映像信号再生装置及び時間軸補正装置

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JPH05153551A
JPH05153551A JP3262107A JP26210791A JPH05153551A JP H05153551 A JPH05153551 A JP H05153551A JP 3262107 A JP3262107 A JP 3262107A JP 26210791 A JP26210791 A JP 26210791A JP H05153551 A JPH05153551 A JP H05153551A
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circuit
frequency
equalizer
luminance signal
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孝一 山下
Tomonori Ohashi
知典 大橋
Masateru Nakano
正照 中野
Kazuhiro Kurisaki
一浩 栗崎
知樹 ▲吉▼村
Tomoki Yoshimura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間モードにおいても再生輝度信号におけ
る水平同期信号のS/Nが劣化しない映像信号再生装置
を提供する。 【構成】 周波数変調輝度信号の輝度信号部分は、上側
帯波領域のレベルを持ち上げる第1のイコライザ回路63
6 にてレベル補正し、周波数変調輝度信号の水平同期信
号部分は、S/Nが良い下側帯波領域のレベルを持ち上
げる第2のイコライザ回路637 にてレベル補正する。水
平同期信号部分を特定する位相調整回路32からの制御信
号により、両イコライザ回路から復調回路7への出力が
切り換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオテープ等に記
録された周波数変調多重信号から映像信号を再生する映
像信号再生装置、及び映像信号再生装置において発生す
る時間軸誤差を補正する時間軸補正装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。図において、1は磁気テープに記録さ
れている周波数多重信号Sを読み取る磁気ヘッド、2は
磁気ヘッド1から出力された周波数多重信号Sから低域
変換搬送色信号CL を抽出する低域通過フィルタ回路、
3は低域変換搬送色信号CL を周波数変換し、もとの高
域の搬送色信号Cを搬送色信号出力端子4に出力する周
波数変換回路、5は磁気ヘッド1から出力された周波数
多重信号Sから周波数変調輝度信号(以下、FM輝度信号
という) YFMを抽出する高域通過フィルタ(以下、HPF
という) 、6はFM輝度信号YFMの周波数対振幅特性を補
正するイコライザ回路、7は補正されたFM輝度信号YFM
を復調し、輝度信号出力端子8に再生輝度信号(以下、
輝度信号という) Yを出力する復調回路である。
【0003】次に動作について説明する。磁気ヘッド1
は、磁気テープに記録されているFM輝度信号YFMと低域
変換搬送色信号CL とが多重化された周波数多重信号S
を読み取り、この周波数多重信号Sを低域通過フィルタ
回路2及びHPF 5に供給する。低域通過フィルタ回路2
は、FM輝度信号YFMが存在する高周波域を阻止し、低域
変換搬送色信号CL が存在する低周波域を通過させるフ
ィルタ特性を有している。従って、低域通過フィルタ回
路2は、周波数多重信号Sから低域変換搬送色信号CL
を抽出し、これを周波数変換回路3に供給する。周波数
変換回路3は、低域変換搬送色信号CL を色副搬送波を
中心とした周波数域に変換し、もとの搬送色信号Cを出
力する。一方、HPF 5は、低域変換搬送色信号CL が存
在する低周波域を阻止し、FM輝度信号YFMが存在する高
周波域を通過させるフィルタ特性を有している。従って
HPF 5は、周波数多重信号SからFM輝度信号YFMを抽出
し、これをイコライザ回路6に供給する。
【0004】FM輝度信号YFMの周波数は、搬送波 (例え
ば、S-VHS 方式の場合には5.4MHz〜7.0MHz) を中心とし
て、無数の上側帯波 (以下、上側波という) 及び下側帯
波 (以下、下側波という) から成っている。ここでは、
説明を簡単にするために、図2に示すように、単一の搬
送波に対して各1つの上側波及び下側波から、その周波
数は成っているとする。記録時には、図2(c) に示すよ
うに、上側波及び下側波ともに同一レベルで、かつ、搬
送波のレベルよりも少し低いレベルで磁気テープに記録
される。再生時には、図2(a) に示すように、電磁変換
系の特性の影響を受けて上側波のレベルが低くなった周
波数スペクトルを有するFM輝度信号YFMが得られる。そ
こで、イコライザ回路6は、図2(a) に示す周波数スペ
クトルを有するFM輝度信号YFMを、図2(b) に示すよう
なイコライザ特性で補正して図2(c) に示す周波数スペ
クトルを有するFM輝度信号YFMを得、これを復調回路7
に供給する。復調回路7は、補正されたFM輝度信号YFM
を復調して輝度信号Yを得、これを出力する。
【0005】ところで、磁気ヘッド1から出力された周
波数多重信号Sからそのまま映像信号を再生すると、輝
度信号Yには時間軸変動が含まれる。時間軸変動は、磁
気テープの駆動系に設けられるサーボ回路によって除去
されうるが、映像信号再生装置に時間軸補正装置を組み
込んでも除去することができる。
【0006】図3は従来の時間軸補正装置を備えた映像
信号再生装置を示すブロック図である。図において、9
は可変遅延回路111 における平均遅延時間と同じ時間だ
け搬送色信号Cを遅延させる遅延回路、111 は復調回路
7が出力した輝度信号Yを電圧制御発振回路116 の発振
周波数に応じた時間だけ遅延させる可変遅延回路、112
は遅延された輝度信号Y1から水平同期信号H1を分離する
同期信号分離回路、113 は同期信号分離回路112 が出力
した水平同期信号H1から安定した周期の基準水平同期信
号HRを作成する自動周波数制御回路 (以下、AFCという)
、114 は同期信号分離回路119 が出力した水平同期信
号H2の位相とAFC113が出力した基準水平同期信号HRの位
相とを比較して、時間軸誤差信号Eを出力する位相比較
回路、115 は時間軸誤差信号Eからノイズ成分を除去す
る低域通過フィルタ回路(以下、LPF という) 、116 は
ノイズ成分が除去された時間軸誤差信号Eが示す誤差量
に応じた周波数で発振する電圧制御発振回路(以下、VC
O という) 、119 は復調回路7が出力した輝度信号Yか
ら水平同期信号H2を分離する同期信号分離回路である。
その他のものは同一符号を付して図1に示したものと同
一のものである。なお、100 番台の符号を付して示した
ものが時間軸補正装置の構成要素である。
【0007】次に動作について説明する。磁気ヘッド1
から出力された周波数多重信号から搬送色信号C及び輝
度信号Yを再生する動作については、図1に示したもの
と同様である。この場合には、復調回路7から出力され
た輝度信号Yは、可変遅延回路111 及び同期信号分離回
路119 に供給される。
【0008】同期信号分離回路112 は、可変遅延回路11
1 が出力した輝度信号Y1より、映像信号部分を除いて、
水平同期信号H1のみを取り出し、これをAFC113に供給す
る。AFC113は、水平同期信号の周波数変動を除き、概略
一定の周波数となるように制御する。すなわち、水平同
期信号H1を制御し、水平走査周波数に近い周波数で安定
した基準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路11
4 に供給する。一方、同期信号分離回路119 は、復調回
路7が出力した輝度信号Yより映像信号部分を除いて水
平同期信号H2のみを取り出し、これを位相比較回路114
に供給する。位相比較回路114 は、同期信号分離回路11
9 より出力された水平同期信号H2を、AFC113より出力さ
れた基準水平同期信号HRと比較して、水平同期信号H2が
有する時間軸誤差を検出し、時間軸誤差信号EをLPF115
に供給する。LPF115は、高周波域のノイズ成分を除去し
時間軸誤差成分が存在する低周波域を通過させるような
低域通過フィルタの特性を有する。よってLPF115は、ノ
イズ成分が除去された時間軸誤差信号EをVCO116に供給
する。VCO116は、時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周
波数で発振し、その発振周波数は、可変遅延回路111 に
入力される輝度信号Yが有する時間軸誤差を打消すよう
に作用する。可変遅延回路111 、位相比較回路114 及び
VCO116は、水平同期信号H2の位相が基準水平同期信号HR
に対して進んでいる時には、可変遅延回路111 の遅延時
間を長くするように、また、水平同期信号H2の位相が基
準水平同期信号HRに対して遅れている時には、可変遅延
回路111 の遅延時間を短くするように動作する。ここ
で、遅延回路9は、可変遅延回路111 における平均遅延
時間と同じ時間だけ搬送色信号Cを遅延させる。なお、
遅延回路9を周波数変換回路3の前に設けてもよい。
【0009】図4は従来の他の時間軸補正装置を備えた
映像信号再生装置を示すブロック図である。この場合に
は、位相比較回路114 は、同期信号分離回路112 が出力
した水平同期信号Hの位相とAFC113が出力した基準水平
同期信号HRの位相とを比較する。
【0010】この場合には、以下のようにして時間軸補
正が行われる。まず、復調回路7は、FM輝度信号YFM
復調し、輝度信号Yを輝度信号出力端子8に出力すると
同時に、同期信号分離回路112 に供給する。同期信号分
離回路112 は、輝度信号Yより映像信号部分を除いて水
平同期信号Hのみを取り出し、これをAFC113及び位相比
較回路114 に供給する。AFC113は、水平同期信号の周波
数変動を除き、概略一定の周波数となるように制御す
る。すなわち、AFC113は、水平同期信号Hを制御して水
平走査周波数に近い周波数で安定した基準水平同期信号
HRを得て、これを位相比較回路114 に供給する。位相比
較回路114 は、同期信号分離回路112 より出力された水
平同期信号Hを、AFC113より出力された基準水平同期信
号HRと比較して、水平同期信号Hが有する時間軸誤差を
検出し、時間軸誤差信号EをLPF115に供給する。LPF115
は、高周波域のノイズ成分を除去し、時間軸誤差成分の
存在する低周波域を通過させるような低域通過フィルタ
の特性を有する。よって、LPF115は、ノイズ成分が除去
された時間軸誤差信号EをVCO116に供給する。VCO116
は、時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周波数で発振
し、その発振周波数は可変遅延回路111 に入力される周
波数多重信号Sが有する時間軸変動を打消すように作用
する。可変遅延回路111 、位相比較回路114 及びVCO116
は、水平同期信号Hの位相が、基準水平同期信号HRに対
して進んでいる時には、可変遅延回路111 の遅延時間を
長くするように、また、水平同期信号Hの位相が基準水
平同期信号HRに対して遅れている時には、可変遅延回路
111 の遅延時間を短くするように動作する。このように
して、磁気ヘッド1が出力した周波数多重信号Sに含ま
れる時間軸変動は除去され、その結果、輝度信号Yの時
間軸誤差は解消される。
【0011】図5は従来のさらに他の時間軸補正装置を
備えた映像信号再生装置を示すブロック図である。この
場合には、可変遅延回路111 はイコライザ回路6と復調
回路7との間に設けられ、同期信号分離回路119 は、イ
コライザ回路6の後段に設けられた復調回路123 が出力
した輝度信号Y2から水平同期信号H2を分離する。
【0012】この場合には、以下のようにして時間軸補
正が行われる。まず、復調回路7は、FM輝度信号YFM
復調し、再生輝度信号Yを輝度信号出力端子8に出力す
ると同時に、同期信号分離回路112 に供給する。同期信
号分離回路112 は、輝度信号Yより映像信号部分を除い
て、水平同期信号Hのみを取り出し、AFC113に供給す
る。AFC113は、水平同期信号の周波数変動を除き、概略
一定の周波数となるように制御する。すなわち、AFC113
は、水平同期信号Hを制御し、水平走査周波数に近い周
波数で安定した基準水平同期信号HRを得て、これを位相
比較回路114 に供給する。一方、復調回路123 は、イコ
ライザ回路6より出力されたFM輝度信号YFMを復調し、
輝度信号Y2を同期信号分離回路119 に供給する。同期信
号分離回路119 は、輝度信号Y2より映像信号部分を除い
て水平同期信号H2のみを取り出し、これを位相比較回路
114 に供給する。位相比較回路114 は、同期信号分離回
路119 より出力された水平同期信号H2を、AFC113より出
力された基準水平同期信号HRと比較して、水平同期信号
H2が有する時間軸誤差を検出し、時間軸誤差信号EをLP
F115に供給する。LPF115は、高周波域のノイズ成分を除
去し、時間軸誤差成分が存在する低周波域を通過させる
ような低域通過フィルタの特性を有する。よって、LPF1
15は、ノイズ成分が除去された時間軸誤差信号をVCO116
に供給する。VCO116は、時間軸誤差信号Eのレベルに応
じた周波数で発振し、その発振周波数は、可変遅延回路
111 に入力されるFM輝度信号YFMが有する時間軸変動を
打消すように作用する。このようにして、FM輝度信号Y
FMの時間軸変動は除去され、この結果、輝度信号Yの時
間軸誤差は解消される。なお、遅延回路9は、可変遅延
回路111 における平均遅延時間と同じ時間だけ搬送色信
号Cを遅延させる。なお、遅延回路9を周波数変換回路
3の前に設けてもよい。
【0013】図6は従来のさらに他の時間軸補正装置を
備えた映像信号再生装置を示すブロック図である。図に
おいて、121 は磁気ヘッド1が出力した周波数多重信号
SからFM輝度信号YFMを抽出するHPF 、122 はHPF121が
出力したFM輝度信号YFMの周波数対振幅特性を補正する
イコライザ回路、123 は補正されたFM輝度信号を復調
し、輝度信号Y2を出力する復調回路である。その他のも
のは同一符号を付して図5に示したものと同一のもので
あるが、この場合には、可変遅延回路111 は磁気ヘッド
1と低域通過フィルタ回路2及びHPF 5との間に設けら
れ、同期信号分離回路112 は復調回路7の後段に、そし
て、同期信号分離回路119 は復調回路123の後段に設け
られている。
【0014】次に動作について説明する。磁気ヘッド1
は磁気テープに記録されている周波数多重信号Sを読み
取り、これを可変遅延回路111 に供給する。可変遅延回
路111 は、後述のように、周波数多重信号Sの時間軸誤
差を打消して、時間軸補正された周波数多重信号Sを低
域通過フィルタ回路2及びHPF 5に供給する。補正され
た周波数多重信号Sから搬送色信号C及び輝度信号Yを
再生する動作は、図1に示したものにおいて、磁気ヘッ
ド1が出力した周波数多重信号Sから搬送色信号C及び
輝度信号Yを再生する動作と同じである。
【0015】この場合には、以下のようにして時間軸補
正が行われる。まず、復調回路7は、FM輝度信号YFM
復調し、輝度信号Yを輝度信号出力端子8に出力すると
同時に、同期信号分離回路112 に供給する。同期信号分
離回路112 は、輝度信号Yより映像信号部分を除いて水
平同期信号Hのみを取り出し、これをAFC113に供給す
る。AFC113は、水平同期信号の周波数変動を除き、概略
一定の周波数となるように制御する。すなわち、AFC113
は、水平同期信号Hを制御して水平走査周波数に近い周
波数で安定した基準水平同期信号HRを得て、これを位相
比較回路114 に供給する。HPF121は、低域変換搬送色信
号CL が存在する低周波域を阻止し、FM輝度信号YFM
存在する高周波域を通過させる高域通過フィルタの特性
を有する。HPF121は、磁気ヘッド1が出力した周波数多
重信号SからFM輝度信号YFMを抽出し、これをイコライ
ザ回路122 に供給する。イコライザ回路122 は、図2
(a) に示すような周波数スペクトルを有するFM輝度信号
FMを、図2(b) に示すようなイコライザ特性で補正
し、図2(c) に示すような周波数スペクトルを有するFM
輝度信号YFMを復調回路123 に供給する。復調回路123
は、FM輝度信号YFMを復調し、輝度信号Y2を同期信号分
離回路119 に供給する。同期信号分離回路119 は、輝度
信号Y2より映像信号部分を除いて水平同期信号H2のみを
取り出し、これを位相比較回路114 に供給する。位相比
較回路114 は、同期信号分離回路119 より出力された水
平同期信号H2をAFC113より出力された基準水平同期信号
HRと比較して、水平同期信号H2が有する時間軸誤差を検
出し、時間軸誤差信号EをLPF115に供給する。LPF115
は、高周波域のノイズ成分を除去し、時間軸誤差成分の
存在する低周波域を通過させるような低域通過フィルタ
の特性を有する。よって、LPF115は、ノイズ成分が除去
された時間軸誤差信号EをVCO116に供給する。VCO116
は、時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周波数で発振
し、その発振周波数は、可変遅延回路111 に入力される
周波数多重信号Sが有する時間軸変動を打消すように作
用する。可変遅延回路111 、位相比較回路114 及びVCO1
16は、水平同期信号H2の位相が基準水平同期信号HRに対
して進んでいる時には、可変遅延回路111の遅延時間を
長くするように、また、水平同期信号H2の位相が基準水
平同期信号HRに対して遅れている時には、可変遅延回路
111 の遅延時間を短くするように動作する。このように
して、磁気ヘッド1が出力した周波数多重信号Sに含ま
れる時間軸変動は除去され、その結果、輝度信号Yの時
間軸誤差は解消される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の映像信号再生装
置は以上のように構成されているので、FM輝度信号YFM
を復調する復調回路7の前段に設けられているイコライ
ザ回路6が、FM輝度信号YFMの上側波のレベルを持ち上
げるように作用するために、特に、長時間記録モードに
おいて、輝度信号Yの水平同期信号部分の信号対雑音比
(S/N) が悪くなり、輝度信号Yの水平同期信号を使用す
る色信号処理系の周波数変換回路3における動作が不安
定になったり、この装置の出力信号を入力する受像機等
において、同期処理系の動作が不安定になったりするな
どの課題があった。
【0017】また、従来の時間軸補正装置を組み込んだ
映像信号再生装置は以上のように構成されているので、
輝度信号Yの水平同期信号部分のS/N が悪くなることか
ら、時間軸補正装置の位相比較回路114 において、正確
な時間軸誤差情報を抽出することができなかったり誤っ
た時間軸誤差情報を抽出してしまったりして、かえって
時間軸誤差が増加してしまうという課題があった。
【0018】なお、従来の時間軸誤差補正装置として、
特公昭42-2464号公報や特公昭59-31124号公報に示され
たものがある。
【0019】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、長時間モードにおいても再生輝度
信号の水平同期部分のS/N が劣化しない映像信号再生装
置を得ることを目的とする。
【0020】また、長時間モードにおいても時間軸誤差
が増加することのない時間軸補正装置を得ることを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る映像信号再生装置は、復調回路の出力から水平同期信
号を分離する同期信号分離回路と、水平同期信号を基準
に作成した信号であって、FM輝度信号のうち水平同期信
号が変調されている部分を特定する制御信号を生成する
位相調整回路と、制御信号が有意でないときにFM輝度信
号の上側波領域のレベルを持ち上げた後にこのFM輝度信
号を復調回路に出力する第1のイコライザ部及び制御信
号が有意であるときにFM輝度信号のシンク・チップから
ペデスタル・レベルまでの周波数帯域のレベルを持ち上
げた後にこのFM輝度信号を復調回路に出力する第2のイ
コライザ部を有するイコライザ回路とを備えたものであ
る。
【0022】請求項2記載の発明に係る映像信号再生装
置は、制御信号が有意でないときにFM輝度信号の上側波
領域のレベルを持ち上げた後にこのFM輝度信号を復調回
路に出力する第1のイコライザ部及び制御信号が有意で
あるときにFM輝度信号のシンク・チップからペデスタル
・レベルまでの周波数帯域のレベルを持ち上げた後にこ
のFM輝度信号を復調回路に出力する第2のイコライザ部
を有するイコライザ回路と、イコライザ回路で補正され
たFM輝度信号を復調する復調回路と、この復調回路の後
段に設けられ、復調回路によって再生された輝度信号か
ら水平同期信号を分離する同期信号分離部と、基準水平
同期信号を生成する基準信号生成部と、水平同期信号と
前記基準水平同期信号とを比較して時間軸誤差を検出す
る位相比較回路と、時間軸誤差に応じて輝度信号を遅延
させて時間軸誤差を打消す可変遅延部と、輝度信号から
分離された水平同期信号又は基準水平同期信号を基準に
作成した信号であって、FM輝度信号のうち水平同期信号
が変調されている部分を特定する制御信号を生成してイ
コライザ回路に与える位相調整回路とを備えたものであ
る。
【0023】請求項3記載の発明に係る映像信号再生装
置は、FM輝度信号が含まれる周波数多重信号からFM輝度
信号を抽出するフィルタ回路と、このフィルタ回路から
出力されたFM輝度信号の上側波領域を制御信号が有意で
ないときに持ち上げた後にこのFM輝度信号を復調回路に
出力する第1のイコライザ部及び制御信号が有意である
ときにFM輝度信号のシンク・チップからペデスタル・レ
ベルまでの周波数帯域のレベルを持ち上げた後にこのFM
輝度信号を復調回路に出力する第2のイコライザ部を有
するイコライザ回路と、このイコライザ回路で補正され
たFM輝度信号を復調する復調回路と、この復調回路の後
段に設けられ、復調回路によって再生された輝度信号か
ら水平同期信号を分離する同期信号分離部と、基準水平
同期信号を生成する基準信号生成部と、水平同期信号と
基準水平同期信号とを比較して時間軸誤差を検出する位
相比較回路と、フィルタ回路の前段に設けられ、時間軸
誤差に応じて周波数多重信号を遅延させて時間軸誤差を
打消す可変遅延部と、輝度信号から分離された水平同期
信号又は基準水平同期信号を基準に作成した信号であっ
て、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信号が変調
されている部分を特定する制御信号を生成してイコライ
ザ回路に与える位相調整回路とを備えたものである。
【0024】請求項4記載の発明に係る映像信号再生装
置は、制御信号が有意でないときにFM輝度信号の上側波
領域のレベルを持ち上げた後にこのFM輝度信号を可変遅
延部を介して復調回路に出力する第1のイコライザ部及
び制御信号が有意であるときにFM輝度信号のシンク・チ
ップからペデスタル・レベルまでの周波数帯域のレベル
を持ち上げた後にこのFM輝度信号を可変遅延部を介して
復調回路に出力する第2のイコライザ部を有するイコラ
イザ回路と、このイコライザ回路で補正されたFM輝度信
号をそれぞれが復調する復調回路及び第2の復調回路
と、この第2の復調回路の後段に設けられ、第2の復調
回路によって再生された輝度信号から水平同期信号を分
離する同期信号分離部と、基準水平同期信号を生成する
基準信号生成部と、水平同期信号と基準水平同期信号と
を比較して時間軸誤差を検出する位相比較回路と、イコ
ライザ回路と復調回路との間に設けられ、時間軸誤差に
応じてFM輝度信号を遅延させて前記時間軸誤差を打消す
可変遅延部と、輝度信号から分離された水平同期信号又
は前記基準水平同期信号を基準に作成した信号であっ
て、FM輝度信号のうち水平同期信号が変調されている部
分を特定する制御信号を生成する位相調整回路とを備え
たものである。
【0025】請求項5記載の発明に係る時間軸補正装置
は、周波数多重信号からFM輝度信号を分離するフィルタ
回路と、制御信号が有意でないときにFM輝度信号の上側
波領域のレベルを持ち上げた後にこのFM輝度信号を復調
回路に出力する第1のイコライザ部及び制御信号が有意
であるときにFM輝度信号のシンク・チップからペデスタ
ル・レベルまでの周波数帯域のレベルを持ち上げた後に
このFM輝度信号を復調回路に出力する第2のイコライザ
部を有するイコライザ回路と、このイコライザ回路で補
正されたFM輝度信号を復調して輝度信号を出力する復調
回路と、輝度信号から水平同期信号を分離する同期信号
分離部と、基準水平同期信号を生成する基準信号生成部
と、水平同期信号と基準水平同期信号とを比較して時間
軸誤差を検出する位相比較回路と、時間軸誤差に応じて
周波数多重信号を遅延させて、時間軸誤差が打消された
周波数多重信号を映像信号再生装置に与える可変遅延部
と、輝度信号から分離された水平同期信号又は前記基準
水平同期信号を基準に作成した信号であって、FM輝度信
号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する
制御信号を生成してイコライザ回路に与える位相調整回
路とを備えたものである。
【0026】請求項6記載の発明に係る時間軸補正装置
は、FM輝度信号のシンク・チップからペデスタル・レベ
ルに相当する周波数帯域のレベルを持ち上げるピーキン
グ回路と、このピーキング回路で補正されたFM輝度信号
を復調して輝度信号を出力する復調回路と、ペデスタル
・レベルからホワイト・ピークまでの間の任意の電圧を
発生する電圧発生回路と、制御信号が有意でないときに
電圧発生回路の出力を選択し、制御信号が有意であると
きにピーキング回路の出力を選択して出力する切換回路
と、この切換回路の出力から水平同期信号を分離する同
期信号分離部と、基準水平同期信号を生成する基準信号
生成部と、水平同期信号と基準水平同期信号とを比較し
て時間軸誤差を検出する位相比較回路と、時間軸誤差に
応じて周波数多重信号を遅延させて、時間軸誤差が打消
された周波数多重信号を映像信号再生装置に与える可変
遅延部と、輝度信号から分離された水平同期信号又は基
準水平同期信号を基準に作成した信号であって、FM輝度
信号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定す
る信号を生成してこの信号を制御信号として切換回路に
与える位相調整回路とを備えたものである。
【0027】請求項7記載の発明に係る時間軸補正装置
は、FM輝度信号のシンク・チップからペデスタル・レベ
ルに相当する周波数帯域のレベルを持ち上げるピーキン
グ回路と、このピーキング回路で補正されたFM輝度信号
を復調して輝度信号を出力する復調回路と、ペデスタル
・レベルからホワイト・ピークまでの間の任意の電圧を
発生する電圧発生回路と、制御信号が有意でないときに
電圧発生回路の出力を選択し、制御信号が有意であると
きにピーキング回路の出力を選択して出力する切換回路
と、この切換回路の出力から水平同期信号を分離する同
期信号分離部と、基準水平同期信号を生成する基準信号
生成部と、水平同期信号と基準水平同期信号とを比較し
て時間軸誤差を検出する位相比較回路と、時間軸誤差に
応じて映像信号再生装置で再生された輝度信号を遅延さ
せて、時間軸誤差が打消された輝度信号を映像信号再生
装置に与える可変遅延部と、輝度信号から分離された水
平同期信号又は基準水平同期信号を基準に作成した信号
であって、FM輝度信号のうち水平同期信号が変調されて
いる部分を特定する信号を生成してこの信号を制御信号
として切換回路に与える位相調整回路とを備えたもので
ある。
【0028】請求項8記載の発明に係る映像信号再生装
置は、復調回路の出力から水平同期信号を抽出する同期
信号分離回路と、前記水平同期信号を基準に作成した信
号であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信
号が変調されている部分を特定する制御信号を生成する
位相調整回路とを備え、前記イコライザ回路を、前記周
波数変調輝度信号の上側波領域のレベルを持ち上げる特
性を有する第1のイコライザ回路と、前記周波数変調輝
度信号の下側波領域のレベルを持ち上げる特性を有する
第2のイコライザ回路と、前記制御信号が有意でないと
きに第1のイコライザ回路の出力信号を、前記制御信号
が有意であるときに第2のイコライザ回路の出力信号を
選択する切換回路とにより構成したものである。
【0029】請求項9記載の発明に係る映像信号再生装
置は、前記復調回路の出力から水平同期信号を抽出する
同期信号分離回路と、前記水平同期信号を安定化する自
動周波数制御回路と、前記自動周波数制御回路の出力信
号である水平同期信号を基準に作成した信号であって、
前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信号が変調され
ている部分を特定する制御信号を生成する位相調整回路
とを備え、前記イコライザ回路を、前記周波数変調輝度
信号の上側波領域のレベルを持ち上げる特性を有する第
1のイコライザ回路と、前記周波数変調輝度信号の下側
波領域のレベルを持ち上げる特性を有する第2のイコラ
イザ回路と、前記制御信号が有意でないときに第1のイ
コライザ回路の出力信号を、前記制御信号が有意である
ときに第2のイコライザ回路の出力信号を選択する切換
回路とにより構成したものである。
【0030】請求項10記載の発明に係る映像信号再生装
置は、周波数変調輝度信号から水平同期信号を抽出する
同期信号抽出回路と、前記水平同期信号を基準に作成し
た信号であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同
期信号が変調されている部分を特定する制御信号を生成
する位相調整回路とを備え、前記同期信号抽出回路と前
記位相調整回路の処理時間を補償するための遅延回路を
設け、前記イコライザ回路を、前記周波数変調輝度信号
の上側波領域のレベルを持ち上げる特性を有する第1の
イコライザ回路と、前記周波数変調輝度信号の下側波領
域のレベルを持ち上げる特性を有する第2のイコライザ
回路と、前記制御信号が有意でないときに第1のイコラ
イザ回路の出力信号を、前記制御信号が有意であるとき
に第2のイコライザ回路の出力信号を選択する切換回路
とにより構成したものである。
【0031】請求項11記載の発明に係る映像信号再生装
置は、復調回路の出力から水平同期信号を抽出する同期
信号分離回路と、前記水平同期信号を基準に作成した信
号であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信
号が変調されている部分を特定する制御信号を生成する
位相調整回路とを備え、前記イコライザ回路は、前記周
波数変調輝度信号の上側波領域のレベルを持ち上げる特
性を有する第1のイコライザ回路と、前記周波数変調輝
度信号の下側波領域のレベルを持ち上げる特性を有する
第2のイコライザ回路と、前記制御信号が有意でないと
きに第1のイコライザ回路の出力信号を、前記制御信号
が有意であるときに第2のイコライザ回路の出力信号を
選択する切換回路とより構成され、前記切換回路と前記
復調回路の間に低域通過フィルタを設けたものである。
【0032】請求項12記載の発明に係る映像信号再生装
置は、復調回路の出力から水平同期信号を抽出する同期
信号分離回路と、前記水平同期信号を基準に作成した信
号であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信
号が変調されている部分を特定する制御信号を生成する
位相調整回路とを備え、前記イコライザ回路を、前記周
波数変調輝度信号の上側波領域のレベルを持ち上げる特
性を有する第1のイコライザ回路と、前記周波数変調輝
度信号の下側波領域のレベルを持ち上げる特性を有する
第2のイコライザ回路と、前記制御信号が有意でないと
きに第1のイコライザ回路の出力信号を、前記制御信号
が有意であるときに第2のイコライザ回路の出力信号を
選択するように混合比が変えられる混合回路とにより構
成したものである。
【0033】請求項13記載の発明に係る映像信号再生装
置は、復調回路の出力から水平同期信号を抽出する同期
信号分離回路と、前記水平同期信号を基準に作成した信
号であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信
号の前縁部分が変調されている部分を特定する制御信号
を生成する位相調整回路とを備え、前記イコライザ回路
を、前記周波数変調輝度信号の上側波領域のレベルを持
ち上げる特性を有する第1のイコライザ回路と、前記周
波数変調輝度信号の下側波領域のレベルを持ち上げる特
性を有する第2のイコライザ回路と、前記制御信号が有
意でないときに第1のイコライザ回路の出力信号を、前
記制御信号が有意であるときに第2のイコライザ回路の
出力信号を選択する切換回路とにより構成したものであ
る。
【0034】請求項14記載の発明に係る映像信号再生装
置は、周波数変調輝度信号の上側波領域のレベルを持ち
上げる特性を有するイコライザ回路と、このイコライザ
回路の出力信号を復調する復調回路より構成される第1
の信号処理系と、前記周波数変調輝度信号の下側波領域
のレベルを持ち上げる特性を有するイコライザ回路と、
このイコライザ回路の出力信号を復調する復調回路より
構成される第2の信号処理系と、前記周波数変調輝度信
号から水平同期信号を抽出する同期信号抽出回路と、前
記水平同期信号を基準に作成した信号であって、前記周
波数変調輝度信号のうち水平同期信号が変調されている
部分を特定する制御信号を生成する位相調整回路とを備
え、前記制御信号が有意でないときに第1の信号処理系
の出力信号を、前記制御信号が有意であるときに第2の
信号処理系の出力信号を選択する切換回路とを備えたも
のである。
【0035】
【作用】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記
載の発明におけるイコライザ回路は、水平同期信号が変
調されている部分だけFM輝度信号のシンク・チップから
ペデスタル・レベルまでの同期信号帯域を持ち上げるよ
うにイコライザ特性を切替え、水平同期信号部分のS/N
が良い輝度信号を復調回路が出力することを可能にす
る。
【0036】請求項5記載の発明におけるイコライザ回
路は、水平同期信号が変調されている部分だけFM輝度信
号のシンク・チップからペデスタル・レベルまでの同期
信号帯域を持ち上げるようにイコライザ特性を切替え、
水平同期信号部分のS/N が良い輝度信号を復調回路が出
力し、その結果、同期信号分離部が正確な水平同期信号
の抽出を行うことを可能にする。
【0037】請求項6又は請求項7記載の発明における
ピーキング回路は、FM輝度信号のシンク・チップからペ
デスタル・レベルまでの同期信号帯域を持ち上げ、同期
信号分離部における正確な水平同期信号の抽出を可能に
する。また、切替回路は、輝度信号の映像信号期間にお
けるレベルをペデスタル・レベルからホワイト・ピーク
までの間の任意のレベルに固定して、同期信号分離部の
誤動作を防止する。
【0038】請求項8,9,10, 11, 12, 13及び14記載
の発明におけるイコライザ回路は、水平同期信号が変調
されている部分だけ周波数変調輝度信号の下側波領域の
レベルを持ち上げるようにイコライザ特性を切り換え、
水平同期信号部分のS/N が良い輝度信号を復調回路が出
力することを可能にする。
【0039】請求項9記載の発明における自動周波数制
御回路は、ドロップアウトやスキューなどのVTR 再生信
号の欠落や水平同期信号の大幅な位相変動が生じた場合
でも、周波数変調輝度信号のうち水平同期信号が変調さ
れている部分を特定する制御信号が、実際の水平同期信
号が変調されている部分から外れないようにする。
【0040】請求項10記載の発明における同期信号抽出
回路、位相調整回路及び遅延回路は、周波数変調輝度信
号のうちの水平同期信号が変調されている部分を、1水
平同期周期前の水平同期信号を使用して特定するのでは
なく、対象とする水平同期信号自身を使用して特定する
ので、ドロップアウトやスキューなどのVTR 再生信号の
欠落や水平同期信号の大幅な位相変動が生じた場合で
も、周波数変調輝度信号のうち水平同期信号が変調され
ている部分を特定する制御信号が、実際の水平同期信号
が変調されている部分から外れないようにする。
【0041】請求項11記載の発明における低域通過フィ
ルタは、第1のイコライザ回路の出力信号と第2のイコ
ライザ回路の出力信号とを切り換えて出力する切り換え
回路の出力信号に生じるスイッチングノイズを除去す
る。
【0042】請求項12記載の発明における混合回路は、
第1のイコライザ回路の出力信号と第2のイコライザ回
路の出力信号との混合比を徐々に変化させながらなめら
かに切り換え、スイッチングノイズが発生しないように
する。
【0043】請求項13記載の発明における位相調整回路
は、周波数変調輝度信号のうち水平同期信号の前縁部分
が変調されている部分を特定するので、バックポーチ部
分に重畳されているカラーバースト信号に影響を与えな
い。
【0044】請求項14記載の発明における映像信号再生
装置は、2つのイコライザ回路を通過した周波数変調輝
度信号をそれぞれ復調してベースバンド信号で切り換え
るので、周波数変調信号の位相関係を乱すことなくイコ
ライザ特性を切り換えられる。
【0045】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。
【0046】図7は請求項1記載の発明の一実施例によ
る映像信号再生装置を示すブロック図である。図7にお
いて、12は復調回路7が出力した輝度信号Yから水平同
期信号Hを分離する例えば図3に示した同期信号分離回
路112と同様に構成された同期信号分離回路、32は同期
信号分離回路12が出力した水平同期信号Hの位相及びパ
ルス幅を調整する位相調整回路、61はイコライザ特性を
切り換えることができるイコライザ回路である。その他
のものは同一符号を付して図1に示したものと同一のも
のである。
【0047】次に動作について説明する。磁気ヘッド1
が出力した周波数多重信号Sから搬送色信号C及び輝度
信号Yを再生する動作は、図1に示した従来のものの動
作と同じであるから、ここでは、その動作説明は省略す
る。
【0048】この場合には、復調回路7はFM輝度信号Y
FMを復調し、輝度信号Yを輝度信号出力端子8より出力
すると同時に、同期信号分離回路12にも供給する。同期
信号分離回路12は、輝度信号Yより映像信号部分を除い
て水平同期信号Hのみを取り出し、これを位相調整回路
32に供給する。位相調整回路32は、水平同期信号Hを基
準として位相及びパルス幅が調整された信号であって、
イコライザ回路61に入力されるFM輝度信号YFMの同期信
号が変調されている部分と映像信号が変調されている部
分とでイコライザ回路61のイコライザ特性を切り換える
指令を示す信号である制御信号を、イコライザ回路61に
供給する。位相調整回路32は、例えば、図8に示すよう
な構成であり、図において、321 は同期信号分離回路12
より出力された水平同期信号Hが入力される入力端子、
322 はイコライザ回路61に供給する制御信号の位相を調
整する第1のパルス調整回路、323 はイコライザ回路61
に供給する制御信号のパルス幅を調整する第2のパルス
調整回路、324 はイコライザ回路61のイコライザ特性を
切り換える制御信号を出力する出力端子である。第1の
パルス調整回路322 、第2のパルス調整回路323 は、例
えば、単安定マルチバイブレータのようにパルスの立上
りエッジあるいは立下りエッジより任意のパルス幅のパ
ルスを作成するように動作する回路である。
【0049】位相調整回路32の詳細な動作を図9につい
て説明する。入力端子321 には、復調回路7より出力さ
れた図9(a) に示す輝度信号Yから同期信号分離回路12
で分離された図9(b) に示す水平同期信号Hが供給され
る。第1のパルス調整回路322 は、図9(b) に示すパル
スの立上りエッジよりT1 だけのパルス幅のパルスを作
成し、図9(c) に示す信号を第2のパルス調整回路323
に供給する。第2のパルス調整回路323 は、図9(c) に
示すパルスの立下りエッジよりT2 だけのパルス幅のパ
ルスを立て図9(d)に示す信号を出力端子324 より出力
して、イコライザ回路61に供給する。よって、イコライ
ザ回路61に供給される制御信号は、図9(d) に示すよう
に、水平同期信号に対応した部分を含むパルスである。
このようにして、水平同期信号区間をHレベル期間とし
て確実に含む制御信号が作成できる。
【0050】イコライザ回路61は、例えば図10に示すよ
うな回路構成であり、図において、611 はHPF 5より出
力されたFM輝度信号YFMが入力される入力端子、612 は
図2(b) に示した従来のイコライザ特性を有するイコラ
イザ部、613 は本実施例におけるイコライザ回路の特性
を得るためのイコライザ追加回路、614 は位相調整回路
32より出力された制御信号が入力される制御端子、615
はイコライザ回路61の出力信号を出力し、復調回路7に
供給する出力端子である。よって、イコライザ部612 は
特許請求の範囲に記載した第1のイコライザ部を構成
し、イコライザ部612 とイコライザ追加回路613 とは第
2のイコライザ部を構成する。位相調整回路32から映像
信号に対応する部分の信号が出力されているとき、すな
わち図9(d) に示す信号がLレベルのとき、イコライザ
追加回路613 において、制御端子614 が接続されている
スイッチが開放となり従来のイコライザ回路6と同様な
特性となる。位相調整回路32から、水平同期信号を中心
とした部分の信号が出力されているとき、すなわち図9
(d) に示す信号がHレベルのとき、制御端子614 が接続
されているスイッチが短絡となり、FM輝度信号のシンク
・チップからペデスタル・レベルまでの同期信号に相当
する周波数帯域 (例えばS-VHS 方式の場合は、図11に示
す周波数帯域) を持ち上げるような特性となる。
【0051】復調回路7は、シンク・チップからペデス
タル・レベルまでの同期信号に相当する周波数帯域が持
ち上げられたFM輝度信号YFMを復調し、同期信号部分の
S/Nが良い輝度信号Yを同期信号分離回路12に供給する
とともに、輝度信号出力端子8から出力する。
【0052】なお、上記実施例では、イコライザ回路61
として図10に示す回路構成のものを示したが、イコライ
ザ回路のイコライザ特性をFM輝度信号の映像信号が変調
されている部分と同期信号が変調されている部分とで切
換制御できるような構成であればどのようなものでも良
い。
【0053】例えば、図12はイコライザ特性を切り換え
られるイコライザ回路の他の構成を示すブロック図であ
る。入力端子611 にはHPF 5より出力されたFM輝度信号
FMが入力され、第1のイコライザ回路616 及び第2の
イコライザ回路617 に供給する。第1のイコライザ回路
616 は、図2(b) に示した従来のイコライザ回路6と同
様なピーキングを行い切換回路618 の一方の入力端子に
供給する。第2のイコライザ回路617 は、FM輝度信号の
シンク・チップからペデスタル・レベルまでの同期信号
に相当する周波数帯域 (例えばS-VHS 方式の場合は図11
に示す周波数帯域) を持ち上げ切換回路618 の他方の入
力端子に供給する。制御端子614 には、位相調整回路32
より出力された制御信号が入力され、切換回路618の制
御信号入力端子に供給する。切換回路618 は、第1のイ
コライザ回路616 及び第2のイコライザ回路617 より供
給された2系統の入力信号を、位相調整回路32より出力
された制御信号で切り換えて、出力端子615 より出力す
る。出力端子615 は、切換回路618 より出力された信号
を復調回路7に供給する。図13は図12に示す構成による
イコライザ回路を、この発明の一実施例による映像信号
再生装置に対して適用したものであり、図7に示す映像
信号再生装置と同様な動作をし、同様の効果が得られ
る。
【0054】なお、図13に示す実施例で構成要素とした
第1のイコライザ回路616 及び第2のイコライザ回路61
7 は、図10に示すイコライザ部612 のような、エミッタ
・ピーキング回路あるいはコレクタ・ピーキング回路で
構成しても良いが、直線位相形のフィルタであるコサイ
ン・イコライザ回路など上記実施例に示したピーキング
特性を持たせることができる回路であれば、どのような
ものでも良い。
【0055】例えば、図14はコサイン・イコライザ回路
のブロック図である。図について動作を説明する。入力
端子620 に印加された信号x(t) は第1の遅延回路621
に供給されると同時に第1の加算回路623 に供給され
る。第1の遅延回路621 は、信号x(t) を遅延時間τだ
け遅延させ、信号x(t−τ)を得て、第2の遅延回路
622 に供給すると同時に第2の係数回路625 に供給す
る。第2の遅延回路622 は、信号x(t−τ)を、第1
の遅延回路621 と同じ遅延時間τだけ遅延させ、信号x
(t−2τ)を得て第1の加算回路623 に供給する。第
1の加算回路623 は、入力端子620 に印加された信号x
(t) と第2の遅延回路622 より出力された信号x(t−
2τ)とを加算し、信号x(t) +x(t−2τ)を得
て、これを第1の係数回路624 に供給する。第1の係数
回路624 は、信号x(t) +x(t−2τ)に係数aを乗
じて、信号a・x(t) +a・x(t−2τ)を得て第2
の加算回路626 に供給する。第2の係数回路625 は、第
1の遅延回路621 より供給された信号x(t−τ)に係
数bを乗じて、信号b・x(t−τ)を得て、これを第
2の加算回路626 に供給する。第2の加算回路626 は、
第1の係数回路624 より出力された信号a・x(t) +a
・x(t−2τ)と第2の係数回路625 より出力された
信号b・x(t−τ)とを加算し、信号a・x(t) +b
・x(t−τ)+a・x(t−2τ)を得て、これを出
力端子627 より出力する。ここで、第1の遅延回路621
及び第2の遅延回路622 の遅延時間τを適当に設定する
ことにより、第1のイコライザ回路616 と第2のイコラ
イザ回路617 とのそれぞれに上記実施例に示したピーキ
ング特性を持たせることができる。
【0056】また、上記コサイン・イコライザ回路で
は、遅延回路を2個設けた図14に示すような構成のもの
を示したが、遅延回路を1個だけ使用した図15に示すよ
うな構成のものでも同様な動作をし、同様の効果が得ら
れる。図14に示したものとは構成の異なる部分について
説明する。
【0057】図15において、628 は遅延回路629 のマッ
チング抵抗であり、遅延回路629 の出力段は、マッチン
グ抵抗で終端されておらず、第2の係数回路625 の入力
段は高インピーダンスとなっている。よって、遅延回路
629 の出力で信号が反射するため、第1の係数回路624
の入力には、入力信号x(t) に反射されてきた信号x
(t−2τ)が加わった信号x(t) +x(t−2τ)が
得られ、第2の係数回路625 には、遅延回路629 を通過
した信号x(t−τ)が得られる。以後の動作は図14に
示したものの動作と同じである。
【0058】また、上記実施例では、同期信号分離回路
12より出力された水平同期信号Hを、位相調整回路32に
入力するような構成となっているが、同期信号分離回路
12より出力された水平同期信号HをAFC に通し、概略一
定の周波数となるように制御し、安定した水平同期信号
を位相調整回路32に入力するように構成しても良い。
【0059】例えば、図16は、図7に示す映像信号再生
装置において同期信号分離回路12より出力された水平同
期信号Hを、位相調整回路32に入力するように構成され
ていたものに対してAFC 13を追加して、同期信号分離回
路12より出力された水平同期信号HをAFC 13を通して位
相調整回路32に入力するように構成したものであり、図
7に示すものと同様の効果が得られる。
【0060】図17は請求項2記載の発明の一実施例によ
る時間軸補正装置を備えた映像信号再生装置を示すブロ
ック図である。図において、32は同期信号分離回路119
が出力した水平同期信号H2の位相及びパルス幅を調整す
る位相調整回路、61はイコライザ特性を切り換えること
ができるイコライザ回路であり、その他のものは同一符
号を付して図3に示したものと同一のものである。な
お、この場合には、同期信号分離回路112 及びAFC113は
特許請求の範囲に記載された基準信号生成部を構成し、
同期信号分離回路119 は同期信号分離部を構成し、LPF1
15、VCO116及び可変遅延回路111 は可変遅延部を構成し
ている。
【0061】次に動作について説明する。なお、図3に
示したものと同一動作を行う部分についてはここでは説
明を省略する。復調回路7はFM輝度信号YFMを復調し、
輝度信号Yを可変遅延回路111 に供給すると同時に、同
期信号分離回路119 に供給する。同期信号分離回路119
は、輝度信号Yより映像信号部分を除いて水平同期信号
H2のみを取り出し、これを位相比較回路114 に供給する
と同時に位相調整回路32にも供給する。位相調整回路32
は、水平同期信号H2を基準として位相及びパルス幅が調
整された信号であって、イコライザ回路61に入力される
FM輝度信号YFMの同期信号が変調されている部分と映像
信号が変調されている部分とでイコライザ回路61のイコ
ライザ特性を切り換える指令を示す信号である制御信号
を、イコライザ回路61に供給する。位相調整回路32とし
て、例えば図8に示した構成が採用可能である。従っ
て、イコライザ回路61には、既に説明したように、図9
(d)に示すような水平同期信号に対応した部分を含むパ
ルスが供給される。そして、イコライザ回路61は、例え
ば図10、又は図12に示した構成を有している。また、図
12に示したものを採用した場合には、第1のイコライザ
回路616 及び第2のイコライザ回路617 として図14又は
図15に示す構成を採用できる。従って、既に説明したよ
うに、イコライザ回路61は、位相調整回路32が出力した
制御信号がHレベルのときには、FM輝度信号のシンク・
チップからペデスタル・レベルまでの同期信号に相当す
る周波数帯域を持ち上げるような特性となる。
【0062】復調回路7は、シンク・チップからペデス
タル・レベルまでの同期信号に相当する周波数帯域が持
ち上げられたFM輝度信号YFMを復調することになるの
で、同期信号部分のS/N が良い輝度信号Yを同期信号分
離回路119 に供給する。同期信号分離回路119 は、S/N
が良い水平同期信号H2を取り出し、これを位相比較回路
114 に供給する。位相比較回路114 は、同期信号分離回
路119 より出力されたS/N が良い水平同期信号H2を、AF
C113より出力された基準水平同期信号HRと比較するので
水平同期信号H2が有する時間軸誤差が正確に検出でき、
正確な時間軸誤差信号EをLPF115に供給する。LPF115
は、ノイズ成分が除去された時間軸誤差信号EをVCO116
に供給する。VCO116は正確な時間軸誤差信号Eのレベル
に応じた周波数で発振し、その発振周波数は、可変遅延
回路111 に入力される輝度信号Yが有する時間軸変動を
正確に打消すように動作する。
【0063】また、上記実施例では、時間軸が補正され
た水平同期信号H1をAFC113に入力して、基準水平同期信
号HRを得るように構成された時間軸補正装置を備えたも
のに対して、この発明を適用したものを示したが、輝度
信号が有する時間軸誤差を、水平同期信号と基準水平同
期信号とを比較して抽出するように構成された時間軸補
正装置を備えたものであれば、いかなる方法で基準水平
同期信号HRを得る時間軸補正装置にも適用できる。
【0064】例えば、図18は、他の構成の時間軸補正装
置を備えた映像信号再生装置を示すブロック図である。
図18に示す実施例は、図17に示す実施例において、時間
軸補正された水平同期信号H1をAFC113に入力して、基準
水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114に供給
する構成となっていたのに対して、時間軸補正される前
の水平同期信号H2をAFC118に入力して、基準水平同期信
号HRを得てこれを位相比較回路114 に供給するように構
成した時間軸補正装置を備えたものに対してこの発明を
適用したものであり、図17に示す実施例と同様な動作を
し、同様の効果が得られる。
【0065】また、図19はさらに他の構成の時間軸補正
装置を備えた映像信号再生装置を示すブロック図であ
る。図19に示す実施例は、水晶発振子による発振周波数
を分周して同期信号を発生する同期信号発生回路117 よ
り基準水平同期信号HRを得てこれを位相比較回路114 に
供給するように構成した時間軸補正装置を備えたものに
対してこの発明を適用したものであり (すなわち、同期
信号発生回路117 が特許請求の範囲に記載された基準信
号生成部に相当する。) 、図17に示す実施例と同様な動
作をし、同様の効果が得られる。
【0066】また、図17又は図19に示す実施例では、水
平同期信号H2を位相比較回路114 に入力すると同時に位
相調整回路32にも供給することにより、イコライザ回路
61のイコライザ特性を切り換える制御信号を作成するも
のを示したが、FM輝度信号の同期信号が変調されている
部分を特定することができる制御信号であれば、いかな
る信号から作成した制御信号であっても良い。
【0067】例えば、図20に示す実施例は、図17に示す
実施例において、時間軸補正される前の水平同期信号H2
を位相調整回路32に供給する構成となっていたのに対し
て、時間軸補正された水平同期信号H1を位相調整回路32
に供給するように構成した時間軸補正装置を備えたもの
に対してこの発明を適用したものであり、図17に示す実
施例と同様な動作をし、同様の効果が得られる。
【0068】図21に示す実施例は、図19に示す実施例に
おいて、同期信号分離回路119 より出力された水平同期
信号H2を位相調整回路32に供給する構成となっていたの
に対して、水晶発振子による発振周波数を分周して水平
同期信号を発生する同期信号発生回路117 より基準水平
同期信号HRを得て、これを位相調整回路32に供給するよ
うに構成した時間軸補正装置を備えたものに対してこの
発明を適用したものであり、図17に示す実施例と同様な
動作をし、同様の効果が得られる。
【0069】また、上記実施例では、可変遅延回路111
を通過する前の輝度信号から時間軸誤差情報を抽出する
時間軸補正装置を備えたものに対して、この発明を適用
したものを示したが、可変遅延回路111 を通過した後の
輝度信号から時間軸誤差情報を抽出する時間軸補正装置
を備えたものに対して適用しても良く、輝度信号が有す
る時間軸誤差を、輝度信号から分離した水平同期信号か
ら抽出した時間軸誤差情報に基づいて、可変遅延回路11
1 の遅延時間を制御することにより除去する時間軸補正
装置を備えたものであれば、いかなる方法の時間軸補正
装置を備えたものにも適用できる。
【0070】例えば、図22、図23及び図24は、それぞ
れ、他の構成の時間軸補正装置を備えた映像信号再生装
置を示すブロック図である。図22、図23又は図24に示す
実施例は、それぞれ、図18、図19又は図21に示す実施例
において、可変遅延回路111 を通過する前の輝度信号Y
を同期信号分離回路119 に入力する構成となっていたの
に対して、可変遅延回路111 を通過した後の輝度信号Y1
を同期信号分離回路112に入力するように構成した時間
軸補正装置を備えたものに対して適用したものであり
(すなわち、同期信号分離回路112 が特許請求の範囲に
記載された同期信号分離部である。) 、このように構成
した場合にも図17に示す実施例と同様の効果が得られ
る。
【0071】また、図17、図18、図19、図20、図22又は
図23に示す実施例では、同期信号分離回路112 又は同期
信号分離回路119 より出力された水平同期信号を、直
接、位相調整回路32に入力するような構成となっている
が、同期信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 よ
り出力された水平同期信号を、AFC に通し概略一定の周
波数となるように制御し、安定した水平同期信号を位相
調整回路32に入力するように構成しても良い。
【0072】例えば、図25〜図30は、それぞれ、図17、
図18、図19、図20、図22又は図23に示す実施例におい
て、同期信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 よ
り出力された水平同期信号を、直接、位相調整回路32に
入力するように構成されていたのに対して、水平同期信
号をAFC113,118を通して、位相調整回路32に入力するよ
うに構成したものであり、このように構成した場合にも
図17に示す実施例と同様の効果が得られる。
【0073】図31は請求項3記載の発明の一実施例によ
る時間軸補正装置を備えた映像信号再生装置を示すブロ
ック図である。図において、32は同期信号分離回路112
が出力した水平同期信号の位相及びパルス幅を調整する
位相調整回路、61はイコライザ特性を切り換えることが
できるイコライザ回路であり、その他のものは同一符号
を付して図4に示したものと同一のものである。
【0074】次に動作について説明する。なお、図4に
示したものと同一動作を行う部分についてはここでは説
明を省略する。復調回路7は、FM輝度信号YFMを復調
し、輝度信号Yを同期信号分離回路112 に供給する。同
期信号分離回路112 は、輝度信号Yより映像信号部分を
除いて、水平同期信号Hのみを取り出し、AFC113、位相
比較回路114 及び位相調整回路32に供給する。位相調整
回路32は、水平同期信号Hを基準として位相及びパルス
幅が調整された信号であって、イコライザ回路61に入力
されるFM輝度信号YFMの同期信号が変調されている部分
と映像信号が変調されている部分とでイコライザ回路61
のイコライザ特性を切り換える指令を示す信号である制
御信号を、イコライザ回路61に供給する。位相調整回路
32として、例えば図8に示した構成が採用可能である。
従って、イコライザ回路61には、既に説明したように、
図9(d) に示すような水平同期信号に対応した部分を含
むパルスが供給される。そして、イコライザ回路61は、
例えば図10、又は図12に示した構成を有している。ま
た、図12に示したものを採用した場合には、第1のイコ
ライザ回路616 及び第2のイコライザ回路617 として図
14又は図15に示す構成を採用できる。従って、既に説明
したように、イコライザ回路61は、位相調整回路32が出
力した制御信号がHレベルのときには、FM輝度信号のシ
ンク・チップからペデスタル・レベルまでの同期信号に
相当する周波数帯域を持ち上げるような特性となる。
【0075】復調回路7は、シンク・チップからペデス
タル・レベルまでの同期信号に相当する周波数帯域が持
ち上げられたFM輝度信号YFMを復調することになるの
で、同期信号部分のS/N が良い輝度信号Yを輝度信号出
力端子8に出力すると同時に同期信号分離回路112 に供
給する。同期信号分離回路112 は、S/N の良い水平同期
信号Hを取り出し、これを位相比較回路114 に供給す
る。位相比較回路114 は、同期信号分離回路112 より出
力されたS/N の良い水平同期信号Hを、AFC113より出力
された基準水平同期信号HRと比較するので水平同期信号
Hが有する時間軸誤差が正確に検出でき、正確な時間軸
誤差信号EをLPF115に供給する。LPF115は、ノイズ成分
が除去された時間軸誤差信号EをVCO116に供給する。VC
O116は正確な時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周波数
で発振し、その発振周波数は、可変遅延回路111 に入力
される周波数多重信号Sが有する時間軸変動を正確に打
消すように動作する。この結果、輝度信号の時間軸誤差
は解消される。
【0076】また、上記実施例では、時間軸が補正され
た水平同期信号HをAFC113に入力して、基準水平同期信
号HRを得るように構成された時間軸補正装置を備えたも
のに対して、この発明を適用したものを示したが、周波
数多重信号が有する時間軸誤差を、水平同期信号と基準
水平同期信号とを比較して抽出するように構成された時
間軸補正装置を備えたものであれば、いかなる方法で基
準水平同期信号HRを得る時間軸補正装置を備えたものに
も適用できる。
【0077】例えば、図32は、他の構成の時間軸補正装
置を備えた映像信号再生装置を示すブロック図である。
図32に示す実施例は、図31に示す実施例において、時間
軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力して、基準
水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に供給
する構成となっていたのに対して、水晶発振子による発
振周波数を分周して同期信号を発生する同期信号発生回
路117 より基準水平同期信号HRを得てこれを位相比較回
路114 に供給するように構成した時間軸補正装置を備え
たものに対してこの発明を適用したものであり、図31に
示す実施例と同様な動作をし、同様の効果が得られる。
【0078】また、図32に示す実施例では、水平同期信
号Hを位相比較回路114 に入力すると同時に位相調整回
路32にも供給することにより、イコライザ回路61のイコ
ライザ特性を切り換える制御信号を作成するものを示し
たが、FM輝度信号の同期信号が変調されている部分を特
定することができる制御信号であれば、いかなる信号か
ら作成した制御信号であっても良い。
【0079】例えば図33に示す実施例は、水晶発振子に
よる発振周波数を分周して水平同期信号を発生する同期
信号発生回路117 より基準水平同期信号HRを得て、これ
を位相調整回路32に供給するように構成した時間軸補正
装置を備えたものに対してこの発明を適用したものであ
り、図31に示す実施例と同様な動作をし、同様の効果が
得られる。
【0080】また、図31又は図32に示す実施例では、同
期信号分離回路112 より出力された水平同期信号Hを、
直接、位相調整回路32に入力するような構成となってい
るが、同期信号分離回路112 より出力された水平同期信
号Hを、AFC に通し概略一定の周波数となるように制御
し、安定した水平同期信号を位相調整回路32に入力する
ように構成しても良い。例えば、図34、図35は、それぞ
れ、図31、図32に示す実施例において、同期信号分離回
路112 より出力された水平同期信号Hを、直接、位相調
整回路32に入力するように構成されていたのに対して、
同期信号分離回路112 より出力された水平同期信号H
を、AFC113を通して、位相調整回路32に入力するように
構成したものであり、このように構成した場合にも図31
に示す実施例と同様の効果が得られる。
【0081】図36は請求項4記載の発明の一実施例によ
る時間軸補正装置を備えた映像信号再生装置を示すブロ
ック図である。図において、32は同期信号分離回路119
が出力した水平同期信号H2の位相及びパルス幅を調整す
る位相調整回路、61はイコライザ特性を切り換えること
ができるイコライザ回路であり、その他のものは同一符
号を付して図5に示したものと同一のものである。
【0082】次に動作について説明する。なお、図5に
示したものと同一動作を行う部分についてはここでは説
明を省略する。復調回路123 は、FM輝度信号YFMを復調
し、輝度信号Y2を同期信号分離回路119 に供給する。同
期信号分離回路119 は、輝度信号Y2より映像信号部分を
除いて水平同期信号H2のみを取り出し、これを位相比較
回路114 に供給すると同時に位相調整回路32にも供給す
る。位相調整回路32は、水平同期信号H2を基準として位
相及びパルス幅が調整された信号であって、イコライザ
回路61に入力されるFM輝度信号YFMの同期信号が変調さ
れる部分と映像信号が変調されている部分とでイコライ
ザ回路61のイコライザ特性を切り換える指令を示す信号
である制御信号を、イコライザ回路61に供給する。位相
調整回路32として、例えば、図8に示したような構成が
採用可能である。従って、イコライザ回路61には、既に
説明したように、図9(d) に示すような水平同期信号に
対応した部分を含むパルスが供給される。そして、イコ
ライザ回路61は、例えば図10又は図12に示した構成を有
している。また、図12に示したものを採用した場合に
は、第1のイコライザ回路616 及び第2のイコライザ回
路617 として図14又は図15に示す構成を採用できる。従
って、既に説明してきたように、イコライザ回路61は、
位相調整回路32が出力した制御信号がHレベルのときに
は、FM輝度信号のシンク・チップからペデスタル・レベ
ルまでの同期信号に相当する周波数帯域を持ち上げるよ
うな特性となる。
【0083】復調回路123 は、シンク・チップからペデ
スタル・レベルまでの同期信号に相当する周波数帯域が
持ち上げられたFM輝度信号YFMを復調することになるの
で、同期信号部分のS/N が良い輝度信号Y2を同期信号分
離回路119 に供給する。同期信号分離回路119 は、S/N
GA良い水平同期信号H2を取り出し、これを位相比較回路
114 に供給する。位相比較回路114 は、同期信号分離回
路119 より出力されたS/N が良い水平同期信号H2を、AF
C113より出力された基準水平同期信号HRと比較するの
で、水平同期信号H2が有する時間軸誤差を正確に検出で
き、正確な時間軸誤差信号EをLPF115に供給する。LPF1
15は、ノイズ成分が除去された時間軸誤差信号EをVCO1
16に供給する。VCO116は正確な時間軸誤差信号Eのレベ
ルに応じた周波数で発振し、その発振周波数は、可変遅
延回路111 に入力されるFM輝度信号YFMが有する時間軸
変動を正確に打ち消すように動作する。
【0084】また、上記実施例では、時間軸が補正され
た水平同期信号HをAFC113に入力して、基準水平同期信
号HRを得るように構成された時間軸補正装置を備えたも
のに対して、この発明を適用したものを示したが、FM輝
度信号が有する時間軸誤差を、水平同期信号と基準水平
同期信号とを比較して抽出するように構成された時間軸
補正装置を備えたものであれば、いかなる方法で基準水
平同期信号HRを得る時間軸補正装置を備えたものにも適
用できる。
【0085】例えば、図37は、他の構成の時間軸補正装
置を備えた映像信号再生装置を示すブロック図である。
図37に示す実施例は、図36に示す実施例において、時間
軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力して基準水
平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に供給す
る構成となっていたのに対して、時間軸補正される前の
水平同期信号H2をAFC118に入力して、基準水平同期信号
HRを得てこれを位相比較回路114 に供給するように構成
した時間軸補正装置を備えたものに対してこの発明を適
用したものであり、図36に示す実施例と同様な動作を
し、同様の効果が得られる。
【0086】また、図38は、さらに他の構成の時間軸補
正装置を備えた映像信号再生装置を示すブロック図であ
る。図38に示す実施例は、図36に示す実施例において、
時間軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力して基
準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に供
給する構成となっていたのに対して、水晶発振子による
発振周波数を分周して同期信号を発生する同期信号発生
回路117 より基準水平同期信号HRを得てこれを位相比較
回路114 に供給するように構成した時間軸補正装置を備
えたものに対してこの発明を適用したものであり、図36
に示す実施例と同様な動作をし、同様の効果が得られ
る。
【0087】また、図36又は図38に示す実施例では、水
平同期信号H2を位相比較回路114 に入力すると同時に位
相調整回路32にも供給することにより、イコライザ回路
61のイコライザ特性を切り換える制御信号を作成するも
のを示したが、FM輝度信号の同期信号が変調されている
部分を特定することができる制御信号であれば、いかな
る信号から作成した制御信号であっても良い。
【0088】例えば、図39に示す実施例は、図36に示す
実施例において、時間軸補正される前の水平同期信号H2
を位相調整回路32に供給する構成となっていたのに対し
て、時間軸補正された水平同期信号Hを位相調整回路32
に供給するように構成した時間軸補正装置を備えたもの
に対してこの発明を適用したものであり、図36に示す実
施例と同様な動作をし、同様の効果が得られる。
【0089】また、図40に示す実施例は、図38に示す実
施例において、同期信号分離回路119 より出力された水
平同期信号H2を位相調整回路32に供給する構成となって
いたのに対して、水晶発振子による発振周波数を分周し
て水平同期信号を発生する同期信号発生回路117 より基
準水平同期信号HRを得て、これを位相調整回路32に供給
するように構成した時間軸補正装置を備えたものに対し
てこの発明を適用したものであり、図36に示す実施例と
同様な動作をし、同様の効果が得られる。
【0090】また、図36〜図39に示す実施例では、同期
信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 より出力さ
れた水平同期信号を、直接、位相調整回路32に入力する
ような構成となっているが、同期信号分離回路112 又は
同期信号分離回路119 より出力された水平同期信号を、
AFC に通し概略一定の周波数となるように制御し、安定
した水平同期信号を位相調整回路32に入力するように構
成しても良い。
【0091】例えば、図41〜図44は、それぞれ、図36〜
図39に示す実施例で、同期信号分離回路112 又は同期信
号分離回路119 より出力された水平同期信号を、直接、
位相調整回路32に入力するように構成されていたのに対
して、同期信号分離回路112又は同期信号分離回路119
より出力された水平同期信号を、AFC113,118を通して、
位相調整回路32に入力するように構成したものであり、
このように構成した場合にも図36に示す実施例と同様の
効果が得られる。
【0092】また、図36〜図44に示す実施例では、FM輝
度信号YFMの時間軸変動のみを抑圧するように構成され
た時間軸補正装置を備えた映像信号再生装置に対してこ
の発明を適用したものを示したが、FM輝度信号YFMの時
間軸変動だけでなく、低域変換搬送色信号CL の時間軸
変動も抑圧するように構成された映像信号再生装置に対
しても適用できる。
【0093】例えば、図45〜図53は、それぞれ、図36〜
図44に示す実施例において、VCO116の出力信号で
可変遅延回路111を制御してFM輝度信号YFMの時間軸
変動を抑圧するように構成されていたのに対して、VCO1
16の出力信号で低域変換搬送色信号CL が入力される可
変遅延回路110 をも制御して、FM輝度信号YFMの時間軸
変動だけでなく、低域変換搬送色信号CL の時間軸変動
も抑圧するように構成したものであり、これらの場合に
は、安定した搬送色信号Cをも得られる効果がある。
【0094】図54は請求項5記載の発明の一実施例によ
る時間軸補正装置をその時間軸補正装置が組込まれた映
像信号再生装置とともに示すブロック図である。図にお
いて、132 は図7に示した位相調整回路32と同様に構成
された位相調整回路、161 は図7に示したイコライザ回
路61と同様に構成されたイコライザ回路であり、その他
のものは同一符号を付して図6に示したものと同一のも
のである。なお、この場合には、HPF121は特許請求の範
囲に記載された時間軸補正装置におけるフィルタ回路、
復調回路123 は同じく (時間軸補正装置における) 復調
回路、第2のイコライザ回路161 は同じくイコライザ回
路を構成している。また、同期信号分離回路119 は同じ
く同期信号分離部、同期信号分離回路112 とAFC113とは
同じく基準信号生成部、そしてLPF115、VCO116及び可変
遅延回路111 は同じく可変遅延部を構成している。
【0095】次に動作について説明する。なお、図6に
示したものと同一動作を行う部分についてはここでは説
明を省略する。復調回路123 は、FM輝度信号YFMを復調
し、輝度信号Y2を同期信号分離回路119 に供給する。同
期信号分離回路119 は、輝度信号Y2より映像信号部分を
除いて水平同期信号H2のみを取り出し、これを位相比較
回路114 に供給すると同時に位相調整回路132 にも供給
する。位相調整回路132 は、水平同期信号H2を基準とし
て位相及びパルス幅が調整された信号であって、イコラ
イザ回路161 に入力されるFM輝度信号YFMの同期信号が
変調されている部分と映像信号が変調されている部分と
でイコライザ回路161 のイコライザ特性を切り換える指
令を示す信号である制御信号を、イコライザ回路161 に
供給する。位相調整回路132 として、例えば、図8に示
すような構成が採用可能である。従って、イコライザ回
路161 には、既に説明したように、図9(d) に示すよう
な水平同期信号に対応した部分を含むパルスが供給され
る。そして、イコライザ回路161 は、例えば図10又は図
12に示した構成を有している。また、図12に示したもの
を採用した場合には、第1のイコライザ回路616 及び第
2のイコライザ回路617 として図14又は図15に示す構成
を採用できる。従って、既に説明したように、イコライ
ザ回路161 は、位相調整回路132 が出力した制御信号が
Hレベルのときには、FM輝度信号のシンク・チップから
ペデスタル・レベルまでの同期信号に相当する周波数帯
域を持ち上げるような特性となる。
【0096】復調回路123 は、シンク・チップからペデ
スタル・レベルまでの同期信号に相当する周波数帯域を
持ち上げられたFM輝度信号YFMを復調することになるの
で、同期信号部分のS/N が良い輝度信号Y2を同期信号分
離回路119 に供給する。同期信号分離回路119 は、S/N
が良い水平同期信号H2を取り出し、これを位相比較回路
114 に供給する。位相比較回路114 は、S/N が良い水平
同期信号H2をAFC113より出力された基準水平同期信号HR
と比較するので、水平同期信号H2が有する時間軸誤差を
正確に検出でき、正確な時間軸誤差信号EをLPF115に供
給する。LPF115は、時間軸誤差信号Eからノイズ成分を
除去し、VCO116に供給する。VCO116はノイズ成分が除去
された正確な時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周波数
で発振し、その結果、その発振周波数は、可変遅延回路
111 に入力される周波数多重信号Sが有する時間軸変動
を正確に打消すように動作する。
【0097】また、上記実施例では、時間軸が補正され
た水平同期信号HをAFC113に入力して、基準水平同期信
号HRを得るように構成された時間軸補正装置に対して、
この発明を適用したものを示したが、周波数多重信号S
が有する時間軸誤差を、水平同期信号と基準水平同期信
号とを比較して抽出するように構成された時間軸補正装
置であれば、いかなる方法で基準水平同期信号HRを得る
時間軸補正装置にも適用できる。
【0098】例えば図55は、この発明を他の構成の時間
軸補正装置に対して適用した場合のブロック図である。
図55に示す実施例は、図54に示す実施例において、時間
軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力して、基準
水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に供給
する構成となっていたのに対して、時間軸補正される前
の水平同期信号H2をAFC に入力して、基準水平同期信号
HRを得てこれを位相比較回路114 に供給するように構成
した時間軸補正装置に対して適用したものであり、図54
に示す実施例と同様な動作をし、同様の効果が得られ
る。
【0099】また図56は、この発明をさらに他の構成の
時間軸補正装置に対して適用した場合のブロック図であ
る。図56に示す実施例は、図54に示す実施例において、
時間軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力して、
基準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に
供給する構成となっていたのに対して、水晶発振子によ
る発振周波数を分周して同期信号を発生する同期信号発
生回路117 より基準水平同期信号HRを得てこれを位相比
較回路114 に供給するように構成した時間軸補正装置に
対して適用したものであり、図54に示す実施例と同様な
動作をし、同様の効果が得られる。
【0100】また、図54又は図56に示す実施例では、水
平同期信号H2を位相比較回路114 に入力すると同時に位
相調整回路132にも供給することにより、イコライザ回
路161 のイコライザ特性を切り換える制御信号を作成す
るものを示したが、FM輝度信号の同期信号が変調されて
いる部分を特定することができる制御信号であれば、い
かなる信号から作成した制御信号であっても良い。
【0101】例えば、図57に示す実施例は、図54に示す
実施例において、時間軸補正される前の水平同期信号H2
を位相調整回路132 に供給する構成となっていたのに対
して、時間軸補正された水平同期信号Hを位相調整回路
132 に供給するように構成した時間軸補正装置に対して
適用したものであり、図54に示す実施例と同様な動作を
し、同様の効果が得られる。
【0102】また、図58に示す実施例は、図56に示す実
施例において、同期信号分離回路119 より出力された水
平同期信号H2を位相調整回路132 に供給する構成となっ
ていたのに対して、水晶発振子による発振周波数を分周
して水平同期信号を発生する同期信号発生回路117 より
基準水平同期信号HRを得て、これを位相調整回路132に
供給するように構成した時間軸補正装置に対して適用し
たものであり、図54に示す実施例と同様な動作をし、同
様の効果が得られる。
【0103】また、図54〜図57に示す実施例では、同期
信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 より出力さ
れた水平同期信号を、直接、位相調整回路132 に入力す
るような構成となっているが、同期信号分離回路112 又
は同期信号分離回路119 より出力された水平同期信号
を、AFC に通し概略一定の周波数となるように制御し、
安定した水平同期信号を位相調整回路132 に入力するよ
うに構成しても良い。
【0104】例えば、図59〜図62は、それぞれ、図54〜
図57に示す実施例において、同期信号分離回路112 又は
同期信号分離回路119 より出力された水平同期信号を、
直接、位相調整回路132に入力するように構成されてい
たのに対して、同期信号分離回路112 又は同期信号分離
回路119 より出力された水平同期信号を、AFC113,118を
通して位相調整回路132 に入力するように構成したもの
である。このように構成しても、図54に示す実施例と同
様の効果が得られる。
【0105】図63は請求項6記載の発明の一実施例によ
る時間軸補正装置をその時間軸補正装置が組み込まれた
映像信号再生装置とともに示すブロック図である。図に
おいて、141 はHPF121が出力したFM輝度信号YFMのシン
ク・チップからペデスタル・レベルまでの同期信号に相
当する周波数帯域を持ち上げるような特性を有するピー
キング回路、142はペデスタル・レベルからホワイト・
ピークまでの間の電圧を発生する電圧発生回路、143 は
復調回路123 が出力した輝度信号Y2と電圧発生回路142
が出力した電圧とを制御信号に基づいて切換出力する切
換回路、132 は同期信号分離回路119 が出力した水平同
期信号H2の位相及びパルス幅を調整する位相調整回路で
あり、その他のものは同一符号を付して図6に示したも
のと同一のものである。
【0106】次に動作について説明する。なお、図6に
示したものと同一動作を行う部分についてはここでは説
明を省略する。HPF121は、磁気ヘッド1が出力した周波
数多重信号SからFM輝度信号YFMを抽出し、これをピー
キング回路141 に供給する。ピーキング回路141 は、FM
輝度信号YFMのシンク・チップからペデスタル・レベル
までの同期信号に相当する周波数帯域 (例えば、S-VHS
方式の場合には図11に示す周波数帯域) を持ち上げて、
復調回路123 に供給する。ピーキング回路141より出力
されたFM輝度信号YFMは、同期信号部分では大きな振幅
となり、映像信号期間では、変調キャリア周波数が高い
部分等において小さな振幅となり、キャリア・ロスが生
じる場合がある。
【0107】復調回路123 は、FM輝度信号YFMを復調
し、輝度信号Y2を切換回路143 の一方の入力端子に供給
する。復調回路123 より出力された輝度信号Y2は、同期
信号部分ではS/N が良くなっているが、映像信号期間で
は、反転現象が生じる場合がある。電圧発生回路142
は、ペデスタル・レベルからホワイト・ピークまでの間
の任意の電圧VL を発生し、切換回路143 の他方の入力
端子に供給する。同期信号分離回路119 は、水平同期信
号H2を位相比較回路114 に供給すると同時に位相調整回
路132 にも供給する。位相調整回路132 は、水平同期信
号H2を基準として位相及びパルス幅が調整された信号で
あって、切換回路143 に入力される輝度信号Y2の同期信
号部分と映像信号部分とで切換回路143 の接続を切り換
える指令を示す信号である制御信号を、切換回路143 に
供給する。位相調整回路132 として、例えば、図8に示
す構成が採用可能である。従って、既に説明したよう
に、位相調整回路132 から、図9(d)に示すような、水
平同期信号を含む部分がHレベルとなる制御信号が出力
される。
【0108】切換回路143 は、位相調整回路132 より供
給される制御信号に基づいて、2系統の入力信号を切換
制御し、出力信号を同期信号分離回路119 に供給する。
位相調整回路132 から、輝度信号Y2の映像信号期間に対
応する信号が出力されているとき、すなわち図9(d) に
示す信号がLレベルのとき、切換回路143 は電圧発生回
路142 から供給される電圧VL を選択し、これを出力す
る。位相調整回路132から輝度信号Y2の水平同期信号を
中心とした部分に対応する信号が出力されているとき、
すなわち図9(d) に示す信号がHレベルのとき、切換回
路143 は復調回路123 から供給される輝度信号Y2を選択
しこれを出力する。切換回路143 の出力信号は、反転現
象が生じる場合がある映像信号期間が、ペデスタル・レ
ベルからホワイト・ピークまでの間の任意の電圧VL
置き換えられている。同期信号分離回路119 は、反転現
象によってペデスタル・レベルより下に落ち込んでいる
信号によって誤動作することなく、正確にS/N が良い水
平同期信号H2を取り出しこれを位相比較回路114 に供給
する。位相比較回路114 は、S/N が良い水平同期信号H2
をAFC113より出力された基準水平同期信号HRと比較する
ので、水平同期信号H2が有する時間軸誤差を正確に検出
でき、正確な時間軸誤差信号EをLPF115に供給する。LP
F115は、時間軸誤差信号Eからノイズ成分を除去し、VC
O116に供給する。VCO116はノイズ成分が除去された正確
な時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周波数で発振し、
その結果、その発振周波数は、可変遅延回路111 に入力
される周波数多重信号Sが有する時間軸変動を正確に打
消すように動作する。
【0109】なお、上記実施例では、時間軸が補正され
た水平同期信号HをAFC113に入力して、基準水平同期信
号HRを得るように構成された時間軸補正装置に対してこ
の発明を適用したものを示したが、周波数多重信号Sが
有する時間軸誤差を、水平同期信号と基準水平同期信号
とを比較して抽出するように構成された時間軸補正装置
であれば、いかなる方法で基準水平同期信号HRを得る時
間軸補正装置にも適用できる。
【0110】例えば、図64は、この発明を他の構成の時
間軸補正装置に対して適用した場合のブロック図であ
る。図64に示す実施例は、図63に示す実施例において、
時間軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力して基
準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に供
給する構成となっていたのに対して、時間軸補正される
前の水平同期信号H2をAFC118に入力して基準水平同期信
号HRを得て、これを位相比較回路114 に供給するように
構成した時間軸補正装置に対して適用したものであり、
図63に示す実施例と同様な動作をし、同様の効果が得ら
れる。
【0111】また、図65は、この発明をさらに他の構成
の時間軸補正装置に対して適用した場合のブロック図で
ある。図65に示す実施例は、図63に示す実施例におい
て、時間軸補正された水平同期信号HをAFC113に入力し
て基準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114
に供給する構成となっていたのに対して、水晶発振子に
よる発振周波数を分周して同期信号を発生する同期信号
発生回路117 より基準水平同期信号HRを得てこれを位相
比較回路114 に供給するように構成した時間軸補正装置
に対して適用したものであり、図63に示す実施例と同様
な動作をし、同様の効果が得られる。
【0112】また、図63又は図65に示す実施例では、水
平同期信号H2を位相比較回路114 に入力すると同時に位
相調整回路132にも供給することにより、切換回路143
の接続を切り換える制御信号を作成するものを示した
が、同期信号の範囲を示す制御信号であれば、いかなる
信号から作成した制御信号であっても良い。
【0113】例えば、図66に示す実施例は、図63に示す
実施例において、時間軸補正される前の水平同期信号H2
を位相調整回路132 に供給する構成となっていたのに対
して、時間軸補正された水平同期信号Hを位相調整回路
132 に供給するように構成した時間軸補正装置に対して
適用したものであり、図63に示す実施例と同様な動作を
し、同様な効果が得られる。
【0114】また、図67に示す実施例は、図65に示す実
施例において、同期信号分離回路119 より出力された水
平同期信号H2を位相調整回路132 に供給する構成となっ
ていたのに対して、水晶発振子による発振周波数を分周
して水平同期信号を発生する同期信号発生回路117 より
基準水平同期信号HRを得て、これを位相調整回路132に
供給するように構成した時間軸補正装置に対して適用し
たものであり、図63に示す実施例と同様な動作をし、同
様の効果が得られる。
【0115】また、上記実施例では、可変遅延回路111
を通過する前の周波数多重信号Sから時間軸誤差情報を
抽出する時間軸補正装置に対して、この発明を適用した
ものを示したが、可変遅延回路111 を通過した後の周波
数多重信号から時間軸誤差情報を抽出する時間軸補正装
置に対して適用しても良く、周波数多重信号が有する時
間軸誤差を、水平同期信号から抽出した時間軸誤差情報
に基づいて、可変遅延回路111 の遅延時間を制御するこ
とにより除去する時間軸補正装置であれば、いかなる方
法の時間軸補正装置にも適用できる。
【0116】例えば、図68〜図72は、この発明を他の構
成の時間軸補正装置に対して適用した場合のブロック図
である。図68、図69、図70に示す実施例は、それぞれ、
図64、図65、図67に示す実施例において、可変遅延回路
111 を通過する前の輝度信号Y2を同期信号分離回路119
に入力する構成となっていたのに対して、可変遅延回路
111 を通過した後の輝度信号Y1を同期信号分離回路112
に入力するように構成した時間軸補正装置に対して適用
したものであり、このように構成した場合にも図63に示
す実施例と同様の効果が得られる。
【0117】また、図63、図64、図65、図66、図68、図
69に示す実施例では、同期信号分離回路112 又は同期信
号分離回路119 より出力された水平同期信号を、直接、
位相調整回路132 に入力するような構成となっている
が、同期信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 よ
り出力された水平同期信号を、AFCに通し概略一定の出
力となるように制御し、安定した水平同期信号を位相調
整回路132 に入力するように構成しても良い。
【0118】例えば、図71〜図76は、それぞれ、図63、
図64、図65、図66、図68、図69に示す実施例において、
同期信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 より出
力された水平同期信号を、直接、位相調整回路132 に入
力するように構成されていたのに対して、同期信号分離
回路112 又は同期信号分離回路119 より出力された水平
同期信号を、AFC113,118を通して、位相調整回路132 に
入力するように構成したものであり、このように構成し
た場合にも図63に示す実施例と同様の効果が得られる。
【0119】図77は請求項7記載の発明の一実施例によ
る時間軸補正装置をその時間軸補正装置が組み込まれた
映像信号再生装置とともに示すブロック図である。図に
おいて、141 はHPF 5が出力したFM輝度信号YFMのシン
ク・チップからペデスタル・レベルまでの同期信号に相
当する周波数帯域を持ち上げるような特性を有するピー
キング回路、123 はピーキング回路141 が出力したFM輝
度信号YFMを復調して輝度信号Y2を出力する復調回路、
142 はペデスタル・レベルからホワイト・ピークまでの
間の電圧を発生する電圧発生回路、143 は復調回路123
が出力した輝度信号Y2と電圧発生回路142が出力した電
圧とを制御信号に基づいて切換出力する切換回路、132
は同期信号分離回路119 が出力した水平同期信号H2の位
相及びパルス幅を調整する位相調整回路であり、その他
のものは同一符号を付して図3に示したものと同一のも
のである。
【0120】次に動作について説明する。なお、図3に
示したものと同一動作を行う部分についてはここでは説
明を省略する。
【0121】HPF 5は、磁気ヘッド1から出力された周
波数多重信号SからFM輝度信号YFMを抽出し、これをイ
コライザ回路6に供給すると同時にピーキング回路141
にも供給する。ピーキング回路141 は、FM輝度信号YFM
のシンク・チップからペデスタル・レベルまでの同期信
号に相当する周波数帯域 (例えば、S-VHS 方式の場合
は、図11に示す周波数帯域) を持ち上げて、復調回路12
3 に供給する。ピーキング回路141 より出力されたFM輝
度信号YFMは、同期信号部分では大きな振幅となり、映
像信号期間では、変調キャリア周波数の高い部分等にお
いて小さな振幅となりキャリア・ロスが生じる場合があ
る。復調回路123 は、FM輝度信号YFMを復調し、輝度信
号Y2を切換回路143 の一方の入力端子に供給する。復調
回路123 より出力された輝度信号Y2は、同期信号部分で
はS/N が良くなっているが、映像信号期間では反転現象
が生じる場合がある。電圧発生回路142 は、ペデスタル
・レベルからホワイト・ピークまでの間の任意の電圧V
L を発生し、切換回路143 の他方の入力端子に供給す
る。同期信号分離回路119 は、水平同期信号H2を位相比
較回路114 に供給すると同時に位相調整回路132 にも供
給する。位相調整回路132 は、水平同期信号H2を基準と
して位相及びパルス幅が調整された信号であって、切換
回路143 に入力される輝度信号Y2の同期信号部分と映像
信号部分とで、切換回路143 の接続を切り換える指令を
示す信号である制御信号を切換回路143 に供給する。位
相調整回路132 として、例えば、図8に示す構成が採用
可能である。従って、既に説明したように、位相調整回
路132 から、図9(d) に示すような、水平同期信号を含
む部分がHレベルとなる制御信号が出力される。
【0122】切換回路143 は、位相調整回路132 より供
給される制御信号に基づいて、2系統の入力信号を切換
制御し、出力信号を同期信号分離回路119 に供給する。
位相調整回路132 から、輝度信号Y2の映像信号期間に対
応する信号が出力されているとき、すなわち、図9(d)
に示す信号がLレベルのとき、切換回路143 は電圧発生
回路142 から供給される電圧VL を選択しこれを出力す
る。位相調整回路132から、輝度信号Y2の同期信号を中
心とした部分に対応する信号が出力されているとき、す
なわち、図9(d) に示す信号がHレベルのとき、切換回
路143 は復調回路123 から供給される輝度信号Y2を選択
しこれを出力する。反転現象が生じる場合がある映像信
号期間において、切換回路143 の出力信号は、ペデスタ
ル・レベルからホワイト・ピークまでの間の任意の電圧
L となっている。同期信号分離回路119 は、反転現象
によってペデスタル・レベルより下に落ち込んでいる信
号によって誤動作することなく、正確にS/N が良い水平
同期信号H2を取り出しこれを位相比較回路114 に供給す
る。位相比較回路114 は、S/N が良い水平同期信号H2を
AFC113より出力される基準水平同期信号HRと比較するの
で水平同期信号H2が有する時間軸誤差を正確に検出で
き、正確な時間軸誤差信号EをLPF115に供給する。LPF1
15は、時間軸誤差信号Eからノイズ成分を除去し、VCO1
16に供給する。VCO116はノイズ成分の除去された正確な
時間軸誤差信号Eのレベルに応じた周波数で発振し、そ
の結果、その発振周波数は、可変遅延回路111 に入力さ
れる輝度信号Yが有する時間軸変動を正確に打消すよう
に動作する。
【0123】なお、上記実施例では、時間軸が補正され
た水平同期信号H1をAFC113に入力して基準水平同期信号
HRを得るように構成された時間軸補正装置に対して、こ
の発明を適用したものを示したが、輝度信号が有する時
間軸誤差を、水平同期信号と基準水平同期信号とを比較
して抽出するように構成された時間軸補正装置であれ
ば、いかなる方法で基準水平同期信号HRを得る時間軸補
正装置にも適用できる。
【0124】例えば、図78は、この発明を他の構成の時
間軸補正装置に対して適用した場合のブロック図であ
る。図78に示す実施例は、図77に示す実施例において、
時間軸補正された水平同期信号H1をAFC113に入力して、
基準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路114 に
供給する構成となっていたのに対して、時間軸補正され
る前の水平同期信号H2をAFC118に入力して、基準水平同
期信号HRを得てこれを位相比較回路114 に供給するよう
に構成した時間軸補正装置に対して適用したものであ
り、図77に示す実施例と同様の効果が得られる。
【0125】また、図79は、この発明をさらに他の構成
の時間軸補正装置に対して適用した場合のブロック図で
ある。図79に示す実施例は、図77に示す実施例におい
て、時間軸補正された水平同期信号H1をAFC113に入力し
て、基準水平同期信号HRを得て、これを位相比較回路11
4 に供給する構成となっていたのに対して、水晶発振子
による発振周波数を分周して同期信号を発生する同期信
号発生回路117 より基準水平同期信号HRを得てこれを位
相比較回路114 に供給するように構成した時間軸補正装
置に対して適用したものであり、図77に示す実施例と同
様の効果が得られる。
【0126】また、図77又は図79に示す実施例では、水
平同期信号H2を位相比較回路114 に入力すると同時に位
相調整回路132にも供給することにより、切換回路143
の接続を切り換える制御信号を作成するものを示した
が、同期信号の範囲を示す制御信号であれば、いかなる
信号から作成した制御信号であっても良い。
【0127】例えば、図80に示す実施例は、図77に示す
実施例において、時間軸補正される前の水平同期信号H2
を位相調整回路132 に供給する構成となっていたのに対
して、時間軸補正された水平同期信号H1を位相調整回路
132 に供給するように構成した時間軸補正装置に対して
適用したものであり、このように構成した場合にも、図
77に示す実施例と同様な効果が得られる。
【0128】また、図81に示す実施例は、図79に示す実
施例において、同期信号分離回路119 より出力された水
平同期信号H2を位相調整回路132 に供給する構成となっ
ていたのに対して、水晶発振子による発振周波数を分周
して水平同期信号を発生する同期信号発生回路117 より
基準水平同期信号HRを得て、これを位相調整回路132に
供給するように構成した時間軸補正装置に対して適用し
たものであり、このように構成した場合にも図77に示す
実施例と同様の効果が得られる。
【0129】また、図77〜図80に示す実施例では、同期
信号分離回路112 又は同期信号分離回路119 より出力さ
れた水平同期信号を直接、位相調整回路132 に入力する
ような構成となっているが、同期信号分離回路112 又は
同期信号分離回路119 より出力された水平同期信号を、
AFC に通し概略一定の周波数となるように制御し、安定
した水平同期信号を位相調整回路132 に入力するように
構成しても良い。
【0130】例えば、図82〜図85は、それぞれ、図77〜
図80に示す実施例において、同期信号分離回路112 又は
同期信号分離回路119 より出力された水平同期信号を、
直接、位相調整回路132に入力するように構成されてい
たのに対して、同期信号分離回路112 又は同期信号分離
回路119 より出力された水平同期信号を、AFC113,118を
通して、位相調整回路132 に入力するように構成したも
のであり、このように構成した場合にも図77に示す実施
例と同様の効果が得られる。
【0131】図86は、請求項8記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図86に
おいて、12は復調回路7が出力した輝度信号Yから水平
同期信号Hを分離する同期信号分離回路、32は同期信号
分離回路12が出力した水平同期信号Hの位相及びパルス
幅を調整する位相調整回路、636 は従来のイコライザ回
路6と同様なピーキングを行う第1のイコライザ回路、
637 はFM輝度信号YFMの下側帯波領域のレベルを持ち上
げる第2のイコライザ回路、618 は第1のイコライザ回
路636 の出力信号及び、第2のイコライザ回路637 の出
力信号を位相調整回路32の出力信号に基づいて切り換え
る切換回路である。その他のものは、同一符号を付し
て、図1に示したものと同一のものである。
【0132】次の動作について説明する。磁気ヘッド1
が出力した周波数多重信号Sから搬送色信号C及び輝度
信号Yを再生する動作は、図1に示した従来のものの動
作と同じであるから、ここでは、その動作説明は省略す
る。
【0133】復調回路7は、FM輝度信号YFMを復調し、
輝度信号Yを輝度信号出力端子8より出力すると同時
に、同期信号分離回路12にも供給する。同期信号分離回
路12は、輝度信号Yより映像信号部分を除いて水平同期
信号Hのみを取り出し、これを位相調整回路32に供給す
る。位相調整回路32は、水平同期信号Hを基準として位
相及びパルス幅が調整された信号であって、FM輝度信号
FMの同期信号が変調されている部分と映像信号が変調
されている部分とで選択する信号を切り換える指令を示
す制御信号を、切換回路618 に供給する。位相調整回路
32は、例えば先に説明した図8に示すような構成であ
る。HPF 5より出力されたFM輝度信号YFMは、第1のイ
コライザ回路636 及び、第2のイコライザ回路637 に供
給される。第1のイコライザ回路636 は、図2(b) に示
した従来のイコライザ回路6と同様なピーキングを行い
切換回路618 の一方の入力端子に供給する。第2のイコ
ライザ回路637 は、FM輝度信号の下側帯波領域のレベル
を持ち上げ切換回路618 の他方の入力端子に供給する。
切換回路618 は、第1のイコライザ回路636 及び第2の
イコライザ回路637 より供給された2系統の入力信号
を、位相調整回路32より出力された制御信号で切り換え
て、復調回路7に供給する。位相調整回路32から映像信
号に対応する部分の信号が出力されているとき、すなわ
ち図9(d) に示す信号がLレベルの時、切換回路618 は
第1のイコライザ回路636 の出力信号を選択し復調回路
7に供給する。これによりFM輝度信号の映像信号に対応
する部分では、従来通り図2(c) に示すような特性のピ
ーキングが行われる。位相調整回路32からFM輝度信号の
水平同期信号を中心とした部分の信号が出力されている
とき、すなわち図9(d) に示す信号がHレベルの時、切
換回路618 は第2のイコライザ回路637 の出力信号を選
択し復調回路7に供給する。これにより、FM輝度信号の
同期信号に対応する部分では、FM輝度信号の下側帯波領
域のレベルが持ち上げられる。復調回路7は、同期信号
部分において下側帯波領域が持ち上げられたFM輝度信号
FMを復調し、同期信号部分のS/N が良い輝度信号Yを
同期信号分離回路12に供給するとともに、輝度信号出力
端子8から出力する。
【0134】従来のイコライザ回路は、反転現象を防ぐ
ため上側帯波を強調するようなイコライザ特性としてい
るが、これは復調信号のS/N には悪い影響を与えてい
た。そこで本発明では、反転現象が生じやすい映像信号
部分は、従来のイコライザ特性で、反転現象が生じにく
い同期信号部分のみ、S/N が良い下側帯波成分を強調す
るようなイコライザ特性として復調信号のS/Nを良くし
ている。これにより、高域のジッタ成分が減少し、VTR
の再生画面上においてもエッジノイズが減少する等の効
果を、実験的にも確認している。
【0135】なお、上記実施例では、第1のイコライザ
回路636 、第2のイコライザ回路637 、切換回路618 に
よって構成される回路でイコライザ特性を切り換えるも
のを示したが、イコライザ回路のイコライザ特性をFM輝
度信号の映像信号が変調されている部分と同期信号が変
調されている部分とで切り換え制御できるような構成で
あればどのようなものでも良い。例えば、先に説明した
図10のような構成でもよい。
【0136】なお、図86に示す実施例で構成要素とした
第1のイコライザ回路636 及び第2のイコライザ回路63
7 は、図10に示すイコライザ回路612 のようなエミッタ
・ピーキング回路あるいはコレクタ・ピーキング回路で
構成しても良いが、直線位相型のフィルタであるコサイ
ン・イコライザ回路など上記実施例に示したピーキング
特性をもたせる回路であれば、どのようなものでも良
い。例えば、先に説明した図14及び図15のような回路で
も良い。
【0137】なお、第1のイコライザ回路636 が有する
遅延時間と第2のイコライザ回路637 が有する遅延時間
は等しくなるように構成され、2つのイコライザ回路の
遅延時間が異なる場合は、等しくなるように遅延回路で
補償するように構成する。
【0138】図87は、請求項9記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図87に
おいて、13は入力信号の周波数を安定化するAFC であ
る。その他のものは、同一符号を付して、図86に示した
ものと同一のものである。
【0139】次にAFC 13の動作について説明する。この
場合には、同期信号分離回路12より出力された水平同期
信号Hを、AFC 13に入力し、概略一定の周波数となるよ
うに制御し、安定した水平同期信号を位相調整回路32に
供給する。これにより、ドロップアウトやスキューなど
のVTR 再生信号の欠落や水平同期信号の大幅な位相変動
が生じた場合でも、周波数変調輝度信号のうち水平同期
信号が変調されている部分を特定する制御信号が、実際
の水平同期信号が変調されている部分から外れないよう
に動作し、TV受像機上にイコライザ特性の切り換え部分
が見えてしまう不都合や、映像信号に対して下側帯波強
調のイコライザをかけて反転現象が生じてしまう不都合
などを防ぐ。
【0140】図88は、請求項10記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図88に
おいて、22はFM輝度信号YFMから直接同期信号を抽出す
る同期信号抽出回路、21は同期信号抽出回路22及び位相
調整回路32の処理時間に見合った時間だけFM輝度信号を
遅延させる遅延回路である。その他のものは、同一符号
を付して、図86に示したものと同一のものである。
【0141】次に遅延回路21及び同期信号抽出回路22の
動作について説明する。この場合には、HPF 5より出力
されたFM輝度信号YFMは、遅延回路21に供給されると同
時に同期信号抽出回路22に供給される。
【0142】同期信号抽出回路22は、例えば、図89及び
図90に示すような構成である。図89において、221 はHP
F 5より出力されたFM輝度信号YFMが入力される入力端
子、23はFM輝度信号YFMを復調する復調回路、222 は位
相調整回路32に同期信号を出力する出力端子である。復
調回路23は、HPF 5より入力端子221 を通って入力され
たFM輝度信号YFMを復調し、輝度信号Yを同期信号分離
回路12に供給する。同期信号分離回路12は、輝度信号Y
より映像信号部分を除いて水平同期信号Hのみを取り出
し、これを出力端子222 を通って位相調整回路32に供給
する。
【0143】図90において、24はFM輝度信号YFMのシン
ク・チップに相当する周波数からペデスタル・レベルに
相当する周波数までの周波数帯域に共振するように共振
周波数が選定されると同時にそのQが十分大きく設定さ
れた共振回路、25は共振回路24より出力された信号を検
波し所定の幅で所定の周期の成分のみを抽出する検波回
路である。共振回路24は、HPF 5より入力端子221 を通
って入力されたFM輝度信号YFMのシンク・チップに相当
する周波数からペデスタル・レベルに相当する周波数ま
での周波数帯域を大きなQで共振させて検波回路25に供
給する。検波回路25は、共振回路24の出力信号を検波
し、一定のレベル以上の部分にパルスを立て、水平同期
信号幅より狭いパルスを除去し、水平同期信号の幅広パ
ルスでゲートして、水平同期信号に相当する信号のみを
取り出し、これを出力端子222 を通って位相調整回路32
に供給する。
【0144】遅延回路21は、切換回路618 において位相
調整回路32から入力される制御信号が示す水平同期信号
部分に対応して、第1のイコライザ回路636 及び第2の
イコライザ回路637 から入力される信号が水平同期信号
に相当するように、同期信号抽出回路22及び位相調整回
路32の処理時間から、第1のイコライザ回路636 及び第
2のイコライザ回路637 の処理時間を差し引いた時間だ
けの遅延をHPF5より入力されたFM輝度信号YFMに与
え、第1のイコライザ回路636 及び第2のイコライザ回
路637 に供給する。これにより、FM輝度信号のうちの水
平同期信号が変調されている部分を、1水平走査周期前
の水平同期信号を使用して特定するのではなく、対象と
する水平同期信号自身を使用して特定するので、ドロッ
プアウトやスキューなどのVTR 再生信号の欠落や水平同
期信号の大幅な位相変動が生じた場合でも、周波数変調
輝度信号のうち水平同期信号が変調されている部分を特
定する制御信号が、実際の水平同期信号が変調されてい
る部分から外れないように動作し、TV受像機上にイコラ
イザ特性の切り換え部分が見えてしまう不都合や、映像
信号に対して下側帯波強調のイコライザをかけて反転現
象が生じてしまう不都合などを防ぐ。
【0145】なお、上記実施例では遅延回路21をイコラ
イザ回路の前段に設けたが、後段に設けても良い。例え
ば、図91は、遅延回路をイコライザ回路の後段に設けた
実施例である。図91において、第1の遅延回路216 と第
2の遅延回路217 の遅延時間は等しく設定される。
【0146】図92は、請求項11記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図92に
おいて、27はFM輝度信号の周波数帯域だけを通過させる
低域通過フィルタ回路である。その他のものは、同一符
号を付して、図86に示したものと同一のものである。
【0147】次に低域通過フィルタ回路27の動作につい
て説明する。切換回路618 より出力されたFM輝度信号Y
FMの、信号切り換え部分には、切り換え動作によりスイ
ッチングノイズが重畳される。このスイッチングノイズ
が重畳されたFM輝度信号を復調回路7において復調する
ときにこのスイッチングノイズがゼロクロスすると、輝
度信号Yの白側にインパルス状のひげが生じる。また、
スイッチングノイズがゼロクロスを妨げるように重畳さ
れると、輝度信号Yの黒側にインパルス状のひげが生じ
る。このインパルス状のひげは、TV受像機において同期
信号分離回路の誤動作の原因となったり、サグを引き起
こしたりする等信号処理上の不都合を引き起こす。低域
通過フィルタ回路27は、スイッチングノイズが重畳され
たFM輝度信号YFMのうちFM輝度信号の周波数帯域までを
通過させるように動作する。低域通過フィルタ回路27に
よりFM輝度信号YFM上の切り換え部分に重畳されている
バースト状のスイッチングノイズを除去して、復調回路
7に供給する。これにより、スイッチングノイズが原因
となって引き起こす弊害を防ぐことが出来る。
【0148】図93は、請求項12記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図93に
おいて、28は第1のイコライザ回路636 の出力信号と第
2のイコライザ回路637 の出力信号を位相調整回路32の
出力信号に基づいて混合比を変える混合回路である。そ
の他のものは、同一符号を付して、図86に示したものと
同一のものである。
【0149】次に混合回路28の動作について説明する。
位相調整回路32から映像信号に対応する部分の信号が出
力されているとき、第1のイコライザ回路636 の出力信
号を100 %、第2のイコライザ回路637 の出力信号を0
%の割合で混合するように動作する。位相調整回路32か
ら水平同期信号を中心とした部分に対応する信号が出力
されているとき、第1のイコライザ回路636 の出力信号
を0%、第2のイコライザ回路637 の出力信号を 100%
の割合で混合するように動作する。さらに、位相調整回
路32から出力されている制御信号が、映像信号に対応す
る部分を示す信号から水平同期信号を中心とした部分を
示す信号に変化している過程では、第1のイコライザ回
路636 の出力信号が占める割合を徐々に減少させてい
き、第2のイコライザ回路637 の出力信号が占める割合
を徐々に増加させた割合で混合する。位相調整回路32か
ら出力されている制御信号が、水平同期信号を中心とし
た部分を示す信号から映像信号に対応する部分を示す信
号に変化している過程では、第1のイコライザ回路636
の出力信号が占める割合を徐々に増加させていき、第2
のイコライザ回路637 の出力信号が占める割合を徐々に
減少させた割合で混合する。混合回路28は、切換回路で
瞬間的に切り換えていた場合に生じていたスイッチング
ノイズを発生させることなく第1のイコライザ回路636
の出力信号と第2のイコライザ回路637 の出力信号を切
り換える。
【0150】図94は、請求項13記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図94に
おいて、29は水平同期信号Hの位相及びパルス幅を前述
の位相調整回路32とは異なった値に調整する位相調整回
路である。その他のものは、同一符号を付して、図86に
示したものと同一のものである。
【0151】次に位相調整回路29の動作について説明す
る。位相調整回路29は、例えば先に説明した図8に示す
ような構成である。位相調整回路29の詳細な動作を図95
について説明する。入力端子321 には、復調回路7より
出力された図95(a) に示す輝度信号Yから同期信号分離
回路12で分離された図95(b) に示す水平同期信号Hが供
給される。第1のパルス調整回路322 は図95(b) に示す
パルスの立ち上がりエッジよりT1 だけのパルス幅のパ
ルスを作成し、図95(c) に示す信号を第2のパルス調整
回路323 に供給する。第2のパルス調整回路323 は、図
95(c) に示すパルスの立ち下がりエッジよりT3 だけの
パルス幅のパルスを立て図95(d) に示す信号を出力端子
324 より出力して、切換回路618 に供給する。よって、
切換回路618 に供給される制御信号は、図95(d) に示す
ように、水平同期信号の前縁部分のみを含み、後縁部分
は含まないパルスである。このように、水平同期信号の
前縁部分が変調されている部分のみを特定するので、バ
ックポーチ部分に重畳されているカラーバースト信号に
影響を与えない。
【0152】図96は、請求項14記載の発明の一実施例に
よる映像信号再生装置を示すブロック図である。図96に
おいて、22はFM輝度信号YFMから直接同期信号を抽出す
る同期信号抽出回路、32は同期信号抽出回路12が出力し
た水平同期信号Hの位相及びパルス幅を調整する位相調
整回路、636 は従来のイコライザ回路6と同様なピーキ
ングを行う第1のイコライザ回路、637 は周波数変調輝
度信号の下側帯波領域のレベルを持ち上げる第2のイコ
ライザ回路、726 はFM輝度信号を復調する第1の復調回
路、727 はFM輝度信号を復調する第2の復調回路、618
は第1の復調回路726 の出力信号及び第2の復調回路72
7 の出力信号を位相調整回路32の出力信号に基づいて切
り換える切換回路である。その他のものは、同一符号を
付して、図1に示したものと同一のものである。
【0153】次に動作について説明する。磁気ヘッド1
が出力した周波数多重信号Sから搬送色信号C及び輝度
信号Yを再生する動作は、図1に示した従来のものの動
作と同じであるから、ここでは、その動作説明は省略す
る。
【0154】この場合には、HPF 5より出力されたFM輝
度信号YFMは、第1のイコライザ回路636 、第2のイコ
ライザ回路637 、及び同期信号抽出回路22に供給する。
同期信号抽出回路22は、例えば、先に説明した図89及
び、図90に示すような構成である。同期信号抽出回路22
は、水平同期信号Hのみを抽出し位相調整回路32に供給
する。位相調整回路32は、水平同期信号Hを基準として
位相及びパルス幅が調整された信号であって、FM輝度信
号YFMの同期信号が変調されている部分と映像信号が変
調されている部分とで選択する信号を切り換える指令を
示す制御信号を、切換回路618 に供給する。位相調整回
路32は、例えば先に説明した図8に示すような構成であ
る。HPF 5より出力されたFM輝度信号YFMは、第1のイ
コライザ回路636 及び、第2のイコライザ回路637 に供
給される。第1のイコライザ回路636 は、図2(b) に示
した従来のイコライザ回路6と同様なピーキングを行っ
たFM輝度信号YFMを第1の復調回路726 に供給する。第
1の復調回路726 は、FM輝度信号YFMを復調し、輝度信
号Yを切換回路618 の一方の入力端子に供給する。第2
のイコライザ回路637 は、FM輝度信号の下側帯波領域の
レベルを持ち上げたFM輝度信号YFMを第2の復調回路72
7 に供給する。第2の復調回路727 は、FM輝度信号YFM
を復調し、輝度信号Yを切換回路618 の他方の入力端子
に供給する。切換回路618 は、第1の復調回路726 及び
第2の復調回路727 より供給された2系統の入力信号
を、位相調整回路32より出力された制御信号で切り換え
て、輝度信号出力端子8より出力する。位相調整回路32
から映像信号に対応する部分の信号が出力されていると
き、すなわち図9(d) に示す信号がLレベルの時、切換
回路618 は第1の復調回路726 の出力信号を選択し輝度
信号出力端子8に供給する。これにより、FM輝度信号の
映像信号に対応する部分では、従来通り図2(c) に示す
ような特性のピーキングが行われたFM輝度信号を復調し
た輝度信号Yが輝度信号出力端子8から出力される。位
相調整回路32から、水平同期信号を中心とした部分の信
号が出力されているとき、すなわち図9(d) に示す信号
がHレベルの時、切換回路618 は第2の復調回路727 の
出力信号を選択し輝度信号出力端子8に供給する。これ
により、FM輝度信号の同期信号に対応する部分では、FM
輝度信号の下側帯波領域のレベルが持ち上げられたFM輝
度信号を復調した輝度信号Yが輝度信号出力端子8から
出力される。このように、2つのイコライザ回路を通過
したFM輝度信号をそれぞれ復調してベースバンド信号で
切り換えるのでFM輝度信号の位相関係を乱さないでイコ
ライザ特性を切り換えられる。
【0155】なお、上記実施例において、FM輝度信号の
うちの水平同期信号が変調されている部分を、1水平走
査周期前の水平同期信号を使用して特定するのではな
く、対象とする水平同期信号自身を使用して特定するた
めの遅延回路をイコライザ回路の前段に設けても良い。
例えば、図97は遅延回路21をイコライザ回路の前段に設
けた実施例である。
【0156】なお、上記実施例において、同期信号抽出
回路22から出力された水平同期信号Hの周波数を安定化
するAFC を同期信号抽出回路22の後段に設けても良い。
例えば、図98はAFC 13を同期信号抽出回路22の後段に設
けた実施例である。
【0157】なお、上記実施例において、水平同期信号
Hを第1の復調回路726 あるいは、第2の復調回路727
の出力輝度信号Yから取り出すように構成しても良い。
例えば、図99は同期信号分離回路12を第1の復調回路72
6 の後段に設けた実施例である。また、上記実施例にお
いて、FM輝度信号のうちの水平同期信号が変調されてい
る部分を、1水平走査周期前の水平同期信号を使用して
特定するのではなく、対象とする水平同期信号自身を使
用して特定するための遅延回路を切換回路618の前段に
設けても良い。例えば、図100 は第1の遅延回路216 、
第2の遅延回路217 を切換回路618 の前段に設けた実施
例である。図99、図100 の実施例では、同期信号抽出回
路22を設けることなく同様な効果が得られる。
【0158】図97、図98、図100 の実施例では、ドロッ
プアウトやスキューなどのVTR 再生信号の欠落や水平同
期信号の大幅な位相変動が生じた場合でも、周波数変調
輝度信号のうち水平同期信号が変調されている部分を特
定する制御信号が、実際の水平同期信号が変調されてい
る部分から外れないように動作し、TV受像器上にイコラ
イザ特性の切り換え部分が見えてしまう不都合や、映像
信号に対して下側帯波強調のイコライザをかけて反転現
象が生じてしまう不都合などを防ぐ。
【0159】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、映像信号再生装置を、イコライザ回路においてFM
輝度信号のシンク・チップからペデスタル・レベルまで
に相当する周波数帯域を持ち上げるように構成したの
で、復調回路から出力される輝度信号の水平同期信号部
分のS/N が良くなり、輝度信号から抽出された水平同期
信号を使用する色信号処理系の周波数変換回路等の動作
が安定し、また、この装置の出力信号を用いる受像機等
の動作が安定するものが得られる効果がある。
【0160】また、請求項2記載の発明によれば、映像
信号再生装置を、イコライザ回路においてFM輝度信号の
シンク・チップからペデスタル・レベルまでに相当する
周波数帯域を持ち上げるように構成したので、復調回路
から出力される輝度信号の水平同期信号部分のS/N が良
くなり、輝度信号から抽出された水平同期信号を使用す
る色信号処理系の周波数変換回路等の動作が安定し、ま
た、この装置の出力信号を用いる受像機等の動作が安定
するものが得られる効果がある。これと同時に正確な水
平同期信号を抽出して正確な時間軸誤差情報が抽出で
き、輝度信号を対象とした時間軸補正をより正しく行え
るものが得られる効果がある。
【0161】また、請求項3記載の発明によれば、映像
信号再生装置を、イコライザ回路においてFM輝度信号の
シンク・チップからペデスタル・レベルまでに相当する
周波数帯域を持ち上げるように構成したので、復調回路
から出力される輝度信号の水平同期信号部分のS/N が良
くなり、輝度信号から抽出された水平同期信号を使用す
る色信号処理系の周波数変換回路等の動作が安定し、ま
た、この装置の出力信号を用いる受像機等の動作が安定
するものが得られる効果がある。これと同時に正確な水
平同期信号を抽出して正確な時間軸誤差情報が抽出で
き、周波数多重信号を対象とした時間軸補正をより正し
く行えるものが得られる効果がある。
【0162】また、請求項4記載の発明によれば、映像
信号再生装置を、イコライザ回路においてFM輝度信号の
シンク・チップからペデスタル・レベルまでに相当する
周波数帯域を持ち上げるように構成したので、復調回路
から出力される輝度信号の水平同期信号部分のS/N が良
くなり、輝度信号から抽出された水平同期信号を使用す
る色信号処理系の周波数変換回路等の動作が安定し、ま
た、この装置の出力信号を用いる受像機等の動作が安定
するものが得られる効果がある。これと同時に正確な水
平同期信号を抽出して正確な時間軸誤差情報が抽出で
き、FM輝度信号を対象とした時間軸補正をより正しく行
えるものが得られる効果がある。
【0163】また、請求項5記載の発明によれば、時間
軸補正装置を、イコライザ回路においてFM輝度信号のシ
ンク・チップからペデスタル・レベルまでに相当する周
波数帯域を持ち上げるように構成したので、復調回路か
ら出力される輝度信号の水平同期信号部分のS/N が良く
なり、正確な水平同期信号を抽出して正確な時間軸誤差
情報が抽出でき、周波数多重信号を対象とした時間軸補
正をより正しく行えるものが得られる効果がある。
【0164】また、請求項6記載の発明によれば、時間
軸補正装置を、ピーキング回路でFM輝度信号のシンク・
チップからペデスタル・レベルまでに相当する周波数帯
域を持ち上げ、電圧発生回路及び切替回路で輝度信号の
映像信号期間におけるレベルをペデスタル・レベルから
ホワイト・ピークまでの間の任意のレベルに固定するよ
うに構成したので、復調回路から出力される輝度信号の
水平同期部分のS/N を良くするとともに映像信号期間に
生ずる反転現象を防止して、正確な水平同期信号を抽出
して正確な時間軸誤差情報が抽出でき、周波数多重信号
を対象とした時間軸補正をより正しく行えるものが得ら
れる効果がある。
【0165】請求項7記載の発明によれば、時間軸補正
装置を、ピーキング回路でFM輝度信号のシンク・チップ
からペデスタル・レベルまでに相当する周波数帯域を持
ち上げ、電圧発生回路及び切替回路で輝度信号の映像信
号期間におけるレベルをペデスタル・レベルからホワイ
ト・ピークまでの間の任意のレベルに固定するように構
成したので、復調回路から出力される輝度信号の水平同
期部分のS/N を良くするとともに映像信号期間に生ずる
反転現象を防止して、正確な水平同期信号を抽出して正
確な時間軸誤差情報が抽出でき、輝度信号を対象とした
時間軸補正をより正しく行えるものが得られる効果があ
る。
【0166】請求項8,9,10, 11, 12, 13及び14の発
明によれば、映像信号再生装置におけるイコライザ回路
を、水平同期信号が変調されている部分だけ周波数変調
輝度信号の下側帯波領域のレベルを持ち上げるようにイ
コライザ特性を切り換えるように構成したので、出力輝
度信号の水平同期信号部分のS/N が良くなり、輝度信号
から抽出された水平同期信号を使用する色信号処理系の
周波数変換回路などの動作が安定し、また、高域のジッ
タ成分が減少し、VTR の再生画面上においてもエッジノ
イズが減少する等の効果がある。
【0167】また、請求項9記載の発明によれば、映像
信号再生装置における自動周波数制御回路は、ドロップ
アウトやスキューなどのVTR 再生信号の欠落や水平同期
信号の大幅な位相変動が生じた場合でも、周波数変調輝
度信号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定
する制御信号が、実際の水平同期信号が変調されている
部分から外れないように動作し、TV受像器上にイコライ
ザ特性の切り換え部分が見えてしまう不都合や、映像信
号に対して下側帯波強調のイコライザをかけて反転現象
が生じてしまう不都合などを防ぐ効果がある。
【0168】また、請求項10記載の発明によれば、映像
信号再生装置における同期信号抽出回路、位相調整回路
及び遅延回路は、周波数変調輝度信号のうちの水平同期
信号が変調されている部分を、1水平同期周期前の水平
同期信号を使用して特定するのではなく、対象とする水
平同期信号自身を使用して特定するので、ドロップアウ
トやスキューなどのVTR 再生信号の欠落や水平同期信号
の大幅な位相変動が生じた場合でも、周波数変調輝度信
号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する
制御信号が、実際の水平同期信号が変調されている部分
から外れないように動作し、TV受像器上にイコライザ特
性の切り換え部分が見えてしまう不都合や、映像信号に
対して下側帯波強調のイコライザをかけて反転現象が生
じてしまう不都合などを防ぐ効果がある。
【0169】また、請求項11記載の発明によれば、映像
信号再生装置における低域通過フィルタは、第1のイコ
ライザ回路の出力信号と第2のイコライザ回路の出力信
号を切り換えて出力する切り換え回路の出力信号に生じ
るスイッチングノイズを除去することにより、TV受像器
において同期信号分離回路の誤動作の原因となったり、
サグを引き起こしたりする等信号処理上の不都合を引き
起こさないようにする効果がある。
【0170】また、請求項12記載の発明によれば、映像
信号再生装置における混合回路は、第1のイコライザ回
路の出力信号と第2のイコライザ回路の出力信号の混合
比を徐々に変化させながらなめらかに切り換え、スイッ
チングノイズが発生しないようにすることにより、TV受
像器において同期信号分離回路の誤動作の原因となった
り、サグを引き起こしたりする等信号処理上の不都合を
引き起こさないようにする効果がある。
【0171】また、請求項13記載の発明によれば、映像
信号再生装置における位相調整回路は、周波数変調輝度
信号のうち水平同期信号の前縁部分が変調されている部
分を特定するので、バックポーチ部分に重畳されている
カラーバースト信号に影響を与えないため、複合映像信
号としてVTR から出力された場合でもTV受像器において
色相が不安定になることを防ぐ効果がある。
【0172】また、請求項14記載の発明によれば、映像
信号再生装置における映像信号再生装置は、2つのイコ
ライザ回路を通過した周波数変調輝度信号をそれぞれ復
調してベースバンド信号で切り換えるので周波数変調信
号の位相関係を乱さないでイコライザ特性を切り換えら
れるため、2つの信号の位相を厳密に管理する必要がな
くなり、遅延回路の構造を簡単に出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の映像信号再生装置を示すブロック図であ
る。
【図2】イコライザ特性を説明するための説明図であ
る。
【図3】従来の時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置を示すブロック図である。
【図4】従来の時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置を示すブロック図である。
【図5】従来の時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置を示すブロック図である。
【図6】従来の時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置を示すブロック図である。
【図7】請求項1記載の発明の一実施例による映像信号
再生装置を示すブロック図である。
【図8】位相調整回路の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図9】位相調整回路の各部における波形例を示すタイ
ミング図である。
【図10】イコライザ回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図11】同期信号に相当する周波数帯域を説明するた
めの周波数配置図である。
【図12】イコライザ回路の他の構成例を示すブロック
図である。
【図13】図12に示すイコライザ回路を有する映像信号
再生装置を示すブロック図である。
【図14】図12に示す第1のイコライザ部の一構成例を
示すブロック図である。
【図15】図12に示す第2のイコライザ部の一構成例を
示すブロック図である。
【図16】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図17】請求項2記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図18】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図19】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図20】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図21】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図22】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図23】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図24】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図25】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図26】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図27】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図28】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図29】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図30】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図31】請求項3記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図32】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図33】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図34】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図35】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図36】請求項4記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図37】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図38】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図39】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図40】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図41】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図42】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図43】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図44】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図45】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図46】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図47】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図48】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図49】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図50】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図51】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図52】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図53】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図54】請求項5記載の発明の一実施例による時間軸
補正装置をその時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置とともに示すブロック図である。
【図55】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図56】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図57】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図58】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図59】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図60】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図61】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図62】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図63】請求項6記載の発明の一実施例による時間軸
補正装置をその時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置とともに示すブロック図である。
【図64】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図65】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図66】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図67】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図68】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図69】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図70】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図71】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図72】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図73】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図74】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図75】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図76】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図77】請求項7記載の発明の一実施例による時間軸
補正装置をその時間軸補正装置が組み込まれた映像信号
再生装置とともに示すブロック図である。
【図78】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図79】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図80】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図81】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図82】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図83】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図84】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図85】他の実施例による時間軸補正装置をその時間
軸補正装置が組み込まれた映像信号再生装置とともに示
すブロック図である。
【図86】請求項8記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図87】請求項9記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図88】請求項10記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図89】同期信号抽出回路22の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図90】同期信号抽出回路22の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図91】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図92】請求項11記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図93】請求項12記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図94】請求項13記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図95】位相調整回路の各部における波形例を示すタ
イミング図である。
【図96】請求項14記載の発明の一実施例による映像信
号再生装置を示すブロック図である。
【図97】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図98】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図99】他の実施例による映像信号再生装置を示すブ
ロック図である。
【図100】他の実施例による映像信号再生装置を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 低域通過フィルタ回路 3 周波数変換回路 5 高域通過フィルタ回路 7 復調回路 9 遅延回路 12 同期信号分離回路 13 自動周波数制御回路 21 遅延回路 22 同期信号抽出回路 23 復調回路 24 共振回路 25 検波回路 26 遅延回路 27 低域通過フィルタ回路 28 混合回路 29 位相調整回路 32 位相調整回路 61 イコライザ回路 111 可変遅延回路 112 同期信号分離回路 113 自動周波数制御回路 114 位相比較回路 115 低域通過フィルタ回路 116 電圧制御発振回路 119 同期信号分離回路 121 高域通過フィルタ回路 123 復調回路 132 位相調整回路 141 ピーキング回路 142 電圧発生回路 143 切換回路 161 イコライザ回路 216 第1の遅延回路 217 第2の遅延回路 322 第1のパルス調整回路 323 第2のパルス調整回路 618 切換回路 636 第1のイコライザ回路 637 第2のイコライザ回路 726 第1の復調回路 727 第2の復調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗崎 一浩 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社京都製作所内 (72)発明者 ▲吉▼村 知樹 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社京都製作所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行う
    イコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周波
    数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信号
    再生装置において、前記復調回路の出力から水平同期信
    号を分離する同期信号分離回路と、前記水平同期信号を
    基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信号
    のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する制
    御信号を生成する位相調整回路とを備え、前記イコライ
    ザ回路は、前記制御信号が有意でないときに前記周波数
    変調輝度信号の上側帯波領域のレベルを持ち上げた後に
    この周波数変調輝度信号を前記復調回路に出力する第1
    のイコライザ部と、前記制御信号が有意であるときに前
    記周波数変調輝度信号のシンク・チップからペデスタル
    ・レベルまでに相当する周波数帯域のレベルを持ち上げ
    た後にこの周波数変調輝度信号を前記復調回路に出力す
    る第2のイコライザ部とを有することを特徴とする映像
    信号再生装置。
  2. 【請求項2】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行う
    イコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周波
    数変調輝度信号を復調する復調回路と、該復調回路の後
    段に設けられ、復調回路によって再生された輝度信号か
    ら水平同期信号を分離する同期信号分離部と、基準水平
    同期信号を生成する基準信号生成部と、前記水平同期信
    号と前記基準水平同期信号とを比較して時間軸誤差を検
    出する位相比較回路と、前記時間軸誤差に応じて前記輝
    度信号を遅延させて前記時間軸誤差を打消す可変遅延部
    とを備えた映像信号再生装置において、前記輝度信号か
    ら分離された水平同期信号又は前記基準水平同期信号を
    基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信号
    のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する制
    御信号を生成する位相調整回路を備え、前記イコライザ
    回路は、前記制御信号が有意でないときに前記周波数変
    調輝度信号の上側帯波領域のレベルを持ち上げた後にこ
    の周波数変調輝度信号を前記復調回路に出力する第1の
    イコライザ部と、前記制御信号が有意であるときに前記
    周波数変調輝度信号のシンク・チップからペデスタル・
    レベルまでに相当する周波数帯域のレベルを持ち上げた
    後にこの周波数変調輝度信号を前記復調回路に出力する
    第2のイコライザ部とを有することを特徴とする映像信
    号再生装置。
  3. 【請求項3】 周波数変調輝度信号が含まれる周波数多
    重信号から前記周波数変調輝度信号を抽出するフィルタ
    回路と、該フィルタ回路から出力された前記周波数変調
    輝度信号のレベル補正を行うイコライザ回路と、該イコ
    ライザ回路で補正された周波数変調輝度信号を復調する
    復調回路と、該復調回路の後段に設けられ、復調回路に
    よって再生された輝度信号から水平同期信号を分離する
    同期信号分離部と、基準水平同期信号を生成する基準信
    号生成部と、前記水平同期信号と前記基準水平同期信号
    とを比較して時間軸誤差を検出する位相比較回路と、前
    記フィルタ回路の前段に設けられ、前記時間軸誤差に応
    じて前記周波数多重信号を遅延させて前記時間軸誤差を
    打消す可変遅延部とを備えた映像信号再生装置におい
    て、前記輝度信号から分離された水平同期信号又は前記
    基準水平同期信号を基準に作成した信号であって、前記
    周波数変調輝度信号のうち水平同期信号が変調されてい
    る部分を特定する制御信号を生成する位相調整回路を備
    え、前記イコライザ回路は、前記制御信号が有意でない
    ときに前記周波数変調輝度信号の上側帯波領域のレベル
    を持ち上げた後にこの周波数変調輝度信号を前記復調回
    路に出力する第1のイコライザ部と、前記制御信号が有
    意であるときに前記周波数変調輝度信号のシンク・チッ
    プからペデスタル・レベルまでに相当する周波数帯域の
    レベルを持ち上げた後にこの周波数変調輝度信号を前記
    復調回路に出力する第2のイコライザ部とを有すること
    を特徴とする映像信号再生装置。
  4. 【請求項4】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行う
    イコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周波
    数変調輝度信号をそれぞれが復調する復調回路及び第2
    の復調回路と、該第2の復調回路の後段に設けられ、第
    2の復調回路によって再生された輝度信号から水平同期
    信号を分離する同期信号分離部と、基準水平同期信号を
    生成する基準信号生成部と、前記水平同期信号と前記基
    準水平同期信号とを比較して時間軸誤差を検出する位相
    比較回路と、前記イコライザ回路と前記復調回路との間
    に設けられ、前記時間軸誤差に応じて前記周波数変調輝
    度信号を遅延させて前記時間軸誤差を打消す可変遅延部
    とを備えた映像信号再生装置において、前記輝度信号か
    ら分離された水平同期信号又は前記基準水平同期信号を
    基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信号
    のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する制
    御信号を生成する位相調整回路とを備え、前記イコライ
    ザ回路は、前記制御信号が有意でないときに前記周波数
    変調輝度信号の上側帯波領域のレベルを持ち上げた後に
    この周波数変調輝度信号を前記可変遅延部に介して前記
    復調回路に出力する第1のイコライザ部と、前記制御信
    号が有意であるときに前記周波数変調輝度信号のシンク
    ・チップからペデスタル・レベルまでに相当する周波数
    帯域のレベルを持ち上げた後にこの周波数変調輝度信号
    を前記可変遅延部を介して前記復調回路に出力する第2
    のイコライザ部とを有することを特徴とする映像信号再
    生装置。
  5. 【請求項5】 周波数変調輝度信号を含む周波数多重信
    号から前記周波数変調輝度信号を分離し、分離された周
    波数変調輝度信号の上側帯波領域のレベル補正を行った
    後、その周波数変調輝度信号を復調する映像信号再生装
    置に付属して用いられ、前記周波数多重信号から前記周
    波数変調輝度信号を独自に分離するフィルタ回路と、該
    フィルタ回路から出力された周波数変調輝度信号のレベ
    ル補正を行うイコライザ回路と、該イコライザ回路で補
    正された周波数変調輝度信号を復調して輝度信号を出力
    する復調回路と、前記輝度信号から水平同期信号を分離
    する同期信号分離部と、基準水平同期信号を生成する基
    準信号生成部と、前記水平同期信号と前記基準水平同期
    信号とを比較して時間軸誤差を検出する位相比較回路
    と、前記時間軸誤差に応じて前記周波数多重信号を遅延
    させて、時間軸誤差が打消された周波数多重信号を前記
    映像信号再生装置に与える可変遅延部とを備えた時間軸
    補正装置において、前記輝度信号から分離された水平同
    期信号又は前記基準水平同期信号を基準に作成した信号
    であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信号
    が変調されている部分を特定する制御信号を生成する位
    相調整回路を備え、前記イコライザ回路は、前記制御信
    号が有意でないときに前記周波数変調輝度信号の上側帯
    波領域のレベルを持ち上げた後にこの周波数変調輝度信
    号を前記復調回路に出力する第1のイコライザ部と、前
    記制御信号が有意であるときに前記周波数変調輝度信号
    のシンク・チップからペデスタル・レベルまでに相当す
    る周波数帯域のレベルを持ち上げた後にこの周波数変調
    輝度信号を前記復調回路に出力する第2のイコライザ部
    とを有することを特徴とする時間軸補正装置。
  6. 【請求項6】 周波数変調輝度信号を含む周波数多重信
    号から前記周波数変調輝度信号を分離し、分離された周
    波数変調輝度信号の上側帯波領域のレベル補正を行った
    後、その周波数変調輝度信号を復調する映像信号再生装
    置に付属して用いられ、前記周波数変調輝度信号のシン
    ク・チップからペデスタル・レベルに相当する周波数帯
    域のレベルを持ち上げるピーキング回路と、該ピーキン
    グ回路で補正された周波数変調輝度信号を復調して輝度
    信号を出力する復調回路と、ペデスタル・レベルからホ
    ワイト・ピークまでの間の任意の電圧を発生する電圧発
    生回路と、制御信号が有意でないときに前記電圧発生回
    路の出力を選択し、前記制御信号が有意であるときに前
    記ピーキング回路の出力を選択して出力する切換回路
    と、該切換回路の出力から水平同期信号を分離する同期
    信号分離部と、基準水平同期信号を生成する基準信号生
    成部と、前記水平同期信号と前記基準水平同期信号とを
    比較して時間軸誤差を検出する位相比較回路と、前記時
    間軸誤差に応じて前記周波数多重信号を遅延させて、時
    間軸誤差が打消された前記周波数多重信号を前記映像信
    号再生装置に与える可変遅延部と、前記輝度信号から分
    離された水平同期信号又は前記基準水平同期信号を基準
    に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信号のう
    ち水平同期信号が変調されている部分を特定する信号を
    生成してこの信号を前記制御信号として前記切換回路に
    与える位相調整回路とを備えたことを特徴とする時間軸
    補正装置。
  7. 【請求項7】 周波数変調輝度信号を含む周波数多重信
    号から前記周波数変調輝度信号を分離し、分離された周
    波数変調輝度信号の上側帯波領域のレベル補正を行った
    後、その周波数変調輝度信号を復調する映像信号再生装
    置に付属して用いられ、前記周波数変調輝度信号のシン
    ク・チップからペデスタル・レベルに相当する周波数帯
    域のレベルを持ち上げるピーキング回路と、該ピーキン
    グ回路で補正された周波数変調輝度信号を復調して輝度
    信号を出力する復調回路と、ペデスタル・レベルからホ
    ワイト・ピークまでの間の任意の電圧を発生する電圧発
    生回路と、制御信号が有意でないときに前記電圧発生回
    路の出力を選択し、前記制御信号が有意であるときに前
    記ピーキング回路の出力を選択して出力する切換回路
    と、該切換回路の出力から水平同期信号を分離する同期
    信号分離部と、基準水平同期信号を生成する基準信号生
    成部と、前記水平同期信号と前記基準水平同期信号とを
    比較して時間軸誤差を検出する位相比較回路と、前記時
    間軸誤差に応じて前記映像信号再生装置で再生された輝
    度信号を遅延させて、時間軸誤差が打消された輝度信号
    を前記映像信号再生装置に与える可変遅延部と、前記輝
    度信号から分離された水平同期信号又は前記基準水平同
    期信号を基準に作成した信号であって、前記周波数変調
    輝度信号のうち水平同期信号が変調されている部分を特
    定する信号を生成してこの信号を前記制御信号として前
    記切換回路に与える位相調整回路とを備えたことを特徴
    とする時間軸補正装置。
  8. 【請求項8】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行う
    イコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周波
    数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信号
    再生装置において、前記復調回路の出力から水平同期信
    号を分離する同期信号分離回路と、前記水平同期信号を
    基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信号
    のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する制
    御信号を生成する位相調整回路とを備え、前記イコライ
    ザ回路は、前記周波数変調輝度信号の上側帯波領域のレ
    ベルを持ち上げる特性を有する第1のイコライザ回路
    と、前記周波数変調輝度信号の下側帯波領域のレベルを
    持ち上げる特性を有する第2のイコライザ回路と、前記
    制御信号が有意でないときに第1のイコライザ回路の出
    力信号を、前記制御信号が有意であるときに第2のイコ
    ライザ回路の出力信号を選択する切換回路とにより構成
    されていることを特徴とする映像信号再生装置。
  9. 【請求項9】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行う
    イコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周波
    数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信号
    再生装置において、前記復調回路の出力から水平同期信
    号を分離する同期信号分離回路と、前記水平同期信号を
    安定化する自動周波数制御回路と、該自動周波数制御回
    路の出力信号である水平同期信号を基準に作成した信号
    であって、前記周波数変調輝度信号のうち水平同期信号
    が変調されている部分を特定する制御信号を生成する位
    相調整回路とを備え、前記イコライザ回路は、前記周波
    数変調輝度信号の上側帯波領域のレベルを持ち上げる特
    性を有する第1のイコライザ回路と、前記周波数変調輝
    度信号の下側帯波領域のレベルを持ち上げる特性を有す
    る第2のイコライザ回路と、前記制御信号が有意でない
    ときに第1のイコライザ回路の出力信号を、前記制御信
    号が有意であるときに第2のイコライザ回路の出力信号
    を選択する切換回路とにより構成されていることを特徴
    とする映像信号再生装置。
  10. 【請求項10】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行
    うイコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周
    波数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信
    号再生装置において、前記周波数変調輝度信号から水平
    同期信号を抽出する同期信号抽出回路と、前記水平同期
    信号を基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝
    度信号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定
    する制御信号を生成する位相調整回路と、前記同期信号
    抽出回路及び前記位相調整回路の処理時間を補償するた
    めの遅延回路とを備え、前記イコライザ回路は、前記周
    波数変調輝度信号の上側帯波領域のレベルを持ち上げる
    特性を有する第1イコライザ回路と、前記周波数変調輝
    度信号の下側帯波領域のレベルを持ち上げる特性を有す
    る第2のイコライザ回路と、前記制御信号が有意でない
    ときに第1のイコライザ回路の出力信号を、前記制御信
    号が有意であるときに第2のイコライザ回路の出力信号
    を選択する切換回路とにより構成されていることを特徴
    とする映像信号再生装置。
  11. 【請求項11】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行
    うイコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周
    波数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信
    号再生装置において、前記復調回路の出力から水平同期
    信号を分離する同期信号分離回路と、前記水平同期信号
    を基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信
    号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する
    制御信号を生成する位相調整回路とを備え、前記イコラ
    イザ回路は、前記周波数変調輝度信号の上側帯波領域の
    レベルを持ち上げる特性を有する第1のイコライザ回路
    と、前記周波数変調輝度信号の下側帯波領域のレベルを
    持ち上げる特性を有する第2のイコライザ回路と、前記
    制御信号が有意でないときに第1のイコライザ回路の出
    力信号を、前記制御信号が有意であるときに第2のイコ
    ライザ回路の出力信号を選択する切換回路とにより構成
    され、前記切換回路と前記復調回路の間に低域通過フィ
    ルタを設けてあることを特徴とする映像信号再生装置。
  12. 【請求項12】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行
    うイコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周
    波数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信
    号再生装置において、前記復調回路の出力から水平同期
    信号を分離する同期信号分離回路と、前記水平同期信号
    を基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信
    号のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する
    制御信号を生成する位相調整回路とを備え、前記イコラ
    イザ回路は、前記周波数変調輝度信号の上側帯波領域の
    レベルを持ち上げる特性を有する第1のイコライザ回路
    と、前記周波数変調輝度信号の下側帯波領域のレベルを
    持ち上げる特性を有する第2のイコライザ回路と、前記
    制御信号が有意でないときに第1のイコライザ回路の出
    力信号を、前記制御信号が有意であるときに第2のイコ
    ライザ回路の出力信号を選択するように混合比が変えら
    れる混合回路とにより構成されていることを特徴とする
    映像信号再生装置。
  13. 【請求項13】 周波数変調輝度信号のレベル補正を行
    うイコライザ回路と、該イコライザ回路で補正された周
    波数変調輝度信号を復調する復調回路とを備えた映像信
    号再生装置において、前記復調回路の出力から水平同期
    信号を分離する同期信号分離回路と、前記水平同期信号
    を基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信
    号のうち水平同期信号の前縁部分が変調されている部分
    を特定する制御信号を生成する位相調整回路とを備え、
    前記イコライザ回路が、前記周波数変調輝度信号の上側
    帯波領域のレベルを持ち上げる特性を有する第1のイコ
    ライザ回路と、前記周波数変調輝度信号の下側帯波領域
    のレベルを持ち上げる特性を有する第2のイコライザ回
    路と、前記制御信号が有意でないときに第1のイコライ
    ザ回路の出力信号を、前記制御信号が有意であるときに
    第2のイコライザ回路の出力信号を選択する切換回路と
    により構成されていることを特徴とする映像信号再生装
    置。
  14. 【請求項14】 周波数変調輝度信号の上側帯波領域の
    レベルを持ち上げる特性を有する第1のイコライザ回路
    及び第1のイコライザ回路の出力信号を復調する復調回
    路により構成される第1の信号処理系と、前記周波数変
    調輝度信号の下側帯波領域のレベルを持ち上げる特性を
    有する第2のイコライザ回路及び第2のイコライザ回路
    の出力信号を復調する復調回路により構成される第2の
    信号処理系と、前記周波数変調輝度信号から水平同期信
    号を抽出する同期信号抽出回路と、前記水平同期信号を
    基準に作成した信号であって、前記周波数変調輝度信号
    のうち水平同期信号が変調されている部分を特定する制
    御信号を生成する位相調整回路と、前記制御信号が有意
    でないときに第1の信号処理系の出力信号を、前記制御
    信号が有意であるときに第2の信号処理系の出力信号を
    選択する切換回路とを備えたことを特徴とする映像信号
    再生装置。
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