JPH05150699A - 多層ホログラム - Google Patents

多層ホログラム

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JPH05150699A
JPH05150699A JP4140755A JP14075592A JPH05150699A JP H05150699 A JPH05150699 A JP H05150699A JP 4140755 A JP4140755 A JP 4140755A JP 14075592 A JP14075592 A JP 14075592A JP H05150699 A JPH05150699 A JP H05150699A
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holographic
recording film
layer
photopolymer
processed
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JP4140755A
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Inventor
Kevin Yu
ケビン・ユ
Khin S Yin
キン・エス・イン
John E Wreede
ジヨン・イー・リード
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Raytheon Co
Original Assignee
Hughes Aircraft Co
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Publication date
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、広い波長領域で回折できる全て
のフォトポリマ記録フィルム層の間に接着層を有してい
ないホログラフィックスタック及びその作成方法を提供
することを目的とする。 【構成】 この発明のホログラフィックスタックは、個
々に露光され処理された感光体記録フィルムの複数層を
備え、各々の露光され処理された感光体記録フィルム層
は、少なくとも1つの外面及び少なくとも1つの近接し
た露光され処理された感光体記録フィルム層を有し、上
記1つ以上の露光され処理された感光体記録フィルム層
の各々は、露光され処理された感光体記録フィルムの少
なくとも1つの近接した層の少なくとも1つの外面上に
配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高い効率のホログラ
ムの記録に用いられる感光性ポリマーフィルムに関わ
り、特に、広いバンド幅及びスーパーインポーズされた
ホログラムを得る為に合わされた複数のホログラフィッ
ク露光層に関する。
【0002】
【従来技術】反射ディスプレイホログラムは種々の広い
適用用途がある。ペンダント及び宝石における装飾的な
適用に加えて、これらのホログラムは、見る人にイメー
ジを投影するように形成されるヘッドアップディスプレ
イやウインドシールドのような光学ディスプレイ装置に
も有用である。反射ディスプレイホログラムは、反射モ
ードで用いられ、解像度の十分なロスがないような白色
で可視化する為に照明する必要がある。
【0003】反射ディスプレイホログラムは、ホログラ
ムを形成する為に感光性二クロム化ゼラチン(dichroma
ted gelatin )記録媒体上にホログラムを記録し、記録
を連続的に処理して作られる。この二クロム化されたジ
ェルの記録装置はガラス又は光学的に良質な基板上に感
光性の二クロム化されたジェルのフィルムから形成され
る。記録工程の間において、対象波は(object wave )
二クロム化されたジェルのフィルムを越えて短距離に配
置されたミラーから反射される。反射された対象波及び
参照波(reference wave)は、二クロム化されたジェル
のフィルム上に記録された干渉縞を形成する。
【0004】二クロム化されたジェルの記録フィルム
は、要求されるホログラムのバンド幅が約30nmより
も厚い適用例には特に有用である。例えば、この二クロ
ム化されたジェルの記録フィルムは、狭いバンド幅のレ
ーザー源により記録することができる。このとき、二ク
ロム化されたジェルの記録フィルム上のレーザー干渉パ
ターンの記録が連続して行われると、フィルムの処理
は、広いバンド幅のホログラムが得られる状態で制御で
きる。二クロム化されたジェルの記録フィルムは、1つ
以上のスーパーインポーズされたイメージを有するホロ
グラムを形成するにも便利に用いられる。
【0005】二クロム化されたジェルのホログラムによ
る常に表れる問題は、水分による影響を生来受けやすい
ことである。ジェルは水に溶けやすいので、製造及び、
連続使用においても水がないことを保証するように非常
な注意を払う必要なある。
【0006】近年では、二クロム化されたジェルによる
水分の問題を解決したフォトポリマ記録媒体が開発され
ている。これらのポリメリック記録媒体はデラウエア
州、ウィルミントン(Wilmington,Delaware )のデュポ
ン(Dupont)から入手でき、ホログラフィック記録フィ
ルム(HRF)として一般に呼ばれている。ホログラフ
ィック記録媒体の正確な合成法は、フィルムを作成する
業者により情報が専有されている。しかし、ポリメリッ
ク記録フィルムは良く知られ、ポリメリック材料、光反
応モノマー、反応体(initiators)、プラスチック化さ
せる材料(plasticizers)、及び他の材料を有してい
る。ホログラフィック記録フィルムの処理は、一般に、
最終的にホログラムを得る為に焼成ステップでのフィル
ムの加熱に連なる強い強度の紫外線照射による硬化を有
する。
【0007】HRFの1つのタイプは、デラウエア州、
ウィルミントン(Wilmington,Delaware )のデュポンイ
メージ装置部(Dupont Image Systems Division )によ
りオムニデックス(Omnidex )の商品名で発売されてい
る。オムニデックスフォトポリマ記録媒体は、HRFを
形成する為に種々の表面に適応できる液体形状で入手で
きる。オムニデックスフォトポリマ記録媒体は、マイラ
ー(MYLAR )ブランドのポリエステルの2つの層の間に
挟まれている予め形成されたフィルムとして入手するこ
ともできる。これらの層の1つは一般的にベース層とし
て呼ばれ、第2の層はより薄いカバー層である。カバー
層は、保護層として機能し、取分け、記録工程における
反射率が一致されたオイルに接触することを防止するの
に有用である。反射率が一致されたオイルは、フォトポ
リマの物理的安定性を抑制させ、フォトポリマ記録フィ
ルムの利便性を減少させる。
【0008】フォトポリマホログラフィック記録フィル
ムは、水分による影響を受けない。つまり、これらは、
水分に意図的又は不注意で接触させてもホログラムの高
い効率が得ることに非常に適している。これらのホログ
ラフィック記録フィルムをベースとしたフォトポリマに
おける1つの欠点は、これらが制限された狭いバンド幅
のホログラムとなることである。固有値として、フォト
ポリメリックホログラムのバンド幅は、25nmのオー
ダであり、30nmを越えることはない。
【0009】数百ナノメータの制御されたバンド幅が要
求される適用例について述べる。1つ以上の複数の幾つ
かのホログラフィックインポーズされたイメージが要求
される適用例もある。例えば、見る人にイメージを投影
する1つのホログラムと、反射光を阻止し、車に光が侵
入することを防止するホログラムとして機能する第2の
ホログラムとを有するウインドシールドが想定される。
これらのホログラムの各々は各々記録され、よく別々に
処理されて、単一の装置内で用いられる。
【0010】フォトポリマホログラフィック記録フィル
ムを使用したときに広いバンド幅のホログラムを得るこ
とに関する問題を解決する1つの方法は、各々が異なっ
た波長の、分けられて露光され処理されたホログラムを
接着することである。スタック内の分離されたホログラ
ムの全ての組合わせは、広い範囲の波長領域で単一のホ
ログラム回折を明らかに得られる。分離ホログラムの全
ての組合わせは、幾つかの明らかなスーパーインポーズ
されたイメージ又は記録を表示することができる。フォ
トポリマ記録フィルムの固有の狭いホログラフィックバ
ンド幅に伴う問題を解決するこの方法は、潜在的に多い
厄介な問題及び視覚的に邪魔となる接着層を有する欠点
を有する。
【0011】よって、全てのホログラムの組合わせが広
い波長領域で回折させ、複数の独立層が全て接着層によ
り接着されないところの、フォトポリマをベースとした
ホログラムの複数の独立層を作る方法を得ることを必要
としている。また、ホログラムの組合せが幾つかのスー
パーインポーズされたイメージを示すフォトポリマをベ
ースとしたホログラム層のホログラフィックスタックを
作る方法を得ることを必要としている。記録工程の間に
フォトポリマ層が保護層を有するホログラフィックスタ
ックを作る方法を得ることを必要としている。
【0012】
【発明の概要】この発明においては、1つ以上の記録さ
れ処理されたフォトポリマ記録フィルム層のホログラフ
ィックスタックが得られる。この記録され処理されたフ
ォトポリマ記録フィルム層の各々は、少なくとも1つの
独立した記録されたホログラムを有している。全てのフ
ォトポリマ記録フィルム層の組合わせは、広い波長領域
で回折させる明らかな単一ホログラムが得られる。又
は、全てのフォトポリマ層の組合わせは独立して記録さ
れた1つ以上の重ねられたホログラフィックイメージが
得られる。
【0013】この発明のホログラフィックスタックは、
全てのフォトポリマ記録フィルム層の間に接着層を有し
ていない。よって、ホログラフィックスタックへ全ての
付加物が除かれる。更に、この発明のホログラフィック
スタックは、フォトポリマ層が露光工程の間に反射率が
一致された注入オイルにより接触が防止されるように作
ることができる。
【0014】この発明は、商業的に入手できるホログラ
フィックフォトポリマ記録フィルム(HRF)層がホロ
グラフィック記録を行う為に前に露光される第1のフォ
トポリマへ転換使用(transfer)することができること
に基づくものである。2つの層の接着に接着剤を使って
更なる接着が必要ない。また、第2のフォトポリマ層が
第2のホログラフィック露光を形成する為に記録でき
る。前に記録されたフォトポリマ層へ転換使用されるフ
ォトポリマ層の工程は、ホログラフィックスタックを形
成するホログラムの必要な組合わせが得られるので、制
限のない複数回繰り返して行える。
【0015】この発明の特徴として、ホログラフィック
露光を形成する記録の前に、第1フォトポリマフィルム
がガラス、又はポリカーボネートのような光学的に透明
な基板に設けることができることである。この発明のも
う1つの特徴として、保護層が各フォトポリマ層が外面
上に形成できることである。この保護層は、露光工程の
間、反射率が一致された注入オイルとのフォトポリマ層
の物理的接触を防止できる。好ましくは、前に露光され
たフォトポリマ層上にもう1つのフォトポリマ層を配置
させる前に、保護層は除去される。
【0016】ホログラフィックスタックは、ホログラフ
ィックフォトポリマ記録フィルム上にホログラムが記録
されると共に、記録されたホログラフィック記録フィル
ムが紫外線照射されることにより作られる。好ましく
は、ホログラフィックフォトポリマ記録フィルムは、ポ
リメリックベース層及びポリメリックカバー層の間に配
置され商業的に入手可能なフィルムである。次のステッ
プは、露光され照射されたフォトポリマ記録フィルム層
からポリメリックカバー層を剥がし、露光され照射され
た記録フィルム層上に第2のホログラフィックフォトポ
リマ記録フィルムを移動させることを有する。この第2
の層は、接着層を用いていない第1の層に接着され、第
1の層と同様な方法で紫外線が扱われて独立に露光され
る。この工程は、要求されるホログラムの組合わせを得
る為に必要な回数だけ何回も繰り換えすことができる。
【0017】添付した図面と合わせて以下に記載された
詳しい説明により容易にこの発明が理解できるので、こ
の発明の上述した特徴及び種々の他の特徴、更なる利点
は明らかとなるであろう。
【0018】
【実施例】この発明は、記録され処理(process )され
た感光体記録フィルム層のホログラフィックスタックを
備え、この感光体記録フィルムは広いバンド幅のホログ
ラム及びスーパーインポーズされたホログラフィックイ
メージに用いられる。この発明のホログラフィックスタ
ックは、ホログラムを記録するフォトポリマ記録フィル
ムを用いる適用例には非常に有用である。この技術の当
業者は、この発明のホログラフィックスタックが互いに
接着させることができるフィルムの形状で感光体材料か
ら得ることができることは理解できるはずである。
【0019】この発明は、ある感光体記録フィルムが前
に記録された感光体記録フィルムの外面上に移され積層
させることができる発見に基いている。このフィルム
は、互いに接着されると共に、連続した処理工程の間接
着したままである。
【0020】図1は、この発明に基くあるホログラフィ
ックスタック10を示している。ホログラフィックスタ
ックは、独立して記録され処理された感光体記録フィル
ム12の複数層を有している。露光され処理された感光
体記録フィルムの複数層の各々は、少なくとも1つの外
面14及び感光体記録フィルムの少なくとも1つの近接
した層を有している。このフィルムは種々の厚さとする
ことができ、典型的には約4〜35ミクロンの範囲であ
る。
【0021】この発明において、感光体記録フィルム
は、好ましくは、フォトポリマ記録フィルムである。こ
れらのフィルムを作るフォトポリマは、通常、電磁放射
の露光に反応する感光体モノマー及び光反応体(photoi
nitiator)から作られる。取分け適切なフォトポリマ記
録フィルムは、デラウエア州、ウィルミントン(Wilmin
gton,Delaware )のデュポンイメージ装置部(Dupont I
mage Systems Division)によりオムニデックス(Omnid
ex )の商品名で発売されている。オムニデックスは、
有用な積層形状であり、フォトポリマ記録フィルムがマ
イラー(MYLAR )ブランドのポリエステルのベース層と
MYLAR のカバー層との間に挟まれて配置されている。以
下に記述されるように、フォトポリマ記録フィルムは、
一方又は両方のMYLAR 層から剥がされ、フォトポリマ記
録フィルムのすでに露光された層の外面に移すことがで
きる。
【0022】この発明のホログラフィックスタックの他
の実施例は、図2にホログラフィックスタック20とし
て示されている。ホログラフィックスタック20は、露
光され処理された感光体記録フィルム22の1つ以上の
層を有している。このフィルムは図1に上述された互い
に同一な形態で配置されている。つまり、独立して記録
され処理された感光体記録フィルム22の各層は、少な
くとも1つの外面24及び記録され処理された感光体記
録フィルムの少なくとも1つの近接した層を有してい
る。記録され処理された感光体記録フィルムの各層は、
記録され処理された感光体記録フィルムの少なくとも1
つの近接した層の少なくとも1つの外面上に配置されて
いる。図2は、更なる特徴である、ホログラフィックス
タック28の外面上に配置された光学的に透明な基板2
6の形態を示している。
【0023】この発明において、光学的に透明な基板2
6は、ホログラフィックスタックの所望する用い方に適
切な物理的化学的特性を有する光学材料として形成する
ことができる。最も多い適用として、上述された基板材
料は、1つ又はそれ以上の一般的な光学無機ガラス、例
えばシリカ、BK−7、及びB−270の化合物(comb
ination )である。有利なことに、これらのガラスは、
非常によい光学的透明性を有し、種々の厚さ及び配置で
用意できる。オムニデックスHRFがホログラフィック
スタックの形成に用いられるとき、ガラス基板はよくシ
リカ化合物のようなガラス表面処理剤により前処理され
る。この前処理により、オムニデックスHRFとガラス
との間の接触を良くする表面特性を有するガラスが得ら
れる。
【0024】好ましくは非常に軽量な基板に適用される
と、ポリカーボネート及びMYLAR ポリエステルのような
高い度合の光学的透明性を有する有機ポリマで用意され
た基板を用いることは、この発明の観点にも適合する。
オムニデックスHRFがホログラフィックスタックに用
意されて用いられるときには、MYLAR の基板が用意され
る。この基板は、商業的にはフォトポリマ記録フィルム
を有する。
【0025】基板26は、図2に示された平らな表面を
有することができるか、又は基板26は、曲面を有する
ことができる。基板26が曲面を有するとき、基板を有
するホログラフィックスタックは、外側曲面を有する露
光され処理された感光体記録フィルムの層も有してい
る。露光され処理された感光体記録フィルムの層は、ホ
ログラフィックスタックの連続使用に障害となる間隙又
はエアポケットなしの曲面基板上の積層形成できるの
で、外側曲面の基板を有するホログラフィックスタック
は、この発明の記述に特に適合される。
【0026】この発明のホログラフィックスタックは、
以下の典型的な手順を用いて形成することができる。第
1ステップは、少なくとも1つの外面を有する感光体記
録フィルムの第1の層の設けることを有する。そして、
感光体記録フィルムの第1の層上のホログラムの記録で
は、少なくとも1つの外面を有する第1ホログラフィッ
ク露光を形成する。次のステップは、第1ホログラフィ
ック露光の外面上の感光体記録フィルムの第2の層の形
成を有する。そして、感光体記録フィルムの第2の層上
のホログラムの記録は、第2ホログラフィック露光を形
成する。最後に、第1及び第2のホログラフィック露光
の処理は、独立した記録ホログラムを有するホログラフ
ィックスタックを形成する。この処理工程は、露光され
処理された感光体記録フィルムの多数の層を有する最後
のホログラフィックスタックを得る為に幾つかの回数を
繰り返して行われる。
【0027】この発明によれば、感光体記録フィルムの
第1の層を設けることは、スピンコーティング(spin c
oating)、ディピング(dipping )、スプレーイング
(spraying)、又はドローイング(drawing )技術によ
り感光体記録フィルムの層を形成することにより実行で
きる。又は、感光体記録フィルムの第1の層は、ポリマ
ー層の間に配置され供給された商業的に入手できるホロ
グラフィック記録フィルムの形成することによりでき
る。上述されたデュポンから入手できるオムニデックス
HRFは、1つのこのような商業的入手可能な記録フィ
ルムである。
【0028】感光体記録フィルムの第1の層上のホログ
ラムの記録は、ホログラムの記録する方法を通常用いて
達成させることができる。これらの方法は、保護層によ
りフォトポリマフィルムの接触が防止される反射率が一
致された注入オイルを利用する方法を有し、この保護層
は、感光体記録フィルムの層の外面上に設けることがで
きる。オムニデックス(OMNIDEX )フォトポリマホログ
ラフィック記録フィルムが感光体材料として用いられる
ときには、MYLAR の外側カバー層が保護層として機能す
る。または、ポリビニールアルコールやゼラチンのよう
な水をベースとしたポリマーは、感光体記録フィルムの
層の上に形成される。これらは、反射率が一致したオイ
ル又は感光体記録フィルムと相互に影響することはな
い。
【0029】感光体記録フィルムの第1の層はホログラ
フィック露光の形成により記録された後、次のステップ
では、好ましくは、約30分から60分の強い強度の紫
外線照射により第1のホログラフィック露光が行われる
更なるステップを有する。上述したオムニデックスHR
Fのようなフォトポリマホログラフィック記録フィルム
が用いられるときには、強い強度の紫外線照射が感光体
モノマーを硬化させ、第1のホログラフィックイメージ
又は干渉パターンを配置することができるので、このス
テップは、取分け重要である。このステップは、前の露
光の干渉なしにホログラフィック記録フィルムの層の連
続露光を行うことができる。
【0030】もし、保護層が記録ステップの間に用いら
れるなら、保護層は、前の又は連続の強い強度の紫外線
放射処理ステップで好ましくは除去される。保護層がホ
ログラフィックフォトポリマ記録フィルムの外側のMYLA
R カバー層であるとき、外側カバー層は、ホログラフィ
ック露光の破壊なしにフォトポリマから容易に剥がすこ
とができる。保護層の除去は、付加的なことであり、感
光体記録フィルムの層上に保護層が残っていることがこ
の発明の特徴である。
【0031】第1ホログラフィック露光層の外面上に感
光体記録フィルムの第2の層を形成することは、感光体
記録フィルムの第1の層を形成する上記の記載に類似の
方法で実行することができる。例えば、感光体記録フィ
ルム層が第1のホログラフィック露光層の外面上にスピ
ンコート、ドローイング、又はスプレーイングさせるこ
とができる。これらの方法の制限は、コーティング工程
に用いられる溶剤又は他の添加剤が感光体材料の前の露
光層の障害とならないことである。
【0032】上記の記述によれば、オムニデックスHR
Fホログラフィックフォトポリマ記録フィルムの特別の
有利な特性は、MYLAR カバー層は、フォトポリマ記録フ
ィルムの層の露光によりフォトポリマの層から剥がすこ
とができることである。よって、この発明のホログラフ
ィックスタックを用意する為にオムニデックスHRFを
用いるとき、ホログラフィックフォトポリマの第2層の
形成は、オムニデックスHRFからMYLAR カバー層を剥
し、第1ホログラフィック露光の外側面上にMYLAR ベー
ス及びフォトポリマの層へ移すことにより達成すること
ができる。
【0033】図3は、そのままの状態のMYLAR ベース2
4を有し、前に記録されたフォトポリマフィルム層36
上のフォトポリマフィルム32の転写の参照工程を示し
ている。前に記録されたフォトポリマフィルム層36
は、ベースMYLAR 基板38上に配置される。この移動工
程はローラ40を用いてフォトポリマフィルムを巻くこ
とにより有用に達成される。MYLAR ベース層は、記録フ
ィルムの第2の層の外面上に位置された保護層を形成し
ているホログラフィックフォトポリマ記録フィルムの第
2の層へ接着され残されている。上記に記述された保護
層は記録工程の間に記録フィルム層が反射率の一致され
た注入オイルに接触することを防止する。更には、上述
の巻き上げ技術は、光学的に透明な基板の表面上にオム
ニデックスHRFフィルムを移動させて用いることもで
きる。例えば、MYLAR カバー層は、オムニデックスHR
F及び得られた記録フィルム層から剥がすことができる
と共に、MYLAR ベース層は光学的に透明な基板上に巻く
ことができる。この場合、光学的に透明な基板は、基板
としたMYLAR ベース層に置き換えられる。
【0034】感光体の第2層上のホログラムの記録、及
び強い強度の紫外線による第2ホログラフィック露光の
処理は、感光体記録フィルムの第1層の記述と同様に行
われる。同様に、用いられる保護層がホログラフィック
露光では残すことがき、又は露光された面から剥がされ
て除去することもできる。
【0035】前の記録されたホログラフィック露光の外
面上に感光体記録フィルム層を移動させ、フィルムに記
録し、記録の間にすでにある保護層を除去し、強い強度
の紫外線によりフィルムを処理する工程は、要求される
バンド幅又は要求される数のスーパーインポーズされた
イメージを有するホログラフィックスタックを得る為に
必要な回数だけ繰り返すことができる。
【0036】感光体記録フィルム層の各々が形成され記
録された後、全ての層の組合せは、約1〜2時間、約1
00°〜120°Cの温度で適切に焼成(baking)され
る。これは、別々に記録されたホログラムの安定したホ
ログラフィックスタックを作る為のフォトポリマを最終
的なセットで得られる。又は、この焼成ステップは、強
い強度の紫外線で各々のホログラフィック露光に続いて
実行することができる。しかし、全ての感光体記録フィ
ルム層が記録された後に1回の焼成ステップを行うこと
が好ましい。1回のみの焼成ステップを行うことの理由
の1つは、紫外線照射処理され記録されたホログラフィ
ック露光が焼成された紫外線処理され記録されたホログ
ラフィック露光よりも、連続的に形成され又は移動され
た感光体記録フィルムに接する接着外面がより適切であ
ることである。
【0037】以下の限定されない例は、オムニデックス
感光体記録フィルムを用いたこの発明のホログラフィッ
クスタックを用いる上述の方法を示している。
【0038】 グレードがHRF352のオムニデックス感光体記録フ
ィルムは、デラウエア州、ウィルミントンのデュポンイ
メージ装置部から得られる。このフィルムは、マイラー
の相対的に薄いカバーベースとマイラーのより薄いカバ
ー層との間に挟まれている形態である。各々のカバーの
相対的厚さの差異により、カバー層はベース層よりもフ
ォトポリマ記録フィルムの層から除去されやすい。この
厚さの差異の利点と、感光体フィルムの保護する為の適
切な暗室のセッティングとにより、薄いカバー層はフォ
トポリマ記録フィルム層から剥される。そのままのマイ
ラーのカバーベースに沿ったフォトポリマ記録フィルム
は、2〜5psiで用いられるガラス基板上にすでに巻
かれている。
【0039】フォトポリマ記録フィルム層がガラス基板
上に巻かれた後、ホログラムは反射率が一致された注入
オイルを用いたフォトポリマ記録フィルムの層上に記録
される。第1のホログラムは、参照ビームと対象ビーム
との間の角度が12度でアルゴンレーザーにより記録さ
れる。マイラーのカバーベースは、記録工程において、
保護層として作用し、注入オイルがフォトポリマの障害
となるのを防止する。記録の後、注入オイルはマイラー
のカバーベースから除去され、ホログラフィック露光
は、記録フィルムの非イメージ領域を固定させる為に強
い強度の紫外線が照射される。
【0040】ガラス基板は、ホログラフィック露光には
より多くの接着剤が形成されるので、マイラーのカバー
ベースがホログラフィック露光から剥がされて、ホログ
ラフィック露光の外面が開いていることとなる。HRF
352の第2の例が得られ、マイラーのカバー層はフォ
トポリマの層から剥がされる。このとき、ホログラフィ
ックフォトポリマ記録フィルムは、ホログラフィック記
録の開いた外面上に巻かれる。第2ホログラムは、参照
ビームと対象ビームとの間の角度が25度でアルゴンレ
ーザーによりこのフォトポリマ記録フィルムに記録され
る。このホログラフィック露光は、12〜15インチの
距離で波長365nm、750ワットの強い強度の紫外
線照射により行われる。注入オイルが再び記録の間に保
護層として機能するマイラーのベースプレートから除去
される。そして、ホログラフィックスタックは、ホログ
ラムの回折の効率を更に増加させる為に100°Cで3
0分焼成される。得られたホログラフィックスタック
は、個々のバンド幅が20nmの2倍以上の35nmの
バンド幅を有するホログラフィック組合わせを与える。
【0041】よって、この発明の上述した典型的な実施
例によれば、この開示された例及び他の種々変形例は、
この発明の特徴から得られることは、これらの技術の当
業者には当然である。従って、この発明は、示された特
別の実施例に限定されることなく、更に、特許請求の範
囲のみに限定されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】独立した記録され処理された感光体記録フィル
ムの3つの層を有するホログラフィックスタックを示し
た断面図;
【図2】光学的に透明な基板上に独立に記録されたホロ
グラフィックスタックを示した断面図;
【図3】前に記録されたホログラフィックフォトポリマ
記録フィルム上にホログラフィックフォトポリマ記録フ
ィルムの層を移動させる技術を示した図。
【符号の説明】
10…ホログラフィックスタック、12…感光体記録フ
ィルム、14…外面、20…ホログラフィックスタッ
ク、22…感光体記録フィルム、24…外面、26…基
板、28…ホログラフィックスタック、32…フォトポ
リマフィルム、36…フォトポリマフィルム層、38…
基板、40…ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キン・エス・イン アメリカ合衆国、カリフオルニア州 90801、アルハンブラ、ユニツト・ビー、 セダー・ストリート 2100 (72)発明者 ジヨン・イー・リード アメリカ合衆国、カリフオルニア州 91702、アズサ、スプルース・コート 218

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々に露光され処理された感光体記録フ
    ィルムの複数層を備え、 各々の露光され処理された感光体記録フィルム層は、少
    なくとも1つの外面及び少なくとも1つの近接した露光
    され処理された感光体記録フィルム層を有し、上記1つ
    以上の露光され処理された感光体記録フィルム層の各々
    は、露光され処理された感光体記録フィルムの少なくと
    も1つの近接した層の少なくとも1つの外面上に配置さ
    れていることを特徴とするホログラフィックスタック。
  2. 【請求項2】 上記感光体記録フィルムは、フォトポリ
    マ記録フィルムであることを特徴とする請求項1に記載
    のホログラフィックスタック。
  3. 【請求項3】 上記少なくとも1つの露光され処理され
    た感光体記録フィルムの外面上に配置された基板層を更
    に備えていることを特徴とする請求項1に記載のホログ
    ラフィックスタック。
  4. 【請求項4】 個々に記録され処理されたホログラフィ
    ックフォトポリマ記録フィルムの複数層と、 上記複数層の外面の少なくとも1つの上に配置されたガ
    ラス基板と、を備えたホログラフィックスタックであっ
    て、 上記複数層は少なくとも1つの外面を有し、各々の記録
    され処理されたホログラフィックフォトポリマ記録フィ
    ルム層は少なくとも1つの外面及び少なくとも1つの近
    接した記録され処理されたホログラフィックフォトポリ
    マ記録フィルム層を有し、上記各々の記録され処理され
    たホログラフィックフォトポリマは、記録され処理され
    たホログラフィックフォトポリマ記録フィルムの少なく
    とも1つの近接した層の少なくとも1つの外面上に配置
    されていることを特徴とするホログラフィックスタッ
    ク。
  5. 【請求項5】 第1の外面及び第2の外面を有する感光
    体記録フィルムの第1の層を形成し、 外面を有する第1のホログラフィック露光を形成する為
    に上記感光体記録フィルムの第1の層上にホログラムを
    記録させ、 少なくとも1つの外面を有し、上記第1ホログラフィッ
    ク露光の外面上に第2の感光体記録フィルムが形成さ
    れ、 第2ホログラフィック露光を形成する為に、上記第2の
    感光体記録フィルムにホログラムが記録され、 ホログラフィックスタックを形成する為に上記第1及び
    第2ホログラフィック露光を処理することを特徴とする
    ホログラフィックスタックを作成する方法。
  6. 【請求項6】 各記録工程に続いて行われる、上記第1
    及び第2ホログラフィック露光を高い強度の紫外線照射
    により露光される工程を更に有していることを特徴とす
    る請求項5に記載のホログラフィックスタックを作成す
    る方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の感光体記録フィルムは、光学
    的に透明な基板を有し、この透明基板は、第1の感光体
    記録フィルムの第1の外面に配置されていることを特徴
    とする請求項5に記載のホログラフィックスタックを作
    成する方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の感光体記録フィルムの第2の
    外面上に光学的に透明な保護層を設ける工程を更に有し
    ていることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィ
    ックスタックを作成する方法。
  9. 【請求項9】 上記第2の感光体記録フィルムの上記外
    面上に光学的に透明な保護層を設ける工程を更に有して
    いることを特徴とする請求項5に記載のホログラフィッ
    クスタックを作成する方法。
  10. 【請求項10】 光学的に透明な基板上に配置された第
    1の外面と保護層上に配置された第2の外面と有するホ
    ログラフィックフォトポリマ記録フィルムを形成し、 外面を有する第1のホログラフィック露光を形成する為
    にホログラフィックフォトポリマ記録フィルムの上記第
    1の層上にホログラムを記録し、 強い強度の紫外線放射により上記第1のホログラフィッ
    ク露光を処理し、 上記第1のホログラフィック露光の上記外面から上記保
    護層を除去し、 外面とこの外面上に配置される保護層とを有する第2の
    ホログラフィックフォトポリマ記録フィルムを上記第1
    のホログラフィック露光の上記外面へ移動させ、 第2のホログラフィック露光を形成させる為に上記第2
    のフォトポリマ記録フィルム上にホログラムを記録さ
    せ、 強い強度の紫外線放射により上記第2のホログラフィッ
    ク露光を処理し、 約1〜2時間の間、約100°C〜120°Cの温度で
    上記処理した第2のホログラフィック露光を焼成させる
    ことを特徴とするホログラフィックスタックを作成する
    方法。
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