JPH05148426A - ロイコ染料、それを使用した感熱記録、およびその着色染料 - Google Patents

ロイコ染料、それを使用した感熱記録、およびその着色染料

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JPH05148426A
JPH05148426A JP4112622A JP11262292A JPH05148426A JP H05148426 A JPH05148426 A JP H05148426A JP 4112622 A JP4112622 A JP 4112622A JP 11262292 A JP11262292 A JP 11262292A JP H05148426 A JPH05148426 A JP H05148426A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高画質を提供する新規ロイコ染料の開発 【構成】 N−アシル置換芳香族アミノカラー現像剤
と、カプリング炭素上において熱的に除去可能な脱離基
によって置換されている染料形成カプラー成分とのカプ
リング生成物からなる一般式1、例えば式24のロイコ
染料。 【効果】 かかるロイコ染料を使用した熱的像形成系
は、熱的に分裂して一つまたはそれ以上の気体になる基
を含有している従来のロイコ染料を使用した熱的像形成
系に比べて、気泡発生の減少という利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はカラーハードコピーを作成するの
に特に有効な感熱性記録要素、この要素を使用する像形
成方法、および新規なロイコ染料(本願明細書では、用
語「ロイコ染料」は加熱されたときに着色物質を生じる
実質的に無色の化合物を意味するために使用されてい
る)およびそれから誘導されたカラー像形成物質として
有効な染料に関する。
【0002】単一基の喪失によって不可逆的に着色する
ロイコ染料が示唆されている。たとえば、1982年3
月16日に公開された特開昭57−46239号には、
光(通常は紫外光)に露出されたときに化合物をその着
色体に変換させる結果を伴って不可逆的に化合物分子か
ら解裂するところのアルキル/アリールスルホニル基を
有している無色インドアニリン化合物が開示されてい
る。カール−ヘンイズメンゼル(Karl−Heinz
Menzel)の米国特許第3,409,457号に
は、加熱されたときに着色アゾメチン染料をもたらすよ
うに分子から解裂するアシルアミノ基を有しているロイ
コ染料が開示されている。これらロイコ化合物からアゾ
メチン染料への変換はアリカリたとえばアルカリアルコ
ラートを使用することによって促進される。これら文献
の化合物の中に用いられているアシルアミノ基およびア
ルキル/アリールスルホニル基は、共役を生じさせて染
料発色団を形成させるために分子から脱離する。
【0003】アラン L.ボロア(Alan L.Bo
rror)とアーネストW.エリス(Ernest
W.Ellis)の米国特許第4,720,449号に
は、加熱されたときにアシル基を解放して分子内アシル
化反応を生じさせることによって化合物を着色させる、
マスクされたアシル化用置換基を有している無色のジ−
およびトリ−アリールメタン化合物が開示されている。
【0004】L.D.テイラー(Taylor)とD.
P.ウォラー(Wallar)の米国特許出願第07/
548,223号には、キノフタロン染料と炭素原子約
9個以下の第三アルカノールとの混成カルボネートエス
テルからなるロイコ染料が記載され請求されている。ロ
イコ染料への熱の適用は混成エステル内の少なくとも1
つのカルボネートエステル原子団の分解を起こさせ、そ
れによって、化合物は着色状態になる。好ましいエステ
ルはtert−ブトキシカルボニル(以後、t−Bo
c)誘導体である。
【0005】アラン L.ボロアとアーネスト W.エ
リスとドナルド A マクガワン(Donald A.
McGowan)の米国特許第4,602,263号に
は、熱的に除去可能な保護基としてtert−アルコキ
シカルボニル基たとえばt−Bocを使用することによ
るロイコ染料の安定化が開示されている。この保護基は
加熱されると単分子分裂によって除去される。その分裂
反応は不可逆的である。国際特許出願PCT/US89
/02965号、国際公開WO90/00978号に
は、熱を適用されたときに脱離基と熱的に除去可能な保
護基との喪失によって不可逆的に着色状態になるロイコ
染料が開示されている。脱離基および熱的に除去可能な
保護基はどちらも、熱の適用までは無色ロイコ染料を安
定化させるために必要である。
【0006】上記米国特許第4,602,263号およ
び国際特許出願PCT/US89/02965号、国際
公開WO90/00978号において使用されている熱
的に除去可能な保護基、および上記米国特許出願第07
/548,223号におけるエステルは分裂を受ける。
この分裂は1つまたはそれ以上の気体(すなわち、室温
および大気圧で気体として存在する化合物)の発生を伴
う。たとえば、t−Bocが熱的に除去可能な保護基と
して、または好ましいエステルとして使用された場合に
は、それは熱的分裂を受けて2つの気体すなわち二酸化
炭素とイソブチレンを遊離する。これら気体は像形成シ
ステム内に気泡の形態で捕捉される。気泡は光散乱を起
こし、結果として、透過光が暗く見える領域を生じさせ
ることによって画質を損なうので、望ましくない。
【0007】本発明は気泡発生を減少させる有意な利点
を有するロイコ染料および熱的像形成方法および材料を
提供する。
【0008】本発明は、N−アシル置換芳香族アミノカ
ラー現像剤と、熱的に除去可能な脱離基によってカプリ
ング炭素上を置換されている染料形成性カプラー成分と
のカプリング生成物からなるロイコ染料を提供する。こ
れらロイコ染料は式(I)によって表わされてもよい:
【化10】
【0009】式中、Eは熱的に除去可能な脱離基であ
り;tMは熱的に移動可能なアシル基であり;Q、Q′
およびCは一緒になって、Cがカプラー成分のカプリン
グ炭素であるところの染料形成カプラー成分を表わして
おり;そして(Y)はNと一緒になって、芳香族アミノ
カラー現像剤成分を表わしており;Q、Q′および
(Y)のうちの一つは周期表の第5A族/第6A族を構
成する原子から選択された原子を含有しており、基Eと
tMは熱の適用が基Eをロイコ染料から脱離させ、かつ
基tMをN原子から第5A族/第6A族の原子へ移動さ
せ、それによって式(II)によって表わされる染料を
形成するまでは、ロイコ染料を実質的に無色に維持せし
める:
【化11】
【0010】式中、点線は基tMが基Q、Q′および
(Y)のうちの一つの中の第5A族/第6A族の原子に
結合していることを示している。
【0011】本発明はまた、式Iのロイコ染料の少なく
とも1つの層を担持している支持体を有する感熱性記録
要素を提供する。
【0012】さらに本発明は、上記ロイコ染料の少なく
とも1つの層を担持している支持体を有する感熱性記録
要素を像様に加熱し、それによって、加熱部では、熱的
に除去可能な脱離基の脱離およびアシル基の移動を起こ
させ、それによって、ロイコ染料が像様加熱に対応する
像様パターン状に本発明の着色染料に変換されることを
包含する、熱的像形成方法を提供する。
【0013】本発明はまた、式IIの染料を提供する。
【0014】式Iのロイコ染料は、N−アシル置換芳香
族アミノカラー現像剤と、熱的に除去可能な脱離基によ
ってカプリング炭素上を置換されている染料形成性カプ
ラー成分とのカプリング生成物からなる。基EとtMは
熱の適用が基Eをロイコ染料から脱離させ、きつ基tM
をN原子から第5A族/第6A族の原子へ移動させ、そ
れによって式IIの染料を形成するまででは、ロイコ染
料を実質的に無色に維持せしめる。
【0015】上記の通り、熱的に移動可能なアシル基
(tM)は、熱が適用されたときに、その元の窒素原子
から、ロイコ染料の基QおよびQ′および基(Y)のう
ちの一つの中に含有されている第5A族/第6A族の原
子へ移動する。tM基は構造式
【化12】
【0016】〔式中、Rはアルキル、通常、炭素原子1
〜12個を有し、たとえば、メチル、イソプロピル、お
よびヘキシル;シクロアルキル、たとえば、シクロペチ
ルおよびシクロヘキシル;アリール、たとえば、フェニ
ル;アラルキル、たとえば、ベンジルおよびフェネチ
ル;アルキルアリール、たとえば、メチルフェニルおよ
びエチルフェニル;複素環、たとえば、ピリジン、キノ
リジン、ピラン、チオフェン、およびフラン;および
【化13】
【0017】(但し、R′およびR″は同一または異な
り、水素;アルキル、通常、炭素原子1〜12個を有
し、たとえば、メチル、イソプロピル、およびヘキシ
ル;シクロアルキル、たとえば、シクロペチルおよびシ
クロヘキシル;アリール、たとえば、フェニル;アラル
キル、たとえば、ベンジルおよびフェネチル;アルキル
アリール、たとえば、メチルフェニルおよびエチルフェ
ニル;複素環、たとえば、ピリジン、キノリジン、ピラ
ン、チオフェン、およびフラン;から選択される)
【0018】である〕によって表わされてもよい。
【0019】式Iにおいて、熱的に除去可能な脱離基E
は、遠核性(nucleofugal)である脱離基、
すなわち、結合電子対をもって去る脱離基、のどれであ
ってもよい。かかる脱離基は、一度、脱離基が脱離され
たら、必ず電子対を安定化させることができなければな
らない。従って、当業者には、水素が遠核性脱離基でな
いことは明かである。遠核性脱離基は周知であり、チャ
ールズ J.M.スターリング(Charles J.
M.Stirling)によってアカウントオブ ケミ
カル リサーチ,12,198(1979)に、そして
チャールズ J.M.スターリング他によってジャーナ
ル オブ ケミカル コミュニケーションズ,940
(1975)に論じられている。本発明に使用できる脱
離基の例は複素環たとえばイミダゾリルまたは
【化14】
【0020】ハロたとえばクロロ;ヒドロキシ;SO
R′′′;SOAr′′′;−SR′′′;−SO
2 R′′′;SAr;−SO2 Ar;−SeAr;−O
Ar;−OR′′′;P(O)(OR′′′)2 ;−C
(R′′′)2 EW;−C(R′′′)(EW)2 ;−
CH(EW)2 ;−N(R′′′)Ar;−N(Ar)
Ar;−N(Ar)CO2 CH2 Ar:および−N
(R′′′)CO2 Arである。EWは電子吸引基を表
わし、R′′′はアルキルであり、そしてArはアリー
ルであり、通常、フェニルであり、非置換であるか、又
は一つまたはそれ以上の置換基、たとえば、アルキル、
アルコキシ、ハロ、カルボキシ、ニトロ、シアノ、−S
2 アルキル、−SO2 フェニル、トシル、およびN,
N−(ジアルキル)アミノ(但し、アルキル基は通常、
1〜6個の炭素原子を有する)によって置換されてい
る。電子吸引基は、ここに使用されるとき、周知のよう
に、ハメットの式に従って正のσ値を有する基である。
好ましい脱離基はフェノキシであり、非置換であるか、
又は一つまたはそれ以上の基たとえば通常1〜20個の
炭素原子を有するアルキル、および通常1〜20個の炭
素原子を有するカルボアルコキシによって置換されてい
る。
【0021】K.ナサウ(Nassau)によって、
フィジクス アンドケミストリー オブ カラー(T
he Physics and Chemistry
of Color),ジョン ワイリ アンド サン
ズ,ニューヨーク,1983,頁110に記載されてい
るように、染料は、必ずしも色を生じない基本の発色団
(「色担持(colorbearting」)基から構
成され、そこに様々な補助基すなわち助色団(「色増強
基(color increaser」)が付いていて
色生成に導く、「色を生成する色原体(color−p
roducing chromogen)」として定義
される。なかでも、発色団は炭素−炭素二重結合、特に
交互に一重結合と二重結合を含有する共役系の、たとえ
ば炭素鎖における構造(6−1)、同様に、アゾ基にお
ける構造(6−2)、チオ基における構造(6−3)、
およびニトロソ基における構造(6−4)を包含する。
【化15】
【0022】助色団は−NH2 、−NR2 (但し、Rは
有機基を表わす)、−NO2 、−CH 3 、−OH、−O
R、−Br、−Cl、等々である。本発明者らはこれら
助色団のあるものは−NH2 のように電子供与体であ
り、或るものは−NO2 や−Brのように電子受容体で
あることを今度認識した。染料の助色発色団系のそれ以
上の論議については、H.ギルマン(Gilman)著
オーガニックケミストリー,アン アドバンスド ト
リーティス(Organic Chemistry,A
n Advanced Treatise)第3巻,ジ
ョン ワイリイ& サンズ,ニューヨーク,1953,
頁247−55;およびK.ベンカタラマン(Venk
ataraman)著 ザ ケミストリー オブ シン
セティック ダイズ(The Chemistry o
f Synthetic Dyes)第1巻,アカデミ
ック プレス,ニューヨーク,1952,頁323−4
00参照。ここで、用語「色」は「或る波長の電磁放射
線を吸収する」ことを意味するために使用されており、
そして必ずしも可視放射線に対するものではない。従っ
て、本発明の着色染料は赤外線または紫外線を吸収する
物質も包含する。
【0023】熱的に除去可能な脱離基(E)と熱的に移
動可能なアシル基(tM)は、着色した助色発色団系の
共役を中断してそれを実質的に無色にするように、上記
の仕方で本発明のロイコ染料上に位置している。基tM
およびEは熱の適用が染料への変換を起こさせるまでは
無色の形態を安定化させるために必要である。無色から
着色形態へのこの変換は、熱的に誘発された、基Eの脱
離と、基tMの現像剤成分の窒素原子上の元の位置から
ロイコ染料内に含有されている或る別の第5A族/第6
A族原子上への移動とによって、発色団位置に共役を生
じさせて染料従って色形成を生じさせることによって、
達成される。
【0024】通常の貯蔵および取扱の条件下での早期着
色を回避するために、EおよびtMは、高温度において
のみロイコ染料から基Eが脱離し、そして基tMが実質
的に移動するように、選択される。
【0025】カラー現像剤は酸化され、そして染料形成
カプラーと反応して広く様々な色を形成することは写真
分野では周知である。上記の式中で、
【化16】
【0026】によって表わされている本発明の染料形成
カプラー成分は単量体であってもよいし又は重合体であ
ってもよく、そして、酸化したカラー現像剤と着色反応
生成物を形成することが知られているそれらカプラー成
分のいずれであってもよい。QおよびQ′はカプリング
炭素Cに結合している、染料形成カプラー成分を完成す
るのに必要な基を表わしている。QおよびQ′は互いに
独立していてもよいし、または一緒になって染料形成カ
プラー成分を完成するための環構成系を表わしていても
よい。
【0027】黄色染料形成化合物用に使用されてもよい
カプラー成分の例は、アシルアセトアニリドたとえばベ
ンゾイルアセトアニリドおよび特にピバロイルアセトア
ニリドおよびピバロイルアセトアニリドのバリエーショ
ンから誘導されたものである。マゼンタ染料形成化合物
用に使用されてもよいカプラー成分は、ピラゾロトリア
ゾール、インダゾロン、ピラゾロベンゾイミダゾール、
および特にピラゾロンたとえば1−アリール−5−ヒラ
ゾロンから誘導されたものである。シアン染料形成化合
物用に使用されてもよいカプラー成分は、置換フェノー
ルまたは置換ナフトール、特に2−カルボンアミドフェ
ノールおよび1−ヒドロキシ−2−ナフトアミドから誘
導されたものである。上記に言及した通り、カラー写真
プロセスにおける、色形成カプラーとカラー現像剤の酸
化生成物との間の反応による像染料の形成は周知であ
り、これら色形成反応およびそれに有効なカラーカプラ
ーについての論評はT.H.ジェームズ著 ザ セオリ
ー オブ ザ フォトグラフィック プロセス(The
Theory of the Photograph
ic Process),第4版,マクミラン出版社,
ニューヨーク,1977,頁335−362に見出せ
る。
【0028】本発明のカラー現像剤成分は、染料形成カ
プラーと着色反応生成物を形成することが写真分野で知
られている又はそのために使用されている芳香族アミノ
カラー現像剤成分のどれであってもよい。好ましいカラ
ー現像剤成分は構造式
【化17】
【0029】(式中、R1 およびR2 は各々、水素、ア
ルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリー
ル、アラルキル、ヒドロキシ置換アルキル、スルホンア
ミド置換アルキル、およびアルコキシアルキルから選択
され、そして好ましくは、1〜6個の炭素原子を含有す
る低級アルキル基であり;そしてXは水素、アルキル、
置換アルキル、たとえば、ヒドロキシ置換またはアミノ
置換アルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキ
ル、スルホ、カルボキシ、スルホンアミド、およびヒド
ロキシである)
【0030】によって表わされるp−フェニレンジアミ
ンである。特に好ましいカラー現像剤成分はN,N−ジ
アルキル−p−フェニレンジアミン、特に、N,N−ジ
エチル−p−フェニレンジアミンである。その他の有効
なカラー現像剤成分はp−アミノフェノールおよび特定
のアミノ置換複素環式化合物たとえばアミノピラゾリン
およびアミノヒドロキシピラゾールなどである。色形成
反応に有効なカラー現像剤についての論評は先に挙げた
T.H.ジェームズ著 ザ セオリー オブ ザフォト
グラフィック プロセス(The Theory of
the Photographic Proces
),第4版,マクミラン出版社,ニューヨーク,19
77,頁335−362に見出せる。
【0031】先に述べたように、本発明のロイコ染料は
熱的に移動可能なアシル基が移動できる対象であるとこ
ろの第5A族/第6A族原子を、染料形成カプラー成分
またはカラー現像剤成分どちらかの中に含有していなけ
ればならない。第5A族および第6A族の原子の組み合
わせからの又はそれへの熱的誘発アシル移動は起こるこ
とが知られている。かかる移動の例は、たとえば、K.
ビアス(Vyas)とH.マノーハー(Manoha
r)とK.ベンカテサン(Venkatesan)によ
りジャーナル オブ フィジカル ケミストリー,94
(15),6069−73(1990)に記載されてお
り、それによれば、サリチルアミドは熱的に誘発された
〔1,5〕のOからNへのアシル移動を受ける。〔1,
5〕移動は移動基が元々位置しているところの原子から
5原子離れたところに位置する原子まで移動することで
ある。P.ストス(Stoss)とG.サジンガー(S
atzinger)はケミシェ ベリヒテ,111
(4),1453−63(1978)に、ジベンゾチア
ゼピン イミドオキシドにおいて熱的に誘発された
〔1,5〕のNからNへのアシル移動を記載している。
第5A族および第6A族の原子の中での及び間でのその
他の熱的誘発アシル移動が、〔1,2〕、〔1,3〕、
および〔1,5〕移動を含めて、記載されている。
【0032】本発明の黄色染料形成化合物用に使用され
てもよい、第5A族/第6A族原子を含有する、例示的
カプラー成分は構造式
【化18】
【0033】〔式中、R1 は(CH3 3 C−、CH3
OCH2 (CH3 2 C−、C6 5 O(CH3 2
−およびフェニルから選択され、非置換であるか、又は
アルキル、アルコキシ、ニトロ、ハロたとえばクロロ、
およびカルボンアミドから選択された一つまたはそれ以
上の基によって置換されており;R2 はフェニルであ
り、非置換であるか、又はアルキル、アルコキシ、ニト
ロ、ハロたとえばクロロ、およびカルボンアミドから選
択された一つまたはそれ以上の基によって置換されてお
り、フェニル基R2 はフェニル基R1 と同一または異な
っており;そしてNは必要とされた第5A族原子であ
る〕
【0034】を有するそれらカプラーを包含する。
【0035】本発明のマゼンタ染料形成化合物用に使用
されてもよい、第5A族/第6A族原子を含有する、例
示的染料形成カプラー成分は
【化19】
【0036】(但し、Wはベンゾイミダゾールおよびフ
ェニルから選択され、非置換であるか、又はアルキル、
アルコキシ、アミノ、フェニル置換アミノもしくは1個
または2個のアルキル基で置換されたアミノ、およびハ
ロたとえばクロロから選択された一つまたはそれ以上の
基によって置換されており;そして、Zは基tMが移動
できるところの第5A族/第6A族原子を含有している
有機側鎖を表わす)
【0037】を包含する。好ましい第5A族/第6A族
原子は窒素であり、そして代表的な含窒素基Zは−(C
2 x NHR3 、アミノ、1個のフェニルで又は1個
のアルキル基で置換されたアミノ、複素環式アミノ、カ
ルボンアミド、スルホンアミド、グアニジノ(N=C
(NH2 )NHR)、およびウレイド(NHCONH
R)であり、但し、xは0、1、2または3であり、そ
してR3 は水素、アルキルまたはアリールである。
【0038】シアン染料形成化合物用に使用されてもよ
い、必要とされた第5A族/第6A族原子を含有する、
例示的カプラー成分は
【化20】
【0039】(但し、Zは上記と同じ意味を有する)
【0040】によって表わされる。
【0041】本発明に使用されてもよい、第5A族/第
6A族原子を含有する、例示的カラー現像剤成分は式
【化21】
【0042】(式中、R1 、R2 およびZは上記と同じ
意味を有し、好ましくは、Zはカプラー炭素に直接結合
しているカラー現像剤成分の窒素原子に対してオルトの
位置にある)
【0043】によって表わされるものを包含する。
【0044】本発明の例示的ロイコ染料と、それらを加
熱することによって得られる染料を下記に示す:
【化22】
【0045】好ましい態様における、本発明のロイコ染
料と、加熱されたときにそれらから誘導される新規な像
染料は設計Iの如く表わされてもよい:
【化23】 設計I
【0046】但し、R4 はtert−ブチル(以後、t
−ブチル)基、または、ケトンカルボニル官能基に結合
した第4級炭素原子を有するその他の基であり、たとえ
ば、CH3 OCH2 C(CH3 2 −、C6 5 OC
(CH3 2 −、1−メチルシクロヘキシルであり、そ
して好ましくは、t−ブチル、すなわち、(CH3 3
−であり;R5 はフェニルであり、非置換であるか、ま
たは、アルキル、アルコキシ、ニトロ、ハロたとえばク
ロロ、およびカルボンアミドから選択された一つまたは
それ以上の基によって置換されており;Eは先の定義通
り熱的に除去可能な脱離基であり、そして好ましくはフ
ェノキシ基であり、非置換であるか、又は一つもしくは
それ以上の基たとえば炭素原子1〜20個のアルキル、
炭素原子1〜20個のアルコキシ、および炭素原子1〜
20個のカルボアルコキシによって置換されており;t
Mは先の定義通り熱的に移動可能なアシル基であり、好
ましくは、−CO2 CH2 Ar、−CO2 R、および−
CORであり、但し、Arは置換または非置換フェニル
環を表わし:Rは炭素原子1〜12個のアルキルまたは
アラルキルであり;そして、R6 およびR7 は水素およ
び炭素原子1〜6個の低級アルキル基、特にエチル、か
ら選択される。
【0047】本発明のロイコ染料はカラー現像剤たとえ
ば熱的に移動可能なアシル基によって置換されているp
−フェニレンジアミンと、たとえば国際特許出願PCT
/US89/02965号、国際公開WO/90/09
78号に記載されているように熱的に除去可能な脱離基
によってカプリング位置において置換されている色形成
カプラーとの酸化カプリングによって合成される。酸化
剤は通常使用されている酸化剤のいずれであってもよ
く、たとえば、過マンガン酸カリウムまたはヘキサシア
ノ鉄(III)酸カリウムであり、好ましくはヘキサシ
アノ鉄(III)酸カリウムである。
【0048】カプリング位置において脱離基によって置
換されている染料形成カプラーは、1975年12月3
0日にロバート ロスに対して発行された米国特許第
3,929,484号に記載されているものに似た手順
によって製造されてもよい。
【0049】本発明の染料は本発明のロイコ染料を適切
な条件下で加熱することによって製造されてもよい。代
わりに、染料は対応するアゾメチン染料をN−アシル化
することによって製造されてもよい。N−アシル化は染
料を塩基条件下でハロゲン化アシルまたは酸無水物と反
応させることを含めて、既知の様々なアシル化方法のい
ずれによって遂行されてもよい。アゾメチン染料は既知
の手順、たとえば上記のT.H.ジェームズ著 ザ セ
オリー オブ ザ フォトグラフィック プロセス,第
4版,マクミラン出版社,ニューヨーク,1977,頁
337−362に記載されている手順、によって製造で
きる。
【0050】下記実施例は本発明をさらに例証するため
に与えられており、本発明の範囲を制限することを意図
していない。
【0051】実施例1 構造式
【化24】
【0052】を有する、N−〔4,4−ジメチル−2−
〔N−〔4−ジエチルアミノフェニル〕−N−アセチル
アミノ〕−3−オキソ−2−フェノキシペンタノイル〕
−2,4−ジクロロアニリン(以後、「ロイコ染料
A」)の製造。
【0053】(1) 室温でジクロロメタン(150m
l)中のN,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン塩
酸塩(20g、0.1モル)の分散物に、トリエチルア
ミン(22.3g、30.6ml、0.22モル)を加
えた。混合物を0℃に冷却し、そして攪拌しながら、塩
化アセチル(7.85g、0.1モル)を滴加した。混
合物を室温まで温め、そして生じた沈澱物を濾過によっ
て除去した。固体残留物をジクロロメタンで洗浄し、そ
して合わせたジクロロメタン溶液を濃縮した。生成され
た暗黒油状物をヘキサン(100ml)でトリチュレー
トして淡褐色の結晶質固体を生じた。それを50%エタ
ノール水溶液からの再結晶化によって精製して灰色固体
としてN−アセチル−4−ジエチルアミノアニリン(1
6.5g、80%収率)を生じた。この化合物の構造は
質量スペクトル分析法によって、および 1H NMRス
ペクトル分析法によって確認した。
【0054】(2) N−〔4,4−ジメチル−3−オ
キソ−2−フェノキシペンタノイル〕−2,4−ジクロ
ロアニリンを、上記米国特許第3,929,484号に
記載されている方法に似た方法を使用して3工程で製造
した。
【0055】工程(i) 機械的攪拌機と蒸留装置を装
備したフラスコ内のキシレン(試薬級、4Aモレキュラ
ー シーブで乾燥した、150ml)中で4,4−ジメ
チル−3−オキソペンタン酸メチル(100g、0.6
32モル)と2,4−ジクロロアニリン(100g、
0.617モル)を6時間加熱還流した。この時間の間
に100mlの蒸留物が回収された。それから、反応混
合物を室温まで冷却し、そして攪拌しながら石油エーテ
ル(500ml)を加えた。混合物をさらに氷浴で冷却
し、そして生じた結晶を濾過によって集め、そして石油
エーテルで洗浄した。濾液の濃縮後に第二産物を回収し
た。合わせた物質を高真空下で乾燥して白色固体として
N−〔4,4−ジメチル−3−オキソペンタノイル〕−
2,4−ジクロロアニリン(152.8g、84%収
率)を生じた。それは77−78℃で融解した。この化
合物の構造は質量スペクトル分析法によって、および、
1Hおよび13C NMRスペクトル分析法によって確認
した。
【0056】工程(ii) 上記のように製造したN−
〔4,4−ジメチル−3−オキソペンタノイル〕−2,
4−ジクロロアニリン(109g、0.378モル)
の、ジクロロメタン(600ml)中の溶液に、−10
℃で、激しく攪拌しながら、塩化スルフリル(54.1
g、0.4モル)を60分かけて滴加した。添加完了
後、この温度に反応混合物を3時間維持した。この時間
の後、混合物を0℃に温め、そして攪拌しながら、氷
(約50ml)を加えた。有機層を分離し、そして塩化
ナトリウムの50%飽和水溶液(2×500ml)で洗
浄し、それから硫酸マグネシウムで乾燥した。溶剤の蒸
発によって褐色油状物を生じ、それをエタノール(15
0ml)と共に攪拌して生成物の結晶化を誘った。得ら
れた混合物を0℃で一晩保管した。固体生成物を濾過に
よって取り出し、冷エタノールで洗浄し、そして乾燥し
て白色結晶質固体としてN−〔2−クロロ−4,4−ジ
メチル−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジクロロ
アニリン(104.2g、85.4%収率)を生じた。
それは64.5〜65.5℃で融解した。この化合物の
構造は質量スペクトル分析法によって、および、 1Hお
よび13C NMRスペクトル分析法によって確認した。
【0057】工程(iii) 上記のように製造したN
−〔2−クロロ−4,4−ジメチル−3−オキソペンタ
ノイル〕−2,4−ジクロロアニリン(155.9g、
483ミリモル)とフェノール(49.9g、530ミ
リモル)の、乾燥アセトニトリル(1.3リットル)中
の攪拌溶液に、トリエチルアミン(57.35g、56
6ミリモル)を、アルゴン下で、添加した。添加完了
後、混合物を7時間加熱還流した。それから、反応混合
物を冷却し、そして減圧下で溶剤を除去した。残留物を
メタノール(300ml)中に溶解し、そして結晶化が
始まるまで室温で攪拌した。2時間後、混合物を氷浴中
でさらに1時間冷却した。生成物を濾過によって取り出
し、冷メタノールで洗浄し、そして乾燥して白色結晶質
固体としてN−〔4,4−ジメチル−3−オキソ−2−
フェノキシペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニリン
(99g、54%収率)を生じた。それは112〜11
3.5℃で融解した。この化合物の構造は質量スペクト
ル分析法によって、および、 1Hおよび13C NMRス
ペクトル分析法によって確認した。
【0058】(3) 酢酸エチル(35ml)中のN−
〔4,4−ジメチル−3−オキソ−2−フェノキシペン
タノイル〕−2,4−ジクロロアニリン(1.92g、
5.05ミリモル)とN−アセチル−4−ジエチルアミ
ノアニリン(1.07g、5.19ミリモル)の溶液
に、炭酸ナトリウムの5%水溶液(89ml)を添加し
た。こうして生成した激しく攪拌された混合物にそれか
ら、水(35ml)中のヘキサシアノ鉄(III)酸カ
リウム(3.33g、10ミリモル)の溶液を一度に加
えた。得られた混合物を6時間攪拌し、それから更に1
8時間放置した。それから、酢酸エチル層を分離し、そ
して水性層をさらに酢酸エチル(2×10ml)で洗浄
した。合わせた有機層を塩化ナトリウムの飽和溶液で洗
浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤除去後、
粗生成物を、溶離剤として1:1〜1:0のジクロロメ
タン/ヘキサンを使用するシリカゲル上でのフラッシュ
クロマトグラフィーによって、その後で更に、溶離剤
として1:9の酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカ
ゲル上でのフラッシュ クロマトグラフィーによって、
精製した。ヘキサンからの再結晶化によって、ロイコ染
料A(253mg、9%収率)を白色固体として生じ
た。それは126〜128℃で分解した。この化合物の
構造は質量スペクトル分析法によって、および、 1Hお
よび13C NMRスペクトル分析法によって確認した。
【0059】実施例2 構造式
【化25】
【0060】を有する、N−〔4,4−ジメチル−2−
〔N−〔4−ジエチルアミノフェニル〕−N−〔エトキ
シカルボニル〕アミノ〕−3−オキソ−2−フェノキシ
ペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニリン(以後、
「ロイコ染料B」)の製造。
【0061】(1) 窒素下で室温でジクロロメタン
(120ml)中のN,N−ジエチル−p−フェニレン
ジアミン塩酸塩(10g、50ミリモル)と炭酸水素ナ
トリウム(23.0g)の攪拌混合物にクロロギ酸エチ
ル(5.0ml、52ミリモル)を添加した。室温で4
日後、生じた沈澱物をセライト床に通す濾過によって除
去した。固体残留物をジクロロメタンで洗浄し、そして
合わせたジクロロメタン抽出物を濃縮して黒色油状物を
生じた。それをジクロロメタン(110ml)の中に再
溶解し、そしてシリカ(100cc)と共に30分間攪
拌した。それから、シリカをセライトに通す濾過によっ
て除去した。残留物を追加のジクロロメタン(3×30
ml)で洗浄し、そして合わせたジクロロメタン抽出物
を濃縮して淡灰色固体としてN−エトキシカルボニル−
4−ジエチルアミノアニリン(8.55g、73%収
率)を生じた。それは31〜33℃で融解した。この化
合物の構造は質量スペクトル分析法によって、および、
1Hおよび13C NMRスペクトル分析法によって確認
した。
【0062】(2) 上記実施例1で製造したN−
〔4,4−ジメチル−3−オキソ−2−フェノキシペン
タノイル〕−2,4−ジクロロアニリン(1.9g、5
ミリモル)とN−エトキシカルボニル−4−ジエチルア
ミノアニリン(70%純度の物質で1.73g、5.1
2ミリモル)の、酢酸エチル(35ml)中の溶液に、
炭酸ナトリウムの5%水溶液(89ml)を添加した。
こうして生成した激しく攪拌された混合物に、それか
ら、水(35ml)中のヘキサシアノ鉄(III)酸カ
リウム(3.5g、10.6ミリモル)の溶液を一度に
加えた。得られた混合物を4時間攪拌し、その後で、酢
酸エチル層を分離し、そして水性層を追加の酢酸エチル
で洗浄した。合わせた有機層を塩化ナトリウムの飽和溶
液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤除
去後、粗生成物を、溶離剤として1:10の酢酸エチル
/ヘキサンを使用するシリカゲル上での繰り返されたフ
ラッシュクロマトグラフィーによって精製して白色気泡
体としてロイコ染料B(1.0g、33%収率)を生じ
た。この化合物の構造は質量スペクトル分析法によっ
て、および、 1Hおよび13C NMRスペクトル分析法
によって確認した。
【0063】実施例3 構造式
【化26】
【0064】を有する、N−〔4,4−ジメチル−2−
〔N−〔4−ジエチルアミノフェニル〕−N−〔ベンジ
ルオキシカルボニル〕アミノ〕−3−オキソ−2−フェ
ノキシペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニリン(以
後、「ロイコ染料C」)の製造。
【0065】(1) 窒素下で室温でジクロロメタン中
のN,N−ジエチルーp−フェニレンジアミン塩酸塩
(20g、0.1モル)と炭酸水素ナトリウム(42.
0g)の攪拌混合物にクロロギ酸ベンジル(15.7m
l、0.11モル)を滴加した。室温で16時間後、生
じた沈澱物を濾過によって除去した。固体残留物をジク
ロロメタンで洗浄し、そして合わせたジクロロメタン抽
出物を濃縮して褐色油状物を生じた。この物質を、10
%ヘキサン/ジクロロメタンおよびその後ジクロロメタ
ンだけで溶離させるシリカゲル上での分取高圧液体クロ
マトグラフィー(以後、HPLC)によって精製した。
得られた油状物をヘキサンでトリチュレートして結晶質
固体としてN−ベンジルオキシカルボニル−4−ジエチ
ルアミノアニリン(18.25g、61%収率)を生じ
た。この化合物の構造は質量スペクトル分析法によっ
て、および 1H NMRスペクトル分析法によって確認
した。
【0066】(2) 上記実施例1における如く製造し
たN−〔4,4−ジメチル−3−オキソ−2−フェノキ
シペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニリン(5.0
0g、13.15ミリモル)とN−ベンジルオキシカル
ボニル−4−ジエチルアミノアニリン(3.923g、
13.15ミリモル)の、酢酸エチル(100ml)中
の溶液に、炭酸ナトリウムの5%水溶液(300ml)
を添加した。こうして生成した激しく攪拌された混合物
に、それから、水(100ml)中のヘキサシアノ鉄
(III)酸カリウム(9.1g、27.6ミリモル)
の溶液を一度に加えた。得られた混合物を1.5時間攪
拌し、その後で、酢酸エチル層を分離し、そして水性層
をさらに酢酸エチル(50ml)で洗浄した。合わせた
有機層を塩化ナトリウムの50%飽和溶液で洗浄し、そ
して硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤除去後、粗生成物
を、溶離剤として1:1のジクロロメタン/ヘキサンを
使用するシリカゲル上でのHPLCによって精製した。
ヘキサンからの再結晶化によってロイコ染料C(2.2
g、25%収率)を生じた。この化合物の構造は質量ス
ペクトル分析法によって、および、 1Hおよび13C N
MRスペクトル分析法によって確認した。
【0067】実施例4 構造式
【化27】
【0068】を有する、N−〔2−〔4−カルボメトキ
シフェノキシ〕−4,4−ジメチル−2−〔N−〔4−
ジエチルアミノフェニル〕−N−アセチルアミノ〕−3
−オキソペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニリン
(以後、「ロイコ染料D」)の製造。
【0069】(1) 無水メタノール(175ml)の
N−〔2−〔4−カルボキシフェノキシ〕−4,4−ジ
メチル−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジクロロ
アニリン(12.0g、28.3ミリモル、NY州ロチ
ェスター在イーストマン コダックから入手可能)の分
散物の中に、HCl気体を30分間吹き込んだ。混合物
を2時間加熱還流し、その間は完全な溶液が得られた。
室温に冷却したところ、生成物の白色結晶が形成し始め
た。反応混合物を氷浴で冷却し、そして固体を濾過によ
って集め、新しいメタノールで洗浄し、そして自然乾燥
してN−〔2−〔4−カルボメトキシフェノキシ〕−
4,4−ジメチル−3−オキソペンタノイル〕−2,4
−ジクロロアニリン(8.4g、68%収率)を生じ
た。この化合物の構造は質量スペクトル分析法によっ
て、および、 1Hおよび13C NMRスペクトル分析法
によって確認した。
【0070】(2) N−〔2−〔4−カルボメトキシ
フェノキシ〕−4,4−ジメチル−3−オキソペンタノ
イル〕−2,4−ジクロロアニリン(2.192g、
5.0ミリモル)と上記実施例1における如く製造した
N−アセチル−4−ジエチルアミノアニリン(1.03
2g、5.0ミリモル)の、酢酸エチル(50ml)中
の溶液に、炭酸ナトリウムの5%水溶液(200ml)
を添加した。こうして生成した混合物に、それから、激
しく攪拌しながら、水(50ml)中のヘキサシアノ鉄
(III)酸カリウム(3.457g、10ミリモル)
の溶液を一度に加えた。得られた混合物を1時間攪拌
し、その後で、酢酸エチル層を分離し、塩化ナトリウム
の50%飽和溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶剤除去後、粗生成物をシリカゲル クロマト
グラフィーによって、その後ヘキサンからの再結晶化に
よって精製してロイコ染料D(550mg、17%収
率)を生じた。この化合物の構造は質量スペクトル分析
法によって、および 1H NMRスペクトル分析法によ
って確認した。
【0071】実施例5 構造式
【化28】
【0072】を有する、N−アセチル−N−〔4,4−
ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェニル〕−イミ
ノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニ
リン(以後、「染料A」)の製造。
【0073】(1) N−〔4,4−ジメチル−2−
〔4−ジエチルアミノフェニル〕イミノ−3−オキソペ
ンタノイル〕−2,4−ジクロロアニリンを、J.コリ
ネク(Korinek)とJ.ポスコシル(Posko
cil)とJ.アリエント(Arient)の論文,コ
レクション オブ チェコスロバク ケミカル コミュ
ニケーションズ,1979,44,1460に記載され
ている方法に似た方法を使用して製造する。水酸化ナト
リウム1M水溶液(100ml)とエタノール(50m
l)の混合液の中のN−〔2−〔4−カルボキシフェノ
キシ〕−4,4−ジメチル−3−オキソペンタノイル〕
−2,4−ジクロロアニリン(10.0g、23.6ミ
リモル、NY州ロチェスター在イーストマン コダック
から入手可能)の溶液と、エタノール(50ml)中の
N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン塩酸塩
(5.20g、26ミリモル)の溶液を一緒にし、それ
を、エタノール(50ml)を含有する水(250m
l)中の過硫酸カリウムの溶液と一度に混合した。この
黄色の反応混合物を1時間攪拌し、それから、ジクロロ
メタン(200ml)で抽出した。有機層を分離し、そ
して塩化ナトリウムの50%飽和水溶液(200ml)
で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を蒸
発させて11.4gの粗生成物を生じた。それをジクロ
ロメタン(200ml)に吸収させ、そしてシリカゲル
(40g)とスラリ化した。濾過後、溶剤を除去して油
状物(12g)を生じ、それをヘキサン(80ml)か
ら結晶化してN−〔4,4−ジメチル−2−〔4−ジエ
チルアミノフエェニル〕イミノ−3−オキソペンタノイ
ル〕−2,4−ジクロロアニリンを橙色固体(7.1
g、68%収率)として生じた。この化合物は可視域の
電磁スペクトルで最大吸収を示した:440nm、ε=
20,600。さらに、この化合物の構造は質量スペク
トル分析法によって、および、 1Hおよび、13C NM
Rスペクトル分析法によって確認した。
【0074】(2) ジクロロメタン(5ml)中のN
−〔4,4−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェ
ニル〕イミノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジ
クロロアニリン(445mg、1ミリモル)と4−ジメ
チルアミノピリジン(DMAP、123mg、1.01
ミリモル)の溶液に室温で無水酢酸(0.13ml、
1.38ミリモル)を加え、そして得られた溶液を3日
間放置した。それから、溶剤を除去し、そして粗生成物
を、溶離剤として3%酢酸エチル/ヘキサンを使用する
シリカゲル上での繰り返されたフラッシュ クロマトグ
ラフィーによって精製して染料A(243mg、50%
収率)を橙色泡状物として生じた。この染料は可視域の
電磁スペクトルに主な吸収を有していた:438nm、
ε=15,300。この化合物の構造は質量スペクトル
分析法によって、および 113CNMRスペクトル分析
法によって確認した。
【0075】実施例6 構造式
【化29】
【0076】を有する、N−エトキシカルボニル−N−
〔4,4−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェニ
ル〕イミノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジク
ロロアニリン(以後、「染料B」)の製造。
【0077】上記実施例5における如く製造したN−
〔4,4−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェニ
ル〕−イミノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジ
クロロアニリン(440mg、0.98ミリモル)とト
リエチルアミン(0.15ml、1.08ミリモル)と
DMAP(123mg、1ミリモル)の、乾燥ジクロロ
メタン(5ml)中の溶液に、クロロギ酸エチル(0.
15ml、1.57ミリモル)を加え、そして得られた
溶液を窒素下で11日間攪拌した。それから、溶剤を除
去し、そして粗生成物を、溶離剤として3%酢酸エチル
/ヘキサンを使用するシリカゲル上でのフラッシュ ク
ロマトグラフィーによって精製してやや不純な染料B
(530mg)を生じた。前と同じ溶離剤を使用するシ
リカゲル上での第二のクロマトグラフィー分離によって
更に精製した。得られた染料B、赤色油状物は可視域の
電磁スベクトルに主な吸収を有していた:438nm、
ε=17,000。この化合物の構造は質量スペクトル
分析法によって、および、 1Hおよび13CNMRスペク
トル分析法によって確認した。
【0078】実施例7 構造式
【化30】
【0079】を有する、N−ベンジルオキシカルボニル
−N−〔4,4−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノ
フェニル〕イミノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4
−ジクロロアニリン(以後、「染料C」)の製造。
【0080】上記実施例5における如く製造したN−
〔4,4−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェニ
ル〕イミノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジク
ロロアニリン(478mg、1.07ミリモル)とトリ
エチルアミン(0.15ml、1.08ミリモル)とD
MAP(135mg、1.1ミリモル)の、乾燥ジクロ
ロメタン(5ml)中の溶液に、クロロギ酸ベンジル
(0.16ml、1.12ミリモル)を加え、そして得
られた溶液を窒素下で3時間攪拌した。それから、追加
のクロロギ酸ベンジル(0.2ml、1.4ミリモル)
を加え、その1時間後に更にクロロギ酸ベンジル(0.
2ml、1.4ミリモル)と追加のトリエチルアミン
(0.15ml、1.08ミリモル)を加えた。得られ
た溶液を窒素下で7日間攪拌した後、用材を除去した。
粗生成物を、溶離剤として3%酢酸エチル/ヘキサンを
使用するシリカゲル上でのフラッシュ クロマトグラフ
ィーによって精製してやや不純な染料Cを生じた。上記
と同じやり方のシリカゲル上での第二のクロマトグラフ
ィー分離によって更に精製した。染料C(240mg、
39%収率)が橙色泡状物として得られ、それは可視域
の電磁スペクトルに主な吸収を有していた:438n
m、ε=15,900。この化合物の構造は質量スペク
トル分析法によって、および、 1Hおよび13C NMR
スペクトル分析法によって確認した。
【0081】実施例8 実施例5、6および7の合成染料A、BおよびCが、下
記の実験10で実施された実施例1、2および3のロイ
コ染料のレーザー誘導加熱の生成物とそれぞれ同一であ
ることの証拠として、次のようなHPLC分析を行っ
た。
【0082】フィルムA、BおよびC(ロイコ染料A、
BおよびCを含有しており;下記実施例10に記載され
ているように作成した)を実施例10に記載されている
ように走査測度0.4m/秒で、第2表に示されている
濃度を与えるように露光した後、ジクロロメタンで抽出
し、その抽出物を、ダイオード アレイ検出器によりヒ
ューレット−パッカード1090M液体クロマトグラフ
を使用するHPLCによって分析した。使用したカラム
は、ニュージャージー州モリス プレインズのジプラル
タル ドライブ51のYMC社から入手可能な、5μ粒
子サイズと120A細孔サイズを有する逆相型AQ−3
03であった。それはアセトニトリル/水の混合液によ
って、抽出フィルムの各成分が単一ピークとして十分に
分解されるような仕方で、溶離された。各抽出フィルム
について、単一の黄色生成物が観察された。フィルム
A、BおよびCからの黄色生成物の保持時間およびUV
/VISスペクトルを、実施例5、6および7に記載さ
れている通りに製造した対応する染料A、BおよびCの
サンプルのそれと比較した。各ケースにおいて、それら
は実験誤差の限度内で一致していた。
【0083】実施例9 実施例1、2および3のロイコ染料A、BおよびCにお
いてアシル移動がアミド官能基の窒素原子に起こったこ
とを結論付けるために、染料A、BおよびCの構造の明
確な確認を、それら各々の13C NMR化学シフトを、
結晶のX線解析により構造決定済みの類似染料のそれと
比較することによって、得た。
【0084】X線結晶解析は、次の構造式を有する染料
D、N−tert−ブトキシカルボニル−N−〔4,4
−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェニル〕イミ
ノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジクロロアニ
リンに対して行った:
【化31】
【0085】染料Xは、染料A、BおよびCの合成(実
施例5、6および7)で使用した方法に似たやり方で、
次のように製造した:
【0086】ジクロロメタン(5ml)中のN−〔4,
4−ジメチル−2−〔4−ジエチルアミノフェニル〕イ
ミノ−3−オキソペンタノイル〕−2,4−ジクロロア
ニリン(448.4mg、1.0ミリモル、上記実施例
5に記載した通りに製造した)とN,N−ジメチル−ア
ミノピリジン(134.4mg、1.1ミリモル)の溶
液に、ジクロロメタン(5ml)中のジ−tert−ブ
チル ジカルボネート(240mg、1.1ミリモル)
の溶液を添加した。この混合物を一晩攪拌した後、精密
検証して、染料Xを黄色固体として生じた。それはメタ
ノールから結晶化できた。この化合物の構造は質量スペ
クトル分析法によって、および、 1Hおよび13C NM
Rスペクトル分析法によって確認した。
【0087】メタノールから成長した染料Xの結晶に対
して単結晶X線解析を行った。グラファイト単色化Mo
Kα放射線を用いるニコレット(Nicolet)P1
−バー回折計でのデータ収集のためには、ほぼ、0.0
8×0.13×0.50mmの寸法の淡黄色針状結晶を
選択した。セル寸法は17°<2θ<22°のインター
バルで、12個の反射から決定した。ω走査モードを
2.93〜6.51°/分の間の可変走査速度で使用し
て、1493個の反射強度を集めた。有意な強度損失を
伴わない100反射毎に、4個の標準反射を測定した。
構造はSHELX86を用いる直接法により解析し、そ
してC1原子については異方性変位パラメーターをもっ
て、C、O、Nおよび固定H原子については等方性変位
パラメーターをもって、完全行列最小二乗法により精密
化した(R=0.102、Rw=0.092)。最終差
マップにおける最大高さは0.50e- /Å3 であっ
た。
【0088】染料Xについて、セルパラメーターと、非
水素原子分別結晶座標を下記の第1表に示す。
【表1】
【表2】
【0089】染料A、BおよびCと染料Xとの間の構造
類似性は13C NMRスペクトル分析法により確認し
た。スペクトルはジュウテロクロロホルム溶液中で75
MHzで測定した。4つの染料のアミドカルボニル炭素
原子の化学シフトはそれぞれ、171.4、169.
3、169.2、および169.1ppmであった。染
料Aについての化学シフトの差は移動基が他の3つの染
料の中の移動基と比べて差があるせいである。下記に、
染料についての完全13C NMRスペクトルを、化学シ
フトをもってppmで掲載した:
【0090】染料A: 205.3、171.4、16
9.1,150.1、148.0、136.2、13
4.0、131.9、130.3、129.0、12
5.6、123.2、122.4、111.6、44.
6、44.4、27.2、24.3、12.6ppm.
【0091】染料B: 205.3、169.3、15
2.5、149.5、148.3、135.2、13
3.5、132.9、131.6、129.7、12
8.2、126.1、123.6、111.5、63.
9、44.6、44.4、27.5、14.1、12.
6ppm.
【0092】染料C: 205.2、169.2、15
2.6、149.4、148.3、135.3、13
4.5、133.6、132.7、131.5、12
9.7、128.5、128.3、127.8、12
6.0、123.2、111.5、69.1、44.
6、44.4、29.7、27.4、12.6ppm,
【0093】染料X: 205.3、169.1、15
1.3、150.0、148.1、134.8、13
3.8、133.4、133.2、131.5、12
9.6、128.1、125.9、111.5、84.
7、44.6、44.4、27.6、27.5、12.
6ppm.
【0094】本発明による像形成においては、熱を像様
に適用する又は誘発する方法は様々な仕方で具体化され
てもよく、たとえば、熱印刷ヘッドまたは熱記録ペンを
使用して直接熱を適用することによって、又は通常の熱
写真複写技術を使用してオリジナルの加熱された像マー
キングからの伝達によって、具体化されてもよい。好ま
しくは、選択的加熱は電磁放射線を熱に変換することに
よって像形成層の中に生じ、そして好ましくは、光源は
ガスレーザーや半導体レーザーダイオードのようなレー
ザー発生源である。レーザー源の使用は走査モードでの
記録によく適するばかりでなく、高度に集中した光源を
利用することによって、光エネルギーは高速かつ高解像
度で記録することを可能にするように小さな領域に収束
されることができる。また、それはデジタル情報のよう
な伝送信号に応答した熱パターンとしてデータを記録す
るための便利な方法であり、また、異なる波長の光を発
する複数のレーザー源を使用することによって多色像を
作成する便利な方法である。
【0095】後者の態様においては、赤外線を感熱性ロ
イコ染料に伝導される熱に変換させて、熱的に除去可能
な脱離基の脱離および熱的に移動可能なアシル基の移動
を開始させて染料発色団を形成させるために、赤外吸収
性物質が使用される。明らかなように、赤外吸収剤は感
熱性化合物とは熱伝導関係にあるべきであり、たとえ
ば、感熱性化合物と同一層の中に又は隣接層の中にある
べきである。無機化合物が使用されてもよいが、赤外収
集剤は好ましくは有機化合物、たとえば、シアニン、メ
ロシアニン、スクエアリリウムまたはチオピリリウム染
料である。好ましくは、赤外吸収剤はDmin部すなわ
ち像のハイライト部に実質的量の色を付加しないように
可視域の電磁スペクトルでは実質的に非吸収性である。
【0096】多色像の作成においては、赤外吸収剤は好
ましくは700nm異常の異なる予め定められた波長の
放射線を吸収するように選択される。各像形成層は適切
な赤外吸収剤を使用することによって互いに独立に露光
されることができる。例示として、黄色、マゼンタ、お
よびシアンを形成するための感熱性化合物の層はそれら
と組み合わせて、それぞれ、780nm、850nmお
よび900nmで吸収する赤外吸収剤を有していてもよ
く、そして、レーザー源によって、たとえば、3つの色
形成層が互いに独立に露光できるようにこれら各波長の
光を発生する赤外レーザーダイオードによって、アドレ
スされてもよい。各層は個別の走査で露光されてもよい
が、通常は、適切な波長の多重レーザー源を使用する単
一走査で全部の色形成層を同時に露光することが好まし
い。重ね合わされた像形成層を使用するのではなく、感
熱性ロイコ染料およびそれらと組み合わされた赤外吸収
剤を単一記録層の中に並列ドットまたはストライプの列
で配列してもよい。
【0097】さらに別の態様においては、2つまたはそ
れ以上の重ね合わされた像形成層の各々を同一の赤外吸
収性化合物と組み合わせて使用し、そして各像形成層を
レーザー源の焦点深度を調節することによって露光し
て、多色像を作成してもよい。この態様においては、赤
外吸収剤の濃度は赤外吸収層の各々がほぼ同量のレーザ
ーエネルギーを吸収するように調節される。各層を分け
てアドレスするために焦点深度を制御することは、異な
る波長で選択的に吸収する赤外吸収剤を使用する上記態
様との組み合わせで行われてもよい。その場合には、赤
外吸収剤の濃度はレーザーエネルギー対して調節されな
ければならないであろう。何故ならば、第一の赤外染料
は第二および第三等々の染料の吸収ピークにおいては実
質的量の放射線を吸収しないからである。
【0098】上記態様のように像様加熱が光を熱に変換
することによって誘導される場合、感熱性要素は像様加
熱の前、間または後に加熱されてもよい。これはプラテ
ンまたは加熱ドラムを使用して、または像様露光されて
いる間に要素を加熱するための追加のレーザー源を使用
することによって、達成されてもよい。
【0099】本発明の感熱性要素は本発明の感熱性ロイ
コ染料の少なくとも1つの像形成層を担持している支持
体からなり、そして追加の層、たとえば、支持体への接
着性を改良するための下塗り層、像形成層を相互に断熱
するための中間層、上記のような赤外吸収層、帯電防止
層、および耐磨耗性トップ層、および紫外吸収剤を含有
している紫外遮光層、またはその他の補助層を有してい
てもよい。たとえば、電気伝導性層が含まれていて、そ
して電気信号に応答して発生する熱エネルギーによって
像様色形成が行われてもよい。
【0100】本発明の感熱性ロイコ染料は所定の色また
組み合わせの色を有する染料を生じるように選択され、
そしてこれは紫外および赤外吸収染料をも包含する。多
色像のためには、選択されるロイコ染料は加色型原色、
赤、緑および青、減色型原色、黄色、マゼンタおよびシ
アンまたはその他の色の組み合わせからなり、かかる組
み合わせはさらに黒を包含してもよい。先に言及したよ
うに、ロイコ染料は一般に、写真プロセスで完全天然色
を提供するように慣用されている減色カラー、シアン、
マゼンタおよび黄色を与えるように選択される。また、
黒色染料を形成するロイコ染料も、黒色像を提供するた
めに選択されることがある。また、赤外染料を形成する
ロイコ染料も、たとえばIR光学文字読み取り機によっ
て読み取り可能な像を形成するために選択されることが
ある。
【0101】使用される支持体は透明または不透明であ
ってもよく、そして像形成に使用される温度でその寸法
安定性を保持する材料のどれであってもよい。適する支
持体は紙、樹脂または顔料たとえば炭酸カルシウムまた
は焼成クレーをコートした紙、合成紙またはプラスチッ
クフィルム、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン
テレフタレート、およびポリスチレンを包含する。
【0102】通常、感熱性ロイコ染料の層は結合剤を含
有しており、感熱性ロイコ染料と結合剤を共通溶剤中で
合わせ、その被覆性組成物の層を支持体に適用し、そし
て乾燥することによって形成される。層は溶剤塗布では
なく、分散物またはエマルジョンから適用されてもよ
い。被覆性組成物はまた、分散剤、可塑剤、消泡剤、塗
布助剤、および像様パターンの熱を適用するのにサーマ
ルペンを使用する場合の粘着防止のためのワックスのよ
うな物質を含有していてもよい。感熱性ロイコ染料を含
有する層(単数または複数)および中間層またはその他
の層を形成する際、温度は感熱性ロイコ染料が早期着色
しないように、脱離基の除去とtM基の移動を開始させ
るレベル未満に維持されるべきである。
【0103】選択される結合剤が不活性である限り、す
なわち、その中に組み入れられる感熱性ロイコ染色に対
して悪影響を与えない限り、感熱性記録要素に慣用され
ている結合剤のどれが使用されていてもよい。また、結
合剤は像形成中に遭遇する温度で熱安定性であるべきで
あり、そしてカラー像の観察を妨げないように透明であ
るべきである。像様加熱を誘発するのに電磁放射線が使
用される場合、結合剤は像形成を開始させるための光を
透過すべきである。使用されてもよい結合剤の例はポリ
ビニルアルコール、ポロビニルピロリドン、メチルセル
ロース、酢酸酪酸セルロース、スチレンとブタジエンの
共重合体、メチルおよびエチルエクリレートの共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ
塩化ビニル、ポリ(エチルオキサゾリン)、ポリビニル
ブチラール、およびポリカーボネートである。
【0104】実施例10 本発明の化合物の有用性の例証として、実施例1、2お
よび3の上記ロイコ染料A、BおよびCを使用して、塗
膜A、BおよびCを下記のようにして作成した:
【0105】ジクロロメタン(0.17ml)中のロイ
コ染料(40mg)の溶液を、赤外吸収剤、(1,3−
ビス〔2,6−ジ−t−ブチル−4H−チオピラン−4
−イリデンメチル〕−2,4−ジヒドロキシ−ジヒドロ
キシド−シクロブテン ジイリウム ビス−分子内塩
(米国特許第4,508,811号参照)のジクロロメ
タン中の1%溶液0.13ml、およびポリマー結合
剤、ポリビニルブチラール(ブトバルB−79、ミズー
リ州セントルイス在モンサント社から供給された)のジ
クロロメタン中の10%溶液0.4mlと合わせた。得
られた溶液を8♯塗布ロッドを使用して、4ミル厚さの
透明ポリエチレン テレフタレート基体(デラウェア州
ウィルミント在ICIアメリカズ社から商業的に入手可
能)の上に塗布した。このように作成されたフィルム
を、1.4ミル厚さのポリエチレン テレフタレート
(ICIタイプ3121、デラウェア州ウィルミントン
在ICIアメリカズ社によって供給された)の第二シー
トに、180°Fおよび60psiでラミネートした。
【0106】上記の作成された塗膜A、BおよびCを、
819nmで発光するGaAlAs半導体ダイオードレ
ーザーからの赤外線で露光した。それは媒体に127m
Wを配給した。レーザーのアウトプットは約33×3μ
のサイズのスポットに収束された。塗膜を、入射光に対
して垂直な軸を持つドラムのまわりに巻き付けた。ラミ
ネート構造体の中の4ミル基体をドラムに接触させ、赤
外吸収層の露光は1.4ミル基体を通して行った。ドラ
ムを軸の回りに回転させ、同時に軸方向に移送させるこ
とによって、レーザースポットはドラム上に螺旋パター
ンで書き込みを与えた。螺旋のピッチは33μであり、
それは隣接ターン間に媒体の非露光部が残らないように
選択された値である。この配置では、媒体に受容される
露光量はドラムの回転速度(ここでは、媒体表面での線
速度として測定した)に逆比例していた。
【0107】各塗膜について青色光で測定した透過光学
濃度(以後、「ODtrans」)は、第2表に、ドラ
ム速度の関数として表示されている。塗膜A、Bおよび
Cについて、露光前に青色光で測定する初期透過光学濃
度(以後、Dmin)を測定したところ、それは0.0
5であった。濃度測定はマクベスTD−504濃度計を
使用して、適切なフィルターを用いて行った。各数値
は、同一塗布液からつくった2つの塗膜の各々について
5つの異なった部分で行った、10個の読み取りの平均
である。比較塗膜Xは、使用したロイコ染料が無色体を
安定化させるためにt−Boc保護基によって置換され
ている従来の感熱性ロイコ染料であったこと以外は、上
記と同じように作成した。このロイコ染料(以後、ロイ
コ染料X)は構造式
【化32】
【0108】を有しており、そして上記の国際特許出願
PCT/US89/02965号、国際公開WO90/
00978号に開示され請求されている。塗膜Xについ
て測定したODtransも、4つの塗膜の各々につい
ての像形成部における気泡発生度と共に、第2表に示さ
れている。
【0109】気泡発生度は、次の定義に従って、高い
(H)、中位(M)、または低い(L)で表示されてい
る: 「高い」 ・・・少なくとも1mm直径の気泡 「中位」 ・・・より小さな気泡であって、光を散乱さ
せ、その結果、透過光で黒く見えるフィルム領域を生じ
させる 「低い」 ・・・画像品質が気泡によって損なわれてい
ない
【0110】気泡発生が高い場合には、第2表に報告さ
れているDmax値は気泡による光散乱のせいで近似で
あることが理解されよう。
【表3】
【0111】第2表に報告されているODtrans値
から、本発明のロイコ染料からなるサンプル塗膜の各々
については各走査速度で色が形成されたことが理解でき
る。それは明らかに、それらロイコ染料の熱的像形成材
料としての有用性を実証するものである。第2表はま
た、本発明のロイコ染料によって形成された像は露光量
に関係なく気泡発生によって損なわれることがないとい
うことを立証している。他方、従来のロイコ染料を包含
する塗膜によって形成された像は高い露光量では気泡発
生によって損なわれている。本発明のロイコ染料は着色
染料への変換に際して熱的に除去可能な基の分裂を伴わ
ないので、これらロイコ染料を使用した像形成系は、加
熱されたときに分裂して気体を発生する熱的に除去可能
な基によって置換されている従来のロイコ染料を利用し
た像形成系に比べて、気泡発生の減少という有意な利点
を有している。
【0112】本発明のロイコ染料およびそれから作られ
た感熱性要素は、熱印刷、熱写真複写、特に、観察可能
なカラープリントおよび透明画に適する高解像度の像、
マイクロフィルムのような拡大を必要とするカラー像、
カラーディスプレイおよびカラーセンサー用のカラーフ
ィルター、光学ディスク、等々を含めて様々な熱的記録
システムに使用されてもよい。具体的用途に依存して、
感熱性要素は断熱層、反射性の、下塗り、トップコート
またはその他の層を含有していてもよく、そして赤外吸
収層(単数または複数)を伴った像形成層(単数または
複数)を含めて様々な層は適する配置に配列されてもよ
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーネスト ダブリユ.エリス アメリカ合衆国マサチユーセツツ州レベレ ツト,ロング ヒル ロード 62 (72)発明者 サンドラ イー.ラツソ − ロドリゲス アメリカ合衆国コロラド州エングルウツ ド,イースト ミネラル プレース 7597 (72)発明者 ステイーブン ジエイ.テルフアー アメリカ合衆国マサチユーセツツ州アーリ ントン,ウインザー ストリート 74 (72)発明者 デビツド ピー.ウオーラー アメリカ合衆国マサチユーセツツ州レキシ ントン,クーリツジ アベニユー 31 (72)発明者 マイクル ジエイ.ズロー アメリカ合衆国マサチユーセツツ州アーリ ントン,ブラツトル ドライブ 3

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、 Eは熱的に除去可能な脱離基であり;tMは熱的に移動
    可能なアシル基であり;Q、Q′およびCは一緒になっ
    て、Cがカプラー成分のカプリング炭素であることを特
    徴とする染料形成カプラー成分を表わしており;そして
    (Y)はNと一緒になって、芳香族アミノカラー現像剤
    成分を表わしており;Q、Q′および(Y)のうちの一
    つは周期表の第5A族/第6A族を構成する原子から選
    択された原子を、好ましくは、窒素原子、酸素原子およ
    び硫黄原子から選択された原子を含有している〕を有す
    ることを特徴とするロイコ染料。
  2. 【請求項2】 カプラー成分が、構造式 【化2】 〔式中、R1 は(CH3 3 C−、CH3 OCH2 (C
    3 2 C−、C65 O(CH3 2 C−およびフェ
    ニルから選択され、非置換であるか、又はアルキル、ア
    ルコキシ、ニトロ、ハロたとえばクロロ、およびカルボ
    ンアミドから選択された一つまたはそれ以上の基によっ
    て置換されており;R2 はフェニルであり、非置換であ
    るか、又はアルキル、アルコキシ、ニトロ、ハロたとえ
    ばクロロ、およびカルボンアミドから選択された一つま
    たはそれ以上の基によって置換されており、フェニル基
    2 はフェニル基R1 と同一または異なっている〕を有
    する黄色染料形成カプラー成分であることを特徴とす
    る、請求項1のロイコ染料。
  3. 【請求項3】 芳香族アミノカラー現像剤成分がp−フ
    ェニレンジアミンであることを特徴とする、請求項1ま
    たは2のロイコ染料。
  4. 【請求項4】 芳香族アミノカラー現像剤成分が 【化3】 (式中、ZはtMがそこへ移動できるところの第5A族
    /第6A族の原子を含有している有機側鎖を表わし、そ
    してR1 およびR2 は同一または異なり、各々、水素お
    よび炭素原子1〜6個の低級アルキル基から選択され
    る)によって表わされることを特徴とする、請求項3の
    ロイコ染料。
  5. 【請求項5】 基tMが構造式 【化4】 〔式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アリール、ア
    ラルキル、アルキルアリール、複素環、および 【化5】 (但し、R′およびR″は同一または異なり、水素、ア
    ルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アル
    キルアリール、および複素環から選択される)から選択
    される〕を有することを特徴とする、請求項1〜4のい
    ずれか一項のロイコ染料。
  6. 【請求項6】 基Eがフェノキシ基であって、非置換で
    あるか、または、アルキル、アルコキシ、ハロ、カルボ
    キシ、ニトロ、シアノ、−SO2 アルキル、−SO2
    ェノキシ、トシル、およびN,N−(ジアルキル)アミ
    ノから選択された一つまたはそれ以上の基によって置換
    されている、請求項1〜5のいずれか一項のロイコ染
    料。
  7. 【請求項7】 構造式 【化6】 (式中、R4 はt−ブチル基、または、ケトンカルボニ
    ル官能基に結合した第4級炭素原子を有しているその他
    の基であり;R5 はフェニルであり、非置換であるか、
    または、アルキル、アルコキシ、ハロたとえばクロロ、
    およびカルボンアミドから選択された一つまたはそれ以
    上の基によって置換されており;そして、R6 およびR
    7 は水素および炭素原子1〜6個の低級アルキル基から
    選択される)を有することを特徴とする、請求項1のロ
    イコ染料。
  8. 【請求項8】 構造式 【化7】 を有することを特徴とする、請求項1のロイコ染料。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のロ
    イコ染料の少なくとも1つの層を担持していることを特
    徴とする支持体を有する感熱性記録要素。
  10. 【請求項10】 各々にロイコ染料を含んでいる少なく
    とも2つの層を有し、そして、ロイコ染料の隣接層間に
    さらに断熱層を有することを特徴とする、請求項9の感
    熱性記録要素。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の
    ロイコ染料の少なくとも1つの層を担持していることを
    特徴とする支持体を有する感熱性記録要素を像様加熱す
    ることを包含する熱的像形成方法であって、ロイコ染料
    の基EとtMは熱の適用が基Eをロイコ染料から脱離さ
    せ、かつ基tMをN原子から第5A族/第6A族の原子
    へ移動させ、それによって式 【化8】 〔式中、Q、Q′、tMおよび(Y)は請求項1〜8の
    いずれか一項に定義した通りであり、点線はtM基が
    Q、Q′および(Y)のうちの一つの中の第5A族/第
    6A族の原子に結合していることを示している〕によっ
    て表わされる染料を形成するまででは、ロイコ染料を実
    質的に無色に維持せしめている、前記方法。
  12. 【請求項12】 赤外吸収剤がロイコ染料の各層と組み
    合わされており、その赤外染料は700nm以上の波長
    の放射線を吸収し、かつ吸収された放射線を熱としてロ
    イコ染料に伝達することが可能であり、ロイコ染料の層
    は赤外吸収剤によって強く吸収される波長における赤外
    線に対しての像様露光によって像様に加熱されることを
    特徴とする、請求項11の熱的像形成方法。
  13. 【請求項13】 構造式 【化9】 〔式中、Q、Q′、tMおよび(Y)は請求項1〜8の
    いずれか一項に定義した通りである〕を有することを特
    徴とする染料。
JP4112622A 1991-05-06 1992-05-01 ロイコ染料、それを使用した感熱記録、およびその着色染料 Expired - Fee Related JP2574098B2 (ja)

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