JPH08104820A - 熱染料転写方法における使用のための染料供与体要素 - Google Patents

熱染料転写方法における使用のための染料供与体要素

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JPH08104820A
JPH08104820A JP7258238A JP25823895A JPH08104820A JP H08104820 A JPH08104820 A JP H08104820A JP 7258238 A JP7258238 A JP 7258238A JP 25823895 A JP25823895 A JP 25823895A JP H08104820 A JPH08104820 A JP H08104820A
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JP7258238A
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Luc Vanmaele
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱転写可能で好ましくは大きい副吸収と組み
合わせて高いモル吸光係数を有しスペクトルの可視部分
に広い吸収を示す染料、高密度で光安定性良好な転写さ
れた染料像を生ずる染料供与体要素、特にシアンおよび
黒色染料供与体要素、並びに光安定性良好な高密度シア
ンまたは黒色染料像を形成する方法を提供する。 【解決手段】 該染料供与体要素は結合剤および1種以
上の式(I): [Qは複素環式環の形成に必要な原子;Aはヘテロ−芳
香族環を含む芳香族環;XはO、SまたはN−G;Gは
水素、アルキル基等;R1とR2は各々水素、ハロゲン、
アルキル基等を表すか、或いはR1とR2はそれらが結合
する原子と一緒に環系を形成するのに必要な原子を表
す]の複素環式染料を含んでなる染料層を支持体上に含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は新規な複素環式シアン染料およ
び熱染料転写法、特に熱染料拡散法または熱染料昇華転
写法において使用される染料供与体要素中でのこれらの
染料の使用に関する。
【0002】
【発明の背景】熱染料拡散転写法とも称される熱染料昇
華転写法は、熱転写性を有する昇華可能な染料を含有す
る染料層を備えた染料−供与体要素を受容体シートと接
触させ、そして複数の並置された熱−発生抵抗器を備え
た熱印刷ヘッドによりパターン情報信号に応じて選択的
に加熱し、それにより染料を染料−供与体要素の選択的
に加熱された領域から受容体シートに転写せしめそして
その上にパターンを形成し、ここでその形および密度が
染料−供与体要素に適用される熱のパターンおよび強度
に相当するような記録方法である。
【0003】熱染料昇華転写法に従う使用のための染料
−供与体要素は一般的に非常に薄い支持体、例えばポリ
エステル支持体を含んでなり、その一面は印刷染料を含
んでなる染料層で覆われている。一般的には、接着剤ま
たは下塗り層が支持体と染料層の間に備えられる。通
常、支持体の反対側は潤滑化表面を与える滑り層で覆わ
れており、該表面に対して熱印刷ヘッドが摩擦を受けず
に通過することができる。接着剤層は支持体と滑り層の
間に備えられる。
【0004】熱染料昇華転写法に従う使用のための染料
−受像要素は一般的に、支持体、例えば染料−受像層で
コーテイングされている紙または透明フィルムを含んで
なり、その中で染料はさらに容易に拡散可能である。接
着剤層が支持体と受容層の間に備えられていてもよい。
分離剤を受容層の中にまたは該受容層上の別個の層の中
に含有せしめて染料転写が行われた後の供与体要素から
の受容要素の分離性を改良することもできる。
【0005】染料層は単色染料層であってもよく、或い
はそれが異なって着色される染料、例えばシアン、マゼ
ンタ、イエロー、および場合により黒色の色相を有する
染料の連続的な繰り返し部分を含んでなっていてもよ
い。3つもしくはそれより多い主要色染料部分を含有す
る染料−供与体要素を使用する時には、各々の色部分に
対して染料転写工程段階を連続的に行うことにより多色
像が得られる。
【0006】黒色に着色された像は、熱染料昇華転写印
刷により、シアン、マゼンタ、およびイエローに着色さ
れた染料の連続的繰り返し部分を含んでなる染料−供与
体要素により3つの主要色であるシアン、マゼンタ、お
よびイエローに対する染料転写工程段階を順次行うかま
たはイエロー、マゼンタ、およびシアン着色された像染
料の混合物を含有する黒色に着色された染料層を有する
染料−供与体要素により1回だけの転写段階を行うこと
により、得られる。これら二方法のうち後者が好まし
く、その理由は1つだけの染料部分を含有する供与体要
素の製造が容易であること、1回の転写段階だけを含む
時間消費が比較的短い記録、および各染料部分中の各染
料のレジスター中の転写問題が回避されることである。
そのような黒色に着色された染料−供与体要素の黒色に
着色された染料層を形成するためのイエロー、マゼン
タ、およびシアン染料の混合物は、例えばヨーロッパ特
許出願番号92202157.1、ヨーロッパ特許第4
53,020号、米国特許第4,816,435号、およ
び日本特許第01/136,787号に記載されてい
る。
【0007】熱染料昇華転写法による単色性黒色像の記
録の重要な用途は、例えば超音波技術により生ずる医学
診断像のハードコピーの透明フィルム受容体上の記録で
ある。そのようなハードコピーは銀塩残渣を含んでなる
処理溶液を廃棄前に注意深く処理しなければならない従
来の写真ハロゲン化銀フィルム材料の現像により形成さ
れる黒白銀ハードコピーより形態学的許容性が大きく且
つより簡便な代用品であると考えられる。
【0008】従来の写真ハロゲン化銀材料を用いて得ら
れる像に近い像を得るためには、熱染料昇華転写印刷で
使用される有機染料の黒色に着色された混合物が黒色銀
として光学的に行動しなければならない。
【0009】医学界では医師および放射線技師はX線写
真または他の像を光ボックスまたはネガトスコープの上
で評価する。これらの光ボックスは光源として蛍光灯を
含有する。蛍光灯のスペクトル発光は蛍光灯中で使用さ
れる蛍燐光体に依存しており、該蛍燐光体がピーク発光
を有する。その結果、蛍光灯は連続的な発光スペクトル
を示さない。さらに、該ネガトスコープで使用される蛍
光灯のタイプには基準がない。
【0010】光ボックス上の銀金属から構成される古典
的な医学像を観察する時には、銀のスペクトル吸収特性
は全可視スペクトルにわたり一定であるため、問題はそ
のように大きくない。銀像の色相は、像を観察するため
の光源のスペクトル性質がどうであれ、変化しない。
【0011】しかしながら、黒色像が着色された染料か
ら構成されている時には、有機染料のスペクトル吸収特
性が可視スペクトルの全範囲にわたり一定でないため、
色相変化の問題が生ずる。1つの光源で観察した時にく
すんだ外観を有する黒色に着色された染料混合物はスペ
クトル的に異なる光源で観察した時にはくすんだ外観を
有していない。異なる光源で観察した時の像の色相変化
のこの現象は、特に医学診断像を評価しなければならな
い時には、非常に望ましくない。
【0012】黒色に着色された染料混合物を含むために
使用できるカラー染料の特性はEP−A 453020
にさらに記載されている。
【0013】熱染料昇華転写法における使用のために今
までに提供されている染料の多くは、それらが適度なコ
ーテイング被覆率において不適当な転写密度を生ずるた
め、またはそれらが減法混色カラーシステム用に不適当
なスペクトル特性を有するため、またはそれらが劣悪な
光−堅牢性を有するため、性能面で不十分である。
【0014】前記の如く、熱昇華転写法により黒色記録
を形成するためには、転写法は最近イエロー、マゼン
タ、およびシアン着色された染料の混合物を含有する黒
色に着色された層を有する染料−供与体要素により行わ
れている。
【0015】しかしながら、従来の材料は、それから得
られる転写された黒色像の密度が特に転写を透明な染料
−受像要素上で行う時に低すぎるという点で、性能面で
不十分である。
【0016】黒色に着色された染料混合物に関する上記
の条件を満たすには、カラー染料が低い分子量および高
い副吸収と組み合わされた最大吸収時の高いモル吸光係
数を有することが有利であろう。従って、より高い黒色
密度値に達し、その結果として染料供与体層の重合体マ
トリックスの過負荷をより少なくするためには、比較的
少ない種類の染料および/または比較的少ない量の染料
を必要とするであろう。
【0017】数種類の染料が熱転写印刷における使用お
よび/または黒色混合物中での使用に適するとして開示
されている。熱染料転写印刷の技術分野で既知である典
型的な種類の染料はアゾメチン染料並びに特に例えば米
国特許第5.034.371号、英国特許第2.209.0
36号、米国特許第4.983.493号および米国特許
第4.975.409号に開示されているインドアニリン
染料である。
【0018】
【発明の要旨】従って、本発明の一目的は熱転写可能で
あり且つ好ましくは大きい副吸収と組み合わせて高いモ
ル吸光係数を有する染料、すなわちスペクトルの可視部
分において広い吸収を示す染料を提供することである。
【0019】本発明の他の目的は高密度および良好な光
安定性を有する転写された染料像を生ずる染料供与体要
素、特にシアンおよび黒色染料供与体要素を提供するこ
とである。
【0020】本発明のさらに他の目的は良好な光安定性
を有する高密度シアンまたは黒色染料像を形成する方法
を提供することである。
【0021】他の目的は以下の記述から明らかとなるで
あろう。
【0022】本発明によれば、熱染料転写方法に従う使
用のための染料供与体要素が提供され、該染料供与体要
素は、結合剤および少なくとも1種の式(I):
【0023】
【化5】
【0024】[式中、Qは複素環式環を形成するのに必
要な原子を表し、Aはヘテロ−芳香族環を含む芳香族環
を表し、XはO、SまたはN−Gを表し、Gは水素、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基ま
たは複素環式環を表し、R1は水素、ハロゲン、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、シアン基、ウレイド基、
アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホニル基、アシル基、また
はアミノ基を表し、R2は水素、ハロゲン、アルキル
基、、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、シアン基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、スルホニル基、アシル基、またはアミノ基を表す
か、或いはR1およびR2はそれらが結合している原子と
一緒になって環系を形成するのに必要な原子を表す]に
従う複素環式染料を含んでなる染料層を支持体上に含ん
でなるものである。
【0025】本発明によれば、上記で定義されている染
料供与体要素の染料層を受像要素の受像層と向かい合わ
せた関係となし、このようにして得られる組み立て体を
像通りに加熱し、それにより該受像要素上に転写像を形
成し、そして該染料供与体要素を該受像要素から分離す
る段階を含んでなる、像を形成する方法も提供される。
【0026】本発明によれば、新規なシアノロイコ染料
が提供され、該シアノロイコ染料は下記の一般式(I
I):
【0027】
【化6】
【0028】[式中、R1、R2、A、XおよびQは上記
1で定義されていると同じ意味を有し、EおよびDは各
々独立して、水素、アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、アシル基、シアノ、
【0029】
【化7】
【0030】を表し、ここでRcおよびRdは各々独立し
て、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基を表すか或いはそれらが結合している原子と一緒に
なって環を形成するのに必要な原子を表す]に従うシア
ンロイコ染料に相当する。
【0031】
【発明の詳細な記述】本発明の好適態様によると、芳香
族環Aは下記の式(III):
【0032】
【化8】
【0033】[式中、Zはアミノ基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基を表すか、或いはZおよびR4並びに/ま
たはZおよびR6がそれらが結合している原子と一緒に
なって複素環式環系を形成するのに必要な原子を表し、
そしてR3、R4、R5およびR6は各々独立して、水素、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、複素環式環、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ニトロ、シ
アノ、ハロゲン、スルホニルアミノ基、ウレイド、アル
コキシカルボニルアミノ基、アリールチオ基、アルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
スルホニル基またはアシル基を表す]に相当する。
【0034】最も好適なものは、ZがNRabを表し、
ここでRaおよびRbは各々独立してアルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アリールを表すか、或いはRaおよび
bがそれらが結合している原子と一緒になって複素環
式環を完成させるのに必要な原子を表す化合物である。
【0035】本発明の他の好適態様によると、XはOま
たはSを表す。
【0036】本発明の他の好適態様によると、染料は一
般式IV、VまたはVIに相当する:
【0037】
【化9】
【0038】[式中、R9、R12、R17およびR22は独
立して水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、OH、SH、アニリノ、アシルアミノ
基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環式基、スルホニル基、スルフィニル基、ホス
ホニル基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、シアノ、アルコキシ基、スルホニルオキシ基、アリ
ールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、シロキシ基、
アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基、イ
ミド基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、ヘテロシクリルチオ基、チオウレイド基、ニ
トロ基またはスルホネート基を表すか、或いはR22およ
びR23はそれらが結合している炭素と一緒になってカル
ボニルまたは環を完成するのに必要な原子を表し、R7
およびR8は各々独立して水素、アルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基を表すか、或いはR7
およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって
環を形成するの必要な原子を表すか、或いはR7または
8はR7およびR8が結合している窒素、NR78が結
合されている炭素原子、およびNR78のオルト位置に
あるフェニル環の炭素原子と一緒になって融合した(an
nelated)複素環式環を形成するのに必要な原子を表
し、R13、R14、R18およびR7およびR8に関して定義
されている意味の1つを表し、R10、R11、R15
16、R20およびR21はR1およびR2に関して定義され
ている意味の1つを表す]。
【0039】本発明に従う染料の例を表1、2、3およ
び4に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【化10】
【0045】
【化11】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【化12】
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】
【0053】フラグメントF1およびF2は下記の式に
相当し、ここで「*」は結合位置を示す:
【0054】
【化13】
【0055】一般式(II)の新規なシアンロイコ染料の
代表例は式(VIII)、(IX)および(X)に相当する。
【0056】
【化14】
【0057】[式中、R7〜R23、EおよびDは上記の
意味の1つを有する]。
【0058】これらのシアンロイコ染料は対応する式
(IV)、(V)および(VI)のシアン染料、特に表1−
3のものから、還元および場合によりその後の誘導化に
より製造される。この方法は有機合成技術分野の専門家
に知られている。還元方法の例は、接触還元、Na22
4、ビタミンCなどである。
【0059】式(I)に従う新規な染料は反応式1に従
い、すなわちフェノール系カプラーとヘテロ−芳香族ア
ミンを含む芳香族アミンの間の酸化的カップリングによ
り製造することができる。染料合成を改良するために、
ハロゲンをフェノール系カプラーのヒドロキシ基のパラ
位置に存在させてもよい。
【0060】
【化15】
【0061】カプラーは反応式2に示されているような
有機合成技術分野の専門家に既知の方法に従い製造する
ことができる。
【0062】
【化16】
【0063】
【化17】
【0064】1. 2−アミノフェノールとカルボン酸
の縮合 2. 2−アミノフェノールとカルボン酸アミドの縮合 3. 2−アミノフェノールから2−カルバモイルフェ
ノールへの転換およびその後の酸触媒作用を受ける環化 4. N−ジクロロメチレンスルホンアミドを用いる2
−アミノフェノールから2−スルホニルベンゾキサゾー
ルへの転換 5. 2−アミノフェノールとα−クロロアシルクロラ
イドおよび塩化オキサリルの縮合、およびその後の誘導
化 6. 2−アミノフェノールとカルボニルジイミダゾー
ル(CDI)の縮合、およびその後の誘導化 7. 2−アミノフェノールとチオカルボニルジイミダ
ゾールの縮合、およびその後の誘導化 8. 2−アミノフェノールとN,N−ジメチルホルムア
ミドジメチルアセタールの縮合染料IV.15の製造 染料IVは反応式3に従い製造される。
【0065】
【化18】
【0066】段階1 161.5gの化合物Aおよび387gの化合物Bを2
時間にわたり還流させる。反応混合物を4560mlの
水および1140水のエタノールの混合物中に注ぐ。沈
澱を20時間撹拌する。生成物を濾過し、水で洗浄しそ
して50℃において乾燥する。106gの化合物Cが得
られる。
【0067】15.5gの化合物Dおよび29gの炭酸
ナトリウムを15mlのメタノールおよび166mlの
水中に溶解させる(溶液1)。34.8gのヨウ素およ
び22.8gのKIを20mlの水中に溶解させる(溶
液2)。溶液1および溶液2を11.2gの化合物Cの
撹拌されている溶液に室温において滴々添加する。反応
混合物を30分間撹拌する。沈澱を濾過し、250ml
の水中で撹拌しそして濾過する。乾燥後に、染料IV.1
5をメタノールから再結晶化させて10gの粗製染料I
V.15(融点=126℃)を得る。
【0068】染料V.46の製造 染料V.46は反応式4に従い製造される。
【0069】
【化19】
【0070】段階1 100gの化合物Aを110.6gのカルボニルジイミ
ダゾールの400mlのジクロロメタン中懸濁液に加え
る。反応は発熱的に進行して還流に至る。混合物を室温
において2時間撹拌する。ジクロロメタンを減圧下で除
去しそして残存油に300mlの水を加える。沈澱を濾
過し、水で洗浄しそして75℃において乾燥する。92
gの化合物Eが得られる。
【0071】段階2 30.2gの化合物Eおよび30.8mlのトリエチルア
ミンを100mlのアセトン中に溶解させる。14.6
mlの塩化アセチルを室温において滴々添加し、そして
撹拌を4時間続ける。沈澱を濾過しそしてアセトンで洗
浄する。濾液を減圧下で濃縮する。生成物を少量のアセ
トン中に還流下で溶解させ、その後に結晶化させること
により、生成物をさらに精製する。31.75gの化合
物Eが得られる。
【0072】段階3および段階4 0.4gの水素化ナトリウムを1.93gの化合物Fの1
0mlのジメチルアセトアミド中溶液に0℃において且
つ窒素雰囲気下で加える。水素発生が停止した後に、
0.96mlのヨウ化エチルを加え、そして溶液を70
℃に4時間加熱し(溶液1)、次に室温に冷却する。
2.2gの4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルアニ
リン塩酸塩(化合物D)および4.24gの炭酸ナトリ
ウムを2.8mlのメタノールおよび18mlの水の中
に溶解させる(溶液2)。
【0073】3.4gのヨウ化カリウムおよび5gのヨ
ウ素を2.8mlの水の中に溶解させる(溶液3)。
【0074】溶液2を溶液1に加え、その後、溶液3を
滴々添加する。30分間の撹拌後に沈澱を濾過しそして
水で洗浄した。乾燥後に生成物をカラムクロマトグラフ
ィー(ジクロロメタン/酢酸エチル/n−ヘキサン)に
より精製して、1.1gの純粋な染料V.46(融点17
9℃)を得る。
【0075】染料IV.41の製造 染料IV.41は反応式5に従い製造される。
【0076】
【化20】
【0077】段階1 69.2gの化合物Aを80gのチオカルボニルジイミ
ダゾールの300mlのジクロロメタン中溶液に一部分
ずつ加える。反応は発熱的に進行して還流に至った。混
合物を室温において1時間撹拌する。溶媒を減圧下で除
去し、そして残渣を酢酸エチル中に溶解させる。濾過お
よび濃縮後に、残存油を300mlの水および7mlの
濃塩酸の中で撹拌する。沈澱を濾過し、水で洗浄しそし
て乾燥して、56gの化合物Hを得る。
【0078】段階2 10gの化合物Hおよび10.1mlのトリエチルアミ
ンを30mlのアセトン中に溶解させる。5.2mlの
塩化アセチルを室温において滴々添加する。反応混合物
をさらに2時間撹拌する。アセトンを減圧下で除去し、
そして酢酸エチルを加える。溶液を水で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥しそして減圧下で濃縮して、11.3
gの化合物Iを得る。
【0079】段階3および段階4 11.3gの化合物Iを50mlのジメチルアセトアミ
ド中に窒素下で溶解させる。2.16gの水素化ナトリ
ウムを加え、水素の発生が停止した後に、4.32ml
のヨウ化エチルを加える。反応混合物を室温において約
2時間撹拌する(溶液1)。10.8gの4−N,N−ジ
エチルアニリンおよび22.8gの炭酸ナトリウムを1
6mlのメタノールおよび100mlの水の中に溶解さ
せる(溶液2)。
【0080】18gのヨウ化カリウムおよび27.4g
のヨウ素を16mlの水中に溶解させる(溶液3)。溶
液2を溶液1に加え、その後、溶液3を加える。溶液を
室温において2時間撹拌する。反応混合物を酢酸エチル
で抽出し、希塩化ナトリウム溶液および水で洗浄する。
乾燥した有機相を減圧下で濃縮し、そして残渣をカラム
クロマトグラフィーにより精製して、12.5gの純粋
な染料IV.41を油状で得る。
【0081】染料VI.16の製造 染料VI.16は反応式6に従い製造される。
【0082】
【化21】
【0083】段階1 4.85gの化合物Aおよび5.5gの炭酸水素ナトリウ
ムを10mlのアセトン中で室温において撹拌する。
2.88mlの塩化クロロアセチルを滴々添加し、そし
て溶液を1時間撹拌する。
【0084】8.34mlのトリエチルアミンを加え、
そして懸濁液を還流温度において6時間撹拌する。反応
混合物を水中に注ぎ、そして数時間にわたり撹拌する。
沈澱を濾過しそして乾燥して、1.5gの化合物Kを得
る。濾液を酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥しそして
減圧下で濃縮して、さらに1.43gの化合物Kを得
る。
【0085】段階2 2.8gの化合物Kおよび7.2gの炭酸ナトリウムを1
00mlの水および100水の酢酸エチルの中に溶解さ
せる(溶液1)。
【0086】3.65gの2−メチル−4−ジエチルア
ミノアニリン塩酸塩(化合物D)および7.2gの炭酸
ナトリウムを10mlの酢酸エチルおよび40mlの水
の中に溶解させる(溶液2)。
【0087】22.4gのフェリシアン化カリウムを8
0mlの水中に溶解させる(溶液3)。
【0088】溶液2の有機相を溶液3と同時に溶液1に
室温において滴々添加する。混合物を1時間撹拌し、そ
して沈澱を濾過する。生成物をジクロロメタン中に溶解
させ、水で洗浄し、乾燥しそして減圧下で濃縮する。残
渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、0.5
gの純粋な染料VI.16(融点=203℃、分解)を得
る。染料VI.16の構造は質量スペクトル分析および1
H−NMR分析(CDCl3、20℃、300MHz)
により確認される:1.22ppm(CH3)、3.43
ppm(CH2−N)、2.38ppm(CH3)、6.6
2、6.63、6.50(フェニル);4.80ppm
(O−CH2−C=O)、7.07ppm(CH=C
H)、6.45ppm(CH=CH)、7.90ppm
(NH)。
【0089】シアンロイコ染料の製造 染料IV.21のロイコ染料の製造 染料IV.21のロイコ染料は反応式7に従い製造され
る。
【0090】
【化22】
【0091】3.96gの染料IV.21および1.83g
のアスコルビン酸を10mlのメタノール中に溶解させ
る。溶液を室温において1時間撹拌し、そして減圧下で
濃縮する。55mlの水および2mlのメタノールを加
え、そして撹拌を70℃において15分間続ける。沈澱
を濾過し、水で洗浄しそして真空下で乾燥する。3.6
9gのロイコ染料VIII.1が無色の固体状で得られる(融
点113℃)。
【0092】ロイコ染料VIII.2およびVIII.3の製造 染料IV.14のロイコ染料VIII.2およびVIII.3は反応式
8に従い製造される。
【0093】
【化23】
【0094】ロイコ染料VIII.2はロイコ染料VIII.1と同
様にして製造される(前の実施例)。1.5gの化合物VII
I.2を10mlのアセトン中に溶解させ、0.87mlの
トリエチルアミンを加え、その後、0.44mlの塩化
メタンスルホニルを加える。溶液を室温において30分
間撹拌する。溶液を水と酢酸エチルの混合物の中に注
ぐ。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥しそ
して減圧下で濃縮して、1.52gの化合物VIII.3を油
状で得る。構造は1H−NMR分析により確認される。
表1−4に挙げられている染料の他の全てのロイコ染料
も同様にして製造できる。
【0095】本発明に従う染料は例えばハロゲン化銀カ
ラー写真材料用のフィルター染料として並びに抗ハレー
ション染料として使用することができる。それらはイン
キジェット印刷、抵抗性リボン印刷、例えばレーザー用
途のためのインキ中で、織物中で、ラッカー中で、そし
て塗料中で使用できる。それらはまた布に対する転写印
刷用に使用することもできる。
【0096】本発明の好適態様によると、染料は熱染料
昇華転写法のための染料−供与体要素の染料層の中で使
用される。
【0097】染料、重合体状結合剤媒体、および他の任
意成分を適当な溶媒または溶媒混合物に加え、これらの
成分を溶解またはボールミル粉砕により分散させてコー
テイング組成物を生じ、それを最初に接着剤または下塗
り層を備えていてもよい支持体に適用し、そして乾燥す
ることにより、染料−供与体要素の染料層が好適に製造
される。
【0098】このようにして製造される染料層は約0.
2〜5.0μm、好適には0.4〜2.0μmの厚さを有
し、そして染料対結合剤の量的な比は重量によると9:
1〜1:3、好適には2:1〜1:2の範囲である。
【0099】重合体状結合剤として下記のものを使用す
ることができる:セルロース誘導体、例えばエチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキ
シセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、硝酸
セルロース、酢酸蟻酸セルロース、酢酸フタル酸水素セ
ルロース、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロー
ス、酢酸酪酸セルロース、酢酸ペンタン酸セルロース、
酢酸安息香酸セルロース、三酢酸セルロース;ビニル型
樹脂および誘導体、例えばポリビニルアルコール、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、コポリビニルブチ
ラール−ビニルアセタール−ビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアセトアセタール、ポリア
クリルアミド;アクリレートおよびアクリレート誘導体
から誘導される重合体および共重合体、例えばポリアク
リル酸、ポリメチルメタクリレートおよびスチレン−ア
クリレート共重合体;ポリエステル樹脂;ポリカーボネ
ート類;ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル);ポリ
スルホン類;ポリフェニレンオキシド;有機シリコーン
類、例えばポリ−シロキサン類;エポキシ樹脂および天
然樹脂、例えばアラビアゴム。好適には、本発明の染料
層のための結合剤は酢酸酪酸セルロースまたはポリ(ス
チレン−コ−アクリロニトリル)を含んでなる。
【0100】本発明に関連する染料供与体要素の染料層
は1種もしくはそれ以上の染料の連続的な染料層であっ
てもよくまたは1種もしくはそれ以上の染料が少なくと
も2つの染料フレームの繰り返し系列からなっていても
よい。カラー像を形成するための特定態様によると、染
料供与体要素はイエロー、マゼンタおよびシアン染料フ
レームの繰り返し系列からなることができる。
【0101】本発明の染料は単独で使用することもで
き、もしくは互いに混合することもでき、または他のカ
ラー染料と混合することさえできる。
【0102】式(I)に従う染料は熱転写方法を使用し
て黒白像を形成するために特に有用である。そのような
黒白像は3つの主要染料、すなわち、イエロー、マゼン
タおよびシアンからなることができ、それらは受像要素
に連続的に転写されるか、または数種の染料の黒色混合
物を転写させることにより該黒白像が得られる。各々の
場合、構成染料の少なくとも1つは式(I)に従う染料
である。
【0103】熱染料昇華転写法における使用のための他
の主要カラー染料の典型的な個々の例は例えばヨーロッ
パ特許第400,706号、ヨーロッパ特許第209,9
90号、ヨーロッパ特許第216,483号、ヨーロッ
パ特許第218,397号、ヨーロッパ特許第227,0
95号、、ヨーロッパ特許第227,096号、ヨーロ
ッパ特許第229,374号、ヨーロッパ特許第235,
939号、ヨーロッパ特許第247,737号、ヨーロ
ッパ特許第257,577号、ヨーロッパ特許第257,
580号、、ヨーロッパ特許第258,856号、ヨー
ロッパ特許第279,330号、ヨーロッパ特許第27
9,467号、ヨーロッパ特許第285,665号、米国
特許第4,743,582号、米国特許第4,753,92
2号、米国特許第4,753,923号、、米国特許第
5,026,677号、米国特許第4,757,046号、
米国特許第4,769,360号、米国特許第4,771,
035号、日本特許第84/78,894号、日本特許
第84/78,895号、日本特許第84/78,896
号、日本特許第84/227,490号、日本特許第8
4/227,948号、日本特許第85/27,594
号、日本特許第85/30,391号、日本特許第85
/229,787号、日本特許第85/229,789
号、日本特許第85/229,790号、日本特許第8
5/229,791号、日本特許第85/229,792
号、日本特許第85/229,793号、日本特許第8
5/229,795号、日本特許第86/268,493
号、日本特許第86/268,494号、日本特許第8
6/268,495号、および日本特許第86/284,
489号に記載されている。
【0104】コーテイング層は他の添加剤、例えば硬膜
剤、防腐剤、有機もしくは無機性の微粒子、分散剤、帯
電防止剤、発泡防止剤、粘度−調節剤を含有することも
でき、これらおよび他の成分はヨーロッパ特許第13
3,011号、ヨーロッパ特許第133,012号、ヨー
ロッパ特許第111,004号、ヨーロッパ特許第27
9,467号にさらに完全に記載されている。
【0105】材料が寸法安定性であり且つ400℃まで
の関与温度に20ミリ秒間までの期間にわたり耐えるこ
とができ、そして一面に適用される熱を他の面上の染料
に移して典型的には1〜10ミリ秒間という短い期間内
に受容体シートに転移させるのに充分なほど薄いなら、
いずれの材料でも染料−供与体要素のための支持体とし
て使用することができる。そのような材料には、ポリエ
ステル類、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリア
ミド類、ポリアクリレート類、ポリカーボネート類、セ
ルロースエステル類、弗素化された重合体、ポリエーテ
ル類、ポリアセタール類、ポリオレフィン類、ポリイミ
ド類、グラシン紙およびコンデンサー紙が包含される。
ポリエチレンテレフタレートを含んでなる支持体が好ま
しい。一般的には、支持体は2〜30μmの厚さを有す
る。支持体は、所望により、接着剤または下塗り層でコ
ーテイングすることもできる。
【0106】染料−供与体要素の染料層は支持体上にコ
ーテイングすることもまたは例えばグラビア法の如き印
刷技術によりその上に印刷することもできる。
【0107】親水性重合体を含んでなる染料−障壁層を
支持体と染料−供与体要素の染料層の間で使用して、支
持体と逆方向の染料の誤った転写を防止することにより
染料転写密度を高めることができる。染料障壁層は、意
図する目的のために有用ないずれの親水性物質でも含有
することができる。一般的には、ゼラチン、ポリアクリ
ルアミド、ポリイソプロピルアクリルアミド、ブチルメ
タクリレート−グラフト化ゼラチン、エチルメタクリレ
ート−グラフト化ゼラチン、エチルアクリレート−グラ
フト化ゼラチン、一酢酸セルロース、メチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、ポリ
アクリル酸、ポリビニルアルコールとポリ酢酸ビニルの
混合物、ポリビニルアルコールとポリアクリル酸の混合
物、または一酢酸セルロースとポリアクリル酸の混合物
を用いると良好な結果が得られる。適している染料障壁
層は例えばヨーロッパ特許第227,091号およびヨ
ーロッパ特許第228,065号に記載されている。あ
る種の親水性重合体、例えばヨーロッパ特許第227,
091号に記載されているものは支持体および染料層に
対する適度の接着性も有するため、別個の接着剤または
下塗り層の必要が回避される。染料−供与体要素中の1
つの層の中で使用されるこれらの特定の親水性重合体が
二重の機能を果すため、染料−障壁/下塗り層と称され
る。
【0108】好適には、染料−供与体要素の反対側は印
刷ヘッドが染料−供与体要素に粘着するのを防止するた
めに滑り層でコーテイングされている。そのような滑り
層は潤滑物質、例えば表面活性剤、液体潤滑剤、固体潤
滑剤またはそれらの混合物を、重合体状結合剤と共にま
たはそれなしに、含んでなる。表面活性剤は当技術分野
で既知のいずれの試剤であってもよく、例えばカルボキ
シレート類、スルホネート類、ホスフェート類、脂肪族
アミン塩、脂肪族第4級アンモニウム塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類、フルオロアルキルC2−C20脂肪酸で
あってよい。液体潤滑剤の例には、シリコーン油、合成
油、飽和炭化水素およびグリコール類が包含される。固
体潤滑剤の例には、種々の高級アルコール類、例えばス
テアリルアルコール、脂肪酸および脂肪酸エステル類が
包含される。適当な滑り層は例えばヨーロッパ特許第1
38,483号、ヨーロッパ特許第227,090号、米
国特許第4,567,113号、米国特許第4,572,8
60号、米国特許第4,717,711号に記載されてい
る。好適には、滑り層は結合剤としてヨーロッパ特許出
願番号91202071.6に記載されているスチレン
−アクリロニトリル共重合体もしくはスチレン−アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体もしくはそれらの混合
物またはポリカーボネートをそして潤滑剤としてポリシ
ロキサン−ポリエーテル共重合体もしくはポリテトラフ
ルオロエチレンまたはそれらの混合物を、結合剤または
結合剤混合物の0.1〜10重量%の量で含んでなる。
【0109】染料−供与体要素と共に使用される受容体
シートのための支持体は例えばポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、セルロース
エステルまたはポリビニルアルコール−コ−アセタール
の透明フィルムであることができる。支持体は例えばバ
リタコーテイング紙、ポリエチレンコーテイング紙また
は白色ポリエステル、すなわち白色に顔料着色されたポ
リエステルの如き反射性のものであってもよい。青色に
着色されたポリエチレンテレフタレートフィルムも支持
体として使用できる。
【0110】転写された染料の受容体シートの支持体に
対する劣悪な吸着を回避するために、この支持体は染料
−受像層と称される特殊な表面でコーテイングすべきで
あり、その中では染料はさらに容易に拡散可能となる。
染料−受像層は、例えば、ポリカーボネート、ポリウレ
タン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン−コ−アクリロニトリル、ポリカプロラクト
ンまたはそれらの混合物を含んでなることができる。染
料−受像層はポリ(塩化ビニル/コ−酢酸ビニル/コ−
ビニルアルコール)およびポリイソシアネートの熱硬化
生成物を含んでなることもできる。適当な染料−受容層
は例えばヨーロッパ特許第133,011号、ヨーロッ
パ特許第133,012号、ヨーロッパ特許第144,2
47号、ヨーロッパ特許第227,094号、ヨーロッ
パ特許第228,066号に記載されている。
【0111】記録される像の光−堅牢性および他の安定
性を改良するために、紫外線吸収剤、一重項酸素捕獲
剤、例えばHALS−化合物(障害アミン光安定剤)お
よび/または酸化防止剤を染料−受像層に加えることが
できる。
【0112】染料−供与体要素の染料層または受容体シ
ートの染料−受像層は、転写後に染料−供与体要素を受
容体シートから分離するのを助ける分離剤を含有するこ
ともできる。分離剤は染料層および/または染料−受像
層の少なくとも一部の上の別個の層の中に加えることも
できる。適当な分離剤は固体ワックス、弗素−またはホ
スフェート−含有表面活性剤およびシリコーン油であ
る。適当なホスフェートは例えばヨーロッパ特許第13
3,012号、日本特許第85/19,138号およびヨ
ーロッパ特許第227,092号に記載されている。
【0113】本発明に従う染料−供与体要素は染料転写
像を形成するために使用され、該方法は染料−供与体要
素の染料層を受容体シートの染料−受像層と向かい合わ
せた関係で置き、そして好ましくは染料−供与体要素の
裏から像通りに加熱することを含んでなる。染料の転写
は400℃の温度において約数ミリ秒間にわたり加熱す
ることにより行われる。
【0114】該方法を一色用に行う時には、単色の染料
転写像が得られる。3種もしくはそれ以上の主要色染料
を含有する染料−供与体要素を使用しそして連続的に各
色に関して以上に記載されている工程段階を行うことに
より、多色像が得られる。第一の染料が転写された後
に、要素は剥離される。第二の染料−供与体要素(すな
わち異なる染料部分を有する染料−供与体要素の他の部
分)を次に染料−受容要素と共にレジスターの中に入
れ、そして工程を繰り返す。第三の色および場合により
他の色も同じ方法で得られる。
【0115】熱ヘッドの他に、レーザー光線、赤外線フ
ラッシュまたは加熱されたペンを熱エネルギーを供給す
るための熱源として使用することができる。染料を本発
明の染料−供与体要素から受容体シートに転写せしるた
めに使用できる熱印刷ヘッドは商業的に入手できる。レ
ーザー光線を使用する場合には、染料層または染料要素
の他の層はレーザーにより発生する光線を吸収しそして
それを熱に転換させる化合物、例えばカーボンブラック
を含有していなければならない。
【0116】或いは、染料−供与体要素の支持体は例え
ば薄いアルミニウムフィルムでコーテイングされた炭素
充填ポリカーボネートの多層構造からなる電気抵抗性リ
ボンであってもよい。印刷ヘッド電極に電気を流すこと
により電流が抵抗性リボンの中に入り、当該電極下でリ
ボンの高度に局在化された加熱を生ずる。この場合には
熱が抵抗性リボンの中で直接発生しそしてその結果熱く
なるものがリボンであるという点が、印刷速度におい
て、抵抗性リボン/電極ヘッド技術を使用する熱ヘッド
技術と比べて固有の利点をもたらし、その技術により熱
ヘッドの種々の要素が熱くなりそしてヘッドが次の印刷
位置に移る前に冷却しなければならない。下記の実施例
は本発明をさらに詳細に説明するものであるが、本発明
の範囲を限定するものではない。
【0117】
【実施例】
実施例1 以下で同定されている染料の最大吸収(λmax)は断ら
ない限りメタノール中で測定された。結果は表4に示さ
れている。
【0118】
【表11】
【0119】
【表12】
【0120】
【表13】
【0121】
【表14】
【0122】
【表15】
【0123】実施例2 175μmの厚さを有する下塗りされたポリエチレンテ
レフタレートフィルムに3.6g/m2のポリ(塩化ビニ
ル/コ−酢酸ビニル/コ−ビニルアルコール)(Vinylit
e VAGDTM、ユニオン・カーバイド社により供給され
た)、0.336g/m2のポリイソシアネート(Desmod
ur VL、バイエルAG社により供給された)、または0.
435g/m2のDesmodur N75および0.2g/m2のヒ
ドロキシ−改質されたポリジメチルシロキサン(Tegome
r H SI 2111、ゴールドシュミット社により供給され
た)のエチルメチルケトン中溶液から染料−受像層をコ
ーテイングすることにより、受容体シートを製造した。
【0124】熱染料昇華転写法に従う使用のための染料
−供与体要素は下記の如くして製造された。
【0125】0.5重量%の染料および結合剤としての
0.5重量%のポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)
(PSA)(LuranTM388S、BASFジャーマニー社に
より供給された)のメチルエチルケトン中溶液を製造し
た。
【0126】100μmの湿潤厚さを有する染料層をこ
の溶液から、6μmの厚さを有し且つ一般的な下塗り層
を有するポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上
にコーテイングした。生じた染料層を溶媒の蒸発により
乾燥した。
【0127】フィルム支持体の反対側には、エチレング
リコール、アジピン酸、ネオペンチルグリコール、テレ
フタル酸、イソフタル酸、およびグリセロールを含んで
なるコポリエステルの下塗りがコーテイングされた。
【0128】生じた下塗り層を0.5g/m2の下記の構
造式を有するポリカーボネートのメチルエチルケトン中
溶液で覆って耐熱層を形成した:
【0129】
【化24】
【0130】[ここで、nは1.295の相対粘度(ジ
クロロメタン中0.5重量%溶液の中で測定された)を
有するポリカーボネートを与える値を有する] 最後に、生じた耐熱性ポリカーボネート層にポリエーテ
ル−改質されたポリジメチルシロキサン(TegoglideTM4
10、ゴールドシュミット社)の上部層をイソプロパノー
ル中溶液からコーテイングした。
【0131】染料−供与体要素を受容体シートと組み合
わせてミツビシカラービデオプリンターCP100E中
で印刷した。
【0132】受容体シートを染料−供与体要素から分離
し、そして記録された像のカラー密度値をステータスA
モードで赤色、緑色、および青色領域でMacbeth TR 924
反射率により測定し、Dmax値を透過率で測定した。
【0133】上記の実験を以下の表5で同定されている
各染料に関して繰り返した。結果は表5に示されてい
る。
【0134】
【表16】
【0135】
【表17】
【0136】* :受容層中で硬膜剤として使用されたDe
smodurTMN75 **:受容層中で硬膜剤として使用されたDesmodurTMVL 実施例3 実施例2に記載されているとおりに受容体シートを製造
した。黒色染料供与体要素を下記の如くして製造した:
下記の表6に示されている量の染料を各回毎に10ml
のポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)(Luran 388
S、BASFジャーマニー社により供給された)の0.5
重量%溶液に加えた。生じた黒色に着色された染料混合
物を以上の実施例2に記載されているとおりにコーテイ
ングし、印刷し、そして評価し、最大密度を透過率で測
定した。
【0137】試験の結果は下記の表6に示されている。
下記の構造式を有する先行技術染料であるC−マゼンタ
1、C−マゼンタ2、C−シアン、C−イエロー1およ
びC−イエロー2を比較のために試験で使用した。
【0138】
【化25】
【0139】上記の染料はヨーロッパ特許第57887
0号、米国特許第5.169.828号および対応するヨ
ーロッパ特許第453.020号に記載または指示され
ているとおりにして製造できた。
【0140】表6 試験 染料 染料の量 フィルター後部のステータスAの 番号 mg スペクトル吸収 赤色 緑色 青色 可視 1 C−シアン 28 225 241 192 232 C−マゼンタ1 13 C−マゼンタ2 31 比較用 C−イエロー1 13 C−イエロー2 25 2 C−シアン 23 186 222 217 211 C−マゼンタ1 7 C−マゼンタ2 31 比較用 C−イエロー1 18 C−イエロー2 31 3* C−シアン 23 170 208 206 198 C−マゼンタ1 7 C−マゼンタ2 31 比較用 C−イエロー1 18 C−イエロー2 31 試験 染料 染料の量 フィルター後部のステータスAの 番号 mg スペクトル吸収 赤色 緑色 青色 可視 4 IV.14 28 247 240 185 237 C−マゼンタ1 13 C−マゼンタ2 31 本発明 C−イエロー1 13 C−イエロー2 25 5 IV.8 23 208 231 211 222 C−マゼンタ1 7 C−マゼンタ2 31 本発明 C−イエロー1 18 C−イエロー2 31 6* IV.8 23 214 235 213 225 C−マゼンタ1 7 C−マゼンタ2 31 本発明 C−イエロー1 18 C−イエロー2 31 * :Desmodur N75で硬膜化された受容体シート上で得られた値 表6に示されている結果は、本発明に従うシアン染料を
含んでなる染料混合物を組み込んでいる染料−供与体要
素により高密度の黒色値を有する転写された染料像が得
られることを示している。
【0141】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0142】1.結合剤および少なくとも1種の式
(I):
【0143】
【化26】
【0144】[式中、Qは複素環式環を形成するのに必
要な原子を表し、Aはヘテロ−芳香族環を含む芳香族環
を表し、XはO、SまたはN−Gを表し、Gは水素、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基ま
たは複素環式環を表し、R1は水素、ハロゲン、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、シアン基、ウレイド基、
アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホニル基、アシル基、また
はアミノ基を表し、R2は水素、ハロゲン、アルキル
基、、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、シアン基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
ルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、スルホニル基、アシル基、またはアミノ基を表す
か、或いはR1およびR2はそれらが結合している原子と
一緒になって環系を形成するのに必要な原子を表す]に
従う複素環式染料を含んでなる染料層を支持体上に含ん
でなる、熱染料転写方法に従う使用のための染料供与体
要素。
【0145】2.染料層が少なくとも2つの染料フレー
ムの繰り返し配列(sequence)からなり、ここで該染料
フレームの少なくとも1つが式(I)に従う染料を含有
する、上記1に従う染料供与体要素。
【0146】3.染料層が染料の黒色混合物を含んでな
る、上記1に従う染料供与体要素。
【0147】4.染料層がイエロー、マゼンタおよびシ
アン着色された染料フレームの繰り返し配列からなる、
上記1に従う染料供与体要素。
【0148】5.芳香族環Aが下記の式(III):
【0149】
【化27】
【0150】[式中、Zはアミノ基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基を表すか、或いはZおよびR4並びに/ま
たはZおよびR6はそれらが結合している原子と一緒に
なって複素環式環系を形成するのに必要な原子を表し、
そしてR3、R4、R5およびR6は各々独立して、水素、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、複素環式環、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリ
ールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ニトロ、シ
アノ、ハロゲン、スルホニルアミノ基、ウレイド、アル
コキシカルボニルアミノ基、アリールチオ基、アルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
スルホニル基またはアシル基を表す]に相当する、上記
項のいずれかに従う染料供与体要素。
【0151】6.複素環式染料が下記の式(IV)、
(V)または(VI):
【0152】
【化28】
【0153】[式中、R9、R12、R17およびR22は独
立して水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、OH、SH、アニリノ、アシルアミノ
基、スルホンアミド基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環式基、スルホニル基、スルフィニル基、ホス
ホニル基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、シアノ、アルコキシ基、スルホニルオキシ基、アリ
ールオキシ基、ヘテロシクリルオキシ基、シロキシ基、
アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基、イ
ミド基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、ヘテロシクリルチオ基、チオウレイド基、ニ
トロ基またはスルホネート基を表すか、或いはR22およ
びR23はそれらが結合している炭素と一緒になってカル
ボニルまたは環を完成するのに必要な原子を表し、R7
およびR8は各々独立して水素、アルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基を表すか、或いはR7
およびR8はそれらが結合している窒素と一緒になって
環を形成するの必要な原子を表すか、或いはR7または
8はR7およびR8が結合している窒素、NR78が結
合されている炭素原子、およびNR78のオルト位置に
あるフェニル環の炭素原子と一緒になって融合した(an
nelated)複素環式環を形成するのに必要な原子を表
し、R13、R14、R18およびR7およびR8に関して定義
されている意味の1つを表し、R10、R11、R15
16、R20およびR21はR1およびR2に関して定義され
ている意味の1つを表す]の1つに相当する、上記1に
従う染料供与体要素。
【0154】7.上記項のいずれかで定義されている染
料供与体要素の染料層を受像要素の受像層と向かい合わ
せた関係となし、このようにして得られる組み立て体を
像通りに加熱し、それにより該受像要素上に転写像を形
成し、そして該染料供与体要素を該受像要素から分離す
る段階を含んでなる、像を形成する方法。
【0155】8.上記6で定義されている式(IV)、
(V)または(VI)に従う染料。
【0156】9.一般式(II):
【0157】
【化29】
【0158】[式中、R1、R2、A、XおよびQは上記
1で定義されていると同じ意味を有し、EおよびDは各
々独立して、水素、アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、アシル基、シアノ、
【0159】
【化30】
【0160】を表し、ここでRcおよびRdは各々独立し
て、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基を表すか或いはそれらが結合している原子と一緒に
なって環を形成するのに必要な原子を表す]に従うシア
ンロイコ染料。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合剤および少なくとも1種の式
    (I): 【化1】 [式中、Qは複素環式環を形成するのに必要な原子を表
    し、Aはヘテロ−芳香族環を含む芳香族環を表し、Xは
    O、SまたはN−Gを表し、Gは水素、アルキル基、ア
    ルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環式
    環を表し、R1は水素、ハロゲン、アルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリール基、ア
    リールオキシ基、シアン基、ウレイド基、アルコキシカ
    ルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
    アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
    イル基、スルホニル基、アシル基、またはアミノ基を表
    し、R2は水素、ハロゲン、アルキル基、、アルケニル
    基、アルキニル基、アルコキシ基、アリール基、アリー
    ルオキシ基、シアン基、アシルアミノ基、スルホニルア
    ミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニ
    ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
    基、アシル基、またはアミノ基を表すか、或いはR1
    よびR2はそれらが結合している原子と一緒になって環
    系を形成するのに必要な原子を表す]に従う複素環式染
    料を含んでなる染料層を支持体上に含んでなることを特
    徴とする熱染料転写方法に従う使用のための染料供与体
    要素。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の染料供与体要素の染料
    層を受像要素の受像層と向かい合わせた関係となし、こ
    のようにして得られる組み立て体を像通りに加熱し、そ
    れにより該受像要素上に転写像を形成し、そして該染料
    供与体要素を該受像要素から分離する段階を含んでなる
    ことを特徴とする像の形成方法。
  3. 【請求項3】 式(IV)、(V)または(VI): 【化2】 [式中、R9、R12、R17およびR22は独立して水素、
    アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
    基、OH、SH、アニリノ、アシルアミノ基、スルホン
    アミド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環式
    基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスホニル基、ア
    シル基、カルバモイル基、スルファモイル基、シアノ、
    アルコキシ基、スルホニルオキシ基、アリールオキシ
    基、ヘテロシクリルオキシ基、シロキシ基、アシルオキ
    シ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基、イミド基、ウ
    レイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボ
    ニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ア
    ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
    ヘテロシクリルチオ基、チオウレイド基、ニトロ基また
    はスルホネート基を表すか、或いはR22およびR23はそ
    れらが結合している炭素と一緒になってカルボニルまた
    は環を完成するのに必要な原子を表し、R7およびR8
    各々独立して水素、アルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基、アリール基を表すか、或いはR7およびR8はそ
    れらが結合している窒素と一緒になって環を形成するの
    必要な原子を表すか、或いはR7またはR8はR7および
    8が結合している窒素、NR78が結合している炭素
    原子、およびNR78のオルト位置にあるフェニル環の
    炭素原子と一緒になって融合した複素環式環を形成する
    のに必要な原子を表し、R13、R14、R18およびR19
    7およびR8に関して定義されている意味の1つを表
    し、R10、R11、R15、R16、R20およびR21はR1
    よびR2に関して定義されている意味の1つを表す]に
    従う染料。
  4. 【請求項4】 一般式(II): 【化3】 [式中、R1、R2、A、XおよびQは請求項1に記載し
    たと同じ意味を有し、EおよびDは各々独立して、水
    素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
    ル基、アシル基、シアノ、 【化4】 を表し、ここでRcおよびRdは各々独立して、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基を表すか
    或いはそれらが結合している原子と一緒になって環を形
    成するのに必要な原子を表す]に従うシアンロイコ染
    料。
JP7258238A 1994-09-13 1995-09-12 熱染料転写方法における使用のための染料供与体要素 Pending JPH08104820A (ja)

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