JPH05148135A - 貼付剤用物理的吸収促進剤及びそれを含む貼付剤 - Google Patents

貼付剤用物理的吸収促進剤及びそれを含む貼付剤

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JPH05148135A
JPH05148135A JP35739091A JP35739091A JPH05148135A JP H05148135 A JPH05148135 A JP H05148135A JP 35739091 A JP35739091 A JP 35739091A JP 35739091 A JP35739091 A JP 35739091A JP H05148135 A JPH05148135 A JP H05148135A
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JP
Japan
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cataplasm
layer
promoter
esp
pref
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JP35739091A
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English (en)
Inventor
Akira Yanagawa
明 柳川
Hidehito Takahashi
秀仁 高橋
Yutaka Mizushima
裕 水島
Toshiji Takeuchi
利治 武内
Motoo Nishimura
干夫 西村
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L T T KENKYUSHO KK
Original Assignee
L T T KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貼付剤において、そこに含まれている薬効
を有する成分を有効に人体に浸透させ、効果を挙げるこ
とを目的とし、従来の化学的成分ではない物理的成分を
用いる。 【構成】 セラミック粒子よりなる貼付剤用物理的吸
収促進剤、及び該セラミック粒子よりなる貼付剤用物理
的吸収促進剤を含む貼付剤よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貼付剤用物理的吸収促
進剤及びそれを含む貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】貼付剤において、そこに含まれている薬
効を有する成分を有効に人体に浸透させ、効果を挙げる
ことは、極めて望まれることである。そのため、貼付剤
の支持体層や粘着層に、種々の化学的成分を添加するこ
とが行われ、化学的成分の例として例えば脂肪酸エステ
ル例えばメチルリシノート又はジエチルセバケートが挙
げられる。しかしながら、薬効を有する成分を人体に浸
透させる成分として、化学的成分ではなく、物理的成分
を用いることは、まだ実用に供されていない。化学的成
分は、物理的成分より皮膚に及ぼす作用がかなり強いも
のと考えられるので、優れた物理的成分を開発すること
は極めて必要なことである。
【0003】
【発明の概要】本発明者は、優れた貼付剤用物理的吸収
促進剤について検討した結果、本発明を見出した。
【0004】本発明は、セラミック粒子よりなる貼付剤
用物理的吸収促進剤並びに該吸収促進剤を含む貼付剤に
関する。
【0005】本発明でいう貼付剤には、パップ剤及びテ
ープ剤が含まれる。
【0006】本発明で用いられるセラミック粒子のセラ
ミックは、種々の起源のものを用いることができる。例
えば、炭化珪素、窒化珪素、チタニア、チタン酸バリウ
ムなどが挙げられ、例えば、SiO.Al.M
gO.Fe.TiO.CaO.NaOを用い
ることができる。そして、ヒトの皮膚の分光透過特性と
反射率とを考慮すると、用いるセラミックの遠赤外線特
性が4−20μm好ましくは5−18μm最も好ましく
は6−14μmのものが好適である。セラミックの粒子
のサイズは、技術的に可能な限り微細であるのが、その
効果の発現のために好ましい。例えば、平均粒度0.1
−100μ、好ましくは0.5−80μ、さらに好まし
くは1−50μのものが好適である。
【0007】本発明の吸収促進剤は、パップ剤の剤型の
場合は、布に適用される剤そのもの、そしてテープ剤の
剤型の場合は、その支持体剤層及び粘着層の何れかに分
散して加えられる。その添加は、好ましくは、パップ剤
の場合は、パップ剤を構成する他の成分と十分に混和し
均一に分散させることにより行われ、テープ剤の場合
は、支持体剤層又は粘着層を製造する際、他のこれら層
を形成する成分と十分に混和し均一に分散させることに
より行われる。そして、テープ剤では、本発明の吸収促
進剤を支持体剤層に添加した方が、粘着層に添加した場
合に比べて、優れた効果が得られる場合がある。
【0008】本発明の吸収促進剤の使用量は、使用され
る薬剤の種類により異なるが、例えばパップ剤では、パ
ップ剤それ自体、そしてテープ剤では、支持体層又は粘
着層に使用される材料の1−80重量%、好ましくは5
−60重量%、最も好ましくは8−45重量%である。
【0009】本発明の吸収促進剤が用いられる貼付剤
は、その組成は、従来、当業者が使用してきたものを用
いることができ、特別に変更を要しない。従って、化学
的成分を吸収促進剤として用いる場合に比較して、溶媒
などの検討を加える必要がなく、又その際検討された溶
媒などにより組成が制限されない。そして、本発明の吸
収促進剤とともに用いられる薬剤としての有効成分は、
外用薬として有効な成分であれば、その種類を問わな
い。このことも、化学的成分を使用する場合に比べて、
薬剤との相互作用を考慮する必要がなく、優れた点であ
る。本発明の吸収促進剤とともに使用できる薬剤として
の有効成分は、例えば鎮痛剤、消炎剤などを挙げること
ができ、具体的にはインドメサシン、副腎皮質ホルモン
などがある。
【0010】本発明の吸収促進剤は、その性質上、人体
に有害な作用を及ぼすことがなく、安心して使用するこ
とができる。
【0011】本発明の吸収促進剤を含む貼付剤の製造
は、当業者が従来から行っている方法により行うことが
できる。その例を挙げれば、以下の通りである。
【0012】パップ剤の場合は、例えば局方に記載して
いるように行われ、本発明の吸収促進剤及び医薬品の粉
末をグリセリン、水又は他の物質と混合し、均等に混和
することにより得られる。そして、グリセリン及び水の
以外の他の物質としては、例えばアクリル酸、EDT
A、酒石酸、ポリアクリル酸ナトリウム、HPMC、メ
タ珪酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム
を挙げることができる。これらの使用量は、従来から使
用されている量である。
【0013】テープ剤では、その構成は、例えば、その
断面が、粘着層、支持体剤層、基材、剥離処理剤層より
なるもの、又は剥離用材層、粘着層、支持体剤層、基
材、表面加工剤層よりなるものが挙げられる。そして、
その原料としては、基材では、例えば布、織物、不織布
を用いる。支持体剤は、基材に粘着剤を強く結び着ける
ものであり、粘着剤と同一系の弾性体へ充填剤を配合
し、粘着剤より高い凝集力をもたせている。粘着剤とし
ては、一般にゴム系の粘着剤が用いられる。粘着剤に
は、弾性体、充填剤、油脂類、粘着付与剤、酸化防止
剤、かぶれ防止剤などを含む。弾性体としては、天然ゴ
ム又は合成ゴム例えばスチレン・ブタジエン共重合体、
ブチルゴム、ポリイソブチレン、ポリアルキルアクリレ
ート、ポリアルキルビニルエーテルを用いる。充填剤と
しては、局方酸化亜鉛を用いる。油脂類としては、過度
の可塑性及び粘着性を保持するために用い、例えば動植
物油、ラノリン、ワセリン又は炭化水素低重合体を用い
る。粘着付与剤として例えば天然樹脂、その誘導体又は
合成樹脂例えばポリテルペン樹脂、石油樹脂、ロジン、
水添ロジン、そのエステル、油溶性フェノール樹脂を用
いるが、弾性体との相溶性の良いものを用いる。又酸化
防止剤は、空気中の酸素による高分子物質の酸化を防
ぎ、粘着剤の寿命を延ばすために用い、例えばフェノー
ル系、アミン系又はキノン系の酸化防止剤を用いる。か
ぶれ防止剤は、例えば抗ヒスタミン剤例えばジフェンヒ
ドラミン、又は殺菌剤例えばアクリノール、ヘキサクロ
ロフェン、ヒビテンを使用する。剥離処理剤は、ロール
巻きにした場合、粘着剤未塗布面へ剥離処理を施す必要
があるので使用するものであり、例えばポリ塩化ビニ
ル、アクリル系、ウレタン系重合体が挙げられる。又、
剥離用材は、シート状にした場合、粘着層に貼りつける
もので、例えばかんれいしゃ、剥離剤を塗布した紙、プ
ラスチックフィルムを用いる。
【0014】本発明の吸収促進剤を含むテープ剤は、上
記の材料を用いて、支持体剤層及び剥離処理を施した基
材の支持体剤層面に粘着剤を塗布したものを、ロール状
に巻き取って所定の幅に裁断するか、又はシート状にし
剥離用材を貼りつけて平板に裁断することにより得る。
その塗布のやり方には、溶媒法及び熱圧法がある。溶媒
法では、酸化亜鉛、油脂を練り合わせたゴムを、適当な
大きさに切断し、粘着付与剤、酸化防止剤とともに炭化
水素系溶媒に均等に分散させて溶液とし、支持体剤層、
剥離処理をした基材へ均一な厚みになるように塗布し、
常温又は加温により溶媒を蒸発除去する。本発明の吸収
促進剤は、前記のゴムの練り合わせ時でも、又は分散し
た溶液の作成時でも、さらに基材の支持体剤層、剥離処
理時でも添加することができる。熱圧法では、ゴム、酸
化亜鉛、油脂、粘着付与剤、酸化防止剤をロールなどを
用いて均一に練り合わせ、熱、圧を加えたカレンダーを
用いて、支持体剤層、剥離処理をした基材へ均一の厚さ
になるように塗布する。この場合も、本発明の吸収促進
剤は、前記のゴムの練り合わせ時でも、又は基材の支持
体剤層、剥離処理時でも添加することができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を示す。
【0016】実施例 1 従来の熱圧法を用いて、テープ剤を製造した。この際、
基材としてナイロン不織布、ゴムとしてブチルゴム、油
脂としてラノリン、粘着付与剤としてポリテルペン樹
脂、酸化防止剤として2、4−ジ−第三級−ブチルp−
クレゾールを用い、支持体剤としてブチルゴムに酸化亜
鉛を加えたもの、剥離処理剤としてポリ塩化ビニルを用
いた。これら材料の使用量は、従来の通りであった。そ
して、平均粒度約3−30μのSiO.Al
MgO.Fe.TiO.CaO.NaOセラ
ミックス(遠赤外線特性、約8μm付近)を支持体層に
約30重量%になるように均一に混合し、さらにインド
メサシンを基材1cm当り約0.5mgになるように
含ませた。一方、コントロールとして、セラミックスを
含まないものを作った。
【0017】ハートレー系モルモット(体重200g)
1群5匹を用い、実験前日に腹部を剃毛した。モルモッ
トに、実験開始1時間前に25%ウレタンを腹腔内に投
与し、麻酔後に固定板に固定し、剃毛部に5.0cmX
3.5cmの大きさのテープ剤を貼り、経時的に心臓採
血を行った。採血は、実験開始時そして実験開始後2、
4、6時間毎に行い、血漿を採取し、ガスクロマトグラ
フィにより、インドメサシンの濃度を測定した。
【0018】セラミックスの含有の有無による血中濃度
の経時的変動は、貼付後2時間までは、セラミックスの
含有の有無にかかわらず、測定限界以下であった。しか
し、セラミックスを含有したものは、4時間後16.1
2ng/mL、6時間後33.34ng/mLであった
が、セラミックスを含まないものは、4時間後8.88
ng/mL、6時間後17.93ng/mLであり、血
中濃度に約2倍の差が認められた。
【0019】上記のテープ剤を用いて、慢性関節リウマ
チ12例、腰痛症4例、変形性関節症4例の計20症例
について検討した。セラミックスを含むものは、10例
中9例において有効であり、1例のみ不変であった。一
方、セラミックスを含まないものは、有効2例、無効8
例であった。
【0020】実施例 2 グリセリン50gを約2時間100−110℃に加熱し
脱水した。熱グリセリンに、カオリン微粉末20g及び
実施例1で用いたセラミックス粉末30gを少量ずつ加
え、攪拌しつつ室温に冷却した。さらに、インドメサシ
ンを5g加え、攪拌すると、パップ剤が得られた。
【0021】このパップ剤を、リントに塗布して、慢性
関節リウマチ、腰痛症、変形性関節症に患部に適用する
と、実施例1のテープ剤と同様な効果が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック粒子よりなる貼付剤用物理的
    吸収促進剤。
  2. 【請求項2】 セラミック粒子よりなる貼付剤用物理的
    吸収促進剤を含む貼付剤。
JP35739091A 1991-11-29 1991-11-29 貼付剤用物理的吸収促進剤及びそれを含む貼付剤 Pending JPH05148135A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002521427A (ja) * 1998-07-29 2002-07-16 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーム アーゲー ホルモンの経皮投与用エストラジオール含有パッチ
JP3190841U (ja) * 2013-11-22 2014-06-05 伸和 森脇 粘着面にサルチル酸メチル、抗ヒスタミン剤を添加し、かぶれの防止機能を持たせたテーピングテープまたは運動力学身体機能回復テープ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002521427A (ja) * 1998-07-29 2002-07-16 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーム アーゲー ホルモンの経皮投与用エストラジオール含有パッチ
JP3190841U (ja) * 2013-11-22 2014-06-05 伸和 森脇 粘着面にサルチル酸メチル、抗ヒスタミン剤を添加し、かぶれの防止機能を持たせたテーピングテープまたは運動力学身体機能回復テープ。

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