JPH05147524A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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JPH05147524A
JPH05147524A JP3337596A JP33759691A JPH05147524A JP H05147524 A JPH05147524 A JP H05147524A JP 3337596 A JP3337596 A JP 3337596A JP 33759691 A JP33759691 A JP 33759691A JP H05147524 A JPH05147524 A JP H05147524A
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JP
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brake
brake fluid
motor
cylinder
pressure
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JP3337596A
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Maaku Ebansu Uiriamu
ウイリアム・マーク・エバンス
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプの作動によりブレーキシリンダ圧を増
減させ、簡単かつ安価なブレーキ液圧制御装置を提供す
る。 【構成】 DCモータ64の非作動時にはギヤ60,6
2およびDCモータ64は空転し得る状態にあり、ブレ
ーキペダル10の踏込み時にはマスタシリンダ12とフ
ロントブレーキシリンダ28との間のブレーキ液の流れ
を許容する。アンチスキッド制御時にはまず、DCモー
タ64が正方向(時計方向)に回転させられ、フロント
ブレーキシリンダ28のブレーキ液がマスタシリンダ1
2に戻され、ブレーキシリンダ圧が減少させられる。車
輪のスリップ率が回復し始めればDCモータ64への供
給電流が減少させられて逆方向(反時計方向)に回転
し、フロントブレーキシリンダ28にブレーキ液が供給
されてブレーキシリンダ圧が増大させられる。この増減
の繰り返しによりスリップ率が適正範囲に回復させられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ液圧制御装置に
関するものであり、特に、装置の簡単化およびコストの
低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブレーキ液圧制御装置の中には、ブレー
キ操作部材の操作状態と直接的に関連しない高さにブレ
ーキシリンダの液圧(以下、ブレーキシリンダ圧と称す
る)を制御する装置であり、例えば、アンチスキッド制
御やトラクション制御を行う場合に用いられる。米国特
許第4,568,131号に記載のブレーキ液圧制御装
置はその一例である。このブレーキ液圧制御装置は、マ
スタシリンダとブレーキシリンダとを接続する液通路に
直列に設けられた一対のソレノイドバルブと、電動モー
タと、その電動モータによって駆動されるピストンポン
プとを備えている。一対のソレノイドバルブは、各ソレ
ノイドがいずれも消磁された状態ではマスタシリンダと
ブレーキシリンダとの間におけるブレーキ液の自由な流
れを許容し、2個のソレノイドがいずれも励磁された状
態ではマスタシリンダとブレーキシリンダとの間におけ
るブレーキ液の自由な流れを阻止するとともに、ピスト
ンポンプの作動によりブレーキシリンダからブレーキ液
が汲み上げられ、マスタシリンダに戻されることを許容
する。一対のソレノイドバルブの各ソレノイドがいずれ
も消磁された状態ではブレーキシリンダ圧が増大させら
れ、ソレノイドがいずれも励磁された状態ではブレーキ
シリンダ圧が減少させられるのであり、これら励磁,消
磁を適宜に行うことによりブレーキシリンダ圧を適切な
高さに制御することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
レーキ液圧制御装置においてホイールシリンダ圧を制御
するためには2個のソレノイドバルブとピストンポンプ
と電動モータとが必要であり、構造が複雑かつ高価とな
る問題があった。本発明は、構造が簡単かつ安価なブレ
ーキ液圧制御装置を提供することを課題として為された
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るブレーキ液
圧制御装置は、上記の課題を解決するために、(a)電
動モータと、(b)その電動モータを少なくとも一方向
に回転駆動し、あるいは非作動状態とするモータ制御手
段と、(c)ブレーキ液供給源とブレーキシリンダとを
接続する液通路に設けられ、電動モータを駆動源とする
ポンプであって、電動モータが上記少なくとも一方向に
回転駆動される場合に、ブレーキ液供給源のブレーキ液
をブレーキシリンダに供給する第一作動状態と、ブレー
キシリンダ内のブレーキ液をブレーキ液供給源に戻す第
二作動状態との少なくとも一方の状態で作動する一方、
電動モータの非作動時には、ブレーキ液供給源とブレー
キシリンダとの間におけるブレーキ液の流れに追従して
作動し、当該ポンプのブレーキ液供給源側ポートとブレ
ーキシリンダ側ポートとの間におけるブレーキ液の流れ
を許容するポンプとを含むことを要旨とするものであ
る。
【0005】
【作用】以上のように構成されたブレーキ液圧制御装置
においては、電動モータが正逆両方向に回転駆動される
場合にはポンプは第一作動状態と第二作動状態との両方
で作動し、ブレーキ液の供給と戻しとによりブレーキシ
リンダ圧を増減させる。また、電動モータがいずれか一
方向のみに回転駆動される場合には、ポンプは電動モー
タの回転駆動方向に応じて第一作動状態あるいは第二作
動状態で作動し、ブレーキシリンダ圧を増大させ、ある
いは減少させる。それに対し、電動モータが回転駆動さ
れず、非作動状態とされた場合には、ポンプがブレーキ
液供給源とブレーキシリンダとの間におけるブレーキ液
の流れを許容し、ポンプの作動によらずにブレーキシリ
ンダ圧が増減させられる。電動モータが一方向のみに回
転駆動される場合、ポンプはその逆方向のブレーキ液の
流れを許容する。
【0006】
【発明の効果】このように本発明によれば、ポンプを電
動モータによって駆動することによりブレーキシリンダ
圧を増大,減少させることができ、従来のようにソレノ
イドバルブを必要とせず、装置を単純かつ安価に構成す
ることができる。また、ブレーキ液供給源とブレーキシ
リンダとの間におけるブレーキ液の流れを許容する場合
には、電動モータを回転駆動しなければよく、ポンプの
作動によらずにブレーキ液が流れる状態を容易に生じさ
せることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明をアンチスキッド制御装置に適
用した場合を例に取り、図面に基づいて詳細に説明す
る。図4において10はブレーキペダルである。ブレー
キペダル10の踏込みにより、マスタシリンダ12の加
圧室に液圧が発生し、主液通路14およびその主液通路
14から分岐させられた4本の液通路としての分岐通路
16,18,20,22により、左右前輪24,26に
それぞれ設けられたブレーキのフロントブレーキシリン
ダ28,30および左右後輪32,34にそれぞれ設け
られたブレーキのリヤブレーキシリンダ36,38に伝
達される。符号40はリザーバであり、マスタシリンダ
12の加圧室に接続されている。
【0008】上記分岐通路16,18,20,22には
それぞれ、ブレーキシリンダ28,30,36,38に
できる限り近い位置にギヤポンプ44,46,48,5
0が設けられている。これらギヤポンプ44〜50の構
成はいずれも同じであり、フロントブレーキシリンダ2
8にブレーキ液を供給する分岐通路16に設けられたギ
ヤポンプ44について、図1〜図3に基づいて代表的に
説明する。
【0009】図1に示すように、ギヤポンプ44のハウ
ジング54には、分岐通路16のマスタシリンダ12側
の部分に接続されるブレーキ液供給源側ポートとしての
マスタシリンダ側ポート56と、フロントブレーキシリ
ンダ28側の部分に接続されるブレーキシリンダ側ポー
ト58とが形成されている。また、ハウジング54内に
は、2個のギヤ60,62が噛み合わされて収容されて
いる。これらギヤ60,62はハウジング54により互
に平行な軸線まわりに回転可能に支持されており、一方
のギヤ60には電動モータとしてのDCモータ64の出
力軸が連結されている。
【0010】DCモータ64が作動させられない状態で
は、ギヤ60,62およびDCモータ64は空転可能と
なる。そのため、ブレーキペダル10が踏み込まれ、マ
スタシリンダ12の加圧室からブレーキ液が押し出され
てハウジング54内に流入すれば、ギヤ60,62がブ
レーキ液の流れにより回転させられるとともにDCモー
タ64が回転し、ブレーキ液がフロントブレーキシリン
ダ28に流入することを許容する。
【0011】また、ブレーキペダル10の踏込みが緩め
られ、あるいは解除されれば、ブレーキ液はフロントブ
レーキシリンダ28からマスタシリンダ12に戻るが、
この場合にもギヤ60,62は、ハウジング54内に流
入したブレーキ液によって回転させられるとともにDC
モータ64が回転し、ブレーキ液がマスタシリンダ12
に戻ることを許容する。
【0012】それに対し、フロントブレーキシリンダ2
8の液圧が高くなり過ぎた場合には、DCモータ64が
正方向(図2において時計方向)に回転駆動されれば、
ギヤ60が時計方向に回転させられるとともにギヤ62
が反時計方向に回転させられ、分岐通路16のフロント
ブレーキシリンダ28側のブレーキ液がブレーキシリン
ダ側ポート58からハウジング54内に汲み込まれると
ともに、ギヤ60,62によりハウジング54の内周面
に沿ってマスタシリンダ側ポート56へ運ばれ、マスタ
シリンダ12に戻されてブレーキシリンダ圧が減少させ
られる。DCモータ64の正回転時に、ギヤポンプ44
は第二作動状態で作動するのである。
【0013】また、DCモータ64への供給電流が減少
させられれば、DCモータ64は減少前の供給電流に対
してギヤポンプ44の前後に発生していた液圧差に対抗
できなくなり、逆方向(図3において反時計方向)に回
転し、ブレーキ液がフロントブレーキシリンダ28側に
流れることを許容する。したがって、マスタシリンダ1
2側の高圧のブレーキ液がマスタシリンダ側ポート56
からハウジング54内に流入し、ギヤ60,62により
ハウジング54の内周面に沿ってブレーキシリンダ側ポ
ート58へ運ばれ、フロントブレーキシリンダ28に供
給されてその液圧が増大させられる。DCモータ64の
逆回転時に、ギヤポンプ44は第一作動状態で作動する
のである。
【0014】つまり、ギヤポンプ44の前後の圧力差と
その軸の軸トルクTとは比例関係にあり、また、軸トル
クTとDCモータ64への供給電流Iとの間には一定の
関係があるため、供給電流Iを増減させることによりブ
レーキシリンダ圧を任意に制御することができるのであ
る。
【0015】上記DCモータ64は、モータ制御手段と
しての電子制御ユニット70により制御される。電子制
御ユニット70には、図1に示すように、左右の前輪2
4,26および後輪32,34の各回転速度を検出する
車輪速度センサ72(図には左前輪24の回転速度を検
出する車輪速度センサ72のみが示されている)が接続
され、その検出結果が供給されるようになっており、電
子制御ユニット70はその検出結果に基づいて車輪のス
リップ率や車体速度等を演算し、アンチスキッド制御を
行う。
【0016】次に作動を説明する。車輪の回転を抑制す
べくブレーキペダル10が踏み込まれれば、マスタシリ
ンダ12の加圧室に発生した液圧がブレーキシリンダ2
8,30,36,38に供給される。この際、DCモー
タ64は作動させられておらず、4個のギヤポンプ4
4,46,48,50の各ギヤ60,62およびDCモ
ータ64は空転し得る状態にあり、ブレーキ液がマスタ
シリンダ12とブレーキシリンダ28,30,36,3
8との間を流れるとき、その流れを妨げることはなく、
ブレーキペダル10の踏込みに基づいてブレーキシリン
ダ圧が増減させられる。
【0017】ブレーキペダル10の踏込み力が過大とな
り、車輪のスリップ率が適正範囲を超えた場合には、電
子制御ユニット70はアンチスキッド制御を行う。な
お、フロントおよびリヤのブレーキシリンダ28,3
0,36,38はそれぞれ、ギヤポンプ44,46,4
8,50およびDCモータ64によって別々に液圧が制
御されるようになっており、アンチスキッド制御は、各
車輪のスリップ率の大きさに応じて行われる。
【0018】左前輪24を例に取れば、アンチスキッド
制御時にはまず、DCモータ64が図2に示すように正
方向に回転させられ、ギヤポンプ44によりフロントブ
レーキシリンダ28内のブレーキ液がマスタシリンダ1
2に戻されて減圧が行われる。この減圧により車輪のス
リップ率が回復し始めれば、DCモータ64への供給電
流Iが減少されてDCモータ64が両側の液圧差により
逆方向に回転させられ、ブレーキ液がフロントブレーキ
シリンダ28に供給され、その液圧が増大させられる。
そして、ブレーキシリンダ圧が繰り返し減少,増大させ
られ、車輪のスリップ率が適正範囲内の大きさに保たれ
る。
【0019】このように本実施例のアンチスキッド制御
装置によれば、ブレーキシリンダ圧の制御を、ギヤポン
プ44,46,48,50およびDCモータ64によっ
て行うことができ、ソレノイドバルブが不要であり、前
記米国特許第4,568,131号に記載の発明に比較
して装置を簡単かつ安価に構成することができる。ま
た、ギヤポンプ44,46,48,50およびDCモー
タ64は、できる限りブレーキシリンダ28,30,3
6,38に近い位置に設けられているため、ブレーキシ
リンダ圧を制御するために必要なブレーキ液の量が少な
く(例えば1cm3 )て済む。ブレーキシリンダ28,3
0,36,38までの距離が短いため、分岐通路16,
18,20,22を構成する管の脹らみやブレーキ液の
圧縮等によるブレーキ液の消費が少なくて済むからであ
り、応答性の高いモータを使用することにより、ブレー
キシリンダ圧の増減の応答性を向上させることができ
る。さらに、ブレーキ圧の増減に要するブレーキ液の量
が少なくて済むため、それによって装置を小形化するこ
とができる。また、ギヤポンプ44〜50とマスタシリ
ンダ12との距離が遠いため、ギヤ44,46,48,
50とブレーキシリンダ28,30,36,38との間
にブレーキ液の出入りがあっても、それがマスタシリン
ダ12に伝達されるまでに管の膨らみやブレーキ液の圧
縮により吸収され、ブレーキペダル10のキックバック
の発生が少なくて済む。さらに、電気系統の異常等、何
らかの異常が発生して正常にアンチスキッド制御を行う
ことができない場合には、アンチスキッド制御を解除す
るのであるが、その場合にはDCモータ64への電流の
供給を止めるのみでよく、容易に解除することができ
る。また、本液圧ブレーキ装置においては、ブレーキ液
中において生じ、あるいはブレーキ液中に混入した気泡
はギヤポンプ44〜50によるブレーキ液の送りと共に
ブレーキシリンダ28,30,36,38に運ばれ、ブ
レーキシリンダ28,30,36,38に設けられた空
気抜き手段により大気に放出されるのであり、容易に空
気抜きを行うことができる。さらに、本液圧ブレーキ装
置においては、アンチスキッド制御を行う場合のみにD
Cモータ64を駆動する電流を供給すればよい利点もあ
る。さらにまた、ギヤポンプ44,46,48,50の
回転角度および回転方向を検出すれば、マスタシリンダ
12からブレーキシリンダ28,30,36,38に供
給されたブレーキ液の量と、ブレーキシリンダ28,3
0,36,38からマスタシリンダ12側に戻されたブ
レーキ液の量とがわかる。ブレーキ液の量とブレーキシ
リンダ圧との関係は予めわかっており、検出したブレー
キ液量からブレーキシリンダ圧を求めることができるの
である。
【0020】なお、上記実施例においてアンチスキッド
制御の増圧時には、DCモータ64への供給電流が減少
させられるようになっていたが、それに加えてDCモー
タ64を逆方向に回転させ、ギヤポンプ44〜50を積
極的に逆回転させてブレーキ液を供給させることによ
り、ブレーキシリンダ液圧を増大させてもよい。
【0021】また、上記液圧ブレーキ装置において、ギ
ヤ60,62,DCモータ64は慣性や抵抗が小さいも
のとされ、ブレーキ液が遅れなくブレーキシリンダ2
8,30,36,38に供給され、マスタシリンダ12
に戻されるため、ブレーキペダル10の踏込み操作によ
ってブレーキシリンダ圧が制御される場合に支障は生じ
ないが、遅れが生ずるならば、強制的にブレーキシリン
ダ28,30,36,38にブレーキ液を供給し、ある
いはマスタシリンダ12に戻すようにすればよい。例え
ば、ブレーキペダル10の踏込みを解除する場合には、
解除後、DCモータ64に一定時間一定の小電流を供給
して小さいトルクで正方向に回転させ、ブレーキシリン
ダ28,30,36,38に残りがちなブレーキ液をマ
スタシリンダ12に戻すようにするのである。また、比
較的必要性は少ないが、ブレーキペダル10の踏込み時
には、DCモータ64に逆向きの一定小電流を供給して
逆方向に回転させ、ブレーキシリンダ28,30,3
6,38へのブレーキ液の流れを助長することも可能で
ある。
【0022】さらに、分岐通路16,18,20,22
にそれぞれ、ギヤポンプ44,46,48,50をバイ
パスするバイパス通路を設けるとともに、それらバイパ
ス通路にそれぞれ電磁開閉弁を設け、ブレーキペダル1
0の踏込みによって車輪の回転を抑制する場合には、電
磁開閉弁を開いてブレーキ液がバイパス通路を通って遅
れなくブレーキシリンダ28,30,36,38に供給
され、マスタシリンダ12に戻るようにしてもよい。こ
の電磁開閉弁はアンチスキッド制御時には閉じてギヤポ
ンプ44,46,48,50にブレーキ液を送らせるよ
うにする。
【0023】また、上記実施例のアンチスキッド制御装
置において、電子制御ユニット70にトラクション制御
を行うためのプログラムを設ければ、他に装置を付加す
ることなく、トラクション制御を行うことができる。ト
ラクション制御は、加速時に駆動車輪のスリップが増大
した場合、その回転を抑制することにより過大なスリッ
プを防止する制御であり、車輪の回転を抑制するために
ブレーキシリンダにブレーキ液を供給すべく、該当する
ギヤポンプを作動させるのである。トラクション制御が
行われるとき、ブレーキペダル10は踏み込まれておら
ず、マスタシリンダ圧は0kg/cm2であるため、従来はポ
ンプおよびアキュムレータを備えた動力液圧源を設け、
高圧のブレーキ液をブレーキシリンダに供給するように
されていたのであるが、上記アンチスキッド制御装置に
よれば、マスタシリンダ圧が0kg/cm2であってもギヤポ
ンプによりブレーキ液をブレーキシリンダに送ってブレ
ーキシリンダ圧を発生させることができるため、動力液
圧源を設ける必要がなく、簡単な構成で容易にトラクシ
ョン制御を行うことができるのである。この場合には、
ブレーキシリンダ圧の増圧時にDCモータ64を逆方向
に回転させてブレーキ液をブレーキシリンダに送る一
方、制御が開始されればブレーキシリンダ圧の方がマス
タシリンダ圧より高くなるのが普通であるため、ブレー
キシリンダ圧の減圧時にDCモータ64への供給電流を
減少させ、正回転によりブレーキ液のマスタシリンダ1
2への戻りを許容することとなる。
【0024】さらに、上記アンチスキッド制御装置は、
自動追従走行を行う場合等にも、電子制御ユニット70
に自動追従走行用のプログラムを設けることにより使用
することができる。自動追従走行制御は、車間距離を自
動的に車速等に見合った適切な大きさに保つ制御であ
り、エンジンの出力制御と共にブレーキシリンダ圧をギ
ヤポンプの作動によって増減させ、車輪の回転を抑制,
解除することが必要なのである。
【0025】さらにまた、本発明は、アンチスキッド制
御,トラクション制御,追従走行制御の他、ブレーキ操
作部材の操作量に応じて目標制御量を決定するととも
に、実際の制御量を検出し、目標制御量となるように車
輪の回転を抑制する制動効果制御を行うためのブレーキ
液圧制御装置にも適用することができる。
【0026】また、上記実施例においてポンプとしてギ
ヤポンプが使用されていたが、ベーンポンプ等、他のタ
イプのポンプを用いることも可能である。
【0027】さらに、上記実施例においてブレーキ液供
給源はマスタシリンダとされていたが、リザーバでもよ
い。
【0028】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアンチスキッド制御装
置を備えた液圧ブレーキ装置の左前輪系統を取り出して
示す図である。
【図2】上記アンチスキッド制御装置を構成するギヤポ
ンプおよびDCモータのブレーキシリンダ圧の減圧時に
おける作動状態を示す図である。
【図3】上記ギヤポンプおよびDCモータのブレーキシ
リンダ圧の増圧時における作動態を示す図である。
【図4】上記液圧ブレーキ装置の系統図である。
【符号の説明】
12 マスタシリンダ 16,18,20,22 分岐通路 28,30 フロントブレーキシリンダ 36,38 リヤブレーキシリンダ 44,46,48,50 ギヤポンプ 56 マスタシリンダ側ポート 58 ブレーキシリンダ側ポート 60,62 ギヤ 64 DCモータ 70 電子制御ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータと、 その電動モータを少なくとも一方向に回転駆動し、ある
    いは非作動状態とするモータ制御手段と、 ブレーキ液供給源とブレーキシリンダとを接続する液通
    路に設けられ、前記電動モータを駆動源とするポンプで
    あって、前記電動モータが前記少なくとも一方向に回転
    駆動される場合に、ブレーキ液供給源のブレーキ液をブ
    レーキシリンダに供給する第一作動状態と、ブレーキシ
    リンダ内のブレーキ液をブレーキ液供給源に戻す第二作
    動状態との少なくとも一方の状態で作動する一方、電動
    モータの非作動時には、ブレーキ液供給源とブレーキシ
    リンダとの間におけるブレーキ液の流れに追従して作動
    し、当該ポンプのブレーキ液供給源側ポートとブレーキ
    シリンダ側ポートとの間におけるブレーキ液の流れを許
    容するポンプとを含むことを特徴とするブレーキ液圧制
    御装置。
JP3337596A 1991-11-27 1991-11-27 ブレーキ液圧制御装置 Pending JPH05147524A (ja)

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