JPH0514688U - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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Publication number
JPH0514688U
JPH0514688U JP6987891U JP6987891U JPH0514688U JP H0514688 U JPH0514688 U JP H0514688U JP 6987891 U JP6987891 U JP 6987891U JP 6987891 U JP6987891 U JP 6987891U JP H0514688 U JPH0514688 U JP H0514688U
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
air bag
chamber
oil
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Pending
Application number
JP6987891U
Other languages
English (en)
Inventor
耕三 山本
Original Assignee
カヤバ工業株式会社
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ内に収納された空気袋のよるオイル
の流れの妨害と、オイルの噴流による空気袋の破損を防
ぎ、常に安定した緩衝力を維持する緩衝器の提供を目的
としている。 【構成】 減衰力発生機構を備えたピストン2をシリン
ダ1内に収納するとともに、当該シリンダ1の一端に空
気袋16を備え、上記空気袋16に向き合う上記ピスト
ン2の面にガイド部材17を備えた構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、シリンダ型緩衝器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3〜5は従来の緩衝器である。シリンダ1の内部にはピストン2が移動自在 に収納されている。このピストン2にはピストンロッド3の一端が固定され、こ のピストン2により区画されたシリンダ1内の室aと室bにはオイルが充満して ある。一方、ピストンロッド3の他端は、ベアリング4、シ−ル5、ワッシャ− 6を介してシリンダ1から外部に突き出し、その先端にはブラケット7が設けて ある。またシリンダヘッド8にも同様なブラケット9が設けてある。 また上記ピストン2には室aと室bとを連通する連通孔10が形成され、この 連通孔10の室a側にはノンリタ−ンバルブ11が配置してある。このノンリタ −ンバルブ11は、バルブストッパ14間に介装されているリ−フスプリング1 3によって連通孔10側へ当接され、またノンリタ−ンバルブ11にはオリフィ ス12が設けてある。また、ピストン2外周にはOリング15が取り付けてある 。
【0003】 シリンダ1内のシリンダヘッド8側には、空気袋16が収納されている。この 空気袋16は、薄い袋に気体を入れたもので、ピストン2を移動させる時、シリ ンダ1内の室aと室bとの体積差を補償する働きと、クッションの働きをする。
【0004】 以上のような構成の緩衝器は、次のように動作する。シリンダ1が収縮する方 向に力が加わった時、ピストン2は室b側に移動する。このとき、室bは収縮さ れるので、室bのオイルは加圧される。この圧力作用によりノンリタ−ンバルブ 11がリ−フスプリング13の力に抗して開弁し連通孔10を通って室bのオイ ルを室aに大きな抵抗を付与することなく移動する。つまりピストン2、及びピ ストンロッド3も大きな抵抗を伴うこともなく移動し、最終段階では空気袋16 がクッション機能を発揮して衝撃を緩和する。
【0005】 今度は逆に、シリンダ1が伸長する方向に力が加わると、ピストン2が室a側 に移動する。したがって今度は、室aが収縮され、これによる圧力作用でノンリ タ−ンバルブ11はピストン2に押しつけられ連通孔10は閉鎖される。よって 、室a側のオイルは、ノンリタ−ンバルブ11のオリフィス12を介してのみ室 b側に移動するため、大きな減衰力が発生する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の緩衝器では、図4、5に示すようにピストン2が室b側に 移動して空気袋16を押す位置まで移動した時、室b内のオイルは上記のとおり 連通孔10を通って室a側に移動する。このとき、空気袋16の一部分が、オイ ルと一緒に連通孔10に吸い込まれる。この結果、連通孔10は塞がれてしまい 、室aと室b間のオイルの流れが止められてしまうという問題があった。また場 合によっては吸い込まれた空気袋10の一部分は破損してしまい、空気袋10と しての機能を損なってしまうという問題もあった。さらに、ピストンが室a側に 移動するとき、オイルは上記のとおりノンリタ−ンバルブ11のオリフィス12 で絞られるため、噴流となって空気袋16を直撃し破損させてしまうという問題 もあった。
【0007】 この考案の目的は、シリンダ内に収納された空気袋によるオイルの流れの妨害 と、オイルの噴流による空気袋の破損を防ぎ、常に安定した緩衝力を維持する緩 衝器の提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためにこの考案では、シリンダ内に減衰力発生機構を持 つピストンと上記ピストンを担うピストンロッドを収納し、上記ピストンにより 区画される上記シリンダ内の両側室に流体を充満させると共に、上記シリンダ内 の一端に上記両側室間の体積差補償機能とクッション機能を発揮する空気袋を備 えた緩衝器において、上記ピストンの上記空気袋と向き合う面に、上記ピストン と上記空気袋との接触を防止するためのガイド部材を備えた構成としている。
【0009】
【作用】
ピストンにガイド部材を取り付けてあるので、シリンダが収縮した後すぐに伸 長しても、直接ピストンが空気袋に触れることはない。したがって、空気袋の一 部分が減衰力発生機構に干渉して、減衰力発生機構を妨害することがない。また 、シリンダが収縮する時に働くピストン内の減衰力発生機構から噴出する噴流が 、空気袋を直撃し当該空気袋を破損することがないので、安定した緩衝機能を発 揮することができる。
【0010】
【実施例】
図1、2は、本考案の実施例であり、従来例と同一の構成要素に関しては同一 符号を用いると共にその詳細な説明を省略する。 シリンダ1の内部にはピストン2が移動自在に収納されている。このピストン 2にはピストンロッド3の一端が取りつけられ、またこのピストン2により区画 されたシリンダ1内の室aと室bにはオイルが充満してある。またピストンロッ ド3の他端は、ベアリング4、シ−ル5、ワッシャ−6を介してシリンダ1から 外部へ突き出し、その先端にはブラケット7が設けてある。またシリンダヘッド 8にも同様なブラケット9が設けてある。 また、シリンダ1内のシリンダヘッド8側には、空気袋16が収納されている 。この空気袋16は、薄い袋に空気を入れたもので、ピストン2を移動させる時 、シリンダ1内の室aと室bとの体積差を補償する働きと同時に、クッションの 働きをする。
【0011】 上記ピストン2には室aと室bとを連通する連通孔10が形成してある。この 連通孔10の室a側にはノンリタ−ンバルブ11が配置してある。このノンリタ −ンバルブ11にはオリフィス12が設けてあり、リ−フスプリング13で押し つけてある。このリ−フスプリング13はバルブストッパ14によって保持され ている。そして、ピストン2外周にはOリング15が取り付けてある。さらにこ のピストン2の室b側の面にはガイド部材17が取りつけてある。このガイド部 材17は断面がコの字型で、ちょうどビンの口を閉める底の浅いキャップに似た 形状をしている。このガイド部材17の側面に沿って数本のスリット18がまた 、底部の中心に孔19が設けられている。そしてこのガイド部材17をピストン 2の室b側の面に取り付けている。その取りつけ方は、ピストン2にガイド部材 17をかぶせる向きにして、ピストン2の面とガイド部材17の底との間に空間 cを設けるように取り付けてある。
【0012】 以上のような構成の本実施例は、次のように動作する。まず、シリンダ1が収 縮する方向に力が加わった時、ピストン2は室b側に移動する。このとき、室b は収縮されるので、室bのオイルは加圧される。この圧力作用によりノンリタ− ンバルブ11がリ−フスプリング13の力に抗して開弁することで連通孔10を 通って室bのオイルが室aに大きな抵抗を伴うことなく移動する。この時、空気 袋16がオイルの流れに引かれて連通孔10に向かおうとするが、空気袋16は ガイド部材17の底面で押されられるので、連通孔10内に吸引されることがな い。したがって、連通孔10は何の抵抗もなくオイルを通すので、ピストン2、 及びピストンロッド3も大きな抵抗を伴うこともなく移動し、最終段階ではガイ ド部材17によって押えられた空気袋16が、クッション機能を発揮して衝撃を 緩和する。
【0013】 今度は逆に、シリンダ1が伸長する方向に力が加わると、ピストン2が室a側 に移動する。したがって今度は、室aの体積が収縮され、これによる圧力作用で ノンリタ−ンバルブ11はピストン2に押しつけられ連通孔10は閉鎖される。 よって、室a側のオイルは、ノンリタ−ンバルブ11のオリフィス12を介して のみ室b側に移動する。この時、オリフィス12を通過したオイルは、噴流とな って室b側の連通孔10から吹き出す。吹き出したオイルはガイド部材17に当 たり噴流の力が弱まる。勢いの弱まったオイルはスリット18や孔19から室b 全体に行きわたる。このため、噴流となったオイルが直接空気袋16に当ること がないので空気袋16を傷めることがない。
【0014】
【効果】
ピストンの空気袋側に取り付けられたガイド部材が、ピストンと空気袋の間に 空間を作る。これにより、ピストン移動時、空気袋がオイルとともに吸引され、 ピストン内の連通孔をふさぎ緩衝器の機能を妨害することがない。また、空気袋 の破損も防ぐことができることから常に安定した緩衝機能が発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図である。
【図2】実施例の部分断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】従来例の部分断面図である。
【図5】従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストン 3 ピストンロッド 16 空気袋 17 ガイド部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に減衰力発生機構を持つピス
    トンと上記ピストンを担うピストンロッドを収納し、上
    記ピストンにより区画される上記シリンダ内の両側室に
    流体を充満させると共に、上記シリンダ内の一端に上記
    両側室間の体積差補償機能とクッション機能を発揮する
    空気袋を備えた緩衝器において、上記ピストンの上記空
    気袋と向き合う面に、上記ピストンと上記空気袋との接
    触を防止するためのガイド部材を備えてなる緩衝器。
JP6987891U 1991-08-07 1991-08-07 緩衝器 Pending JPH0514688U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6987891U JPH0514688U (ja) 1991-08-07 1991-08-07 緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6987891U JPH0514688U (ja) 1991-08-07 1991-08-07 緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0514688U true JPH0514688U (ja) 1993-02-26

Family

ID=13415477

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JP6987891U Pending JPH0514688U (ja) 1991-08-07 1991-08-07 緩衝器

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833839B2 (ja) * 1978-06-13 1983-07-22 神崎製紙株式会社 感熱記録体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833839B2 (ja) * 1978-06-13 1983-07-22 神崎製紙株式会社 感熱記録体

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