JPH05145718A - フアクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、送信者が意図した原稿サイズで
必ず受信記録が行えるファクシミリ装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 この発明は、サイズの異なる複数の記録紙を
具備し、受信した原稿サイズによって記録紙を選択し記
録を行なうファクシミリ装置に於いて、現在設定されて
いる受信条件と受信記録を行う記録紙の有無を判断する
判定手段と、受信画像情報を記憶する記憶手段と、前記
判定手段にて受信した受信画像に対応する記録紙がない
場合に、前記記憶手段に受信画像情報を記憶し、受信原
稿サイズと一致する記録紙がセットされた時点で記憶し
た受信画像情報を記録紙に記録するように制御する手段
と、を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数のサイズの記録紙を選択でき
記録を行なうファクシミリ装置では、画像情報を受信し
記録する際、例えば、Ａ４サイズ、Ｂ４サイズの記録紙
を具備するファクシミリ装置であれば、送信されてきた
画像データがＡ４幅であればＡ４サイズの記録紙を選択
し、Ｂ４幅であればＢ４サイズの記録紙を選択し、記録
を行なっている。

【０００３】このような装置で、例えば、Ａ４サイズの
記録紙がなく、ファクシミリ装置にＢ４サイズの記録紙
しかセットしていない時に、Ａ４幅の画像データを受信
した場合、Ｂ４幅の記録紙で記録を行なっていた。ま
た、Ａ４の記録紙しかない場合、通信相手機に受信能力
がＡ４サイズのみと宣言し、送信側がＢ４サイズの原稿
を送ろうとしてもＡ４サイズに縮小して送受信が行われ
ていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のファクシミリ装置に於ては、送信者が意図した原稿サ
イズで必ずしも受信できないという問題点があった。例
えばＡ４サイズの受信原稿がＢ４サイズの記録紙に出力
された場合、ファイリング等しずらく、Ａ４サイズに切
断するか、コピーをとってサイズを合わせる等の手間が
必要であった。また、Ａ４の記録紙しかない場合、Ｂ４
サイズの送信原稿は、Ａ４サイズに縮小して送信される
ため、記録画像が見にくくなるという問題があった。

【０００５】この発明は、上述した問題点を解消し、送
信者が意図した原稿サイズで必ず受信記録が行えるファ
クシミリ装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【問題を解決するための手段】この発明は、サイズの異
なる複数の記録紙を具備し、受信した原稿サイズによっ
て記録紙を選択し記録を行なうファクシミリ装置に於い
て、現在設定されている受信条件と受信記録を行う記録
紙の有無を判断する判定手段と、受信画像情報を記憶す
る記憶手段と、前記判定手段にて受信した受信画像に対
応する記録紙がない場合に、前記記憶手段に受信画像情
報を記憶し、受信原稿サイズと一致する記録紙がセット
された時点で記憶した受信画像情報を記録紙に記録する
ように制御する手段と、を備えてなる。

【０００７】

【作用】この発明のファクシミリ装置は、ユーザーが受
信原稿を同一サイズの記録紙に出力するように設定して
いた場合、受信動作時に現在セットされている記録紙サ
イズを検出し、該当する記録紙がない場合は、記憶手段
に受信画像情報を記憶し受信する。受信画像情報を記憶
したは一致する記録紙がセットされるのを待って出力す
る。この様に、受信側では送信者が意図した原稿サイズ
で受信画を得ることができる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明に係わるファクシミリ装置の
一実施例を図面に従い説明する。図１は、この発明に係
わるファクシミリ装置の一実施例を示すブロック図であ
る。

【０００９】図１において、１はこのファクシミリ装置
の主制御部で、マイクロプロセッサ及び制御手順を記録
したプログラムメモリ等を含み、図３ないし図６に示す
フローチャートに従った制御を行う。２はオペレータが
操作するキー入力部で送信動作、受信動作などの設定を
行う。３は通信制御部であり、モデム等を含み回線との
通信制御を行なう。４は送信原稿を読み取る読み取り制
御部であり、ＣＣＤまたは密着センサー等を含み、原稿
から読み取られた信号をデジタル情報として、ページメ
モリ６へ送出する。

【００１０】ページメモリ６は、読み取られた画像信号
及びプリントアウトするための受信画像を蓄える。５
は、符号化復号化を行う符号・復号制御部であり、ペー
ジメモリ６に記憶されている画信号をＭＨまたはＭＲ等
の符号化処理を行ない、符号化された符号データは符号
メモリ８に一次蓄えられ、通信制御部３を介して、回線
に送られる。また、符号・復号制御部５は通信制御部３
から送られる受信信号をディジタル画信号に復号し、こ
の復号した信号をページメモリ６に送り、ページメモリ
６はプリントアウトするための受信画像として記憶す
る。

【００１１】７はページメモリ６に記憶された受信信号
を記録紙に記録するプリンタで、それぞれサイズの異な
る記録紙を供給する記録紙カセット（図示しない）が複
数セットされ、セットされたカセットによりそれぞれの
記録紙サイズを認識できる機能を有している。本実施例
に於ては、Ａ４サイズ、Ｂ４サイズの記録紙に記録を可
能としている。

【００１２】この発明は、受信原稿サイズと一致した記
録紙がなかった場合、すなわち異なるサイズの記録紙が
ある場合、ユーザーの設定によりその受信動作を異なる
サイズの記録紙に記録し出力する動作モード、或るいは
受信動作としては一旦ページメモリ６に受信信号を記録
させるいわゆる代行受信動作を行ない、受信原稿サイズ
と一致する記録紙がプリンタ７にセットされた時点で、
自動的に記録し出力する動作モードに切り替えるように
オペレータがキー入力部２で設定可能なように構成され
ている。そして、この様に代行受信された受信原稿は、
受信サイズと同じサイズの記録紙がプリンタ７にセット
された場合に記録される。

【００１３】次に、上記の如く構成される実施例の動作
を主制御部１により実行される図２ないし図６のフロー
チャートに従い説明する。

【００１４】今、プリンタ７にＢ４サイズの記録紙のみ
がセットされていて、送信側がＡ４サイズの原稿を送信
しようとしているとする。

【００１５】図２に示すように、受信動作が開始される
と、まず現在セットされている記録紙の状態を確認する
（ステップＳ１、Ｓ２、Ｓ３）。現条件ではへ進む。
即ち図５のステップＳ１２へ進む。

【００１６】ステップＳ１２では、受信能力としてＢ
４、Ａ４サイズの受信が可能と送信側へ宣言を行いステ
ップＳ１３へ進む。この処理は一般にＧ３規格のファク
シミリ装置では手順のＤＩＳ内で行われる。

【００１７】ステップＳ１３では、送信されてきた原稿
サイズがＢ４かどうか判断し、Ｂ４サイズであればステ
ップＳ１４に進み、Ａ４サイズであればステップＳ１５
に進む。現条件では、ステップＳ１５へ進む。ステップ
Ｓ１５では現在設定されている受信条件が、該当する記
録紙がない場合には代行受信を行う条件かどうかチェッ
クする。以下、該当する記録紙がない場合には代行受信
を行う条件を「設定Ａ」という。「設定Ａ」の状態であ
ればステップＳ１６へ進み、ステップＳ１６にて、受信
画信号をページメモリ７に格納し、受信動作を終了す
る。即ち、通信終了後、送られてきた原稿サイズと同じ
サイズの記録紙がセットされたときに記録を行うために
代行受信動作が行われる。

【００１８】ステップＳ１５にて設定されている受信条
件が設定Ａの状態でなければ、ステップＳ１７へ進み、
Ｂ４サイズの記録紙にＡ４サイズで送られてきた受信画
を記録し、受信動作をする。

【００１９】図７にＡ４のサイズの画像をＢ４の記録紙
に記録して場合と、設定Ａの条件を満たして代行受信を
行いＡ４サイズの記録紙に記録した時の対応図を示す。
（ａ）は送信原稿を示し、この例ではＡ４サイズであ
る。（ｂ）は、従来装置で、Ｂ４記録紙上にＡ４受信が
を記録した場合、（ｃ）は、この発明にて代行受信を行
いＡ４サイズの記録紙がセットされた時に受信画を記録
紙た状態を示す。この様に、送信されてきた原稿と同じ
サイズの記録紙がない場合に代行受信を行い、同じサイ
ズの記録紙がセットされたときに出力することにより、
無駄のない、また送信者の意図に合った受信画が得られ
る。

【００２０】プリンタ７にＡ４サイズの記録紙のみがセ
ットされている場合につき説明する。受信動作が開始さ
れると、現在セットされている記録紙の状態を確認する
（ステップＳ１、Ｓ２、Ｓ３）。この条件ではへ進
む。即ち図４のステップＳ６へ進む。

【００２１】ステップＳ６では現在設定されている受信
条件が、「設定Ａ」であるか否かのチェックを行い「設
定Ａ」の状態であればステップＳ７へ進み、ステップ７
で、受信能力としてＢ４、Ａ４サイズの受信が可能と送
信側へ宣言を行いステップＳ９へ進む。

【００２２】ステップＳ９では、送信されてきた原稿サ
イズがＢ４かどうか判断し、Ｂ４サイズであればステッ
プＳ１０に進み、Ａ４サイズであればステップＳ１１に
進む。

【００２３】送信されてきた原稿サイズがＢ４の場合に
は、ステップＳ１０にて、代行受信動作が行われ、受信
動作を終了する。

【００２４】一方、ステップＳ６で、現在設定されてい
る受信条件が「設定Ａ」でない場合にはステップＳ８に
進み、ステップＳ８では、受信能力としてＡ４サイズの
受信が可能と送信側へ宣言を行いステップＳ１１へ進
む。

【００２５】ステップＳ１１において、受信された信号
をプリンタ７でＡ４サイズの記録紙に記録紙受信動作を
終了する。

【００２６】プリンタ７にＡ４サイズ及びＢ４サイズの
記録紙がセットされている場合につき説明する。受信動
作が開始されると、現在セットされている記録紙の状態
を確認する（ステップＳ１、Ｓ２、Ｓ３）。この条件で
はへ進む。即ち図３のステップＳ４へ進む。

【００２７】ステップＳ４で、受信能力としてＢ４、Ａ
４サイズの受信が可能と送信側へ宣言を行いステップＳ
５へ進む。

【００２８】ステップＳ５で、送信されてきた原稿サイ
ズの記録紙を選択してプリンタ７で記録紙に記録し、受
信動作を終了する。

【００２９】プリンタ７にＡ４サイズ及びＢ４サイズの
どちらの記録紙もセットされていない場合につき説明す
る。受信動作が開始されると、現在セットされている記
録紙の状態を確認する（ステップＳ１、Ｓ２、Ｓ３）。
この条件ではへ進む。即ち図６のステップＳ１８へ進
む。そして、ステップＳ１８にて、代行受信動作が行わ
れ、受信動作を終了する。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、例えばＢ４サイズの記録紙しかなくＡ４サイズの受
信を行った場合に代行受信を行われ、Ａ４サイズの記録
紙がセットされた時に出力することにより、無駄な余白
部分もなく、また送信者が意図した原稿と一致する受信
原稿を得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】この発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。

【図３】この発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。

【図４】この発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。

【図５】この発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。

【図６】この発明の動作を説明するためのフローチャー
トである。

【図７】この発明の効果を説明する模式図である。

【符号の説明】

１ 主制御部 ６ ページメモリ ７ プリンタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サイズの異なる複数の記録紙を具備し、
   受信した原稿サイズによって記録紙を選択し記録を行な
   うファクシミリ装置に於いて、現在設定されている受信
   条件と受信記録を行う記録紙の有無を判断する判定手段
   と、受信画像情報を記憶する記憶手段と、前記判定手段
   にて受信した受信画像に対応する記録紙がない場合に、
   前記記憶手段に受信画像情報を記憶し、受信原稿サイズ
   と一致する記録紙がセットされた時点で記憶した受信画
   像情報を記録紙に記録するように制御する手段と、を備
   えてなるファクシミリ装置。