JPH0514561U - 内燃機関用燃料分配管 - Google Patents

内燃機関用燃料分配管

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JPH0514561U
JPH0514561U JP6839391U JP6839391U JPH0514561U JP H0514561 U JPH0514561 U JP H0514561U JP 6839391 U JP6839391 U JP 6839391U JP 6839391 U JP6839391 U JP 6839391U JP H0514561 U JPH0514561 U JP H0514561U
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秀樹 伊藤
保泰 稲吉
清 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂製分配管本体の取付円筒部での成形
時のヒケを抑え、その取付円筒部の寸法精度の向上を図
る。 【構成】 燃料供給系の配管部品及び燃料噴射弁がそれ
ぞれOリングを介して挿着される取付円筒部20と、前
記配管部品の取り付けのためのネジ取付部と、分配管本
体1の補強のための補強リブ51とを備える。ネジ取付
部あるいは補強リブ51が前記取付円筒部20に対し間
隔を隔てて設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関の燃料噴射装置において、燃料ポンプから圧送される燃料 を複数の燃料噴射弁に分配するための内燃機関用燃料分配管に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の内燃機関用燃料分配管(以下、単に燃料分配管ともいう)には、既に 合成樹脂材料により成形されたものが提案されている(例えば実公昭62−29 658号公報、特開昭59−34473号公報、実開昭63−132872号公 報等参照)。 このような合成樹脂製燃料分配管によると、従来のアルミダイカストやパイプ 材等の金属製燃料分配管に比べ、加工レスによるコスト低減、軽量化及び熱遮断 性向上を図ることが可能である。 ところで、一般的な合成樹脂製燃料分配管の場合、燃料供給系の配管部品及び 燃料噴射弁がそれぞれOリングを介して挿着される取付円筒部を備える他、前記 配管部品の取り付けのためのネジ取付部と、前記分配管本体の補強のための補強 リブを備えている。そして、前記ネジ取付部は前記配管部品が挿着される前記取 付円筒部に連続し、また前記補強リブは前記燃料噴射弁が挿着される取付円筒部 に連続している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の燃料分配管によると、前記ネジ取付部あるいは補強リ ブが当該取付円筒部に連続しているために、分配管本体の成形時に前記取付円筒 部にヒケが生じやすい。このヒケに起因して、前記取付円筒部の肉厚が不均一と なってその寸法精度、特にその円筒部の内径の真円度が低下するといった問題が 残る。なお取付円筒部の寸法精度が低いと、Oリングのシール性が損なわれるこ とになるから、その精度向上が要求される。
【0004】 そこで本考案は、前記した問題点を解決するためになされたものであり、その 目的は合成樹脂製分配管本体の取付円筒部での成形時のヒケを抑え、その取付円 筒部の寸法精度の向上を図ることのできる内燃機関用燃料分配管を提供すること にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本考案の内燃機関用燃料分配管は、合成樹脂材料によって 成形され、燃料ポンプから圧送される燃料を複数の燃料噴射弁に分配する内燃機 関用燃料分配管において、燃料供給系の配管部品及び燃料噴射弁がそれぞれOリ ングを介して挿着される取付円筒部と、前記配管部品の取り付けのためのネジ取 付部と、分配管本体の補強のための補強リブとを備え、そのネジ取付部あるいは 補強リブが前記取付円筒部に対し間隔を隔てて設けられている。
【0006】
【作用】
前記手段によれば、合成樹脂製分配管本体のネジ取付部及び補強リブが当該取 付円筒部に連続しないので、その取付円筒部をヒケの生じにくい単なる円筒形状 をもって形成することができる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図面にしたがって説明する。 〔実施例1〕 内燃機関用燃料分配管の一部省略した正面図を示した図1、図1の底面図を示 した図2、及び燃料分配管の全体正面図を示した図3において、分配管本体1は 略中空円筒状をなしており、その内部が燃料通路1aとなっている。この分配管 本体1は、合成樹脂製品で、例えばガラス繊維入りナイロン樹脂射出成形品で形 成されている。 前記分配管本体1には、内燃機関の気筒数に対応する数(図では4本)の円筒 形状をした取付円筒部20が連通状態で一体形成されている。各取付円筒部20 の取付孔21には、図4に断面図で示されているように燃料噴射弁6の接続管部 6aがその環状溝6bにOリング7を嵌着した状態でそれぞれ挿着される。なお 各燃料噴射弁6の先端部は、周知のように内燃機関のインテークマニホルドの当 該嵌合孔に嵌着される。
【0008】 図1〜3に示されているように、前記分配管本体1の底面部には、その本体1 の補強のための補強リブ51がその長手方向に沿って設けられている。この補強 リブ51は、前記取付円筒部20を横切るようにして直線状をなすとともに、そ の取付円筒部20に対し間隔S2を隔てて形成されている。
【0009】 図3,4において、前記分配管本体1には一対の取付座15が一体形成されて いる。各取付座15は、前記インテークマニホルドの支持部4aに取付ボルト1 6によって締着される。なお前記取付座15には前記取付ボルト16の軸が挿通 される金属製インサートブッシュ40が前記分配管本体1の成形にあたってイン サート成形されている。
【0010】 図1〜3において、前記分配管本体1の両端部には、それぞれ取付フランジ3 1が形成されている。一方(図示左側)の取付フランジ31の周辺部の断面図が 図5に示され、また分配管本体1の端面図が図6に示されている。 しかして前記分配管本体1の端部は取付円筒部10を形成している。この取付 円筒部10の取付孔11には、燃料入口パイプ3の接続管部3aがその環状溝3 bにOリング8を嵌着した状態で挿着される。燃料入口パイプ3のフランジ3A は、前記取付フランジ31に取付ボルト17によって締着される。 前記取付フランジ31には前記取付ボルト17の軸が螺合される金属製インサ ートネジ41が前記分配管本体1の成形にあたってインサート成形され、ここに ネジ取付部31aが設けられている。このネジ取付部31aは、前記取付円筒部 10の開口端まわりに壁13aを有する凹所13を形成することによって間隔S 1を隔てて設けられている。
【0011】 また図7に他方の取付フランジ31の周辺部の断面図が示されているように、 分配管本体1の他端部は、前記一方の取付フランジ31と対称形状でもって形成 されているので、同一部位には同一符号を付すことによってその説明を省略する 。そして、当該取付円筒部10の取付孔11には、燃料圧力制御装置2の接続管 部2aがその環状溝2bにOリング9を嵌着した状態で挿着される。燃料圧力制 御装置2のフランジ2Aは、前記取付フランジ31に取付ボルト17によって締 着される。なお燃料圧力制御装置2及び前記燃料入口パイプ3は、本考案でいう 燃料供給系の配管部品に該当するものである。
【0012】 また前記分配管本体1には、燃料ポンプにより燃料タンクから圧送されてくる 燃料が燃料入口パイプ3を通して燃料通路1a内に導入され、各燃料噴射弁6に 分配される。そして余剰燃料は燃料圧力制御装置2を介して燃料タンクに戻され る。
【0013】 前記内燃機関用燃料分配管によると、合成樹脂製分配管本体1のネジ取付部3 1aと当該取付円筒部10との間に間隔S1が存在することにより互いに連続し ないので、その取付円筒部10をヒケの生じにくい単なる円筒形状をもって形成 することができる。また同分配管本体1の補強リブ51と当該取付円筒部20と の間に間隔S2が存在することにより互いに連続しないので、その取付円筒部2 0をヒケの生じにくい単なる円筒形状をもって形成することができる。従って分 配管本体1の成形時に取付円筒部20,10でのヒケが抑えられ、その円筒部1 0,20の肉厚を均等にして取付孔11,21が真円形に成形されるので、高い 寸法精度が得られる。
【0014】 〔実施例2〕 実施例2は、前記実施例1の一部を変更したものであるから、変更部分につい て詳述することにし、実施例1と同一もしくは均等構成と考えられる部分には図 面に同一符号を付して重複する説明は省略する。また次以降の実施例についても 同様の考えで重複する説明は省略する。 本例は、図8に分配管本体1の一部省略した正面図が示されているように、取 付円筒部20に対する補強リブ51の端部を傾斜状に形成してそのリブ51の長 さの延長を図ったものである。
【0015】 〔実施例3〕 本例は、図9の説明図に示されているように、前記実施例1の取付フランジ3 1の凹所13の壁13aを排除したものである。なお図9(図10〜12も同様 )中、(a)は分配管本体の端面図、同(b)はその一部破断側面図が示されて いる。
【0016】 〔実施例4〕 本例は、図10の説明図に示されているように、前記実施例1の取付フランジ 31の凹所13の壁13aとインサートネジ41のまわりの壁をともに排除した ものである。
【0017】 〔実施例5〕 本例は、図11の説明図に示されているように、前記実施例1の取付フランジ 31に代えてめねじ43を有するフランジインサート金具33を分配管本体1に インサート成形したものである。
【0018】 〔実施例6〕 本例は、図12の説明図に示されているように、前記実施例1の取付フランジ 31に、前記取付円筒部10を取りまく円筒部34aを有するフランジインサー ト金具34を分配管本体1にインサート成形したものである。本例においては、 ネジ取付部31aが取付円筒部10のまわりにフランジインサート金具34の円 筒部34aを介して間隔を隔てて設けられることになる。このフランジインサー ト金具34はめねじ44を有し、このめねじ44に対応して取付フランジ31に 開口孔45が開けられている。なおフランジインサート金具34の斜視図が図1 3に示されている。
【0019】 なお前記インサートブッシュ40、インサートネジ41及びフランジインサー ト金具33,34は、切削加工、冷間鍛造、プレス等により製造されている。
【0020】
【考案の効果】
本考案の内燃機関用燃料分配管によれば、合成樹脂製分配管本体のネジ取付部 及び補強リブが取付円筒部に連続しないので、成形時のヒケを抑え、取付円筒部 の寸法精度を向上させることができ、もってOリングのシール性を高めることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の燃料分配管の一部省略した正面図
である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】燃料分配管の全体正面図である。
【図4】燃料噴射弁の取付部分を示す断面図である。
【図5】燃料入口パイプの取付部分を示す断面図であ
る。
【図6】燃料分配管の端面図である。
【図7】燃料圧力制御装置の取付部分を示す断面図であ
る。
【図8】実施例2の燃料分配管の一部省略した正面図で
ある。
【図9】実施例3を示す説明図である。
【図10】実施例4を示す説明図である。
【図11】実施例5を示す説明図である。
【図12】実施例6を示す説明図である。
【図13】フランジインサート金具の斜視図である。
【符号の説明】
1 分配管本体 10,20 取付円筒部 31a ネジ取付部 51 補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 今村 兼雄 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料によって成形され、燃料ポ
    ンプから圧送される燃料を複数の燃料噴射弁に分配する
    内燃機関用燃料分配管において、燃料供給系の配管部品
    及び燃料噴射弁がそれぞれOリングを介して挿着される
    取付円筒部と、前記配管部品の取り付けのためのネジ取
    付部と、分配管本体の補強のための補強リブとを備え、
    そのネジ取付部あるいは補強リブが前記取付円筒部に対
    し間隔を隔てて設けられていることを特徴とする内燃機
    関用燃料分配管。
JP6839391U 1991-07-31 1991-07-31 内燃機関用燃料分配管 Expired - Fee Related JP2529712Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017008812A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 株式会社デンソー コモンレールの製造方法

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