JPH04113779U - 内燃機関用燃料分配管 - Google Patents
内燃機関用燃料分配管Info
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- JPH04113779U JPH04113779U JP2618091U JP2618091U JPH04113779U JP H04113779 U JPH04113779 U JP H04113779U JP 2618091 U JP2618091 U JP 2618091U JP 2618091 U JP2618091 U JP 2618091U JP H04113779 U JPH04113779 U JP H04113779U
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Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂成形品であるにもかかわらず、金属
製の場合とほぼ同一の諸元でもってOリングを使用して
も充分なシール性を確保する。 【構成】 燃料分配管は、合成樹脂成形品で形成されて
いる。さらにその成形にあたっては、各取付筒部11,
12,13にはそれぞれ金属製インサート21または2
3がインサート成形されている。この金属製インサート
21または23によって、各取付筒部11,12,13
での成形時のひけが防止あるいは低減され、各取付孔1
1a,12a,13aの高い寸法精度が得られ、また熱
などのストレスによる各取付孔11a,12a,13a
の寸法変化も防止あるいは低減される。
製の場合とほぼ同一の諸元でもってOリングを使用して
も充分なシール性を確保する。 【構成】 燃料分配管は、合成樹脂成形品で形成されて
いる。さらにその成形にあたっては、各取付筒部11,
12,13にはそれぞれ金属製インサート21または2
3がインサート成形されている。この金属製インサート
21または23によって、各取付筒部11,12,13
での成形時のひけが防止あるいは低減され、各取付孔1
1a,12a,13aの高い寸法精度が得られ、また熱
などのストレスによる各取付孔11a,12a,13a
の寸法変化も防止あるいは低減される。
Description
【0001】
本考案は、内燃機関の燃料噴射装置において、燃料ポンプから圧送される燃料
を各燃料噴射弁に分配するための内燃機関用燃料分配管に関する。
【0002】
この種の内燃機関用燃料分配管には、従来のアルミニウムダイカストやパイプ
材等の金属製品に比べ、加工レスによるコスト低減、軽量化及び熱遮断性向上を
図ることのできる合成樹脂成形品からなるものが提案されている(例えば実公昭
62−29658号公報、特開昭59−34473号公報等参照)。
また内燃機関用燃料分配管は、燃料供給系の配管金具、燃料噴射弁及び燃料圧
力制御装置等の各種接続器具の各取付管部がそれぞれOリングを介して挿着され
る取付孔をそれぞれ備えている。
【0003】
しかしながら合成樹脂製燃料分配管によると、金属製のものに比し、成形時の
ひけにより寸法精度(例えば成形時の公差巾、真円度)が劣り、かつ熱などのス
トレスにより寸法変化が大きい。
このため、各種接続器具の取付管部を当該取付孔に挿着するに際して使用する
Oリングを前記金属製の場合と同一諸元のまま使用したりすると、そのシール性
に不安を残すことになる。
また、充分なシール性を確保するためには、Oリングの線径のアップ、各種接
続器具の取付管部におけるOリング取付溝の寸法変更等、接続器具の設計変更を
含めたOリングの諸元の見直しを行わなければならない。すると、かなりのコス
トアップを余儀無くされることになる。
【0004】
そこで本考案は、前記した問題点を解決するためになされたものであり、その
目的は合成樹脂成形品であるにもかかわらず、金属製の場合とほぼ同一の諸元で
もってOリングを使用しても充分にシール性を確保することのできる内燃機関用
燃料分配管を提供することにある。
【0005】
前記した課題を解決するための本考案の内燃機関用燃料分配管は、
合成樹脂成形品からなり、燃料供給系の配管金具、燃料噴射弁及び燃料圧力制
御装置等の各種接続器具の各取付管部がそれぞれOリングを介して挿着される取
付孔をそれぞれ備え、燃料ポンプから圧送される燃料を前記燃料噴射弁に分配す
る内燃機関用燃料分配管において、
前記各取付孔を形成する取付筒部にそれぞれ略円筒形の金属製インサートがイ
ンサート成形されている。
【0006】
前記した手段によると、取付筒部にインサート成形された金属製インサートに
よって、取付筒部での成形時のひけが防止あるいは低減され、取付孔の高い寸法
精度が得られる。また前記金属製インサートによって、熱などのストレスによる
取付孔の寸法変化も防止あるいは低減される。
従って、合成樹脂成形品であるにもかかわらず、金属製の場合とほぼ同等の寸
法精度及び寸法変化の取付孔が得られるので、金属製の場合とほぼ同一の諸元で
もってOリングを使用しても充分なシール性を確保することができる。
【0007】
本考案の一実施例を説明する。内燃機関用燃料分配管を断面図で示した図1、
同斜視図で示した図2において、燃料分配管の本体1は、略中空円筒状をなして
いて、その内部が燃料通路2となっている。本体1の一端部(図示左端部)が第
1取付孔11aをもつ第1取付筒部11とされ、またその他端部(図示右端部)
が第2取付孔12aをもつ第2取付筒部12となっている。なお両取付筒部11
,12の外周には、それぞれ接続フランジ3,4が形成されている。
本体1の側面には、内燃機関の気筒数に対応する数(図では4本)の第3取付
筒部13が突出されている。この筒部13の先端部は、前記燃料通路2に連通す
る第3取付孔13aを有している。
【0008】
しかして前記燃料分配管は、合成樹脂成形品、例えばガラス繊維入りナイロン
樹脂射出成形品で形成されている。さらにその成形にあたっては、前記第1,2
の各取付筒部11,12にはそれぞれフランジ付き金属製インサート21がイン
サート成形され、また各第3取付筒部13にはそれぞれ金属製インサート23が
インサート成形されている。
【0009】
フランジ付き金属製インサート21は、図2、及び図7に斜視図で示されてい
るように円筒形をなす主部25の一端部に接続フランジ6(7)の端面を覆うフ
ランジ部26が設けられ、かつそのフランジ部26にボルト挿通孔27aを形成
するボス部27が設けられている。前記主部25は、前記第1取付孔11a(あ
るいは第2取付孔12a)よりも大きな内径と、前記第1取付筒部11(あるい
は第2取付筒部12)よりも小さな外径とを有し、当該取付筒部11(12)に
サンドイッチ状にインサートされる。
また、他方の金属製インサート23は、図2、及び図8に斜視図で示されてい
るように前記第3取付筒部13の先端部を取り巻く円筒形をなしている。
なおこれらの金属製インサート21,23は、燃料分配管の射出成形時に燃料
通路2(各取付孔を含む)に露出しない状態でインサート成形によって一体化さ
れている。
【0010】
また、前記燃料分配管の第1取付孔11aには、図3の断面図、及び図3のI
V−IV線断面図の図4に示されているように、燃料供給系の配管金具6の取付
管部6aがそのOリング取付溝6bにOリング16を嵌着した状態で挿着されて
いる。なお接続フランジ3と配管金具6の接続フランジ6Aとは、ボルト通通孔
27aに挿通したボルト30とそれに螺合したナット31により締着されている
。
【0011】
また第2取付孔12aには、図3、及び図3のV−V線断面図の図5に示され
ているように、燃料圧力制御装置7の取付管部7aがそのOリング取付溝7bに
Oリング17を嵌着した状態で挿着されている。なお接続フランジ4と燃料圧力
制御装置7の接続フランジ7Aとは、前記と同様にボルト30とナット31によ
り締着されている。
【0012】
また第3取付孔13aには、図3、及び図3のVI−VI線断面図の図6に示
されているように、燃料噴射弁8の取付管部8aがそのOリング取付溝8bにO
リング18を嵌着した状態で挿着されている。なお燃料噴射弁8の先端部は、イ
ンテークマニホルドの当該取付孔に嵌着される。
【0013】
前記燃料分配管には、燃料ポンプにより燃料タンクから圧送されてくる燃料が
配管金具6を通して燃料通路2内に導入され、各燃料噴射弁8に分配される。そ
して余剰燃料は燃料圧力制御装置7から前記燃料タンクに戻される。
【0014】
前記した燃料分配管によると、第1,2の各取付筒部11,12にインサート
成形されたフランジ付き金属製インサート21の主部25によって、各取付筒部
11,12での成形時のひけが防止あるいは低減され、各取付孔11a,12a
の高い寸法精度が得られる。またその金属製インサート21の主部25によって
、熱などのストレスによる各取付孔11a,12aの寸法変化も防止あるいは低
減される。
他方、各第3取付筒部13にインサート成形された金属製インサート23によ
って、その取付筒部13での成形時のひけが防止あるいは低減され、各取付孔1
3aの高い寸法精度が得られる。またその金属製インサート23によって、熱な
どのストレスによる各取付孔13aの寸法変化も防止あるいは低減される。
【0015】
従って、合成樹脂成形品であるにもかかわらず、金属製の場合とほぼ同等の寸
法精度及び寸法変化の各取付孔11a,12a,13aが得られるので、金属製
の場合とほぼ同一の諸元でもってOリング16,17,18を使用しても充分な
シール性を確保することができる。
【0016】
なお本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱し
ない範囲における変更が可能である。
【0017】
本考案によれば、取付筒部にインサート成形した金属製インサートによって、
合成樹脂成形品であるにもかかわらず、金属製の場合とほぼ同等の寸法精度及び
寸法変化の取付孔が得られるので、金属製の場合とほぼ同一の諸元でもってOリ
ングを使用しても充分なシール性を確保することができる。
よって、接続器具の設計変更を含めたOリングの諸元の見直しに比べて、低コ
ストでもって充分なシール性を確保することが可能となる。
【図1】実施例の内燃機関用燃料分配管の断面図であ
る。
る。
【図2】同斜視図である。
【図3】各接続器具の取付状態を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】フランジ付き金属製インサートの斜視図であ
る。
る。
【図8】金属製インサートの斜視図である。
11,12,13 取付筒部
11a,12a,13a 取付孔
21,23 金属製インサート
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂成形品からなり、燃料供給系の
配管金具、燃料噴射弁及び燃料圧力制御装置等の各種接
続器具の各取付管部がそれぞれOリングを介して挿着さ
れる取付孔をそれぞれ備え、燃料ポンプから圧送される
燃料を前記燃料噴射弁に分配する内燃機関用燃料分配管
において、前記各取付孔を形成する取付筒部にそれぞれ
略円筒形の金属製インサートがインサート成形されてい
ることを特徴とする内燃機関用燃料分配管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618091U JPH04113779U (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 内燃機関用燃料分配管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618091U JPH04113779U (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 内燃機関用燃料分配管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04113779U true JPH04113779U (ja) | 1992-10-06 |
Family
ID=31910722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2618091U Pending JPH04113779U (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 内燃機関用燃料分配管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04113779U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09119497A (ja) * | 1995-08-15 | 1997-05-06 | Trw Inc | ラック・ピニオン・ステアリング歯車及びそのヨーク |
-
1991
- 1991-03-25 JP JP2618091U patent/JPH04113779U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09119497A (ja) * | 1995-08-15 | 1997-05-06 | Trw Inc | ラック・ピニオン・ステアリング歯車及びそのヨーク |
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