JPH0514534B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 塩水供給ダクト２を備えた、少なくとも１個
の受け１と、 この受け１に接続された接続ヘツド５であつ
て、受け１に差し込むための差し込み機構４を備
え、塩水供給ダクト２と連通する接続チヤンネル
１５を形成され、少なくとも１個の工具１３また
は１４が、一体的に固定された底部１２を備える
接続ダクトと、 受け１に接続ヘツド５を取り外し自在に取り付
けるためのロツクプレート２２であつて、接続ヘ
ツド５に対し横から接近して底部１２と下から接
触するとともに、ロツクプレート２２のロツク位
置に工具１３または１４が入る少なくとも１個の スリツト２４が形成されたロツクプレートと、 受け１に関し、ロツクプレート２２をロツク位
置に固定する部材とからなる、塩漬け装置用の工
具ホルダ。

２ 前記ロツクプレート２２は、前記受け１に接
続されたガイド２３に摺動自在に案内される、特
許請求の範囲第１項に記載の塩漬け装置用の工具
ホルダ。

３ 前記工具は、ナイフ１４である、特許請求の
範囲第１項に記載の塩漬け装置用の工具ホルダ。

４ 前記工具は、塩漬けニードル１３である、特
許請求の範囲第１項に記載の塩漬け装置用の工具
ホルダ。

５ 前記接続ヘツド５の底部１２は、前記接続チ
ヤンネル１５から前記塩漬けニードル１３に塩水
を流入させる開口２５を備える、特許請求の範囲
第４項に記載の塩漬け装置用の工具ホルダ。

６ 前記接続ヘツド５は、基部８と、前記底部１
２を備えた接続用スリーブ１１とを備える、特許
請求の範囲第５項に記載の塩漬け装置用の工具ホ
ルダ。

７ 前記接続用スリーブ１１と前記基部８とは、
その間に、 中空スペース１８を形成し、前記開口２５は、
この中空スペース１８に接続される、特許請求の
範囲第６項に記載の塩漬け装置用の工具ホルダ。

８ 前記接続用スリーブ１１は、前記基部８にね
じ接続により取り付けられる、特許請求の範囲第
６項に記載の塩漬け装置用の工具ホルダ。

９ 前記受け１は、差し込み用内孔３を形成され
て塩水供給ラインの拡大部を形成し、前記差し込
み機構４は、この内孔に差し込まれるほぞからな
り、前記接続チヤンネル１５は、このほぞないを
貫通している、特許請求の範囲第１項に記載の塩
漬け装置用の工具ホルダ。

１０ 前記工具は、少なくとも１本の塩漬けニー
ドル１３と、少なくとも１本のナイフ１４からな
る、特許請求の範囲第１項に記載の塩漬け装置用
の工具ホルダ。

１１ 前記塩漬けニードル１３が、前記底部１２
の中央に設けられ、前記ナイフ１４が、この塩漬
けニードル１３の周りに複数枚配置される、特許
請求の範囲第１０項に記載の塩漬け装置用の工具
ホルダ。

１２ 前記ナイフ１４の面は、前記中央の塩漬け
ニードル１３に対し、半径方向に位置する、特許
請求の範囲第１１項に記載の塩漬け装置用の工具
ホルダ。

１３ 前記複数枚のナイフ１４は、前記中央の塩
漬けニードル１３に対してお互いに同じ間隔で配
置される、特許請求の範囲第１１項に記載の塩漬
け装置用の工具ホルダ。

技術分野 本発明は、塩漬け装置のための工具ホルダに関
する。

背景技術 この種の工具ホルダは、最新の塩漬け装置にお
いて、各種の肉および寸法の異なる肉片に塩漬け
作業を行なうことができるという利点を有してい
る。ある種類の肉は、比較的多量の塩漬け塩水を
必要とする。この場合、比較的広い内部塩水チヤ
ンネルを有する太い塩漬けニードルを使用する。
しかしながら、肉の種類によつては、より弱い塩
漬け処理でいいものもある。この場合は、より細
いニードルを使用して、単位時間当り、より少量
の塩水を注入する。各種の塩漬けニードルの接続
ヘツドをねじ結合により選択的に接続することに
よつて、同一の装置を用いて、ある種類のニード
ルから別種の種類のニードルに、即ち、ある種の
塩漬け処理から別種の塩漬け処理に容易に移行で
きる。従つて、極く僅かの改造するだけで装置を
広い用途に使用できる。この種の装置は市販され
ている。

更に、塩漬け装置の塩水案内用横梁に複数のニ
ードルをねじ結合することも公知である（FR−
Ａ−1395301）。

一方、上下動するフレーム部材に、肉に刺込む
ナイフを取付けた装置が知られている。この種の
ナイフによつて、例えば、後でステーキ肉として
使用するこの種の肉に望ましいよう、切れ目を入
れて肉を柔くすることができる。このため、この
種の装置は、時に“ステーカ”とも呼ばれる。更
に手動また自動で作動する取手にニードルおよび
ナイフをいつしよに固定することも公知である
（FR−Ａ−2032012）。更に、手動装置の場合、ね
じキヤツプに複数のナイフを設け、このねじキヤ
ツプを処理液の容器の端部にねじ止めし、処理液
をねじキヤツプの底面の開口から流し出すことも
公知である（USP3581651）。

発明の開示 本発明の目的は、塩漬け装置の上述の多様性を
更に向上し、場合によつては、塩漬け処理に加え
て、柔くする必要のある種類の肉にも僅かな労力
で塩漬け装置を使用できるようにすることにあ
る。この場合、このために必要な変更は、労力を
必要とせず、簡単にすばやく、しかも信頼性をも
つたまま実施できなければならない。この目的
は、塩水供給ダクトを備えた、少なくとも１個の
受けと、この受けに接続された接続ヘツドであつ
て、受けに差し込むための差し込み機構を備え、
塩水供給ダクトと連通する接続チヤンネルを形成
され、少なくとも１個の工具が、一体的に固定さ
れた底部を備える接続ダクトと、受けに接続ヘツ
ドを取り外し自在に取り付けるための着脱機構で
あつて、底部と下から接触するロツクプレートを
備え、ロツクプレートは、ロツクプレートのロツ
ク位置に工具が入る少なくとも１個のスリツトを
形成された、着脱機構とからなる、塩漬け装置用
の工具ホルダによつて達成される。かくして、塩
漬け装置を、肉の柔軟化も行うまたは柔軟化のみ
を行う装置に簡単に変更できる。したがつて、唯
一の装置で次の加工を行うことができる。塩漬け
処理のみ、柔軟化、即ち、ステーキ化処理のみ、
塩漬け処理と柔軟化（ステーキ化）処理との組合
せ。これら３つのすべての作業方式は、多様な態
様で実施できる。何故ならば、例えば、塩漬けニ
ードルおよびナイフの種類および数を変更できる
からである。即ち、例えば、塩漬け液をニードル
のチヤンネルに供給するがナイフには供給しな
い、同一の接続ヘツドに複数の工具（例えば、２
つまたは３つの塩漬けニードルまたはナイフ）を
取付けることができる。ねじ結合の場合よりも迅
速且つ確実に受けに工具を差込み装置できるの
で、各作業態様の間で簡単に移行できる。一方、
ねじ結合の場合は、操作が不注意な際にねじ部分
が正しく結合されず、正しく組合わされていなね
じ結合部が塩水に対して密でないことはさて措
き、ねじが損傷され、したがつて、受けに対する
工具の固定が不良となると言う危険性がある。こ
れに反して、本発明の場合は、ナイフに対して密
封した接続ヘツドを介して塩水が不測に流出する
ことは、確実に防止される。着脱機構は、接続ヘ
ツドが、供給された塩漬け用塩水の圧力によつ
て、あるいは、肉に刺込まれた工具（ニードルま
たはカツタ）の引抜けに対抗する肉の抵抗によつ
て、受けから引抜けるのを阻止する。着脱機構を
形成するロツクプレートは、差込フレームのガイ
ドに摺動自在にまたは旋回自在に取付けることが
できる。

本発明の実施例にもとづき、各接続ヘツドは、
底部を有するスリーブと結合（好ましくは、ねじ
結合）され、受けに差込み得る基部を有する。こ
の場合、すべての基部を相互に同一に構成するの
が好ましい。このように接続ヘツドを２つの部分
から構成することによつて、一方では、接続ヘツ
ドの製造が容易となり、他方では、接続ヘツドに
設けた塩水チヤンネルのクリーニングが容易とな
る。このように２つの部分をねじ結合するという
構造であるため、各部分への分解が容易となる。
基部は相互に同一であるので、各構成部分を相互
に交換できる。この場合、本発明にもとづき、基
部にスリーブを結合した状態において塩水用開口
と接続する中空スペースを底部と基部との間に形
成すれば、特に好適な構造が得られる。この中空
スペースは、いわば、塩水供給ダクトを介して供
給された塩水の分配チヤンバを形成し、かくし
て、塩水は、すべてニードルに均一に分配され
る。本発明の要旨内において、接続ヘツドの塩水
チヤンネルを設けた線対称のほぞを、受けの塩水
供給ダクトの拡張部をなすように形成された内孔
に挿入するのが好ましい。この種の差込ほぞは、
簡単に取付けることができ、工具を工具縦軸線の
まわりに回転でき、したがつて、多くの理由から
有利である。即ち、かくして、一方では、ナイフ
の切断方向を任意に調節でき、他方では、塩漬け
ニードルから出る塩水の方向も任意に調節でき
る。ナイフと塩漬けニードルとを組合せて設置し
たことによつて、肉内への塩水の分配が、ナイフ
で形成した切れ目によつて促進されると云う利点
が得られる。スリツトを切つたロツクプレートを
使用する場合、差込ほぞの線対称の構造にもとづ
き、当該工具を回転してナイフまたはニードルを
ロツクプレートのスリツトに問題なく導入できる
と云う利点が得られる。

本発明の対象の実施例を図面に模式的に示し
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、各種工具の側面図、第２図は、第１
図の線−における断面図、第３図は、受けに
接続された組合せ工具の側面図、第４図は、第３
図の要部の詳細を拡大した断面図、第５図は、第
４図の線−における断面図、第６図は、塩漬
け装置にこの種の工具を取り付けた状態を示す図
面、第７図は、第６図の線−における断面図
である。

発明を実施するための最良の形態 塩漬け装置２６（第６，第７図）において、塩
漬けされる物体（特に、肉）が、コンベヤベルト
として構成された受け面２７によつて、工具２８
（例えば、注入すべき塩水の注入針）に供給され
る。工具２８は、受け面２７に対して摺動自在に
設けたニードルボツクス２９に保持してある。ニ
ードルボツクス２９は、マシン架台３２のすべり
軸受３１に上下動自在に保持したパイプから成る
差込フレーム３０に取付けてある。差込フレーム
３０の上記の上下動は、電動機３４からベルト
３５、伝動装置３６およびクランク軸３３を介し
てもたらされる。注入針に塩水を供給するため、
注入針は、ポンプ３９から塩水の供給を受けるホ
ース３８に下端を接続した差込フレーム３０のパ
イプに、ホース３７によつて接続してある。ポン
プは、塩水源４０からホースを介して塩水を吸い
上げる。

工具２８が、肉内にある骨にぶつかつた際に損
傷するのを避けるため、工具は、バネ（図示して
ない）の作用により弾性的にニードルボツクス２
９に保持してある。工具を旋回自在にニードルボ
ツクスに取り付けることもできる。

更に、ストリツパ４１が、ニードルボツクスに
固定したすべり軸受４３に縦方向へ摺動自在に案
内された２本のロツド４２に懸架してある。各ロ
ツド４２には、リング４４が調節自在に設けてあ
り、このリングは、ばね４５の一端の受けをな
し、ばねの他端は、上方のすべり軸受４３に接し
ている。ニードルボツクス２９の下降時、ストリ
ツパ４１は、被処理物体と接触するまで降下する
が、ストリツパが停止したまま、ニードルボツク
ス２９は、工具とともに更に降下する。このた
め、ばね４５が圧縮される。ニードルボツクス２
９が再び上昇すると、ばね４５が解放され、下方
のすべり軸受４３がリング４４と接触するや否
や、ストリツパ４１が肉から引き離される。ニー
ドルボツクス２９に対するストリツパ４１の上記
相対運動は、公知の態様で、注入針への塩水供給
の制御に利用して、注入針が肉に貫入されている
場合に限り、塩水が注入針から流出するようにで
きる。

塩漬けすべき物体を静止状態で加工できるよ
う、受け面２７を形成するコンベヤベルトを歩進
的に駆動するのが適切である。塩漬けすべき物体
を加工するため、肉に作用する工具２８（ニード
ル及びまたはナイフ）を取り付ける受け１（第
３，４図）を設ける。この受けは、肉の移動方向
に対して直角に並べて設けてある。受けは、塩漬
け供給のために中央に塩水供給ダクト２を備えて
いる。このダクトは、受け１の下端の方に向つて
拡大して内孔３となり、ほぞ４が、回転軸線に対
して対称に形成されて、この内孔に嵌め込まれて
いる。ほぞ４の周面には、塩漬け液の密封に役立
つ０−リング７を受容する複数の環状ミゾ６が形
成してあり、ほぞ４は、その下端で、接続ヘツド
５の基部８と一体になつている。基部８の外周面
には、スリーブ１１の雌ねじ１０とかみ合うねじ
山９が設けてあり、上記スリーブの下端は、少く
とも１つの工具２８、即ち、少くとも１つのニー
ドル１３または少くとも１つのナイフ１４を一体
となるように固定した底部１２で閉じられてい
る。図示の実施例（第３，４，５図）の場合、ス
リーブ１１の下端中央にはニードル１３が設けて
あり、このニードルのまわりには、４つのナイフ
が、相互に均一な間隔を置いて且つ受け１の縦方
向軸線に対して対称に配置される。

受け１の塩水供給ダクト２には、ほぞ４および
基部８に設けられ、基部８の底面１６まで塩水を
導く接続チヤンネル１５が接続してある。上記底
面は、スリーブ１１を完全にねじ込んだ状態のと
き、スリーブ１１の上面１７から離れており、従
つて、これら双方の面１６，１７の間には、中空
スペース１８が形成される。この中空スペース１
８は、基部８のフランジとスリーブ１１の上緑と
の間に挿入した環状パツキン１９によつて外部に
対して密閉される。パイプから成るニードル１３
は、ニードルの塩水チヤンネル２０が、中空スペ
ース１８と連通するように、底部１２と交わる。
このため、スリーブ１１の底部１２には、各ニー
ドル１３用に、ニードル１３を挿入できる開口２
５が設けてある（第４図）。しかしながら、底部
１２は、ナイフ１４または上記底部におけるナイ
フの取付個所に対して密閉してあるので、塩水が
不測に流出することはない。塩水供給ダクト２か
ら加圧されて供給された塩水は、ニードル１３の
塩水チヤンネル２０からニードル１３の先端付近
の１つまたは複数の開口２１（第３図）を介して
流出する。

接続ヘツド５が、中空スペース１８内の塩水の
圧力によつて受け１からはずれるのを避けるた
め、ニードルボツクスのガイド２３（第３図）に
水平方向へ摺動自在に案内される、のこぎり歯状
のロツクプレート２２を着脱機構として設けるこ
とができる。このロツクプレート２２には、ロツ
クプレート２２のロツク位置において工具（ニー
ドル１３またはナイフ１４）が挿入される、摺動
方向へ延びるスリツト２４が設けてある（第５
図）。ロツク位置において、固定手段（図示して
ない）、例えば、ミゾに入る弾性突起よつて、不
測に外れないようロツクプレート２２を固定でき
る。

ロツクプレート２２を取り外せば、保持する工
具とともに接続ヘツド５を、受け１から簡単に分
離することができる。この差込結合により、接続
ヘツド５に保持した工具を別の工具と容易に交換
できる。上記の別の工具または工具組合せは、受
け１に取り付ける、同種の且つ等大の接続ヘツド
５の各々に取付ける（第７図）。第１図において、
４つの実施例をａ，ｂ，ｃ，ｄで示した。実施例
ｄに、第３〜５図に対応して多重工具として構成
してあり、即ち、中央に設けたニードル１３と、
このニードルのまわりに円状に配置した４個のナ
イフ１４とを有する工具組合せを示した。従つ
て、この工具組合せは、ニードルを含む多重ナイ
フを形成する。

工具組合ｃ（第１図）の場合、４個のナイフ１
４が、組合せｄの場合と同様に設けてあるが、中
央ニードルは設けてない。

工具組合せｂの場合、等大の４個のニードルが
正方形に設けてある。従つて、この工具組合せ
は、多重ニードルをなす。

実施例ａの場合、唯一本のニードル１３が接続
ヘツド５に取付けてあるだけであるが、このニー
ドルは、実施例ｂのニードル１３よりも太く構成
してあり、径のより大きい塩水チヤンネル２０を
備えている。

実施例ｃおよびｄの場合、ナイフ１４は、横断
面で見て、ニードル１３の中心または軸線に関し
て半径方向へ配置してある。かくして、ニードル
から注入された塩漬け液が肉内により良く分配さ
れる。

第１図に示した工具組合せは、太さの異なるニ
ードルを含むこともできる。

摺動自在のロツクプレート２２の代わりに、旋
回自在に軸支したロツクプレートを使用すること
ができる。この場合、上記ロツクプレートは、例
えば、水平軸線または垂直軸線のまわりに旋回自
在なようニードルボツクス２９に保持してよい。

ニードルボツクスおよび工具は、鎖線で示した
ハウジング４６（第６図）で被うことができる。