JPH05145281A - テープフイーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子部品がピックアップされた後の空のテー
プの切断処理を確実に行いうるテープフィーダを提供す
る。 【構成】 電子部品収納テープ２が巻装された供給リー
ル１と、このテープ２をピッチ送りするスプロケット３
を備える。この供給リール１とこのスプロケット３との
間のテープ２の送行路に、テープ２の巻きぐせ矯正機構
５を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテープフィーダに係り、
詳しくは、電子部品がピックアップされた後の空のテー
プの切断処理を確実に行いうるようにしたものに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】電子部品実装装置に電子部品を供給する
ための手段として、テープフィーダをテーブル上にセッ
トし、このテープフィーダに装備された電子部品収納テ
ープを高速度でピッチ送りしながら、このテープに収納
された電子部品を実装装置の移載ヘッドに１個ずつ供給
するものが多用されている。

【０００３】このテープフィーダは供給リールに巻装さ
れたテープを、テープに設けられたピン孔と係合するピ
ンを備えたスプロケットを用いてピッチ送りするように
されたものが一般であり、また上記テープフィーダによ
りピッチ送りされた電子部品が移載ヘッドに供給された
後の空のテープは、テープ送り方向前方に設けられたカ
ッティングユニットによりスプロケットのピッチ送りご
とに切断される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このテ
ープは供給リールに巻装されているものであるため、巻
きぐせを有し、図２及び図３に示すような不都合を生ず
ることがある。

【０００５】すなわち、本来ならば図２及び図３の実線
で示すようにスプロケット３のピン３ａにテープ２に設
けられたピン孔２ａが係合し、空のテープ２の先端部
は、スプロケット３の周面の約４分の１に沿いカッティ
ングユニット４の刃４ａ、４ｂ間に位置しなければなら
ないが、テープ２の巻きぐせによって図２の仮想線で示
すようにテープ２の先端部が上記刃４ａ、４ｂ間から外
れて逃げてしまったり、図３に仮想線で示すようにテー
プ２の先端部がカッティングユニット４の可動部４ｃに
当接し、カッティングユニット４の押圧力によりテープ
２の先端部が押され、スプロケット３に接すべきテープ
２がスプロケット３から離脱してしまう場合もあった。
このため、テープ２の安定したカッテイングができなく
なるばかりでなく、テープ２がスプロケット３から離脱
することによりテープ２の送りミスが生ずるという問題
がある。

【０００６】したがって本発明は、テープの切断処理を
正確に行いうるテープフィーダを提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このため本発明は、電子
部品収納テープが巻装された供給リールと、このテープ
をピッチ送りするスプロケットとを備え、前記供給リー
ルと前記スプロケットとの間のテープの送行路に、テー
プの巻きぐせ矯正機構を設けている。

【０００８】

【作用】上記構成において、供給リールから導出された
テープは、巻きぐせ矯正機構により巻きぐせを除かれた
後スプロケットに接するので、スプロケットから浮くこ
となくカッティングユニットの刃先間に導かれ、切断除
去される。

【０００９】

【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図１は、テープフィーダの要部斜視図であ
る。１０はフレームであって、このフレーム１０の後方
にはブラケット６が設けられる。１は供給リールであっ
て、ブラケット６に軸支され電子部品収納テープ２が巻
装されている。このテープ２としては、紙テープタイプ
やエンボステープタイプが多用される。３はフレーム１
０の前部に設けられたスプロケットであって、このスプ
ロケット３のピン３ａはテープ２に所定ピッチをおいて
設けられたピン孔２ａと係合するようになっている（図
２も参照）。１１は爪車であり、スプロケット３と同軸
的に設けられる。１２は爪車１１の駆動レバーであり、
このレバー１２の下端にはロッド１３の先端部が枢着さ
れ、図示しない駆動手段に駆動されて、ロッド１３が往
復動するとスプロケット３がピッチ回転し、テープ２が
図１の矢印方向へピッチ送りされるようになっている。

【００１０】５は前記供給リール１とスプロケット３の
間のテープ２の送行路に設けられたテープの巻きぐせ矯
正機構であって、図示の例ではローラ５ａ、５ｂ、５ｃ
を千鳥状等間隔に列設したものであり、これらのローラ
５ａ、５ｂ、５ｃはブラケット６に軸支される。ローラ
５ａの下周面、ローラ５ｂの上周面及びローラ５ｃの下
周面をテープ２が蛇行しながら通過することでテープ２
の巻ぐせを矯正するものである。この巻きぐせ矯正機構
５は図示の例に限定されるものではなく、ローラ５ａ、
５ｂ等の間隔をテープ２送り方向に順次漸増するように
しても良いし、ピン等を千鳥状に列設してテープ２をく
ぐらせるようにしても差支えないものであり、その具体
的手段は様々考えられる。

【００１１】供給リール１から導出されたテープ２は、
上記の巻ぐせ矯正機構５により巻ぐせを除かれた後スプ
ロケット３によりピッチ送りされ、フレーム１０の上方
を通過した後、移載ヘッド１４によりテープ２上の電子
部品（図示外）をピックアップされて空のテープとな
り、カッティングユニット４へ送られる。このカッティ
ングユニット４は、固定刃４ａと、エアシリンダのロッ
ド先端部等の可動部４ｃに固定された可動刃４ｂとから
なり、もちろん固定刃４ａと可動刃４ｂのそれぞれは対
向するように配設されており、可動部４ｃが固定刃４ａ
との対向方向に、スプロケット３のピッチ送り動作と連
動して往復動することにより、固定刃４ａと可動刃４ｂ
との間に入るテープを切断し、切断されたテープ片２ｂ
は、バキューム手段などにより回収される。なお、この
種のテープフィーダには、テープ２の上面に貼着された
カバーテープの剥離手段や巻取り手段が設けられている
が、本実施例では図が煩雑になるので、これらは省略し
ている。

【００１２】このテープフィーダは、上記のような構成
より成り、次にその動作説明を行なう。供給リール１か
ら導出されたテープ２は、巻ぐせ矯正機構５であるロー
ラ５ａ、５ｂ、５ｃの周面をテープ厚み方向に交互に蛇
行しながら通過し巻ぐせを除かれ、スプロケット３のピ
ッチ送り動作によりピッチ送りされ、移載ヘッド１４に
よる電子部品（図示外）のピックアップを受けた後、空
のテープとなり、スプロケット３の周面に確実に接しな
がらカッティングユニット４の固定刃４ａと可動刃４ｂ
の刃先間に正確にピッチ送りされ、このスプロケット３
のピッチ送り動作に連動して可動刃４ｂが固定刃４ａ側
へ進み、これらの刃４ａ、４ｂにより空のテープがピッ
チ送り分ごとに切断され、カットされた空のテープの切
断片２ｂは略同一形状となる。しかも、テープ２の巻ぐ
せは、フレーム１０の上方及びスプロケット３に達する
前に除去されているので、図２実線で示すように、スプ
ロケット３を周回したテープ２は下方へまっすぐ垂下し
て、両刃４ａ、４ｂにより確実に切断できまたスプロケ
ット３からテープ２が離脱することがなくテープ２の送
りミスの発生を防止できる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、電子部品
収納テープが巻装された供給リールと、このテープをピ
ッチ送りするスプロケットとを備え、前記供給リールと
前記スプロケットとの間のテープの送行路に、テープの
巻きぐせ矯正機構を設けたので、テープがカッティング
ユニットの刃先から逃げずより確実に切断することがで
きるし、テープがスプロケットから離脱し難いため、テ
ープの送りミスを防止することができるテープフィーダ
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るテープフィーダの要部斜視図

【図２】同テープ切断の説明図

【図３】同テープ切断の説明図

【符号の説明】

１ 供給リール ２ テープ ３ スプロケット ４ カッティングユニット ５ 巻ぐせ矯正機構

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子部品収納テープが巻装された供給リー
   ルと、このテープをピッチ送りするスプロケットとを備
   え、前記供給リールと前記スプロケットとの間のテープ
   の送行路に、テープの巻きぐせ矯正機構を設けたことを
   特徴とするテープフィーダ。