JPH051450A - 設備内蔵壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備取付けによる強度低下を少なくする。 【構成】 板状の壁本体４と、該壁本体４の少なくとも
一面側を略覆う表面板５とを含んで構成された２枚の壁
体２が、前記壁本体４の他面側を対向させて配設されて
なる壁において、前記壁本体４の所定位置に切り欠き部
４ａを形成し、該切り欠き部４ａに設備である換気扇３
を配設し、一方の表面板５に取付けねじ１１により取付
けると共に、２枚の表面板５の切り欠き部４ａに対向す
る位置に、パンチングメタル状の微細孔５ａを形成し
た。 【効果】 壁体２に換気扇３を嵌入させるための大きな
開口を設ける必要がなく、壁体２の表面板５には微細孔
５ａが設けられているだけであるため、その開口面積が
小さく、壁体２の強度低下が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、壁に関し、特にその内
面に設備を内蔵してなる設備内蔵壁に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来は、板状の壁本体と、その壁本体の
少なくとも一面側を略覆う表面板とを含んで構成された
２枚の壁体が、前記壁本体の他面側である壁本体の露出
側を対向させて配設されてなる壁に、設備である換気扇
等を取り付けるには、壁体の設備取付け位置に設備が入
る開口孔をあけて、その開口孔に設備である換気扇等を
取り付けるという方法がとられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された従来の壁においては、大きな開口孔を設ける
ため、設備を設置する壁体は、開口孔のない壁体にくら
べて強度が低下してしまうという問題点があった。

【０００４】本発明は、前記背景に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、強度低下の少ない設
備内蔵壁を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、板状の壁本体と、該壁本体の少なくとも一面
側を略覆う表面板とを含んで構成された２枚の壁体が、
前記壁本体の他面側を対向させて配設されてなる壁にお
いて、少なくとも一方の壁体の壁本体の所定位置に切り
欠き部を形成し、該切り欠き部に設備を配設すると共
に、前記切り欠き部に対向する少なくとも一方の表面板
に微細孔を形成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】このように構成されているため、本発明におけ
る設備内蔵壁においては、壁体に設備を嵌入させるため
の大きな開口を設ける必要がなく、壁体の表面板には微
細孔が設けられているだけであるため、その開口面積が
小さくてすみ、壁体の強度低下が少ない。

【０００７】

【実施例】図１及び図２は、本発明の第１の実施例を示
すものである。同図における設備内蔵壁１は、２枚の壁
体２と、設備である換気扇３を含んで構成されたもので
ある。

【０００８】壁体２は、板状の壁本体である石膏ボード
４と、その石膏ボード４の少なくとも一面側を略覆う金
属製の表面板５を含んで構成されたもので、壁本体の他
面側である石膏ボード４の露出した側を対向させて、下
部が床面６上に設置された床レール７に巾木８を介して
設置され、上部が天井９に固定された天井レール１０に
取り付けられている。また、２枚の壁体２の床面６から
所定距離の位置では、石膏ボード４が、それぞれ切り欠
かれて切り欠き部４ａが形成されており、その切り欠き
部４ａを設けた表面板５には、その切り欠き部４ａに対
向する位置に、空気を通すためにパンチングメタル状に
微細孔５ａが設けられている。

【０００９】設備である換気扇３は、ケーシング３ａと
モーター３ｂ及び羽根３ｃを含んで構成され、上述のよ
うに構成された壁体２の石膏ボード４に設けた切り欠き
部４ａに配設されて、その一方の表面板５にケーシング
３ａが取付けねじ１１により取り付けられている。

【００１０】このように構成されているため、本実施例
における設備内蔵壁１においては、壁体２に設備である
換気扇３を嵌入させるための大きな開口を設ける必要が
なく、壁体２の表面板５には微細孔５ａが設けられてい
るだけであるため、その開口面積が小さくてすみ、壁体
２の強度低下が少ない。また、微細孔５ａを形成した表
面板５が、設備である換気扇３の外郭であるグリルとな
るため、設備である換気扇３にグリル等を設ける必要が
なくなる。

【００１１】図３及び図４は、本発明の第２の実施例を
示すものであり、前記第１の実施例と異なる点は、設備
３としてスピーカーを内蔵し、スピーカー３の表側であ
る一方の壁体２には、壁本体４の切り欠き部及び表面板
５の微細孔を設けず、他方の壁体２の表面板５にのみス
ピーカー３の取付け部に対向させて、音が通過する微細
孔５ａを設けたものである。このように構成しても、前
記第１の実施例と同様の効果を奏する。

【００１２】なお、前記各実施例においては、設備３と
して換気扇及びスピーカーを内蔵した例を示したが、本
発明はこれに限らず、空気調和機や空気清浄機等どのよ
うな設備を内蔵したものであっても良い。

【００１３】

【発明の効果】上述のように本発明における設備内蔵壁
においては、板状の壁本体と、該壁本体の少なくとも一
面側を略覆う表面板とを含んで構成された２枚の壁体
が、前記壁本体の他面側を対向させて配設されてなる壁
において、少なくとも一方の壁体の壁本体の所定位置に
切り欠き部を形成し、該切り欠き部に設備を配設すると
共に、前記切り欠き部に対向する少なくとも一方の表面
板に微細孔を形成したため、壁体に設備を嵌入させるた
めの大きな開口を設ける必要がなく、壁体の表面板には
微細孔が設けられているだけであるため、その開口面積
が小さくてすみ、壁体の強度低下が少ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す一部断面側面図で
ある。

【図２】同上の分解斜視図である。

【図３】本発明の第２の実施例を示す一部断面側面図で
ある。

【図４】同上の分解斜視図である。

【符号の説明】 １ 設備内蔵壁 ２ 壁体 ３ 設備 ４ 壁本体 ４ａ 切り欠き部 ５ 表面板 ５ａ 微細孔

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 板状の壁本体と、該壁本体の少なくとも
   一面側を略覆う表面板とを含んで構成された２枚の壁体
   が、前記壁本体の他面側を対向させて配設されてなる壁
   において、少なくとも一方の壁体の壁本体の所定位置に
   切り欠き部を形成し、該切り欠き部に設備を配設すると
   共に、前記切り欠き部に対向する少なくとも一方の表面
   板に微細孔を形成したことを特徴とする設備内蔵壁。